やる夫を拾い読み
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やる夫が山形城に生まれたようです 第百十四段 水舟に入れば則ち没すﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ＼ ＼ ﾊ ＼ ⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼ 彡 〆 ＼ ＼ ヽ 〃 ﾊ ⌒ ⌒ 、 l | ﾙ从§ （● ） （＜）ヾ | 乂§ ⌒（__人__）⌒ 从ｲ 俺っち相続！ やっと帰国でウィッシュ！ ＼ ∩ ｀ー´ ／ / ⊂ ＼∩ィつ ヽ / ゝィ／ ＿ノ 丶 （ ／ ／ ＼ ） ＼ ／ ＼ ／ ー ´ ー ´ ,. '"´￣｀`ヽr´￣ ｀"ー－、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ :::::::::::::::r-‐ｰﾍ:::::::::ト､:::::::::::::::.:.::ヽ. ::::::::::::/ ヾ:::::l ヾ::::::::::.:::. :.ﾞ', ::::.:.:::/ ',::.:l ヾ:::::::. :.:. ', :.:.:.::,' l:.:.l ':,:.:.:. .:.', ::! l:..l ,.ィ^ﾄ,:. .:.l :l-―=＝ミヽ l:.:l ｨ':::.:.:.:liﾄ､ .:.:.:.:i . :! ＿_､_ ﾞ'′l:::! l:::, =､v!l l},.:.:.:.:.:.:| :..::lｨｯ'´,'iJヾ`'ﾐ lﾘ l' lJ::l,}!l lﾊ:.:.:.:.:.i ::.:.l '､ '::::::::l l' ゝﾞ='ｲ:!l ﾘ l:::::.:i ::::::l 丶`ﾆ"‐' l ヾ:::.:.lﾘﾂ l:.:.:.| ::::::l l ＼ !j ,l:::::| :::::::l '、 ,.ﾉ,! ﾉ::::/ じゃ 一緒に公儀から検使出しますので ::::::::l '" ,' /:::::/ ､:::::::l __,,.. -‐wｧ,!/::::/ 皆さんおかまいなく ､::::l ヾl7Tﾌﾞ´ ￣｀ｿ/ l::::,' 丶〉::l 丶､、＿__ ／,/,-|:::l ｀l:::ト ､、 --‐' ,!/:.､‐ｧ r'‐'┐:.:.:｀` ｰｧ---一'7ﾆ'yﾘ ヽv/ :.:.:.:.:/ 三ミﾘ-､、 :.:.:l スレの進行よりも少し未来の話。 江戸時代も半ばを過ぎると、大名当主となって初めて領国入りする者は珍しくなくなる。 ／ ＼ ／＿＿ ／{{二二 ｀`～ミ ､ ＿-─='￣￣￣~"''～､｀`～ミ ｀`～ミ 丶､￣￣｀'|: : i～‐-..､と⌒`ヽ ｀`～ミ ｀`～ミ `丶､__|: : |: : : : :/:.{~"''～‐-. .＿ ｀`～ミ }}ﾐ} |: : |: : : :/ 斗‐- ∨ : : : : `７‐. . _ ｀`v' | : ﾉ: : : |´ }: : : : :／ } : ',i: T=- ｀丶、 /: /:ｌ: : : | ,ｨて圷ﾐ }: : : ;圷ﾐ、 }: : :', : ヽ_r ､～ミ､ .' : ｛八.: :.| { r'(_ハ /l,イ(_ハ } | : |i:}: : :.} ﾉ _,,.) { : : : : :＼| 弋zソ 弋zソ ﾉ: ノ人: : } ￣ ええと…… ヽ: )､ : ﾄ } ' (り' : { }／ Vノ／}､:ゝ - っ イノ{ﾄ､( 知行地には初めて来ました 初めて自分の城を見ました ⌒ ⌒Ｖ ＞r ___ r＜ﾚ'´ 「￣-─-rﾉ L,-─-､￣| ﾉ／} 八 八 ',_､ | /ニ/ /ニ',-､,.-/ニ', ',=ヽ ※大名 /ニ/ /ニニＶ//ニニ', ',ニ} これはもちろん、幕府によって、大名正室と世継の江戸在住が定められていたことによる。 そのうえ参勤交代の務めがあるため、二年に一度は江戸へ上り、一年を過ごす必要がある。 ,.｡sﾁ'´ ,.｡sﾁ'´ ,.｡sﾁ'´ ∧―‐‐s｡, ,.｡sﾁ'´ ｲ{: :} ＞、___ ,.｡s*＞ ,.｡sﾁ'´ / {: :} ,.｡イ＞'´ ,／〉 ＜r'"´ ,.｡sﾁ'´ {____}i{イ＞'" (¨¨´/~｀ヽイｒ'" ,.｡sﾁ'´ ,ｊ＞'"´ ,.斗＜从/乂孑ﾘ‐┴ ＜ ,.｡sﾁ'´ く斗七チ从{┘ ゝ_/.__/,´ ＞｡, ,.｡sﾁ'´ うわあぁーーっ ｀マ斗‐‐ｲ{:::::/:::::寸 ｀Ｙ ,.｡sﾁ'´ |＼ 圦::::::::::::::寸 i ,.｡sﾁ'´ .┌───────┘ ＼ ｀ﾞマ二二ﾆマ＿＿_ノ ,.｡sﾁ'´ │ ＼ 辷ｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚｚ斗＜´ .│ .／ i ＼____ └───────┐ ／ __／乂 ／久 .|／ ｰ､ 乂＼ ＼ /::::/乂 /:: ヽ ,ｲiﾆ＼＼ ﾝ〈::::/三三二￢z-＜ ｊ:::: ) /ﾆﾆ{´ ｀¨´ ｀¨ ｀'ー-ﾆ三__三ﾆ≧ｚ┐ r-､{:::::::.. ｲ /ﾆﾆﾘ ￣¨Ｙニi} (⌒::. :::. ::. j 7二ｱ }ﾆﾆ} (´￣｀::. .::..__.:::´⌒ヽ __ _ノﾆｱ -､ ｀ー′ ヽ::r'⌒ヾヽｨ.: :ヽ::: (_ -､ 〈三ﾆﾆﾆ/ （__丿 r'⌒ヽ. Y:: ..::::::.. ノ::: ::..:: ﾉ ｀"守ン (´ ｀) ゝ､::_ :: ｀ー-- イ{ ゝ,___,ノ´ﾐ ｀て_,-ｒ'｀ー-- ＿＝-=- ┌―00 _ｎ_ｎ_00 ｀フ∠ └i_n┌' に二二l [][]「l └'＾ｰ┘ く丿 くノ つまり、せっかく国元に行ったところで、そこで腰を落ち着けてもいられず、当主である限りは往還を繰り返すことになるのだ。 これが可能であったのは、国元で統治を実務する体制が整備され、一定以上の強度を獲得したからである。 ; },,,__{ :, ﾉレ :.} {ｨ'"´ﾍ ´"'～ ., :i} ,:ﾞ/ ⌒⌒ 、 ｀ ､ .,_ /∥ ∧ ﾞ:, ﾟ｡ ｀ 、 ,' 从,,. jｧ=‐ﾟ, :} } ｀ 、 ,ﾞ i{＾ ､ ∥_,,,_ }∧ ; , , { ﾊ ,ぅiヽ/ うﾊヽ .} ,.ｲ ﾟ, ﾟ， この領国はさばんなちほー！ 人｛ ｝じ} , じﾉ 丿 ィ⌒; j_} ﾟ. Υ′ r､ П γﾚ´ィ ; 私はそこで施政する家中だよ！ ￤h｡,_ ｰ… _,,.ィ:, :,j [ノ // ﾉ} ﾉ ！ г￢┬ ⌒} { j..ﾟ:, ﾞ ノ ／j／ て ｰ―-.,_ )h､｝ ц {‐ｧ{ （` ⌒У . ┌- -‐''" ア´ ￣´´""'''' ‥ｘ､丶`｀ {¨¨¨.,,_/ /＾ヽﾉ'゛ ｀、 ヽ.,／ ⌒"'ｰ---‐ ''⌒"''‐- .,,_ ′ {,. ゛,､丶`｀ { ァ.,,／ ⌒````｀｀`''～′ （ i ｀ .,__,:ﾞ ':, 人_,,ノ､､{..,,,_ ｱﾟ:,с〉 √￣´"'''～ﾐヽ'′ '' ″ {≫≪ ﾆ=- .,｛ ﾉ｡с゜ ﾟ ‰ '､ ,ﾞ≫≪° ℃ ｃ｡＼ ;｡ c C ° ﾟ ％＼ 戦国の侍たちは世襲的な官僚へと衣替えし、郷村の指導者層を吸収しながら藩政なるものを創出していった。 藩政の成功とは、突き詰めればこうしたパワーバランスの安定である。 . ; ﾐ、 :; : :} : : { ﾉ } ,′/ ､丶`｀￣￣´"''～ ., . ￤ .,_jﾄ :; : ﾘ : : { ∠, jj { ,'／ ｀ 、 . ！ ＼ _,. ‐‥…┴≪ ∥ ！/ `､ , 'ﾞ}､丶｀ /＼ /!:, ｀ﾞ'､ /∟.,_ ﾟ:, . ／ ,:｀ ; ｛/＼リ ´:, ´:. _,,. -‐《_ ￣ﾆ=‐ .,,_ ', . ,: ,:′ ⅰ ;｛:. :, ':, :, ≪ ´"''～ .,,_ ￣ニ =‐- ..,,_ __} ,: ; . :{ :i{ :, :.:. } ∧ :, :, ´''～ .,_ と⌒ヽ´" '' ‐=ﾆΞ_ ‐=} }ﾆ} . ,' ,' { .: .: :/{ ｢＼￣: . 丁＾ ｉ }:. j ﾔうぅ～ミづ ―- ., ´"''''''"` ､ . ,ﾞ ,゜ :, :: ::∥ N ＾ ､:; :: .:/ ﾉｲ: : ;} /}::::{ ´ ｀Yうぅ:::ｧ- ..,,___ ` ､ ; ｉ : :`､ :: :i{ ヽ::,:′ }:}:: :ﾉ} {/.::::{ ` }:::::／ }:::::::::::}:::::::7冖冖'″ { :{: : ::{:,＼ ':, “^^＾｀ ＂´^^”｛ノ／ ;} や从 ““¨¨ /／¨¨”” 川::ノﾉ.:::: ′ :, {:, :. :.V心.,{｀ }´ ∥ ∨ヽ) ﾌｱ,:ﾞ ∨ ﾟ:{＾ ､:. ト｛へ＾h｡,_ ｔｰ‐ｧ _,,. イ} .:从{ ﾉ＾ .,_ ､ァ ,.､ 'ﾞ ＇ ≫ {⌒¨¨ Ｙ´ ｀ヽ--=⌒Y¨ヽく {Ξ,.二ﾆぅ‐ ´ {ﾆ ＝==―-- 、 . {;.;. ; ; ｘ-┬〉％‐ｧ}８}=‐ ﾟ卜、; ;} ,､rf〔...........〈.,,,__／........../｀ ､: ; ; .;.;} . {;.;.,∠.,_ ｛｛ο ／{{⌒ ､_ﾟj ＼},,_ _ノ.........}...............ｰ'............../.........:, : ; ;.;} √ ｀:, } ｀`゛ ´, ∨ / ` 、 ,:'⌒ヽ........................................∥,.-=ﾐh､: ;.;} . j{.,_ 丿j r=＝＝=ぅニ＞-､`､ ,ィ冖…ｰ}＼ﾉ........_､丶⌒＼..∥(_,,. -∨.;.;} γ´c ´"''～く.,,__,,. L.,':,_ /=-‐ ｰ… ､/ ﾉ､ ＼￣￣￣/う)-‐ `ヽ ヤ.;} ＿____乂｡о _,,_ ‐- ﾆ=‐くL.,_ ｰ ｡_,,. ﾟﾉ乂{ ｀ｰ-- .,,＿,,. ´-辷_ __ﾉ ﾉ.;.j}__ ￣￣￣｀¨¨¨¨¨´ ｀ー=＝＝=ｰヘ>> ｀```｀ ｀```｀ ｀```｀￣￣￣￣ ￣ しかし、概して平和な時代とされる江戸時代においてでさえ、様々な政治課題からその維持は至難だった。 ましてや、現行スレの時代、システムは転がり始めたばかりである。 領国にはまだまだ実力組織が割拠し、家中は彼らに強力な軍事体制を期待していた。 _,,, ＿j+ ＂芍}}i ,必、 ア 刈 ∥爻)h､ ＿ア゜ / jj ｣{爻ヒ笏)h｡.,,_ ＿j+＂ｨ１ﾉ /ﾌﾚ´ ∥ ＿}{辷彡 _,,.≫+ｩｧｧﾃﾃモ辷彡 ,ｨiIｱ jﾉ ∠ ,ﾞ _}匚 jI+＂ 芝ア ‰ ｱjﾚ′ ア ,′ ﾔ , ´ ニ７ ふ//∠ ／_,,. ,′ =ⅵj/ / 丱んノﾉ辷彡 ∠ -=ﾆ ,ふ 二ア ,化 八{亥⌒_,,. ‐- .,_ ,ふ __ア ,心 "´￣ミ辷宀ァ亥こ ｱ∩ , ㌻ , ⌒; ⌒亥´ ｀亥て ψ jﾉ ,∠,,__ 廴,,.ノ , ⌒ヽ ミﾐとつ ＾弌 ｰぅ ,.ィ/《 !￣うぞ ｰ=彡 ﾐ､ , 、 ＞'＾彡 ﾉﾘ⌒''''''"⌒亥廴つ ヽ ﾟ, ＼ ｧ━‐- 《〈 ≪´ 〃⌒ヽ (__う ┌ ､ ﾟ, `､ ＿_ {寸⌒ _,. -=些三 ｀`ヽ､ｰ=彡 ー' ', , _ﾈ＿＿ヽ_ 人【 _,､r=弋く⌒ｱ癶 .,,_ ヽ ﾉjノ ｉ＇ ', ﾉ｛ ﾊh､ﾊ｝ ＼ぅｩｬﾔ下､{^ｰ Ｙ] 寸ｈ とぅ -=彡 ⌒ヽ ｉ|i＇ j (从ﾟ ヮﾟ从 寸⌒ヽ У〃 __】ｱ ∠Ξ ``｀ ｉ|i i |￣(ﾖ ∀E) ; ∥ iⅳ ⊆,ｘfΞミ辷 ｿ从 |＿,{====| ⅵｉﾘ }7 ,. -==ミﾐﾐこ￣ ∠ 〈＿_j__〉 ﾄ､{乂 ∥ / ノ心、ﾐミΞ二 ―ｚ⌒ Ｕ Ｕ ＼＼”¨ア / ﾉ心｀ﾐミミ辷ぞ 大名当主は何よりも、それらを率いる指揮官であらねばならなかった。 それはひとたび統率を誤れば、身内にすら容赦なく牙を剥きかねない。 ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ｎ ＼ 丶 l^l l ｌ / ） ヽ ＼ | Ｕ ﾚ /／） ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ ﾉ ／ 彡 〆 ） ｀⊂ニ ｌ 〃 ﾊ ⌒ ⌒ Yヽ / 知行地に初めて行くッス ｲ 从§ （ ⌒） （⌒） lﾘﾊ ｲ 乂ｲ§ ⌒（__人__）⌒|/ ／ 初めて俺っちの城も見るッス ＼ﾟ o Ｙ⌒Ｙ ／ ／ /⌒ヽ ∽. ー ィ ／ / r‐､ ∞∞ ／ / ﾉヾ > ｲ ［最上家信（14）］ | ヽイ | 家信が同じセリフを言った時、深刻さの質が異なっていた。 ○ 第百十四段 ： 水舟に入れば則ち没す ┏━━━━━━━━━━┓ 元和四年（1618） 春 江戸 最上屋敷 ┗━━━━━━━━━━┛ ＿＿＿＿＿ ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| |::::::::ゝ _ノ ヽ | ―――そうかぁ |::::::（ （ ー） （ー）| （@ U （__人__） ) いや 家中が動揺してるのもわかるぜ | ｀ ⌒´ | 家親のあの統治の後じゃな / ∩ノ ⊃／ ( ＼／ ＿ノ| | .＼ “ ／＿_| | ＼／＿＿_ ／ ［藩主後見・楯岡光直］ ／ _,,-‐''゛゛￣゛ '''' ‐- ,,,, ＼ ／ ／ .､ -‐ ''''゛゛゛゛゛ ''‐-,,｀＼ ﾞｉ l ./／´ ｧo=ﾐ''フ ン ゛゛゛ ''''=Θ〆 l, | // ／:::::/ ､‐'゛ﾞ,,=,,゛'‐- ,,_ ゛'';;) 〉 'く|i´／:::::::::::l ' i´ l｀゛;ゝ'､ｪ_ '〈 ,,r'､ﾆ' ,:::::::::i ｀‐・ゝ, ` l,-゛,ﾄ-｀＼ ..l..{::`:::':::..''ﾞ, u '・ l l ｀´ その……事情あって詳しくは申せぬのですが ､ -‐――- ::, ﾃ､/ ｀i ､/ッ:´:::::::::::'' ,,''''';;;;;;;＼ ､ -‐- .._ ´ l かなり問題のある状況であることはご承知ください ／／,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''''';;;;;;＼ ｀｀゛' ‐｀、, / ､.ッ;;;;;;'''',,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;''';;;;;;;;,,,,''''';;;l. ｀' / .ﾞｉ;;;;;,,,;;;;;;'''''''゛､ ＜;;;;''´＼ : : : :ﾞｉ,|::::. / /;;;;;／ ＜;;;;;;,,,,,,,,,,,,'''''''';;;;;;l: : : : :| ゛::;::'' ‐-ノ;;;;;;;｀ヽ ,,,,,,,,,, ゛''''''';;;;;;;;;;;;,,,,''(,: : : :|l::::: ;;;;i l;;;;;;;;;;; .:::::' ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,, '''''';;;;;;;;;;i : : :ﾞｉ;;;;;;;;;;ﾘl;;;;;;;;;; ::. . :::.. ［宿老・鮭延秀綱］ ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;'';;;;;;;;,, c ''';;;;ﾞｉ: : :|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::::. .:: :: ＿＿＿＿＿ ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ⌒ ⌒ | __ だけど ようやくご当主様のお国入りの段取りがついたんだ！ |::::::（ （ ●） （●）| ／_} l'':, （@ ::::⌒（__人__）⌒) ／_ﾞ''iﾞﾉ､ﾉ これで国元もまとまりがつくってもんだろ | |r┬-| | ,:'`;:'／ﾉﾞﾉﾌﾞ ＼ `ー'´／ /`/ / ノ-〈/ 家信のやつも ちったあ俺の言うこと聞くようになったしな！ >'ﾞ:: ‐'"ﾞ./ ヽ.,' ~ ／ ／/::::: ', / / ＿_ _,,,, -‐''''.´￣ ￣'''ｰ=x /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､ /::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| ::::::,, -''ﾞ￣_ ,,. __ _x_ __ ｀'''::､::::::::i ﾞYﾞ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ =:}''ｯ〔c_ﾞ::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{ :Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__ .{.iヽY （_ _ﾉ〉 K(´ﾟ ）｀l:/ }::::､ﾞヽ､ そう……ですか ::ヾ,｀| | ﾞー ,lｲ /;;:;:ヾ､::.＼ ,w'ﾞYl u. rV'〉 .,!ソ'' "ﾐ::jﾉ:::::::::::`ｰ しかし 人の争い事というのはそう単純ではない , .}ミi､ ` ' /ﾐﾘ ﾐ ﾐ::::::::::::／i::::.. ﾐ,, ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ= ,,ムｼﾞ ,,ﾐ'ﾞ::;ｨﾞ::/／:::::::. 僕も 楯岡様も 守るべき多くのものがある :::ﾐi, l:;:;ゞiﾐｘ､_ _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／/::/./:::::::::::: :::::::ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/ ミ:;ｨﾞ ,,ｲ::j'./:::::::;;;;_:: _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- ､ヽ ,, ( )￣;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''';;;ヽ. ,,, -''' _,,, '"ヾヽ､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''' '';;;;ヽ '''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ､ ヽ､ _ ;;;;;; ＿ ..... ---―‐--―‐‐ヽ , ´ _ ｀:::::::::::::,,::'''' ''ﾞ｀ヽ､ ＿＿＿ , .,,,､ｧｰ,--,-‐―_-_ゝ / / ｀;;:::::,,'' '´ ----―･ﾅ´,ﾞ〃ｼ l i i. < ;;::::; ｀￣￣-‐´-___ｭz. `､ ! ﾄ 〈 ''::; ´ / つまるところ 外野ではいられないのです ､ヽ`ｰ ､.l ! U __/ :ヽ､ｰﾞ'´ ,､ ｨ, ´, ´ ,, このことは 衷心より申し上げてさせていただきます "'',, ￣ ､､ヽ ,У､ ",, ､ ,,""ｯ, ヾ.､ /／￣,￣二ニニﾆﾆﾁ./ ,:.:.:.,i '',, "'' ,, '',,:.:｀〒＝=ﾐ､ ヾｰ´￣ .＿ l' /:.:.:.l| ,,'' "'' ,, '',,:.:.:.:`:.､ `〒＝=＝〒￣ヾ / /:.:.::.:.i| ,,'' ＿＿＿＿＿ ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ― ― | ……なんか 随分と深刻な事態になってるらしいな |::::::（ （ ─） （─）| しかも その口ぶりじゃ俺も巻き込まれ済みってことか （@ ⌒（__人__）⌒) ｌ^l^lｎ ｀ ⌒´ ｜ ここで詳しく問いただしたいとこだが ヽ L ／ ,,.... ゝ ﾉ_、___ ーノﾞ-､ .i ／ / '; ＼_____ ノ.| ヽ l / / ＼/ﾞ（__)＼,| i . ＿＿＿＿＿ . /:::::::::::::::::::::::::::.＼ .|.::/⌒Ｙ⌒ヽ:::::::::::.| .| ノ ＼ ｉ:::::::| どうやら それを話すとお前にとってはまずいらしい .|（─） （─ ） 〈::::::| .(⌒（__人__）⌒:::: @） 聞かないでおくわ | |r┬-| | .＼ `ー'´ ..ィ-ｰﾄ、 お前のことは信用しておきてーからな . ｀ー‐..／_:_ｭ:-:-: ヽ {ｬ＜ : : : : : : : : :. .／ｰ-、: : : : : : : : : :'., 「r'、 ／ : : : : :｀､ : : : : : : : : :'., ..} r'、 ﾍ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i ..i/ ム､} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : | ..{ い､{ Ｙ : : : : : .＼ : V: : : : : : : : | ..＼ ヽ {|V : : : : : : ＼V: : : : : : : :| ＼ ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :| 三三三≧､ ー-､三三ﾖ:ﾍ ＼三ﾖ| 三ョｮ-､ ﾍ三i :::::::::::;;;;;>-7ﾖ´ ::::::::/./7/三ﾍ ありがたいお心遣いです ::::::' .iヽ',i !￣ ''''-､,i / 僕は あなたの敵にはならない ヾ,, ここに鮭延の名誉をかけて誓わせていただきます ー---､__ヾ,, -----､___ヽ７__ ---ｭ, ,--'" / .ﾊ _, , ／ .／ ＼ , -'"/, -'／^==--＼ /::／,-'", -‐'"二 二 ヽ､ . i::y', -'" ,／ ／ `ヽ､ , r,'｀;;=;;‐,,-＿-,,,, ､ ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~;;;へ｀ヽ､ ﾍ;;;;;;;;;;;;_;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ､ヽ､ }ﾂ-―- ~ ､ ｀ ' ‐' ､;;;;;; ; ; ; ; ; ≧､ ,」"＝ = ､ ､ ｀ ､ ｀ ヽ ; ; ; ; ; ;ヽ _ ／三 三三≧ﾌﾉ＝ o } ヽ ､ ヽ; ; ; ; ; ; ｝ , r―''''7' ﾉフ~''っ―i･'''ﾌ~´ ミ:::;｀≧ ､ ヽ ､ヽ､/;;/ それでは 僕は一足早く帰国いたします ,'"r´i ｀ ＜ ／ノ } r'´ ..ﾍ/ ﾐ:::::::::r'--､:ヽ､ヽ /´ ,,,,;} | ‐- , V ./ 'r_ ､ " ´{{{ } |:::::::V 公儀の検使が遣わされるということもあります ,r';;;;;;;'''", ｀ ‐-, < ヽ{ ｀,｀' " ﾘ ﾉ::::::r' " ' ,, r''''' ' ,;;"', ＼i ‐}‐'', } r_‐- ､ , ,,,,_／__''':: ヽ '", 準備を整えたく .{;;, ,, ,,',;;;;;;;;";'',,,,,,,7､‐,,´' " ,ｲ ￣ ｀ ＿.,;"_,, - ´,-,‐ﾉ ノ },ノ {＿ .ﾍ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-''‐ニﾆ ／} {､ヽ''-ﾉ￣ﾉ ﾉ,,ニ" ' "" ''' "" ~ {ﾉ |ヽ､ ﾍ;;;;;;;;;;;,,/ _, - { ",' ﾍ: : : : : : :／ , 〃 〃 彡,, ,, '" !､ ∧;;;;;;;/ r '= } " ', へ ／" , , ,"'' "" "'' " ＿＿＿＿＿ ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| |::::::::ゝ ⌒ ⌒ | __ |::::::（ （ ●） （●）| ／_} l'':, ああ お前になら念を押すまでもねーだろうが （@ ::::⌒（__人__）⌒) ／_ﾞ''iﾞﾉ､ﾉ | |r┬-| | ,:'`;:'／ﾉﾞﾉﾌﾞ 頼んだぜ ＼ `ー'´／ /`/ / ノ-〈/ >'ﾞ:: ‐'"ﾞ./ ヽ.,' ~ ／ ／/::::: ', / / ┏━━━━━━━━━━┓ 山形城下 鮭延屋敷 ┗━━━━━━━━━━┛ ___00 ＿ ∩ | ∟ 辷l /７ [][]「l ∪ |_厂 くノ くノ ○ ＿＿＿＿＿＿_, ＿＿＿＿＿__/ ./|＿＿＿＿＿＿_, / / // /.