やる夫を拾い読み
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AAで語る中世ロシア史 第七話 ヴァシーリー３世。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 第７話ﾀﾞﾖ ﾀﾞﾖ ＿ r=ミ , . -‐: =ミ ,. : ´: : : :ヽ , =ミ ﾄ､__ハ /: : : : : : : : ヽ＿ __ /: : : : : _:_:_:.:Y rく＿,ノ ヽー‐ﾍ {´￣ ＞ ´ ｀ . ´ ｀ ＜ 八 /:::::::/ ∨ ∧ ヽ ／ ＼. . . .=ミ, , ‐==ミ∠、 ＼/ /:::::::/ ∨ ∧ ___ / / 八 ∨: : : :‘， 〃: : :.: :/ ‘， /:ｘ≦〉 V⌒ ヽ＞‐ ｀ .′ / ／{ ／} ､: : :.: :.i .{{ : : : :_ ′ i ハ } . ＼ //☆/ γ:⌒:ヽ／ =ミ i /／ 、 イ ハ ｉ ヽ: : :| . |: : : :/ ! i |{ }ハ ｉ ｉ . //,γ:⌒:ヽ f⌒ヽ {: : : : : :}／／ | ′ ＼{／ 八 }:.:.ﾉ . ヽ: : :{ | , ﾊ i 八 / }ノ イ |{ i|////{: : : : : } rく⌒Y .V⌒ヽ. 人:_:_:_:ノ／ｰ=彡 | i ● ＼ ｉ , ￣ ヽ,./ ￣￣ﾊ j/ Ⅵ/ ● | 八 八Y/,'人:_:_:_ノ /::::::７ . ∨ У/: : : : ∠.. ＿ 八{ ． ● !: / i... ...八 丶 { ● ． ﾚ' 厶ｲ }///////,イ:｀Y′:::/ ∨/ {: : :／: : : :/ {: : : : : :丶 ／} ﾚ' , ｰⅥ /＼ ／＿}} |///,＞ﾆﾆ,|:::::::::::::/ ー‐‐|: :.: :.: : :.（ O|: : : : : : : ＞ /⌒ i. ⌒ヽ イ } ￣ 八{:::}ﾆニニ| -‐=彡 ー―＜二二})こ__{｝:ﾊ: : : : : ￣「:/⌒Y |. r‐こ｢￣￣￣ 人ｘ≦二二二二二,/ | ⌒ヽ: : : : : |:{ _ノ .,､ ゝ ﾉ ／ ﾄ､＼ ｀寸ｿ | ＼:.: :.|:ソ ／ ＼. ⌒´￣ | ｰ' 、 ｀¨¨ , ´ ー=ミ , ＼ ／ ヽ ／ ー―――一 ´ ー――――― ´ 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ┏―――――――――――┓ ☆*+―+*☆*+―+*☆*+ AAで語る 中世ロシア史 *☆*+―+*☆*+―+*☆ ┗―――――――――――┛ ＼ ∩＿＿＿∩ /) ／∩＿＿＿∩ ＼ | ノ ヽ ( i )))／ | ノ --‐' ､_＼ ∩＿＿＿∩＼/ ● ● | / ／ / ,_;:;:;ノ､ ● | | ノ ヽ ＼ ( _●_) .|ﾉ／ ，,･ | ( _●_) ミ / ● ● | ＼∧∧∧∧／ ¨ ,･ ，彡､ |∪| ミ | ( _●_) ミ ＜ ｸﾏ ＞ ’ ／ ヽノ￣ヽ 彡､ |∪| ､｀ ＜ 予 し ＞ ／ ／＼ 〉 / ＿＿ ヽノ /´> ＜ か ＞ / / ─────────＜ 感 い ＞────────── .／ ／| ＜ な ＞ 〈⊃ } ∩ ∩／ : ::| ＜ !!! い ＞ ∩＿＿＿∩ | | |￣￣￣￣| : : ::::|::::: ／∨∨∨∨＼ | ノ ヽ ! ! |● ●|:::::::::::|::／ ＼/ ● ● | / | (._●_.) |:::::: ／ ∩ ∩ ＼ ( _●_) ミ／ |＿_|∪|.＿| ／ （-(ェ)-） ＼ |∪| ／ ／ (∩∩) ＼ ノ / ☆*+―+*☆*+―+*☆*+―+*☆*+―+*☆*+―+*☆*+―+*☆*+―+*☆*+―+*☆ 〇＿〇 (｡･(ｴ)･｡) ┏∪━━∪━━━━━━━━━━━━━━━┓ 第７話… 「 ヴァシーリー３世 」 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 〇＿〇 (･(ｴ)･｡`) ∪ ∪ しー-Ｊ まとめブログ様 やる夫之書 ttp://yaruobook.blog66.fc2.com/blog-category-81.html . . ´ ￣￣ =ミ ,，´ ｀ヽ、 . , ヽ ／ / / } ‘， . , ′ / ∧ ,′ / / / | /|ｉ | ∨ i ノイ i ﾊ 斗/-|{ | /ヽﾄ､_ | i | i すこし話はさかのぼって、 |{ | ′Ⅵ′八{ ＼ヽメ、 | ﾄ､ . 八 | | y'ｆﾁ斧 ヽ x=ｭ､ | |{,ﾉ ＼ 中世ロシアの君主の継承を説明するわ。 / ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ "{じ::ﾊ》|{i 八 . ′ ｀ ﾊ ゞ ' 八 , ' ‘， . ｉ{ ! ｀ ' 厶イ i 八 | ヽ _ ｲ | i| 今回と次回の登場人物の行動を理解するのに ＼{ヽﾄ､ i＞ イ }/ｉ , i{ 八 ヽ )ノ /＼≧≦i){ノ}／ }ノ}／ ）′ 必要な予備知識なので。 ／ | | | | ／） __,， fi´ ﾉ | | ｀ ／／ _ ／） / || ／イ:Ｔ:rへ ／ ｀こ7 _ 厶}／／ . ′ ヾ／ f⌒Y／ ヽ{ ,へ ヽ∨ ｉ !::／ ／ソくノ) , ′ | /7≧x.､ ／＼ .イ7く /r‐' / | {: /三三ニ／ ｀くﾐ三三{ ′ / | Vニニﾆ／ ＼ 〉三三}＿__{_ | ｀寸i／ ヽ ／三「 | 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ――― キエフ・ルーシ時代の初期は、大公位の継承にルールがあるわけではなく、 そのため大公位をめぐって争いがおこることもあった。 / ノ Ｙ ヽヽ 兄貴をブチ殺して、キエフ大公位をGETっていう！ oﾟ(（●))((●）)ﾟo ／:::::::⌒｀´⌒:＼ ﾐ ﾐ ﾐ .| ,-） （-| ﾐ ﾐ ﾐ /⌒)⌒)⌒) .| l ヽ＿＿ノ l| /⌒)⌒)⌒) | / / / ＼ |r┬-| ／ (⌒)/ / / /／ バ | ::::::::::::(⌒) | | .| ＼ ゝ :::::::::::/ ン | .ノ | | .| ＼/ ） / バ ヽ / `ー'´ / ／ ン | | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l ヽ -一''''''"~~｀`'ー--、 -一'''''''ー-､ ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) . ――― 性…いや、「聖公」キエフ大公ウラジーミル１世はまさに剣で大公位をもぎ取った。 しかし自分がやった事は、彼の12人の息子たちも当然やった。 / ＼Ｙ/ヽ ｷﾘｯ / （ー)(ー）ヽ ／:::::::⌒｀ ´⌒:＼ 息子たちよ…和をもって貴しとなす！ | ,-) ヽ＿＿ノ（-、| | l |r┬-|| | ＼ `ー'´ ／ ノ ＼ .r´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ／´ ヽ | うん、パパが生きてる間はね！ | ｌ ＼ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂 ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､. ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) . ――― ウラジーミル１世は息子たちを各地の分領公に任命したが、腹違いの兄弟など他人と同じである。 彼が死ぬと息子たちはキエフ大公位をめぐって、兄弟同士の凄惨な殺し合いを始めた。 ∩＿＿＿∩ ヽ ヽ 、 | ノ ＼ /ヽ i l ヽ おっと、手が滑ったクマ / ● ● | i ｌ i! | ( _●_) ミ | , ｌ l | 彡､ |∪|､｀＼γ.⌒.i!ヽ、i ごすっ / ヽノヽ＿/. | ..;.;.;.i.;.;ｌ /’, ’, ¨ / ＼＿＿＿,＿）.;. . ..;.;.;i;.;.| / ,∴,∴ | ／’’ヾ弋;. .; ;:;;:l:;ノそ／／∵，･ | ／＼。∴・∵・| ノ --‐' ￣ 'ヽ/⌒) ・∵・∴∵ | / ) ) / ,_;:;:;ノ､ ○ | .| ∪ （ ＼ | lll ( _●_) ミ/ ＼＿彡､ |∪| ／ / /⌒) ヽノ / . ――― この血みどろの内戦を制して最終的に大公位についたのが、「賢公」ヤロスラフである。 ＿ r' ⊂ヽ ､ ＿ , -──- 、 ,, {ﾆﾆﾆﾆﾆi} ヾｰ＝｀ﾞ￣二7 r',.- ヽ;-‐ ''"/ ヾ.ﾆﾆ,フ′ ＼ ､._ =三ゝ-ｧ ,.ニヽ.__,.- V ' / }二i{ ヾ ‐- ,-､ヾ , ‐- 、 , -'､// :| │ rｰ＜＼`ｰ l ｆrj |l ''"三`=.jj.=了j'ﾆヽ_ ,∟.」 ／ ＼ヾミゝﾆj.l ｰ┐ `,ﾆ⌒ヽ!／ノ│ f´Y-- ''ヽ / ＿,.ゝ、` ｰ-/ ゞ,. -一''"￣`'-､ /┐ し1─‐ﾞ〈 ヽ、i´/´ ＼ヽ二〃 ﾚ_,..''-ｰ''"＾｀ヾ!ｰ'′|_,､/ゝ{二.'_ﾉ . ∨! l. {. ″ ,,ｨ } i ﾚ |./ | | . / , | ヾ、i _,.ノ''ll ヾ. i! ｌ | | /| | . / ／／j ／ ヾiﾚ'i′､ﾚ'll. ″/ .!､ ヽ /_,| | / イ '／ ｀ヽ、L∠ヽj! / ,.ｲL l 7/| | 〉、 _ /!‐ﾆ∠n---r',.ﾆヽ∠ﾉ-'t‐くヽﾆ ´ ／´| | . / ﾝ‐ﾆ二〃〉ｰ---ｌj---ゝ.ﾆ'ｲ-r┬く＼ l￣丁 | | / / |l｀Tｰｧ´ /, r}_ | | | l ヽ ! ヽ :| | | / / :l ! V / i r'二ヽ j | | l ヽ. |. | | . / .,' :l ヽ/ ,' | ヾ二ｲ | |. l l l. │ | | ← 「賢公」ヤロスラフ . ,' l l. ,' .i | l. | | |. ,' l |. | | l. | | i l │ ヽ | | / :| l | | ウラジーミル１世と公女ログネダの子 . ! :l. L.l l l Ｌ_| ' ! l. | | |. L__,ﾉ | l ヽ Ｌ＿＿＿__｣. l l___| ヽ. | l. ! ＼ ｌ │_｣-┘ l￣ll ＼. ! L._| / ｢ :! .! ` L＿＿＿_,⊥_ ＿_,.. ‐'´ ! ｉl ,∠＝､、ﾞ __]￣` ｰ＜´__ r＝ゝ、 Ｖ ‘ｰ---‐ ' ´ ￣ ¨´ . ――― 「賢公」ヤロスラフは自分が味わった兄弟どうしの殺し合いをさせないため、 自分の５人の息子たちに最低限の継承ルールを示した。 _ ヾ:::``'''- ;;,,, ＿＿ _,...::- `';,::::::: : ::``''／ ` ￣``''ヽ,:;-- ''``::: ;;/ `;;;: ::::: : :/ `;;:: :: ::: ::: / `; ::: ::: 二. i ::::: :::;; / `;::::／ ＼`'' .''` ／＼ i`: ;:: ; / `《ヽ`''＝.,i i;／=,.'`'ヽ' i;: ／ヽ / キエフ大公は、ワシの長男に継がせる。 ／＼ </ `'-／`` ヽ-_ = i i ::iソ//:/ /二￣ ゞ＝ヽ,.;-/_.:.;:,ヽ i`` i :: :|//:;/--＝＝-;,. 理由は大公の一族でもっとも年長だからだ。 t/ヽ＼ゞ `' /` :.:'` ``'ヽ,. ;:: ゞ :;;i ;ソ／::: ノ `ヽ ＼ ＼丶 i`_:;:;:-'`ヽ- ;:,._;;ヽ-ヾ ::ヽ／ ;;::: ＿,.::＼ / `i＼,...____／ : ;i ／￣ `` i |` i i:: _,-;,_ ;i ::／ ／`￣＼ 他の息子は兄のいうことをよく守り / ヽ＼ii; i_,..;:- ''`| `'-;:,..._ :_::; ; :／ノ ::/::: 丿| / ヽ | | || | | ```''' ￣` 〆:/:::/ / | 兄を助けるのだ！ i --.| ヽ .| ％ .|| | / ;;::: |ｿ ` | i ヾ | ＼＼ ￣￣ | | | /: ;;::::: || ;:: | | ／ | ＿__ ＼ | | | ;::::::/ | ::::| ＼ ／ ＼＿＿＿／￣＼i＝＿＿＿＿＿;_／ `'---- ||||||||||||||(￣|￣)||||||||||||||||||||||||┃ 人人人人人人人人人人人人人人 ＜ ＞ , -───-、 ＜ 関係ない、年長が後継ぎじゃ！ ＞ ､＿＿〃＿ ヽ ＜ ＞ ヾｰ＝＝｀ﾞ￣二7 ヽ Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ` ＼ 三=._ =三 { { ヾ三=._ =三 {ｨｩ j ヾ 三._ =三 （ |.! { え、マジ？ 親父は四男がお気に入りなんじゃ？ |三._ =三 ﾘ`l,〉 j} } 三=三ノﾞ 〃`'/'"`i ∩_＿＿_∩ ∩＿＿＿∩ ,xｧ i, !_,..''"} | ノ ノ ＼ヽ / ノ ヽ ヽ| / ｰ｀¨`''''ー--{... i! / ● ● | | ● ● ヽ ''^ｰｧ ､＿＿＿ ヾ、i _,.ノ'' ミ ( _●_) ミ 彡 (_●_ ) | ヾiﾚ'ﾟ ───(＿＿_.)─(＿＿)───(＿＿_.)─(＿＿)─── ――― キエフ・ルーシで初の「客観的な継承ルール」の誕生である。 . ┌――――――――――――――――――――――――――――――┐ ｜ なおこの「年長者への継承」は、息子への継承とはすこし異なる。 | └――――――――――――――――――――――――――――――┘ ――― 「一族の年長者」とは、普通は自分の息子よりも弟になるからだ。 （「賢公」ヤロスラフには、自分が死ぬときには継承できるような弟がいなかった） 。 。 ヽ ヽ _,ヽ-''""""--,,_ ヽ ／::::::ヽ''''' '::::::::::::::＼ | /ｿ''"""ヽ＼ :::::::::::::::ヽ,| ./ （II）ヽー,,_____ﾉ .| / __ _ ヽー---|-|ﾌ ＿_ | /"ヾヽ | ￣ヽ-,ヽ.--|ソ _.. ..‐::´／ ヽ|;;;;;;;| | | ヽﾉ | _/::::::::::::/ |ヽ丿ﾉゝ |ヽ_____________/ ＿/:::::::::::::/ ＿＿＿_ i＼＿__ﾉﾉ| ,___ / 弟 ,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／ _＿＿__/ヽ/ヽ/ ヽ――'ヽヽ .-／ ――――――――→ ／:::::::::::::::::|ヽ､:::::;::::::::::::／ /::::::::::::::::::ヽ ヽ＼::::::::::::::::ヽｰ丶ー" /:::::::::::::::::::::|´|ヽ|/_:::.::／ /￣￣￣ヽ::::::::ヽ ヽ 丶:::::::::::::::::::::::|ヽ__ 【 孫悟飯 】 _ .. -─':::::::::::::::､::|｀'./｀' ,.!::∠ |/￣＼ ヽ:::::::ヽ ＼ ＼::::::::::::::::::/ |:::ヽ ｀'' ‐-.._:::::::;-‐､｀ |＿・ ・|::::｀::-､ ｜ =ﾆ二::::::::::::::::| """ｒ‐-｀,､-──｀ ｜ ‐=.二;;;;;｀‐ｔ ` 一',.' ｜ ' ｀'ｰ- '". 【 孫悟天 】 ｜ 実 ｜ 子 ↓ ／￣￣￣￣＼ ┌ ｌ |__, __________1 l , ノ ／ || | | ｀i ,-ﾆ［ﾝ _ｨ 一_;-'､_.'t ' え～、私がパパの後継ぎじゃないの～？ ｀-ｦ´l1| t_d b_t | 1! ゝ 丿 |___.l ｀ θィ _ ／ ’｀'､丶｀7'Σ´ 丶 .／ ｀ ----’ 【 パン 】 ――― このAAの例でいくと、孫悟飯のあとを継ぐのは実子のパンではなく、弟の孫悟天である。 . ┌――――――――――――――――――――――――┐ ｜ しかしこの継承方法には１つ大きな問題があった。 | └――――――――――――――――――――――――┘ 。 。 ヽ ヽ _,ヽ-''""""--,,_ ヽ ／::::::ヽ''''' '::::::::::::::＼ | /ｿ''"""ヽ＼ :::::::::::::::ヽ,| ./ （II）ヽー,,_____ﾉ .| / __ _ ヽー---|-|ﾌ | /"ヾヽ | ￣ヽ-,ヽ.--|ソ ヽ|;;;;;;;| | | ヽﾉ | やっぱり僕の子のパンちゃんに |ヽ丿ﾉゝ |ヽ_____________/ i＼＿__ﾉﾉ| ,___ / 後を継がせたいんだ… _＿＿__/ヽ/ヽ/ ヽ――'ヽヽ .-／ /::::::::::::::::::ヽ ヽ＼::::::::::::::::ヽｰ丶ー" /￣￣￣ヽ::::::::ヽ ヽ 丶:::::::::::::::::::::::|ヽ__ |/￣＼ ヽ:::::::ヽ ＼ ＼::::::::::::::::::/ |:::ヽ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/l | ＼ヽ ＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| ｊ｜ }ⅰ l^Ⅵi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:il／⌒ |｜ l 寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| | { ｜| xくﾘ从ｲi:i:i:i:i:iﾘ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{ ｚミ ｜l |:{__ｉ ｷ l:i:i:i:i:i/､ うんうんっ！ i:i:i:i:i:i:i从i:i:iｆ乂〃〃ヽ l |::刈 ｷ !i:i:Ⅳ i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ代"´キ {公-ﾍ [_ン ┘|'=彳 ｜ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:| キ ＼ゞﾞﾍ ..:::::..└:'´ | ､ |ｌl | 私たちの子供に継がせるべきだよねッ！ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|- ､ｷ-一｀"´ 丶 ハ. |ﾘ ， ｰ-ｘ｣｣｣｣｣人＼＼ ┌ ﾏ .;≠彡:i:く ∧ ＼ ゝー ^〈ゝ.＼ ゝ_,ﾉ ｲi:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ ‘， 孫悟天くんには悪いけど ＼人 ﾘﾊｘ.＞ _ ‐ ／{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ﾍこ彡'i:i:i:ｉ:ﾍ`ｰ-｀ニ=‐=彡 人i:i:i:i:i:i:i:i:i:i㌢ ただの分領公で我慢してもらおうよ♪ ＼ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ≧ミ"￣￣´ / Vｉ:i:i:i:i:i:ｉ（ / ‐{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:i:i:i:iﾊ / {:i:i:i:i:i:i:i:i≧イ . _, -──- .._ , ''´ ｀丶 ／ ＼ ／ ＼ / ＼ / ヽ { -－ ﾍ / . }／_ｘｧ￢::::厂ヾ:.￣`丶、 丶（ ∨ ｨ'7.:::/-､ ｌ:::′ }:Y'⌒ヽi |＼ ＼ ', というわけで孫悟天の叔父さん、 /:::/.::/{: |::{ }::| i |::::::＼ ＼ / ′ﾞ.::/{ x‐ﾐ ::} |::lｨ‐ﾐｘ_ |::::::i::::l＼ / あなたの席はないから！ｗｗｗｗ { {_:::::ﾊ｣i んi ん'i ii-|::i:::i::::l:::::.ヽ }/ |:i -{i {::::j {:::_j. j｢ |::i:::i::::l:::::::::.∨⌒丶、 |:ｉ::::} ¨´、 .|::i:::i::::l::::i::::::.}─- ＼ |:ｉ::八 ｰ‐ ' j::i:::i::::ｌ::::i:::::::ﾄ､ ｰ┘ ＼ |:l::i:::::|:i::..._ イ::i:::i::::l:::::i:::::::| `ｰ- .,＿_＼ |:l::i:::::ｌ:i :::::::＞-r '´ |::i:::ｉ:::.!:::::i:::::::| |＼ /＼ / | ／/ /... |:l::ｉ_;;｣ -‐'" ＿ﾉ |:::_」:⊥ -─┘ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/ ￣-‐--／／ ／／ｰ＜⌒ヽ、 ＼ / ／: :-/ : /'( ￣` ￣￣／／: : /-‐ : : : : ＼ ∠ パンよりも僕のほうが年長だ！ ＞ ／ : : : ｛ : //: ＼＿＿,. イ /: : : /-‐ : : : : : : : :＼ ∠ だから僕が継ぐべきだよッ！ ＞ ／＿ ＿ ＼ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣ /／ |/ ＼/ ＼| . ――― こうしてルーシでは、「年長者への継承」と「実子への継承」の２つが並行し、 当然だが各地で継承争いの原因になった。 ＊ , ∧∧∧, ', 〈〈〈〈 ヽ，,･ 〈⊃ } ',∴ ∩＿＿＿∩ ∩＿＿＿∩ | | ､･∵ | ノ --‐' ､_＼ | ノ ヽ ! ! 、 / ,_;:;:;ノ､ ○ | よーするに「叔父と甥の継承争い」クマよ / ● ● | / ，,･_ | ( _●_) ミ | ( _●_) ミ／ , ',∴ ･ ¨彡､ |∪| ミ 彡､ |∪| ／ ､･∵ ' ／ ヽノ￣ヽ / ＿＿ ヽノ / ／ ／＼ 〉 (＿＿＿） / / / ――― そしてモスクワ大公国では15世紀の前半～中盤、「甥と叔父との争い」が国を二分する20年もの内戦となる。 ::::::::...... ）) .....:::::::::::::::::..... ヽ/_,ヽ, ヽ､ |/ ヽ、 ゝ へ /'''ー―' 、 ｊ `l ／,....,,_＼ ヽ ,､__＿, ゝﾉ , - ,,,_ (' .( ;ヽ く、 ,' （ `'ヽ、 ,' ‐-,,,,,_"''' ‐- ,,,,,__ ヽヽ' ,⌒ヽゝ ヽ C ヽ、,ノ、 ~""''' ‐-,,,,,_‐-,,,,,_ ヽ||/ | ヽ、 ,､ く ゝ `ｰ‐ｰ- ~""''' ‐-,,,,,_ ｃ,,-‐''ヽ､ /ヽ ヽ、. ／__＼ヽノ ／＼ くゝ ,,-‐'' ヽ ,.-ヽ、 '､( ヽ く '､(ヽ く ,r゛ ,、 `' "'ヽ,.-‐''"彡彡ヽ, ヽ' ,⌒ヽ ヽ' ,ヽ ,r' ／__＼'''''''''ー-/彡彡ヽ,.-'7゛ｃ,,-‐''ヽ ﾉヽ"'''ｃ,,‐'' ﾉヽ,r゛ '､( ヽ く /,.-‐''/ / くゝ-ー'''' ヽ 7' ,.r' ヽ' ,⌒ヽヽ、 ヽ/.., /ヽ /彡ヽ彡ヽ ,､‐''ﾞ ''''''''''ー―─ ー―─--,,-ｃ ,,-‐'' ﾉヽヽ/ ,'...,;`/、 ヽ、 / / ヽ,‐' ﾞ くゝ-ー'''''' ヽヽ ,' ,' ﾉ ヽ、 ＼ ｌ_,.-‐''" ／＼ ヽ,.-‐''"ヽ..ノ、,'/ `_,.-‐''" '､(ヽ く /彡/ヽ(ミヽ､Yｌ ,.-‐''" ヽ' ,ヽ / / ヽヽ､__`ﾉ ‐- ,,,,,_─ー―─---ｃ,,‐'' ﾉ ヽ、( _,.-‐''" ""'''――─---------ｰ'''"ﾞ｀ . ――― この時期の隣国は自分の都合で手一杯で、干渉されずにすんだのは幸運としか言いようがなかった。 ＿＿ ／|: : :.:::| l | : : : :| | |: : :. .:| | |: : : :.:| iv'ﾍ | |:|ｌ＝=| | ;`;| | |:|》: ::::| i'1 | ;'l:| i'`'i 、 ／| |:|＼ : | . |;'| ,、 !:`l'| ζ＼ |;`;| ∥ 〕 .| |:| || | ./＼ ＿.|;'| /.:〉 -､_|_.;l:| ＼';､＼ :|':i;;| . i'1 ||／> r┘.:| |:| ||::| | ∥‐┘ .:|';|──へ./.:/＿r‐ ｰ|＿}:;| ＼';､.＼|;';;;| ./〉 |;|＿r／／ /|￣＼:| |:| ￣ .:〃..／>.::|;'|:::::::::::::::/.:/::::::::::: -|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';､＼;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|／＼/＼ 《／／ ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]:: ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼;i`!､::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<＼／ 〈:::.:... ＼ 》 ' .::::::::/|＼＿ｎ:::::::::::::::::::: -|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､＼::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::＼＼ _＿＿__:::::.:..〉″へ:::::/ .| |: : : |:|::::::::l`!へ、 ｰ|＿}::/ ､';';〉.:/ /{＿|┴lニニニニﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::＿＿＿|」＿＿:l;_;_/／..::. ｀〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : : -|＿;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rｪ┘＿＿;!＿__;!＿＿;|＿;_;:::.:／ : :| |: : : |:|::::::::| | : : ~゛'' ┘⊥ ｣_ | |{＿|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|＿;!＿＿;!＿＿:l＿＿;!＿＿;|<___;_/＼_;_;_;|;|-∠|_|;_;_; ~゛'''' ┴'::⊥Λ二＼.:| .:|ー:|＿＿;!＿＿;!＿＿;!＿＿:l＿＿;l:::...＼/＜＞::. ∠二 ｀ , ' . ｀ ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」＿;!＿＿;!＿＿;!＿＿;!＿;ﾄ､ r─‐-､ ...:.:.:.::.: , ~゛ ┴ ⊥. .,_..:::| ::/￣.￣'"ヽ┴-､_;_;_;_;_;_;_ ,, ｀ ~゛'' ‐-|＼＿＿＿ﾄ--/.. ...:::::::./| ` ., ｀ ,. ' ＼|__;_;_;_;_;!─l二二二l/ . ――― この内戦では「甥」の方…つまり先代の息子であるヴァシーリー２世が勝利したが、 争乱の中で一度は敵に捕まり、目を潰されて「盲目公」となった。 _V ヽ l＼ r´ _ ヽ/´ ー ､ ヽ､ ＿ヽ ー' ／ ｀V ミ i!i ﾄ, ヾ､彡 l､ ∠￣ ヽ ､ ＞‐￣ / _ ﾐ ＿ミ-一｀ i!i i!i i 彡 ﾚ, 二＞-､ ∧ 〈 f 三 ﾉi!i /ﾀ /i 〈 ﾉ) /´ ﾄ ヽ' ∨ ､_从ソ/ノﾘ ﾉ ヽ < ＞ ､ lﾘ ヽ r=三彡=､ ﾞｰ､_Vﾚi_'' /i l ト' ＼ レｿ ｀´l t､_＿, ｪ彡' ﾗ ｀ﾐｮz'ｨ j/ イ ﾉ ､ ､ ､ ＼ i l l ｀ｰ==' rfシｼ'｀ｰ｀"r' ／／ 从从ト､l､ ヽ ｒ r / / / 《三≡彡'” | ' ´ ﾆ三三三ミ ､ヽ ﾚ´＜ノ' ∨ ､ l . ﾆ三三三三三∧ノ / l | 〈 _ 〉-｀-' 三三三三三三∧ノ_ﾉﾘ ＼ ｀¨>‐' 三三三三三三∧||ﾍ ＼ ＞' 三三三三三三∧||ﾊ ヽ { 三三三三三三三l||||ﾍ ／ ｀ヽ l 【 「盲目公」ヴァシーリー２世 】 三三三三三三三||||llﾊ ／ ー - ' . ――― そして「盲目公」ヴァシーリー２世の息子は、 目が見えない父の政務を助けるために１２才から軍を率い、政治にも参加するようになった。 ,,（（彡从((彡;;;;彡彡彡彡,､;;'",､"／ ,r'"ｲヽ从从〉从//从从彡彡ｰ彡彡;| た な 失 |（（;;;;从ijj|从〉/从彡彡;;;彡彡彡 彡| め ら っ ミｱミ从ﾐ十ン＜<ヽ{（ ヽ从三三;;三| に ぬ て （(~ﾐミ三ii从ﾐ三ﾐ);| ヽ三;;;;三ミミミﾐ;} // も は '=三((（（（从iii」（ヲ''~￣'''ヽ~;ヽ~'ｰ-､{ ・・ の ﾇ彡tヽ,=マ~;（;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ii;;;;L;;;;＿t､ の (彡''~＊｡;ﾘ⌒' ､; ;;;;;;;;;;;;;ノ";;ﾉ''|;;;;;;;)）ヽ＿ ＿＿／ |i ij;;;;;;/ﾉ::::::::::'､＝=≦ｰ'"::: |/ﾚノノﾉ;;;;ﾉノﾐ 'itk;;;;ノi､｀:::''つ:::.､ ::::::::::::::::::::彡,r';;;;;;;;;;;;'ﾘ､ ~'ｰt''~:::｀';;､:::::::::::::: :::::::ﾘ｀~;;"ヽﾉ）;j;;;j､ ヽ :: ,ｧ'''' ｰ-､:::::: :::::j;;;;:;:;:;:;:;:::: :::: t;;､,,, ヽ: " (⌒':::::::::: :::::/;;;:;:;:;:;:;:;:::: ::::: ヽ;;;ﾐ~~~ . ヽ''''" '':::::::::::::::;､-'";;;'"彡:;:;:;:::::: :::::: ）ﾐ;;;r'" ヽ ...::::::::;､-'";;;;;;'"::::::;:;:;:;:;:;:::::::::／ﾐ;;;;t､;;; . ,,､､｀'t'''''''''";;;;;;;;;;;;;;;;::::::;:;:;:;:;:;;;;;;;／ミ;;;;;;;";;;;; ,,,､-ｰ ''''"~;;;;;;;;;;;;ヽ つ;;;;;;;;;;:::;:;:;:;:;:;;;;／~' ､;;,,､-ｰ''" ;;;;;;;ﾚ;;r;;;;;;／／／ヽ ::::: ;;;;;;;;:;:;:;:;:;''":::/:: ;;;;;;;;:;:;:;~""'''' ､／;;;;;;;;／;;;//;;;／:ヽ ::::: ;;;;:;:;:;:;彡:::/:: ;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ､ヽ;;;;;;;;Y;;;;/;;;;;/三::::ヽ ::::: '':::::ﾘ彡/::彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::: r'ヽヽ;;;;ﾘ ;;;;;;;/ ::::: ／:ヽ ､::::: ::::j:/'ｲ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;/;;;;;ヽ､）;;;;;;;;;r⌒i"::;;ノ,,;;)::ﾐ;;ヽﾉ |'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ――― この少年時代から政治・軍事にガチ本番で参加せざるをえなかった少年こそが かの「大帝」イヴァン３世である。 . . ,, .,-,,,.ｫ,,..}-､ , ----- ､ . ,i.y'z':Y:::::タｯ彡:ｴ ,,. ,r'. ｀ヽ ,小k刋劜.tム三引Ｋ ,i' 続 見 か 'i, 丸ミ」ア心匕彡≡::刊. i. け え つ i ≒刃川:::べ≡う彳z凡 i. た ず .て .i ''ﾍ ﾆｭ ^=ｧァ',rTjj .i:ミi |. 男. と | 'i,〈 , 'i 'i'",. rィ::::４i .|. が も 眼 .| 'i, r- i i" ,i j，り､ i い .は .| . 'i,::::; .,r'"i :: ﾞ^± た 戦 .,' ^'､'":::::,i' :::::.,r'''''" 'i, い ,i' ,. -- ､., 'i, .V .,.ィ' :: ,,rｧ＼ ,r' ｀ヽ ,i',r..'" i ::,r::j' '' :::`ﾚ-----'" 'i, ,.r.ｙ' i :::' i :::::::::::ヽ.ヽ 'i, ,r':::::: :::::::::'i,:::::::::::i:::::::::::' :::: 'i,i ..生 オ.そ 'i,. /:::::::'''ﾟ.^i'':::ｧ^^'''弋::::::::::::::::: :::::::::: .i ..き .レ.の .i ,. ,i' i'::::ｐ i i ,r':::::;⊥::: ::.. :;:::::::::::: i, ..て の.男 了' ,i' i、:::__,i' -':::::::;r'" 'i,:::::::: ＼::::: ::::::iii::::::'i, ..い.中 も i i ::::::＞､:::::---''''":::: ::::::'i,:::: ::::: i i:::i ..る に .,' 'ヽ::Y.R ::: ,,___ :::: .y:::＼:::;;;j ::'''"i:::::: 'i, ./ .i :::::::::;...., .;;:::::;;;: .,r':::::::::T :::: i::::::: 'i, ./. i ::::'.i''''''''''::::::::::::::i ::::::::;;,i' :::: ,i' :::i ,r' i､ ､ i .O,,,, ::::::: i:::::::::::::::::::::i ::::: .{:::i ..i :::::i -ー─'" iヾt ｧ .O :::::::::'" ::::::::::::::::i :::: ii i ii :::::i ――― 幼年期の国を２つに割る長期の内戦と、父の目が自分の従兄弟につぶされるという経験は、 彼に様々な教訓を与えたはずである。 . ――― しかし結局、「年長者への継承」か「息子への継承」かは、はっきりとルールとして定められることはなかったが… 大公の権力が強化されるほどに、「我が子を自分の後継ぎに！」という大公の意志が通るようになっていく。 ∩＿＿＿∩ | ノ ヽ （ ） / ● ● | （ ） そりゃ今の日本の皇室典範みたく ＿＿| ( _●_) ミ＿＿ ( ) 100％ルールにそって決めるなら争いは無いクマ。 (＿. 彡､ |∪| ､｀＿＿ ）─┛ ／ ／ ヽ ヽノ /_/:::::/ でも王にガチ権力を持たせる王政では |::::::::::| / (￣￣￣ヽ |:::::::|￣ ある程度の融通性も必要クマ。 |::::::::::| | ￣￣ヽ .ノ |:::::::| / ／￣￣旦￣￣￣￣￣￣￣／|/ ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ | | | |-------------------| | . 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 /:::＼ ,. -── - /:::::::::::＞‐- ｀ ､ {:::／´ ─-､-─────ｧ У ／ ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::} ／ / / | } ヽ ヽ::::::::::::::::::/ ／ / / / イ / }ﾉ ﾊ ‘;:::::::::::::/ ／イ / / / / j/ |/ハ } } ‘;::::::／} { { Tj7j7j7 / ｲ| -!-､ﾊ / |. !／ ﾘ ではこれより本編… V l /z≠=ミ j! jﾊ/｀ト |｜ ＼ ／ヽﾍﾊ! r':::} ´^芹ミ｜ /! | ヽ ヴァシーリー３世の時代を語ります。 / .イ 小 Vｿ r'::::}》!. / jﾉ } } { /{ } , ゞ'' 厶ｲ / }. | / |/ 八 ﾄ ゝ.. _ 八 { / /／ ヽ! ヽトィ＞ イ ／! /／´ /{´{厂 ｀爪_＿ { ／ j／ / ! |!_＿_／／ !∧ /'´ ｀ア::::::>＼_＿__／ ⌒ヽ / イ! /::::::/ ＼__／ -─ﾍ /::::::::|／:::／ / } {::::::::/::::::/,,..イ´＼ {/ ,’ !::::/::::::/:::::::::::::::::::ヽ {! / 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ――― 「大帝」イヴァン３世が晩年になって次の大公を指名したとき、彼の弟たちはみな既に死んでいた。 だから長男のヴァシーリー３世に継承しても、「叔父からクレームがつく」という心配はなかった。 「大帝」イヴァン３世 ―――息子たち――┬―― ヴァシーリー３世 …長男でモスクワ大公の後継者 ｜ ｜ ｜ ├―― ユーリー ｜ ｜ 弟 ├―― ドミートリー た ｜ ち ├―― セミョーン ｜ ｜ ｜ └―― アンドレイ ｜ ｜ ｜ ├― ユーリー（死亡） ｜ ├― アンドレイ（死亡）…イヴァン３世に反抗して逮捕され、お取り潰し ｜ ├― ボリース（死亡）―┬― フョードル（？才） ｜ ｜ ｜ └― イヴァン（死亡） ｜ └― アンドレイ（死亡） ※女性と幼年時に死んだ者は除く /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜ : _: : : / 〈 ノ |/ ﾚ ヽ }|:./ヽ: : :| 年長ぶる叔父が居ないってのは楽でいいねぇ♪ ＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ,;' （( 俺のやりたいようにやらせてもらうぜ。 ＼_! ' ! ( ( ヽ) ヽ 'ー―-- ／ ヽノζ ___,ｒ| ＼ ／ |￣￣￣|(^) ／:/::::| ＼ ヽ _ , ィ´ | ''..,,''::;;⊂ニヽ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ .| .,,:: ;;;;ン=- ) 【 次のモスクワ大公 ヴァシーリー３世 】 ／:::::::::::/::::::::| ＼ / ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ イヴァン３世の長男 . /:.:.:.:.:.::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /: : : : : : ::::i: ::::ﾊ:: :::::::: : :::ﾄ:::::::: : i: : :::::::::::ヽ /: : /: /: ::::::|::::/ V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::| |: :/: /: :/:::::|∠─ V| ヾ:::::::|￣ V:::::i:::::::::::::::::} ﾚ.|:.::::|:::i:::::/:/ .､ﾊi ＼:::ﾚｨ--V::ﾄ::::::::::::::::ヽ ・・・とはいえ、俺は親父のようなチートじゃない。 .|::::::|:::l::/|::ﾚｲ飛ゝ ヾ| 'ｊ及ｧVﾊ::::::::::::::::ﾊ |::::::|:::K .V 辻 tｊ} 弋 ｿ ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ |::::∧:r-､ ゞ- '´ ￣ i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞ だから親父のやった事、やりたかった事を引き継いで |::/ |:|ﾚヽ i レｲ/'ﾘ::::::＞ ヾ. | ヽ∧ ＿ r‐ム::ﾊ／ V:::/ ヽ､ ／'´ 親父の忠実な後継者になるんだ。 ヾi }＞ , イ | ｀ - ´_ -┴┐ r‐'V/￣ /::＼ / /:::::入 ./::::::::::|""＼ ／:/ /:::::::::::∧ /::::::::::::|::::::::::::" - ､ ／/:::::|V∧::::::/ ＼/::::::::::::::|:::::::::::::::::::::: ――― ヴァシーリー３世の政治方針も父と同じく、「他の諸公の併合」と「統一国家にむけて中央集権の確立」である。 . ――― もっともロシア諸公の併合は父の代であらかた完了したので、力技でサクっと終わらせた。 /: : /:: : :./: : : :.!:: : : !: : : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : : |: : : : :|: : : :|: : : | ,: : : ',: : ::ヽ : ! |: : |: : : : : ,,=''".＼: : /|"''=:;,ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| 大人しく併合されるのと |: : |: : : : /" _,=､ | :/ |:./,=､ Ｖ: ..|:.: : : | V ＜ : _: : : / ((;･.,;)|/ ﾚ((･.,;) |:./ ヽ: : | 戦争でボコられるのと、どっちがいい？ ＜:: |. 小{ ￣ ￣ ﾚ{: :.|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ ／⌒ヽ_ノ） ) ） ＼_! ＿ ' !! ,' ;'⌒'ー''´ ヽ ＼ｰｪｪｪｪｧt ／ | i| (⌒) ___,ｒ| ＼ ､＼＿ ｀ヽ ／ ﾉ ,'.! ﾉ ~.ﾚ-r┐､ ／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼ ＼'、 .／ //､ ノ__ | .| | | ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧.＼､_＞'´ ノ'´ 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ ／:::::::::::/::::::::| ＼ /"''- `ｰ一''´ ￣｀ー‐---‐‐´ ――― 残りの旧ルーシ領はリトアニアに征服されたウクライナといった、完全な「他国」である。 ＿＿_ ..::´::::::::::::::::〃⌒ヽ､ _ ／::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::＼ ｊ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 元の持ち主に返せとは言わない、 /:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ i::::::/::::::i::::::::!:::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::', 奪い取らせてもらうぜ！ |:::/::::::::ｉ::::::∧:::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::i､::l ､__Ⅳ::::/:::i:::::ﾒ__!::::::::::::匕ヽ:::::::::::::ハ:| . ﾌ::l::ｒ'l:::/!::/ｾﾐl::::::ﾊ:::尨_ハ::::::i:::ﾄ､`! ´￣]八!/i」:i ￣ !／ Ⅳ 小ハl ／ .／ .／ ｊ､八i ´ ｊ〉 爪i ／ .／ .／ ｊヽ､ ｔ＿ｱ .ｨ ／ .／ .／ __＿／/| ヽ __／/ |＼ ／ .／ .／ ,...-',,⌒ゞﾐ､:::／:::::|〈 ／ .|:::::＼ﾞ''ｰ-::､_ ／ .／ .／ /::／.:::::::::::::..ヽ :::::::/∧ /￣＼ |::::::::::＼:::::::::::｀ヽ,／ .／ .／ /:::::::::::::::::::..`ｰ-､:::::|/＼丱/／ .∨|＼:::::::::::／＼／ ／ .／ . |::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ| |＿/ .|:::::::`:＜::＼. ＼ ／ ／ |:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヽ､ .|;;| |::::::::_ノ⌒ ｰヽ. ＼／ ／ . l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヽ.､ ,r‐'ﾞ ＼ ＼ .／ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ ＼. ＼／ . l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼ ヽ. ＼ ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼ ﾉ,.＼／ ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽイ./::::I ヽ､:::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|:::丿 . ――― リトアニアやタタールの汗国たちを相手に、時には負けたり四面楚歌になったりと苦戦もするが… . ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! メメタァ！ |: : |: : : : : |: / ＼ノ￣￣｀ヽ、―ニ 二 |: : |: : : : /!/ ⌒／ ´｀ヽ _ 三,:三ー二 ＜ : ｣_: : / 〈 ノヽ--/￣ , ｀￣￣￣ ＜:: |. 小{ _,,..ﾐ } ...| /! 厶ﾍ ﾊ 」_}｀ー‐し'ゝL _ ＼_! _,:ﾍｒ--‐‐'´} ;ー------ ヽ ,,ノ｀ヾ:::-‐'ーｒ‐'"＝＝- ___,ｒ| ＼ { / ／ ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼ ::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::! ――― しかしリトアニアにも勝利して、ルーシ時代の領土だったスモレンスクを取り戻した。 /::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::', /:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i ,'::::::::::::/::::::::::::: /::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l l:::::::::::/:::i::::::::: /＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ _ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ::i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::! ＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ近::｝::::/:::／|:/近:｝l::::::::::ハ:::::! ふんっ、大したことない相手だったぜ！ _,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐":::/／};;;;{′ゞ‐' l:::l:::/ ∨ ￣｀￣｀＼:|:/ # };;;{.′ };;;{ ､ };;;;{∧!/ ＼|＼ };;;{ ___ __ U / ′ _{i uヽ _ ノ ／ ﾄﾞｸﾄﾞｸ // ｀＼ ＼ ／ _,､-;'´;;;i `ｰ ､,｀_ノiヽ、 _,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､ _,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_ . 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ＿ ＿_ . ´ ｀ ｘ≦7７ ／ ＜,///// . r≠≦７ ∨//ﾊ ∨/// / 、 ∨/ ｀¨¨′ ′ i |{-‐、- ′ i i !| !ノ 八{ ＼ヽ. | 「大帝」イヴァン３世と、 | ／八ﾄ､ / ィ笊ミx‘ ｉ | . ノイ ixf笊 ソ 弋うﾘ ｉ |i 八 次のヴァシーリー３世の時代に獲得した領土を 八 {弋う ,,,,, ′ 八 ‘， ー ゝ ,,,,, ' 厶イ |{ i 画像でアップロードしたわ。 ｉ{ 人 c イ{ i 八 ′ . 八{ i ≧=‐r＜＿jハノ}／ ＼{ ゝ⌒ノ|{ ヽ 流石に時代が進むとAA地図も限界ね。 ,. イ 八 ／｀ 、 / , ヽノ,:f^V7 i i /＿ /:::i ____ / | →ttp://uploda.cc/img/img4788.gif | f,//,'/::::::|///// , | |///,:人::|//// / | |///ｉ::Y:::|/// / -‐…‐- . ／ ＼ / ‘， ′ ﾄ､ __ l| l __ ', ‘， l| ! ＼ | }へ. }| こうして見ると、 八 | ┃ )ノjノ┃ } 八 | ＼{ 厶ｲぅ } | イヴァン大帝の広げ方が鬼畜ﾀﾞﾅ。 人 r‐..ｭ __,／ | i≧=‐r‐v‐=≦ﾍ ！ | /::|:Y^V´:::{:::‘， ‘， それを維持して追加した . | ':::::|::|::::|:rz:‘，::‘， 人_ゝ Ⅳ::::::|::|::::|:::|:::::‘，::‘， ヴァシーリー３世もすごいけど。 {:_:_::|ー――‐‐ﾍ:::::::〉 ／し､ ー' |__厂|￣＼___｀し'/《 ノ Ｙ⌒i⌒Y⌒V＼//乂 ﾟ｡ | ‘, ‘, {__ﾉ ＼__}  。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ┌――――――――――――――――――――――――――┐ ｜ さてイヴァン３世の頃から本格化した「中央集権」だが… .｜ └――――――――――――――――――――――――――┘ ――― イヴァン３世に続いて士族の増員をし、さらに外交や財務といった専門的な役人も登用するようになった。 ,-､ .,|IIII|,、 .／;;;;;;;;;;;;;;＼ .._日iiｖiiｖiiｖｉｉｖｉi日_ |:::ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ:::| ｪ|::::i━━━━━i::::|ｭ |::|::::| ||:||:||:||:||:||:| |::::|::| ;ヾ ; 台 |::::| !!:!!:!!:!!:!!:!!:! |::::| 台 " ; ゞ ; ; _＿＿.iｪｪｪ:|;;;;|二二二二二|;;;;|:ｪｪｪi.＿＿_ " ;ゞ ;ゞ ヾ; ;" |:::,-､::[._＿＿[((～.)（）(.～))].＿＿_]::: ,-､::| ;ヾ ;"/" ; ;"ヾ ; " ;;--、.__＿＿＿＿＿＿＿＿|:::IIII :|:::┌┬┬┬┬┬┬┬┬┐:::|:: IIII:::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ ; ;ヾ ; " " ;; ;ヾ ; ; ヾ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|:::::::::::|:::││││││││││::.|::::::::::::|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ヾ ;"; "i "; ; ";;;ゞ゛;;; ゞ.|:|[]|::|[]|::|[]|::|[]|::|[]|::|[]|::|[]|:::「」 :|:::││││││││││::.|:::「」 ::||[]|:::|[]|:::|[]|:::|[]|:::|[]|:::|[]|::゛;ゞ ;" "ゝゞ; ; ゞ ; ;ヾ ;;::|:|__|::|ｒ'" ∩＿＿＿∩_|::|__|:::l:::l:::|:::││││ ∩＿＿＿∩| ::.|:::l:::l::::||__|:::|__|:::|__|／⌒ヽ-、|__|::ヾ ;"; "i "; ;; "ゞ; ;;ゞ゛;;::|:|[]{" | ノ ヽ:|[]|:::「」 :|:::││││ | ノ ヽ::.|:::「」 ::||[]|:::|[]|／....;;;;;;;;.､`ヽ.::|[]|.:;ゞ ;" "ゝゞ ; ヾ;ヾ;ヾ; ;";;;;/∴｀ / ● ● ||__|..＿_..|___|..│││/ ● ● |:|＿_..:::||__|:;;|./"⌒';; ∴;;;）;;;）._|;;ヾ ;"; "i "; ; "ゞ;;ヾ ; ; ;__i_ || ....| ( _●_) ミ:::|::::::::|.／. ┴┴┴| ( _●_) ミ_:::|￢￢;;;（,,, ...::;;;;;;;;||,,,;;;;;;;;;;）;;;゛ ヾ;＼ " ヾ; ;ヾ;ヾ; ;ﾒヾﾆﾆ[_]. 彡､ |∪| |ニ三三三三三三三彡､ |∪| ､｀‐三ニニ－ ; ;ヾ; ;_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-ヽノ,､..ｿ ､￣￣￣_ -‐ ''" ＼` ヽヽノ !＼ ￣ﾞー- ､￣ 貴族でなくても専門家は /;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_ ハ / |ヽ￣￣／/ ヽ ﾊ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､| ヽ く ! .>ーく / > / ! 「書記官」として登用されたクマ . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::| | _＞ ﾚ'-､ r‐/ ＜_ / ! ﾌﾟﾘｶｰｽﾞ ――― 士族や宮廷の貴族たちを管理して、専門の仕事をさせる組織「中央官庁」の名前が史料に登場するのは このヴァシーリー３世になってからである。 （※もっとも原型をつくったのは前回に述べた通り、イヴァン３世から） . ――― さらに士族たちを「都市監察官」に任命して地方に派遣し、 地方行政もモスクワ大公が支配できるようになった。 大公に任命されて来たクマよ！ ∩＿＿＿∩ ﾎﾞｽ | ノ ヽ''''''.;、 ∩__§＿__∩ ガッ ,,......-/ ● ● | ）. _/）ﾐ / ===･ ヽ|==============>・ ”” ; | ( _●_) ミ ／ ⊃ ﾋﾟﾝｯ | ○ ○ ヽ ;; 彡､ |∪| ヽ´ ／ 彡 (_●_ ) ∪ | ; / ＿＿ ヽノ / ､＿／──;; ヽ |∪| /ミ ; (＿＿＿） | ―――'" / ヽノ ＼ ￣￣￣￣￣） ,,..-'''⌒;, / | | ￣￣￣￣ ／ ,,..-.';;-' ｜ （ ,,...-''";;., ";,..-'" |"”” _,.-|; ;| |_,,...--''" "'-''" ―――――'" . ――― こうして父から中央集権の方針を引き継いでいったヴァシーリー３世のことを、 外国からの使節はこう述べている。 「大公は、俗人と同様に聖職者をも支配している。」 _,.．-'''"フ⌒ ー､ ／／ .／ ／ / i i .＞､ / .// .／/／_,ノ { { { ', ＼ 「彼の顧問官はだれひとり、主人の意見に異をとなえない。」 . i i .ｉ i ./´ｲ⌒ヽ ', ', ヾ ∨. ', . | | { |/ ＼ ＼ ＼ ヽ.} ヽ{ ゝ/ ‐''⌒''= ヽミ三≪.| 「大公の前では万人が己を奴隷と称している。（驚）」 . i r' .Y ヽi !.i . | ` ｒ' _,ノ彡' '〉==‐ ､ / 二ﾆ=i!i 「大公は自国民に行使する権力の大きさでは、 } , -'" .,' }三.ﾉ/ あらゆる王侯をしのいでいる。」 . ',＿ __ ￣/_i＿,'__ﾙﾆノ ｒﾌヽ_ｸ | { {￣ | ,.-┴- ．._ }/￣ﾉ＼,..-'" " .＞- ─ ‐､ 神聖ローマ皇帝の使節 ヘルベルシュタイン→ ／ | / ／ ==､ . それから大公さま… 領土を増やしたはいいですが、 ∩＿＿＿∩ | 丿 ヽ かっての「公」が貴族としてモスクワ宮廷に入って、 / ● ● | | ( _●_) U ミ ちょっとした勢力になりつつあるクマ。 彡､ |∪ | ,,/ / ヽノ ″ |´ 丶 ヽ ヽヽ ｒ ヽ、__) (_丿 ヽ、___ ヽ ヽ と＿＿_＿ノ＿ノ ( ⌒＼ミ─‐ヽつ 独立国家の君主に近い、かっての分領公ほどじゃないけど、 ,,,-──´ ＼ ／/. ● ヽ モスクワ宮廷で派閥を組まれると厄介クマよ。 / ⌒ | ∬ ノ ´ ・ ● .⊃-─┐ ( __,,ノ‐. ノ● ´__.| 茶 | あいつら一応は世襲の領地持ってるから、忠実さに欠けるクマ。 .(＿,,--ー───‐ヽ,,,___＿／＿_人二ノ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| 宮廷の貴族には、きちんと省庁と官職をつくって |: : |: : : : /!/ -=o=-| :/ .|:/ Ｖ: |.: : : | V ＜ : _: : : / |/ ﾚ-=o=-|:./ヽ: : | ポストを与えようと思う。 ＜:: |. 小{ ﾚ{: :|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V ＼_! ＿ ' ! 正式に権限を与えるかわりに、 ヽ ／ ｀t ／ ___,ｒ| ＼ { / ／ 「俺に任命された国家公務員」になってもらうよ。 ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ~~~~~~~~~~~~~~~ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ （ コレも親父のやろうとしてた事の応用だけどな ） ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐ ｜ こうして宮廷の貴族たちも、行政機関に取り込まれていく。 .| ｜ | ｜ しかし彼ら貴族たちは後に君主の力が弱まると、厄介な政敵と化すことになる…。 ...| └―――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘ . /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜ : _: : : / 〈 ノ |/ ﾚ ヽ }|:./ヽ: : :| ＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ,;' （( ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ＼_! ' ! ( ( ヽ) ﾎﾜ～ｯ ヽ 'ー―-- ／ ヽノζ ___,ｒ| ＼ ／ |￣￣￣|(^) 行政機関もまだ未完成だが、 ／:/::::| ＼ ヽ _ , ィ´ | ''..,,''::;;⊂ニヽ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ .| .,,:: ;;;;ン=- ) かなりサマになってきたし。 ／:::::::::::/::::::::| ＼ / ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| そろそろ「分領公」も必要なくなってきたな。 |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : | ＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V では「強いモスクワ大公国」のため、 ＼_! ＿ ' ! ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／ 弟たちには人柱になってもらいますか～。 ___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／ ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ 分領の削減は親父の意志だから、みなも分かってくれるだろう。 ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ . ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐ ｜ しかし親族の治める「分領」を削るやり方は、父親に比べると明らかにやりすぎだった。 .| └―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘ . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : : |: : : : :|: : : : :|: : | ,: : : ',: : :ヽ : :! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.: :: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| 俺の弟たちに告ぐ。 |: : |: : : : /!jニﾆｺ| :/ |:./iﾆニＶ: :|.: : : | V ＜ : _: : : / 〈fｴ:ｴi |/ ﾚ fｴｴ) |./ヽ: : | 俺に世継ぎの男子が産まれるまでは ＜:: |. 小{ ﾚ{:.| ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ＞ {ﾊ/ .V お前らには結婚を禁止する！ ＼_! ! ヽ !ー―‐r ／ ___,ｒ| ＼ ｀ー―' ／ （これで俺の子は確実に次世代の最年長だ！） ／:/::::| ＼ ヽ _￣ ィ ´ (⌒) ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ﾉ ~.ﾚ-r┐､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ノ__ | .| | | . ――― だがヴァシーリー３世は晩年まで世継ぎが産まれなかったので、これは鬼畜な通達になった。 弟たちは「とばっちり」でず ―――‐ っと結婚できなかったのである。 ＿ ,;--、_ , 、-;: 、 ヽ、 | ＿／ ,-'::;:/:::lj:::::::<;::::::::::ヾ;ヽ,、_ | い .{ ノ _,-'´_,-‐''＜ｊ::/;;'/ｌ:::ｌ::、:ヽ、;;:、ﾐ-‐ |. く つ .| , -'´／/:::／;ｲ:::l:::,:::::ゝ;::::ヽ、::ヽ;::::、ｊ:::ｌ:::::iヘ,___ .| ま .| ./ ／ ／:::::k::l::|l::::|::|::::::k;:::-:、ヾ;::::::、:::ｌ::|:,;;:ｌ ヾ; { | そ で .|/ ./ ／::/::／i::|::l::|l:::l::|::::l::ヾ;:::::Y::ｰ;:::ゝ::l;;l:::;ﾘ ｌｊ ,/´｀> ..| /:/:i::/::l::l'、<;:::l::|l:::i::::|::::ゞ;::::|l:::、;:ヾ;:!ﾘi/ヽl / / っ 独 ｌーr'/:/l;|:::ｌ::l:|::ヽ;;;、;lヾ;::、ｌ::,::::::ﾉ:ｌ|,:::!,|:::::}ヽ、 j' /l 身 .