やる夫を拾い読み
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やる夫がバシレウスになるようです 第六章 失われた真の聖十字架612年、皇后エウドキアは皇子コンスタンティノスを出産する。 しかし、その直後エウドキアは逝去してしまう・・・。 □登場人物紹介 ヘラクレイオス一家 ◆ヘラクレイオス やる夫 本編主人公、皇帝 ◆エウドキア 翠星石（ローゼンメイデン） ヘラクレイオスの皇后、故人 ◆テオドロス オプーナ ヘラクレイオスの弟、兄を支える常識人 ◆エピファニア 雛苺（ローゼンメイデン） ヘラクレイオスとエウドキアの娘 ◆マルティナ アナ・コッポラ（苺ましまろ） ヘラクレイオスの姪で共に暮らしている ◆ヘラクレイオス（父） やらない造 ヘラクレイオスの父（同名）、故人 ◆エピファニア やる夫母 ヘラクレイオスの母、空気 側近 ◆セルギオス やらない夫 コンスタンティノープル総主教、ヘラクレイオスの友人でもある。 ◆ボノス ヴィルヘルミナ（灼眼のシャナ） 元老院議員兼将軍 ◆エウドキアの侍女Ａ 泉こなた（らき☆すた） ◆エウドキアの侍女Ｂ 柊かがみ（らき☆すた） ◆エウドキアの侍女C 田村ひより（らき☆すた） ササン朝ペルシャ ◆ホスロー２世 橘ワタル（ハヤテのごとく） 帝国征服を目論む若き君主 歴代ローマ（ビザンツ）皇帝 ◆ディオクレティアヌス 古泉一樹（涼宮ハルヒシリーズ） ローマ帝国の大改革とキリスト教迫害を行う。 ◆コンスタンティヌス 長門有希（涼宮ハルヒシリーズ） 最初のキリスト教皇帝 ◆ユスティヌス 佐々木（涼宮ハルヒシリーズ） ユスティニアヌスの叔父。 ◆ユスティニアヌス 涼宮ハルヒ（涼宮ハルヒシリーズ） ローマ帝国再興を目指し、西帝国旧領の大部分を回復。 ◆マウリキウス 喜緑恵美里（涼宮ハルヒシリーズ） 蛮族の侵入に対処していたが、フォカスによって殺される ◆フォカス 谷口（涼宮ハルヒシリーズ） 元ドナウ川方面軍下士官で反乱を起こして皇帝になるが ヘラクレイオスに倒される。 皇后、将軍、側近 ◆テオドラ 森園生（涼宮ハルヒシリーズ） ユスティニアヌスの皇妃 ◆ベリサリウス キョン（涼宮ハルヒシリーズ） ユスティニアヌス期の将軍、大征服活動の立役者 ◆ナルセス 朝倉涼子（涼宮ハルヒシリーズ） ユスティニアヌス期の将軍、ベリサリウスの後任でイタリアを征服。 ◆コメンティオス 国木田（涼宮ハルヒシリーズ） フォカスの弟、ペルシャ戦線司令官 ◆プリスコス 白石みのる（らき☆すた） フォカスの娘婿、ヘラクレイオスに内応する。 解説 ◆高良みゆき （らき☆すた） みなさん、こんにちは。 毎度お馴染みの解説担当、高良みゆきです。 今回は本編で登場するビザンツ帝国の要であった 帝国東部領域、シリア、パレスティナ、エジプトに関して お話したいと思います。 r-､ rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､ ,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ / : : : : : ,': ,' .! l: : !| l: i、: : : ヽｉ : ', / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:! !‐!- ､ : : ヽ : ! . ,': i: : : i: : :l :l lﾉ!: : !! |/ ヽ : : i: ',: | l : |: : : !: : :N ＿! : ﾘ ' ＿ ヽ: :|: :V |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{. =＝ミ!i: :ｈ: ! l/ !: : i、:ｉ'{ '''' ﾉ ,.ヽ ''''ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,! ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐' r‐┐`''''",!,! :i' :|:i ヽ! ,|: |:i`'ｰ- `_‐',., イ: !': : !: :!:! r ､ /|: :!|: : |, '^'、 ,ハl:/: : :,! : ',| ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l, Ｖ /: : : ハ: :ヽ Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :', l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ / `ｭ,ノ }i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., ' !: : : : ヽ ト´、 ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i／/ l: : : : : : i ! ` !:.:.:.:.:lﾉ:.:.i:.:.:.:.:.:.,' / ｌ: : : : : : | イントロダクション ５．東部帝国領域 西帝国滅亡後も、東の帝国がその命脈を保つことができた要因の一つとして 豊かな東側の領土を保有していた点が挙げられます。 蛮族の侵入で荒廃した西側と異なり、東側には古代より続く アンティオキア、ダマスカス、アレクサンドリアといった大都市が多く存在していました。 _/ _｣ ___ ／ |_＿＿ ＼＼＼__ ヽ、 ～‐ー､＼ｱﾃﾈ ｀‐､ !､ / |_ ｀~ ○、 ＼＼ |_ |＿ |￣ ￣ ＼ /￣｀ヽ、 / _ _l ｀‐ 、 ＿| ｀ヽ＿ ＿-‐～´~｀ー-_＿／｀一ケ ｀ゝ.」ゝ_} ￣ ￣ / ｱﾝﾃｨｵｷｱ キプロス島 /◎ クレタ島 r～ー--ナ / ｌ~ー──-～つ く´ __く￣ | ＜シ リ ア＞ ｀￣￣￣´￣´ ｀ー´ | ﾀﾞﾏｽｶｽ │ ◎ | | ／´￣｀ヽ、 | ／ └‐――-、 | ＜パレスティナ＞ / ￣｀ー‐--＿ _-'￣｀ー‐--＿ / ◎ | ￣｀ー‐--＿ ＿ j′◎ ￣｀ー＿＿＿＿/ ｲｪﾙｻﾚﾑ ￣￣ ｱﾚｸｻﾝﾄﾞﾘｱ | | ＜エ ジ プ ト＞ λ | | | | | | ＼＼ | ＼＼ | ＼＼__||＿ ｀ヽ、 | ｋｔｋｒ その中でも、東西交易の拠点であるシリアは帝国経済の要でした。 メソポタミア、アラビア半島、インド、セイロン―遠くは中国、といった東方から入ってくる 香辛料や宝石、貴金属そして絹は一旦シリアに集まって地中海世界へともたらされました。 東西交易のターミナル、シリアは多くの富が集まる地方だったのです。 ､‐｀｀‐、 + + ,,／｀ ｀ヽ ･｡゜.゜. ... ..: :.゜゜｡ _,,､' '',, ´ '､: _ｒ'" ,, ｀'',, `‐､、 ..: :.+ ､,-'゜ , ヽ,、 ..: :.゜゜ ._､‐′ + ', ﾞ'‐､、 _,／｀ '''"',,,, :;: '''｀｀'ｰ''ｰ-、 + ._､‐｀ :;" + ,,'" ｀`､、 ..,,rl″｀''´ ,,, ''' ｀ヽ． ″ ""''',, ,, ｀"｀､、 ｀'''‐:-､ パレスティナはユダヤ教・キリスト教の聖地イェルサレムを擁しており キリスト教を国教とし、「地上における神の国の似姿」を標榜する 帝国の精神的重要拠点でした。 △ △ |王|,,,, ノ合| ||甲□》___含合ヽ,,,,,, │;;;;|▲ |￣|ヾ￣ヾ:;:;:ヾ:;:;ヾl △┐......、、 │;;;;| |┌△田.lΠl△田.;;;;;;;;;;;亜│::∥、ΠΠ△,,,, │;;;;| |ﾟﾟO||二|ﾟﾟﾟ|''''''''''∥:::::::::::::::::::||亜 |ﾟﾟﾟ|二||ﾟﾟﾟ|:::::::|┐ ┌iii7'''''''''''冖∥亜l_〔ﾆﾆ〕│||⌒|| 〔ﾆﾆ〕亜^^^^^lｰ、、;;;;;;┐ __,|____,厂￣￣ |乂［ 柱］.ミミミミミ |乂［柱］＿＿＿＿i＿ ￣ Ｔ￣￣￣￣￣〕 |＼:::::::::::::::::::＼...:;| | へ ヘ へ .| へ ､､|、、、、、、、、| | ＼:::::::::::::::::::＼| |、、、、、、、、 | __________________________ | へ へ へ | .／三／| ----- | へ へ へ | . |＼_______________________＼ .へ､ |、、、、、、、、.／三／ へ へ .＼三＼ 、、、、、、、|. 、.. | |llilll!lll|lll!lll|lll|lll|lll》lll|ll| 、、、.| .. ' .／三／、、、、、、、、、..＼三＼へ へ へ .| .| ||l》lll||ll!lll.lll!lll!llll|ll,l.llll| | .［寵］.､;lll;;;《.､､;:;:;:;:;:;:;;;;;::::::;:;: . .＼三＼.‐ | | ||||lll|||i巛門》》illl|||||ll| 冖冖冖冖冖.［;;;;］冖冖冖冖冖冖┐ vv､､､ |.... | ____________________|_____ ............................［;;;;］................................冖冖冖冖冖冖冖-［寵］冖冖┐,,,,,､､､､ |＼_______________________＼ _______________._［;;;;］..................................................................... ［;;;;］..............冖冖冖┐ | |llilll!lll|lll!lll|lll|lll|lll》lll|ll| ^~~--- -,,,,,,,,,,,,,,____.......................... ［;;;;］.................................冖┐ 、.. | ||l》lll||ll!lll.lll!lll!llll|lil,lllll| ..:,:.:.. ..:,:.:.. ..:,:.:^^^''''---v､､,,,.［;;;;］,,,,.....................................冖冖┐ .| ||||lll|||i巛門》》illl|i||||ll|,,,,,,,,,,,, ______________ _______________ ..:,:.:.. 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""''''""""'"""''""""'""'''""""''""'""""''"'"'"""'"'"'""""'""""'""'' ユスティニアヌス帝の死後、6世紀後半以降、帝国はヨーロッパ側にアヴァール・スラブ人 アジア側にササン朝ペルシャと東西に脅威を抱えていた。 これら諸民族はフォカスの反乱を契機に大挙して帝国領へと侵入する。 ヨーロッパ側、すなわちバルカン半島に侵入を開始したのはアヴァール人であった。 /ﾆＹﾆヽ (ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) (((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i))) これはチャンスっていうｗｗｗｗ ／∠_| ,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼ ( ＿＿＿､ |-┬-| ,＿＿ ） | `ー'´ /´ | / モンゴル系と推定される民族、アヴァール人はパンノニア（現ハンガリー）に王国を築いていたが 帝国の混乱を見るや、ドナウ川を越え帝国領バルカン半島に侵入し、略奪行為を繰り返した。 /ﾆＹﾆヽ /ﾆＹﾆヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ ／::::⌒｀´⌒::::＼ ／::::⌒｀´⌒::::＼ | ,-）＿＿＿（-、| | ,-）＿＿＿（-、| でででででってででてってていうｗｗｗｗｗｗｗ | l |-┬-| l | | l |-┬-| l | ／ `ー'´ ､｀￣￣ヽ ／ ､ `ー'´ | / ＿＿ Y￣) | ( (/ ヽノ＿ | ででってででてでっていうｗｗｗｗｗｗｗｗ (＿＿＿） Y＿ノ ヽ/ (＿＿＿ノ ＼ | | / | ／＼ ＼ ／ ／＼ | | / ) ) ( ( ヽ | ∪ （ ＼ ／ ) ∪ ＼＿) (＿／ またアヴァール人と呼応してスラブ人も帝国へ侵攻する。 ''';;';';;'';;;,., ザッ ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; vymyvwymyvymyvy ザッ ザッ n_n,n_n、n_n,n_n、n_n,n_n、 ∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－＾∩＿∩＾－ ザッ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩ ∩＿ ∩＿＿∩ ∩＿＿∩ ＿∩ ∩＿ ザッ ∩＿＿＿∩ ∩＿＿＿∩ ∩＿＿＿∩ ∩＿＿＿∩ | ノ ヽ | ノ ヽ | ノ ヽノ ヽ / ● ● | / ● ● | ● ● | ● ● | | ( _●_) ミ | ( _●_) ミ ( _●_) ミ ( _●_) ミ 彡､ |∪| ､｀ 彡､ |∪| ､｀＼ |∪| ､｀＼ |∪| ､｀＼ / ＿＿ ヽノ / / ＿＿ ヽノ /´> ) ヽノ / ノ //ヽノ /´> ) (＿＿＿） / (＿＿＿） / (_／＿） / (_／ / (_／ 略奪の後自分たちの王国へ引き返すアヴァール人と異なり 彼らはバルカン半島へそのまま現地民を追い出し居座ってしまった。 ∩＿ 〈〈〈 ヽ 〈⊃ } ∩＿＿＿∩ | | | ノ ヽ ! 北の大地はもううんざりクマー！ / ● ● | / 南の住みやすい土地を | ( _●_) ミ／ 殺してでも奪い取るクマ 彡､ |∪| ／ / ＿＿ ヽノ / (＿＿＿） / スラブ人たちは帝国第二の都市テッサロニカにも攻撃を加える。 断崖の上の都市テッサロニカはスラブ人の猛攻に持ちこたえるも それ以外のバルカン半島ほぼ全域はスラブ人の勢力下になってしまった。 さらに彼らは原始的な船を操り、エーゲ海沿岸やクレタ島にまで海賊行為に及んだ。 | ∧ ＿-' (~´ ｀つ :;:;:;:;:;:;:;スラブ人占領地 :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ＼ ド ナ ウ 川 | ~~j′ ｀L __/~´ :;:;:;:;:;:;:; :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀~~ヽ、(旧ローマ帝国国境）＿/´ | ｀－´ ..､ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ＼_＿＿＿＿＿_ノ´￣ ／ ヽ_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:; | 黒 海 ＼_ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; / ＼ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; | | :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ ｶﾙｹﾄﾞﾝ ＿＿＿＿---． | :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: _◎//○-､_ _／´￣´ ~ーっ / :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾃｯｻﾛﾆｹ:;:;:;:;__---,＿＿,---´ . . ｀フ ￣￣ _ﾉ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ＿◎ 」~ ー――-ー´ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;j .｀┘ !´ ｀､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;j′ |_ |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; | . ￣_ゝ ｀ヽ :;:;:;:;:;:;:;:;＿| エーゲ海 く _/ :;:;:;:;:;:;_｣ ___ ／ |_＿＿:;:;:;:;＼＼＼__ ヽ、 ～‐ー､＼ｱﾃﾈ ｀‐､ !､ / |_ :;:;:;:;｀~ ○、 ＼＼ |_ |＿ :;:;:;:;:; |￣ ￣ ＼ /￣｀ヽ、 / _ _l ｀‐ 、 ＿| ｀ヽ＿ ＿-‐～´~｀ー-_＿ ｀ゝ.」ゝ_} ￣ ￣ クレタ島 r～ー--ナ ｌ~ー──-～つ く´ __く￣ ｀￣￣￣´￣´ ｀ー´ ササン朝ペルシャも帝国に対し大規模な遠征を開始する。 将軍シャールバラーズ、シャーヒーンに率いられた遠征軍は 帝国東部国境をやすやすと突破した。 l::::::::::::::::::|＿!::lヽ:::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::i､::! !:::::::::::::::::l-‐ｪ!;ﾄ ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l l:::::::::::::::::「（;;;)ヽ､__､::ﾚ'´ｌ:::::::::/l､:::::::::::::l !:::::::::/l:::l＿_,,,rﾀ"ﾞ､;!)､__!::::/ノ 〉､::::::::l l::::/ lヽ! _ _ l;/´ ! >､::l ﾉノlヽ､_! /_ノ:::| l::::::>､ ── /i:::::::::::l l:::/ /::ヽ、 ,ｨ'::::!＼:::::l ﾚ' ム-''´lヽ､ _,,.／! ﾞヾ!＿_ヽ! ! ￣ レ;'´ | ／| ＿,,.-／´ ;; .,,,-! / 斤'"〇 /´ ,;;:''" _,l_ /; l､」＿,,/ '' ﾞ;;／ ヽ ／!,r''´!/ / ';,/"ﾞ''':;,,,,;;'' ＼ / l ,;; |l /`'';, ,, / ,;;''"ﾞ'' l シリア方面軍司令官シャールバラーズ rf'工テ＞､＿＿＿＿_ｘ＜エ二工丁Zﾍ r'へ L/_ム-┴─--＜、_>ﾆz| rV／/ |∧〉 /Z＞..´:::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ、ﾊ_|/^f‐<_ |_/ ／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...