| / / .// /./| . / ./ .// ././/| / / .// /././,.| / .'三三三三三三ｌ/ /.//./.,| '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ/.//// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ//// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ/// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ/ |:::,,--─────‐,=、─────-､j::ﾄ､ ／::{＿＿,-────廴ﾒ───--､＿__}::|::::＼ ／:::::rく ┌──イZ二二二二二'ー- ＿＿乂 ::::::::＼ . ／::::::::: | ﾄ,弌T卞千‐t 气圭圭圭≧ミ=ｧrtZ/://! }:::::::::::::＼ r'´:::::::::::::: { ヾ} |::! :ﾄ､ ＼豸 爿圭圭圭圭/ｲ::｀i::ｲfチj:::::::::::::::ﾉ:: |:::::::::::＼::::ﾄ､弌|::i }´＼,乂く圭圭圭ｦイ／ぐ !::ﾋ´,ｲ::::::::::／::::: r‐ぐ::::::::::::::::＼:::ゝ_j::| '､ 。｀j:≧三圭≦匕。_ノ ト-':::::＞＜:::::::: : _r＜´::::::::〈⌒ ⌒ｰ ＼::::: } u ￣￣::::::'´ ﾄ ｀:::::.. U j::r‐'´:::::::::::::::::::::: ／::::::::/⌒ 人 ; )＼人 U r‐j u /ｲ::::::::::::::::::::::: ／ ／::::::::: ｲ ,' ' . ⌒ﾒ＼＼ ゝ′ u ／:::::::::::::::::::::::::／::: : ノ:::::::::::::::: } , ＼ ):.:.￣＼_-≠ｰｪ┬一ｭr‐'´::::::::::::::::::厶イく:::::::::: ::::::::::::::f⌒て / ＼￣ )ー─--:.￣＼￣孑'´ .: .:.:::::ノ￣::::::::::::::::::::::: :::::::::ﾉ⌒ Y ＼ ⌒ :.:.:.:.:.:＞､::＼ .: .: .:.／::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::{ ! ＼_ )‐匕::::::::〇::: ＼:Y⌒Ｘ : : :::::::::::::::::::::::::::::／ :::::::( | Y ..:::::r‐'⌒Ｘ⌒Y´￣ ∨ :::::::::::::::::::::::／::: : ＼⌒ ￤ ×⌒ ⌒ヽ::::::::::::／:::::: : : :::::ヽ i ＼ ⌒ヽ,／::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀`丶､::::::::／ ＿＿＿＿＿＿＿＿__》｀`/ ＿＿＿＿_____⊆二三三三〔: : 〔三三≧x{ ,ﾆ二三三ﾆ／: : : : ＼::::::::::::::.＼ ＼ :::::::::::::. { うヽ::::/ : : : : : ≧ｘ、:::::::::〉: :〉:::::::::::::i } 〃ハ }' : : : : : : :＞＜: :〈::::::::::::::::| Ｖ( ﾉ : : :／ 0/::....､:::::::::::::| ::ヽ { ^ヽ /: : : / ` ｰ-┘ :::/ ＼' : : :.{ / .u ＼ { 〉 ……これはどういうことです？ 八 _ｒ― -／ ミミミﾐﾐ ､、 ヽ ／ ミﾐﾐ ､、 ＿＿ , ′ ＼ ミﾐﾐ､´ _/ :::::.＼ ﾐ､、 / :::::::::::.＼ ﾐｘｼ{ ＿ γ´ﾉ ヽ｀ヽ , - ´￣｀ -､ ／ ／/"/ i＼ヽ＼ //, '/／ヽ´/ノﾚハ｀､ヽ i l i{_{ﾙノ' u ヽ､ } } il i | il从/（○)lliiill(○） 从 ﾘ ヽﾘﾊ ､_,､_, ﾙﾘi あ あの……ええと . ヽﾍ､ u.ノﾚノ ｀-ゝ､,､ __,イ-´ ／ |＼／| ヽ､ /,' <ヽ ∽ /> ﾊ ［山形城代・氏家親定］ | i ヽ V /[▽]i | i | ヽ / i | | i ｡| i | ／ _,,-‐''゛゛￣゛ '''' ‐- ,,,, ＼ ／ ／ .､ -‐ ''''゛゛゛゛゛ ''‐-,,｀＼ ﾞｉ l ./／´ ｧo=ﾐ''フ ン ゛゛゛ ''''=Θ〆 l, | // ／:::::/ ､‐'゛ﾞ,,=,,゛'‐- ,,_ ゛'';;) 〉 'く|i´／:::::::::::l ' i´ l｀゛;ゝ'､ｪ_ '〈 ,,r'､ﾆ' ,:::::::::i ｀‐・ゝ, ` l,-゛,ﾄ-｀＼ すべて基本的な 確認作業のようなものばかりでしょう！ ..l..{::`:::':::..''ﾞ '・ l l ｀´ ､ -‐――- ::, ﾃ､/ ｀i 僕が江戸に行っている間 すべて滞っている ､/ッ:´:::::::::::'' ,,''''';;;;;;;＼ ､ -‐- .._ ´ l ／／,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''''';;;;;;＼ ｀｀゛' ‐｀、, / これでは殿様のお迎えにすら影響しかねません ､.ッ;;;;;;'''',,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;''';;;;;;;;,,,,''''';;;l. ｀' / .ﾞｉ;;;;;,,,;;;;;;'''''''゛､ ＜;;;;''´＼ : : : :ﾞｉ,|::::. / /;;;;;／ ＜;;;;;;,,,,,,,,,,,,'''''''';;;;;;l: : : : :| ゛::;::'' ‐-ノ;;;;;;;｀ヽ ,,,,,,,,,, ゛''''''';;;;;;;;;;;;,,,,''(,: : : :|l::::: ;;;;i l;;;;;;;;;;; .:::::' ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,, '''''';;;;;;;;;;i : : :ﾞｉ;;;;;;;;;;ﾘl;;;;;;;;;; ::. . :::.. ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;'';;;;;;;;,, c ''';;;;ﾞｉ: : :|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::::. .:: :: ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;, ,,''';;;' ',' , '';;!､: :l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; _､ -‐l::....:::: ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;, '';;,,'';;'',,'' , c '';｀'‐｀'';;､-,;;;;;;;;;| l,,,,,,,,,,,,, .; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;;ﾞｉ '';;;,';ﾞｉﾞｉ''‐- ,｀'r;;;;;;;;'/;;;;;;;;;;;l |;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ γ´/ 丿ヽ -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿 ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ Σ 〃 {_{ u. ⌒ u.⌒u ﾘ| ｌ │ i ﾚ!小ｌ.（○）三（○）从 |、i| すっ すみません！ 丿ﾙ|u. u.､_,､_,.u u. |ﾉﾚ ﾘ ヽu. |ｒ┬| u. j /／ わ わ私の力量が足りず ゝ ,￣ イ／ .y' |ヽ／ | ＼ /{ <l∽ ／＞ ヽ l .! l／／ / } _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- ､ヽ ,, ( )￣;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''';;;ヽ. ,,, -''' _,,, '"ヾヽ､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''' '';;;;ヽ '''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ､ ヽ､ _ ;;;;;; ＿ ..... ---―‐--―‐‐ヽ , ´ _ ｀:::::::::::::,,::'''' ''ﾞ｀ヽ､ ＿＿＿ , .,,,､ｧｰ,--,-‐―_-_ゝ / / ｀;;:::::,,'' '´ ----―･ﾅ´,ﾞ〃ｼ l i i. < ;;::::; ｀￣￣-‐´-___ｭz. `､ ! ﾄ 〈 ''::; ´ / いや あなたの力量云々などという問題ではない ､ヽ`ｰ ､.l ! .u __/ :ヽ､ｰﾞ'´ ,､ ｨ, ´, ´ ,, 重ねてお尋ねしますが これはどういうことです？ "'',, ￣ ､､ヽ ,У､ ",, ､ ,,""ｯ, ヾ.､ /／￣,￣二ニニﾆﾆﾁ./ ,:.:.:.,i '',, "'' ,, '',,:.:｀〒＝=ﾐ､ ヾｰ´￣ .＿ l' /:.:.:.l| ,,'' "'' ,, '',,:.:.:.:`:.､ `〒＝=＝〒￣ヾ / /:.:.::.:.i| ,,'' γ´ / 丿ヽ -‐ '´ ヽｿ , ' ｼ ／ ,' ﾊ ､＼_/／ ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ 〃 {_{ __ｎ'lilil＼_ ﾘ| ｌ │ i ﾚ!小ｌ .ハ (--) 从 |、i| その……ですから…… 丿ﾙ| ／ ｀ニ} u |ﾉﾚ ﾘ /＼_.＿三｝ イ_ . / 8/ |ヽ／ | ＼ γ´/ 丿ヽ . -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿 . ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ 〃 {_{ ー u 一ﾘ| ｌ │ i| ﾚ!小ｌ（ ＞）u（＜ ）从 |、i| 私では 家中衆を抑えきれないのです！ . 丿ﾙ| ､_,､_, u |ﾉﾚ ﾘ ｎ:n ヽ、 ゝ._） j /. ｎｎ 私には無理ですぅ！！ nf|｜| ヘ,､__, イ .| | |^! . ｆ|.| | ∩ ／｀| ＼／ |‐‐ ∩| | | | ! } .＜＼ ∽ /＞. {！ | ヽ ,ｲ ヽ ｲ ＿_ _,,,, -‐''''.´￣ ￣'''ｰ=x /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､ /::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| ::::::,, -''ﾞ￣_ ,,. __ _x_ __ ｀'''::､::::::::i ﾞYﾞ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ =:}''ｯ〔c_ﾞ::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{ :Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__ .{.iヽY （_ _ﾉ〉 K(´ﾟ ）｀l:/ }::::､ﾞヽ､ ::ヾ,｀| | ﾞー ,lｲ /;;:;:ヾ､::.＼ は？ ,w'ﾞYl.u rV'〉 .,!ソ'' "ﾐ::jﾉ:::::::::::`ｰ , .}ミi､ ` ' /ﾐﾘ ﾐ ﾐ::::::::::::／i::::.. ﾐ,, ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ= ,,ムｼﾞ ,,ﾐ'ﾞ::;ｨﾞ::/／:::::::. :::ﾐi, l:;:;ゞiﾐｘ､_ _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／/::/./:::::::::::: :::::::ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/ ミ:;ｨﾞ ,,ｲ::j'./:::::::;;;;_:: γ´/ 丿ヽ -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿 ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、 ﾘ| ｌ │ i ﾚ!小ｌoﾟ⌒ ⌒ﾟo从 |、i| 発端は 本当に些末なことでした 丿ﾙ| ､_,､_, |ﾉﾚ ﾘ ヽ ⌒ j /.／ 前例の解釈について 山形の吏僚で揉めた程度で――― ゝ ,､__, イ／ .y' |ヽ／ | ＼ /{ <l∽ ／＞ ヽ l .! l／／ / } ─────────────────────────────────────────── ＿＿ ／ .／) ねえ ここの処置どうする？ 三三)／) ∧,,∧ ∧,,∧ 三三)／ (´・ω・) (・ω・｀) ん？前例通りでいいよ ∧∧ と φ) .( つφﾉ ∧,,∧ ＿＿ ( ´・ω)/⌒/⌒/￣/⌒/⌒/￣(ω・｀ ) ／ .／) / _∧,,∧口 ∧,,∧ ⌒ □と_ ヽ 三三)／) （／( ´・)η口(・｀ )/⌒/ ／＿ノ 三三)／) ∥￣（l ﾉ ￣( ﾉ￣￣￣|| 三三)／ ＿＿`ー‐' `ー‐' ／ ..／) ＿＿∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 三三)／) ／ 確か御先代で似たようなことあったっしょ ＼ 三三)／) 三三)／ ─────────────────────────────────────────── ─────────────────────────────────────────── いや待たれい ∧,,∧ .∧,,∧ それは適当な旧例とは言えぬ ∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧ (｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´) ｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ 出羽守様時代によき事例があったはず ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ `ｕ-ｕ' `ｕ-u' ─────────────────────────────────────────── ──────────────────────────────────────────── ﾔﾝﾔ ﾔﾝﾔ ｶﾝｶﾝ ｶﾞｸｶﾞｸ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ＼人／ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ （# Д ） （# Д ） （# Д ） w-＜ ＞-ﾍ （ Д #） （ Д #） （ Д #） （ ∽ （ ∽ （ ∽ ／Y＼ ∽ ） ∽ ） ∽ ） ＿＿ ／:::::::::::＼ ／::::/⌒Ｙ⌒＼ ……ふん まずいな |::::/ （ ー）（● |::::> （__人__） ここで出羽守様を引き合いに出されると . | ﾉ 他の政治一般 ずるずると右に倣えとなりかねん | ∩ ノ ⊃ ／ .／ ＿ノ (. ＼ ／ .／_ノ │ ＼ “ ／_＿_| | ［最上一門・松根備前守光広］ . ＼／ ＿＿＿ / ＿＿ ／:::::::::::＼ ／::/⌒ Y ⌒＼ 適当なのは御先代の事例！！ |::::/（●） （●） | |:::> （__人__） | 吏僚ども！ 俺がバックアップしてやるから . | |r┬-| | なんとしても御先代の政治を守れ！ _ | `ー'´ } ／＼ヽ.| } | . ,r―''''''ヽ,||i ノ | |,r‐' ,､;-‐''''""''ヾ､､,:::::::::::::ﾉ i||/ .／ r''"ヽ, ＼,―┬'｀ヽ j l ,. / ' l ヽ､||iﾄ, ヽ ,.Lj∠､'´ , i, / ｀ヾ､｀'ヽゝ|i | l, ／ 二'''" ,;､, ｀''ｰﾞ--､|i | /ﾞヽ-ｯ-‐'´ .／｀ト-:rイ｢´ ﾞl;:｀''ト-､,＿ ノ'i, ||i ／ ／ ,;∠∠,ノ´ ｲ l l, ├''| |､,／ l | ||／ﾉ ／ ／､, ,､' ./ / .l |:::::l,. | ﾞヽ､!_,,､L, ヽ---ﾂ ∧ ￣￣ / | |:::::::| | r'"/ l, | / ./ .ト､,_ / | |:::::::|. ! l'´! / | i|/､ ./ l, ｀￣ ./ |.|::::::::l |. !. l, l l .l､,.ノ l, ;' .j |:::::::::! ──────────────────────────────────────────── ────────────────────────────────────────────────── ∧,,∧ 小国様ー！ (・ω・；) 三二─ ∧,,∧ ⊂、⊂ヽ 三二∧,,∧ ご助力を！ (・ω・；) 三二─ Ｏ-､_) 三 (・ω・；) 三二─ ⊂、⊂ヽ 三二─ ∧,,∧ ⊂、⊂ヽ 三二─ Ｏ-∧,,∧ (・ω・；) 三二─ Ｏ-､_) 三二─ これは不当介入ですぞ！ (・ω・；) 三 ⊂、⊂ヽ 三 ∧,,∧ ⊂、⊂ヽ 三二Ｏ-､_) (・ω・；) 三二─ Ｏ-､_) 三二─ ⊂、⊂ヽ 三二─ Ｏ-､_) 三二─ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ { ／／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.ヽ ＿＿ ノ.:.:.:ヽ､.:.:.ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ` ー―― '／.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ ＼.:.: /!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./／⌒ー―― イ´.:.:.:.:.;ｨ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ ヽ │.:.:.:.:./⌒V´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／._/.:.:.:.／/.:.:, ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:j.:.:.:.:./ : ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ │.:.:.:/ ﾍ/.:.:／.:.:.:.:.:／＞/.:.:／: /.:／:/.:.:.:.:.:.:.:.,イ.:.:.:./ｨ≦ ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ ∧.:.:.{ ｰ/／|.:.:.:.:.／／ /／ヾ､/ｨ': : /.:.:.:.:.:.:／:/.:.／ｲ⌒ヽ :∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| : : ヽ.:ヽ{ ' ヽ |.:.:.:/ __{_ /ｲ (;j}≧._/.:.:.:.:.／ z/., 仞 }: :ﾊ.:.:.:.:/＼.:.:|＿ : : : :￣≧ー┴≠:': : / /.:.:.:／: : :/イ / ﾑ∧.:./: : :ヽ;|: : |: : : : : : : : : : : : : : : :代､ _/.:.／: : : : : ヽ 彡/ : : ∨: : : : : : : : ……そうかい | : : : : : : : : : : : : : : : |: : : 三三三j／: : : : : : : : : 三三三 : }: : : : : : : : : : ／: ヽ: : : : : : : : : : : : : : / > /: : : : : : : : ／: : : ついに備前守め 野心を現したな : : ＼: : : : : : : : : : :,小､ ／: /: : : : : : /: : : : : : : ヽ: : : : : : : : / : : : ＼ ⊂ﾆ＝＝ー‐- , イ: : /: : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : :＞.､ ＜ : : : : / : : : ／: : : : : : : ［重臣・小国光基］ : : : : : {: : : : : : : : : : : : ≧ ､ , ィ: : : : : : ヽ: :／: : :／: : : : : : : : ────────────────────────────────────────────────── ──────────────────────────────────────────────────── __,. ──- __ , ィ, -‐ﾆ:::::::::::::＼ ＼ _／::::/:::::::::／ !::::::::::::::ヽ...＼ ７::::::::／}/‐.、|::::::／/Vﾍ..}:ト=- i::::::::::|γ´ 9Y}／}∠__}:::ﾊ:ハ |::::::{ヾ L........' ､ ,'9 ヽ' }:::::}ﾘ 仕掛けてきたのは向こうだ！！ ここは絶対に引けない！ }:/ ヽ ,､ ヽ、/ｲ::::/ ' |ﾍ,.イ:::::| ;´￣ i /ﾙ' そうだ 評定での審議を要求する！ r≦ｒ:':´: :.| 廴__.ノ 从 γ::￣:＞ｘ{...: : : ト.、 . ＜イ /::::/: : : : : :.＼: :.|::::: /: : : ヽ､＿＿ r:'i::::7: : : : : : : : : ',ﾊ ､(:..＼: : : : : : ／ __j二二: : : : : : : : : : i: } _, ､___Y: : :／ ﾉ/::/: : : : : : : : ＿: ＞'´ ＼ }:／:} ／::::／: : ＿__ ｘ＜/´ ＼ Y: 7 /-- =≦::::::::::＿::::::::7 __ {.､.ﾉ-': | ./＜:-: : : ￣: : : : : |::::{‐‐-‐:7´7 .>ﾉ .|: :..| {: : : : : : : : : : : : : : :|:::::i:::::/:/ .}/ j: : :! ∨: : : : : : : : : : : : : V:::i::/:/￣￣ --{: : :.| ￢y------------‐':../────-!: : :.| /: : : : : : : : : : : : : : :/---､ ,､!_ :...| ──────────────────────────────────────────────────── ──────────────────────────────────────────────────── ＿＿ ／:::::::::::＼ ／::::/ _ノ ＼ いきなり評定？ なに考えてんだ？ |:::::/ （○ ）（ー） .|:::>.u （__人__） ……まさかあいつ この機に多数派工作で主導権とる気か？ / ｀ ⌒´ﾉ ／ ヽ ⊂二二￣＼ ／ ＼ ⊂、' ヽ / ＼＿, ｀7 / / へ ＼ !