| ｊ:/:l|::l::!::|::ｌ::::i|:::l:、'ﾊ;、:ヾ;:_＼_'ｊヽ;:ｌ::iﾐ::ﾘｊヾ、 /{´ ！！ で .ｌ /|:li::|l::l::|l:::}:::|l:::}ｌ:ゞ;::ヾ;;ﾄ、;;:ゝ:ﾄ;;;;ゝｌｊ,;::ヾ、 /Tヽ、 い .| ﾚi:|:|;lヾl/i:、:ゞ;ヽ;:＼:_;ゞ;,ミｌ;ｊ王ﾄｌｊ:ｌ:ｌ/!」ｊ＼ j ＼ れ | |:ｌ|:ｌ::|::!:|;::i,_ !＼//r(:_)_X /-ゞ>‐‐‐'ｱ＼ ./ ヽ、_／＼ ば ! ﾚ'i_ｌ,|ｌﾚ'（(:)_,ゞ=｀ '-='"´ u / ／ ＼_/ い . 〉 |::::::ヾ;ｌi|l｀｀'ｆ , / ／ __ ＼ い ./ ｌ:::::::::｀ヽi、 !___- _｀ヽ ｌ/ ／ / ＼ ん .| /⌒ヾ、ル'＼ｰt-‐_´二ヽ,/ ／ ／ ／ だ | i ＼ヾ、_ ＼ヾ:_,..!ノｼ' ／ ／ ／ .| |_ ヾ:、＼ヽ.｀ヾ、 /／ / / ！！ l ｌ ｀ヽ、 ｌ| ｌ ヘ、 _ソ/ ／ ／ / | | ｌ / ,＞ / /／ / L, | ／ゝ--ｔｒ'´ ./ ／/ ,-- 、__/ /ヾ、 :／ ´ / . / /ヾ ⌒＼／ ./ ノ／ / ／ / ＼ ／ ./ .／ ./ .／ ＼ / ./ ／ ｌｊ ／ ／ ＼ ／ ./ / ――― だが願いも虚しく…弟たちのうち２人が未婚のまま死んでしまう。 ﾐ:ｘ .ｨ _. -=ﾆ:///:::::::::::::::::::≧=--､ 三二ﾆ=ﾐ .ｲ 人.イ{ ／ム'´￣ヱ＞ ⌒ー--=≠´ 二二二:ムト､__{､_ |{:N:::::ﾊ}:::ミ=-z=壬-:::⌒:ｒ～ ⌒ ／ ´ `ーﾏ≧ミ芯艾ﾘ|:::|:/ｲ::{.イz､/:/≠∠ミﾆ 時間がきたので ムイミヾマ川:::川::::::::::YｲY彡"::::／:{ くミxドミvトﾍ//人:::::::}ﾉ }:::::::::ｲ//::Y 魂を回収させていただきまーす . z≧==:{:::{ Y -ヽ.ｲ ﾉ::::::::{//::::::|ｲ _｝７¨:人大ﾄx toｱぐﾆ ～､::::マ::::化! _〉'-:/ ﾏヽ_'_｀_.ｲ/ ヽ::::::=--ｦ .}::::::ﾐ- ｝::::ﾏ=彡 V::::::::(＿ｫ xｲ:::::「 ﾐz::::Ｔ ヽ:::: ＿/ ｝=::! V:人 ､ ﾏ:::::::{ 〈::__:{ ｀⌒Y::ヽ V::::::〉 !::::}､ヽ::､ヽ::､ヽ:｀ヽ }:⌒! }:::「 }::::「 ﾘ!::!l::::!::::}::ﾞ,_､ヽ:ﾞ,::ヽ ﾏ:::{ }:::| ｛:::/ ::!::ﾉヽ::ljγi!ﾟヽﾞ,:,ﾍ::!ヽ Yﾊ ヽ{ ﾉ´{ :::/_ ヽ!.::'‐!‐-'､:!::l,jﾍ! Vﾑ ／⌒:i i/:､ヽ : .:::::/ jヽ! l!}l ﾞ' }彡斗ﾐ ﾉ::;､: 八 !l:: : ;.!, .:::/γ´/`'､ﾞ,|lﾞ ｛::::::::r ﾐヽ i::/ ﾉ::::/ ::l:::',ι , l :lヽ、 , ’ ,;. ＼::≧zﾘ |ﾑｲ:::/ ､:!i ,! _,. -─f´1;: !､ ,. :・, ｀⌒” ⌒≠ :: ヽ ; ./_,. -r‐'￣!::: j ∧ ' ., :::;, /´!:_,1l、:::l!|:::. l ﾉ ヽ_,: :: ,＿l:γ__人,ヽ!l::)ー-‐'´ イ ￣ ﾍ}! } 死 う な 独 ∨ に わ い 身. .た. ｜ ｜ の く . ｜ ｜ ま な ｜ ｜ ま い .｜ ｜ .逝 . ! ! .｜ ｜ き . ｜ ｜ た . ∧ ｜ ｜ く .l:::! ｜ ｜ {:::::l ｜ .l:::::} っ ──-､ _,-─ ､::j ,._ ,.へ :::::::::::::::::::::::::::::::::l／:::::｀'ヽ {::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y'::::: ――― そして当然だが後継ぎのいない分領は、父の時と同様に没収された。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／ ＼ | 残念ながらボッシュートです！ | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_／ ｼｭｯ | | | | | | | ﾁｬﾗｯﾁｬﾗｯﾁｬｰﾝ♪ﾐﾖﾖﾖｰﾝ… ＿＿＿＿＿＿＿＿. ＼ ∩＿∩ ｱｳｯ |＼ ＼（；´(ェ)｀） | ＼ /:.:.:.:.:.::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /: : : : : : ::::i: ::::ﾊ:: :::::::: : :::ﾄ:::::::: : i: : :::::::::::ヽ /: : /: /: ::::::|:::/ .V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::| |: :/: /: :/:::::|/ _ノ .V| ヾ:::::::| ∨::i::::::::::::::::::} ﾚ.|:.::::|:::i:::::/| ､ﾊi ＼::::|｀^ｰV::ﾄ::::::::::::::::ヽ 弟を獄死させて分領を没収した親父に比べたら、 . |::::::|:::l::/|::i ヾ| Vﾊ::::::::::::::::ﾊ |::::::|:::K .V ≡≡′ `≡≡' .ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ 俺なんて慈悲深いほうだろ？ |::::∧:r-､ i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞ |::/ |:|ﾚヽ 丶 レｲ/'ﾘ::::::＞ ヾ. | ヽ∧ ､ r‐ム::ﾊ／ V:::/ ヽ､ ｰ､―‐ノ ／'´ だいたい年下のくせに、兄の俺より先に逝くのが悪い。 ヾi }＞ ￣ イ | ｀ - ´_ -┴┐ r‐'V/￣ /::＼ / /:::::入 ./::::::::::|""＼ ――― たしかに分領は減って大公の権限はさらに強化された。 しかしせっかく父親のイヴァン３世は男子を５人も得たのに、肝心のモスクワ大公家の一員が減ってしまった。 . 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ／ ＼ / ﾍ ＼ ヽ / /{ i ヽ ヽ 〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ', j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i といっても別に、 / ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ . / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ ! 意図的な嫌がらせをしたわけではないわ。 {ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 / { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀ '､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/ 八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ . ヴァシーリー３世は27才で結婚したんだけど . / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', // ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ なかなか子宝に恵まれなかったの。 {ﾊ ｛ 人 人 / ∧ } { ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ ＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__ ｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、 というわけで、彼の結婚について話すわね。 j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ / r─- ､::.::.::.:.:},｣ -─…─- : ::.::.::: ;. -─┐ { | {￣ ＞'" ｀ ＜ ￣}亅 { { { ／ ＼ } } 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ∩＿＿＿∩ | ノ ヽ / ● ● | 大公さま、そろそろお嫁さんをもらって | ( _●_) ミ 彡┌─┐|∪| ､｀＼ 亡きイヴァン大帝のように子作りにも励んでほしいクマ。 / ＿,{ 豆. } ヽノ /´> ) (＿＿_)ニﾉ ./ (_／ /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : : :|: : ／|: : : : :|: : |: : : : :',: : :ヽ : |: : |: : : : : |: /＿ |: : :,/|: : /ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!/´ |: :/ |:./￣｀'Ｖ: |.: : : | V …そうだな。 ＜ : _: : : /. |/ ﾚ }|:./ヽ: : :| ＜:: |. 小{ -‐''"´ ｀''ー ﾚ{: :.|ヽ:| 世継ぎをもうけてお前らを安心させるのも 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ,;' （( ＼_! ' ! ( ( ヽ) ﾎﾜ～ｯ 君主の大事な仕事だもんな。 ヽ. ー―― ／ ヽノζ ___,ｒ| ＼ ／ |￣￣￣|(^) ／:/::::| ＼ ヽ _ , ィ´ | ''..,,''::;;⊂ニヽ でないと弟たちも結婚できないし。 ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ .| .,,:: ;;;;ン=- ) ／:::::::::::/::::::::| ＼ / ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ . . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : : |: : : : :|: : : : :|: : | ,: : : ',: : :ヽ : :! と い う わ け で ！ |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.: :: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!jニﾆｺ| :/ |:./iﾆニＶ: :|.: : : | V ＜ : _: : : / 〈fｴ:ｴi |/ ﾚ fｴｴ) |./ヽ: : | 「花嫁コンテスト」をやるぜ！ ＜:: |. 小{ ﾚ{:.| ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ＞ {ﾊ/ .V ＼_! ☆ ! 国中の良家の子女を集めて盛大にやるんだ！ ヽ !ー―‐r ／ ___,ｒ| ＼ ｀ー―' ／ その優勝者を俺の妻にするッ！！！！ ／:/::::| ＼ ヽ _￣ ィ ´ (⌒) ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ﾉ ~.ﾚ-r┐､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ノ__ | .| | | 誠ｼﾈ＞ . 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 / ' ＼/ ｜ ､ // / ; | ,/"´ . / ! / ＼ 八 ヽ // ,ハ / ,／∧ / | / _ .≧ミｘ ＼ ∨' / }厶≦x|/ '. X´ ':::::::::ハ｀ヾ= ＼ ∧ /ｰ≠´::::::バヽ ,ﾊ 〃 ｛ {:::::::};;| ／ヽ}／ / { {:::::::};;j} ∨ ,i 「花嫁コンテスト」ッ！？ ∧ V::::::(__ｊ ...::::::::.... Ｖ:::::(__/ /＾∧ `ﾟ"´ ............:::::::::::::::::::::::::::...`ﾞﾟ ='′ / } ///// ///// ｌ / ナンダ、そのリア充爆発しろなイベントわッ！ ' l.ｲ __ ; (‐v- ,二ニニニﾆ二二) / ,.ィ升 ﾄ､ ,.ィ升三ﾐ| |{{心、 ,， ´￣ /三三三ﾆ| |三三＞´‐ ´￣｀寸三三∧ ∨// : i :. 寸三/ ‘， 読んで字のごとくよ。 ∨′ j{ | } ｉ | 寸{ , ﾘ .′ ﾊ !ハ‐-:! ､ ∨ : / | //} 乂 jﾉヽ{ヽ i:. :. ヽ 元は東ローマ帝国の伝統行事で、 / :|{ j/ '"斧ﾐｘjﾉi !| :. 丶 ノイ 八心. 弋:う″| 八{ ｉ |{ ト ゝ 皇女ゾエの嫁入りと一緒に入ってきた文化ね。 |{ﾄ､ !iゞ' , ／ ﾉ |: 八{ 八{ヽ八 ｀ 厶イ ７´ /j/ ） /: 丶｀ ..:: i{j/ j／/ ちなみに東ローマ帝国ではこのイベントで、 ｉ{ ! ハ ≧=≦,i_,， ´ ヽ__ 八ﾄ､{ ヽト ／|i| ／ ｀ヽ 酒場の踊り子のど平民が皇妃に選ばれた例もあるわ。 ヽ ,. イ ﾉi| / :. / :レf:::::7f/ i , : ,::7´ , .: | 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ＼_ 入_ ,ﾉr'"＼_ 入_ ,ﾉr'＼_ 入_ ,ﾉr'"＼_ 入_ ,ﾉr' ＼_ 入_ ,ﾉr' ＼_ 入_ ,ﾉr' ＼_ 入_ ,ﾉr'" ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ ﾞｰ'" 7`i"ﾙ,､ｨ ./:::／::/::/:::/::::/::i:::::::::::::::i:::::N::::i::::::::',:ﾊ /: :|＼!: : : : :｀ヽ: :ヽ: : : :∧ .〉 ＼ / / ,､ |､|"ﾞ｀､ ｀､ .,'::/ i::::i::::i:::::i:::::i:::::i:::::::::::::/:::i::i i::::i::::::i:::i:ﾊ....../: : : :i,: ヽ: : : : : : ヽ: :ヽ: : : :i / ./.... l / / | .|.ｌ| l .::::::::::l i:/ .i::::i:::/::::::i:::i i:,斗:i::::::/::メ､ i:::ﾊ::::i::::i:::| .i: : ::N:|ﾍ: : ヽ: : : : : :',: : :',: : : l _/ ,!´ ... | | l /_,. | .| |ト､ | , .:::::::::| i' i:::i::::i:::,斗ﾁ´i/ V:i::/‐' / ｀iメ､i:::i::ﾘ::ﾘ.....|:><| .l: : : :r､:|ヽ,: :i: : : i: : ::}´∧´|ヽ . | | l/l/'´ // / ｀メﾉl /l .:::::::| Vi:::i::::::i ヽi / i::::i_i::/......|: : :| ＿ .|i!: ├i:l''´_i: l;,: : :l: ::,li .∧! ! . ､ヽ ,ｨﾁ斤､′ 仡ミュ' !.:::l:::| ヽ:iヽ:ﾊ ｨ=＝､ ｨ＝=､ i::/ i:::| ....|: : :| rェ､! l: :l i!.灯ﾔ|∨: !ﾊ! | i .∧ /| ＼ {ｂ::::::ﾘ P::::::リ / .:::|:::ﾄ､ .i:::i.､_ヽ /ｨ_ノ:i:::| |: : :'i ヤ:} |/ ! 辷ﾘ'! .i::l .,ﾉ .L| iヾ! ... / ﾄ､ ｀トﾞ-‐' , ｀‐-'／l.:: |:::| ヽ i::/:::i::::ﾍ. _'_ ./::i::::::i:::i |: : : :i ''´ .' ,,,,,,, r|!<:┬! .!┬! .... / |::| ﾍ /:::|.::. |::::| /:i::::/::::::::::>.. イ::::::i::::::i::ﾊ |: : : ::ﾄ､''''''' _ ノ.| .|_| .| ／ |:::| ::::「｀ ､ ｀´ イ ｀|.:::. |:::::| ,'::i::::i::::::::::::::::::,.l＞ - ＜l_::::::::::::::i:::::i:::::i .|: : : ::| ｀ヽ ､ _ ''´,ﾚi～～ ト=-! ... |;:ｲ ::::| l ` ー ' ´ ! |.:: ﾄ､:::| i::::i:::i::::::::::::::／.i i.＼::::::::::i::::i::::::| ∨: : :l i| .／::::::ヽ ... ';:::| :::| z! ゝ ､ l.:: |_ヾ_ V:ヽi::::,..＜ | .|. ＞.､:i:::i:::::/ . ＼: ﾍ _.ノ::| ./::::::::::／｀ヽ､ .. ,. -';::| :::|./ ' || _,.|.:::. ! ,.イ .|￣｀ ´￣| `‐'," . ,＞`´::i:::::У::::::／:::::::::::::::｀＞､ ...... /. ';:| ::ﾚ｀ ｰ-､ r‐ ' ´|| |.::: l ,-―､ ,-―､ ,-―､ ,-―､ ,-―､ ,-―､ ,-―､ ,-=ﾆヽ 7'"ヽ ,-=ﾆヽ 7'"ヽ ,-=ﾆヽ 7'"ヽ ,-=ﾆヽ 7'"ヽ ,-=ﾆヽ 7'"ヽ ,-=ﾆヽ 7'"ヽ ,-=ﾆヽ 7'"ヽ /'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ //'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ //'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ / /'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ //'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ //'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ //'{_r7｀ﾄ､'"ヽ､ / `i"ゞヽ_jｿ } f ／-`i"ゞヽ_jｿ } f ／ `i"ゞヽ_jｿ } f ／-`i"ゞヽ_jｿ } f ／`i"ゞヽ_jｿ } f ／-`i"ゞヽ_jｿ } f ／-`i"ゞヽ_jｿ } f ／--､ i'"＼_て,,...ノ_/｀i '~i'"＼_て,,...ノ_/｀i 'i'"＼_て,,...ノ_/｀i '~i'"＼_て,,...ノ_/｀i 'i'"＼_て,,...ノ_/｀i '~i'"＼_て,,...ノ_/｀i 'i'"＼_て,,...ノ_/｀i '~_,,/ ＼_ 入_ ,ﾉr'"＼_ 入_ ,ﾉr'＼_ 入_ ,ﾉr'"＼_ 入_ ,ﾉr' ＼_ 入_ ,ﾉr' ＼_ 入_ ,ﾉr' ＼_ 入_ ,ﾉr'" :::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i :::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:! :::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::', ::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i いんや～～～～、美人ばっかりだな～☆ ::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ / i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) // ',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞ モスクワ大公ってマジ役得だわ！ ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜ ∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ ', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::| この中から選べるのが一人だけってのが ヽ ', ,' , ' ヾ ｀ ､ ', ,' , ´ 理不尽に思えるぜ！ ＞ ､ ', ,'_ ＜く__ ＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ . . ＿＿＿＿＿＿ _,.- ' ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ､ ,.-''".