く '^二＞‐´ ／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ _ﾑﾞ＞-、 /..::::::::／ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ / | Lﾍ /:::::::::/ ヽ、:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::..V^i⌒Yiﾊ /::::::::::/ ｀丶、::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::.V ^ﾄ弋ハ l:::::::::::l _. ／ ｀ ー-=ゝ::::::::＿::::::::.L⊥ﾆ-‐' !::::::::::|＿_ i／ ,-===、 V:/ ,、ヽ::::ﾊ i:::::::::;i｀‐-＼ ｲ::::::::｀ヽ｀ | / i V::::l i::::::::ﾊ ｨ-x、 ｌ::_::::::::::） |' ノ ﾉ:::::::l i::N:::ﾊ |:::ﾊ ｀'ー ´ 广´ ノ::::::::::::l i| ヾ::ﾊ.ヾo:j ､ヽ / r‐´::::::::::::::::::l ′ ヾ', ｀ ヽ / |::::::::::::::::::::::::::l ヽ、 ‐ ＿ -‐､ ／ |:::::::::::::::::::::::::::l /:::＞､ ヽ -´ ／ l::::::::::::::::::::::::::::l /:::::::::::::::｀ ー イ 〉一ニニユ:::::::l /::::::::::::::::::::::::::::::::::| ／／´:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::l /::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:::::::::l 小アジア方面軍司令官シャーヒーン ペルシャ軍の勢いに拍車をかけたのは610年 ヘラクレイオスの即位直後に小アジアで起こった反乱だった。 反乱を起こしたのはフォカスの弟で東方軍司令官コメンティオスである。 _ｒ‐-､―- 、 ／ ､ ヽヽ / 〈 i ､､ 〉 ﾊ } ! 兄上・・・カタキはとります。 |! ヽﾙヾ∨ｲﾃﾄ､l､N ヾヽ{ｾﾘ `'′ _ﾉ ｀ ヽ l二} ﾉ `ｰr ｲ,,ィ!- ､ ｆ-‐t!"／￣ヾヽ ／｀ー|| ' ヽ / 《 lヽ l ヽ 《 l l l │ 丶、 ∥ | . | | | 〉 | | | ! | | | .{ ヽ } . ヾヽ |, { { | | | i { | 1| l 反乱自体はコメンティオスが部下の裏切りにより殺されたことで収束したが シャールバラーズ率いるペルシャ軍はやすやすとダマスカス、アンティオキアなどのシリア諸都市を占領した。 またペルシャ軍は征服活動の裏で、シリアにて支持が根強いネストリウス派や単性説派といった 異端諸派を援助し、帝国中央に対する反感を煽るといった工作を行った。 ／: : : : : : : : : : :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::＼ /: : : : :,: : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /:.:.:.:.,. ｲ: : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /::.:.:.:∧ |: : : : : : : : : :.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ いい感じにゴタゴタですね。 /::::::::,.ﾍ N:.:.:.:.:.:.:.:.∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ |,.-､:::! frⅥ:::::::::::::::|_」::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ この隙につけ入ることとしましょう。 |{ ∧ゝじ |::::::::i::::::| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ iⅨ _ｿ=r＋―ﾄ､├ﾃﾍヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「￣￣￣ |:::!「 tﾍヽ::::iﾊ:::|ヽゞ_ソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| !∧`ヽ ｀ヽ|‐ヽ! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::ﾊ ｀ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| !ハ ヽｰ- ､_ ／＼:::::::::::::::::::::::::::::::::| ∧ ￣ ／`ーｧ:`:::::::::::::::::::ﾄ､::::::/ ゝ ＿ ＿ -‐ ´ ∧:::::::::::::::::::::::| ヽ/ | ヽ:::::::::::|＼| | ヽ|＼:|＿,. -‐┐ ｌ ,. -― ¨ ￣ ｜ ヽ ／ l |l | } /l ||||| l l |l l l | ﾉ l || ||lヽ 一方シャーヒーンのペルシャ軍も小アジアに侵入 611年にカッパドキアのカエサリア市を占領する。 これに対し、ヘラクレイオスはプリスコスを将軍に任命し 討伐軍を派遣した。 プリスコス _ ノ! ＿＿_,ゝ｀ヽ/｀' ´ /＿＿__ , -‐｀ ／ ＜ ＿___,､,､ ￣＞ ／ , -‐ '´ / ｀´ヽ i ＼ ∠ ヾ _＿＿ ｌ∧ ヽ / ! '´ i _ｉ｀' ,' | ´ヽ! | 出番きたっす !ｨ | z==＝ |ヾ ｉ , - ､ / ､ ､ ､ ヽﾐｉ | / -､ /, ' ! . | { ' l /ｲ､ ヽ､＿ ､＿＿ l ヽ | ヽ / '´＼} ／ r‐┴―- ､ ／ ｌ ｀ ＜￣￣´ |＿_ ｀> ／ ￣ ､ / , ' ｀ ､/ . / ', / i . / | フォカスの娘婿だが ヘラクレイオスの反乱時に加担し 義父を裏切った人。（第三章参照） 彼の軍はペルシャ軍占領下のカエサリアを包囲したのだが rf'工テ＞､＿＿＿＿_ｘ＜エ二工丁Zﾍ r'へ L/_ム-┴─--＜、_>ﾆz| rV／/ |∧〉 /Z＞..´:::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ、ﾊ_|/^f‐<_ |_/ ／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...く '^二＞‐´ ／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ _ﾑﾞ＞-、 /..::::::::／ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ / | Lﾍ /:::::::::/ ヽ、:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::..V^i⌒Yiﾊ /::::::::::/ ｀丶、::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::.V ^ﾄ弋ハ 何コレ？こんなんで包囲したつもり？ l:::::::::::l _. ／ ｀ ー-=ゝ::::::::＿::::::::.L⊥ﾆ-‐' ローマ軍はやる気あるの？ 死ぬの？ !::::::::::|＿_ i／ ,-===、 V:/ ,、ヽ::::ﾊ i:::::::::;i｀‐-＼ ｲ::::::::｀ヽ｀ | / i V::::l 包囲するならもっときっちり囲みなさいよ i::::::::ﾊ ｨ-x、 ｌ::_::::::::::） |' ノ ﾉ:::::::l イライラする！ i::N:::ﾊ |:::ﾊ ｀'ー ´ 广´ ノ::::::::::::l i| ヾ::ﾊ.ヾo:j ､ヽ / r‐´::::::::::::::::::l ′ ヾ', ｀ ヽ / |::::::::::::::::::::::::::l ヽ、 ‐ ＿ -‐､ ／ |:::::::::::::::::::::::::::l /:::＞､ ヽ -´ ／ l::::::::::::::::::::::::::::l /:::::::::::::::｀ ー イ 〉一ニニユ:::::::l /::::::::::::::::::::::::::::::::::| ／／´:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::l /::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:::::::::l /: : / l: : : : : : : : : : : :＞- ､._:ヽ: : : : : : : : {: : :{ !: : : : : : : : : ／: : : : : : :｀' ゝ: : : : : : l: : :l L_: : : : : : : :.l ／ ,. ---ｧ: : : :ヽ: : : : : そう、包囲するなら！ !: ::ヽ ｀ヽ: : : : : :（ / ● /: : : : : : :i: : : : 蟻の這い出る隙間もないようきっちり囲むべきよ l: : : :', └- ｀ヽ : : : :｀ｰ‐ 彳: : : : : : : l: : : . !: : : ::', ● /! }: : : :.ヽ ﾉ : : : : : : : :.}: : : 一人たりとも生かして帰さないように・・・ !: : : : :',｀ｰ'ノ ! : : : : : : : : : : : : : : : /: l: : l: : : : : :'., |: : : : : : : ,.ｨ: : : : : : /: : :l: : !: : : : : : '., ￣`r-‐'_ノ: : : : : :/: : : :.l : l: : : : : : : ｀ ､ ７: : : : ::く: : : : :.|: !: : : : : : : : : : : : : : . . . )___／ : :} |: !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::| |: /＼ ＿＿_/::::::::ヽ-‐ｰ‐- ､._,ｨ ';::::::::::::::::::::::::;､;:へ､ﾍ:::::::::ﾌ ';:::::::::::∠ﾚ´､u , -‐ ､';:::::', 将軍、もう分かりましたから ';:::::::/ ヽ/ ヽr‐-､ 今のうちに逃げましょう。 /'"7 ＜●＞ l ＜●＞ l i ', ヽ､ ＿__ノ ヽ､ ＿_ノ ノ ＿ ｀‐-'´ヽU Eヨ _,-´-=ﾆ´ ｀ヽ ＞ｰ-‐''´ ＿ ｀‐､ ｀､ r-┐ ﾉ ,､ ', ） ﾉ ', 「￣└ｰ--‐'´ ﾉ ヽ 〉'´ ／ ヽ ｀‐-‐- ､._＿,ノ ',-‐ｰ''"´7_,､'´ ｀‐､._ l| | 人__ ,入 / ｀i＿_「 ヽ i ,-'"´ ｀`‐､ ｀‐､._ .............................._」 i´.........................｀‐ ､ ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ _,､-´::::::::::::::::::::::::::::::::::｀‐-'´ "´ プリスコスはみすみすペルシャ軍を取り逃がしてしまう。 カエサリアの奪還には成功したものの プリスコスは国家反逆の疑いをかけられ、将軍解任の上 修道士にさせられてしまった。 ＿ｨ―^―z＿ く マ ∠ ＿､v_ ヽヽ ゝ < / / ヽ|ハ > 幺丿r＝ u ＝､iＷ 違うんス、ワザとじゃないっス L| |亅 (6|≡≡ ≡≡|6) ・・・え？そのバリカンなんすか？ ヽ| u ｉ ""|ﾉ ちょ、ちょっとやめ ヽ ＿ u ノ ｒ――＞￢―イ――-､ | `ーﾁ―" | ヽ ｜o 〈 〈ヽ ｜ / ﾉ `｜i ｜ イ / これら諸民族の動きに対し、帝国は有効な手立てを打つことができなかった。 長きにわたる政治的混乱で帝国は財政破綻状態にあったためである。 また軍事面も危機的状況にあった。 │ │ | | | | | | | | | ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| ＼ ＼ ⑩ ＼ ⑤ ① ＼ マウリキウス帝が著し、ヘラクレイオスの時代に編纂されたとする書物 『戦術書』によれば、かつて65万を擁していた正規軍は 6世紀後半にはわずか6400に満たなかったと伝えている。 ／: : : . . . . . . j : . ヽ ,.': : : : : : : : : _ -. : : ! へ: 丶、: : .', /: : : : /: : :／ . . : : i . : . ＼: ヽ : : i ,': : :i: :/: ／ |: : . : : : :ヽ ',: : } !: :!.:|:,': : : : : : : : ／: ハ: : : . ヽ: : : : : : :i |: ! 1: :'､i:i: : : : : :,:- ´: :／ ＼ : : : . :＼: : : :ji_!: i これが、かつて威容を誇ったローマ軍の ! : :/ﾑ}}ー:´: : :, - ' ｀ｰ ､＿ : :＼{{/j: : } 成れの果てとは・・・。 j : {:ヾ十 ― 二 --‐¨ ¨ー ､＿_￣ i" i´: : ', ,' . : i ,{: : ! ￣_,,,,,,,,,,, ヽ ム,,,,,,,,,,_ ￣ｊ ﾊ : : '、 / . : :i {ﾊ: ﾊ 《''{ひｪ::}ヾ "{てｪ;:}''》 / ∧ }: : : . ヽ /. : : : l弋 Nﾍ kゞｼi iぅｼﾌ /: /ｿ丿/: : : ＼ ／. : : : : :|: : f-ゞi ￣ ￣ /V｀¨´ :λ : . ヽ { : : : : : : : : : :/ : : ＼ ‘ ／:/: : :|: :ヽ : : } ヾ: ／ : : : : :/: : : : !＞ 、 ´ ｀ ､＜: :/: : :i: : : }. : / Y: : : : :_: /: : : : :};:;:;:;| ｀ ー ´ |;:;:;:;/: : : :}､ . : : / ／: : : : : i∇: : i: : /:;:;:;i｀ ´^i ,': : j;::::ゝ､ : .,'＼ {: : : : : : :{ {: : : ∨;:;:;:;:i＿ ＿-|i; ; . / ,'::::/ } |. } i: : : : : : :i ヾ: : : : : . .＞、|_,.ｒx-―-xｪ､_j;:ヽ: : {シ:／ i: : ｿ ヾ: : : : ,' ＼ :i: : : : : }|;:;::;_;=-=;_; ; ;/::::_） }´ i: : / ＼: :{ 丿＼: : : ｿ i＿,..r‐-､＿/=´ｧ ソ i: / ）,' ヾ>/;:;::i;::; ; ; ; ; ; /:::::/,ィ7￣ l { ｀≦: :i 《|;:;:::::i;:, ; ; ; ; ;/:::::::!;:;:/ | ≧ そしてこの時期の傭兵に依存した兵制も財政問題のために機能しなくなっていた。 もはや帝国は東西の敵を同時に対処することができなかった。 そのためヘラクレイオスはたびたびササン朝との和平を望んだが ササン朝にこれを拒絶され実現しなかった。 ＿＿ , -─ ＞:::｀ ‐-‐ '´:::::::＜ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ ､ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ , '::; ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',｀ヽ -‐' ´ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i アケメネス朝の旧領回復して、ローマぶっ潰す l::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l 絶好のチャンスだってのに、講和なんてするわけねーだろ l::::::::::::::;ｲ::::l';:::::::::l-＼::',ヽ:::::::::::::::::::::::::::l l:::::::::::::l__';::ﾄ ';:::::::l , ィｧー- ､:::::l-､::::::::::l l::::;i::::::::', 「.ｽ ':;:::l ', リ ﾉ ､:::l l:::::l';::l ｌ::/ ';::::::::', ',リ ヽ:! ｰ ;;,' ヽ!ノｲ::ｌ ';:l l:;' ';:::l';:ｌ',''' ,ﾍ‐':/__l;'__';!＿＿＿ , - ￣ﾌ二ヽ ! ';! ';!ヽ､ ｒ ｱ ／ l:;'l:/ ';:::::::::::::::::::::::７ ノ´( ＿ﾉ ＞ｧ--‐ '´ lヽ i::::::::::::::::::::::l ( ＿ ﾉ ／ i::「 ,ｲ:::l __」::::::::::::::::::::::ゝ､＿＿(___ノ ／ー- ､ ヽ:ヽ ＿_ l::::l l ￣￣￣￣￣ ﾉﾉ 「 ＼ ＼｀:....ー‐'::::ヽ l , ｰ 二ヽプ l ヽ', ｀ ‐ ､::::::::::::〉 l ,.ｨ ´ ｝ l ＼ l:::::::::::l ｌ／:::/ / l ｀ ‐- ､ l:::::::::／::::::::::ヽ,ゝｒ -- ｰ '´ l , -く＿l:／:::::::::::::::::::::::ﾉ ササン朝ペルシャ君主 ホスロー2世 ――― AD.612 12月25日 （ヘラクレイオス帝治世第三年） コンスタンティノープル 聖ステファノ教会 | | | | | | | | | | | | | | .| | | | | | | | | | | | | | | | | | |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿|＿＿＿ |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| |＿| ─┐ ┌―――――､. ／,l､|￣|</＼ .