/ / | ＼ Υ / | ＼ / ＿＿ ／::::::::::::＼ ／::::/ _ノ ::::＼ |:::::/ u（ ●）（●） ｜:::> （__人__） 反対！ 断固反対だ！ |::i |r┬| .} | u | | | } ,..-'ヽ u ｀ﾆﾆ } ./::"::::`ヽ､.,＿＿ __ノ ﾞ /::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _ . }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f" 、 ｲ/ `i /:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ ＼xｰ.ｫ､__ノ ::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r' ` ､_冫y" :::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、 ヽ,＿ﾉ"ｰ' :::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ ──────────────────────────────────────────────────── ──────────────────────────────────────────── ,.:'.:i ､'.:.:.:i ,. - ─ - ､ ヾ、.:i／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_＿_ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,_＿_＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｰ､≡ゞ ,r.:.:.:.:.:.:.:, ＝ﾛ／ ヽﾌ／.:.:ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ , ' ,､ヽ.:.:.:ｉ´ / 衍圦 ｀､￣l／ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ i l ゝヽ´ { ｉ弋ノ ,〉,丿∠＿.:.:.:.:.:.ｌヽ､.:l ヽ ゝ､ｌ ゝ `ｰ-- ' 〉＿ヘ.,､.:.:,､.:.:ゝ リ ヽ,､ `i ｀ ‐ - ‐ ' /刃／ゞﾘヽ.:.:ゝ 参ったな ＝‐l､ .u liﾉノ ===} /／ _,,-‐''"´ヽ 〆､/ ／ こんな庶務の案件で評定なんてやってたら ／ ゝ､＼ ヽ ´｀ , ‐'` '" キリが無くなるぞ / ヽ､ヽl＼ヽ , -‐''"´ l ／＿()￣/､ ［宿老・日野備中守］ ゝ ゞ ヽ' ヽ ／ / ／ ｀＼ヾi､ l / / / i ﾘ i、 ヽ､l i ﾉ ／ / l ∧ l＼ ヽ i, ＼ ﾉ / / ／// i ヽ i; |i ' ,i l |i､ l、 ヽ// / /iﾉ| !_|ヽ!i; i; l! 'i |i |li i; ﾉ ﾚヽ! | |l|_;;:コ|ﾆl| i; i; l|_∠| /!;i /!|ﾊl ヽ、ヾ|〈ｼヽ ﾄ|!ゞ'='ﾞ-ﾂﾄ;i; ﾄi lｬﾗく;l! /! / |!/ ! ,ゞ､_ゝヽ!ヽ| "´ ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ' / 何より 喧嘩闘争の場を提供してやることになりかねん ´_＞ > ｀;┐ u. :i ', ｸ゛/ ´ ／／// ', ｨﾒ>' / 今回は見送りだ ／イ /_/ ゝ, ー＝＝- / 鮭延殿が不在ってことで言い訳も立つだろ ,/ '／ / ＼ ゛￣ ｲ , '/ '、 ＾'x ; ,, ,､ｨ ` / ｀' ｰｧ､ ;;:／ /￣i | ヽ ;ﾉ 〈 ',ヽヽ､＿ ,, ［同・東根景佐］ l ＼ ヽ /, ＼ ｀'ｰ ヽ ,､ -〉 , --〉/⌒i'ﾊ ; ｀'ｰ-､ ; |ヽ ＼ ／_ﾉi＼l ', ヽ, ＼ i l＼＼ ヾ' ´ // ＼'､ '､ i / ＼>-‐‐く/ ヽ: ──────────────────────────────────────────── γ´ / 丿ヽ -‐ '´ ヽｿ , ' ｼ ／ ,' ﾊ ､＼_/／ ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ 〃 {_{ __ｎ'lilil＼_ ﾘ| ｌ │ i ﾚ!小ｌ .ハ (--) 从 |、i| しかし この回答が火に油を注ぐ結果となってしまって 丿ﾙ| ／ ｀ニ} u |ﾉﾚ ﾘ /＼_.＿三｝ イ_ . / 8/ |ヽ／ | ＼ ────────────────────────────────────────────────── .. ,.．'" ,.．-――― - ､ ヽ _,.．'" ／ ／￣￣ヽ ヽ ヽ . ￣/ .／ヽ ､. l ヽ. ∧ / . / /, ‐‐､ ヽ＿＿__ﾉ V ∧ | |､__ノ/ ｰ――― '⌒ヽ Vl ∧ | ｌ _ノ | r‐ ､ lヽ| ｌ ´ ｌ |､ /｀ヽ. ｌ |/ l |ノl l |ヽ l__ 、 /ヽ./'´ Uヽｌヽ/＞''''´....| ふうん……そうか おれの顔を潰そうってんだな |∧ ､ヽl UV ￣' ヽ ＿＜_,.．-'''ｌ. l´| . ヽ lヽヽ ー' , l l,.-'-.ｰ ､ いいだろ なら鮭延殿が帰るまでは一切の評定を拒否する！ .. Vヽ ,､. ヽ | ／. ヽ ー― '. V ー｀ 、 ― ﾉ ／. ヽ ＼. ｀ ―r ' . /. / | . ー－- 、 / /| /' ｌ | . / ヽ.. /. ／..ｊ / V | ────────────────────────────────────────────────── ────────────────────────────────────────────────── ＿＿ ／:::::::::::＼ ／::::/ ⌒ Y ＼ |:::::/ﾐｨ赱､i .i_r赱 うわー あいつら仕事放棄するってよ 政道の軽視も甚だしい！ . |:::>::::⌒ （__人__） . | ﾄｴｴｴｲ みんな あいつらについてっちゃダメだぞー . ヽ ｀""´} ヽ ノ / く ────────────────────────────────────────────────── ＿＿＿＿＿＿_, ＿＿＿＿＿__/ ./|＿＿＿＿＿＿_, / / // /.| / / .// /./| . / ./ .// ././/| / / .// /././,.| / .'三三三三三三ｌ/ /.//./.,| '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ/.//// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ//// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ/// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ// '三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ'三三三三三三ｌ/ ／三三三三三三三三三三三三 |ﾖ＞‐‐‐‐‐‐‐‐N',‐‐‐‐‐‐--､三三 i-‐'"""""""/yヾ""''''‐‐‐-- ､_, jィｮョ三三三三三三＞----- ､＿ /三三三三三三ヨ(＿ , -- ､, -‐ ----- ､三三三三三三＞-,'"ヽ ,.. ', i i___ﾟ`ヽ､/:::i,:､--7-｡､-‐'"￣ ',i: : : : ￣: :.j: : : : :.ヽ--､ヽ-､-‐‐'" | ´¨,ノ _ヽ=- ..::::`‐‐- _i iﾍ- ､ , その結果がこれ ということですか ,...イ::::', ､- ヽ'" u ∠:::::::::::::', __〉＞--､__＿ _____ y-- ,..:＜:､:::::::::::::::ﾍ 二 ‐--､_ ,..._ヽ-' /::::::: ／:::::::::::::＼:::::::::::::ﾍ ,.......＜:::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::＞､＿＿__,.イ:::::::::::::::::::::::::::::: ,....＜::iヽ-----､:::::::::::＼::::::::::::::---'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ● ● ● ＿ -‐─‐､ ´￣:::::::::::ヾ::::::::::::｀ヽ , ':::::::::::::::::::／:::::｀ー､＿::::::::丶 ,／::::::／::::/／::::::::::::::::::::::-‐＝=‐::＼＿ ／/:::::／::, - ､:::::::::::::::::/´:::::::::::::::::::::::::::::::::/ . /:::::::::::/ ⌒ ）:::＿:::/::::＿::/::::::::::::;::'::::::/:::｀ヽ /::::/::::〈 ( ソ /::／ /／__／_::＞´ l:::::::/:::::::::::l /::::/::::::::l 〉 !/ ／ /:≦ ｀丶/:::::/::::/ :l:::ﾍ l:::::/:::::::／｀‐ ! ' ￣´_灯ヽ. /:::::/::::ｲ:::::l::::::! うん まあ鮭延殿におっかぶせることになったのはね l::/:／´ /ヽ ￣ /::::人＼:i:::::ﾄ､::l 悪いと思ってるよ けど他にあの時は方法がなかったし ＿_〔ﾆ/ ﾄ /／/::::＼＼! V' ィ´:／:::::/ T Y-‐!ﾊハ＼へ 新当主とも楯岡様とも うまく手を打てそうなんだろ？ ::::/::::_::/ ＼. ヽ _ ! ,ﾍ／￣￣＼ ::':::／ ＼ ｌ ×, ､ ヽ､, ─ ' ／／￣｀‐- ＼ じゃ それでなんとなく有耶無耶になっていくだろ あいつらもさ :::」＼ ＼ ｌ ′ ／ / / / /￣｀‐- | ´ ﾍ ＼ l ﾚﾍ ､／ ｀/ ｿ/ ≠､ | ﾍ. ＼ / ＼二" ｀´| ﾉ Y │ . ﾍ ｀≧７＼ ＼＼___ .l ´ / .| ﾍ /＼l＿ ＼ /￣＼｀ヽ ﾍ ｌ .| . ﾍ ／ ＼＼ | l∧＼ | ＼ ＼人 | ＼ ｀´ ｌ ＼＼ | | ＼! ＼_ l | . Y . | ゝ´￣| ﾉ| ｌ l | √ | 廴ﾚ' ﾍ / ! l ! | ./ | | | 〉' ﾄ､ ｌ | l / ﾉ | ∧ / ヽ l ! ● ● ● __, , ,,-- --､_ ハ , -' ´::::::::::::::::::::::::::::::｀'‐､ /::::::ヽ _______ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀y:::::::／ r'ﾆ二----､ﾝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾝ _／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::< / :::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} / :::;ｲ/:::::::::::;ｲゝ;::::ヽ､:::r､_::ヽ､,ﾊ､ｨヽr､::::::::::::::::::i l ://///:::::/i:l:ハ`ヽ::::ヽヽ､ヽ__＞==--ヽ､i::::::::::::l l::{ {{ {:ﾄ;:::::lr'ﾘr､_L__ヽ､_ヽ_f´ ;rr''´j`t-､ }ﾐ:r‐‐ゝ 東根はまだそんなこと言ってるのか！ 甘すぎる！ ﾚ' ﾘ ﾘ ヽ::f´"「{｀`ﾄﾄ､ }`‐{ ｯ'ﾞ{ ゝ辷ｿ ノ ﾚ'/こi｀} t-iヽ{ ゞ;;;ソ l￣ゝ, ー‐ '´ ﾉ (_,ノ ﾉ 新たな殿も すぐ江戸に戻ることになるんだ ヽゝ､｀ー'"､_ ｀ｰ ---‐'´r'´ _,／ また同じようなことが起きるに決まってる ｀弋‐‐'´ _,-‐‐‐-､ /⌒ﾞi弋;ゝ ヽ､ ヽ, ﾉ f !＿___ 再度 強い体制を構築し直すべきだ！ ｀ﾆ=､_____,,∠_{ }___:::ヽﾞヽ ﾞ､:::::::r:::r'´::::::｢` ノ/ ｀､__::ﾞヽ r‐'´}:::::::ﾄ-ﾍ;;;;;;;;;ﾄ ､_/ ｀}::{ ﾉi:／`フ´ _ﾝ‐‐‐く / / ﾞ‐} ,ｲ:<_::;ｨ/ r'´ 〈 ,ｨ' ／ ./ f::::r‐'´〈 廴_,,,-‐''ｰ‐‐辷､_,ｨ'´ _,ノ ● ● ● lヽ ＿ /l _l.l､ヽ~＿_~_〃ll_ l,Ll,r=､---r=､'l_l_ ,ｒ＝''/'-＝＝＝-ヽ_ `ヽ ,,,_ ｵｼﾞｳｴ ,r－､ （､､､lr''/⌒､ ,'⌒､`l--' ,,i､､ヽ 坂光秀も亡くなっちまって （ ー ､ ∧,､ l ・ﾉr=､,・ lノ､＿ _,,. -ーヽ Y 外交的にマズいんだってガツン！と言える人もいなくってさ ヽ ,-っ ヽー--､、 ミ'（__;）､`''三 ● 三~ , _彡 -''" ＿l `i-､ /,,ぅ''~ ） `ー`ヽ、 ヽ^ ー--=ｰｧｰ'／''￣ ＿,,.-'' ヽ、,,,_ `i 御公儀とのやりとりをわかってる者共は /~ ,,.. -''" ` ー--､､､ `ヽ`ヽ､__,,／／ ＿ -'' `ヽﾆ-' 両方にうんざりしてんだけど に=ィ' ／`ー-、 `(=ﾊ=) ,,..-'' ＼ ／ / /l ＝=,, ＝=,, lヽ ヽ＼ ／ / / l `Ｘ_ `Ｘ_ l ヽ ＼ ／ ／ / l ∠＿ ∠＿ l ヽ ヽ ＼ ／ / / l l ヽ ヽ ＼ ［長谷堂城主・坂光重］ ／ ／ / l ,､ ,､ l ヽ ヽ ＼ / ／ / lﾆﾆﾉ､ ,ゝニl ヽ ヽ ＼ / ／ / / `V l ヽ ヽ ＼ / ／ / / l ヽ ヽ ＼ ／ / / / l ヽ ヽ ＼ / / / /l lT~ l ヽ ヽ ＼ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣||____＿＿＿＿____|||____＿＿＿＿____||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ || |￣￣￣￣￣| ||| |￣￣￣￣￣| || || | | ||| | | || || | | ||| | | || || | | ||| | | || || | | ||| て | || || | | ||| |て.ﾋﾟｼｬｯ! | || || | |[l.|||.l]| | || || |＿＿＿＿＿| ||| |＿＿＿＿＿| || ||┌┬┬┬┬┐. ||| .┌┬┬┬┬┐|| ||├┼┼┼┼┤. ||| .├┼┼┼┼┤|| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿||└┴┴┴┴┘. ||| .└┴┴┴┴┘||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三＞'"7 ',三三三三三三三三三三三三三三三≧'"￣￣￣￣ .7 |＿＿＿＿＿ .☆＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿, --'" ／ ヽ/＼ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___ ＞'/ y'i i///:＼ l三三三三三三三三三三三三三三三三三≧'";;;/ ﾉ i..|////// |三三三三三三三三三三三三三三ﾖ／／l;;;;;;;;;;7 ヽ , .7////// j三三三三三三三三三三三三三ﾖ／／:::: ヽ;;;;;j / //////// __／＼三三三三三三三三三三三ヨ／／::::: ,彡 iy'///////// ／//////＞---------------------'":::::: /ノ///////// ノ//////////ﾍ::::::::::::::j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: U ///////////// ―――はぁ ／/////////////ﾍ :/ ////////////// ／////////////////ﾍ ヽ,----- ､ /////////////// /////////////////////＼ ヽ__iヽ ', 〃////////////// .////////////////////////＼ ＿＿,ｨｪｪｪｪｪｪｪｪ､ ｲ//////////////// //////////////////////////::＼￣￣￣￣￣￣￣, イ////////////////// /////////////////////////////ヽ､＿＿＿ , ＜//////////////////// l l . ﾉ !、 . ／ _, -ー＜￢=-ー-､ ＼_, く f{{ ‐=・=‐}f={‐=・=‐ﾑ∧_＿ノ ﾞヽf云ﾊ|ﾆー‐‐ｲ「 ､ー一彡 |f} {{Y|三三 u '^ﾆﾆ ヽ, u .ﾚ お疲れ様っす 厶ﾍ!三三 ┌──┐ u ト、 ﾑ∧ﾆﾆu |||||||||||| u 厶ﾍ rf戈ﾆ u .└──┘ ∧八_ .／ /厂|ト､_ ー--一 __,. 彳 ヾ､¨＼ ／ 〃 | ￣￣￣ | 》 ＼ .／ 《 | .ｿ叭 | ぐ ∧ ［鮭延家老・岡野九郎左衛門］ /l ｀> | .〈/ﾊ〉 │ ﾉ Ⅳﾊ」 .∧ﾊ {＠} ＼| ﾙ' |l | / |ハ入 .厶Yﾍ[{momo}]│ .,! ｜ ﾚ′[{nina}] 小、 三＞‐'''￣￣￣￣￣¨‐＜三 _ -──────‐-ミ _ -‐─────- ミ /≦三才二三三∧ V三三 ;:≦／ ゝ､ミゝ三三ヽ ヽ三三 :;:;∧彳´ ＞＜ﾆ三/_ }三三 :;/ .∠ -‐・ﾌ i } ￣7 彡 ヽ -‐ ' ／ {､ 二 ´ # ヾ どうせ 松根と小国から Ｕ -‐ ＿_ ／ ／ なにか言ってきているんだろう？ ｀¨´ :; ∠二ニ≡＝一- ./ ー-------- ､ /ｨ ヽ＼ヽ { V }‐ ＼ 「´j i/ ///≧ >ｰ- ト､ヽ ', ./ }.／- ヾヾ////≧､.＼ Y:≦ヽｲ/ ゝ＜////＞、}／ }// ヾ ｀Ｔ ＜/////;ｲ ＿＿＿＿＿＿＿＿ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀､ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ く::::,､,'ｉ ./{/Wヽ{/｀三｀‐´}/W｀}. /ﾄ.ｉ:::/ ム{ ｉ|W=(´￣ ｀)＝＝(´￣ ｀)}/=ﾄ }::＞ うん {/{ ｉ|. `―‐'〈 _ _ 〉`―‐' |ﾌj/ 'ﾑ入 :::::::::::,二､:::::::::::: |ｿ このまま評定を乗っ取っちゃおうぜって 松根から . 厶圦 :::::::::〈.幵.〉:::::::::: /圦 ／:::込 ::::::::::､ｪｪ/::::::::::: /＼ 小国は松根の非を鳴らして 執行部の見直しを要求してる ／:::::::::::::丶...:::::::::‐---‐:::::::::....ィ::::::::＼ ／:::::::::::::::::::::::≧=‐‐-----‐‐=≦::::::::::::::::＼ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ . /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ＿_ _,,,, -‐''''.´￣ ￣'''ｰ=x /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､ /::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| ::::::,, -''ﾞ￣_ ,,. __ _x_ __ ｀'''::､::::::::i ﾞYﾞ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ =:}''ｯ〔c_ﾞ::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{ :Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__ .{.iヽY （_ _ﾉ〉 K(´ﾟ ）｀l:/ }::::､ﾞヽ､ ::ヾ,｀| | ﾞー ,lｲ /;;:;:ヾ､::.＼ ,w'ﾞYl.u rV'〉 .,!ソ'' "ﾐ::jﾉ:::::::::::`ｰ 執行部の見直しとは なんだ？ , .}ミi､ ` ' /ﾐﾘ ﾐ ﾐ::::::::::::／i::::.. ﾐ,, ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ= ,,ムｼﾞ ,,ﾐ'ﾞ::;ｨﾞ::/／:::::::. :::ﾐi, l:;:;ゞiﾐｘ､_ _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／/::/./:::::::::::: :::::::ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/ ミ:;ｨﾞ ,,ｲ::j'./:::::::;;;;_:: ___ --- ‐‐‐ --- ___ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀､ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ く:::::,､,'ｉ /{/ヽ'{/｀三´｀}/´}/Ｗﾄ.ｉ::::::/ ム{ ｉ|.W=ρ≦≧}＝{≦≧d==ﾄ }:::::＞ 評定での決定を 四人の宿老が署名して 執行する体制だったっしょ {/{ ｉ| 三 ー-‐ィ,､_,､ー‐‐'.三ﾚ' }/＼ ／'ﾑ｀ﾍ 三 /) ,＝､ 三/:::ゝ::::::＼ 安食光信殿が亡くなった上に アンタは不在がちだ ／::::::::::::::::ヽ三 . //)_ llllゝ 三/:::::::::::::::::::::ｉ _／::::::::::::::::::::::::::ヽ三{.ｉ.ﾉ/＝". 三/:::::::::::::::::::::::::| 二人っきりの宿老じゃ そもそも無理があるだろってさ ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::丶=|{.}.‐-‐'＿ , .'::::::::::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{.{ }.|二|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ. ｉ￣{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::､'＼丿 }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼／-‐'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Ο::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! /三三三三三三.{ . /三三三三三三三{ /三三三三三三三三＼ ／三N´( ﾄｪｧ )-( ﾄｪｧ )ﾚ三＼ _＞/N ．．､ _ И＜ まっ じくじく言ってるけど！ 要するには ｀{_| ｉｪｪｪｪｪｪi |_}V 八 |//////| ｉj / 自分かその与党から 補欠を任命しろってことだが ＿＿_＼ |ｪｪｪｪｪｪ| /､ ／ У /::＼＿＿＿＿／、 }―― ､ / ｀ヽ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ ＼ ./ ／￣￣＞-ｭ::::::::::::::::::::::| / ＼ | ／ ＿, -｀(__)::::::::::::|ﾟ〈_ | / r' | ＼::::::| / |、 丶 ＿＿ {＿ l__ｊ＿j＿l,ヘ 〉:::|,/ { ＼ | |:::::::::::::::::::::(_／::::::| | ＼ 三＞‐'''￣￣￣￣￣¨‐＜三 _ -──────‐-ミ _ -‐─────- ミ /≦三才二三三∧ V三三 ;:≦／ ゝ､ミゝ三三ヽ ヽ三三 :;:;∧彳´ ＞＜ﾆ三/_ }三三 :;/ .