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ 、 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀、 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::./.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.丶:.:.:.; ソロモニヤ・サブロヴァと申します。 /.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:iﾍvwv i.:.::ﾍ.::丶.:丶:i ! . ｲ.:.:l.:.:.:.:.:/.:.:.:.i.:.:.:.:.:./:.:.:.:/.:/|.:.:ﾄ.:| | |.:ﾄ.:.:.ﾄ､.:.:丶 .:i.:.:| /.|.:.:l.:.:.:.:/.:.:.:.::.:.:.:.:.:/.:.:.:/.:/ |:.:.|i:.| | |.:| |:.:i.:.:i.:.:.:i.:.:i:.:.:.:| 私を選んでいただいた事は ο, 7_.|.:.:l.:.:.:.:i.::ｉ.:.:.::.:.:.:.:/.:.:/.:/ |:.:l l:| | .|.:| |:.:|､:.i.:.:.i.:.:i.:.:.:.:| . 。 | |.:.:l.:.:.:.i.::ｉ.:.:.::.:.:.:/i /_,斗ｒ-ﾅ:ﾘ l:l｀ﾅｰ-ﾄj､|:.| j|:|.:.:i.:.:i.:.:.:.:ﾄ、 神様のお導きと思い、大公様に従います。 | |.::l.:.:.:.:.i.::.ｉ.::.:.:.:i|ｒ才',/ /:/ ﾘ/ ,'/ ~ﾘ｀ﾒﾘi.:.::,i.:.:.:.:.i| |i ', |.:l.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:_,i|ｭ=＝ﾐ=</:/ ｿ >≠==ｭr,_ ﾘ.:.:.:.:.:.:.:.i:.:| |ｉ. |i.:.:.:i.:.:.i:.:.:.:.:.:ﾊi::。::℃} ,ｨ' ,/ ／{''､::::℃）ﾒｲﾘ.:.:.:.:.:i.:.:| |i く_〕 ﾍ.:.:.:i.:.:'､..:.:.:| ﾄ､::: ン} ， .,/ ｃヒｒ ン/_//.:.:.:.:.:.:i.:.:.:| |i ,r-、° i| ,ﾍi Y.:.:ヽ､.:Y'''＾ﾞ＾~ ￣/ｲ.:.:.:.:.:.:i.:.:.ｉ:.:|Ｘ |i. ゝ-' i| i ilｲ.:.:i.:.:.:.:.トヽ//〃 ,.i //〃_,.／イ.:.:.:.i.:.:i.:.:.::.ｉ:.:| ＼|i i| i /.:.:|.:.:i:.:.:.:.:.|: ＼､_ _｀ __, __..イl´.:.:.:.i.:.:ト、.:.:ｉ ﾄ |ｉ、 ,、 i| i /.:/:|.:.:i:.:.:.:.:.|: : : : ￣ :｀7. .‐.一'´￣ : : :/.:.:.:.:.i.::7: :ヽ.: ｉ ﾄ |ｉ＼ ´ i| i /_/:_|.:.i.:.::.::.::ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/.:.:.:.:.:.i.::|_,:-┴亠''‐ 、 |i ﾍ i| i／´ ｿ.:.i.:.:.:.:.:.:ﾄ、.:,イ::⌒::Ｙ"￣~＼_: : :ﾉ.:.:.:.:.:.:i:.::ｊ ヽ|i ﾍ i| / ｲ.:.:.i.:.:.:.:.:ｿｲ´: : : : : : ﾍ､⌒'ﾍ'､）r ７.:.:.:.:.:.:i..:.:j l,i ヽ.,r'⌒'’ i| ,' |.:.:.:i:.:.:.:.ｲ: : : : : : : : : : ﾍ,￣¨',_l |.:.:.:.:.:.:i.::.:j | ﾄ, , ο ｉ| .| .|.:.:.:.i.:.:.:.:|: : : : : : : : : : : '》ヽ､丿 .|.:.:.:.:.:.:i.:.::| | ´ ' ｀'ｰ'’ ｉ| .| |..:.:.:i:.:.:.:|: : : : : : : : : : /((_ｿ丿 |.:.:.:.:.:.i.:.:ｉ| .| ﾉ il | ﾄ､..:.:i:.:.:ｌ: : : : : : : : : :/ )）^ ﾄ、.:.:.:i:.:i:| | ――― 1500人もの良家の女性たちから選ばれただけあって、彼女は輝くような美しさだった。 また性格も温厚で道徳心があつく、妻として申し分なかった。 . /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:/.:.:／:.:.:/.:.:.:.:／.:.:.:.:／.:,／.:.:.:.:,_ ｨ '.:.:.:.:ｲ.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:| /.:.:.:.:.:.:/.:.:/.:／/.:.:/.:.:.:.:/.:..:.:／.:／_:.,,ｒ '´ _／:.::／~/::/_;;;i.:.:.:.:.::.:.:.:| /.:.:.:.:.:.:.:/.:.://.:.:i.:..:/.:.:.::/.:.:／_,_ｒ,＿＿_,,,,,,ｨ´._.／ /:::/ `'|.:.:.:.:.:.:.:.::| .:.:.:.:.:.:.:.:i.:.::/.:.:.:.:i:./::/:.:/:ムｨ´ ＿,ｪニ-'´ /:.:/ |.:.:i.:.:.:i..:.:.:| 余談ですが私の父には .:.:.:.:.:.::.:i.:.::i.:.:.:.:.:ﾚ:/.:.://::ｒ'_ｭ=テ,三ニー; ／;:イ |.:..:i.:.:.:i.:.:.:.| .:.:.:.:.:.:.:i.:.::.i.:.:.:.:.:i.:i.:.:/ﾚ,ﾑテ{::ｲ::::::::j:ｹ'` ／ '~ .'ヽ. /:.:.::i..:.:i.:.:..:| タタールの血が混じっています。（wikiより） .:.:.:.:.:.::i:.:.:.:.:.:.:.:.:i,i:./.:.::.:/" {i i;;;;;;ｒｭ' ,,／´ ,-ｪ､. ヽ/.:.:.:i.:.:.:.:i.:.:/ .:.::.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.::ハ'.:.:.:.:/ ,,_ﾏﾍ;;;ｿ' '´ .,ｪﾇｪ,＼ /.:.::.i.:.:.:.:i:.::/ .:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:ﾊ..:.:.:/ ￣~~ //;;ｒｿ} /.:.:.::/:.:/:/::/ ￣~^i.:.:.:.:.:.:.::i:./.:.:.:.::/ .::::::::::.::: {.i:;;ﾌ.'"/.:.::./::/.::/:./ …この頃はまだ、タタールの先祖を持つことは .|.:.:.:.:.:.:.:i:/.:.:..::./ ､.:`"';::.:/:.／／;'´ｒ'´ .|.:.:.:.::.://.::.:.:.:.iﾍ､ .´::::::::../:/´~/-'´ たとえばギリシャ人の先祖を持つのと同じぐらい |.:.:.:.::.:|/:.:.:.:.:.:| .`､ `'' .; ｲ:/:.:.::/ .|.:.:.:.:.;/.:.:.:.::.:.:ﾄ,. `:.､ _,, ｒ '´ｉ:.:ii.:.:.:.::| 誇り高いことでもあったようです。 .|.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:| ,＞‐;､_. >.､ _,, , .ｒ:;;'´;;;;;;i.:.:i.::.:i.:i.::.:.:: |.:.::.:/:.:.:.:.:.:.:.:ﾚ':::::::::::: `Y, |,,_ 〉'´: :`V.:.::i.:i.:..:.:| |.:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ":"" `Y´:::.`ｬ::::´:::: ﾉ.:.:.:i.:i.::.::| .|:.:./.:.:.:.:.:.:.:.::|.く..::::::"::. `ヽ〉:::::: .}:::::::: ::::_〉.:.:.:i.::i.::.:| . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : : |: : : : :|: : : : :|: : | ,: : : ',: : :ヽ : :! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.: :: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!jニﾆｺ| :/ |:./iﾆニＶ: :|.: : : | V おいおい、小難しい話はいいから ＜ : _: : : / 〈fｴ:ｴi |/ ﾚ fｴｴ) |./ヽ: : | ＜:: |. 小{ ﾚ{:.| ヽ:| ロシアのために Let's 子作り！ 厶ﾍ ﾊ ＞ {ﾊ/ .V ＼_! ☆ ! ヽ !ー―‐r ／ 親父はお袋との間に野球チームを作ったから ___,ｒ| ＼ ｀ー―' ／ ／:/::::| ＼ ヽ _￣ ィ ´ (⌒) 俺達はサッカーチームを作ろうぜ！ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ﾉ ~.ﾚ-r┐､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ノ__ | .| | | . ―――――――――――― し か し … ―――――――――――――― ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|: : r ､ : : :.|.: : : ﾄ､:| 結婚して２０年もたつのに |: : |: : : : /!/ | :/ |:.:(ヽ､｀＼:|.: : : | V ＜ : ｣_: : / _ _|/ ﾚ. ＼ ＼ ＼ : | ＜:: |. 小{ ｀ﾞ'''''' ‐-＼ ＼ ＼_ 男子どころか妊娠もしないって… 厶ﾍ ﾊ U ､ r--‐-､ >､ ｀ヽ ＼_! ' ` ‐-､ ｀` `､ _, r´:/ : :| ヽ r‐--っ ／＼ `､ _, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.::| | ＼ ￣ ／ヽ :｀ヽ ヽ _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:| ＼ ヽ _ , ィ ´ |::.:.:ヽ: : `､ `､ _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| >-､ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : ` 、 __ ＿__i__ /ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i! /ﾍ i. / 入 |＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐, l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､ ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l /:/:::/:::/::: /:::λlﾄ州ll::ヽ::ヽ∧ ,':/:::/:::/::: /::::/.l::}ﾄ;! '.:::l:::::|::::'. l/!:: ｌ::::l::: /!::/ l:/l!l!_ .|:|ｌｌ::::|:::::l …ごめんなさい… lﾊ::::l:::::{::/_レ'´ // .|_｀`トll|::::ｌ:::::l . l! l:::l:::::l::{,rzffｧ// '7芋ﾐ|::::ｌ:::::ﾄ、 乂人::川ﾞろ;り ′ ゞ≠ﾞ!::::l:::::l l! 外国のお医者様まで呼んでもらったけど ﾄヾﾐ≧ﾐ､::::: ､ ::::ノl）:::||:::| l! . ,' ﾊﾄ:::f:ヽ、. -‐ ,..イ:::|::::||:::! l! 駄目みたいなの… . / __川ﾄ､lﾄ!州≧- イ .|┴‐|::::|川､l! //´ 卞:ﾄ､_ _,/|::::|| ヽ /.,' l:川ﾄ ￣｀ヽ '´ .| |::::l.| .! / { l '.ヾ:::ﾄ l |:::/ ! | / ﾘ '. .| ヾﾄヽ i !l:::| | |l, . r´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ | ・・・ 外を歩いてくる。 _乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ ；;:;: ;；'``､;::;；'､;｡:;；.: '､;:｡ | .:.｡:;；.:'､;；.;::｡. :｡::;；`.:..'､;､;",:, ∧ ;: ;；'､;::;；'､;｡`:;；.:.;:,,.,;；'､;:,.；`'､;｡:|:. ,i ./" `i, ｡:;: .i:i. ；.: ・..:.;；'､;::;；'､;｡:;；.: ,|､ |l,/:.:..... 'i, | | :;；'/､;｡:;；.:.;: ;；'､;::,., | .i;;;i |/ 'i,/iヽ ∧ ｡:;；.:.;: ;；'､;::;；'､;｡:,.・ ∧ i| /''|''i, lｺｺｺｺｺｺｺl__|__＼ /:|.'i, | ,:;.,-.::";:;: '"; :;;；.:; .i:i. ；.: ..:.;；'､;:;: .,. /::... i, _|'''/:: .| 'i,|_i __ i __ i|::, |:.￣|/:..i:..'i, ∧ ｡:;: . ；` ・..:.;；'､;:: ;::;；'､;`｡:;；.: ;；'､;::;；'::..:.....'i,::....|￣|￣| i.:.:..: i:.＼|i_i_i:|l￣i￣| /::::'i, ,,；.:'､;::｡.:;；`.:;:;;:; :;;: :｡:.. ;: /i.:; ;；`'､;::;；'､;;;:､ﾛ:.ﾛﾛﾛ｝__|＝|＝| |.:.:..: l____ヽ___|l:.|:.i￣| /::..:. 'i, ＿；.;::；.:'､;'､;::;；' ;:;；.; ;:`.:.. ;:|:i| ;；'､`;`il｡:.;；::;'､i::.:........i ､; ,-､i,-､| |.:.:..: |::..:.....|::..／＼__|, , .., ,,lｺｺｺｺ_/ /ヽ;、;；'､;｡'､;::;；' ;:|i;| ;li；'､`;`｡:;.::;；'､iiＸi..... |.::;；'､_l| | |]:.:[]:.:[]|:i_i_i_i|::..|iＸi'''|::.|:：`;;、;；'､;｡:;::|:i_i_i_i/:.:..:...../ ;;、;; ；'､;y｡／ ;:|:i| ;；'､`;`il:.;；｡::;'､iiＸi..... |:;.::;;；`,,:.;； .|:.:.:..:. |:i_i_i_i|::..|i _i::.|::.|`;:;'､,,.:;.::;；';: ;|:i_i_i_i:|￣￣|:.:..''；;:;.il'ヽ;:i''､;::;；' ;:|i;| ;li；'､`;`｡:;.::;；'､,,.;：''､..|,｡:;；_;'.; .；'､|.:.:..: |::..:.....|::..|i _i::.|::.|.::;；､`｡'; `;`;:;|:i_i_i_i:|:.o o |;, ;... ii''".;:|:i|''" ;:|i;| ;li；'､`;:;.,,._:`｡ i':.;；::;'､|_| |_|.:..'､;,；,､i_i_ii_i_ii_i_ii_i_ii, |i _i::.|::.|:;.｡.;；';:; ;.；';: ;|'i_;:; ;.；'：`;;、;；:: ';il､...;:|:ii,.. ,..,.-=ｰ''’"”~､ ''''"''゛~ ''"''゛"'"''"`’ ' ''"'“"'"''"`’"'"''"`’"'"''"`’"'"''"`’ "''`"'ー=：;;;；'､.；'：;:ii., ;:; ;: ; ;; ;,- '' ,,-'';:;: ;: : ;: ;;; ';､;: :. .:. :;:;:. :.: .:. . . :.';､;: :. .:. :. :.::;:; .:. . . :.';､;: :. .:. :. :.: .:. . . :.’'::,;:,j"i.'".;:" __,,- ' ,,- '';､;: :. 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'.:::'. :.:.:::.:::.:::.::.::( .. :::.:::.::.::ヽ :::::.... :::::::::`'''‐‐--''''つ .:.:.:.:.:.:.... ::::.:::.:::.::(´ ::::::::::::::::::::.... :::::::ヽ､＿＿-‐ ､ :::::::::::::::::::::::::::.... :::::::::::.:::.:::.ﾉ :::::::::::::::::::::::::::::::::.... ::.::.::.:（ ,.- ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... :.:｀￣: : : :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::.... _ _＿:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::.... :::.. :::.. ｀ヽ、｀＼:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::.... ::::.. :::::::.. ｀ｰ､ ヽ,＿:.:.:.:.:.:.:.:::::::::... ﾋﾟｨ ―――――‐‐‐‐- - - - ::::::.. :::::::::.. ,> └―‐‐ ､:.::::::::::... ::::::::.. :::::::::::.. 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{__ヽ、 γ=-ｭ、 γ ; , }ヾ: : :ﾆヽ l:::::::::::::ヽ }:' , l ﾉ: :T: : :了 ';::::::::::::::l それともわ・た・し？ ′ 丶ｲ l .ｲ: :ノ: : : ﾊ V::::::::::ﾘ _入 ヽ l ﾗく: : : : : :.} V:::::ノ r: : :丶 ヽ '.／: : : : : : : ;ｲ ／´ _ﾑ: :ヾ; : :丶 丶 λ: : : : : :＞'" ／ ｨ＝ ﾌ λ: : :ヾ: : :丶 ヽ イ: :厂￣ ／ ／: : :イ: : { !: : : :ﾊ :.V: :.＼ ヽ: : :γ ／ ｨ≦ニ: :／/: :| : : : : : : : : l: ﾊ: : : : ＼ ヽノ ／ /: : : :イ: :/: : : :!: : : : : : : : : :}: ﾄ、 : : : : .ヽ ヽ ／ 〈: :／: : ィ/: : : : ﾘ: : : : :厂￣イ: ﾊﾍ: : : : : : :＼ ヽ - ￣ ＜::7 ヽ､_ _ノ ｀¨⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ´~ ○ 。 O l／l／/ ,. -－- .. ＿_ / な 絶 / ／ ｀ヽ、＿人/ ご .死 し 新 い 対 /／ ／ ＼ ざ に な 妻 で に /＿ .′ ヽ､＼ ＼ る た い プ ご 死 ／ ,,″ / ,ｨ | ｌ ll |l l ぃ ヽ ＜_ /// く う レ ざ に ∠ 〃 -/､/ ! | ｌ ll ｌl | l i '. / ’’’ な ち イ る た ／// ,.ｲfr㍉i､| | ll |l |,-Ｈ‐ ｉ ′ い は を /// く / ｌ i //|/`┴1| |/|ｨ乏了ﾄ､ /／/ で . ’’’ .′ l｜/,小､ _⊥ _ リ,ハ l .' ／| ∧ ／｀Ｖヽ. /＼ | | | |八 /ｰ--‐1｀ﾒ､厶ｨｉ |/,.ｲ| l / ∨＼ ∠＿＿ ∨ ヽ.} | | }川ヽ. ﾄ､ ,ｨ}/ /／ﾘ l/i/ﾘ ｜ ′ ゝ ｀Ｖ , ‐ｧ .' ﾒ､トく＼/ヽヽ辷ク ,ｨ'/‐-/リ,∠..._ l// ＼ /／ / // 丶 ＼＼ ＼＿／// ／ ／ ／ ｀メ、 ｰ- ヽ/ / // /〉 ＼ ヽ.ヽ /{丁iヽ ／ ／ ＼ /〉 ／/ ｰ- / // //／￣ ヾ ､ ヽ} ｀ｌ | ィ＼ ／ ／ /∧ / // .／ / / /ー//,′ }｀ヾ ｉ| L___// | ,.へ,.ｲ／} // ,ﾚ' // / / / //7 / !｀ヽ、 // ,.ｨ' ／ ﾄ､く ／｜ 〈/ . /‐- / / /// / / ├く/／ l l 丶>' ﾉ 〇 . / ｰ-/// / ′ / | / ヽ／￣/ //´ / / ' /ー-' .. _ ￣l ..