┌―――――､ ┌―――. |――| |￣| |―――／､/_,'.| |/ヽ./＼―――| |￣| |――‐| |￣| ｜ | | | | |／_`‐ | |／_｀‐､|. | | | |. | | | ｜ |＿＿| |＿＿| | |二二 二二| |. |＿＿| |＿＿|. |＿＿| | ￣|.! ||＿__ . ＿__l| |､／_/ | |＿／ ､|. ||＿__ . ＿__l|. ||＿__ ￣..| | | | | |ヽ＿/ | |＼‐､/ |. | | | |. | | | ｜ | | | | .A. |―'､_ _| |―‐'_/ﾞ| .A | | | |. | | | ｜ | |＿| | || . |＼/_/ﾞ| |／ﾞ―/| || | |＿| |. | |＿| ―┘ () () ()――― ‐==||==‐| |―/＾|＿|―'.―..|.‐==||==-――――() () () .└――― l､.l .,l ‐==ﾆﾆ||ﾆﾆ==‐ ￣￣￣￣ ‐==ﾆﾆ||ﾆﾆ==‐ l､.l. ,l ‐―――‐||~ｰ―――――.!!ー―‐| l￣l￣l￣l￣|――‐!!――――――‐||――― |￣| |￣| || |￣| |￣| |￣||| |￣| | l .| |￣l |||￣| |￣| |￣| |||￣| |￣| | | | | | | | | | | | | | l ( ) .| | | | | | | | | | | | | ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／;;::;;:;::::;;;;;:::;;;;;:;;;:::;;:::::;;;:;;::::;;::;:;＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___|;;::;;:;::::;;;;;:::;;;;;:;;;:::;;:::::;;;:;;::::;;::;:;;;::;;:;:|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ -－- _. ' ´ ｀ 、 ／ ／ ＼ / ／／ ｀ ー- . /／ィ' .／ ＿_ _,./ ｜ | ,ｨ' ／ ／ ´, ' ＾ ′ ,| | '´ ｌ′ _／ .__／ / 7ト/. . / . ィ'/ 「'７女ァr / ／ !'| lヽ | まだ生まれたばかりの息子を共同皇帝に戴冠ってのは /／,ｒ１' ,.ｲ ﾑ. / / ／ ぇ､ﾘ | | どうなんだろうねぇー。 . ´ l.{ |／ | [＿/ /／ ' ヾ:､ | | ヽ| | ' ん ／| / | | ｜ | ヽ､/,ｒ´|／ ,ﾊ | ｜ |＼ ´’ / , , ' l/ | ｜ | j｀ ー--‐ャ ´ ／ |／ '. ﾊ. |/ ／ ／ , < ! ⊂,.￣｀ヽ∨ ∨ |￣｀/ / , ／,ｒ⌒.ー､ ／ ﾞl Ｖ' | / /／'´ i´ ｀ヾ }',. , ／ | ヽl. / /' ！ ） ＿＞ー- -―∧ー- ＿ , ＜´ : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : :｀ - 、 ／ ＿／ : : : : :|: : :.: : : : : : : : : :＼ ／:_: ＜:〃 /: : : /: : .:|: ∧:.:.: : : : : : : : : : ヽ /イ:;:;:;://: : : : : :.:/: : : :ｲ: : / |:;|iハ:.:.:.:. : : : : ヽ:.:.:.:>＞- _ ' ﾍ／/: : : : : :;:;/: : : / |: :/ |:;|l i:.:.:.:.: : : : : :l: : i:;:;:;:;l:;:;:;:￣＼ ／:;:/: : /: : :.:/!: :__/＿|:/ |:| l i＿ｌ: : : : : : l: :l:;:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;/ <:;:;:;:/:. :/: : :.:.:i:.l: ´/ |,'｀ |! l '´＼l｀ﾞ: : : i : l: :l:;:;:;:;:;i:;:;:;:;/ ＼i: :/|: : : : :l:.:|: / |!. | ! ヽ!: : :| : l: |:;:;:;:;:;:!:／ |:/-|: : : : |/不示テミ、 ! ィ=≠＝z＼|: :ﾊ |:;:;:;:;:;:;| 仕方ないわよ。 |i |:. : : :|l-||! V{::::::| ﾍﾉ:::::::} ｱ'|i: i:;:;l:|t―f-´ エウドキアが亡くなってから暗いニュースばかりだもの ! li: : : :f.{ !| i ゝｲj |iゞ-ｲｿ ' |!'|ﾞi､:|!:l: : | たまには明るい出来事も必要だって。 |:.ヽ: : |:丶i ゞ-''" ヾ''-" う'´|j:.:.:.! : | |:.:.:.:ﾊ:|:.:.|/! '"' ' '"' ｨ‐ﾅ":.:.:/:. : | |:.:.:.:.:|i|:.:.:! ＞ 、 ､ _ ＜___/:.:.:.:./|: : : | |:.:.:.:.:|!: : :∨'￣ ｀＞ ､ ィ7:;:;:;:;:;//:.:.:.:/|:|:.:.:.:.:| |:.:.:.:.:.ﾄ､: :/ _ィ--｀}‐-/:;:;:;:;:ｨf/:.:.: / ﾍi:.:.:.:| |:.:.:.:.:|/ヽ/ /:;:｀iー" /:;:;:;:;:;:/: : : :/ }:.:.:| |:.:.:.:.:! ∨ /:i:;:;:;:;l /:;:;:;:;:;:;/: : : :/ l:.:.:| |:.:／ / l: }ヽ:;:;:;l /:;:;:;／/: : : :/ l:.:.:| {: { / lヽ ＼:∨:;／ /: : :／ }:.:.| |: :ヽ / l i´￣｀‐´￣ﾞ/: :;／ }:| ,,=＝二＝=､､ / ヾヽ ヾヽ ＿. .─:─-､_ l l ,-‐: : ￣: : `:‐´: : : : : : : : : : : :ヽ | / ／:＿:＿: : ‐: : : : : : : : /: : : : : : : : : :｀:ヽ.」/ -´‐´´ ／: : : : : : : /: : /: /: : : : : :, : : : : : : : :ヽ ／: : ／: : : : :/: :/l : :l : : : : :/l: : : : : : : : : : :ヽ /: : :／: : : : /: /-´┤､/: : : :// l: :l: : : : : : ､: : : :ヽ / ／/ : : : : /: :/:/ l: /l : : : / ┤A: : : : : : :l: : : : :l '´ l : : : : /: /l/､＿_|/ l : : :/ l l l`:､: : : : :V: : : :l それにしたって儀式自体も仰々しすぎだね。 l: : : : :l: :/l |T::::::::ト l: : l l:l ヽ: : : : : : ヽ: : :l 大方、市民の不安を払拭する狙いもあるんじゃないかな。 l: : : ／:/: :l l lo::::::l V:/ テ'ミ=､」､: : : l: : l: : l l: : :/ l/.: :l 辷り V b:::::::::://〉: : :ﾄ: : l: / l: / l l: :l ､ ｀ 辷:::り/ /ﾍ: ::ハ: l/ (￣＼ V l:/: ､ ,､,､__ ． l:ハ: :ﾉ: ヽl ＼_ ｀‐､,‐ l/: : :｀>､_ `─ ' ,/:/: : l/: : :l` (￣￣` ‐' ,/ , ＼ l: : : : //: :｀＞,‐-─,＜:´: :/: : : ﾊ: : : l ￣ ⊃ , ‐,｀ l＿ /: : : : :/- '´,-' l, ヽ: /: : : :ハ: : : :l . ｒ ´, ‐､ ｨ l , ヽ l : : : :/ /＿ ／ ／: : : :く: : l: : : ヽ .`‐´ フT ／／､ ／l: : : / / ＞´ ／: : : :／＝=ヽ: : : :ヽ / 冫' ／／,l / l: : ｲ / ／ ／: : : : ／彡彡＝l : : : : ヽ 612年、ヘラクレイオスの娘エピファニアと、生後間もない息子コンスタンティノスは 総主教セルギオスにより、それぞれアウグスタ※と共同皇帝に戴冠された。 この儀式は、ヘラクレイオスによる自らの王朝が安泰であることのアピールか あるいは彼自身の心の隙間を埋めようとしたのかも知れない。 .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| 「￣ , ィ´￣｀7ﾊ^X^ヽ ￣｀7 うゅ・・・ 」 ,// ／/i::l::ﾉノl l:､ / 頭が重いのよ・・・ ／ L＿//, イ／::l:|::|:|::|ﾉノ::|:Vコ /|:.|.:|::|｀ﾄ､,|:|::|.|::|_;:イl::lヽ ヽ |.:!::|::|::!:0′.:.:::::.: 0′ | ＼ .:.:.::::| .:.:::::::::::.:.:. l:.:. ヽ _.:.:.::::::::l /ヽ /::::.:.:. / 二三三ヽ ⌒ / =＝ﾆイ ｀`>.::::フ^rrー - ､ ＿, -─-､ﾆ二＜ l::／ |:にﾆﾆ >>ェ＜ﾆ二::| ｀ヽ 〈 `ー一'77^ﾄﾄ ー一' / > / // l:| i i 〉 ※この場合は皇后ではなく皇帝の娘としての称号である。 ／￣￣￣￣＼ | | | ／＼ | |＿＿_| ＋ |_| |＿＿＿＿__| ／ _ノ ＼ コンスタンティノス様は・・・ | （ ⌒）（⌒） まだ無理ですな . | U （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | } .,Å､ . ヽ } .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ ヽ ノ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o / く |＼__|｀‐´｀‐／|__/| | ＼ |＿＿＿＿＿＿__| | |ヽ、二⌒) __＿ ／ノへゝ バブー | ＼´-｀）ゝ ＼__￣￣ヾ. ＼＿＿/ しかし614年、帝国中を震撼させる報せがコンスタンティノープルに届いた。 .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ─ ─ ＼ ・・・ ／ （○） （○） ＼ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣＼ | | ＼＿／ | .／￣￣￣ ＼ ／ ::－:::::::::－:: ＼ ・・・ ／ <○>::::::<○> ＼ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼ ／￣￣￣￣＼ | | | ／＼ | |＿＿_| ＋ |_| |＿＿＿＿__| ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） その報せは・・・真か？ . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | ＼ | |ヽ、二⌒) ∧_∧ (ﾟДﾟ ;) は、聖都イェルサレムが・・・陥落しました。 0ﾍιヽ し(__っ～ 614年、キリスト教の聖なる都イェルサレムはシャールバラーズ率いるペルシャ軍に包囲される。 イェルサレム総主教ザカリオスの指揮の元、聖都は三週間に渡って ペルシャ軍の猛攻に持ちこたえた。 ,ｲ │ // |:! //,. -/r‐- ､| ! /,/ ./ | _」 ﾄ､ /.＼`/ |二...-┘ ヽ . i ,.>､;／ｰ- ､ l ! ∠..＿;'＿＿＿_＼ | この街は神の守り給う街 ∩ ,!ｲｉ´●｀> <´●｀> ｀＼.､ヽ. 怯むなー、勇猛なる神の戦士たちよ！ | |／'´ | ￣､_,､_, ￣ |＼ ヽ、 . | |＼ | !.ノ | `''-;ゝ ＼ ＼| |. ‐''´ ＼| | | | | | | | .| | | | l ∪ | / ＼ ./ イェルサレム総主教ザカリオス しかし、結局ユダヤ人の内通によりあえなく落城する。 この時多数のキリスト教徒が殺され、あるいは捕虜にされた。 また囚われた総主教とともにキリスト教世界でもっとも重要な聖遺物が ペルシャ軍に持ち去られてしまう。 ゴォオオオオ （ ） （⌒ ⌒) キャアーー （ ） △ ＼（ ,, ⌒）／/ ギ △ （ .人 |王|,,,,ｶﾞｼｬｰﾝ （ ⌒ ,, ,, ） ャ ノ合|人／ ヽ||甲□》___含合ヽ,,,,,, （ ,, ） ァ │;;;（ ( )( ) ）.￣|ヾ￣ヾ:;:;:ヾ:;:;ヾl △┐（ ）......、、 ァ │;;;;| |┌△田.lΠl△田.;;;;;;;;;;;亜│::∥、ΠΠ△,,,, │;;;;| |ﾟﾟO||二|ﾟﾟﾟ|''''''''''∥:::::::::::::::::::||亜 |ﾟﾟﾟ|二||ﾟﾟﾟ|:::::::|┐ ┌iii7'''''''''''冖∥亜l_〔ﾆﾆ〕│||⌒|| 〔ﾆﾆ〕亜^^^^^lｰ、、;;;;;;┐ __,|____,厂￣￣ |乂［ 柱］.ミミミミミ |乂［柱］＿＿＿＿i＿ ￣ Ｔ￣￣￣￣￣〕 |＼::::::λﾜｰ:::＼...:;| | へ ヘ へ .| へ ､､|、、、、、、、、| | ＼:::::λﾜｰ:::＼| |、、、、、、、、 | __________________________ | へ へ へ | .／三／| ----- | へ へ へ | . |＼_______________________＼ .へ､ |、、、、、、、、.／三／ へ へ .＼λﾜｰ 、、、、、、、|. 、.. | |llilll!lll|lll!lll|lll|lll|lll》lll|ll| 、、、.| .. ' .／三／、、、、、、、、、..＼三＼へ へ へ .| .| ||l》lll||ll!lll.lll!lll!llll|ll,l.llll| | .［寵］.､;lll;;;《.､､;:;:;:;:;:;:;;;;;::::::;:;: . .＼三＼.‐ | | ||||lll|||i巛門》》illl|||||ll| 冖冖冖冖冖.［;;;;］冖冖冖冖冖冖┐ λﾜｰ λﾜｰ λﾜｰ |.... | ____________________|_____ ............................［;;;;］................................冖冖冖冖冖冖冖-［寵］冖冖┐,,,,,､､､､ |＼_______________________＼ _______________._［;;;;］..................................................................... ［;;;;］..............冖冖冖┐ | |llilll!lll|lll!lll|lll|lll|lll》lll|ll| λﾜｰ ^~~--- -,,,,,,,,,,,,,,____.......................... ［;;;;］.................................冖┐ 、.. | ||l》lll||ll!lll.lll!lll!llll|lil,lllll| λﾜｰ. λﾜｰ λﾜｰ ..:,:.:^^^''''---v､､,,,.［;;;;］,,,,.....................................冖冖┐ .| ||||lll|||i巛門》》illl|i||||ll|,,,,,,,,,,,, ______________λﾜｰ _______________λﾜｰ ..:,:.:.. 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'. '. '. Y^} . / /{ .ｲ丨 ｒ'" / ;ーr宀ｰ‐/ '. '. '. / ,// 厶/ { ｆ＾} { { ﾍ '._｣ { -一￢ﾍ '. . ′ / '￢=ｰ- '. ｰ' ¨ ´ _｣ } L≧ ∨ ｀ｰ-､ /´ .′'. '. / . ′ '. ｀ヽ 〉 /´} ヽ._＿_ { .′ / '. '. , ′ . ′ '. '. / 厶 ' ｀¨¨ ￢-, } , ′ '. / / '. '. { ／ r==ﾑ,＿__j__ ! / '. ′ / '. '. ﾑ,＿＿_ｊ＿__ | ○ }丨 ' './ .′ '. '. { ○ | └ｧｰ､ ＿_.ｨ^ヽ! j / / i '. ,ｊ _rｰ┘ _,－ "￣￣:::::::::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧,,::::::::::::::ヽ i::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ_:::::::::::::i i::::::::::/ ヽ::::::i::::::::::::／ ,,＞,,:::::::i 自分で絶望させといて、それ言いますか？ i:::::::::::i i::::::i::::::／─- ' i:::::::i 普通・・・。 i::::::::::ヽ,_ﾉ::::::レ'_ --;_ ,-''i i::::::i 丶:::::::::::::::::::::イ/ i::::::｀i i::::::i i:::ﾉ ヽ::::::::::::::::::::ヽ, ヽ:;;;:/ ヽ;ﾉ i:::ヽ,_ ヽ:::: :::::::::: , ヽ /:::::::＞ ,／￣／:::::::::::::ヽ＼ヽ ,-ーー''/ ／:::i < < <∠＿,,:::::::::::::,＼ヽ, _丶 _, イ ∨ ｿ＼＼ ＼ /ヽ/ / /// ＼ ／ ＼＼＼ "∨_,,-ーイ／// ヽ / ＼＼＼ゞ ＼_, ﾉ／／ i 勢いに乗じてペルシャ軍は更に帝国領奥深くへ侵攻する。 615年、将軍シャーヒーンに率いられたペルシャ軍は帝都対岸のカルケドンまで到達した。 ヽ_ | ＼_ / ＼ | | ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ ｶﾙｹﾄﾞﾝ ＿＿＿＿---． | _◎//●-､_ _／´￣´ ~ーっ / ﾃｯｻﾛﾆｹ __---,＿＿,---´ . . ｀フ ￣￣ ~￣｀ _ﾉ ＿◎ 」~ ー――-ー´ | j .｀┘ !´ ｀､ j′ |_ | | . ￣_ゝ ｀ヽ ＿| エーゲ海 く _/ _｣ ___ ／ |_＿＿ ＼＼＼__ ヽ、 ～‐ー､＼ｱﾃﾈ ｀‐､ !､ / |_ ｀~ ○、 ＼＼ |_ |＿ |￣ ￣ ＼ /￣｀ヽ、 / _ _l ｀‐ 、 ＿| ｀ヽ＿ ＿-‐～´~｀ー-_＿／｀ ｀ゝ.」