∠ -‐・ﾌ i } ￣7 彡 ヽ -‐ ' ／ {､ 二 ´ # ヾ Ｕ -‐ ＿_ ああ そうかい ／ ／ ｀¨´ :; ∠二ニ≡＝一- ./ ー-------- ､ /ｨ ヽ＼ヽ { V }‐ ＼ 「´j i/ ///≧ >ｰ- ト､ヽ ', ./ }.／- ヾヾ////≧､.＼ Y:≦ヽｲ/ ゝ＜////＞、}／ }// ヾ ｀Ｔ ＜/////;ｲ i三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヨ7 ∨三三三三三三三三三三三三三三三三三三| |>､三三三三三三三三三三三三三三三＞'" .i i ､`＞ミ三三三三三三三三三三三彡'￣ 7 ',ｮｭ､ ------------ ☆ ----------' " ´ｭｮ７ _',､三≧ｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮ≦三ﾖ,',--､ 7 -',::::ﾍ三三三三三三三三三三三三三三:／,', -､ﾊ i, ヾ',::::::＼三三三三三三三三三三三三／: 7 ,'./ ,==', -､',:::::::::／__ﾉ',三三三三三三三三＞':::: 7 //ヽ ,/////ヽ､ ',::／ /・‐-､三三三＞,-‐・'"フ .7ノ //〃i （……どのみち評定を開かねば駄目だ 収まるまい ..i///////,'／ ノ ﾍ-'":::::::::| : :.:.:.:.:.:.:｀¨´:'"Ｕ 7--'/////ヽ 〈///////,' / 7:::::::::::::::| : : : : : : . ι〃.//////// 殿と検使が到着する前に 迅速にケリをつけなければ） ∨////7 _/___ ./: : : ::::::::7 --､ //////////＞.､_ ___,∨//７ / ', ,- :::ヽ_= ' ___/ i y'//////////////＞--､ /////// ./ r'‐‐､` -.､＿__,_ｨ≦´／ ｲ////////////////////:＼ ////// ./ / ヽ ｀￣ ／////////////////////////,'＼ ///// ./ / / ,|__ ιイ///////////////////////////// //// ' 〃 , イ ＼--- ' "/////////////////////////////// //∧ ', i ／ i ﾍ/////////////////////////////////// ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀`丶､::::::::／ ＿＿＿＿＿＿＿＿__》｀`/ ＿＿＿＿_____⊆二三三三〔: : 〔三三≧x{ ,ﾆ二三三ﾆ／: : : : ＼::::::::::::::.＼ ＼ :::::::::::::. { うヽ::::/ : : : : : ≧ｘ、:::::::::〉: :〉:::::::::::::i } 〃ハ }' : : : : : : :＞＜: :〈::::::::::::::::| Ｖ( ﾉ : : :／ 0/::....､:::::::::::::| ::ヽ { ^ヽ /: : : / ` ｰ-┘ （だが 松根備前がかつて放言していたように :::/ ＼' : : :.{ 僕に媚びる者こそあれ 一喝されて従順になる者など少なかろう / U ＼ { 〉 反発を買えば かえって今後やりづらくなる 八 _ｒ― -／ ミミミﾐﾐ ､、 ヽ ／ いっときでも 彼らをたじろがせる そういう存在が必要だ） ミﾐﾐ ､、 ＿＿ , ′ ＼ ミﾐﾐ､´ _/ :::::.＼ ﾐ､、 / :::::::::::.＼ ﾐｘｼ{ , ＜三三三三三三三三三三三三 } }≧ミ ｀ . <三三三三三三三三三三三三三三/ /三三 i ､ ｀ ｀ ‐-＜三三三三三三三三三ミ /三 , i!三＞､ ｀ i∧・＜三三三三三ﾐ // /三三三三＞ ー-- } ﾐヽ }｀ { ＜三三/ /三三/ /三三三三><ﾆ○７ | ￣/ ヾ､ヾ'''ｱ´T ・‐=ﾆ二_ー--------＜;:;:＞‐-' _ | _／｀ ∠_ ヽ_ ﾌ''ヾｼ ''´ ミ;:;:;:;:;:;:;:;;r‐‐‐-ミ;:;:; | 「 ヾ ￣¨ ≦ ﾐ;:;:;:;:;／ / ヽ V/ ', |_ ﾐ;:;:/ /‐-､ }/ （「御公儀との関係をわかっている者」 か……） i ヽ｀ ､ U ¨' ヾ // ､ヾﾞﾞ ', ＼} ヘ> 「 / /'''"｀ ≦ ヾ '. ´ レ ,ｲ 〃´ 「 ﾆ二 ∧ ，‐- _ ,､〃ヾ､, ／ 彡 ,ィ≧ 三ﾆ .∧ ￣ ─-- ､ ､ , ｲ'´ 〃 ''' ｀¨ ´ ´ ⌒'' ／ ミ ／ ', ヾ ／ ／''" ／ _,,-‐''゛゛￣゛ '''' ‐- ,,,, ＼ ／ ／ .､ -‐ ''''゛゛゛゛゛ ''‐-,,｀＼ ﾞｉ l ./／´ ｧo=ﾐ''フ ン ゛゛゛ ''''=Θ〆 l, | // ／:::::/ ､‐'゛ﾞ,,=,,゛'‐- ,,_ ゛'';;) 〉 'く|i´／:::::::::::l ' i´ l｀゛;ゝ'､ｪ_ '〈 ,,r'､ﾆ' ,:::::::::i ｀‐・ゝ, ` l,-゛,ﾄ-｀＼ ..l..{::`:::':::..''ﾞ '・ l l ｀´ ､ -‐――- ::, ﾃ､/ ｀i ､/ッ:´:::::::::::'' ,,''''';;;;;;;＼ ､ -‐- .._ ´ l 出かける 秘匿しろ ／／,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''''';;;;;;＼ ｀｀゛' ‐｀、, / ､.ッ;;;;;;'''',,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;''';;;;;;;;,,,,''''';;;l. ｀' / .ﾞｉ;;;;;,,,;;;;;;'''''''゛､ ＜;;;;''´＼ : : : :ﾞｉ,|::::. / /;;;;;／ ＜;;;;;;,,,,,,,,,,,,'''''''';;;;;;l: : : : :| ゛::;::'' ‐-ノ;;;;;;;｀ヽ ,,,,,,,,,, ゛''''''';;;;;;;;;;;;,,,,''(,: : : :|l::::: ;;;;i l;;;;;;;;;;; .:::::' ; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,, '''''';;;;;;;;;;i : : :ﾞｉ;;;;;;;;;;ﾘl;;;;;;;;;; ::. . :::.. ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;'';;;;;;;;,, c ''';;;;ﾞｉ: : :|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::::. .:: :: ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;, ,,''';;;' ',' , '';;!､: :l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; _､ -‐l::....:::: ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;;;, '';;,,'';;'',,'' , c '';｀'‐｀'';;､-,;;;;;;;;;| l,,,,,,,,,,,,, ＿＿＿＿＿＿ /三三三三三三 { /三三三三三三三{_ ／三三三三三三三三＼ ｀ﾌ===(＿_)==(＿_)== ／ ｲ_,(| _・・ |) ゝ 合点承知の助 . }∧ '/｀( /､( ／ ＼ こ´ ／,＼ ／ / l:::＞―‐＜:::| ｀、 ＼ / / ,!::::::::〈_,〉::::::::| 〉 ＼ / ヽ::. ＞|::::::::::::| |::::::::::|＜ {/∧ / }:: | |::::::::::::| |::::::::::| | | | ........,,,_＿,ﾉ_儿,,..r‐‐‐---一' く..,,_,,x<⊂ニゞ:ヾヾ.:::::r'⌒(⌒ﾌ)ｰﾍ......）; ;; ;ヾ ; 、 ｰ─‐----─=＝气 √￣￣￣~'ｰ-=＝≪⌒ー(⌒ﾌ⌒Y⌒ヽヾ.: ; ;ヾ::::; :ヾゞヽ., ; . . . 丶 ｀Yﾞ ,rシ’{{,,___＿__,,,,....__(￣廴仄)⌒介く..》⌒ｰﾍんｸヾ ;(ﾌ: :(ﾌヾ.: ; ; ;、 ＼,,_ ‐-rシ’ ﾞｰ----rr─(￣廴x<⌒)ゝｰﾍ__）ヾ.: ;ゞ;;::ヾ(ﾌ(ﾌ ; ;ゞヾ.: ; ;ヾ: : :丶､.: . .. ｛= ｰ彳 (⌒(⌒ﾌ（ )べー(⌒)んJ.: ＼＼ヾヾ:: ;ゞ;;ぃつ; ;ヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヽ丶 .. . ｛ ¨入__,,......__,,.<⌒介⌒Y⌒ﾌ(ﾌ<⌒(⌒7ぃ; ; (⌒ﾌ..ゞ;; ;ヾ ; ;ひJヾ ;ヾ ; ; :ヾヽ: :., ; 广´ ;;广￣て⌒Y⌒７ｰ<⌒ﾌ《 f⌒介⌒Y⌒Y⌒ｽ); ; ゞ:ヾヾ.: ;ゞ;; ;ヾ ; ;､ .: ; ;､ ; ; . ﾉ｀¨´ '＾.:.;;⌒'く⌒介く⌒)介く__込ﾉ“ 人ﾉソ⌒Y介く._,,jj）; ; ゞ:ヾヾ.: ;ゞ;; ;ヾ ; ;丶ヾ.: ; ;ヾ ; ; : 、 ／"ﾌ'小`ﾞ｀ ミﾃえrﾍ ）んしﾍノ 介ーﾍr久n,,人んJン ゞ;; ;ヾ ; ;丶ヾ.: ; ヽ ; ; :ヾ ／ _,:=ミｼ′ ｀´ ｀¨´ （丿 从 '’ ｰ=广¨´_ ん癶) (ﾉ ,,_ `ミラ′ ,-､ (ﾉ ⌒｀ミﾐｼ′ ￣ 丶 "'ヽ､ｼ′ 丶 ' ､ｼ′ ,-､ (ﾉ ,-､ (ﾉ 〃 ￣ ,-､ (ﾉ ￣ 丶 ;′ ￣ 丶 -{ =ｉ _,...ノ (ﾉ 丶 ｝{ Ｙ⌒ r'⌒(⌒(ﾌ⊃ 片 }｝ f'ﾟ (⌒Y⌒癶x<⌒フ) ,-､ (ﾉ _入,,ﾉﾘ r┴く⌒さ⌒)》んしﾍ） ￣ 丶 彡く { ｢￣⌒ｰﾍノ 丶 ニ)、 } } "' ﾞ｀二Y沙′ (ﾉ 二三《_ ,-､ (ﾉ 丶 ニ二三癶三二ﾆ=─-￣ ,-､ (ﾉ ￣ ┏━━━━━┓ 評定の間 ┗━━━━━┛ 三三三||三三｜ ｜ ヾ ~｀)) ｒ'彡ﾉ彡 ヽ-‐ｭ... ｜ ｜三三||三三三 三三三||三三｜ ｜ ｒ, （ ｀ ,.. ,三' ｒ' ﾆ='､ ｜ ｜三三||三三三 三三三||三三｜ ｜ i! ｀''"ヽ ｊ ､＿ｒ､ ,.=､.ノ ｜ ｜三三||三三三 三三三||三三｜ ｜ ヾ _,.〃 ´￣￣､.ノ ｜ ｜三三||三三三 三三三||三三｜ ｜ (ヽへl＾l＾lﾍｒ'ﾌ .〃 ｜ ｜三三||三三三 三三三||三三｜ ｜ '"ﾞﾞ'ﾞ〃ﾞ'"ﾞﾞ'",.-―'". ｜ ｜三三||三三三 三三三||三三｜ └────────────────┘ ｜三三||三三三 二二二二二. └────────────―──────────┘ .二二二二二 【】 【】 囚 ／￣￣￣￣.￣￣＼ 囚 || ＿＿ 「|￣￣￣￣￣￣￣「| ＿＿ || || ／ ／| |＼ ＼ || ￣ ／ ／ ＼ ＼ ￣ |￣￣| |￣￣| ＿＿ ＿＿ ／ ／| |＼ ＼ ／ ／ ＼ ＼ |￣￣| |￣￣| (ヽ、００ ∩ ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃ ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ （ ⊂ニニ / ／⌒) ） (ヽ、００ ∩ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃ ／￣ー―‐ 、 ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇 :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ （ ⊂ニニ / ／⌒) ） :::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ :::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::i ., -―- 、 ___ :::::::::::::::::::_＿_ノ､/〉' ／::::::::::::::::::て/::_:::ヽ :::::::::::::::/ u て;/7 /::::::::::::::::::;ｧ､､:::「ｪ ヽ::〉 __ ::::::::::::/ /〈 i::::::::r､::／=ﾐ ｀く.u J／:::::::::＼ :::::::::::j u ､ ´_}ヽ.|::::::iｵ/u ﾆi < iヽｧ/:::::r----J .r:´二ﾆヽ ::::::::::i （二７´_.L., ､ハ 〉 _ _ﾏ/ﾝ::::r ' ;tr /;j i::/r-､r-| r一ー､ ::::::::::|、 .r ' c ／､:.:.:ヽ ヽ ｰ」: : : : ii ヽu.___､/ ＿ん' ｀´ム.' |:::r―┤ :::::::::／￣ ´」ｰ／:.:.:.:.＼:.:.＼＼__j: : : : : ヽ ヽフ｀ヽ´ | | ヽ'ｰン､ _/ﾊu.'_' | i:i i:::i:iヽi ´ !':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: ! ７!｀:´|< ７ﾏ.ヽー' ／:::::/{＿ ,. イ ,.イ:::::::::::::::::::::＼ ｀ヽ､ }､:::::∧ /::::::::/ _,.ｘ＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ｘ_ ￣ ∨::ﾍ:ヽ ./::::::::7 ／::::::::::::/ |::::::∧::::::::::::::∧::::::|',:::::::::ー:､ V::∧ヾ 7:::::::::::| /:::::::::::::::/ i:::7 ∨:::::: / ∨::! V:::::::::::ハ i::::::::', i:::::::::::::'´::::::::::::::/ -─:7＝ ∨:::/==- V{ __V::::::::::::::ヾ|:::::::::', ;::::::::::::{:::::::::::::::7 , -─=､ V,′,. --- ､ V:::::::::::::::::::::::::ハ ｲ::::::::::::::V:::::,'!::7 / ９ ! ７ ９ ヽ∨::::::::::::::::::::::::::} ／ー‐ |::::::::,.}::::,' |:| .{ i { } V ∨,､:::::::::::::::! なっ…… |::::::{ Ⅵ, ヾ ､＿__. ' ` ＿__ノ 〃- {::::::::::::7 |::::::| ( ハ i '〃 ' 丁 }::ﾊ::::,' それじゃ 君は レハ:､｀ヽ ', u. , - ' ,ｨ/ V V＞--', ＿__ ,'__,.イ／ ／V:::::::ヽ ´──｀ ,ｨ:::::::／､ ｘ＜: : : :Ⅵヽ::::＞ ､ , イ:::/Ⅳ: : :∧ ／: : : : : : : : }!: : ＼::::|: :＞ ＜::::|:/}:,': : : : : : :∧ l u :::::::::::::::::::::::| l | はい 今この件では 小国殿にも松根殿にも l ゾ ! ∧ ――/ 賛同することはできません ,' （__;） ./ ￣ ｀ー - / ｀ ､ / :.:.:.:.:.:... ､ ／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´ ー- :.:.:.:.:.:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:ヽ ｀ ､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＿＿ ／::::::::::::＼ ／::::/ _ノ ::::＼ |:::::/ u（ ●）（●） 公儀のご検使様が来るってのわかる！ ｜:::> （__人__） |::i |r┬| .} だがなあ！！ | u | | | } ,..-'ヽ u ｀ﾆﾆ } ./::"::::`ヽ､.,＿＿ __ノ ﾞ /::i::::::::::::"'弋'!ｰ',イ>|'_ノ´｀ｰ -,,＿ _ . }:::ﾞ|::::::::::::::::::::~ﾞ:_戈;f" 、 ｲ/ `i /:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.ﾃ ＼xｰ.ｫ､__ノ ::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r' ` ､_冫y" :::::::::::::::::＼o:::::l .ﾄ、 ヽ,＿ﾉ"ｰ' :::::::::::::::::{::::{＼代 l>ｰ､,_ノ ／￣￣＼ ／ ＼ ノ | （ ●）（●） | ｜ | いいえ！！ 事は 官吏同士の相違に過ぎません | u ___´___ﾉ | } 亡き父上でも 同じ判断を下すでしょう ヽ } ヽ ノ _, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ /;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ ［やる夫四男・山野辺光茂］ . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::| ＿＿ ／ 」 ヽ＼ ／ (ー）（ー)＼ このような大事に仕立てられたのは 作為によるものです |. u | | .| ___´__ | 公儀の疑念を招いてまで続けることではない | ´ ｜ . ヽ ﾉ ヽ / / ヽ | | ＿＿ r 、 ／ 丶 } } _,ノ ヽ､,__ ` わっ 私は！！ ､」 { _ (○）（○ ） .| ,-く ヽ { / .〉. | L U | 本件の処理を 鮭延殿に全面的に一任すべきと存じます！ r´ ヽ ヽ､｀〈, { l┌ ―┐ | i r、 ヽ 〉イﾘ .l ｝r┬‐| , .ﾄ、 } し√' ／ ｜｀⌒ ´ ,ｲ//｀ｰ‐‐‐‐‐-、＿ | _,,-イ `ｫﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : : : : : : : : >、 ∠ヽ＿_,,-''7 _/ /＼ ／ : : : : : : : : : : : :／.: : ', ヽ : : : : : : : | ／/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : : :| :/ : : : : :', | : : : : : : :ヽ r''/ : | ./｀Y / : : : 」 : : : : : : : :./ : : : :.//ヽ | : : : : : : : :| ノ/.: : | ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : : :/ : : :／/ : : :|、 | : : : : : : : :| /|./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : : | ／ : : : : : : : :|.ヽ | : : : : : : : :| __/ /.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : ､ : : : : : : : : : : : : ヽ | : : : : : : : :ヽ／ : : :| : : : : : |:/ : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : :|＼ : : :| : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ＼ : : : : : : : : : : | : : : : : : : : :〉〉.: : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.〈 ＼=二 : : : : : ,. - ─- 、 / ノノノノハヽ i ,-､_{＿＿＿ l' ,. -─- ､ } | r} ` / -' | |`i ／ ,ﾍr^､ | -‐- ､ { 'ｧ' `ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉ / ＿i、 ,-ｿ ､ ノ － `i／/ - r {⌒ / |＿_∠＿_,へ ／￣￣ヽ, /#＼ ､ `='ノ iﾆij ,ﾆﾞ | ｀i /| r､/＿＿,|￣/ ノノﾉij ＼＃i＼ ￣,ﾉ`i ヽ ＿ノ ' v{_ （__ﾊ_! | _ノ^i'_ﾌ'i,! ……… ＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ 〉〉ヽ | i ` ,.-ｉ{ }､|- ,-'i ＼|ヽ ｝ ﾉ i ＼ | |/ | |￣〉 ＿,,〉〉 川 ＼＿ノ Ｏ|/ |l/ i ﾉ丶､ | _ノ＼＼ "{ヽ､ |ﾍ!!ﾍ | ﾘ / | | ヽ_|＼ノ| ヽ Ｖ | |０` | / ヽ| ､ `| | | | | | | ＼ | | / | _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- ､ヽ ,, ( )￣;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''';;;ヽ. ,,, -''' _,,, '"ヾヽ､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''' '';;;;ヽ '''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ､ ヽ､ _ ;;;;;; ＿ ..... ---―‐--―‐‐ヽ , ´ _ ｀:::::::::::::,,::'''' ''ﾞ｀ヽ､ ＿＿＿ , .,,,､ｧｰ,--,-‐―_-_ゝ / / ｀;;:::::,,'' '´ ----―･ﾅ´,ﾞ〃ｼ l i i. < ;;::::; ｀￣￣-‐´-___ｭz. `､ ! ﾄ 〈 ''::; ´ / ､ヽ`ｰ ､.l ! __/ :ヽ､ｰﾞ'´ ,､ ｨ, ´, ´ ,, "'',, ￣ ､､ヽ ,У､ ",, ､ ,,""ｯ, ヾ.､ ´ '‐＝ﾆﾆニニ二ﾁ./ ,:.:.:.,i '',, "'' ,, '',,:.:｀〒＝=ﾐ､ .＿ l' /:.:.:.l| ,,'' "'' ,, '',,:.:.:.:`:.､ `〒＝=＝〒￣ヾ ､ / /:.:.::.:.i| ,,'' | {二二}{二二| {二二}{二ニ ,'| ! .二} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二}に. ,' j | ﾆ二} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二}{ニ. ,′| ! .二} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二 ｉｘﾍ' ﾆ |__| ﾆ二} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二 ＼:::辷z.!i＿ ニ} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二}{ ﾍ.::::::::::( ﾟ< ﾆ} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二}{ くｘ=┬＜ .ﾆ} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二}{二二 八 二} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二}{二二.〈上〉 .二} |二}{二二}{二二} | | | {二二}{二二| {二二}{二二 r=' 二二} |二}{二二}{二二} | | ,廴＿＿＿＿_,|＿＿＿＿＿_｀爪 ＿＿,|＿_＿_＿_＿_＿_|＿_|＿ ＞'´ _＿_ r､ (二) ＿＿,ﾄニニニｵ＿＿＿ '´ ／ /二.