| ,/ / | / ‘， . . .l| ｲ / 八 ! ／ハ . . . .l| / ト/ '. ﾄ､ ／ // ', ! なぁサーニャ…残念だとは思うけどさー、 . , __ l| / / j/ ｀丶、 ヽ{ ヽ /厶斗! | / , ´ !| , j/ ≫f千示㍉ ＼ ‘. /x≠ミ |i !| / { r:::八 |/ {{ トzイ::} }/ ん:} j｢ | 八 先代が頑張ったおかげで弟が多くいたんだから {:::: ( ‘， | 乂__ソ ﾋン , | , 丶ゞ :__ Ⅵ ,ノj／ 弟に大公位を譲ればいいｼﾞｬﾝ。 . ＼ /i/i/i/i ､ /i/i ′ _:ー‐ﾍ ＿__ ./ ,: : : : : ＞―‐- ､ ／⌒Y/ ／ 男子ができなかった時のための親族・親戚ﾀﾞﾛ？ . ＿／: : :.／: : : : : : : : :￣｀:く＿_,. -'―＜ ＿ . . . -‐… ._｢: : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : :／: : : : : : : :У: : : : : : : : : : :.: : :.:／ : : : : : : : : : : : : : : :.／: : : : : : : :／ : : : : : : : : : : : : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . ,，´ .′ ､ ´ ｀ヽ、ヽ .. ／ | i ヽ ＼ ヽ ./ :/ | | ｉ :. i ＼‘， / .:′ /| | |､ | | ヽ ヾ、 ./ :| :! /__| |/ ヽ -‐‐|ミﾄ､ :. ヽ ヽ . ′ 斗七/´ { /ヽ ＼ { jハ｀:!､ ｉ ‘， ＼ 弟に譲るのは最後の手段としても、 . / |/,x=ｭ､ 乂 ＼ ィ斧ミｘ､ヽ{ ! ﾄ､ } !| ! / yfし::ﾊ ゛ ∨じ::j j} |ｉ: !| jﾉ､ 結婚を延々と禁止し続けたのは失敗だったわね。 .. 八 ﾄ､ {ﾊヾ弋:::ソ ゞﾟ ' ″ ﾉl 八 ＼ ヽ!/ヽ{ ｉ:. i: rfj/:ｉ ｀ ヽ . / iﾄ.:. /ゞ:'ノ| i ‘， 死ぬ数年前にギリギリで生まれたからいいものの、 . |i八 ｛ ） ′´ ! ､ :| : i |{､ 丶 ｲ :| ∧ ハ ト､ | この時のモスクワ大公家は |{ i 八 ＼ ＞ イ jハ | / ヽ ヽ | )′ 八{ヽ{ ヽ ｀ヽ |ｰ- ､ ,，‐!j/ ′ }// ＼ ）ﾉ あやうく兄弟そろって全滅だったわ。 ＼ ｀ヽ{ ＼ , YY ! / ／ ,， ´ | | ヽ､ . __ ,， ´ヽ ﾉ_ヽ 丶、 / : ＼ /{///ﾄ､7777/｀ヽ､__ . i ＼/ ゝf＾ﾍ ヾ'ソ : ヽ |///| ＾⌒V ／|///| ', ＼ |/// | ヽ / ∨′ i }| ′ |＼ 八-‐ i 、斗-‐＼ / } ＼ | ′ |/＼{ ＼ イ , ｘ=ミ, l| l| 、 ｉ | ,.斗=ミ ＼}/ ん:(_ 刈 l|⌒＼ ほんとギリギリだったんﾀﾞﾅ。 | 、 | 个ｰ::(_, 乂ツ ､ | | ＼ | 乂__ツ ' , , |ハ } | Y ＼ ゝ , , ﾚ' }ノ まぁでも産まれてくれたなら良かったｼﾞｬﾝ。 . }| | 、勹__ l 八 八 ｰ- .. _ -‐＜_厂 人 ＼ ＼ ＼: . ／ ﾟ｡ ＼ ＼ ヽ: ＞ _ ／ .＼ ＼ ｢: : : : ‐- {＿ i ＼ ＼ |__: : : : : : : : : : :}＼ | ＼ У ｀ 、 : : : : ｡|: : ﾟ｡ | ヽ/ ￣￣｀ :′: :ｰ-｡_l: : :く | ／{: : : : : : : : : : : : : : : : 、: : ＼ ／ /: : :/｝: : : : : : : : : :}}: : :＼: : : ＼ ＼////,／⌒ヽ ｘ≦/////／/// ／ ／: __彡′ : : : : : : : : ﾘ: : : : :__｢{__ : ＼ ∨〃 ´￣∨/////／///,/ ∨ ∨/,'／////,'/ ／ / ∨///////ﾊ . / / ′ ､ ∨/////′ ′ / __ / / ‘， ∨/／ | i ,′ { /｀i ／ ! } | ヾ |{ いやまぁ… |{ ｉ | V寸ｘ､ i |⌒ﾊ-j| ｉ{ ｉ 八 . 八ﾄ､{ i{ {:rj ヽﾄ､{ 厶ｘハ 八 | i . ,＼ . ゞ' ヽ´ ん心, !| | 産まれる事は産まれるんだけどね… ｉ{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !| . 八{ 八 ノイ ′ ! 八 ＼ﾄ､ヽ / }／ ｉ 八 / / ＼` __ ..:::/／ | ／ ／ ちがう女性となんだけど。 ′ }｢ Y／´ ノイ ﾉ :} {{__, ｲ ＿{{ j / {:::::: ﾄ､＿__／ ￣｀ヽ / ,ﾐｘ /＾Y´|//／ ＿_ . / ///,'/::::/ ｀¨´ ／ i 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ／／ ｨうヾ ＼ヽ | j >=彳 ::::ｌ | | l __＿| |＿＿ ::::l｜ /l | | | .::::l l::＼ | .| | └─┐ ┌─┘ .:::::l l:::::::.＼ ｌ ! | :::| | .::::::j ,'::::::::::. ｌ 今の大公妃さまと離婚して、若い女と再婚・・・？ ｜ ｌ｜ ::└ｰ┘ .::::::::j ,'::::::::::: ,' ', ', l _,;:ｧ-rｰヾー ､＿.:::::::://::::::::::: ,' vｲ´:/ !: : :!: : : :ヽ､`:ｘ'/::::::::::: / | l,'/＞ 、ヽ,: '､:ﾄ､＼:丶､:｀l: ､: / そもそも子供ができないことは、 | ! i彳tぅﾐ ヽ!斗≦毛zﾐｌ: ! : ヾ l: ;ｲ}ゝ辷;j. ´ ﾄｨ':::j"|: l: : : ! 離婚の正当な理由になりませんよ。 . j : 八 ,,,, , ┴ｰ"'ｫ ,': : : l . ,'/ｨ : : `..､ - """ィ|:!/l : : :l //j : : : : : _´＞┬_,≦ノ|㍉＿: : :! まして再婚など認められません。 ノ /: : : ｧ´ {{:::｛{ヾ－ 〃:::〃ヾ,l . /: : :/ 〃;;::::ゞ=三 彡':::〃 .} . , ': : : :ｲ /' ::/ / ''〃/ j ／イ: : : { ｛ .::/ ./ .:!l/ ./l . l,': : : :i l､;;;;;/ /;;;;;;;;;;;j' ./: :! {,ﾍ: : : ', l￣ ￣￣/ /: : :l i| ', : : | 'r┐ ┌--/ /: :l: :ｊ . ヽ ヾ＼!. 'ｖ |:::::/ /ノ丿ｿ ｌ ｜ !:::/ / ＼ /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!/ -=o=-| :/ .|:/ Ｖ: |.: : : | V ＜ : _: : : / |/ ﾚ-=o=-|:./ヽ: : | ＜:: |. 小{ ﾚ{: :|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V 世継ぎができないと、マジで国が滅ぶんですけど！？ ＼_! ' ! ヽ ∠7 ／ ___,ｒ| ＼ ´ヽ '´ ﾍﾟｯ …ああもういいよ、堅物の宗教バカを説得しても無駄だし ／:/::::| ＼ ヽ ｀_ ィ ´ ＼ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ヾ) 俺の言うことを聞くモスクワ府主教に承認させるさ。 ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ . | |:::::::.:.:.:.:.:.!､;;,丿..........|. | . ！ |:::::.:.:.:.:.:.:┌￢.............| | . ,,:┤ l::::::.:┌ー┘ └┐......ｌ | . ｨ'.:.:.:.:! |:::::::.└ー┐ ┌┘.....| ! !::::::::::! !::::::::.:.:.:.:.:.:| ｌ............l ! . |:::::::::::ｌ .|::::::::.:.:.:.:.:.:|.__」............! ｌ !:::::::::::ｌ |::::::＿;;;;;;;;;;;;;;;＿::::::|.:.:| !;::::;;;;;;> ※ｱﾒ､_ .//ﾉ/,ｸ7ｧ┤ 『 もし汝がこのような悪行をなせば、 Y´| ; |. |〃、_,,ﾆ''〃//､／ﾊ: !' . ｌ:.l .::'λ !"`＝''" ゞ='',{:.l 邪悪な息子を持つことになるだろう。』 l:.| ,:〃.!:.ﾞ､""" ，"" ,!;.| !:.ｌ; /'ゝ!､:ヽ ,.. .ノ!ｌ:.l . l:.:|〃!|:.ｌゞヾ＞=┬-;＜´|:. !|:.l 『 汝の国は恐怖と悲嘆に蝕まれる運命にある。』 . |:.:!/ｌ｛ {::.:..｀ヾ;､.__ﾞｰπi､:.!;'|:.!.| !;:!l::!::ｌ!ﾊ;::::. ヽﾞ､￣´_ヾｌ |,'ﾉlﾘ| ﾘｨ'l|:::|l:!::{ﾞ､:::. ヽ!::.ヽ ヽ＼'.:,|: ! ハ! lﾊi|:l::ヽヽ::.:. ﾞ､::.┘└ﾉ:ﾉ:丿 ――― かくして最初の妻ソロモニヤ・サブロヴァは「婚姻の無効」を宣告されて大公妃を廃され、 修道院に送られることになった。 : : :.i.:i : : : : ::/; : :/;: :/:: : : : . :.／,ｒ': : : : : : : :: ｨ': /: : :.:/:,: :{ :ヽ, : ::i::i: : : : ::/; :O/;: :/:: : : : .／,ｒ'´: : : : : ::_: :ｨ': :./: : :/./:,: : : ＼} ﾟ ｡ ﾟ : :i::i: : : : /: .o /; :/;: : : フ'ー--｡,,＿ ,ｒ '._／:／ : ／//';:i:: ; :Oi:| ﾟ｡ o ｡ ﾟ ° : :i::i: : :: /i: : : i::i:/::: :,;ｲ;ﾑー-ﾆﾆ,,,__`,ﾝ'ｨｰ'´_,／:／:/i: :.i :. : : :i:| °｡ o ｡ o : ::i::i: ::: i i: : : i: ﾘ::.／;ｹ'~ｒｹ:::テﾏjｒﾆ'-‐''' ´／ｒ'´:,/´ |:.::i: :: : : i: | ﾟ o : ::i::i: ::: i i: : : i: i::/ /' .{ｿ::::::ｿ/" .／,,/´ﾒ/ ,/: i: : : : :::ｉ|:| O ｡ : ::i:::i: : :i i: : : ｉ::i/ ｡;;;:;ｪi;{;;;;;;;;/ ,／;',ｒ<´| ./:.//: :: : : ::ｉ|:| …愛する我が君… : : i: i: : :i :i: : : ｉ;i. ;;' ~~`;; .,／'''´ｒﾃﾏｧ./: /:/: : : : : / |i o ｡ ｡ : : :i: :i:: :i: ::i: :｡ヾ ; :::::::::::... ｒ;'::/.'ｿ: :/:/: : : : : / ｡|ｉ 20年も煩わして御免なさい…… : : ::i: :ト:;ﾄ: : ＼_:`ヽ､_ :::､ ;{;;ｿ /: ::ｲ:/ : : :/;/ / ﾟ ー-;i;;;;;;`' ;, : : : |`''‐‐`'. ,,._ ´ ~;`/／: :/:.: :／/ ' ｡ ｡ .|;;;;; : ::`' : : :|. ´´ ::::::;i/:.:｡: :/:,／O'´ ｡ 私は修道院に入りますので、 |;;;;;; : : : : : ::ト､_ _, .イ´i';;;;;;/／'~´ ｡ |;;;;;; : : : : : : |. `i- ､,,, -ｒ.:'´ｉ;o: ｡i: |;;;;ﾝi'´ o ｡ o 他の女性との間にどうか世継ぎを… ヽ, |;;;;;; : : : : : : :|O | `':i: : i: :; : i:; |ﾟ'´:i ﾟ ｡ `'､ |;;;;;; : : : : : : ヽ, ヽ, .|: : i: :; : i:: |: : :i ｡ ｡ o ＼|;;;;;; : : : : : : : ヽ `, .|: :: i: : ; :i: :| : ﾟi ――― 年代記では「彼女は夫の意志に従い、自ら剃髪して修道女になった。」と書かれている。 . ――― しかし当時のロシアを訪れた外国の使節は、話の出所は記さないながらも…こう述べている。 _,.．-'''"フ⌒ ー､ ／／ .／ ／ / i i .＞､ / .// .／/／_,ノ { { { ', ＼ . i i .ｉ i ./´ｲ⌒ヽ ', ', ヾ ∨. ', . | | { |/ ＼ ＼ ＼ ヽ.} いやー、何とも後味の悪い話です。 ヽ{ ゝ/ ‐''⌒''= ヽミ三≪.| . i r' .Y ヽi !.i . | ` ｒ' _,ノ彡' 王侯ってのも大変ですねぇ。 '〉==‐ ､ / 二ﾆ=i!i } , -'" .,' }三.ﾉ/ . ',＿ __ ￣/_i＿,'__ﾙﾆノ ｒﾌヽ_ｸ | { {￣ | ,.-┴- ．._ }/￣ﾉ＼,..-'" " .＞- ─ ‐､ ／ | / ／ ==､ 神聖ローマ皇帝の使節 ヘルベルシュタイン . .r´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ | ｜ | 大公妃は離婚に強く反対して、そのためムチで打たれ | | ｜ | 無理やり剃髪され尼僧にされたそうですよ。 | | ｜ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ.:::::| ､_ ＼:::::::＼::::::::::＼:＼ . /::::::::::::::::::/:::/::::::/:::::::::ﾚ' |::::| ￣￣「ヽ:::::::＼:::::::::!::::::ヽ ,':::::::::::::::::::::|::::|:::::/!::::::::／ |::::! ,.-‐┼__＼::::::|:::::::ﾄ、::::::| . ;::::::::::/::::/::::!::::!::::! |::／:/ ,!::::! ｨ竓芹芋ﾊ::ﾄ､::::!::＼:::| i:::::::::::!:::::!:::::!::::|::::|イ:::::/ ／ |::::| u~'´￣;;;;゜|::! |:::|::::::::|::|＼ |::::::::::|:::::|:::::i:::::|::::| :|:::/ﾚr芹 :|::::! ヽ o .j/ :|:::!::::::::j/:::::::＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人人人 |::::::::::|:::::|:::::|:::::!::::! j xf{{r以_ .!::/ ′ !::!::::::::::::::::::::／￣ ＜ |::::::::::|:::::|:::::|＼＼V/ ∪~~´::::j/ ,. ---､ j/|::::::::::::::／ , ＜ 長年にわたり貞淑な愛を捧げた後に、 |::::::::::|:::::|:::::|::::::＼《 o´ヽ / /／￣｀ヽ !:::::::::::/ / / ＜ このようなお咎めを受けるとは ＼::::::|:::::|:::::|:::::::::::::ヾ {: : : : : : : } 从:::::/ / { ＜ 思いもよりませんでした！ ヽ:::＼|:::::|::::::::::::::::::＼ : : : : : : ﾉ―／￣ ＞‐ヽ. { ヽ ＜ |:::::::::|:::::ﾄ､::::::::::::::::::::::＼ ＼__／/ / / ／｀ヽ＿ ,. ' ＜ 神様が見ておられます、 |:::::::::|:::::|:::＼::::::::::::::::::::::::＼ / / / ／ ／ } ＜ 私を迫害する者には天罰がくだるでしょう！ |::::::::::＼!:::::::::＼::::::::::::::::::::::::＼ | / ＜ |:::::::::::∧＼::::::::::＼::::::::::::::::::::::::≧＝＝! V ＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶＶ !::::::::/:::::ヽ::::::::::::::::::＞―――-＜::::::::::::. ヽ . ,':::::/:::::::::::::::::::::::／ `ヽ::::::. | ―――――――― 真相のほどは不明である。 . ＿ -―- ＿ , ', -､ヽ'´ ｀'´, -､ヽ ! { / ﾞ } i …というわけで大公さま、また花嫁コンテストするので ヽ｀ｰ,' ● ＿ ● ﾞｰ'ノ ｀ ! , '´ ▼ ヽ l" 全国の良家の子女を集めてくるクマ。 / ｀ヽ i 人 i ﾉ ヽ ヽ./ ｀＝=ｧ'⌒ヽ=＝' ヽ/ ヽ, {(＾) } 〈 誠ｼﾈ ! ヽ!l__,ノ ﾞ ｌ i :::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i :::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:! :::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::', …いや、二度目の結婚では ::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i ::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ 花嫁コンテストはしない。 / i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) // ',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞ ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜ ∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ 俺はグリンスキー家の .'., ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::| ヽ ', ,' , ' ヾ エレナ・グリンスカヤと結婚する！ .｀ ､ ', ,' , ´ ＞ ､ ', ,'_ ＜く__ ＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ナ ゝ ナ ゝ / 十＿" ー;=‐ |! |! cト cト /＾､_ﾉ | ､.__ つ （.__ ￣￣￣￣ ・ ・ ∩＿＿＿∩ ぅゎぁ・・ ∩＿＿＿_∩ | ノ u ヽ / u u └| ∩＿＿＿_∩ / # ● ● | ﾏｼﾞ?･･ | ● ● # .ヽ/ u └| | u ( _●_) ミ 彡 (_●_ ) u |● ● # ヽ ﾄﾞｳｼﾖｳ・・ 彡､ |∪| ､｀＼ ／ |∪| 彡 (_●_) u | / ＿＿ ヽノ /´> ) （ く ヽ ﾉ ／ u |∪| ミ (＿＿＿） / (_／ ＼_ ) （ く ヽ ﾉ . 〈〈〈〈 ヽ |:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::i､::l 〈⊃ } ､:|:::::::/:::::/ーヽ::::ilー:ハﾉ 大公さま、それはいけませんクマ！ ∩＿＿＿∩ | | !: :/|::::/_;:;:;ノ､ ェｪ ヾ:ﾉ | ノ ヽ ! ! 、 彡!:|i V ／二―-､ | / ● ● | / ，,･_ 彡| /／ ￣7/ / グリンスキー家はリトアニアから亡命してきた上に | ( _●_) ミ／ , ’,∴ ･ ¨ 〉(_二─-┘{／ 彡､ |∪| ／ ､･∵ ’ ／､／/| ￣￣ヽ 一代でのし上がった新参の一族クマ！ / ＿＿ ヽノ / ／ // |／／＼ 〉 ﾟ + ` /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ’, ’,∴ ･ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| つまりカトリックの地から来たよそ者クマ！ ∩＿＿＿∩ ii ’, !/|::::ｲ::::|＼ヽ:::::::ヽ::::::::::::| | : : ;: ヽ ! | | ! ,･，,＼(_ｌ__ ヽ::::::ヽ::!:::! / : : ;: |く^⌒!|｜ , ，,･ （＿ヽ;:;:） V i|::V:::ミ モスクワ大公の妻となる栄誉は、われわれと | : : ::;:ミ ::;:| ! ∴ ･ ¨C〉 ｉ::/ 彡､ : : ::;:／⌒ ノ||!､ ’ ･∵ （､／/| ￣ヽ 同じ血と宗教を分かつ娘に与えられるべきクマ！ / / : : ::;:／!! ／ // |／／＼ 〉 (_/ : : ::;:/''￣ / // / l⌒)OOo |:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::i､ ∩＿＿＿∩ { ） ) ､:|:::::::/:::::/ーヽ::::ilー:ハﾉ | ノ ヽ ｜ ::::::/ !: :/|::::/_;:;:;ノ､ ////ヾ:ﾉ しかもあの女の叔父は逆亡命未遂で獄中クマ！ / ● ● | / ::::| 、 彡!:|i V ／二―-､ | | ( _●_) ミ/ ） ，,･_ 彡| /／ ￣7/ / 彡､ |∪| / /￣, , ’,∴ ･ ¨ 〉(_二─-┘{／ どうかお考え直し下さいクマッ！ / ＿＿ ヽノ / / ､･･∵ ’ ／､／/| ￣￣ヽ (＿＿＿） / / ／ // |／／＼ 〉 . ヽ丶ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶 . -－- γ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ ／::::::::::::::::::::::`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ 嫌だッ！ . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ィ 俺は絶対にあの女がいいんだ！ . ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ｌ:::::::::::::::＼:::::::| 一＼十＼::::::::::::::::::::::_＞ ｌ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::ｌ ＼:::::::::::::|.＼/ /.: oヽ ＼》::::ｌミヽ::::＼___ ｌ::::/|::::::::::::::::::::::::::::::ｌ／ ＼:::::::| {:::::::0 ） |＼} } <／ ｌ/ |::::::::::::::::::::::ﾊ／| r:oヽ ＼.| ヾ:::::::ン 。 j∧ ﾉ ＼ とても聡明で教養があって、なのに情熱的で | |::::::::::::::::::/ {ｌｨ{o:::::::} ::TT.. u }ゝィ／ ￣￣ ｌ::::ﾊ│::::| ヾ:::ソ : :::| |:: : ＼ノ´￣｀¨ヽ しかも美人と、非の打ち所が無い女なんだッ！ ヽｌ ｌｌゝ::|ヽ u::::TT.. ｌ~｀丶 ::| |::: 弋_,.,ィー-、 ｌV_ 人 :::| |::; ＾ :| |: ノ￣￣ iつ ＼__ 丶､ | | ,♂ i 彡,,＿ どんなに美人でも、他の女じゃ駄目なんだッ！ ´ ゝｰ一 七ゞ´ ｌ＼＼ /´|/ ＿ ﾍ/ /ヽ 八 |＼〔三 〕/ ./ /:::::::＼ ∩＿＿＿∩ | ノ ヽ ,,, / # +◇iiiillllii◇| /⌒_） 「￣」 | ソ(＿ ●＿) ミノ ﾉ | |_＿.彡､. |∨ＷＶ|ﾉ､｀ / ４０こえたオッサンが、何を子供みたいな事言ってるクマ！ （⌒￣ |∧ＭΛ |_,,,ノ '|￣|''''ヽ_ Ｔ￣_フ´|"" | ∥ | | こうなったら力づくでも止 ―――― | | | | | | i ￣＼ ./ . |＼ /＼ / | ／/ / ｽﾁｬｯ | ＼＿ |/ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/ | | _ノ ＼＿＿_） ＼ / ヽ＿ﾉ （ _／ ∠ ディバインバスター // ＞ |＿ノ'' ／＿ ・・ ＿ ＼ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣ /／ |/ ＼/ ＼| .. /⌒i /`l _ ,､ _,,..､ .| / ,..-､ ,､. l |/ 〉 .〈 .| ,.-､ l l | /´ l,､_ノ ,l | l |ﾚ' _,,」 .｀'´ 〉 _,,..、 ,..､ ,,,,,,_ .､、 ,,,,,,,,,,,,_ | i' '´_,,、 ,! L.-ヾ=,' l､_,.. ､ 「Zノ ヽ ｀ｰ､ ／ ア ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ┻*le,,,,,,,,,ヽ＿、 ｀ﾞﾞ'''「ﾆﾆ.| し''´ 」 _,.-'´ _, - '_´ ﾞl_,〉 ヽ､ 'l ／ ／ ｀ﾟﾞﾞﾞﾞﾞ┻llllllg,,,,,_ ｀.| ,,.-''´ (_,.- '´| L-'´ _)ｰ-,,,,,_ ｀ﾞﾞ"'''ｰ ｀ｰ',／ / ｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ┻*| .|,,,,,,_ ,.-'´ ,.-'" ｀"'ｰ-． .,,,,,,,,,,,,, ／ /´ ..l､_ﾉ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ┻,.- '´| | ,,,,,,_ ―ﾆﾆﾆ￢ｰ┴-､ﾞ''ｰ 「 ／ ヽ ,ﾐ,,|,i ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ┻*le,,,,, ｀''"''ｰ､,_ ﾞl _.ﾞl ｀ﾟﾞﾞﾞﾞ┻*llil,,,,,,,,_ ﾞ＼,、 .| -､,,,,、 ﾞl .〔ﾞ'" ｀ﾟﾞﾞﾞﾞ'┻lllliil,,,,,,,ヽﾞﾞ'''ｰ､,,,,,,"ﾞ''''''―--、 .iii,,,,,,,,,_ i{、 | ﾞ'ﾞﾞﾞﾞlll┻llle,,,,,,,,"'''''―--． .ﾞﾐﾞﾞﾞﾞ'┻*le,,,,,,,,,_ ＼丿 ヽﾞ＼ ｀ﾟﾞﾞﾞﾞﾞ┻llle,,,,,,,,_ ｀ﾞﾞﾞ'''―-､,,,,,ﾟﾞﾞﾞﾞﾞ┻*lle,,,,,,,,_ ″ _,,l'｀ ﾞi､ `',、 ｀ﾟﾞﾞﾞﾞﾞ ｀ﾞ^''･ .,,,,,,,ﾆﾆ,,,ﾞﾞﾞﾞﾞ,┻*le,,,,,,,,,_ _,,,-'",i´ │ ,!｀ ゜ ｀ﾞﾞ゛ ｀ﾟﾞﾞﾞﾞﾞ┻lllg,,,,,,,,,,,,!'''"゛ .／ ,| lﾞ 'lツ''￢――￢'''''''''"ﾞﾞ″ ｀ﾟﾞﾞﾞﾞﾞ'lllllllle,,,,,,,,,_ /.lﾞ `''-,,_ 'ヮ―----,,,,,,,,,,,,,,,p'"ﾞﾞ‐' ー,ﾐ,ﾞﾞﾞﾞﾞ'┻*le,,,,,,,,_、 ‐ﾞ'ﾞ° ｀ﾞ''气"ﾞﾞ″ ｀ﾞ''ｰ-､,,,,、 ﾞﾞ'''' ｀”ﾞﾞﾞﾞ'┻*le,,,,,,,,,_ ￣ﾞﾞ'''''''―‐￣ﾞ"'―- ﾞ~ﾞﾞﾞﾞ'┻*le,,,,,,、 . /´〉,､ |￣|rﾍ l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／） 二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／ /＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉 '´ （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／> `ｰ-､__,| `" || || || || || || || || || || ..|| || || .|| .|| || .|| .|| ＿＿.|| || ―――￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣―――|| ||＿＿ ＿――￣￣ .|| || || ||￣￣――＿ ＿￣ .|| || || || ￣ ―＿ .|| || ｷﾞﾆｬｧｧｧｧｧｧｧｧ || || ＿―￣ ―|||| |||― ..||| ｸﾏｧｧｧｧｧｧｧ ||| ||| ||| ||| ||| .. |||| ．゛ 、 ′ 、 " . , ′ . ´ , 、 ||| ...||| .｀ . ､ ´ , ′ . 、 " . ´ , . i 、. .｀ ゛. i , . ． " .､. ||| ...||| , 、 " . i ´ . ii ．゛.. ii||.. i i ､ ´ ii .. 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ｌ ／/V おかしいなぁ…… ﾚ | /ヽヽ＿｝´￣￣￣｀ヽ＼| l/| / ﾚ Ｖ Ｙ r'￣￣ヽ-､ |ﾉ l " ヴァシーリー様はモスクワ大公だよね。 lｺ{ ﾉ⌒ヽヽ | _ _ _／ ｀ｰ―'´ ', | .| l＾l l＾lヽlヽl | ｜l ＿＿ ｊ なんで家来ごときが大公に逆らうの？ l二 二 二l . | ＿＿＿＿ ,j l|丁l 「ヽ! |_,ｌ / / _, ｖ´￣:::::::::::::::::::::::￣｀ヽ| | |-|ｌ. ｜ ,/_/ ヽ| ,､ ｀ー――――――┬' ﾉﾉ-||__ ! 少し… ,／/ Vl￣j⌒lヾ> ｀´ /l／弋ﾉ｀ヽ〉 頭 冷 や そ う か l/ ＼ ｀ー‐-----―' . r´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ： ∩＿＿∩ ： .| あなた方は大公妃がどれだけ大事な「職」か、 ｜ ： /ノ ヽ ： .| ： /|||| ◯ ||||| ◯ | ： ｼ､ｼﾛｲ悪魔？ | まったく理解していないようなの。 ： | ( _●_) ミ. .| ： 彡､ ∪ |∪| /"￣ﾞﾞﾞ`つ ： .| 大公妃には高い知性と教養が求められるべきなの。 ： / ＿＿ ヽノ;ノ ヽ(￣ﾉ ： .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_乂_ ： (＿＿＿） ;○ ○ ￣ i. ： ： | i (_●_)Ｕミノ ：. | ／＼ (￣￣￣ ) ) ： ｶﾞｸｶﾞｸ | / .) ￣{￣￣ （ ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ ∪ （ く ゝヽ ）◯ ＼_（＿（＿＿＿つ :/:.:.:.:./:.:./:./ヽ、:.:.:.:.:.:.ヽヽ |ヽヽヽ:.:.:.:.:ヽ. ｀ヾ ',:.:.:.:}:.:.:.:.,' |:.:.:.:/ :.:.:.:.:/:.:./:./:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:./ヽ |:.:.:.ヽヽ＼:.:.:＼. ヽ:./|:.:.:./ ,':.:.:/ 先の母后ソフィヤ様は立派な方だったの。 :.:.:.:/:.:./:/:.:.:.:.:.:/.',:.:.:./ .｀|:.:.:.:.|:|＼ ｀ ‐‐ヽ. ｀>/:.:/ ./:.:/ :.:.:/:.:/:.＿＿:./ ヽ′ |:.:.:.:.:|ヽ. , '/ /:./ ,':./ ﾃｰﾚﾑ :.:/:.:/:.|-----ニニ‐‐‐- ___|:.:.:.:.|ヽ＼ . .- ､‐'/ // // 「女性の隔離」などと遅れた風習に従わず /:.:/:.:.:| ￣￣ ‐‐-｀ニ- __ ／ ./ /. / :./:.:.:.:.:| ｀ヽ./≠ _ ./ かの大帝すらも助言に耳を傾ける… /:.:.:.:.:/ ///ヽ､ ｀ ´ :.:.:.:.:.:L＿ /// ｀ヽ｀ヽ_ ｀ ヽ＜ ＿_ // >/ そんな女性こそが大公妃に相応しいの。 ｀ヽ ヽ、｀ ‐ - 、 //､ // ｀ヽ ｀ヽ //┐ヽ .// . ,ｲ:.:.:.:.:.:.:.:======:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.‘， _i,イ _ 〃:.:.:.:;イ:.:.:.,イ´￣,:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.::‘，:.:.:.∧ヽ=-------､¨ /:.:.:／:.:.:.:.: /:.:.:／:{:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.l:.＼:.:.:.∧:.:.:.:.‘，:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.ﾊ,l ヘ:.:.:.:.:.:.:.ヘ、 . , イ/:／/:.:.:.:.:/:.:l:.〃:.:.:.{:.:.:.:.:.:ﾄ:.:.:.∧､:.:ヽ:.:.∧__:.:..: !:.:.:.:ヽ:.:.ﾍ／/:.!ヽヽ ＼:.:.:.:.:.:.:ヘ、 ／ ｌ/ __i:.:.:.:.:,':.:.:.i:.i:.:.:.:.:.:ﾄ:.:.:.:. |ヽ:.:.:_斗 ＜￣‘，:. : i::.:.:.:.:.}:ヽﾍ/:/:.| ∨ ＼:.:.:.:.:.:.:ヘ / ￣ / |:.:.:.:.:′:.:.ｉ:.l:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:ｌ ヽ､ヽ_≠≧:.ｌ}:.:.:.:.!:.:.:.:.:.i:.:.∨}:.:.:.ｌ ∨ ﾍ:.:.:.:.:.:.:.: l:.:.:.:.i!:.:.:.:.:‘，:.:. 才￣ Ⅵ 〃ら::::::伐ゝ:.:./:.:.:.:.:,':.:.:.:.ﾘ:.:.:′: ヽ ﾍ:.:.:.:.:.:. 「若くて世帯の切り盛りができればいい」 |:.:.:.:|{:.:.:.:.ｌ:.ﾍ:ヽ:.:ﾊ ｨ斧x＼ ∨)::::タ/:.:/:.:yl:.∧:.:.:.:.:.// ヽ ﾍ:.:.:.:.:.: |:.:.:.:ｌ ﾏ:.:.:{:.:.ﾊ ∧:ﾍ' ゝ::｝ 辷シ/:/:.イyﾚｿl::.:.:.:/:/ ＼ﾍ ＜:. 「出自が良ければ問題ない」 '.,:.:.:| ﾏ:.ヽﾏ:.<:.:.:.｀ヽ ゝ′ /イ:.:.:.| /ｼ/:.／／ ヽ′｀ '., | ﾊ:.:ﾍ ＼ヽ:.:.:.:/ｌ ヽ / ,':.:.:.ﾊﾚ!ｼ/／ ＼ . ヽ| / ヽ:∨:.:.＼:/:人 ﾏ_ヽ ,':.:.:/‐－‐ｉ＿＿＿ / ∧ ヽヽ:.:.:/:.:.:.:! . /:.:/ｌ￣ ¨¨-- ＿/ …君主がそんな愚かな妃選びを . 〃 /:|:.ヽ/:.:.:.:/ x≦ヽ- ７/:./!::! -─‐-ﾄ、 やめようとしているのに . / /:: |:.:.{:.:.:.:./《 《￣ /ｲl:::::ｌ::ｌ ／ ヽ /:. : |:.:ｉ:.::.:./ ヽヽ /::}.i.l:::::ｌ::ｌ,' ,´｀, ヽ なぜあなた達は /:.:.:.:.:|/:.:.:./ , ｲ ヽヽ ∧{二ﾆ}//ｉ ＿_、 ｀´ ! 二コ 賞賛どころか反対するの？ /:.:.:.:.:.:′:.:/ / /`ｉ∧:///:/ｉ/x≦ ―‐､ヽ 丿.ｉ ＞ 、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ _/ ┌ ＝＝/::r´i｀// ＜´ ヽ、｀｀ 丿 ヽ . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ｒ ﾉ ヽヽ、 /::: | .i /／ ｀￣ / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.／ .,へ ヽ｀∧::丶ｌ{ / ねぇ私の言ってることそんなに間違ってる？ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.://_＞／ヽヽ__/:::::::::::::/:ﾊ 〃 . /:.:.:.:.:.:.:.:.: /―‐ ´ ｀ヽ/、::::,x≦く ヽ、 ,x≦￣￣::::::ヽ ／ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/＼ 〃 ヽゝｲ´ ﾍﾏ ＞‐‐／´::::::::::::::::::::::::::::‘， /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ＼ / / ∧ﾍ ',:::::::::::::::,x≦----- ヽ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ＞ｲ { ∧ﾍ ‘，:::／:::: ――ゝ:::ノ :::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i :::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:! :::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::', おお、エレナ！ ::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i ::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ 今日も変わらず綺麗だね。 / i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) // ',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞ ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜ ∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ …結婚の件だけど、そろそろ ', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::| ヽ ', ,' , ' ヾ 返事を聞かせてほしいな ☆ ｀ ､ ', ,' , ´ ＞ ､ ', ,'_ ＜く__ ＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ . ´: : : : : : : :｀丶 ／ ／ ／: : : : : : : : : : : : : : : : ＼／ .／ ／⌒Ｙ : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :＼彡廴＿＿／ ／￣￣∠／￣: /: /:/://: :ﾊ: : ＼: : :＼.: :.Ｙ|:厂｀ヽ: :八 ∠＿＿＿_/: :/: : /: :.|: |: |:|_:｣ l-匕｢＼丁|7:l:|:|:| ＼: ﾍ ' : /: : :.|: : :|: ｢ |ﾊ/| l八: lｨfﾁ芋ミ从ﾄ廴 ヽ :ヽ |: /|: : :/|: : :ﾚ'ｨfﾁ芋 ヽ{ {:::r'::}》l:.|r} : ＼ ∨: :. |//|: :,ｲ八: :|《 {:::r'ﾍ 弋zソ ﾉ:.|八: : : ヽ |: : :i もう少し若い男がいいの。 . / .|: | l: : iヽ| ヾV:少 ／ﾉ:| ヽ : : : ＼|: : :| ′八| {: : l: :lﾊ ' 人ﾘ Ｙ: : : : : : :.| | ./: :/{/＼|V|: :ヽ ⌒ .ｲ / 厂｀ヽ i: : : : : : : :! |/: :/: :/: :/ rＶ{ ｀ . ／ |ﾉｲl| | |: i : : : : : | / : /: :/: :/ .|.厂¨｀…─}T爪_____.厂¨| | |: i : : : : : | .: : r───==｣L____ ＿|| | |::::::::::rく￣ 厂 ｣ -─-､: :| /: : / ＼ ￣||／::::{ﾆﾆ}::::::::/￣＞ ７ ＼ /: : / || r――／:::::::::::／:::::::: / ／ / ＼ . /: : rく＿彡' ∨ ／::::::::::::／::::::::::::/.／ / ＼ く￣＼ } /..／ヽ:::::::::::/::::::::ｰ=彡' 〈=＝＝＝＝＝＝＝=〉 ＼ ＼Ｙ ／ ＼_./／ || | / . ／＼ Y´ 〃 || | / ..／ ＼{ λ || ｣ ／ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ . ／ 人 ／ ヽ || {￣￣￣￣￣￣￣} /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : | ＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| ← 47才 厶ﾍ ﾊ （ ( ､ ) ） {ﾊ/ V ＼_! ) ） ＿ ' （ ( ! ヽ （ ( ／ ｀t ) ） ／ ___,ｒ| ＼ { / ／ ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ . ｉ ／ ＿＿ ,x≦ ,≧ ´ ＿ -- ､ .| ／≧=ﾆﾆ＿ ／ r ￣ ゝx≦ ≧ ´ ﾆﾆ--:.:.:.ヽ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧ｭ､:.:.:.〃 < ´ ／ 二---:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―:.:.､:.:.:.:.ヽ| ／:.:.:ヽ ／:.／:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.ヽ､:.:.:.:.:.＼ …冗談なの♪ / 〃:.:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘，:.:‘，≧､:.:.:.:ヽ .// /:./l:.:.:.:.:l:.:.:.:l:.‘，:.:.＼＿_:.:.:.:＼:.i:.:.:.:.}＼ ≧ｭ､:＼ 〃 .,':.:i:.:!:.:.:.:.:!:.:__!:.:.ヽ:.´ ＼ ｀:.:.:.:.:.',:.:.:.:.ﾄ:.:.:.≦＿＿＼＼ ヴァシーリーさまはイヴァン大帝の後継に相応しい、 ′ {:.l:.:.l:.:.:.:.:.l:´ﾘ_',:.{ ヽ斧示ﾐ :.