ゝ_} ￣ ￣ ペルシャの将軍シャーヒーンからヘラクレイオスに対し 会見が申し入れられたのは、その直後のことであった。 ――― AD.605 カルケドン市郊外 ＿＿ ......::::::::::::::::::::::....... 、 ／:::::::::::::::::::::::::::::‐- 、_::::....ヽ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヾ、::::...＼ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヾ:::::...ヽ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l| ヾ:::::.ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| ／l::::::.l |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// ｆ/ _l::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::/ナ==_､ |' /くヽ ::| これはこれは皇帝陛下 |:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::::::::::ﾉ-z‐-､ |_::ｌ ｌ::| ご尊顔を拝し恭悦至極。 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::／/::::::｀ﾊ ﾋ_ﾚ' l::| |::::::::::::::::::::::::::ム-、:∨ ∨o::::::ﾉ i l ! l::| |:::::::::::::::::::::::::::::::| r-,｀＼ ｀ー"´ ヽ /:::| /::::::::::::::::::::::::::::::::l ! ゝ＼ | l ! ＿ /:::::| /:::::::::::::::.....:::::::::::::::ヽ二二つｰ _ ｀ｰ ´ ／::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉 ーt一 ´::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l::::::::::::::::::::::::::::| . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ニ/ l:::::::::::::::::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::／,,,;;;;;V、 ト、::::::::::::::::::::::::| . /:::::::::::::::::::::::::::::::::／,,,;;;;;;;;;;;;;;;;＼ l;;;,,＼::::::::::::::::::::| .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ─ ─ ＼ 何の用だお？ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ＿＿ ......::::::::::::::::::::::....... 、 ／:::::::::::::::::::::::::::::‐- 、_::::....ヽ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヾ、::::...＼ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヾ:::::...ヽ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l| ヾ:::::.ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| ／l::::::.l |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// ｆ/ _l::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::/ナ==_､ |' /くヽ ::| 我がペルシャ帝国はローマとの戦いを望んでおりません。 |:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::::::::::ﾉ-z‐-､ |_::ｌ ｌ::| 両国の平和的共存こそが我らシャー※の望み。 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::／/::::::｀ﾊ ﾋ_ﾚ' l::| いかがでしょう、和平のための使者をシャーに派遣されては？ |::::::::::::::::::::::::::ム-、:∨ ∨o::::::ﾉ i l ! l::| |:::::::::::::::::::::::::::::::| r-,｀＼ ｀ー"´ ヽ /:::| /::::::::::::::::::::::::::::::::l ! ゝ＼ | l ! ＿ /:::::| /:::::::::::::::.....:::::::::::::::ヽ二二つｰ _ ｀ｰ ´ ／::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉 ーt一 ´::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l::::::::::::::::::::::::::::| . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ニ/ l:::::::::::::::::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::／,,,;;;;;V、 ト、::::::::::::::::::::::::| . /:::::::::::::::::::::::::::::::::／,,,;;;;;;;;;;;;;;;;＼ l;;;,,＼::::::::::::::::::::| ※ササン朝ペルシャ君主の称号 .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／⌒ ⌒＼ ／（ ●） （●）＼ そ、それは願ってもないことだお。 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ すぐに使者を派遣するお。 | |r┬-| | ＼ ｀ ー'´ ／ ＿＿ ......::::::::::::::::::::::....... 、 ／:::::::::::::::::::::::::::::‐- 、_::::....ヽ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヾ、::::...＼ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヾ:::::...ヽ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l| ヾ:::::.ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| ／l::::::.l |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// ｆ/ _l::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::/ナ==_､ |' /くヽ ::| ・・・ |:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::l:::::::::::::ﾉ-z‐-､ |_::ｌ ｌ::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::／/::::::｀ﾊ ﾋ_ﾚ' l::| |::::::::::::::::::::::::::ム-、:∨ ∨o::::::ﾉ i l ! l::| |:::::::::::::::::::::::::::::::| r-,｀＼ ｀ー"´ ヽ /:::| /::::::::::::::::::::::::::::::::l ! ゝ＼ | l ! ＿ /:::::| /:::::::::::::::.....:::::::::::::::ヽ二二つｰ _ ｀ｰ ´ ／::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉 ーt一 ´::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l::::::::::::::::::::::::::::| . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ニ/ l:::::::::::::::::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::::::::::／,,,;;;;;V、 ト、::::::::::::::::::::::::| . /:::::::::::::::::::::::::::::::::／,,,;;;;;;;;;;;;;;;;＼ l;;;,,＼::::::::::::::::::::| /: : / l: : : : : : : : : : : :＞- ､._:ヽ: : : : : : : : {: : :{ !: : : : : : : : : ／: : : : : : :｀' ゝ: : : : : : l: : :l L_: : : : : : : :.l ／ ,. ---ｧ: : : :ヽ: : : : : ﾆﾔﾘ !: ::ヽ ｀ヽ: : : : : :（ / ● /: : : : : : :i: : : : l: : : :', └- ｀ヽ : : : :｀ｰ‐ 彳: : : : : : : l: : : . !: : : ::', ● /! }: : : :.ヽ ﾉ : : : : : : : :.}: : : !: : : : :',｀ｰ'ノ ! : : : : : : : : : : : : : : : /: l: : l: : : : : :'., |: : : : : : : ,.ｨ: : : : : : /: : :l: : !: : : : : : '., ￣`r-‐'_ノ: : : : : :/: : : :.l : l: : : : : : : ｀ ､ ７: : : : ::く: : : : :.|: !: : : : : : : : : : : : : : . . . )___／ : :} |: !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::| |: 高官から選出された和平の使者はシャーヒーンとともに ササン朝ペルシャの首都クテシフォンに向かう。 だが彼らが国境を越えた途端、突如シャーヒーンの態度は一変し 使者に足枷をはめてしまった。 ∧＿∧ ∧＿∧ （ ； ﾟДﾟ） （ ； ﾟДﾟ） シャーヒーン殿！ （ ） （ ） これは一体どういうおつもりか！？ |＿| ｜ |＿| | ●⌒（_＿）＿） ●⌒（_＿）＿） /: : / l: : : : : : : : : : : :＞- ､._:ヽ: : : : : : : : {: : :{ !: : : : : : : : : ／: : : : : : :｀' ゝ: : : : : : l: : :l L_: : : : : : : :.l ／ ,. ---ｧ: : : :ヽ: : : : : !: ::ヽ ｀ヽ: : : : : :（ / ● /: : : : : : :i: : : : よくもまあ簡単に騙されたものね。 l: : : :', └- ｀ヽ : : : :｀ｰ‐ 彳: : : : : : : l: : : . !: : : ::', ● /! }: : : :.ヽ ﾉ : : : : : : : :.}: : : ああ、安心して。 !: : : : :',｀ｰ'ノ ! : : : : : : : : : : : : : : : /: l: : ちゃんとクテシフォンには連れてってあげる。 l: : : : : :'., |: : : : : : : ,.ｨ: : : : : : /: : :l: : !: : : : : : '., ￣`r-‐'_ノ: : : : : :/: : : :.l : l: : : : : : : ｀ ､ ７: : : : ::く: : : : :.|: !: : : : : : : : : : : : : : . . . )___／ : :} |: !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::| |: : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l ／ ｀ヽ、: : : : : : : 、_:_:_: : : : : : : : : : !／:( ) : : : : : ・・・ただし、戦利品としてね : : : ヽ ヽ: : : : : : : : : >－'--, !: : : : : : : : ::ﾉ― ヽ: : : : : : :/ ● / !:/⌒i: : : :./ ● /: : : : : : : 'ヽー-< !' ｌ: | : :｀ー-´: : : : l｀ヽ: : : : : : :l ﾉ: :| : : : : : : : : : : l !: : : : : : :l ﾊ／: : :.l : : : : : : : : : : i／: : : : : : : l / : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｌ / : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾉ／ : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : クテシフォンに連行された使者は一人を除き 全員牢獄に入れられてしまった。 617年、今度はアヴァールの汗から会見申し入れの親書が届く。 ＿＿＿＿＿ / ヽ＿＿__／/ / / / / / / / / / / / / / / / / / / ￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | | | | / ￣￣￣￣ /＿＿＿__ / /ヽ＿＿／/ / 会いたい / / / / / / / / ＿＿＿＿ / / / ／ ／ / / ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/ / / 親書全文 「ローマ皇帝へ 我らはローマとの和睦を望んでいるっていうｗｗｗ ついては直接会って話がしたいっていうｗｗｗｗｗ」 ／￣￣￣￣＼ | | | ／＼ | |＿＿_| ＋ |_| |＿＿＿＿__| ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） ・・・陛下、いかがなされますか？ . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | } . ヽ } ヽ ノ / く ___ | ＼ | | | |ヽ、二⌒) .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o |＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__|（ ;;;;( ／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;) あまり信用ならんけど、ペルシャとの和平が無理な以上 ／ （─） （─ /;;／ いたずらにアヴァールとの関係を損ねるのも良くないお。 | （__人__） l;;,´ 一応会うだけ会ってみるお。 / ∩ ノ)━・'／ ( ＼ ／ ＿ノ´.| | . ＼ " ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ 会見の場所はトラキアのヘラクレイア市と決められた。 先に現地に到着したのはアヴァール汗であった。 ./ ﾆＹﾆヽ r､r.rヽ / （0)(―）ヽ r |_,|_,|_,|／ ⌒｀´⌒ ＼ ふむふむ・・・ |_,|_,|_,|_,| , -） （-、.| ヘラクレイオスはまだ来てないのかっていう。 |_,|_,|_人 (^ i ヽ＿＿ ノ l | | ) ヽﾉ | ｀ ⌒´ ／ | `".｀´ ﾉ 入＿ノ ＼＿／ ／ / ./ﾆＹﾆヽ r､r.rヽ. / （0)(0）ヽ r |_,|_,|_,|／ ⌒｀´⌒ ＼ ﾆﾔﾘ |_,|_,|_,|_,| , -） （-、.| |_,|_,|_人 (^ iヽ＿＿ ノ l | | ) ヽﾉ | `ー'´ ／ | `".｀´ ﾉ 入＿ノ ＼＿／ ／ /ﾆＹﾆヽ (ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) 思う存分、罠をしかけられるっていうｗｗｗｗ (((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i))) ローマ皇帝を生け捕りにしてやるっていうｗｗｗｗｗｗ ／∠_| ,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼ ( ＿＿＿､ |-┬-| ,＿＿ ） | `ー'´ /´ | / ヘラクレイア市郊外には茂みで覆われた丘があった。 アヴァール汗はその茂みに兵を配置してヘラクレイオスを待ち受けた。 _,,,-,,,__ __,,-''''-----'~ ＜ (~ _,,,,_ ~~~ ~'''''-, _,,_ ______,／~~ ____,,,, (~~ヽ （___~) __ (~~ ／ ..~~~ ⊂~~~~ヽ---''''~ ヽ-, _,フ ﾉ~~~ ~~~'''''''(______ ヽ'--' (~~~'''''~~''~_,,,_,,,,,-'''''''''~~ ヽ----' ⊂⊃ Ｏ ,,,,。。 ~''''''''''''''~ (~~~~~＼ _,,,,,_ Ｏ ｏ⊂⊃ _,,,,_ __,,,,__ (~ヽ,,,,,,,__ ｏ ~~~~~~ (~~ ~~'''''----,,,,,___ 。