Ｙ´ ｀Y 二 乂_＿_,乂.二二∨＼ ,／ /:.:.rｚ介=─=介ｚ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ ＼ ／ /:.:.:.':.:":':.:.:.:.:.:":.':.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨ ＼ ／ ,/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾞ∨ 丶 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＿ ￣￣ヽ :::::::::::: ヽ＿/ヽ ::::::::::::::: /| ::::::::::::::: ヽヾ ::::::::::: /￣ヽ l l （￣ヽ ＿＿＿/ ＿_川＿＿＿＿＿＿＿_丶 ヽ ￣ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ￣￣ ＼:::::::::::::::::::::::::::::（＿＿＿＿丿 ￣￣￣￣￣￣ （＿＿__丿 （_＿＿丿 （＿＿丿＿＿ ＿_ _,,,, -‐''''.´￣ ￣'''ｰ=x /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､ /::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| ::::::,, -''ﾞ￣_ ,,. __ _x_ __ ｀'''::､::::::::i ﾞYﾞ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ =:}''ｯ〔c_ﾞ::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{ :Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__ .{.iヽY （_ _ﾉ〉 K(´ﾟ ）｀l:/ }::::､ﾞヽ､ ::ヾ,｀| | ﾞー ,lｲ /;;:;:ヾ､::.＼ 両党とも ひとまず矛を収めたようです ,w'ﾞYl rV'〉 .,!ソ'' "ﾐ::jﾉ:::::::::::`ｰ , .}ミi､ ` ' /ﾐﾘ ﾐ ﾐ::::::::::::／i::::.. 巻き込む形となってしまい まことに申し訳なく ﾐ,, ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ= ,,ムｼﾞ ,,ﾐ'ﾞ::;ｨﾞ::/／:::::::. :::ﾐi, l:;:;ゞiﾐｘ､_ _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／/::/./:::::::::::: :::::::ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/ ミ:;ｨﾞ ,,ｲ::j'./:::::::;;;;_:: ／￣￣＼ ／ へ ＼ | （ ー）（ー） いえ どのみち局外に立っていることはできませんし | ｜ | | __´___ﾉ 折を見て 両者に強く言わねばと思っていました | ` |￣￣(￣＼ ヽ ＼＿／｜ ｜ ヽ ノ ｜ ｜ ,,,,,,;;,,,,,,,;;,,,,;;,,,,;;,,,,;; ,, z;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾏ、 z;;;;;r r ' ´ ´ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾏ、 z;;;;/´ ＿＿＿ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l Z/ r´ .＿. `、;;;;;;;;;;;;;;l 念のため伺いますが `j`ヽ （’ ﾉ .;;j /~`丶' l.(’/ ~´ ´ δ.| 僕の依頼であるから ということではなく .l l ___/ 本心と受け取ってよいですね l `マ / ∧ .l ／￣￣￣` ./ / ∧＿＿＿ ＿＼ ／ /;;;;;∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、 __／;;;;;;;;;;;＼_＿＿＿／ ／;;;;;;∧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 _／;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ＿＿＿／;;;;;;;;／::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;マヽ ./;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.|.;;;;;;;;l l l;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;| /;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー---- ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;| ／￣￣＼ . ＼ へ ＼ （● ）（● ） | もちろんです | | u | | ___｀___ | 私は短い間ながら江戸で過ごし 学問の師や仲間もいます | | r'ﾆ二ヽ_ | 徳川 そして公儀の様子も聞こえてくる . ﾉ´─‐､)' ,ﾊ / |. ご,¨ｌﾉｰ' / ＼ | ‘ｰｧ′／ | ／￣￣＼ ／ ー' ー＼ 家中衆は 条書を突きつけられた意味をいまいち理解していない | （●） （●） | . | u | | そして 公儀の求める政治の姿も | ___´___ .| . ｌ^l^lｎ | 時間をかけ 浸透させていくしかないことですが . ヽ L | ゝ ﾉ ノ ／ / ＼ ／ / ＼ . / / -一'''''''ー-､. 人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) ／￣￣＼ ／ -‐' ＼ | （ ー）（ー） ひとまずは あなたが手綱をとるしかありますまい | | | . | ___´__ﾉ 声をかけていただければ | ∩フ´⊃ 私のできることはさせていただきましょう ／ .／ ＿ノ (. ＼ ／ .／_ノ │ ＼ “ ／_＿_| | . ＼／ ＿＿＿ / ,´:::::::::::::::::::: -‐_ ,-v-､_ ‐- ::::::::::::::ヽ {i::::::::::／ , , -ゝﾇ-'‐ ､ ｀ ヽ::::::::::::i} !l::::l ､ _,,､≦ﾆ二三ﾆ∧ ∨lｉ ､_: :::::::ｌ! iｌ::: ! ゞ､ﾐ_二三三二二 _ _乂ﾆ彡ゝ:|ｉ . i/ ｉ ´ √ ・ `iヽ、 ‐,=i'"・ `ヽ,｀ﾟ ｉ!､:! i´:; { ヽ､ __,/ / l ゝヽ __, / } /,ｌ i l ,} " |∂i ありがたく存じます ヽ_ ｉ ﾊ ｉイ . ､_､ ,八 ヽ!;ｱ´ 八ﾘ ヾ ヽ ヽ _ _, ' / / ﾐ ` ヽ.ヽ、 ￣ , ′´≧ ﾟ; " .ヽ ヽ、 ,／/ ､〃 ´冫,, ＾ ゝ〟ﾞ_ ‐--‐ ´､'" ﾐ' 、 "丶､ ヽ／_ , ゞ ／ やる夫の四男にして、山野辺一万九千石の城主、光茂。 徳川家康にも面識があり、江戸に人脈を持ち、やる夫にも信任されて、山形近隣の大領を預かった。 ／￣￣＼ ／ -‐' ＼ | （ 一）（●） 見れば見るほど きっかけは些細な案件でしたね | ｜ | ./ ､_ | __´___ﾉ / ` - ､＿_, - | ,.<))／´二⊃ ./ /´ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ ﾉ / ヽ､ｌ ´ヽ〉 / ノ ''"::l:::::::/ __人〉 ./ , ／ :::::::::|_/ヽ. /|||||ﾞ!:ﾞ､-､_ / ,-､__ / / :::::::/´∨/`ｰ'〉ﾞ||i l＼>::::ﾞ' / -=_, `ｙ' :::ｙ′.: ',ゝ､_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::` -- ､__,-'ﾌ'ヽ 丶 ／: :／/: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::| ..ﾉ-; `､ ,-' 今まではその領国統治に勤しんでいたが、山形での権力の空隙は、彼の存在を必要とした。 | ヽ. ,' | / ヽ ヽ / ／ ヽ. / ｌ / ヽ ヽ ノ ／ } / ノ / { .ﾉ . 「 .／ / ,' { ／ ./ / . / / { :. / / ｒ' / ﾉ / ｀ヽ ヽ ﾉ / ﾉ / {. 〈 ヽ ＼ { 〈 「~｀´／ ｗｗWW ｀ヽヽ ｀ヽヽ ヽヽ ￣´ WWｗｗ L_} <_/ L__} WwwWww カッポ ｗｗWWWｗ カッポ ＿＿ ／:::::::::::＼ ／:::ノ（ ＼ ノ （……クソッ |::::/⌒（ー）::（ー） 山野辺と鮭延がいつの間にやら組んでやがったのは予想外だった |::::> （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ あのタッグじゃぁ 迂闊に逆らうことができん） | } ヽ } ヽ ノ _,,ゝ (,_ /// // /// /// //// // //// /// //// // //// /// ／￣￣´｀ヽ _ // // // ( ゝ/￣ , ￣￣￣￣ (｀ー‐| /! (｀ー‐し'ゝL _ (--‐‐'´} ;ー------ ｀ヾ-‐' ーｒ‐'" ) て _,n＿00 __ ／^⌒`Y´^＼ └l ｎ | └┘/7 [][]「l ﾚY^Ｖ^ヽ U Ｕ ＜ノ くノ ＿＿ ／:::::::::::＼ ／::::/::_ノ::::::::＼ （鮭延の野郎 俺の誘いを蹴るわけだぜ |:::::/:::（ ー）li（ー） .|:::> （__人__） 山野辺にとっちゃ 俺は同年代の競合相手 / ｀ ⌒´ﾉ うまく潰したいに違いないからな） ／ ヽ ⊂二二￣＼ ／ ＼ ⊂、' ヽ / ＼＿, ｀7 / / へ ＼ !/ / | ＼ Υ / | ＼ / ＿＿＿ ／::::::::::::::::＼ ／:::::::::::::::::::::::::::＼ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ .l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/l （……せっかくここまで来たんだ l::::::::::::::::::::::::::::::::: > l .l:::::::::::::::::::::::::::::::i l 物心ついて 白岩の養子に入って以来 ヽ:::::::::::::::::::::: i l 義康に始まって 騒動と粛清の連続を掻い潜ってよ） ヽ￣￣￣ l .) __,,..／ ／＝＝=､_〈 ／ ＼ ／ ヽ .ｉ ､ . l .l ｉ l l l .l l l ＿＿ ／:::::::::::::＼ ／:::::::::::/⌒Ｙヽ （もう少しで 誰にも怯えなくていい地位に手が届くんだよ |:::::::::::::i （ ○）| |::::::::::> （__人） こんなところで潰されてたまるか |::::::i ⌒ﾉ まだ手はあるはずだ まだ―――） ﾝ ノ ／⌒ヽ､ _ノ / ﾉ ＼__ィ ´ / / '|. （ y |. ＼ ＼ | 時は非情であり、来たるべきものは来る。 ヽ_, --､ﾉ (ﾌ-─-<⌒)} ＿ 00 /つ::（￣ヽY 辷l /７ に二二l rニ二二二ﾞ┴､ くノ ＿ 00 /|:::|:::::::::::/::::￣Y_}l､ 辷l /７ に二二l /ｲ|:::::::::::::/::::／::ﾉ:/ﾊ＼ くノ . / /||､___ ＿＿,ノ:;∧_ﾊヽ＼ |州 |:ヽ__／:::::/:/ﾆ/:ハ ´ﾞ= |:|十|,,-─-､/::/ﾆ/::ﾉ: :| ﾚ|_|.,|::::::::::::/::/-/ﾆ/:|: :| |:|''|::|ヽ三/:/ﾆ/ン|: ::|ﾆ| ,l||.|「.|:::|v/:/ｰｲ: !ﾆ|エj､:| |||,ﾄ| ||/ ∨|: :|ﾆ ﾆﾄﾆﾄ ﾞ| || | ﾄ|,| |ﾖ| ,ｲ:l ,ｲﾆ土/| |ﾄ,| |ｷ| |ﾖ/7,Y::ｷ 士/,.| |ﾄ|\,|ｨj |ﾖ : /: /ﾆ/ |: :| |ｷHﾄ/ |ｷ/ﾆ/､ﾉ/ｦﾆ,| |从|/ ∨::/ﾆ//,ｲﾆ/| |冊/ ∨/ﾝ//十// ｀ｰ' ﾞ､Xﾝ//ﾆ/ ｀XY_ﾝ この年の夏、最上家信は生まれて始めて、山形の土を踏んだ。 ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ |i | ∧ |i | ∧|i | ∧|i | ∧ |i | . ∧ |i | |i | 州 |i | 州 |i |州 |i |州 |i | 州 . |i | 州 州 || .州. || 州 || .州.|| .州 || .州 || .|| ||／＼. || ||／＼ || .|| ／＼ || || ／＼ || || ／＼ .|| || ／＼ .||／＼_●_＼ ||／＼●_＼ || ／＼●__＼...||／＼●_＼ .||／＼● ＼.. ||／＼●_＼ .||__●_＼ ||__●_＼ ||_ _●_＼｀ ）. ||__ ●_＼｀ ） ||__●_＼.｀ ） ||__●_＼｀ ） .||´∀｀ ） .||´∀｀ ） || ´∀｀ ）i. ||´∀｀ ）i日 .||´∀｀ ） iii日 .||´∀｀ ）i日 ◯]iiiUiii日 ◯]iiiUiii日 ○iiiUiii日;ゝ ..◯]iiiUiii日;ゝ ◯]iiiUiii日 ゝ ◯]iiiUiii日;ゝ .||;/甘ヽ;,,ゝ .||;/甘ヽ;ゝ 甘ヽ;ゝ ＠]: .||;/甘ヽ;ゝ .||;/甘ヽ;,,ゝ. ||;/甘ヽ;ゝ .||＿）___） ||＿）___）三ミ＿）＿） （⌒) ||＿）＿） .||＿）___） ||＿）＿） ∧∧ ∧＿ ∧,,∧ ∧巛 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ （,,ﾟДﾟ）| ・＿） （ ,,ﾟДﾟ）.ッ ・ ＼ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿| ,r'√|_(⊃ Ю／| ||三,r' ⊃ ／ﾞｉ＿） ／[〓]＼ .|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| ／[〓]＼ (,(^（ ∪~ ￣ ） Y ⌒ ﾞｉ | / 冫 [二（ ´∀｀∩二| |￣￣| |二（ ´∀｀∩二] | ） | ) || ´|| （ し. , | , と ,. ,.ﾉ | |￣￣| | .と ,. , ﾉ ~' ~' ~ ~' :: (´´ ﾞｉ ﾞｉﾞｉ ｀ﾞｉ ﾞｉ） 人 Y |. ￣￣ | .人 Y (´⌒(´ ;;; ;; ; ﾞｉ_ﾞｉﾞｉ ﾞｉ ﾞｉ. し'' （＿） └――――――‐┘ し'' （＿） ∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧ （ ） （ ） （ ） ） ∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧ （ ） （ ） （ ） （ ） ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 彡 〆 _ノ ヽ_ ∨ うわー 山形ってマジパねえ暑さじゃねッスか 〃 ﾊ U （ ○） （○）Y:ｉ| ｲ 从§ （__人__） |从 暑い暑い暑い――― 乂ｲ§. ｀⌒´ u .| ＼/⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) ／| / / / u. (⌒)| / / / ／ | (⌒) ヽ / / l | / / ） / | ーゝ / / ／ ヽ ＿＿＿＿／ / ／ ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ * ☆ ＼ ＼ ☆ * . ﾊ ＼ + ⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼ * + .＊ 彡 〆 ＼ ＼ ヽ ☆ 〃 ﾊ ⌒ ⌒ 、 l | + ＊ . ﾙ从§ （● ） （＜）ヾ | * * 乂§ ⌒（__人__）⌒ 从ｲ 夏暑ウィッシュ ☆ミ ☆ ＼ ∩ ｀ー´ ／ + + / ⊂ ＼∩ィつ ヽ / ゝィ／ ＿ノ 丶 （ ／ ／ ＼ ） ＼ ／ ＼ ／ ー ´ ー ´ ../￣￣￣ / ./'''７'''７ ./'''７'''７ ./'''７'''７ ./'''７'''７ ./'''７'''７ ..ｰ‐'￣/ / ./ / /.＿ ./ / /.＿ ./ / /.＿ ./ / /.＿ ./ / /.＿ ..＿__ノ / . ._ノ /i i/ ./ ._ノ /i i/ ./ ._ノ /i i/ ./ ._ノ /i i/ ./ ._ノ /i i/ ./ ＼./＿___,.／ ./__,／ ゝ､___/ /__,／ ゝ､___/ /__,／ ゝ､___/ /__,／ ゝ､___/ /__,／ ゝ､___/ ＼ ＼. ／ ／ ..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧∧＿∧<丶｀∀´>∧∧ ._,...- ..´Д｀）ヽ＿∧ ∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･ Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,ﾟДﾟ).- - _ ∧ﾜﾗｴﾙw；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （ ´∀｀）ｳｹﾙw∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧ ..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧ （´∀｀ ）∧＿∧∧∧ ＿＿ ＿＿. ´Д｀ ） ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・ ）∩ ..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿ｳｨｯｼｭｯﾃﾅﾆ∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧ ＿＿＿＿ ..´Д｀）∧＿∧∧∧ つ´∀｀∧＿∧∧＿∧∧∧∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ..∧＿∧∧＿∧＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧ （´∀｀ ）∧＿∧∧∧..＿ ＿＿...´Д｀ ） ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・ ）∩ ..∧＿∧∧＿∧（ ´∀｀ ）∧＿∧∧＿∧･∀･；）∧＿∧ ･∀･）∧∧∧＿∧ﾜﾛﾀw ＿＿＿.´Д｀）ヽ＿∧ ∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･ Ｏ･∀･；）∧＿∧(,,＾Д＾) .￣￣ ..∧＿∧ ；･∀･）(ﾟДﾟ,,)∧＿∧ （ ´∀｀）∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧∧∧＿∧ ..∧＿∧ﾊﾗｲﾃｰ＿∧ （´∀｀；）つ∧∧＿∧Д｀）∧∧ （´∀｀ ）∧＿∧∧∧ ..´Д｀ ） ﾟ∀ﾟ）∧＿∧∧＿∧(#ﾟДﾟ) ∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧∧＿∧・ ）∩ ..∧＿∧･∀･；）∧＿∧∧＿∧（´∀｀；）∧＿∧∧＿∧ (ﾟДﾟ,,)∧＿∧；･∀･） ＼ ..´∀｀）ヽ＿∧ ∧∧（´∀｀*） ∧＿∧∧＿∧･∀･ Ｏｾﾝｽﾊﾞｸｱﾘw∧∧＿∧ ＼ 三＞‐'''￣￣￣￣￣¨‐＜三 _ -──────‐-ミ _ -‐─────- ミ /≦三才二三三∧ V三三 ;:≦／ ゝ､ミゝ三三ヽ ヽ三三 :;:;∧彳´ ＞＜ﾆ三/_ }三三 :;/ .∠ -‐・ﾌ i } ￣7 彡 ヽ -‐ ' ／ {､ 二 ´ # ヾ やはりやったか…… Ｕ -‐ ＿_ ／ ／ 予習させておいてよかった ｀¨´ :; ∠二ニ≡＝一- ./ ー-------- ､ /ｨ ヽ＼ヽ { V }‐ ＼ 「´j i/ ///≧ >ｰ- ト､ヽ ', ./ }.／- ヾヾ////≧､.＼ Y:≦ヽｲ/ ゝ＜////＞、}／ }// ここで、家中の大多数、そして一門の者の多くも、初めて己の新たな「殿様」「惣領」を見ることになった。 ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ . ＼ ＼ ﾊ ＼ ⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼ 彡 〆 _ノ ヽ＼ ＼ ヽ ウケてるｗｗ . 〃 oﾟ(（●）) (（●))ﾟo l l ﾙ从§⌒（__人__）⌒ ヾ .| チョリーッスｗｗｗｗｗ . (⌒) 从乂§. |r┬-| 从ｲ (⌒) .. ,┌､-､!.~〈 | | | | | ﾉ ~.ﾚ-r┐､ | | | | __ヽ、 | | | | | ノ__ | | | | .. ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉. ＼ `ー'´ .／ 〈￣. ｀-Lλ_ﾚ ｀ｰ---‐一'￣ ￣｀ー‐---‐‐´ ／￣￣＼ 「 へ ＼ （○）（○ ） | | | u .| . | __｀___ | ｛`ー '´ / lヽ、 ,ｨ'.) ./ j .}ﾝ／／ ヽ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧_∧ ﾉ '"´ ￣〉 | (； ﾟω ﾟ｀)(´・ω・｀)(´ﾟω ﾟ｀)(´・ω・；)(´-ω-；) .{ 勹.. ｜ ヽ ､＿_,,ﾉ . | そして、家信のほうも初めて知ることになる。 山形六十四万石という領国の広大さと、富力。 _=ニ∠二∠.二∠二､ヾi∥, =ﾆ=/.=ニ/.=ニ/=ニ｀ﾐヾ.!/／, ﾆ=ﾆ|ニ＝|ニ＝|ニ＝ミヾ∨彡; ﾆ=ﾆ|＝ニ|＝ニ|＝ニ三ｼ'ﾊミﾐ; =ﾆ=',ニ＝',ニ=.',ニ=.彡/,'iヾ､,ﾞ _=ニ∠二∠.二∠二､ヾi∥, ;,,i,;冫.i∥, =ﾆ=/.=ニ/.=ニ/=ニ｀ﾐヾ.!/／,.｀ﾐヾ.!/／, ﾆ=ﾆ|ニ＝|ニ＝|ニ＝ミヾ∨彡;..ミヾ∨彡; ﾆ=ﾆ|＝ニ|＝ニ|＝ニ三ｼ'ﾊミﾐ; 三ｼ'ﾊミﾐ; =ﾆ=',ニ＝',ニ=.',ニ=.彡/,'iヾ､,ﾞ 彡/,'iヾ､,ﾞ ＿＿＿＿ ,ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆゝ ｀=二ヾ=二ヾ=二ヾ二"<;,,i,;冫 ."<;,,i,;冫 ／ ／ ヽ .// ニニニニニニニニニニ / r'"~￣￣｀ﾞヽ／..::| // ニニニニニニニニニニ / |￣￣ ￣￣| ..::: | // ニニニニニニ + ﾆニニ / ,斗――――‐- ､ |::::::..........:::::::|..::::／ ､/＿,--,: + ｡oOﾟ*o｡ ,--,ニ/ V^ｰ――――'^V |＿＿＿＿_|／ ||＼､､+ ｡6o*o80*o@ﾟ9｡ +|＼_、 ＿)>､＿＿＿＿ <(＿ ||＼|| |￣￣￣ +ﾞ￣￣￣￣￣! ! ／ `ー------‐ '´ ＼ ||＼|| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | / ||＼|| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | | | ||＼|| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | | | ||＼|| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | | / | . ＼|| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | ∨ / / . ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ V / / Ｖ / / ∨ / / ,ｨ^>､ ,ｨ^>, 〈ﾆﾆﾆ≧=‐---‐=≦ﾆﾆ=〉 ｀ ‐-=ニニニニ=-‐ ´ rｰ ｰ-､ ／ j=r i ,, -― ''"￣ ''ｰヽー-､ i 'r-し'-ｰr､,-ー---- ､_ -'" ＼ i 'r,＞i､_二ｰ--===='"ヽ_ ヽ, `ヽr /'"j-､_)ｰ-===ニ三ﾆ=7ﾊ ヽ, ,, "／ｰっ''"ｉ ｉ ｉ`_､ ヽ'└ｉｌ､ ｌ _,.／ ／_7／ /'ｌ , ｌ/ｉ'"ヽ|＼ ｉ, ｌ:ｌヽ ＜ `'ｰ'ﾆ='" ,r!へ,ｌﾊ ｌ -ｰir,jr-i､ .ｉ ｌ:ｌ ｌ , ヽ, /／ｌ ｲｉ',/r`),ﾉヽｌ `''ｰ～,､'ヽ、 ,ｌ ｌ:ｌ ｌ ヽ ヽ、 ｌ ｌ ,ｉ'}y, `'<. _ ` ｌﾊ/ﾘｌ:ｌ ｉ 我ら由利衆から ほんのささやかな引き出物だよ . ヽ `r=､ ｌ ｌﾊ' ` _,, -ｰ―' ｌっ `ｌy' `､ ｉ,＼＼ `､ -'",, ／ﾆ'-'"<, `､ ｉ ｉ`r､ノ` ､ ` ／ /'" ＼ ヽ, ` ｌ ｌ､`ヽ, ` ､ ／ ,' ヽ、 ヽ, ｌ ﾊ_ rヽ._`r=-'--ｰ┐ /, ﾄ,､,,`ｰ--`ｰ ［本城満茂］ ＼ ｌ ｌ `＼_ヽヽ、ｌ￣`'ｌ_ｌ_／＼、 ヽ､`ヽし ヽ ｌ ｌ ` ` `-'_, `"'' ﾉﾊｉ＼ｉ'ヽ ヽ, ｌ ｌ ――--､r,ｌ=ｉ<)ｉ/ ヽ ヽ やる夫と家親の築いた、最上家当主という強力な権勢。 ＿_ ＿_ ＿_ ／__ ｀ヽ_ ／__ ｀ヽ_ ／__ ｀ヽ_ |〈___ﾉf レ1( |〈___ﾉf レ1( |〈___ﾉf レ1( ＿_ ,L| しL.し'ﾞ" ,L| しL.し'ﾞ" ,L| しL.し'ﾞ" ／__ ｀ヽ_ "｀ "′ ＿_ "｀ "′ ＿_ "｀ "′ |〈___ﾉf レ1( ／__ ｀ヽ_ ／__ ｀ヽ_ ＿_ ,L| しL.し'ﾞ" |〈___ﾉf レ1( |〈___ﾉf レ1( ／__ ｀ヽ_ "｀ "′ ,L| しL.し'ﾞ" ,L| しL.し'ﾞ" |〈___ﾉf レ1( "｀ "′ "｀ "′ ,L| しL.し'ﾞ" "｀ "′ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |. | ("＼,|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| ,）__ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| ＿＿ニ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ニ＿＿ /,´ . /`´ヽ ヽ ／/_ｉ l_.,,l--| | _ l l ヾ ～`｜ ,l´ﾉ ﾉ ﾉ ﾉ´ ﾉ｀ﾉ,｜ﾉ /～、｜ !, ___,､ ､_ __」 i | |. .ｌ｀￣´ ｀￣｀|i 私たち 鶴ヶ岡衆は殿の直属 ヽ、..ノ｀ |､ ' /!ヽ、ノ ｜ , i |｀ヽ、 ｀ ´ . イ ｜ 足軽の端々まで殿の手足となります ｜| ! l | j ` ｰ 'ｉ, ノﾉ ｜ i ,.-- ）＼ ' ｀ｰ-／（,_ ヽ、ノ／ヾ;､（ ＼ ／ ）｀ヽ ［新関久正］ ヽ、ノ i ） ＿ （'A`） ＿ （ ,,i これらは、江戸で特定の家臣に囲まれ、将軍に奉公する日々では実感できなかったことである。 | | 無役衆！ | | 大工衆！ | | ワ ッ 御扶持衆！ + + ／■＼ シ ョ 歩行小姓！ + + （ ´∀｀∩ .／■＼ ッ イ （( （つ ノ（´∀｀∩）.／■＼ ！！.／／ + ヽ （ ﾉ（つ 丿（. ´∀｀） ／／ + （＿）し' （ ヽノ （つ つ )） + | | ワ ッ し（＿） + ） ） ） | | ワ ッ シ ョ （＿）＿） + + （( ／■＼ シ ョ ッ イ . （( ／■＼ ∩／■＼ ッ イ ！！ + （( ／■＼ ∩／■＼ .）／■＼！！／／ .+ （( ／■＼ ∩／■＼ .）／■＼ .）つ )） + （( ／■＼ ∩／■＼ .）／■＼ .）つ )） + （( （ ∩／■＼ .）／■＼ .）つ )） + . （( （ ノ（ .）／■＼ .）つ )） + ヽ . ）（ 丿（ ）つ )） + . し'（＿） （ .ノ_）（ つ )） + . し（＿） .） ） ）_） . （＿（＿） ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 彡 〆 ） 丶 ∨ 〃 ﾊ ⌒ ⌒ Y:ｉ| うわっ マジパねえ！ ｲ 从§ （ ●） （●） |从 乂ｲ§ ⌒（__人__）⌒| 今までなんかよくわかんなかったけど――― ＼ﾟ o Ｙ⌒Ｙ ／ /⌒ヽ ∽ ー ∽ヽ / r‐､ ∞∞〆ヽ | / ﾉヾ > ヾ_ノ | | ヽイ | | ／l／l／l／l／ｌ／ｌノ＼ （ ＼ ＼ ＼ l ＼ ﾉ ＼ ⌒≧／ ／￣￣ ヽ ノ､ ＼ 彡 ／ ＼ ＼ ヽ 彡 r ＼ ｌ| ハ ―― ―― ＼ }l ｌ ﾉレ从 () ( ○ ) ( ○ ) ヽ | { l () ｌ ﾉ 俺っちって メッチャエラかったッスね…… 乂 () (＿_ 人＿_ ) ﾉ人 ＼ ／ ／ ＼ ／ ＼ 十ノ-- 十 不、 ｌ ｌ 日 二ﾌ /|∨| ヽ | | 十(＿__ | | ・ ・ ,. -‐＝=､､ ,. =＝=､､ ｏ ○o. i :::ト､ _,/ ｀ヾ´´`ヽ、 ﾟ .ｌ :::ﾄ､＼ // .::::/ :::::!=＝=l :::|ｽ. ', /./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-､ . ,ｨｸ ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ ｀)'｀ヽ ヾ;＼ ／::{ﾞ ヽ、 ｀`丶､;/‐‐- ､::::l `'::┬‐--＜_ } ./;:::::＼ ／::::::::! ,＞---‐'ﾞｰ- ...__)ｲ ,. -‐‐-､ﾄ､ |l::ヽ ／;';';';';::::＼ . ／|::::::;';';'＼／｝ （ヽ、 _/| (´ _,.ｨ!::ヽ. ヾｰ'´;';';';';';';';';:: /ヽ、 ／ ,ﾉ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ､二ﾆ-ｲ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. ＼';';';';';';';';';';〈::... . ／ i::;';';';';';';';';';'/ ,ｲ.:::::::::::::::::: ! ヽ`ｰ‐'";';';';';';';ヽ ＼';';';';';';';';';!::::: ／ ..:!;';';';';';';';'／ / .| ::::::::::::::::: ! ｀､;';';';';';';';';';';';'ﾄ、 ＼;';';';';';/:::::: ..::::::l;';';';';';／ / .:::::::::::::::::::::::| 丶;';';';';';';';';';';|:.ヽ ｀ﾞ'ベ:::::::::: . ..:::::::::::ヽ-イ i .:::::::::::::::::::::::::l ｀､;';';';';';';';';'l::::.｀､ ＼:::: ::::::::::::::::::;／ |::::::::::::::::::::::::::/ ヾ-､;';';';'/:::::::. ヽ ヽ :::::::::::::／ |::::::::::::::::::::::::/ ヽ ｀'ｰ':::::::::::::.. ヽ、 ＮＮＮＮＮＮ＼ ＼ゝゝゝゝゝゝ＼ ＋ ＋ ＜ ノ"ヽヽ〆ヽ｀ヽ､ + + ／ﾉ"ノ⌒ ⌒＼ て ＋ + + ﾉﾚﾙﾉ ／･＼ .／･＼＼ヽ ＋ ﾁｮﾘ━━〃ﾚﾉ§:⌒（__人__）⌒: ＼｀、━━ｯｽ!! ＋ ＋ ﾚﾉﾉ§ ┬ ﾄｪｪｪｲ | i ＋ + ＋ + レ.＼ │ `ー'´ ／ﾉ + あ、それ ﾔﾝﾔ ﾔﾝﾔ , r ｰ- 、 ＿|＼∧∧∧∧ＭＭＭＭＭＭＭＭＭＭ∧∧∧∧∧／|＿_ 一気、一気♪ _,､,､,､,､__ ＼寿／ ＞ ＿＿ ＿＿ ＜ *. ,Oﾆ二_.､っﾟ * (_ヽ、 あら、お強い♪ ＞ |￣￣ | | |￣￣| |＿＿| ＼＿／ ’ |＿＿ ＜ .' ⌒｀ヽ♪ + ､i!|i,, / ./' * ∧__∧l /'ｌ + '´ ｀ヽ ＞ |＿＿ |￣￣| |＿＿| | ＼ | ＿＿| ＜ ♪ ｲ i.ﾚﾉﾉﾞｉ} ♪ + ∧!|i∧ ./ ./ _ （´∀｀ / / ｡<ﾚﾉﾉﾊ))〉>< ♪ ＞ ＜ ｿj(l .^ヮ^ﾊ )) . （u´∀｀/ ./ + 〈_,)ｺlヽ〃./ ｲ ||| * (( (´Д｀#)ｲ八 ￣|／∨∨∨∨ＷＷＷＷＷＷＷＷ∨∨∨∨∨∨∨∨￣ (( ( つ ヽ、 |~~⊆二二 ~ ./ /芋 ﾊ∽=| ヽ* 。/ ⊂ ) )) 〉 とノ ))) .￣ * .| | | 焼 | |「「「ヽ||| ＞ ((( ヽつ 〈 ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ .＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 彡 〆 ⌒ ⌒ ＼ :ｉ ｲ 从§（ ＞）三（＜） 从 #乂ｲ§///（__人__）/,ｲ おーう みんな呑んでるッス？！ ／ ｀⌒´ | （＿⌒) .| .｜ ｌ⌒ヽ ＿ﾉ | ﾄﾞｶｯ ´ ＼.从_ | r ` ）__) ﾍ｀ （＿ノ ￣ ／ ／ （＿_^) ／:.:.:.:.:/ ／:.:.:.:.:.:.:,ｨ:.:.:.:.／ /:.;ｨ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ ヽ:.:.:､:＼ ':.:.:.:.:.:.:/ .／:.:.:.:.:.:.: /斗-≠＝ﾑ< !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ }:.:.ﾊ ` ヽ ':.:.:.:.:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |／ ` !:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.| .}:.:.:ﾊ /イ:.:.:.:.:../ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:.:.:.／l∠. l:ハ/:.:.:.:.ﾊ i:.:.::.:.:.:.l ム:.:.:.:.:.:ﾊ:.:l _＿＿ ヽ l:／ `､1:.ヽ:.:.:.:.:.:', .l:.:.:.:.:.／r､ ヽ:.:.:/ Ｖ 彡三三三ミ . ,':.:.:.ヽ:.:.:.:.:.i l:.:.:.:.:ﾉ ,ヒ ヽ Ｖ ｨ≡ｮ､.,':.:.:,ﾍ:i:.:ﾊ:.:.l .l:.:.:.:〈 （ ｀( ＿ i ,',':.:.:/:.:.:l/ ヽ:| l∧:.:.:.ヽ､`ｰ ,, - '' ¨: : | 〉` '.ﾊ:.∧:.:/ ああ 久しぶりに飲みすぎたかな ∨_:. -`ｰ '': : : : : : : : :l ! V |/ , ィ´: : : : : :_.. -‐ ''' ¨￣l ｀ー- ﾉ 殿はずいぶん酒に強いんだね びっくりしちゃった . f: : :_ ィ: : : :l ./ .／ . l／ l: : : :l i , ' ! l: : : l l ､...__..､- ゝ ';.:.:.:', l / `ー―――‐‐―ｧ ノ, --‐二:.:.:__ヽ l / ／ ／￣￣＼ ／ `ｰ- ‐' | （○ ）（○） | | | . | ___´__ﾉ | ∩フ´⊃ ／ .／ ＿ノ (. ＼ ／ .／_ノ │ ＼ " ／_＿_| | . ＼／ ＿＿＿ / ＿＿ ／:::::::::::＼ ／::::/ ⌒ Y ＼ |:::::/ﾐｨ赱､i .i_r赱 んだんだ 二人も呑み潰しちゃってまあ . |:::>u ⌒ （__人__） . | ﾄｴｴｴｲ その若さで末恐ろしいっすなあ . ヽ ｀""´} ヽ ノ / く ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ .＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 彡 〆 ⌒ ⌒ ＼ :ｉ ｲ 从§（ ⌒）三（⌒） 从 #乂ｲ§///（__人__）/,ｲ そッスか……ウヘヘｗ ／ |r┬-| | （＿⌒) `ー'´ .| .｜ ｌ⌒ヽ ＿ﾉ | | r ` ）__) （＿ノ ￣ ／ ／ （＿_^) ／VVVVVVVⅥ ／ ／ r'´ ＞ ／ ／ヽ／ ゛゛＼ ＼＞ , ヘｰ‐- ､ / ／ （ ゝ' ,ミ -‐ノ .ヘー‐-ｨ |i│ノ ヽ､ }_} ヾ ''"/／ヽｰ､ ﾉ ﾄ | （◎）三（◎ ） §小!、ゝ おっしゃ！ 今日はオールッスよ！！ /／＾＼ ヾ-､ i | //（__人__）//// § 、ゝ ,ノ ヽ,_ ヽノヽ_) v |r┬-| ／ 俺っちの屍を越えていけ！！ / <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ ::::ヽ `ー'´.､ 。 ﾟ,|、 ＼＿＿_,／| ! ☆ 。 ； ’ ゜･｡゜゜. . ’ 。. ； ； 。 ,. ☆ . ::゜.゜。･゜゜゜゜ + : ::.゜｡ ゜･｡゜゜. ☆ ； ’ ゜･｡゜゜. . ’ ゜。. ； ☆ 。 。 ☆ . ::゜.゜。･゜゜ ； ’ ｡ ゜･｡゜゜. . ’ 。☆ ･゜゜゜。. ； ＼＼ ﾄﾞﾝﾁｬﾝ♪ ﾄﾞﾝﾁｬﾝ♪ ／／ ★ ,. ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ☆ . ::゜.゜。･゜゜゜゜ 。 ・ ./＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ + : ::.゜｡ ゜･｡゜゜. . . / /＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ 。 : ::.゜ ゜ ゜゜｡･｡゜゜... ﾟ ./ / /＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ． .: ::.゜゜゜゜･゜ + /＿/＿/__. ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ _ ｎ＿ _ ｎ＿ l ﾘ r┐| に二二l l ﾘ r┐| に二二l └1」 L｣ └1」 L｣ ┏━━━━┓ 数日後 ┗━━━━┛ ............................................... .... .. ... .... ... :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... . . . . ＼ │ ／ ::::::::::::::::::::::::::::,.(⌒ ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ／￣＼::, .... . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. ⌒ ⌒):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. ─（ ﾟ ∀ ﾟ ）─ :.. . . . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(⌒ r':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:. ＼＿／ :.:.:.:..:.:. : : : : : ,.(⌒' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／ │ ＼ : : : : :. : : :( ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ./＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ / /＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ./ / /＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ /＿/＿/__. ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ ／ ／^´´"| | | ヽ / ／ ∠ | | ﾄ､.. ＼ /::.. ∠.イ:::/￣￣｀＝=| |::::::ﾊ:::::＼＼＼ 〈:::::r‐-､ .::/|/＜￣（:_ﾘ"ヽ}/|::::||/＝}:::::::ヽN＼| 〈:::{ r＞ l.:::/ l / |::/1t:ﾊﾉ::::::::ﾊ| | | |::ﾊ ヽ |:/ l∧ ｀ |::::/l/ | |:::::`ー::::r u. －／ /／/ ……で 本殿のほうじゃ今日も宴会準備か 」::::::::::::::/ﾄ ＿＿＿_ / ∧:::::::／ ｷ､ ￣￣` / ─‐Ｎ V|/ :::´X、 ｲ ::::::::::::〉/ :::::::::::"'-x...,,,_,_,_,_,_/` :::::::::zへ | :::::::::::::::::::／￣´ :::／ ＼ | :::::::ノ:::< ,.:'.:i ､'.:.:.:i ,. - ─ - ､ ヾ、.:i／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_＿_ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,_＿_＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｰ､≡ゞ ,r.:.:.:.:.:.:.:, ＝ﾛ／ ヽﾌ／.:.:ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ , ' ,､ヽ.:.:.:ｉ´ / 衍圦 ｀､￣l／ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ i l ゝヽ´ { ｉ弋ノ ,〉,丿∠＿.:.:.:.:.:.ｌヽ､.:l ヽ ゝ､ｌ ゝ `ｰ-- ' 〉＿ヘ.,､.:.:,､.:.:ゝ リ 明日の客は 一門だ 近臣だ 家中衆以外だって ヽ,､ `i ｀ ‐ - ‐ ' /刃／ゞﾘヽ.:.:ゝ ＝‐l､ liﾉノ ===} /／ とっかえひっかえにして連日命じられるっていうんで _,,-‐''"´ヽ 〆､/ ／ 台所の奉行が頭抱えてたよ ／ ゝ､＼ ヽ ´｀ , ‐'` '" / ヽ､ヽl＼ヽ , -‐''"´ l ／＿()￣/､ ゝ ゞ ヽ' ヽ . /. . . . . . . ,' . . . . ./ ,' ; . . . . . .ﾞi . . . . . . . .,' . , . . . . ,,'. . . . .;.,' i. ; . . . . . . .i. . . . . . .; .i ; ;. . . : . i; . . . . ;.i i ;,,,_. . . . . ;j. . . . . . i . . ';',';. . .i: .;i. . . ._,ﾉi.l ';:ﾞﾞ:~:''‐:､;;/. . . . . .ﾉ:. ﾞ';ﾐ､ .'､. '､. ~: ''､ ','、 : : .;ｿ. . . . . ,/::. . `､.､.:'､:iﾞ'' ' : : .ノ;.;: . ｀'ﾞ-､;'i, ';r‐< . ;.!ﾞi =＝＝ ＝＝==t‐ r'ﾞ' i . お酒を覚え始めて楽しいってのはわかりますけど /..ゞ ,, . . . _ノ . いつお呼びがあるかわからないので 私も荘内に戻れないし __ ,' . i､ ,､'.ﾞ'､, . . ,/ !. ,,iﾂ'.-､,_ ,,_,,, __,､-t:'ﾞ:i:i:.:.:.:ﾞﾐ;- 帰国以来 ずっと酔っぱらいというのも 'ﾐ‐‐;シ'l.i:.:.:.:.i.i｀:.ﾞ':':iﾞ:":´: i:.:.:.i.i:.:.:.:.:..｀ ~~i:.:.:.:i.i:.:.:.:.!:ﾞy,;;,､!, ,,!,,;;;,,!,!;;;;;;､ _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- ､ヽ ,, ( )￣;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ''';;;ヽ. ,,, -''' _,,, '"ヾヽ､ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''' '';;;;ヽ '''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ､ ヽ､ _ ;;;;;; ＿ ..... ---―‐--―‐‐ヽ , ´ _ ｀:::::::::::::,,::'''' ''ﾞ｀ヽ､ ＿＿＿ , .,,,､ｧｰ,--,-‐―_-_ゝ / / ｀;;:::::,,'' '´ ----―･ﾅ´,ﾞ〃ｼ l i i. < ;;::::; ｀￣￣-‐´-___ｭz. `､ ! ﾄ 〈 ''::; ´ / 思慮分別に関しては そういうお方です ､ヽ`ｰ ､.l ! U __/ :ヽ､ｰﾞ'´ ,､ ｨ, ´, ´ ,, あれでも 素直で真面目な面もあるのですよ "'',, ￣ ､､ヽ ,У､ ",, ､ ,,""ｯ, ヾ.､ /／￣,￣二ニニﾆﾆﾁ./ ,:.:.:.,i '',, "'' ,, '',,:.:｀〒＝=ﾐ､ ヾｰ´￣ .＿ l' /:.:.:.l| ,,'' "'' ,, '',,:.:.:.:`:.､ `〒＝=＝〒￣ヾ / /:.:.::.:.i| ,,'' , r,'｀;;=;;‐,,-＿-,,,, ､ ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~;;;へ｀ヽ､ ﾍ;;;;;;;;;;;;_;;;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ､ヽ､ }ﾂ-―- ~ ､ ｀ ' ‐' ､;;;;;; ; ; ; ; ; ≧､ ,」"＝ = ､ ､ ｀ ､ ｀ ヽ ; ; ; ; ; ;ヽ ／三 三三≧ﾌﾉ＝ o } ヽ ､ ヽ; ; ; ; ; ; ｝ ~''っ―i･'''ﾌ~´ ミ:::;｀≧ ､ ヽ ､ヽ､/;;/ r'´ ..ﾍ/ ﾐ:::::::::r'--､:ヽ､ヽ /´ ただ 圧倒的に 軽い 'r_ ､ " ´{{{ } |:::::::V ｀,｀' u. " ﾘ ﾉ::::::r' " ' ,, 江戸での教育が行き届いておらなかったというしかありますまい , } r_‐- ､ , ,,,,_／__''':: ヽ '", 後の祭りですが ,, ' " ,ｲ ￣ ｀ ＿.,;"_,, - ´,-,‐ﾉ ノ },ノ {＿ ／} {､ヽ''-ﾉ￣ﾉ ﾉ,,ニ" ' "" ''' "" ~ {ﾉ |ヽ､ { ",' ﾍ: : : : : : :／ , 〃 〃 彡,, ,, '" !､ } " ', へ ／" , , ,"'' "" "'' " γ´/ 丿ヽ -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿 ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ 〃 {_{ ノ u ヽ、 ﾘ| ｌ │ i そも御先代からして 大名跡取りとして育てられてはいませんからね ﾚ!小ｌ （●） （●）从 |、i| 失礼ながらギャル夫様の母君も ご実家は貧弱 丿ﾙ| ､_,､_, |ﾉﾚ ﾘ ヽ ∩ノ ⊃ . j /／ 確かに 世継ぎ教育には不向きでしたか / ＿ノ_, イ＿ . /￣ / ／ |‐‐ ＼ 、 ,. -─- ､ ∠ ＼／ ＼ ￣７ ヽ . i `⌒ヽ. │ __, ,.ｨ , ､ ヽ v‐ ､ ,ｨ(∠＿_,ｨ'ﾉ} /ﾘ_ ﾄ､ i } { ,ゝ V｀''v'￢ぅｧ∠ィtﾁ;j/l } ﾙ' _,ゝ.