ｏ (~ ~''''-,-'' ⊃⊂____,,,,==-- ~~'''''--' ~~~~~~~~~~~~~~'A ,--' ___,,,,____,,,__ _,,,,---,,-'''''~~~~~＼_,,--,,,__,,,,--'''''-'~~'~/ ヽ,,_ ＜ﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞｯﾃｲｳ！ __ /;;;;;;;;::::::;;:;;;;;;;;;;::::::／;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ-,,_ _,,,-(~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::;;;;;;:::::::::;;;;;;;:::::::::::::::::.....ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::＼~~~~''''ヽ _/;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(::::::::::;;;;;;::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::;;;;;;::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;:;:;:;:;:;:;:＼ l;;;;;;;;;;;;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶___::::::::::::;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;::::::::;;;;;;:::::::::::'---;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ..:;:;:;:;:;:;ヽ､ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::;;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;;~/::::::::::::／::::::::::;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼:;:;:;:;:;:;:;:＼ (_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,__i_i_i_i___,[]n「「「「[][]nnnn_ nn[][]nnnnn_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,-------''''''''''''''''''''~~~~~~~~~~~~~ ～～～～～～～～～～～～～～～～~''-,,,_~'''''--,,_～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ~'''-,,_ ~~''''-,,,,_～～～～～～～～～～～～～～～ ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ~'''-,,_ ~~''''-,,,,_～～～～～～～～～～～～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ~''''-,,_ ~~'''''-,,,,_～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ～ ~''''-,,,_ ~~''‐-,,_ ～ ～ ～ ～ しかしヘラクレイオスが市の近くまで来た時、汗の企みに気付く。 彼はあわてて帝都に引き返した。 .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ノ ヽ､_＼ ／（ ○）}liil{（○）＼ 「ででででっていう！」なんて鳴く茂みがあるかお！ ／ （__人__） ＼ やっぱり罠だお！ | ヽ |!!il|!|!l| / | ＼ |ｪｪｪｪ| ／ あと一歩というところで皇帝を取り逃がし、怒り狂ったアヴァール汗は 帝都に向かって進軍し、腹いせに帝都近郊を略奪、多くの住民を連行した。 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ／＼ ／＼ ＜ ＿/￣/＿ ＿＿＿_ﾛﾛ＞ ／＼ヽ ∨〃／＼ ＜/ ＿＿ / /＿＿＿/ ＞ /(･) ＼ゞ/ ／(･) 〉 ＜ー' __ノ / ＿＿＿＿ ＞ ＿__/＼＿／ノ ＼＿／ ＼ ＜ /___／ ./__ ＿_/ ＞ ／ ￣￣￣￣＼ ＼ ＜ ││ ／／ ＞ ／ ソ ＼ | ＜ ││ ￣ ＞:／ ＿＿ | ＜ ││ ﾛﾛ┌┐ ＞:r～～～～～～‐､ヽ＼ ＼ | ＜ ││ ┌┘│ ＞|:)jjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjヽ＼ ＼ | ＜ ││ ￣￣ ＞| ／ | ／ ＜ ││ ＿＿＿_ ＞|: ／ ／ ／ ＜ ￣ /＿＿＿/ ＞| ｜ ／ ／ ／ ＜. ﾛﾛ┌┐ ＿＿＿＿ ＞ヽiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii// ／ ／ ＜ ┌┘│./__ ＿_/ ＞ヽ ヽ～～"／ ／ ／ ＜ ￣￣ ／／ ＞ ヽ､__,,,＿＿＿＿／＿ ／ ＜ ┌┐┌┐ ￣ ＿ ＞ ＿]::::::: | [＞＿ ＜ ││││ ／／ ＞￣~ | ﾞ￣￣￣￣ヽ＞ ＜ ││││ ／ ｜ ＞ ＼ ，～ヽ＞ ＜ └┘└┘／／|｜ ＞ ＼ ～ ノ￣＼＞ ＜ ［］ ［］ ￣ |｜ ＞ ’ノ⌒⌒⌒⌒〉〉＞ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ＼ 一 ＼ 東も西もどちらも信用ならない敵だらけだお。 ／ （一） （一） U ＼ かといって両方に対処できる力は帝国にはないお。 | （__人__） | …どうしたらいいんだお。 ＼ ｀ ⌒´ ／ 追い討ちをかけるかのように悪い出来事が続く。 617年、シャールバラーズのペルシャ軍がエジプトに侵入。 そして619年までにはアレクサンドリアは陥落し エジプトは完全にササン朝ペルシャによって占領されてしまった。 ／: : : : : : : : : : :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::＼ /: : : : :,: : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /:.:.:.:.,. ｲ: : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /::.:.:.:∧ |: : : : : : : : : :.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /::::::::,.ﾍ N:.:.:.:.:.:.:.:.∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ |,.-､:::! frⅥ:::::::::::::::|_」::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ |{ ∧ゝじ |::::::::i::::::| ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ iⅨ _ｿ=r＋―ﾄ､├ﾃﾍヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「￣￣￣ あっけなさすぎますね。 |:::!「 tﾍヽ::::iﾊ:::|ヽゞ_ソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| !∧`ヽ ｀ヽ|‐ヽ! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 帝国の命運もこれまで、ですか |:::ﾊ ｀ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| !ハ ヽｰ- ､_ ／＼:::::::::::::::::::::::::::::::::| ∧ ￣ ／`ーｧ:`:::::::::::::::::::ﾄ､::::::/ ゝ ＿ ＿ -‐ ´ ∧:::::::::::::::::::::::| ヽ/ | ヽ:::::::::::|＼| | ヽ|＼:|＿,. -‐┐ ｌ ,. -― ¨ ￣ ｜ ヽ ／ l |l | } /l ||||| l l |l l l | ﾉ l || ||lヽ エジプトがこうも簡単に征服されてしまった背景には エジプトもシリアと同じく異端の単性説が支持を集めている土地であり 今まで虐げられてきたこれらの人々は侵略してきたペルシャ軍を 解放者として歓迎さえしていたという事情があった。 【審議中】 アレクサントリア市民 ∧,,∧ ∧,,∧ 帝国うざくね？ ∧ ( ´∀`) (´∀` ) ∧∧ ( ´∀) Ｕ) ( つと ﾉ(∀` ) だよね、俺らを異端扱いして重税かけやがるし ｜ Ｕ ( ´) (｀ ) と ﾉ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ うちでとれた穀物も最初に帝都へと持ってかれるし `ｕ-ｕ'. `ｕ-u' ペルシャの方が扱い良いんじゃね？ フォカスに対する反乱の際、カルタゴ軍がとった戦略を 今度はヘラクレイオス自身が味わうこととなる。 帝国の食糧庫たるエジプトを押さえられたことで、市民に対する食糧供給 すなわち「パン」の提供が不可能になってしまったのであった。 ヘラクレイオスは仕方なくパンの提供停止を命じた。 .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ＼ ／ ＼ 今は未曾有の国難の時だお。 ／ （＞） （＜） U ＼ 市民諸君には事情を理解してほしいんだお。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ 経済の要であるシリア、重要な食糧供給地のエジプトを奪われ 加えて帝都対岸にはペルシャ軍が迫り、もはや帝国は滅亡寸前であった。 この状況を見てヘラクレイオスは一つの決断を下す。 ＼ | | ｺﾝｽﾀﾝﾃｨﾉｰﾌﾟﾙ ｶﾙｹﾄﾞﾝ ＿＿＿＿---． | _◎//●-､_ _／´￣´ ~ーっ ＿ ／ / ﾃｯｻﾛﾆｹ __---,＿＿,---´ . . ｀フ ￣￣ ~￣｀～-v-‐´￣ _ﾉ ＿◎ 」~ ー――-ー´ | j .｀┘ !´ ｀､ j′ |_ | | . ￣_ゝ ｀ヽ ＿| エーゲ海 く _/ _｣ ___ ／ ｶｴｻﾘｱ |_＿＿ ＼＼＼__ ヽ、 ● ～‐ー､＼ｱﾃﾈ ｀‐､ !､ / |_ ｀~ ○、 ＼＼ |_ |＿ |￣ ￣ ＼ /￣｀ヽ、 / _ _l ｀‐ 、 ＿| ｀ヽ＿ ＿-‐～´~｀ー-_＿／｀一ケ ｀ゝ.」ゝ_} ￣ ￣ / ｱﾝﾃｨｵｷｱ キプロス島 /● クレタ島 r～ー--ナ / ｌ~ー──-～つ く´ __く￣ | ＜シ リ ア＞ ｀￣￣￣´￣´ ｀ー´ | ﾀﾞﾏｽｶｽ │ ● | | ／´￣｀ヽ、 | ／ └‐――-、 | ＜パレスティナ＞ / ￣｀ー‐--＿ _-'￣｀ー‐--＿ / ● | ￣｀ー‐--＿ ＿ j′● ￣｀ー＿＿＿＿/ ｲｪﾙｻﾚﾑ ￣￣ ｱﾚｸｻﾝﾄﾞﾘｱ | | ＜エ ジ プ ト＞ λ ――― AD.619 （ヘラクレイオス帝治世第十年） コンスタンティノープル 大宮殿 r, ┃ f'ﾄ、 † _!｣^f_ <;;> _,.i.|.Ⅱ.i.,_ ,.４、. ,-;'::7::,':.｡.:',.:.',ヽ, ／. ＼. r'.,'・,'.:ﾟ:i: : :.:!:ﾟ:..',.:ヽ, | | /.,'｡/:・:.:!:.:・:.i:.:・:.',:.｡',:、 r:9t | .| ,' ,' :.i : : :.|.:.:.:.:| : : :i: : :',ヽ r:9t a_., '"ヘﾞ'､ rf、 i. .| | ｨﾖﾄ=gf＝ｲﾀ=rﾃ:=:fﾄ＝:iﾄ,=I=', iﾋ,. i. r~ｰv, '"ヘﾞ'､,.rt ｲﾄ'i／(o)ヽ }ｲiγ台ヽ|. |! 〉!ﾄ__fii___5i___Ｈ~__白 _.Ｆi__i__.i.._Fiγ台ヽf-'~》／(o)ヽ }｢', , └!=============== | |===========t===============================i:┘ , -'"く, || l. :l.冂.l. .|. i I二I | .!. ! ll | ,..尸''",´('')｀,ﾞ''弋!､.|..l.iI二I:l.| | i:I二I:i.| |...l.冂.l: | || iｗi ／i／冫.l r='===============! !=='-=''"´========｀ﾞ''=-'=======================〔ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{冫!l.i l |;二;.ﾆﾆﾆﾆ;二;二二 | .|.ニ;二;ﾆﾆニニニニﾆﾆ;二;ﾆﾆニ;二;ﾆ二二;二;ﾆﾆﾆﾆ;ニ|| rｭ rｭ i ri.!l.i ; 1._. .|| | r=:t....「~「 ￣. i i.「~「"「 ..「 .「 ￣ .「 .「 「 .「 「r=t「 .「 ￣￣.「~「. r:=:ｔ...| ||::::‐‐‐‐‐=ri yﾖﾒf Ht,. || | |士| | | i´｀i !r､ ,r、ｒ!i . | |´｀| |..i´｀! | |´｀| | |.| . || | i´｀i | | |士| | ||;;:: ,f,ヵｱk什;'- ' 卅k､.|| |__＝=..,,| |__'==' ﾄ〃>ゞ.ｨ| . | |==| |..'=='..| |==| | | Θ.| |.._'=='_..| |,,..=＝__| ||::!,.fｨ=';^"´ ,,..- ' -,,."' || |,γ''ヽ...| | , --t:=====t; . | |iュ| |:二ﾆ | |iュ! |..ΘΘΘ| , --､ .| |..γ''ヽ..| ||::!.,,.,:-;.''「´.| | ; |.. i｀ﾞ'|| | |..:::::::|..| | |'⌒'| || . | | . .| |.ｒ＝i..| | | | .い山り.| |'⌒'.|..| |. l...::::::l | ||::!!l | .| |. | | ; |.. |..: || | |. fb::|..| | |i十:| || . | |rｰ| |.|==.|!| |rｰ| | |.|||:|.| | |!十!|..| |. |fb::::| | ||::!!l |. | | .| | ; |.. |..: ||._.|_|_i!〈fi...| | i.____| || . | ||....| |.|. |!| ||....| | |.|||:|.| | |.___..|..| |. i!〈f:::| |._.||::!!l | .| |. | | : |.. |..:..!___i_l 「~.|:二二二二| |二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |||:|ﾆ二二二二二「~.|二i.___i::!!| |. | | .| | : |,..;-'"≡≡.|.__|≡≡≡≡:| |:≡:≡≡≡≡≡≡≡:≡:≡ |||:| ≡.≡:≡≡≡|.__|≡≡≡i.| | .| |. | | : 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三:|||:| 三三三三三三三三三三三＝コ.士 土 二r=tl二∩二∩二∩二∩二∩二∩二:∩二:∩:二:∩二:∩ﾆ}. |::{ﾆ∩二∩二∩二∩二lr=t二二二二二 ―i__.i―i⌒i――i⌒i――i⌒i――:i⌒i――:i⌒i――:i⌒i ― r:===t`i――i⌒i――i⌒i―i__.i――――― .. ..└:┘―:└:┘―:└:┘―::└:┘―::└:┘:―:└:┘‐ r',;;;;,､::l:┘―:└:┘―:└:┘―――――― ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― _＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ／￣￣￣￣＼ | | | ／＼ | |＿＿_| ＋ |_| |＿＿＿＿__| ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） ・・・今、何と仰いました？ . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | ＼ | |ヽ、二⌒) ／￣＼ | | ＼＿／ | ／￣￣￣ ＼ ／ ::::＼:::／:::: ＼ ・・・兄上 ／ <○>::::::<○> U＼ ・・・気は確かか？ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ─ ─ ＼ もう一度言うお。 ／ （●） （●） ＼ 帝国の首都をカルタゴに遷すお。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣＼ | | ＼＿／ | ／￣￣￣ ＼ ／ ::::＼:::／:::: ＼ ・・・ ／ <●>::::::<●> U＼ 本気で言ってるのか、兄上？ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ─ ─ ＼ シリア・エジプトをとられ、ペルシャ軍が ／ （●） （●） ＼ すぐそこに迫っている現状では | （__人__） | 帝都陥落も時間の問題だお。 ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣￣￣＼ | | | ／＼ | |＿＿_| ＋ |_| |＿＿＿＿__| ／ ＼ ノ | （ ●）（●） 何を仰いますか！ . | （__人__） 帝都の大城壁は未だかつて蛮族に突破されたことはありません。 | ｀ ⌒´ﾉ これに拠れば危機は乗り越えられましょう。 . | } . ヽ } ヽ ノ / く | ＼ | |ヽ、二⌒) .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ─ ─ ＼ 帝都に立てこもったところで ／ （●） （●） ＼ 現状が打開されなければ終わりだお。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ─ ─ ＼ たとえ蛮族が城壁を突破しなくても、今のままじゃ ／ （一） （一） U ＼ パンの支給を止められた市民が反乱を起こしかねんお。 | （__人__） | そうしたら帝国は完全に滅亡だお。 ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣＼ | | ＼＿／ ﾉ Ｌ＿_|＿_ ⌒:::＼:::::／::＼ ／ <●>::::<●>＼ だからといってカルタゴに逃げたところで ／ （__人__） ＼ 何も変わらないだろ！ | |::::::| | ＼ l;;;;;;l ／l!| ／ `ｰ' ＼ |i ／ ヽ !l ヽi （ 丶- 、 しＥ | `ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ > ﾚY^Ｖ^ヽ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ＼ ／ ＼ カルタゴに遷れば少なくとも帝国の命運は保てるお。 ／ （一） （一） U ＼ | （__人__） | もう……これしか手立てはないんだお。 ＼ ｀ ⌒´ ／ 重臣達だけでなく、帝都市民も当然のことながら皇帝の決断に反対した。 彼らは皇帝に対し、帝都にとどまって自分達を守ってくれるようにと ヘラクレイオスに嘆願する。 [皇帝] [陛下] [帝都を] [見捨てて][逃げないで] ∥∧∧ ∥∧∧ ∥∧,,∧ ∥∧,,∧ ∥∧∧ ∩；ω；｀)∩；ω；｀)∩；ω；｀)∩；ω；｀)∩；ω；｀) （ ）. （ ）. （ ） （ ） （ ） ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ ｀ｕ-ｕ´ しかし、ヘラクレイオスの意思は固かった。 彼は皇室財産を乗せた船をカルタゴへと出航させる。 遷都とは名ばかりで実質的に「逃げ支度」であることは誰の目にも明らかであった。 _ ||国ニl . i､_,,-ｿ |||,_l__ﾉ. .| 十 < i-､,_|| |～'~ 〆 ~''‐､_ || ∠ ～､ ''-=､ _ ￣~'''=‐-､_ .＼. |.| ＼ ヽ～､,_ || ￣~'ヽ、ヽ、. |.| ヽ、 /.＼ ''-､,_ ( ⌒ ) ＼λ |.| λ＼ . ∧ λ ～ヽ三 ﾉ λｌ . |.| λ ＼ / λ λ ~'-､_ | . |.| | λ＼ / λ | ､,,_ '～､,_ | | | l ニ.＼ . |二< | | ヽ ,~i' ~～､ | | λ. V ヽ lヽ || / λ | λ ､,_l l_,,／l ヽ、 | | ﾉ ∠_l λ ／ || ./ | λ λ _,- - 、λ λ | | / λ .／ ||./ λ/. l/ ｌ l ヽｌ. ヽ| | ／ | ／ .||/ V ∠,,_ヽ、 | | ~'''''--､_ | ＼､ . |/ λ ~''. |λ ~'～､_ λ .／ ヽ＼ / ／ | |λ '～､/.／ λ ＼ / ､-ーー--､ | | | ／ | ＼ /-ー'''''~~~' ￣~''┬┬-､,_ | | | ＿,,,､=iーi''''''~| λ ＼ _________＿_| | |-| ￣~''～､_,,,,,､=-iー'''l''|~~| | | l､,,ﾉ | / λ λ| | | ﾉﾉ λ|ー---､,,,__. | .| //. | |.|､_,,|└┘ヽ-' __､=-'''~ ～､_ λ . |三三| | λ＿＿,,,,,,λ |-| //. '～' ＿,,,､=-''''~_,=''~ ~'-､ | . |.|.|.|.|.| | .| l l λ乂_ . |-| //=＝‐'''''~~￣ | ／ ヽ、λ |二___| | .| ∝∝∝ 乂__にニ__,,,,,,,,,==--ー'''''/ ＿,,,､=‐ー'''''~~| / ヽｌ |. ￣|~~|'''''|ー|--|--|---|---|-ー|''''''''|~~~|~￣ | | .|､,,,,,,,,,,_|,__|,,__|___|___|＿|____,,|_,,,,,,|,,,,,､|､--|‐三|,,,,,,､=-ー'''''三三~| | )ー―-|--|-'|--|--|--|---|ー‐|-ー|'''''~|~ |三三三三三三三| | λ 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 | | ヽ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三| | ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ だがこの船はカルタゴへの航海中、嵐に遭い沈んでしまった。 .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ─ ─ ＼ ・・・やる夫は ／ （○） （○） ＼ 神に見放されてしまったのかお・・・。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ――― エウドキア・・・ やる夫はダメかも知れんお。 ・・・もう・・・そっちにいってもいいかお？ , ．-=＝＝= - ､ ∠ `^`^~^`ヽ､ ＼ ,∠ -‐……‐- ､ ＼ ＼ ／ .::.::.::.::.:..;.:.:.:..:.:..`ﾄ､ ＼ ＼ / . .::/.:/::.::.:/.::.::.:://.:l.:|:ヽ i ＼ / . ::./::/:.:::.:/.::.:::,.ｲ/.:::l.:|.::..ヽ i ＼ i.:i.:.:l.l.::l「.｀メ.:.:／//∠ l.:|.::i.::.ヽ i , ィ´ |::|.::|:l:::lﾚく:／ // /⌒i.:ﾄ､l.::.:::.〉 i ／ / |::|.::|:l:::l1 ﾄﾐ ,ｨr＝=ﾄ､l:.::.:/ ﾚ'´ .:/ 『やる夫おじちゃん！』 lﾊ:::ﾄ､::l」_リ i l.:.:.:. ﾘ l/:/ ,f.: .: .:.:i l/ ヽ' ' ' ' ┴ー'／/ ,f: : : : :.:| rｿ ﾊ､ 「｀7 ' '∠ ｲ ,f: : : : : : :| rｿ ﾉ.:i:.:.＞ ‐一 ´_⊥:｛ ｛.: : : : : : .:| rｿ ﾉr'77´ 二`ﾆ´ ￣｀｛ ｛ : : : : : : | rｿ ﾉr'77 /^ﾌ介ﾄ､ ｛ ｛ : : : : : :.| ,f ノ.:r'77＼ //j,｡l l〉〉 ,r.｛ ﾄ､ : : i : | ,f ノ.:.:｛ ,′ // j,｡.l l/ ,rｼﾊ い: : :l: :.| { ,f.:.:.:.｛ .′ // j｡ ﾄ､ ,r ｼ( :.:.`ヽい: .:l : :i { f.:.:.:.:.{ L 」」 j,｡ ヽl ,r ｼ( .: .: .: .: ぃ､:l: : i /{ f .:. :.:ゝ こ L..j,｡ `ヽｼ( .:. :. :. :. :. .:.:.ヽ: :.ﾄ､ /i.:{ { .: .: .:1三7＞＜L j ( .: .:. :. :. r‐, -┴-､.:ヽ , .イ. :.:｛ ｛.: .: .:1三l＞＜7三ミﾐ」/ i .:. :. :. :.V´,r‐ l: : : ＼ 三 二ﾆﾆ｛ ｛.:./⌒ヽヽ __ノ三三ﾐ〈 |. :.: .: .:/ /／ l: : : : : :＼ -‐ ´｛ ｛′ .:. :i三三ﾆ -‐┘｀ヽ.|. :. :. :.｀7∠´ !: : : : : : : ＼ -‐ '´_／ /｛ ｛ .: .: .: .:. :. :. :. :. :. :. .:..: .＼. :. :.∧LL __ノ: : : :ヽ: :＼: :＼ 「 ／.:.:｛ ｛ .: .: .:. :. :. :. :. :. :. :.: .: .: .: ｀7// :L＿ﾉﾉヽ: : : : :＼: ＼: :＼ 「「￣ : : : : :.L__ 」: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〈〈. : :`ー': : :i｝: : : : : :ﾄ､: :＼: :＼ : : : : : : : : :: i : : .: . : : :. :. :. : :. :. :. :. :. :. :. :.: .: :い: : : : : : :.i｝.: : : : : | ヽ.: :＼ : . :. :.: .: .: .:. .:l:. .: .: : .: .: :. :. ::: .: .:.:. :. :. :.: .: . :.: .: `ｰ=== ‐'ｲ : :. : :. :.| l: : :. :: : .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ⌒ ⌒ ＼ ！ ／ （●） （●） ＼ エウドキア？ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ . -―――- ､ , ´ ＼ ／ , ,、 ＼ / , / / / |！ ! ', ', ,' i ,', /| / | ﾄ、 ! | l ! | /!| / !,' i | ', ﾄ、｜ ! ! ! / ||/ i! !|. '､ !ヽ！ ｜ | |7ｰ+!- .!_ _!. -ｷ弋| ｌ | ! ,..-＝、 ,.＝-､ ! ! ・・・やる夫伯父様 | !／弋ｭﾉ 弋ｭﾉ ＼! ! | ! , | | ! |', ,! ！ | | ヽ. _ _ ,.ｲ| , ! j ! ＞ ， ..._... ＜ .| // //! i | / _zj} {ｭ_ ヽ ,' '∧ ヽ /// !.ﾄ、k '´ ＼._.／ ｀' /,'/_ ヾ､＿ ﾉ） . //,'／ﾘ: :＼', ／o ＼ /〃: :＼＼ー' // /: : : : 、: : ｀¨´〈/八ヽ>｀¨´ : :, : : : ', ', ! | !: : : : : :＼! : : : 〈/!oﾄ.〉: : : ／: : : : : ! | ヽ!ヾ、: : : :,: :） : : : : {| !} : : :〈: : : : : : :/|ノ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ 一 一 ＼ ／ （●） （●） ＼ マルティナ・・・かお・・・ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ 一 一 ＼ ・・・コンスタンティノスとエピファニアを連れて ／ （●） （●） ＼ 先にカルタゴに避難するんだお。 | （__人__） | 早く支度をしてするんだお。 ＼ ｀ ⌒´ ／ ,.. -――- .. , ´ ﾞ 丶 ／ i ＼ / /| ii .i 丶 i .! ,! | | i | i ヽ i ! /| i !, |. i .iヽ | i | .! .!|! i | ヽ___|,.ヽ、| | .i | .!||.!.!＿_ !! -´ ヽi | | | | !| !! ,-､ ,.-.,-.､ | i_ | ・・・伯父様はどうなさるのですか？ | i /.ｒ::ｲi .i;;;;ゝiヽ| !.｀i .| | !.! ヾ_丿 ヽ ノ .| !.丿 .! | ! , | | | | ヽ. .| ! | | | iヽ. _ ／.! .! ! | i .| i 、｀ ｰ-┬ i ´ ! .! ヽ i ! i.i | ヽ ヽ／ i.i:i .! .! /:>、ヽ i .| i .! .∨ .|.|::!. ! /ヽ! /:/／>、ﾞ、 !.| ヽ! ./ |.|:::!__ .!/ .i::i// i i .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ 一 一 ＼ やる夫は神に見放されたようだお。 ／ （⌒） （⌒） ＼ あとは死ぬも生きるも天に任せるお。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ . -―――- ､ , ´ ＼ ／ , ,、 ＼ / , / / / |！ ! ', ', ,' i ,', /| / | ﾄ、 ! | l ! | /!| / !,' i | ', ﾄ、｜ ! ! ! / ||/ i! !|. '､ !ヽ！ ｜ | |7ｰ+!- .!_ _!. -ｷ弋| ｌ | ! ,..-＝、 ,.＝-､ ! ! 伯父様・・・いえ陛下。 | !／弋ｭﾉ 弋ｭﾉ ＼! ! | ! , | | ! |', ,! ！ | | ヽ. _ _ ,.ｲ| , ! j ! ＞ ， ..._... ＜ .| // //! i | / _zj} {ｭ_ ヽ ,' '∧ ヽ /// !.ﾄ、k '´ ＼._.／ ｀' /,'/_ ヾ､＿ ﾉ） . //,'／ﾘ: :＼', ／o ＼ /〃: :＼＼ー' // /: : : : 、: : ｀¨´〈/八ヽ>｀¨´ : :, : : : ', ', ! | !: : : : : :＼! : : : 〈/!oﾄ.〉: : : ／: : : : : ! | ヽ!ヾ、: : : :,: :） : : : : {| !} : : :〈: : : : : : :/|ノ . -―――- ､ , ´ ＼ ／ , ,、 ＼ / , / / / |！ ! ', ', ,' i ,', /| / | ﾄ、 ! | l ! | /!| / !,' i | ', ﾄ、｜ ! ! ! / ||/ i! !|. '､ !ヽ！ ｜ | |7ｰ+!- .!_ _!. -ｷ弋| ｌ | ! ,..-＝、 ,.＝-､ ! ! 帝都からお逃げになるのですか？ | !／弋ｭﾉ 弋ｭﾉ ＼! ! すべてを捨てて・・・ | ! , | | ! |', ,! ！ それとも生きることから逃げるおつもりで？ | | ヽ. _ _ ,.ｲ| , ! j ! ＞ ， ..._... ＜ .| // //! i | / _zj} {ｭ_ ヽ ,' '∧ ヽ /// !.ﾄ、k '´ ＼._.／ ｀' /,'/_ ヾ､＿ ﾉ） . //,'／ﾘ: :＼', ／o ＼ /〃: :＼＼ー' // /: : : : 、: : ｀¨´〈/八ヽ>｀¨´ : :, : : : ', ', ! | !: : : : : :＼! : : : 〈/!oﾄ.〉: : : ／: : : : : ! | ヽ!ヾ、: : : :,: :） : : : : {| !} : : :〈: : : : : : :/|ノ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ 一 一 ＼ ／ （●） （●） ＼ ・・・ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ /| | l l ＼ / i l / | ｨ | ｌ ﾄ ヽ / i l / | / | ﾘ | | l l ' / ｊ l / | / l / | | l | ' l | |ｌ / / / // || ｌ ｌ ｌ l | | ||/- .._/ ／ 〃 || l ﾄ l | | | ||| /_,.=＝=一' L ＿__ＬLｌ | | 陛下。 | | | ／ /::::::::丶 /::::㍉|ハ l | 伯母さ・・・皇后様を失われてから、今までの御心中 | 」 | / {:::::::::::::| l::::::::l i ﾊ/ | 如何ばかりのものか、お察し申し上げます。 | / | | ヽﾆﾆソ lｒ-‐ｿ i ﾊ | | { | | , ｀ ´ l | | ヽ | | ｌ | ですが皇后様は、自分の所為で陛下がいつまでも | | | ／⌒ ＿__ | | 苦しまれることを望まれたでしょうか？ レ l | / ヽ / l / l ト { ﾉ ／ l ／ l l ｀ ／ ィ/| l ヽ.＿__／ ／ ／ ∨ l ｀ ｧ---‐‐ ´ / |∥ ,' ､＿ ／ ／ ／ ∨ ﾄ､ / ﾉ ＼/ / |∥ ,' . ／ ／ , ヘ ヽ | ｀ ﾊ ／ ヽ／ |∥ / ／ ＼ ヽ| / | ＼ |＼ |〃/ ／ ＼ / o| ＼ / ＼ |／ ／ /| | l l ＼ / i l / | ｨ | ｌ ﾄ ヽ / i l / | / | ﾘ | | l l ' / ｊ l / | / l / | | l | ' l | |ｌ / / / // || ｌ ｌ ｌ l | | ||/- .._/ ／ 〃 || l ﾄ l | | | ||| /_,.=＝=一' L ＿__ＬLｌ | | | | | ／ /::::::::丶 /::::㍉|ハ l | そして自分の所為で、陛下が皇帝としての務めを果たすことなく | 」 | / {:::::::::::::| l::::::::l i ﾊ/ | 市民を見捨てて逃げ出すことを望まれたでしょうか？ | / | | ヽﾆﾆソ lｒ-‐ｿ i ﾊ | | { | | , ｀ ´ l | 最初から絶望して全てを諦めてしまうことを望まれたでしょうか？ | ヽ | | ｌ | | | | ／⌒ ＿__ | | レ l | / ヽ / l / l ト { ﾉ ／ l ／ l l ｀ ／ ィ/| l ヽ.＿__／ ／ ／ ∨ l ｀ ｧ---‐‐ ´ / |∥ ,' ､＿ ／ ／ ／ ∨ ﾄ､ / ﾉ ＼/ / |∥ ,' . ／ ／ , ヘ ヽ | ｀ ﾊ ／ ヽ／ |∥ / ／ ＼ ヽ| / | ＼ |＼ |〃/ ／ ＼ / o| ＼ / ＼ |／ 帝都の近くまで敵が来てる… 逃げない方がおかしい。 l |:: /| / ! / ', | ＼ l l l l l. l::_ / .|. / |/ ',l ＼ ', ', _| l l l. | |::..´/' ‐| /,__ l' _ '| __,,,. -＼''i"', | ! .l .l｜ |::::/ ,|=＝="'' ´"=＝= ､ ＼ ｀| l l i ! |:/ ／/::○::::ヽ /::○::::ヽ＼ | .l l 陛下。 i ! ! / {::::::::::::::::} {::::::::::::::::} ヽ .| .l l 何とぞ・・・何とぞご再考下さい。 | ! : |i/ 丶:::::::::::/ ヽ;:::::::::ノ ',| : ! ! ! l :. l'､ ｀"^´ ~"´ | :. l l ,' l:. .: l)i ' /| :::l .!::. l ./,. -l::. l l::l, /v! :::! !,_::.. l -‐==,-., , '/f. l::. l l:::'､ ,..' | :::l l ＼l `, ', ／ ,' ! l:::..! .l:::: 丶, ,. ' l :::l:. l ヽ ! l . ／ i l. l:::::l l::: ｀'- .,_ '''''' _,. -''´ l :::l::::l 〉, ﾉ .! ´ ／ | 丶._ l:::::l l:::. ｀" '' ｰ - ‐ '' "´ .::l :::|::::l_,,. - '´ l` ‐--‐'´ ' ／/ .:l l:::::l l::::._ ' ‐- ､ , -‐ ' _,,.::::l :::l'l:::l lヽ' ‐-‐ '´ f .::::l. l:::::l l:::::.｀ ' ‐- .,,__ ` ´ _,,. -‐ ''' ´ .:::::l :::l ',{ l::. ＼ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ 一 一 ＼ ／ （一） （一） U ＼ ・・・ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ＼ ／ ＼ ・・・やる夫は、きっと ／ （一） （一） U ＼ 最初からふさわしくなかったんだお | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ＼ ／ ＼ 皇帝にも・・・・・・ ／ （一） （一） U ＼ | （__人__） | そして・・・エウドキアの夫にも ＼ ｀ ⌒´ ／ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ＿＿ .-´ ｀｀ヽ ／ ヽー ｀ヽ / ノ （Ｏ ）ノ￣￣｀ヽ、―ニ / （●） __）⌒/ ´｀ヽ _ 三,:三ー三,: | ::⌒（__ノ/ ノヽ--/￣ , ｀ ｀￣￣￣ 。ヽ 。 ）( }. ...| /! ヽｏ （__ン }、ー‐し'ゝL _ 人 ー jｒ--‐‐'´} ;ーー------ / ヾ---‐'ーｒ‐'"＝＝ | ＿＿＿_ ／ノ ヽ､_＼ ／（ ○）}liil{（○）＼ なにするだ・・・ ／ （__人__） ##＼ | ヽ |!!il|!|!l| /## | ＼ |ｪｪｪｪ| ／ / .i /i i / i i ヽ i:. i i, i, , i / ./,i / / | | ! i!:. | i !, | ! ./ /,i/ ./ | i ! i!::. i!: | | .| .| .:/ ／ / ./ !.| .|| !::.| i: | | | | メ,,／ /...:::/ i/ !i |::} ! .i | _,,i | /／ `'メ_/_ ﾉ !／/1 / | /.ヽi | ／"x"::Oヾ!i,~ ,=ニ,,.!/ !/ ! 陛下は！！ !, | | ／ /::::::::::::::} /::::ﾟ:i`i / | ヽ ,| : | ' !;:::r--i::ﾉ |::__::::! |/ .| 陛下は皇后様を侮辱なさるのですか！？ : ヽ,! :: | `ー-' `-+" ! | :: i | ::: | , ,! | ::: |::.| ::: | / | i: i:::::| :::. | / | : | !: ,i:::::::i ::: |`=、 rっ ,イ'" .| : | :/:. /:::::::::i i::. .| `=ー:.,,,,,,,,,,,,,.=-:'":/ : i | :: | :::: /:::::::／i .!::. .| ト,,,r=-、;:::::/:..: .:|: .| .:: | :::,,/=＜ ! '!:::. | | ヾヽ `<::.::: .::i: /i .i | '''￣`ヽヽ | |!::: | ヽヽ Yヽ,:::/: ﾉ | ..:i | ,,,______ ヽヽ | |`i::.. !、 ,ｰ ＿,,i,! i i ヾノ | .:i | ￣＼ヾ|'''!:i:. |-ー―-''" i !i, !, `, |.:::i .i ヾ人_!,i:. i＿＿＿,,,,,,,..ｰ-' !:i, !, i i::/i i / ,,,,,,,,,i:. i,,,.. ｰ----='''''"`ヾi i, | i/// ,/ / / ヽ-=,!.i=/丶 ヽ | | / ﾉ / .i /i i / i i ヽ i:. i i, i, , i / ./,i / / | | ! i!:. | i !, | ! ./ /,i/ ./ | i ! i!::. i!: | | .| .| .:/ ／ / ./ !.| .|| !::.| i: | | | | メ,,／ /...:::/ i/ !i |::} ! .i | _,,i | /／ `'メ_/_ ﾉ !／/1 / | /.ヽi | ／"x"::Oヾ!i,~ ,=ニ,,.!/ !/ ! 皇后様は言っておられました。 !, | | ／ /::::::::::::::} /::::ﾟ:i`i / | ヽ ,| : | ' !;:::r--i::ﾉ |::__::::! |/ .| : ヽ,! :: | `ー-' `-+" ! | :: i | ::: | , ,! | ::: |::.| ::: | / | i: i:::::| :::. | / | : | !: ,i:::::::i ::: |`=、 rっ ,イ'" .| : | :/:. /:::::::::i i::. .| `=ー:.,,,,,,,,,,,,,.=-:'":/ : i | :: | :::: /:::::::／i .!::. .| ト,,,r=-、;:::::/:..: .:|: .| .:: | :::,,/=＜ ! '!:::. | | ヾヽ `<::.::: .::i: /i .i | '''￣`ヽヽ | |!::: | ヽヽ Yヽ,:::/: ﾉ | ..:i | ,,,______ ヽヽ | |`i::.. !、 ,ｰ ＿,,i,! i i ヾノ | .:i | ￣＼ヾ|'''!:i:. |-ー―-''" i !i, !, `, |.:::i .i ヾ人_!,i:. i＿＿＿,,,,,,,..ｰ-' !:i, !, i i::/i i / ,,,,,,,,,i:. i,,,.. ｰ----='''''"`ヾi i, | i/// ,/ / / ヽ-=,!.i=/丶 ヽ | | / ﾉ ――― あいつは自分が納得するまで、決してあきらめなかったですぅ。 | | | |-－―－ 、 |-－―‐- ､＼ |-－― -､ ヽ ヽ |/.: :: :: ::ｲ::＼. l ﾍ、 |＿,:/.:／!:: :: | |_／ |ﾐ:ｲ／ ーl‐:|::l |:l |ｿ ｲ::ﾂV:/ l::| |'' 。 ｀∠:ｲ |::l |＞--r:: '´:: ｌ {::l |_＼／｀ ー､| l::l | ,小｀ヽ /' l| l::| |/iｌ|└' / lＬ｣::l r―ｉ:|.＿_/ |:: :: :i T ∨::〈 r､ ｣:: :: ::i ト､ﾉﾌ￣l寸]:: :: :: ::', |¨´ト､__ﾉ |､:: :: :: ::ヽ ＼＼ ＼＼ ／￣￣￣＼ ＼＼／ _ノ ヽ､_ ＼ / oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ / （__人__） ＼ ,.r-､ / ｀⌒´ ＼ P{三） / |＼ ＼/＼ﾉ /ヽ/＾y | ヽ / ＼ (､､J | | ＼＿／ ＼＼ | | ＼＼ | | ＼ ＼/ ７ 从从 （ / Σ ヽ、 へ ω／ Σ / ￣ ＼ ＼ Σ_ノ ＼､＿_ ／ ＼ ヽ ＼＼ ＼ ＼ ＼ 〉 ￣＼＼＼￣| ＼＼ // / ￣￣＼＼＼￣＼ ＼// / ￣￣￣＼＼＼￣| // / ￣￣￣￣＼＼＼￣＼二フ ￣￣￣￣￣＼＼＼￣|＿ ￣￣￣￣￣￣＼＼＼ ＼ ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ ／（ ＞） （＜）.＼ ／ /// （__人__） /// ＼ | |r┬-| | ＼ `ー'´ _ ／ （ ヽ __＿ .／.／ .＼ ＼| .,ﾚ゛／ .＼旨 爻ﾝ / .i /i i / i i ヽ i:. i i, i, , i / ./,i / / | | ! i!:. | i !, | ! ./ /,i/ ./ | i ! i!::. i!: | | .| .| .:/ ／ / ./ !.| .|| !::.| i: | | | | メ,,／ /...:::/ i/ !i |::} ! .i | _,,i | /／ `'メ_/_ ﾉ !／/1 / | /.ヽi | ／"x"::Oヾ!i,~ ,=ニ,,.!/ !/ ! 「そしてエウドキアはそんなやる夫の姿に惚れたのだ」、と・・・ !, | | ／ /::::::::::::::} /::::ﾟ:i`i / | ヽ ,| : | ' !;:::r--i::ﾉ |::__::::! |/ .| : ヽ,! :: | `ー-' `-+" ! | :: i | ::: | , ,! | ::: |::.| ::: | / | i: i:::::| :::. | / | : | !: ,i:::::::i ::: |`=、 rっ ,イ'" .| : | :/:. /:::::::::i i::. .| `=ー:.,,,,,,,,,,,,,.=-:'":/ : i | :: | :::: /:::::::／i .!::. .| ト,,,r=-、;:::::/:..: .:|: .| .:: | :::,,/=＜ ! '!:::. | | ヾヽ `<::.::: .::i: /i .i | '''￣`ヽヽ | |!::: | ヽヽ Yヽ,:::/: ﾉ | ..:i | ,,,______ ヽヽ | |`i::.. !、 ,ｰ ＿,,i,! i i ヾノ | .:i | ￣＼ヾ|'''!:i:. |-ー―-''" i !i, !, `, |.:::i .i ヾ人_!,i:. i＿＿＿,,,,,,,..ｰ-' !:i, !, i i::/i i / ,,,,,,,,,i:. i,,,.. ｰ----='''''"`ヾi i, | i/// ,/ / / ヽ-=,!.i=/丶 ヽ | | / ﾉ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ 一 一 ＼ ／ （●） （●） ＼ ・・・ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ , ::| |ヽ＼ ＼ / / / | ::/| :| `､`､ ヽ / / / | ::/ |::| `､',ヽ ', ', ,' i | :/' | | ::/ i:| ', i ヽ i ', ,' | ! :,' i|| ::/ || || `､ | | | | | |｀i'-,,, | | ::/ | | ', | | | | | ||.| ｀二＝,,__,,, ,,,__... -!´ﾄ, | | 陛下、いえ伯父様・・・。 . | . i | | ／／:::C, 7::c＼ ||ﾍ.| | | .| | ／ {::::::::::::} {::::::::}`､ ,' .| i 伯母様は生きたいと望んでいたのに | /´'| | ヽ::::::ノ ヾ::ノ .| | 二人の子を陛下に託されて亡くなられました。 | { | |:::::::: , .... | | | ＼', '',''''' ＿＿ ::::::::: | i | .:::', ', ／ ｀ ー --、 | | なのに簡単に陛下は生きることを諦められるのですか？ / .:::::::', :: ', / } / | ／ ...:::::::::::'､::. ',､（ / ,イ|:: : | ／ ..:::::::::::／'`､:::.. ',｀'' - ,,＿＿＿＿ノ,,ィ::´:::i ',:::|:: | ｀-ー-´／ /:::::::::／ `､､ ', /`､＼:::::::::::::::,':::::::,' |::||:: | ￣￣／ ./:::::,-{ ＼ `､、 / ＼::::::::,'::::::/ .|:i'|: | ／ /／ ＼ ＼ ヽ／ }::::/:::::/ | |:| / / ／ ＼ r--ｲヽ /＼:／ | ／ /| | l l ＼ / i l / | ｨ | ｌ ﾄ ヽ / i l / | / | ﾘ | | l l ' / ｊ l / | / l / | | l | ' l | |ｌ / / / // || ｌ ｌ ｌ l | | ||/- .._/ ／ 〃 || l ﾄ l | | | ||| /_,.=＝=一' L ＿__ＬLｌ | | | | | ／ /::::::::丶 /::::㍉|ハ l | 伯母様は最期に陛下を信じておられました。 | 」 | / {:::::::::::::| l::::::::l i ﾊ/ | | / | | ｖ--,ノ lｒ-‐ｿ i ﾊ | 「自分がいなくても・・・きっと大丈夫」と言い残された | { | | O ￣ ｀ ´ l | ・・・そんな伯母様の信頼を裏切るのですか！？ | ヽ | | ｌ | | | | ／⌒ ＿__ | | レ l | / ヽ / l / l ト { ﾉ ／ l ／ l l ｀ ／ ィ/| l ヽ.＿__／ ／ ／ ∨ l ｀ ｧ---‐‐ ´ / |∥ ,' ､＿ ／ ／ ／ ∨ ﾄ､ / ﾉ ＼/ / |∥ ,' . ／ ／ , ヘ ヽ | ｀ ﾊ ／ ヽ／ |∥ / ／ ＼ ヽ| / | ＼ |＼ |〃/ ／ ＼ / o| ＼ / ＼ |／ / / / / ／ | / `､ i ! |i i , l / / // ／ | / | | | l ! i | | `/ｰ- ､ / ／ | / | ｌ | l l ! ! i / ,,,,- ﾆ=ｘ- ､_ !/ |i _, +十'ｲ i ! ! ''" ／ :;;r jヽ `￣ ﾘ ,, -＝､ ﾚ | / / :| /:::::;;;;;;;:`::::::l / :;;r ヽヽ |/| / :! 伯母様が愛したヘラクレイオスという男はその程度の人物なのですか！？ |::::::::;;;;;;;;:::::::l ｌ:::;;;;;` ::| ｌ // :! /"`'､:_ '''' ノ l '''' ﾉ,,.., / :| 伯父様は伯母様の名を辱めるおつもりですか！！？ : ー''". ￣ ` ー '、 ヽ,' :| :::::::::::: , ..:::: `''''"l .:| :| :::::::::: :::::::::::::::::::| :| :| ::::::::::::::: l .:| l :| / :| :ｌ :| , ' :::| :| :| ` 、 ⊂ﾆ＝＝ー‐- , ｲ ::::| :| :| / / i, i ヽ / / ∧ / ヽ i, i | | / / / / ／ | / `､ i ! |i i , l ,ｨ / / // ／ | / | | | l ! i | | ／/`/ｰ- ､/ ／ | / | ｌ | l l ! ! i ／/ / ,,,,- 一分ｘ-､_ !/ |i _,ｱナ'ｲ i ! ! 情けないと思わないのですか？！ / / ,,,,- 一分ｘ-､_ !/ |i _,ｱナ'ｲ i ! ! / ''" ／ :;;r jヽ`＼,/, ,ﾘ i_,, x＝､ ﾚ | / / :| /| ./:::::;;;;;;;:`::::::l " "/ :;;r ヽヽ |/| / :! がっかりさせんじゃねぇよっ！！！！ :| |::::::::;;;;;;;;:::::::l ｌ:::;;;;;` ::| ｌ // :! 。 | /"`'､:_ '''' ,ノ l '''' ﾉ,,.., /○ :| | ー''".. ￣ ` ー '、 ヽ 。 :| ○ | ::::::::::::::: , ..::::::`''''"i :| :| | | ::::::::::::: 。 _,.-ーx,, _,,,__ :::::::::::::::○:| :| :| | | :: ○ / `''''''" `i ::::::::::::::: l .:| l :| | ::| / | / :| :ｌ :| | | :| / / , 'J :::| :| :| | | ::| | / , ｲ ::::| :| :| | | :|、 ヽ ／ ／ ::::| :::::| :| :| ＿＿＿_ ／ ＼ ／ 一 一 ＼ ／ （一） （一） ＼ ・・・・・・ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ⌒ 一 ＼ ・・・手の早いところといい、口の悪いところといい ／ （一） （一） ＼ まったく・・・誰に似たんだか | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ . -―――- ､ , ´ ＼ ／ , ,、 ＼ / , / / / |！ ! ', ', ,' i ,', /| / | ﾄ、 ! | l ! | /!| / !,' i | ', ﾄ、｜ ! ! ! / ||/ i! !|. '､ !ヽ！ ｜ | |7ｰ+!- .!_ _!. -ｷ弋| ｌ | ! ,..-＝、 ,.＝-､ ! ! 陛下 | !／弋ｭﾉ 弋ｭﾉ ＼! ! | ! , | | ・・・非礼はお詫び致します。 ! |', ,! ！ | | ヽ. _ _ ,.ｲ| , ! j ! ＞ ， ..._... ＜ .| // //! i | / _zj} {ｭ_ ヽ ,' '∧ ヽ /// !.ﾄ、k '´ ＼._.／ ｀' /,'/_ ヾ､＿ ﾉ） . //,'／ﾘ: :＼', ／o ＼ /〃: :＼＼ー' // /: : : : 、: : ｀¨´〈/八ヽ>｀¨´ : :, : : : ', ', ! | !: : : : : :＼! : : : 〈/!oﾄ.〉: : : ／: : : : : ! | ヽ!ヾ、: : : :,: :） : : : : {| !} : : :〈: : : : : : :/|ノ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ 謝るのはこっちの方だお。 ／ （⌒） （⌒） ＼ | （__人__） | マルティナ・・・心配をかけてすまなかったお。 ＼ ｀ ⌒´ ／ ＿＿＿_ ／＼ ／＼ ／（ ●） （●）＼ マルティナ、頼みがあるんだけど、そこら辺にいる近侍に ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 「セルギオスを至急宮殿に呼び出すように」、と | |r┬-| | 伝えてくれるかお？ ＼ ｀ ー'´ ／ ／ ! l ヽ | ＼ / ｉ ,'ｌ | ', | i , / ｉ l /｜ ! l ｌヽ l ' ,' l ｌ | _/ ! ,' .⊥.Ｌ_', ｌ ｜ i . ′ | _,./ ｧ'´/ !/ ！l ｀iｰlｉ､l ! ｜ . ! ｜ ﾚ'´ 〃,' / / !| l: | !|i ｜ . ! ｜ l ´! .///／ __ 二..__ !| ! ! ! l | ！ ｌ ｜/〃'z=_＝= ´, :￢:､ヽ !｜l l,! は、はい ! ! |' ／/´..:.:.ヽ i:.:tｯ:.:.i ヽ !:! | ! l l/ {:.:.ゞ':.: } t ｰ-;ﾉ ｉ{ﾘ | かしこまりました、ただちに！ . l ,'| ,l ヽこ..ク ｀¨ | | . !. { l | , ｌ ! . ! ｀| | , l i. l | / ! ! l : l＼ r－‐, ／ ! ｜! ｌ : . l: !: 丶､ ｀ イ : | : ,′ . |j .l : . l: !:､: : : ｀:i ー- .__ -‐1´: l:| : l : ,{ _＿ . ,' : :! : :. l:ヽヽ ___: } ヽ: :!: : ! : ;′ハ 〃⌒ヽヽ / : :l :! :!: .i-ｧ'´, '´！ ｀ｰ / :./ ,′.ヽ l! } } / . :,{: :ﾍ .ﾄ､:ヽ,.ｲ .' / :〃 /､: . ヽ＼ ノノ ＜ﾀﾀﾀ ＿＿＿_ ／ ＼ （ ;;;;( ／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;) ／ （⌒） （⌒ /;;／ ・・・ほんとに | （__人__） l;;,´ 誰かさんにそっくりだお。 / ∩ ノ)━・'／ ( ＼ ／ ＿ノ´.| | .＼ " ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ 一 一 ＼ ・・・ ／ （●） （●） ＼ マルティナ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ 一 一 ＼ ／ （⌒） （⌒） ＼ ・・・ありがとう。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ r, ┃ f'ﾄ、 † _!｣^f_ <;;> _,.i.|.Ⅱ.i.,_ ,.４、. ,-;'::7::,':.｡.:',.:.',ヽ, ／. ＼. r'.,'・,'.:ﾟ:i: : :.:!:ﾟ:..',.:ヽ, | | /.,'｡/:・:.:!:.:・:.i:.:・:.',:.｡',:、 r:9t | .| ,' ,' :.i : : :.|.:.:.:.:| : : :i: : :',ヽ r:9t a_., '"ヘﾞ'､ rf、 i. .| | ｨﾖﾄ=gf＝ｲﾀ=rﾃ:=:fﾄ＝:iﾄ,=I=', iﾋ,. i. r~ｰv, '"ヘﾞ'､,.rt ｲﾄ'i／(o)ヽ }ｲiγ台ヽ|. |! 〉!ﾄ__fii___5i___Ｈ~__白 _.Ｆi__i__.i.._Fiγ台ヽf-'~》／(o)ヽ }｢', , └!=============== | |===========t===============================i:┘ , -'"く, || l. :l.冂.l. .|. i I二I | .!. ! ll | ,..尸''",´('')｀,ﾞ''弋!､.|..l.iI二I:l.| | i:I二I:i.| |...l.冂.l: | || iｗi ／i／冫.l r='===============! !=='-=''"´========｀ﾞ''=-'=======================〔ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{冫!l.i l |;二;.ﾆﾆﾆﾆ;二;二二 | .|.ニ;二;ﾆﾆニニニニﾆﾆ;二;ﾆﾆニ;二;ﾆ二二;二;ﾆﾆﾆﾆ;ニ|| rｭ rｭ i ri.!l.i ; 1._. .|| | r=:t....「~「 ￣. i i.「~「"「 ..「 .「 ￣ .「 .「 「 .「 「r=t「 .「 ￣￣.「~「. r:=:ｔ...| ||::::‐‐‐‐‐=ri yﾖﾒf Ht,. || | |士| | | i´｀i !r､ ,r、ｒ!i . | |´｀| |..i´｀! | |´｀| | |.| . || | i´｀i | | |士| | ||;;:: ,f,ヵｱk什;'- ' 卅k､.|| |__＝=..,,| |__'==' ﾄ〃>ゞ.ｨ| . | |==| |..'=='..| |==| | | Θ.| |.._'=='_..| |,,..=＝__| ||::!,.fｨ=';^"´ ,,..- ' -,,."' || |,γ''ヽ...| | , --t:=====t; . | |iュ| |:二ﾆ | |iュ! |..ΘΘΘ| , --､ .| |..γ''ヽ..| ||::!.,,.,:-;.''「´.| | ; |.. i｀ﾞ'|| | |..:::::::|..| | |'⌒'| || . | | . .| |.ｒ＝i..| | | | .い山り.| |'⌒'.|..| |. l...::::::l | ||::!!l | .| |. | | ; |.. |..: || | |. fb::|..| | |i十:| || . | |rｰ| |.|==.|!| |rｰ| | |.|||:|.| | |!十!|..| |. |fb::::| | ||::!!l |. | | .| | ; |.. |..: ||._.|_|_i!〈fi...| | i.____| || . | ||....| |.|. |!| ||....| | |.|||:|.| | |.___..|..| |. i!〈f:::| |._.||::!!l | .| |. | | : |.. |..:..!___i_l 「~.|:二二二二| |二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |||:|ﾆ二二二二二「~.|二i.___i::!!| |. | | .| | : |,..;-'"≡≡.|.__|≡≡≡≡:| |:≡:≡≡≡≡≡≡≡:≡:≡ |||:| ≡.≡:≡≡≡|.__|≡≡≡i.| | .| |. | | : 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三:|||:| 三三三三三三三三三三三＝コ.士 土 二r=tl二∩二∩二∩二∩二∩二∩二:∩二:∩:二:∩二:∩ﾆ}. |::{ﾆ∩二∩二∩二∩二lr=t二二二二二 ―i__.i―i⌒i――i⌒i――i⌒i――:i⌒i――:i⌒i――:i⌒i ― r:===t`i――i⌒i――i⌒i―i__.i――――― .. ..└:┘―:└:┘―:└:┘―::└:┘―::└:┘:―:└:┘‐ r',;;;;,､::l:┘―:└:┘―:└:┘―――――― ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― _＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ＼ ／ ＼ セルギオス、頼みがあるお ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣￣￣＼ | | | ／＼ | |＿＿_| ＋ |_| |＿＿＿＿__| ／ _ノ ＼ （顔つきが、変わった？） | （ ●）（●） . | （__人__） ・・・陛下 | ｀ ⌒´ﾉ 私ができることでしたら何なりと。 . | } . ヽ } ヽ ノ / く | ＼ | |ヽ、二⌒) .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／ ＼ ／ ＼ 教会の財産を国庫に供出して欲しいお。 ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣￣￣＼ | | | ／＼ | |＿＿_| ＋ |_| |＿＿＿＿__| ／ _ノ ＼ ！ | （ ●）（●） . | （__人__） 陛下、それでは・・・ | ｀ ⌒´ﾉ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | ＼ | |ヽ、二⌒) .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__|_ ／ ＼ ／ ＼ やる夫は腹を決めたお。 ／ （一） （一） ＼ 最後まで逃げず、自分の使命を果たすお | （__人__） | 皇帝の、いや・・・ ＼ ｀ ⌒´ ／ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__|_ ／ ＼ ／ ＼ ／ （●） （●） ＼ ヘラクレイオスの名にかけて！ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ 「やる夫がバシレウスになるようです」 第六章 失われた真の聖十字架 終わり 七章へ続く。 勢いで作りました 少し後悔している・・・。 ～オマケ～ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__|_ ／ 一 一 ＼ ／ （○） （○） ＼ もうダメだお | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ / .i /i i / i i ヽ i:. i i, i, , i / ./,i / / | | ! i!:. | i !, | ! ./ /,i/ ./ | i ! i!::. i!: | | .| .| .:/ ／ / ./ !.| .|| !::.| i: | | | | メ,,／ /...:::/ i/ !i |::} ! .i | _,,i | /／ `'メ_/_ ﾉ !／/1 / | ちょっとまって、今・・・何て仰いました？ /.ヽi | ／"x"::Oヾ!i,~ ,=ニ,,.!/ !/ ! !, | | ／ /::::::::::::::} /::::ﾟ:i`i / | ヽ ,| : | ' !;:::r--i::ﾉ |::__::::! |/ .| ねえ陛下！今何て仰いました！？『もうダメ！？』 : ヽ,! :: | `ー-' `-+" ! | :: i | ::: | , ,! | ::: |::.| ::: | / | i: i:::::| :::. | / | : | !: ,i:::::::i ::: |`=、 rっ ,イ'" .| : | :/:. /:::::::::i i::. .| `=ー:.,,,,,,,,,,,,,.=-:'":/ : i | :: | :::: /:::::::／i .!::. .| ト,,,r=-、;:::::/:..: .:|: .| .:: | :::,,/=＜ ! '!:::. | | ヾヽ `<::.::: .::i: /i .i | '''￣`ヽヽ | |!::: | ヽヽ Yヽ,:::/: ﾉ | ..:i | ,,,______ ヽヽ | |`i::.. !、 ,ｰ ＿,,i,! i i ヾノ | .:i | ￣＼ヾ|'''!:i:. |-ー―-''" i !i, !, `, |.:::i .i ヾ人_!,i:. i＿＿＿,,,,,,,..ｰ-' !:i, !, i i::/i i / ,,,,,,,,,i:. i,,,.. ｰ----='''''"`ヾi i, | i/// ,/ / / ヽ-=,!.i=/丶 ヽ | | / ﾉ / / / / ／ | / `､ i ! |i i , l / / // ／ | / | | | l ! i | | `/ｰ- ､ / ／ | / | ｌ | l l ! ! i / ,,,,- ﾆ=ｘ- ､_ !/ |i _, +十'ｲ i ! ! ''" ／ :;;r jヽ `￣ ﾘ ,, -＝､ ﾚ | / / :| もうダメとか仰ってる間はずっとダメですわ！ /:::::;;;;;;;:`::::::l / :;;r ヽヽ |/| / :! |::::::::;;;;;;;;:::::::l ｌ:::;;;;;` ::| ｌ // :! '､:_ '''' ノ l '''' ﾉ | / :| 考えなされませ！もっと考えなされませ！ ::::::::.. ￣ ` ー ' ,' :| :::::::::::: , ..::::::::::::..l .:| :| :::::::::: :::::::::::::::::::| :| :| ::::::::::::::: l .:| l :| / :| :ｌ :| , ' :::| :| :| ` 、 ⊂ﾆ＝＝ー‐- , ｲ ::::| :| :| 絶体絶命の状態をどうするのか楽しみだ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__|_ ／ 一 一 ＼ シリアもエジプトもとられたし ／ （○） （○） ＼ | （__人__） | もう打つ手なしだお ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ ヽ、 / i i , i ヽ / | / /i /| .|i ', / i | ./ .／/ ／ ! /| i | | .|// X、/／ // | i i | | | ﾚ／ /／`''" !/ 、|!| | | | .| |'" ,.-=ニ、 / `!+ i| | 無いことなんてありませんわ！ | ,.-| | ／ /:ﾟ::::::} =、 |/!/ |. { | | !rーノ /ﾟ:i| / |! どこかにあるはず、探しましょう！ .| ＼| | , , ￣ L/ / ,! | .:| .| r-、 ' { | } .::::::|: : | }, ! ! | ./ / .::::::r+: :::. ト、| ┴-、 - ／ | !、 ／ .:::::::::|-|:. .::: |ヽ, | '" ,..=i-=":::|: | `-=',,／ :::;-''"~`|:i .:i |`ヽ| rﾉ`ヾ |: | ／ / !|!:::|:|ヽ, !, } /"|:: : .| // / !`;:|i| /~!、 | /ヽ |::.::i: .| | i| /| ヽ/!i`|ヽ `'- ./_'Y `|::/| / V ! ||.| ) /ヽ`ヽ,,____,,|ヽ |/ |/ ヽ! | ! /'" `, `ヽ ./ ! i. X .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__|_ ／ 一 一 ＼ ／ （●） （●） ＼ ……教会財産の供出… | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ , ::| |ヽ＼ ＼ / / / | ::/| :| `､`､ ヽ / / / | ::/ |::| `､',ヽ ', ', ,' i | :/' | | ::/ i:| ', i ヽ i ', ,' | ! :,' i|| ::/ || || `､ | | | | | |｀i'-,,, | | ::/ | | ', | | | | | ||.| ｀二＝,,__,,, ,,,__... -!´ﾄ, | | ほらあるではありませんか、もっと！ . | . i | | ／／:::C, 7::c＼ ||ﾍ.| | | .| | ／ {::::::::::::} {::::::::}`､ ,' .| i | /´'| | ヽ::::::ノ ヾ::ノ .| | | { | |:::::::: , .... | | | ＼', '',''''' ＿＿ ::::::::: | i | .:::', ', ／ ｀ ー --、 | | / .:::::::', :: ', / } / | ／ ...:::::::::::'､::. ',､（ / ,イ|:: : | ／ ..:::::::::::／'`､:::.. ',｀'' - ,,＿＿＿＿ノ,,ィ::´:::i ',:::|:: | ｀-ー-´／ /:::::::::／ `､､ ', /`､＼:::::::::::::::,':::::::,' |::||:: | ￣￣／ ./:::::,-{ ＼ `､、 / ＼::::::::,'::::::/ .|:i'|: | ／ /／ ＼ ＼ ヽ／ }::::/:::::/ | |:| / / ／ ＼ r--ｲヽ /＼:／ | .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__|_ ／ ＼ ／ ＼ ／ （●） （●） ＼ 新兵の徴集… | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ / / / / / / | | ! | | !、 / / // ./ / / | | ヽ | | i | .| / ! / ! i. |.| `、 |! | | | | / | / // i| ヽ. |ヽ | .| .| | へ,L/ .|.! ! 丶／"i |. | もっとですわ！ | | / V`ヽ__ ! _／"ヽi ヽ.| | | ﾚ ,-",,=o,~` '",o~,`ヽヽ `| .| .| | / /::::::::::::i i::::::::::`i ヽ | | .| |、.' ヽrｰ-ノ ヽrｰ-ノ ! | | | | } ￣ ￣ | .| | ト|::::::::::::::: ' __ ::::::::::::::/| | .| : |:::i ::::::::::: ,. -ー ,,＿,,- '" V`ヽ.::::::::::!１ .| _ | ::: |_;>、 / } ,<;_i .:. | ヽヽ ,.-"i.:.::::. | >,.,ヽ ﾉ,..=i| |.::::::∧ ）.） ,.="/ .:::i::::::::..| // i:i`- 、__ __ ,,. - T:| || .i.:::::::!、 ヽ,,,,,,.ノノ ／ ..::/"|:::::i::::i .|:| |:{ }:| .|:|.i::::i::| `, ヽ`''''" .::/ |:::::i::::||:| !:! !:! |:/:::/:| ヽ. ヽ .,Å､ .r-‐i'''''''''''i''''‐-､ o| ｏ! .ｏ i ｏ !o .|＼__|｀‐´｀‐／|__/| |＿＿＿＿＿＿__| ／＼ ／＼ ／（ ●） （●）＼ ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ カルタゴに遷都するお！ | |r┬-| | ＼ ｀ ー'´ ／ . -―- . ／ ＼ / /ヽ__ ￤ ヽ ′: /_,/ } ﾊ｀ﾄ､ i | ｉ ｉ ｉ∧ { ′}ﾉ }ｌ ｉ｜ はい、死にましたわ！ | ｌ l{ ヽ ‐--‐ｌ トｌ ､ｌ ﾄ ,_,ノ ｌ |１ ｌ ｌい r ￢ ｌ l ! あなたの帝国、今死にましたわ！ . <ヽ l￤人 ｀ ´ ノｌi 八__,ﾉ} ＼>(＾v′〕ﾌＴ { ｌiハｰ‐ ′ { ,}、Ｙ{ ＼_／ ﾉT⌒ヽ . /ヽ | ＼__, ｨ介く__ﾉv' 〉 / / ﾊ !__ } }ｌ l_,{ . { { ' { } ﾏ!}' }ｌ ｌ{ }=ｨ′ Ｖl .′ }ｌ l{ { | l | }ｌ li l l 丶._丿 }ｌ l{ l ! } }ｌ l{ |ノ / }ｌ ｌ{ | ～終わり～ 無粋なので解説きぼんぬとはいわないが 御覧下さいましてありがとうございました。 >>648 Wiki見てみましたが、なかなか面白そうですね。 そそられます。 今度チェックしてみます。 >>714 ですよねぇ 普通だったら詰んでますよね。 >>741 これからヘラクレイオスの長い奮闘が始まるので ちゃんと描き切れるようにがんばりたいです。 松岡修三のネタ（？）みたいなもん >>750 何巻かは忘れましたが、時間のあるときにどうぞw >>749 松岡修造 ガイドラインでググったら ご理解いただけますｗ 次回もおそらく一週間超えてしまいますorz また目処が立ち次第告知致します。
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