て、 | ｀￣ _ノ ヾﾆ _ノ jノ そして ｀,＞‐､ ｀￣ _''"/ 御先代は修正する間もなく お亡くなりになってしまった か . , ＜ ｀i. l｀ l＾Ｌ -‐っく / ヽ L__｢ｿ ′ ｱ_｣ｌヽ 三＞‐'''￣￣￣￣￣¨‐＜三 _ -──────‐-ミ _ -‐─────- ミ /≦三才二三三∧ V三三 ;:≦／ ゝ､ミゝ三三ヽ ヽ三三 :;:;∧彳´ ＞＜ﾆ三/_ }三三 :;/ .∠ -‐・ﾌ i } ￣7 彡 ヽ -‐ ' ／ {､ 二 ´ # ヾ 楯岡様は 昔の出羽守様もあのようだったと Ｕ -‐ ＿_ ／ ／ 若年なのだから 今から我々で支えれば よい大将にもなろう ｀¨´ :; ∠二ニ≡＝一- ./ と仰せでした ー-------- ､ /ｨ ヽ＼ヽ { V }‐ ＼ 「´j i/ ///≧ >ｰ- ト､ヽ ', ./ }.／- ヾヾ////≧､.＼ Y:≦ヽｲ/ ゝ＜////＞、}／ }// /丿ﾍ｀γ 丿 ´ ゞ ,ｿ￣｀' ‐、 ,／ﾉ ,/ ﾉ´ ゛ﾞｉ＼ ＼ / ﾊ,r'∨､/｀ﾚ´＼ﾉ',ｉｿ |i │ ｌ |ﾘ ー ｀ー }_}ﾞ |i ,.| 从（ ー） （ー）ｌ小! 今から……ですか (,| ⊂⊃ ,_,、_,⊂⊃| ﾍ j U ｜｜ ／ で その楯岡様は結局間に合いませんでしたね？ ＼ ,_￣ ／ ／ | ＼,r'| ヽ ,r' ＜＼ ∽l> } { .ｉ .＼＼l / ゝ「- ￣￣}/ヾ￣￣ - _ ｀ ＜三三三 {r==三三三三≧=- _￣ ￢ _ ｀ ＜ﾆ ∠三三三三三三三三三 ≧=- ,_｀丶 _ /三三三三三三三三三三三三三⊆} ヽ ￣￣}:::L_:ヽ￣:::::ー======z-￢'´}::::＞=､ l:人_,ﾟｨ:!::::::::::::::i,ー- ｡-ﾉ j:::/ ,r:ﾊ V r､,| .:/ ヽ ー ' ﾃ {ﾊ ,. /ミｘ ええ , z ' :, {:....._ └ ,.ｲ,._ どうも近いうち 天下普請の手伝いがありそうだということで ／斗 ∧ ヾ:r::: √´ / .仆 { {∧ ,...._ j´ その折衝のために 出発が遅れたらしく . ７', ﾑ .| L_<:., ｀¨ヽ xﾁ´ r≦.〈,ハ } ＼ ＼ ￢= _ ＿__广 ,. -=ニ . / (::::::＼ ｀丶ゝ,z_ ＼ ＼{ { {「 | l≠ ,. -=ﾆ , ':::::::::::::::::::／:::::｀ー､＿::::::::丶 ,／::::::／::::/／::::::::::::::::::::::-‐＝=‐::＼＿ ／/:::::／::, - ､:::::::::::::::::/´:::::::::::::::::::::::::::::::::/ . /:::::::::::/ ⌒ ）:::＿:::/::::＿::/::::::::::::;::'::::::/:::｀ヽ /::::/::::〈 ( ソ /::／ /／__／_::＞´ l:::::::/:::::::::::l /::::/::::::::l 〉 !/ ／ /:≦ ｀丶/:::::/::::/ :l:::ﾍ l:::::/:::::::／｀‐ ! ' ￣´_灯ヽ. /:::::/::::ｲ:::::l::::::! l::/:／´ /ヽ ￣ /::::人＼:i:::::ﾄ､::l やれやれ またか ＿_〔ﾆ/ ﾄ u. /／/::::＼＼! V' ィ´:／:::::/ T Y-‐!ﾊハ＼へ 蔵入での軍役もいっぱいいっぱい ::::/::::_::/ ＼ ヽ _ ! ,ﾍ／￣￣＼ うまく配分しないと 新たな火種になりかねない ::':::／ ＼ ｌ ×, ､ ヽ､, ─ ' ／／￣｀‐- ＼ :::」＼ ＼ ｌ ′ ／ / / / /￣｀‐- | ´ ﾍ ＼ l ﾚﾍ ､／ ｀/ ｿ/ ≠､ | ﾍ. ＼ / ＼二" ｀´| ﾉ Y │ . ﾍ ｀≧７＼ ＼＼___ .l ´ / .| ﾍ /＼l＿ ＼ /￣＼｀ヽ ﾍ ｌ .| . ﾍ ／ ＼＼ | l∧＼ | ＼ ＼人 | ＼ ｀´ ｌ ＼＼ | | ＼! ＼_ l | /:l'ﾞ ,r'ﾞ . : ;' : : : ; ,' i; : : : : i i ; : ::::::i.'､ / ! /. : : : i : : : ; ;i ､,_!l ; : : :,' l l; : : :,'::::ﾞ;､ '､ ﾞ､ ! : : : '; i ; : : ;_i!-' ﾉﾌﾞ''''''7'ﾅｩl: : ﾉ; ; ; ::', ', ﾞ-;l : ; : : '; ';v‐'ﾞ,,'_ r''ﾌ''j=t:､ｨノ/,':,': : :! ', !､: ' ; ; : ;､)iﾞl ,!;l' l:r;'.;l:.} ﾞ' ﾞ: ﾞ_:': : :i i ヾ､ ; ' ､;ﾞi !l;.i:j ,!,ﾞ;;',ｿ 'ﾞ_,ﾞ､ : :i-- ギャル夫様にそのあたりのコントロールは……無理だし ,rｰ'､. ﾉヾ>'‐;iﾞ', ﾞ‐'' ノ 'ﾞ ,!: : ! .,／ `‐､ ,／ﾞ |'､i ' __ ,､､-;' : : :', そういう面を 公儀の検使に見られなければいいけど ﾞ ﾞ> /;,rﾞ':､ ｀~ /ﾞ;:;: : ﾞ､: : : ﾞ ,r(,＿,,ノ/: : : iﾞ'‐､_ ,､- ,'::;:i:;: : :`:､':,､ ／ ｀''''ﾌﾞ:/: ;､､ ':::::::i.,`'‐ｯ:-:'':ﾞ: !::::;';:'､: : : :`:' ,r'_,ッｯ'ﾞ-‐-ｯ'ﾞ,;;,,`'-､'::i:::.._,i i,､,'､::'､::. : : : 、 /ﾞ´‐'ﾞ´ /,,;;;;;;;;;;;;,,,~''rﾁv}_,,､-､ ,-'ﾞ_,,＞=-‐'''''‐ iﾞ'‐( /,;;;;;;;;;;;;;;;;r'ﾞ'=!'-{,)=ﾆ!ﾉ:､‐'ﾞ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ＿_ _,,,, -‐''''.´￣ ￣'''ｰ=x /''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'=､ /::::::::::::::::::::._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_::::::::::::::::::::| ::::::,, -''ﾞ￣_ ,,. __ _x_ __ ｀'''::､::::::::i ﾞYﾞ ィ '´_,,,;;::==--竺:-=::ﾐ､-.`ｭﾉ =:}''ｯ〔c_ﾞ::::::::::: ..:::::::::::::::::::..`‐ﾐ{ :Tヽ;:;;/｀'ｧ‐｡x;;;,＿＿＿,,,;;;;ィTi､__ .{.iヽY （_ _ﾉ〉 K(´ﾟ ）｀l:/ }::::､ﾞヽ､ ::ヾ,｀| | ﾞー ,lｲ /;;:;:ヾ､::.＼ 検使の榊原殿は 来月にも見えるはずです ,w'ﾞYl rV'〉 .,!ソ'' "ﾐ::jﾉ:::::::::::`ｰ , .}ミi､ ` ' /ﾐﾘ ﾐ ﾐ::::::::::::／i::::.. さすがに殿も宴には飽いているころでしょうし ﾐ,, ヾiﾐヽ, -=ﾆニニ= ,,ムｼﾞ ,,ﾐ'ﾞ::;ｨﾞ::/／:::::::. 奉公に関しては よく心得ているお方ですので :::ﾐi, l:;:;ゞiﾐｘ､_ _,,,ｲﾐシﾞ 彡ﾞ:／/::/./:::::::::::: :::::::ﾐ､ヾ､:;ﾞヾi}ｴｹZﾞｴﾂﾞ:/ ミ:;ｨﾞ ,,ｲ::j'./:::::::;;;;_:: γ´/ 丿ヽ -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿 ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ 〃 {_{ ノ ヽ、u ﾘ| ｌ │ i ﾚ!小ｌ （●） （●）从 |、i| 丿ﾙ| ､_,､_, |ﾉﾚ ﾘ つくづく アンバランスな人ですね ヽ ⌒ j /.／ ゝ ,､__, イ／ .y' |ヽ／ | ＼ /{ <l∽ ／＞ ヽ l .! l／／ / } 九月。公儀検使、榊原左衛門が山形に到着。藩政の査察に入った。 ＿＿_ ＿＿_ ／::::::::::::｀T´::::::::::::＼ /::::::::::::::::::::ﾐｼ:::::::::::::::::..ヽ / .:::::::::::::::ﾐｼ:::::::::::::::.. ', |::::: .:::,:=ミw彡ﾐ::::::: ::| l:::::: .:::/ ヾ:........:..::! V:::..:/:/ ',:i:::::::V V::,ｲl￣｀ヽ , _z≦ﾒ､_V W､ﾘ ノ===､ｰ`'‐'ノ'W 任務は全力で尽くさせてもらいます _,ｨﾍ｀￣ |:...｀￣´ /｀ヽ、 公方様は 最上のことをいたく気にかけておられますので ＿,. -‐'´:/:.:,ﾍ .j:.: ,ｲ |:.:ヾー-､、 :.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.| ＼ ､―― , ／/ l:.:.:.:ヽ:.:.:.:.｀丶、 最上殿が在国する限り 私もここを離れぬ覚悟です :.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:|_,. -_｀ 三三´＜ ,l:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.｀丶、 :.:.:.:.:.:.:ヽ_,.-:そ´--―― ｀ヽヽ /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.ヽ :.:.:.:.:.:.:.〈:.:.:.:/,:'｀￣二ｲ! l | /｀丶､:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ、 :.:.:.:.:.:.:._ヽ:/ rzfし'| |l､/:.:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:>、 ［榊原左衛門］ :_,. -:'´:.∨ .:.:/ /Yヽ /:｀ヽ、:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:／:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ノｲ |::::::::ゝ､／:.:.:.:.:.:.:丶、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ「:.:.ヽ |::::::/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:／::/:.:.:.:.:.: ﾄ VVVVVVVﾉ＼ ＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/＼ ＼ 〃 ﾊ ー ー Y:ｉ| ｲ 从§（ ●） （ ●）|从 う ウィッシュ…… 乂ｲ§ （__人__） |从 乂ｲ U ｀i i | マジ気合い入ってンスね ＼ ＿ `⌒／ ／ ⌒丶 ,. --- ､_ ,ィ":::::::::ﾐ/ｼ´￣｀`丶、 ,ｲ:,ｨ彡:::ﾐ/ｼ::::､_ﾄﾐL::::::ヽ /::'":;rー-'-=ﾐ:::､ ﾐ:::::::l !::::::/ ヾヾト!:::::::::l ',/ﾍ、 ,l､::::::::::::::::l f'トﾐ,､ ＿,.∠Ｎﾄ::/il:::::l ゞﾆラﾄ={='‐tｧlﾗｷ'Vり:::ﾉ それから 私に事情ができないとも限りませんので ﾞl, / `｀＝'’ rｲ::/! 山形に今後常駐する目付も同伴しました '. `,__ ,ｲ lﾘ ヽヾ二) _,.ィ"/ ,ィi､ 邪魔はさせませんので ご安心を ｀ラT´::: ,/ ／ l:.ヽ、 ／:./l、 ／ /:.:.:.:.:＼ ,.イ:.:.:./ ,ｨｰﾍ /:.:.:.:.:.:.:.:.l＼ ,,.ｨ":.:/:.:.:.l／l::::::/l ,ｨ':.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.＼ _,r'´:.:.:.:.:.:l:.:.:.:/ ,ゞノ l／/:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.: 丶､ ﾄ:.i:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:l /::::| ／:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀丶,_ l:l:l:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:l /::::::| ／:.:.:.:.:.:.:.:,. -' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:｀Z_ f:.:l:l:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.l/:::::::У:.:.:.:.:,. - '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:. l:.:.l:l:.:.:.:.:.:.:l:.:.:l::::::／:.:.:,.-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:. γ´/ 丿ヽ -‐ '´￣ ヽｿ ｀ 丿 ／ ／/" ｀ヽ ヽ ヽ＼ //, '/／ﾚ´/ノ ヽﾊ ｀､ヽ 〃 {_{ ノ u ヽ、 ﾘ| ｌ │ i ﾚ!小ｌ （●） （●）从 |、i| 丿ﾙ| ､_,､_, |ﾉﾚ ﾘ め 目付ですか……はぃ ヽ ∩ノ ⊃ . j /／ / ＿ノ_, イ＿ . /￣ / ／ |‐‐ ＼ この念を入れた対応からして、数多の類例を見てきた公儀は、山形藩の政情を警戒していたのは間違いない。 ────────────────────────────────────────────────────── , ´ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::ヽ ／::::／:::::::::/:::::::/:::::::::::;ｲ::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::ハ ／::::::/::::::::::::/:::::::::l:::::::::::/ .|::::::::::::::::::|､::::::::::::::::::::::::::::::: ./:::::::;:/::::::::::::/:::::::::::l:::::::::/ |:::::::::::::::: | ヽ:::::::::::::::::::::::::::::. /::::／1::::::::::::::}::::::::::::|:::::::/ ﾉ |::::::::::::::: |ゝ､＼:::::::::::::::::i::::::{ /／ ,::::::::::::::::|::::::::: 十::┼' V::::::::::::::| ｀へｰ ::::::: |:::::::! / .l:::::::::::::::::|::::::::::::L_:⊥. V:::::::::: | 三zzz＼::::::::|:::::::| ./ |::::::::::::::::::}:::::::ｫ壬三三ｱ V::::::: | .た芒芭ｱ::::::|:::::::ﾄ､ l::::::::::::i::::::}:::::::ﾊ 了::::::::| ｀ヽ.＼::::|'´ }:::::::::::ﾘハ::::j､:::::|ヽ! .V:::::::∧::::ﾊ:::/ か:::::::{ }ー-{ 比::::::/ ﾊ:::ﾊ:ヽ:| 今は問題が表面化せずとも それは今だけかもしれない V::::ハ:':::し:::{ヽ ゞ- ´ / , 丶 ｀¨¨ﾟ ． {ﾉ::::> ⌒} V::{ V::::::}V`ｰr----- ´ ｀ー---イ'::::/ / 手は 先に打っておくに越したことはありません ヽ! ヽ:ｲ::::::::::ゝ,.､ ⌒ , ,＜:::::l ム、 / V:::::::::∧ ￣丁 ー-- ´} {. ヽﾘ /_ ヽ .〈. V::::::::::ﾊ {￣｀ー￣l }ヽ / / ,ヽ ｀丶 ［二代将軍・徳川秀忠］ ト､ .V:::::::::::} ヽ ./ /:::( } ／ ゝ､ ｀ヽ ,. -- ､、 __ ／, .:'"⌒ヾｰｧty'´::｀ヽ -‐ァ'／::::::::::,ｨ:､:Y;.::|;､:::::::::::',、 ／' /::::::::::／￣｀ﾘ::/`''i::::::::::l ヽ ,ｲ ,ィi:.:.:.:.:./_ l:ﾉ !::::::::::l ハ z彡ｨ'/ ! /、｀ヽ /,..-―|::.:.:.:.::! | イ/ ,j|:.:.:.ｨ;ﾐiヽ`／/.:,=＝l: :.: .:!. ':､ /l ,ｲ,'::::/￣´／ ,' ､fti /// ｒ＼ ´ﾚｲlﾉ:::/ ;.:. ｀7:.:.:.:/,'./イ :. ヽ これで滅多なことは起こらんと思うが――― 彳lﾒ:ノ 丿: /:::::::ｲ//彡| ∧ /l／ｲﾄ､ ヽ――- ､_ /:::／l// /ｲﾙ'!ヾ:. 仮に起こっても すぐさま手当ができよう △イ「l/ﾘl>､ ｀` ﾆﾆ ‐ ｼ／／,ｲイﾊ从 | ﾘ ▽ /ﾙ'|i＼ ﾞ"ﾞ /:/,.ィfﾃ八l>/ﾚﾍ ! ▽ ﾘ| ｀ ―△'´／|▽ ▽ ＿/ '´_∠ ┴z_ '′ /く彡'´Lr‐ '´ __,、 人 ［老中・土井利勝］ ,-‐{/| /_,. - '´ ,. -'´:.:.:ゝ、 . | ／/ / ,'＿,. -彡'":.:.:.:.:／:.:.:.:｀￣｀` 丶 、 . ﾘ ,' /i !::::, -'´:.:.:.:.:.:.／､＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. -‐ヽ . / / ,/::| ,l／:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:｀＞‐ '"´:.:.:.:.:.:.'、 / ,'/::::l／:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:, - '´:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ────────────────────────────────────────────────────── ただ、この公儀の意図をどう受け止めるかには、多少の差が生じた。 公儀から負わされる重圧を改めて感じる者――― i三三三三三三三三三三三三三三三三三三ヨ7 ∨三三三三三三三三三三三三三三三三三三| |>､三三三三三三三三三三三三三三三＞'" .i i ､`＞ミ三三三三三三三三三三三彡'￣ 7 ',ｮｭ､ ------------ ☆ ----------' " ´ｭｮ７ _',､三≧ｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮｮ≦三ﾖ,',--､ 7 -',::::ﾍ三三三三三三三三三三三三三三:／,', -､ﾊ i, ヾ',::::::＼三三三三三三三三三三三三／: 7 ,'./ ,==', -､',:::::::::／__ﾉ',三三三三三三三三＞':::: 7 //ヽ ,/////ヽ､ ',::／ /・‐-､三三三＞,-‐・'"フ .7ノ //〃i ..i///////,'／ ノ ﾍ-'":::::::::| : :.:.:.:.:.:.:｀¨´:'"Ｕ 7--'/////ヽ （越後 奥羽という不安定な地域の中枢 〈///////,' / 7:::::::::::::::| : : : : : : . ι〃.//////// さらに伊達 上杉 佐竹と牽制し合う勢力均衡の要所 ∨////7 _/___ ./: : : ::::::::7 --､ //////////＞.､_ ___,∨//７ / ', ,- :::ヽ_= ' ___/ i y'//////////////＞--､ 公儀としてそこを揺るがせにさせないという通告か） /////// ./ r'‐‐､` -.､＿__,_ｨ≦´／ ｲ////////////////////:＼ ////// ./ / ヽ ｀￣ ／////////////////////////,'＼ ///// ./ / / ,|__ ιイ///////////////////////////// //// ' 〃 , イ ＼--- ' "/////////////////////////////// //∧ ', i ／ i ﾍ/////////////////////////////////// ////i i ', i, _ ,j i////////////////////////////////// ////i i ヽ /////////////////////////////////// 政治介入という側面に危機感を抱く者――― | ＼ | ＿ i ／ ＼ V /' _ ｀ヽ, ／／-ヒ´ //／ ／／／／ / Ⅵ｀i iV /⌒ﾍ Y ｲ /＿／ ｀㌦、／／／／ ／ / / .i l i Ⅵ i i| i ｨへ v＼＼幵干㍽㍻弌≠= メ､ ／ ／／/ i. i Ⅵ | i i 'ﾍ Y / ＼|| i:Yii ） ＼㍉ / ／ ∠＿_斗/ i i i i i ﾍ ＼ゝ, u. ||＼弋 ソ ＼ﾄ／ .z壬㍻㍽≠ナメ i i i i ＼ ＼i | ~く＿＿ ,／_,.ﾑ-＜ｯr⌒i ,ﾅ| 入＼/ / i / / ,ｨ≧ﾍ 丶, ￣〃 ﾞ じ ノ ／／ ｀ﾚ' / / / ／ （こいつは露骨な内政干渉じゃないか i ＼|丶 r-､｀丶､＿_ , - '´ ゝ'／／ / ／ ./ ／ / ＼ヽ、i ｀ハ ＿ ,ヽ,／ __, イ／ ／' 公儀の意図はどうあれ _ / ＼|´ i _, --､ ｀'' ／´￣ 検使や目付が妙な力を持って 藩政を歪めかねない） ｰ ´丶 | .| ｀',ニ'´-―ｰ´-, 丶 i|. ＞イ￣ 'i _丿 ヽ、 ,{ !／´ ＼ ／ | ） |::::/::::::::::::|:::l::::::::::::::{::(＼ y::7:::.＼:::::::. ＼:::::V彡::::::::::::＞-ミ:::::::::: }:/.:::::::::::::::l:::l:::::::::::::::V＼//｀ ｀ー-＼:::. }::::}ミ二::::/ /⌒ヽV:::::: /.::/::/l::::::::l::::l::＼::::::::V ｸ r_,..:r '" フ ヾ l:::j }:::| {r- ､ }:::::: （ただでさえ 家中の自力 実力がふらついてる時に .::::::l:::::::|::::::::|ﾄ::.＼＼:::::.V ,ﾍj斗 ''" j::ﾉ ﾍ:l ) ﾉ ﾉ:::::: 公儀の妙な横槍でも入ったら…… |::::::|:::::::l:::::::ﾊ __,,＼＞､＼f::::￣ / u. { / /.::::::::: l:::::ﾊ:::{:::l::::{:::f::r‐二ﾑ＼ ｀ー-- /､.::::::::: いよいよ対立が火を吹きかねん ::::| ::lヽl::::l::＼ ∧ﾉ} r‐' 彡.::::: ヽ{ ::. ヾ:::ﾄ､心ﾍ/ / -ｷ: : : :彡::: 榊原の仕事不熱心を願いたいところだが） ＼ ﾞ::l V j < __ __ ﾆ j: : : ＼j'ハ ｀ヽ ＿＿､ ､ - ﾉ: : : ／ ＿ ､/: : : : ＼ __j__ ,. '" / ｀ ＜ ､,.:': : : : : l __／-‐ 7⌒ ＜ / ＼: : : : : :. | ノ { ｀'ヽ=､ ＼: : : : l ＞彡 ヾ＿__＞::..,,_ ／ ＼＞:... ＿}:::::::､ ／ {.:: ｀''‐- ､＞'".:＼ ＼::::::::::::::::::::/ 理解が微妙にずれている者。 ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ＼ ＼ ﾊ ＼ ⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼ 彡 〆 ＼ ＼ ヽ 〃 ﾊ ⌒ ⌒ 、 l | ﾙ从§ （● ） （＜）ヾ | いやいやいや～！ 乂§ ⌒（__人__）⌒ 从ｲ パパが死んじゃってどうしよって思ってたけど ＼ ∩ ｀ー´ ／ / ⊂ ＼∩ィつ ヽ 公方様がメッチャ気にかけてくれて嬉しウィッシュ！！ / ゝィ／ ＿ノ 丶 （ ／ ／ ＼ ） ＼ ／ ＼ ／ ー ´ ー ´ ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 彡 〆 ） 丶 ∨ 〃 ﾊ ⌒ ⌒ Y:ｉ| ｲ 从§ ｡（⌒） （⌒）｡|从 俺っちのためにここまでしてくれるなんて 感動した！！ 乂ｲ§ ⌒（__人__）⌒| ＼ﾟ o Ｙ⌒Ｙ ／ 一生リスペクトッスよ！ /⌒ヽ ∽ ー ∽ヽ / r‐､ ∞∞〆ヽ | / ﾉヾ > ヾ_ノ | | ヽイ | | ﾄ VVVVVVVVﾉ＼(ヽ三/) ）） ＼ ＼( i))) ヽ ＼ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ ） 彡 〆 ） 丶 ∨ 〃 ﾊ ⌒ ⌒ Y:ｉ| ともかく榊原っちのために酒宴の用意ッス！ ｲ 从§ （ ＞） （＜） |从 乂ｲ§ （__人__） | いっぱい盛り上げて いっぱい喜んでもらうッスよ！ ／ ﾟ o ｀ ー´ ／ これから一緒に過ごす仲間ッスからね！！ ⊂ヽ / ∽ ∽ i !ｌ ノ ノ ∞∞ ヽ ⊂_ｃ__ノ´ l;;;;;;;;;;;l ｰ-､、 _,ィ;;;;;;;;;;;;;l l!;;;;;;;;ﾘ_ ｀ﾞヽﾐ、 .r=''',二.._ヾ;;;;;;;;;/ l;;;;;;;;ﾊ｀ﾞﾞf;o;;;r､` r`,r彡o;;<"７;;;;;;;ｲ ｽﾞﾙｯ i!;;;;/ ヽゝ＝=‐-､、 l_f"_,{;;;;;;;ﾉノ ﾊ;ﾉ/ Vﾄ, ,r" }キ^t、｀￣´,.ノ ,/'/ tﾆ{! ,ノ l ｀￣´ ,/ノ は はあ…… ヾﾐ,＿, -''" l! ,/ 丶、 ij '^ ／ ト､ -――- ,.イ ともあれ、まもなく家信の生活態度は安定する。 検使の査察のもと、基本的な藩政や家臣の把握作業に忙殺されるからである。 ＿＿ ／ /| (三三l/l ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿ (三三l／ /／ /| ／ ／ /| (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l ＿＿ ＿＿ ＿＿ (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l ／ /|／ /|／ /| (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l＿＿ ＿＿.三三l/l(三三l/l(三三l/l (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l／ /| . ／ /|三三l/l(三三l/l(三三l/l (三三l(三三l(三三l/l／ /／ /(三三l/l ... (三三l/l ＿＿ ＿＿l/l(三三l/l ／ /|／ /|／ /|(三三l(三三l/l(三三l/l . (三三l／ /／ /|/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l (三三l(三三l(三三l/ll/ (三三l/ (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l . (三三l(三三l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/ (三三l(三三l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/ ＿__ . (三三l(三三l(三三l/l (三三l/(三三l/ (三三l/ i| |ｰ-､ (三三l(三三l(三三l/ (三三ヾヽ)） ﾖｲｼｮ ／ﾚVVVVVVVV ｲ (三三｀；ヾﾟ| ／ ／ (三と＿ﾉﾞヾi ／ ∠ γ'＿＿ゝ ／ ／ヽ／＾＾＼ x≦⌒ （＿）､＿） / ／ （ u. 〆 ミ | ′ ＼ ノ ﾑ ヾ 从| （○） （○ ） §从 ゝ すっげ大仕事ッスよ これ | （__人__） §ﾙ′ ＼ ー- 。ﾟ 国がデカいと文書もヤベッスね ∞ ∞ ＼ |￣￣￣￣|~|∞ . | . ／ | | .|-、 ﾉ | . // （つ .|と ￣” ﾉ 目の前にやるべき義務があれば安定する。ノリは軽いが悪意はない。 そういう人柄も、滞在に従って家中に浸透していった。 --==…━━…､ ／///////////////7ヾ ///////////////ヾマ7//〉 ///////////_≦＿＿＿＿/ 〈///≫＞''~.:.:.:.:.:.:.:./|.:.:.:.:.:.:.:.| У.:.:.:.:.:.:.:,／.:.:.:.:/ |.:/.:.:.:.:ゞ ＜.:.:.:..:.:,.､ｲ.:／j／⌒И.:./.:.:＞ ｀孑.:ｲｲ 符 ´符 ﾚ´〉.:.:| 出羽守様の四女 おきくさんを正室に ИЧ ´ ¨ _/.:.:.:.| 名前には「親」の字をいただいた |.:.:{ `＿, /.:.:.:.:.:.:.| |.:.:.＼ `一' ／i.:.:.／￣￣/ 東根親宜です 以後よろしう |.:.:.:.:厂￣￣￣⌒7 r≦￣￣￣/ 厶イ ／ ／′.⌒＼＿／ /...../| ≧=- ／ /..................i /.....Ｙ i＼ ／/ /...1...............| ［東根景佐嫡子・親宜］ .'........./ j.......￣.../ /.....1...............k j........广￣￣￣￣￣＼v...............∧ j..../7 〃 7...............ﾊ ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ＼ ＼ ∩__ ﾊ ＼ 〈〈〈 ヽ ⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ 〈⊃ } 彡 〆 ＼ ､ | | 〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ ｌ:| | ﾙ从§ （●） （●） ヾ | | えーっと パパの義弟ってことッスね 乂§ ⌒（__人__）⌒ 从| / ＼ |r┬‐ | ／ / チョリーッス！！ ／＿＿｀ー ´ ／ （＿＿＿_) / また、国元に秀綱が戻り、光茂との協調を得たことで、家中の不和もいったんは鎮静した。 ／￣￣＼ ／ ー'' ー＼ | （ー） （ー） | 鮭延殿 もっと私たちは . |. | | | ___´___ .| 積極的にギャル夫様に諫言を申し上げるべきと思います . ｌ^l^lｎ | . ヽ L | ゝ ﾉ ノ ／ / ＼ ／ / ＼ . / / -一'''''''ー-､. 人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) 三＞‐'''￣￣￣￣￣¨‐＜三 _ -──────‐-ミ _ -‐─────- ミ /≦三才二三三∧ V三三 ;:≦／ ゝ､ミゝ三三ヽ ヽ三三 :;:;∧彳´ ＞＜ﾆ三/_ }三三 :;/ .∠ -‐・ﾌ i } ￣7 彡 ヽ -‐ ' ／ {､ 二 ´ # ヾ はっ お気持ちはよく…… Ｕ -‐ ＿_ ／ ／ ただ 家中の党派 検使の監査と 時機がどうも――― ｀¨´ :; ∠二ニ≡＝一- ./ ー-------- ､ /ｨ ヽ＼ヽ { V }‐ ＼ 「´j i/ ///≧ >ｰ- ト､ヽ ', ./ }.／- ヾヾ////≧､.＼ Y:≦ヽｲ/ ゝ＜////＞、}／ }// ヾ ｀Ｔ ＜/////;ｲ ‐――――‐‐ ､ ／ ＼ ／ ＼ / ヽ / ｉ | ｉ | | | _＿ ノ ^ー－ | l / ヾ Ｙ ヽ l | | {:::::::} | } { | {::::::} | | 状況はわかっています l ヽ====彡 ゞﾐ､====/ | | | | しかし あの御方の様子を座視しているわけにもいかぬでしょう .! | / ', ｀ / まず 藩政をきちと私たちで治めていかねば ヽ ＿＿＿ ∧__ ＼ ／ / 〉::｀丶、 ／＼ ／ / /::::::::::::::丶、 ／:::::l ー――‐ ´ ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _ -‐::::::::::::::l ／ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 一方で、そんな家信と引き比べる形で、光茂の存在感は急速に高まった。 ┏━━━━━━━━┓ 元和五年 正月 山形城 御殿 ┗━━━━━━━━┛ ﾄﾞﾝﾁｬｶ♪ ﾄﾞﾝﾁｬｶ♪ ● .ｒｧﾍ＿ｃ‐.、 ● ∧））∧ |（´∀｀ l │ .∧（（∧ ～ ♪ （´∀｀ ）ｒ‐‐ 、 ゝ ,ノ ┌‐‐ ｒ（ ´∀｀） ⊂´ .､｀|、● | （__（＿ｒ_っ , ● .l`ｌ´､_ ⊃ (⌒ __）ﾁ-- ' ' ‐‐' （（__ ⌒) `Ｊ ｀Ｊ し´ `J ＼ ＼ ドハハハハハハッ ／ ／ ∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧ （ ） （ ） （ ） ） ∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧ （ ） （ ） （ ） （ ） ｲｲｿﾞｰ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧ ∧＿∧∧＿∧∧＿∧∧＿∧ （ ） （ ） （ ） （ ） ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ .＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 彡 〆 ⌒ ⌒ ＼ :ｉ ﾋｸｯ ｳﾋｯｗ ｲ 从§（ ◎）三（◎） 从 #乂ｲ§///（__人__）/,ｲ へへへ バリ盛り上がってるじゃないッスか ／ ｀⌒´ | あの猿楽呼んだの大正解ッスね （＿⌒) .| .｜ ｌ⌒ヽ ＿ﾉ | | r ` ）__) （＿ノ ￣ ／ ／ （＿_^) ｜ ／￣￣＼ ／ ⌒ ⌒＼ へへへっ | ⌒ ⌒ . | ＠ （__人__） わざわざ殿が 江戸からお呼びになったんでやんしたね | ｀ ⌒´ﾉ いや 正月からよいものを見たでやんす . | } . ヽ } ヽ ノ / ＼ ［やる夫六男・大山光隆］ ( ヽ / / ヽ ヽ＿∩ ノ) ヽ＿＿＿ノ´ ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 彡 〆 ） 丶 ∨ 〃 ﾊ ⌒::::::::ー Y:ｉ| ｲ 从§::::（ ◎）三（◎）:|从 ヒヒッｗ みんなが喜んでくれると 俺っちも嬉しいッス 乂ｲ§.///⌒（__人__）⌒| ／ ﾟ o /| ｌ ｌ l | ／ そッスね せっかくの正月ッス / ∽( ー― ´ﾉ∽ | ヽ ヽ ∞∞ ヽ ＮVVVVVVV＼ ＼ ＼ ＜ ｀ヽ､ ＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ //, '〆 ） ＼ ヽ 〃 {_{ ⌒::::::::::⌒ .│i| ﾚ!小§::（⌒）三（⌒）::::::| ｲ 楽師に褒美をとらすッス ﾚ §///（__人__）/// |ﾉ ＼ `ー'´ ,ノ ケチらずドーンと頼むッスよ /,,― -ー ､ , -‐ ､ Λ Λ （ , -‐ '" ） （ ） `;ー" ` ー-ー -ー' ﾊｯ / ~＼ l l ﾉﾉ > ） Ｕ (＿)つつ ﾄ VVVVVVVVﾉ＼(ヽ三/) ）） ＼ ＼( i))) ヽ ＼ ＼ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ ） 彡 〆 ） 丶 ∨ 〃 ﾊ ⌒:::::::::⌒ Y:ｉ| それと あいつらの手配してくれた三郎兵衛！ ｲ 从§::::（ ◎）三（◎）:|从 乂ｲ§ ////（__人__）//| 元服前から ずーーっと江戸でもよく仕えてくれたッスね！ ／ ﾟ o ｀ ー´ ／ 加増ッス！！ ⊂ヽ / ∽ ∽ i !ｌ ノ ノ ∞∞ ヽ ⊂_ｃ__ノ´ Λ Λ ／VVVVVVVⅥ ( ・∀・) ｴｯ まことですか！ ＿∩ ／ ／ /（ ）y| / 〉〉〉 r'´ ＞ ⊂（_ノＵ |__） { ⊂〉 ／ ／ヽ／ ゛゛＼ ＼＞ あったりまえッス！ | | / ／ （ ゝ' ,ミ なにせ俺っちはこの大山形藩の殿様ッスよ！ | | |i│ ノ:::::::::::─ }_} ヾ | | ﾄ | （◎）三（＜ ）:::§小!、ゝ 俺っちの旗本で恥ずくねぇ身分にしてやるッス！！ ヽ ( ,|//（__人__）//// § 、ゝ ＼.＼ ＼ `ー'´ 。゜ ＼ ∞ ∞＿＿ ヽ ヽ (＿＿＿_/ ／￣￣＼ ／ ノ'' ＼ | （ ー）::（ー） | ｜ | ……ギャル夫様 座興が過ぎます | __´___ﾉ | ` |￣￣(￣＼ 太守としての言葉の重みを一考してください ヽ ＼＿／｜ ｜ ヽ ノ ｜ ｜ ／ﾚVVVVVVVV ｲ ／ ／ ／ ∠ / ／ヽ／＾＾＼ x≦⌒ | ′⌒:::::::⌒ 〆 ミ ﾝﾑｯ ｸﾞﾌｯ 人 （◎ ）三（◎ ）ﾑ ヾ |//（_人___） ｡/§从 ゝ いいじゃねッスかｗ ,､,､ ＼。}r┬‐{ ｡ §ﾙ′ 三郎兵衛はパパの生前から ずっと俺っちを立ててくれたンスよ >ゝヽ__ ゝ ｀⌒´__` -‐ ﾍ ｆ ＼)ヽl / ヽ ゝ ｀Tヽ.> / } |｀¨¨´::l ! } ＮＮＮＮＮＮＮＮ＼ ∩＿ ＼ ＼ 〈〈〈 ヽ ＜ ／＾^＼/＼ ｀､ 〈⊃ } ＜／ 〆 ノ:::::::）ヽ.＼＼ | | ずっとずっと いつか引き立ててやろって思ってたンスよ！ // .{_{ （ ◎）三（◎） ヽ ヽ.! ! 〃ﾚﾉ§ //（__人__）///| ｲ| j 正月のめでたい席――― ﾚ!小§ |r┬-| |ﾉ ／ 川 ゜。 ｀ ー'´ 。゜ ／ / ＿∞ ∞ / (＿＿＿） ∞∞ / ／￣￣＼ . ／ ｢ 三ヘ ＼ . | (○）（○） | . | ｜ | この席を仄聞した者はどう取ります？ | __´___ j | } ヽ } ヽ ノ / く | | | | , '⌒ヽ、 ／￣￣＼ / ,. -ヽ .／ へ ＼ ＼ ＿＿ | ､ ﾉ__ .| （○）（○） | 一国の太守が泥酔し 猿楽に喜ぶあまり ／´ ｀ヽ.＿/ `ｰ／´ ヽ.|_ ｜ | 寵臣に知行を与えた――― / ＼ / / ｀ヽ __´___ | { ,. y′ / /ヽー'´ ﾉ 酒宴で加増の沙汰などもってのほかです 丶. _ .. -‐ ﾍ ／ / / } / ヽ / / l ヽ ｀ ｰ､ .ﾉ .. | ヽ.＿_ ／ ... | 丶--―‐--'´ ／ﾚVVVVVVVV ｲ ／ ／ ／ ∠ ／ ／ヽ／＾＾＼ x≦⌒ / _ノ ヽ_.u 〆 ミ |:ｉ （○）三（○ ） ﾑ ヾ 从|//（__人__）////§从 ゝ いや……あの…… | ｀⌒ ´ §ﾙ′ (⌒(⌒(⌒ヽ＼ (⌒(⌒(⌒ヽ く ヽ ヽ ヽ |(⌒) ヽ ヽ ヽ | ＼ . ﾊ / (⌒） | ＼ ﾍ （ | ﾊ | ｌ ∨ ＼ ﾍ ﾍ ノｰ′ | ＼ ヽ ＼＿＿＿＿＿_/ ／￣￣＼ ／ -‐' ＼ | （ 一）（ー） まして 知行の加増は | ｜ | 公儀より下された御条書により 上申が必要と取り決められたこと | __´___ﾉ | ,.<))／´二⊃ 検使のいらっしゃる時分に 酔った勢いとはいえ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ ヽ､ｌ ´ヽ〉 ／ / __人〉＼ Λ Λ や 山野辺様！よく存じております！ (；・∀・) 無論この場では辞退いたしますゆえ /（ ）y| ご心配なきよう！ ⊂（_ノＵ |__） ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ＼ ＼ ヽ ＼ ⌒≧x ／＾^＼ / ＼ ＼ 〃 ﾊ〆 u ） 丶:ｉ| ｲ 从§ ノ ー |从 う ウィッシュ…… 乂ｲ§ （ ●） （●） | ／ ﾟ o （__人__）／ ちょっと 浮かれすぎたッス 叔父さん / ∽ ∽ | ヽ ヽ ∞∞ ヽ ／￣￣＼ ／ ノ'' ＼ | （ ー）::（ー） ……いえ 私も無粋でした | ｜ | | __´___ﾉ この件はこれで | ` |￣￣(￣＼ ヽ ＼＿／｜ ｜ ヽ ノ ｜ ｜ rfﾆ､ヽ l｡ ｡ f9i t≦_ﾉゝ､ ,,....,,,,__ ,rrテ≡＝=-､ ｀フﾞ´,,:: -- ::､ ,r''"''''''ヽ:::｀ヽ. （〃彡三ミミ::｀ヽ r ! ｎ ,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、u.r"::::::::::i /"~´ i三ﾐ::::i, ｜| . /厶__ Ｏ Ｏ Ｏ /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノﾞ f･= 7:::::::::::l. f:､ ‐-:、 (ミﾐ:::::::l ヽﾆフ. └'^ｰ┘.. ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ`u. ﾞ'"):::l ヽ'' ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ ﾉﾟｦ ''・= ﾘ::r-､ﾘ l=,,;;:. l=､ ..::" ,)ヽ、 j⌒ ﾄ'"fノ l (-､ヽ'" u.ﾞ'´ﾉ),） ／`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :＼ ヽ、: : : '" ノ^i, lｨｰ-､ ﾉ-ｲ /rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ） ,／ ｀ヽ、 t_ﾞﾞ _,,.. :: " l、 ﾞ'ﾞ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ ｀ﾕﾞ" ,ノ::ゝ､ ! /: :ﾉ l: : : : : : : ノ, ,:'" ﾞヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ｨ":::::/:::::: /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ::::::::: . _,,..::-,テ /`7: :（: : : : : /ヽ/ 〃 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'"::::::::::::: ｀_,:ｨ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fﾉ /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::: -‐-‐'''フ" ,.ﾉ,:::::」､,:r'" ,i / /::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::: ､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／ ,> /＼、 ,ノ:::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::::: ´ ,ﾍr:､-､=---／ ,:ｲ ,ﾉ ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://:::::::::::::::::::::::::::::::::: ｰフ´ > ヽ`ｰ､／ ／く _,,..ィ''"ﾞ' ＿,,:ｨf-:､::::::!::/｀ﾞﾞフﾞ'::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ ／ ,,ゝヽ, ） ,.／ ｨ'" r-‐ ''",., ヾ:l:/ f"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .,-‐‐'￣￣￣'‐‐-､ :′ ‐‐‐ ‐‐‐ ｀: : 〈◯ 〉 〈◯ 〉 : : （__人__） U : ……… .', ｀⌒´ .,' ,' ', { } ［やる夫五男・上山兵部光広］ ＿＿ ／:::::::::::::＼ ／:::::::::::/⌒Ｙヽ |:::::::::::::i （ ー）| |::::::::::> （__人） ……おい 台所方は何をしてる？ |::::::i ⌒ﾉ ﾝ ノ ／⌒ヽ､ _ノ / ﾉ ＼__ィ ´ / / '|. （ y |. ＿＿ ／:::::::::::＼ ／::/⌒ Y ⌒＼ |::::/（●） （●） | みんなの盃がカラッポじゃねぇか！！ |:::> （__人__） | . | |r┬-| | 手持ち無沙汰で座がシラケちまってる！ _ | `ー'´ } じゃんじゃん酒持ってこさせろ！！ ／＼ヽ.| } | . ,r―''''''ヽ,||i ノ | |,r‐' ,､;-‐''''""''ヾ､､,:::::::::::::ﾉ i||/ .／ r''"ヽ, ＼,―┬'｀ヽ j l ,. / ' l ヽ､||iﾄ, ヽ ,.Lj∠､'´ , i, / ｀ヾ､｀'ヽゝ|i | l, ／ 二'''" ,;､, ｀''ｰﾞ--､|i | /ﾞヽ-ｯ-‐'´ .／｀ト-:rイ｢´ ﾞl;:｀''ト-､,＿ ノ'i, ||i ／ ／ ,;∠∠,ノ´ ｲ l l, ├''| |､,／ l | ||／ﾉ ／ ／､, ,､' ./ / .l |:::::l,. | ﾞヽ､!_,,､L, ヽ---ﾂ ∧ ￣￣ / | |:::::::| | r'"/ l, | / ./ .ト､,_ / | |:::::::|. ! l'´! / | i|/､ ./ l, ｀￣ ./ |.|::::::::l |. !. l, l l .l､,.ノ l, ;' .j |:::::::::! ♪ Å ♪ Å ♪ Å ♪ ／ ＼ ﾗﾝﾀ ﾗﾝﾀ ♪ ／ ＼ ﾗﾝﾀ ﾗﾝﾀ ♪ ／ ＼ ﾗﾝﾀ ﾗﾝﾀ ヽ（;´Д｀）ﾉ ﾗﾝﾀ ﾀﾝ ヽ（;´Д｀）ﾉ ﾗﾝﾀ ﾀﾝ ヽ（;´Д｀）ﾉ ﾗﾝﾀ ﾀﾝ (へ ) ﾗﾝﾀ ﾀﾝﾀ (へ ) ﾗﾝﾀ ﾀﾝﾀ (へ ) ﾗﾝﾀ ﾀﾝﾀ > ﾀﾝ > ﾀﾝ > ﾀﾝ ／ﾚVVVVVVVV ｲ ／ ／ ／ ∠ / ／ヽ／＾＾＼ x≦⌒ | ′ノ'u ー 〆 ミ 人 （ー ）::::（ー ） ﾑ ヾ | （_人___） ｡ §从 ゝ ,､,､ ＼。｀⌒´, { ｡ .§ﾙ′ >ゝヽ__ ＞.-.- ､__` -‐ ﾍ ｆ ＼)ヽl / ヽ ゝ ｀Tヽ.> / } |｀¨¨´::l ! } , --────-- ､ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ／::::::::::::::／￣￣￣￣￣＼／￣＼ .／:::::::::::::／ ─── ──＼ /:::::::::::::／ ＼ |:::::::::::::::＼ ／／:::::::::丶＼ :／／::::丶丶 |:::::::::::::::::::| ｜ {:::::::::::::::::| | ｜ {:::::::::::::| | |:::::::::::::::::::| ＼ヽ:::::::／ ／ ＼ヽ:::::::ﾉ／ .|.:::::::::::::::::| ,／ | ＼ |::::::::::::／ ｜ ｜ ｜ いやあ 正月の酒はまた格別だな |:::::::／ ｜ ｜ | .|:／ ＼＿＿／＼＿＿／ |. ヽ , ─ 、 ノ ' .| / | ） 丶 . . -‐…・・・・…‐- . ＼ ) ｉ｛ ｝i .＼ / | ｀ ‐------‐.:.:.:.:.´ | ヽ ／ |: . : : .:.:.:.:.:.:.:.: | / く | . : : : .:.:.:.:.:.:.:.:.: | | ヽ ､ . . : : : ..:.:.:.:.:.:.:.:.: / ―― 第百十四段 終段 ―― さあきな臭くなってまいりました せめて当主が江戸に居る間は跡継ぎを領国に、位できてたらちょっとは違うかもだけど 移動時間考えると全然現実的じゃないんだよなぁ、まして出羽は遠い まあ、戦国を知らないお坊ちゃん大名じゃ、仕方ないか そら最上は大大名だよな 悪い奴じゃないんだが間が悪いなあ 猿楽師手配した家臣に加増 完全に暗君ムーブだ、これ 戦国を生き伸びた勢からするとアカンな
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