＼:.:‘，:.:′＼:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.:. ＼ i:{ ',:!:.:!:.l:.:.:.ｲ心｀ 弋::ソ }}:.:.:＼:}:/ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ 行動力と聡明さのある大公さまなの。 ﾘ ゞ､ヽヽヾ ゞ' /:.:.{ }:}j′ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. {ヽ:.ﾍ ｀ ＿ , {:.:.:八' ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＿‘，:.:.:ﾄ ＜|＼‘， ＼:.:.:.:.:.:.:.: しかも開明的で、西欧の思想や技術にも理解があって .,ｲ/ ／_ ｀ヽ}. ヘ_ ≦----|:.:.:.:.:.｀:.≧ｭ､ ヽ:.:.:.: / / / /__| ,≠--=== ､￣:::|､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧ｭ､ なにより妃を選ぶ目が確かなの♪ { { ﾚ'::::: i=={::::::::::::::::::ヽ ヽ::::| ＼―=====≦:.:.:.:.:.:≧ｭ､ >::::::::::::y:::::::',::::::::::::::::::::::‘，:: | ＼ ヽ:.:.:.:.:.≧ｭ､ ゝ´::::::::::::::: : i:::::::::::::::::::::: ‘，::} ＼ ＜:.:.:.:.: , ≦--､:::::::::::::::::::‘，:::::::::::::::::::.∧/ ＼ ヽ:.:.:. イ-- ￣ヽヽ:::::::::::::::::::ヽ､:::::::::::::::::::∧ ＼ ＼ 【 エレナ・グリンスカヤ 】 〃 ', ',::::::::::::::::::::＼＼:::::::::::: ∧ ＼ ヴァシーリー３世の再婚相手 { ﾏ',:::::::::::::::::::::::ヽ:::｀ヽ:::::: ∧ / 若く賢く美人な完璧超人 ‘， ／ ゝ========､人::::::::::::::: ∧ / ＼ ヽ ／ / ∨＼:::::::::∧ / ＼ 〃 / ∨:::ヽ:::::::∧ / ＼ { { }＼::::::::::: ‘， / ＼ ＼ l l ,x≦::::::::::::::::::::::::} / ヽ ――― ヴァシーリー３世はこの若く美しく賢い妻に夢中になり、彼女を喜ばせるためなら何でもやった。 愛する妻に自分を若く見せるため、47歳だった彼は正教の慣習を無視してヒゲを剃る有様だった。 l::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ |/|:::::::::::::/:::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ エレナ、どうだい。 |::::::::::::::::::::::::_:::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::| |:::::::::::::::::::::::::/≧､ｌ:::::::::::::::::::| ＼斗::::::::::::::::ｌ:::::::::ｌ |:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::::::ｌ:::::l〉ﾘ ハンサムがより若々しくハンサムだろ？ |::::::::/|:: / ﾘ弋､ _ﾉｌ ヽ| ヽﾚ; __ｿ ｌ j|人:::::::ｌ:::::| . |::::/ |:::fzlｌ ＾ー‐'´ ＾ ‐-'´ jｌノ:::::l::l::て |/ ヽ.:::|ﾍ /ィ<"j ﾒ_／ ゝ;八 ; /ｲ x > ､ ｰ ｰ ｲゝ:::｀＞-､ 〆::::;//ﾊ` 、 <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､ ／/:::::// ＼ ｀‘´ / /::::7::::::::::::::::::::ﾊ::l ﾉ::::/::::::《〈 ヽ／ﾍヽ ／ /::::/::::::::::::::::::::::/::::l .．- ――― - . . ．- ─── ､ ´￣￣｀ヽｰ=ニ≧｀ヽ、.．-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:- ．. ／ _＿＿＿＜⌒ ＞:.:＞≫:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__＿:.:.≫∠__.ィ´ ／__／__＿:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.//≪:.:. //:///≫＞＿＿ ＿_≫≫≧イ∠ゝ--､,:---―‐||￣:.:.:.//:///／ i __＿≫i i:| |::||::||{ ､__rｭ:::十ｲ:!:11::::||:.:.:.:.: | |///'′ ; /´ l l:| |::||::||ﾍ Ｌ _A__ﾉﾉﾉ｛_人:.:.:.:.:| |￢-..､∠ / ∨ ∨ﾍﾍⅥⅣ`┬ｲノﾉハ,ｨfﾃ圷K￣i:￣/:.:.:./＼ ∧ ..∨ ＞く:/ /N :|ﾘ弋zソ 乂 辷ｪｿノ∨!:.:/てノ /.:∧ たしかにハンサムだけど ∨ ＼_|ﾊ从.//// ､ ////// ./:/ イ! ∧:.: ∧ .ヽ ／/|| Ⅵﾍ _ u ./:/ // / V:.:.∧ すこし頭冷やしてほしいの… ∧ || ∨!iゝ ( ) イ:/ | | ,′ ∨:.:∧ /:.:∧/ || i Ⅵ＞_＞--≦二//i | | , ∨:.:∧ ./:.:.:.: ﾊ || | /|:| /〔･___･〕 //i l | | / ∨:.:∧ /:.:.:.:./ :. ||../' |:| i // ／｜| l＿| | ′ '.:.:.:.:.', . /:.:.:.:./ i `7 |:| |ﾍﾍ∨ |｜l´￣ / ';.:.:.:.:.:, .,′:.:./ ＼ ..イﾍ ≫ ! / ≪＜ゝ. ／ ';.:.:.:.:.', . ;:.: : :.;′ ∨/ j／:.:＼__ ノ ＿／ ／ ＼／ i.:.:.:.:.:i . . ;.:.:.:.:.:; Y 「: : : : : :｛:.:｝<: : : ＜＝!! / l.:.:.:.:.:i ;.:.:.:.:.:.; ! |_: : :.:.:／爪ﾍ: : : : :/:::::||才ｊ l.:.:.:.:.:| . ――― ロシア人にとってのふさふさなヒゲは、神に与えられた男性の象徴で、剃るなど不信心な行いだった。 後の帝政ロシアで「ヒゲ税」がかけられても、多くのロシア人が税金を余計に払うことを選んだぐらいである。 |i＿＿∩:::::::::::::::::::::::::::::::::: うわ外人女のために | ,,.ノ ヽ､,,ヽﾞ￣￣ﾞﾞ`∩::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ● ● |ノ ヽ, ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: マジでヒゲ剃りやがったクマ！ | (_●_) ﾐ● ● i'ﾞ￣ﾞﾞﾞ`''､,i::::::∩:::::::::::::::::::::::::: | |∪| ﾉ (_●_) ﾐノ ヽ ヾつ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::: | ヽノ ) ヽノ ノ● ● i| ● |゛゛`⌒）::::::::::::::::: ミヽ＿ ｛ヽ,__ ）´(_●_) ｀,ﾐ_●_) ミ ● |---っ__○::::::::::: | ヾ / ヽ / ヽノ ,ノ |∪| ﾉ ） ミ工)・|ェ)・）・|ﾟ:::::: エレナ！エレナ！エレナ！エレナぁぁぁうああぁああああああああああああああああああああああん！！！ あぁああああ…ああ…あっあっー！あぁああああああ！！！エレナエレナエレナぁああぁわぁああああ！！！ あぁクンカクンカ！クンカクンカ！スーハースーハー！スーハースーハー！いい匂いだなぁ…くんくん んはぁっ！エレナ・グリンスカヤたんの艶々の黒い髪をクンカクンカしたいお！クンカクンカ！あぁあ！！ 間違えた！モフモフしたいお！モフモフ！モフモフ！髪髪モフモフ！カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい！！ 美人で賢くて情熱的なエレナちゃんが僕 . ――-''"￣｀ﾞ''ｰ-､の嫁なんだぞ！世の中捨てたモンじゃないんだねっ！ いぃぃやっほぉおおおおおおお！！！ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ僕にはエレナちゃんがいる！！やったよ！！！！ しかもエレナの祖先はタタール人の /ﾉノ/／|::::::::.ト､::::::::､::::::::l お偉いさんなんだぞぉあ！ああエレナぁぁあああ！ エレナは美人の産地ウクライナと /i/::::::!|::.|::|:/:::ヽ､::::ヽ:::::l::::::l 中東アジアとの混血という夢のﾊｲﾌﾞﾘｯﾄﾞなんだ！ エレナ！エレナ！エレナ！エレナぁぁ|/〃;;{_{ノ v ｀ ｀ヽ: ､ ﾄ､ :|::> 夫婦だからどんなプレイもOKなんだぁぁああああ！！ あぁああああ…ああ…あっあっー！ |ﾚ!小ｌ ＞ ＜ヽ:;;j|Y ::::ｱ クンカクンカ！スーハースーハースーハー！！ エレナちゃんが僕を見てるぞ！エレナァ ！|⊃ ､_,､_, ⊂⊃j:::}:｝/ エレナちゃんが喜んでくれるのならヒゲも剃るぞ！ 正教の慣習？知らねーよバーカ！ /⌒ヽ ﾍ ゝ._） /::ﾚ':/ /⌒! そんなことよりエレナちゃんのご機嫌のほうが 大切に決まっているだろうがぁぁ！ ＼ / _ ., ＞,､ __, イｧ ｲ / / どうエレナちゃん、僕まだまだ若いよぉぉぉ！！ エレナ！エレナ！エレナ！エレナぁぁぁ 从 l||l,.ｨ7!_/ヽ/／ヽ|||l人. ∧ エレナぁぁぁうああぁああああああ！！ うぅうう！俺の想いよエレナへ届け！！( ⌒ )i::::!ﾑ!ヽ!/:::／::::::( ⌒ ) エレナぁぁあああ！さあ今夜も激しく愛しあおう！ . ――― そして… / >>>> 〈〈〈〈 ヽ { ⊂> 〈⊃ } |＿＿| ∩＿＿＿∩ |＿＿| |:::::::::::| | ノ ヽ!:::::::::::! ヽ:::::::::＼/ ● ● |:::::::::/ 産まれました！ ＼:::::::::| ( _●_) ミ／ ヽ彡､＿＿ |∪|＿ ／ とっても健康な男の子です！ │:::::::| | ヽノ|:::::::| │:::::::|祝| .|祝|:::::::| |＿__L._」 .L_.」＿」 | ／＼ ＼ |＿/ )＿ ) ∪ （ ＼ ＼⊥) ┏┓ ┏━━┓ |: : |: : : : /!/ | :/ |:./ ..Ｖ: |.: : : | V. ┏┓┏┓ ┏┛┗┓┃┏┓┃ ＜ : _: : / ｨｪｪク |/ ﾚｲﾐｪｭｬ|:./ヽ: : ::| ┃┃┃┃ ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━＜:: |. 小{ /// /// ﾚ{: :.|ヽ: | ━━┓┃┃┃┃ ┏┛┗┓┃┏┓┃┃ 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V... ┃┃┃┃┃ ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━━━ ＼_! ＿ ' !━━━━━┛┗┛┗┛ ┃┃ ┃┃ ヽ ／ ｀t ／ ┏┓┏┓ ┗┛ ┗┛ ___,ｒ| ＼ { / ／ ┗┛┗┛ . ――― 1530年に男子が誕生…これが後に『 雷帝 』と呼ばれるイヴァン４世である。 r' ニニニ ヽ ゝニニ ‐‐＜ __ ／Y / ､ ヽ＼ / r ,ｲ l_/ィハﾄﾘ j.l } jｲﾚ! | |z→ ,←ｲ l ﾊ ─ァﾟ┼ﾞ ＿＿ 〃 !ﾞfヽlﾍ" ◎"ｲﾙj'| | / ┼ ┼i ”┘ | |. i ´_/ﾌ丁Tヽ | | トLツ⊃ ヽ.| | :::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i :::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:! :::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::', ::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i よくやったエレナ！ ::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ'' '.;:! ＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､ 〉::::ﾊ:::::入ゝ / i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `" ヽ ＼::: ｀´ /ヾ:::) // ',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞ これでモスクワ大公国も安泰だ！ ヽ ':,:::';::::iﾍ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜ ∨∨＼ ,ソ::::!/""´´ ', ｀∀￣￣￣￣∀´ /へ;:::| ヽ ', ,' , ' ヾ ｀ ､ ', ,' , ´ ＞ ､ ', ,'_ ＜く__ ＜:.:.:.:.:.:| ＞二 二＜ |:.:.:.:.:.:.＼ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ . ――― しかしたった３年後に、ヴァシーリー３世は潰瘍が悪化して敗血症にかかってしまう。 ヘ ⌒ヽ） . ――-''"￣｀ﾞ''ｰ-､ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ﾔﾍﾞｪ、俺もう死ぬかも… /ﾉノ/／|::::::::.ト､::::::::､::::::::l /i/::::::!|::.|::|:/:::ヽ､::::ヽ:::::l::::::l |/〃;;{_{ノ v ｀ ｀ヽ: ､ ﾄ､ :|::> いやもう死ぬな、ｺﾚ… |ﾚ!小ｌ ○ u ○ヽ:;;j|Y ::::ｱ |⊃ ､_,､_, ⊂⊃j:::}:｝/ﾘヽ ﾍ ゝ._） u /::ﾚ':/ﾚ ,. ---------------- _ ., ＞,､ __, イｧ ｲ/ ｆ.ｆ´￣￣￣￣￣￣￣￣ 今から遺言伝えるから、 ヽ._,.ｨ7!_/ヽ/／ヽ､ l .| | /i !ﾑ!ヽ!/ ／ ヽ ___j｜ しっかり聞いてくれ… ___/ Ｌ.ｉﾟ/ / | ゝｰ'"`ー‐- ､-- ､__ ／ r'二＞ー ､ /￣｀ヽ、| ､ ￣ ,. -‐'ｰ-(_､_f´￣｀ヽУ ﾍ、_`ｰ､ ,. -‐'"´: : : : : : : : : :`^ｰ'´＾`～'ヽ、 '" ￣｀ヽ ,.-‐'"´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ヽ . |ｲ:::::/l:::::::::l:::::::::::|::::',:::::;'´!| _ｘ≦彡 ! ≠l:/ミＸﾘ }::::!:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::| |／ |:::::::::l:::::::::::{:::从::| 乂≠云｀ ヽ ' 〃:_:::ハヾ.|/ﾘ:::::::::{l:::::::::::::::..::::::::::::::| ﾄ、::::l:::::::::::从::{::::ﾄ 〃f::::f＾）:::} {:::{ ）rう }}:::!:::::;'::::;|:::::::::::::::::::::::: :::::| ＼ﾄ::::::::::::ﾍ ﾊ人 { 乂:::rうﾉ ゝ==イ ｱ:::}::::/:::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::.:::::| .＼从ｲ:::::i .と二つ¨ ....::::::::::::::::::::::....｀に二つﾘ.ﾟo/.:/,;;j:|::::::::::::::::::::::..:::::::| そんな…あなた…… . ,' 'lハﾊ人.ﾟo//／ij/／/／ , ／/／/／/／ij／/.:/ﾘノ:ｊ:::::::::::::::::::::::::::::::| |; ' ,'.:;小｀｡ ;l /;l:ノ :ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| . ｌ::(| |い ﾟ _＿ :; /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ゝ:::::l=込. ( ) ｡ ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::| ／::::::::::::::::::::＼＞. ￣ イ.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::| ／::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ＼＞ . 升:l |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::| 〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ｀v Y｀ヽ＞ - ≦ /⌒) |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::| : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : |-|l―|-ヽ-: : : ヽ: : : : : : :＼: :.＼ : : : : : : : : : :/＼: : : : : : : : :.:|: ハ :| ＼: : : :ヽ: : : : : : :.ヽヽ:.＼ : :|: : : : : : :/ ／l: : : : : : : : ﾊ:l |:|二二､ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ＼: ＼ …次の大公は、息子のイヴァンを指名する。 : :|: : : : : :/／ |: :|: : : : : :j |:l |:| {::::｀ヽ＼: : :ﾄ､: :＼: : : : :l ＼| : :|: : : : : :|' | .|: :!: : : : :./ .ﾘ ﾚ ヽ::::::::} 〉:.:.| ヽ: :ヽ: : : :| 俺が死んだら直ちに即位させてくれ。 : :|: : : : : :| .| ／´l: :|: : : : / ヽ ｀ｰ' ハ:.:j ﾄ|: :|ヽ:.:.:| : :|: : : : : :|／-､ヽ|ll:: : : :/ 三 ．"￣ V ｌ ヽ| ヽ :j : :|: : : : : :|{:::::::::ヽlハ: :./;; ＼ ゛' ｌ }| V …しかしイヴァンはまだ３才の赤児… : :ヽ: : : : :| ＼::::::ﾉ／V ヽ |_/ｊ : :: ::ヽ :: : lｒ‐､_,／ " ． j |_ﾉ 少なくとも１５才になるまでは後見が必要だ。 : :: :: ::ヽﾄ lT~ " , , j : :: :: :: : | ＼l ;;; ,=＝ヾ、 / : :: :: :: : | | | ;;; /_,-‐"^ヾ / 俺の顧問団、それに大貴族たちで会議をして ｒ―― | | | ″ | | ｀ー-/ ヽ ￣ヽ l | | | | / 政治を行なってくれ… . : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : |-|l―|-ヽ-: : : ヽ: : : : : : :＼: :.＼ : : : : : : : : : :/＼: : : : : : : : :.:|: ハ :| ＼: : : :ヽ: : : : : : :.ヽヽ:.＼ : :|: : : : : : :/ ／l: : : : : : : : ﾊ:l |:|二二､ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ＼: ＼ : :|: : : : : :/／ |: :|: : : : : :j |:l |:| {::::｀ヽ＼: : :ﾄ､: :＼: : : : :l ＼| : :|: : : : : :|' | .|: :!: : : : :./ .ﾘ ﾚ ヽ::::::::} 〉:.:.| ヽ: :ヽ: : : :| 遺言は以上だ… : :|: : : : : :| .| ／´l: :|: : : : / ヽ ｀ｰ' ハ:.:j ﾄ|: :|ヽ:.:.:| : :|: : : : : :|／-､ヽ|ll:: : : :/ 三 ．"￣ V ｌ ヽ| ヽ :j : :|: : : : : :|{:::::::::ヽlハ: :./;; ＼ ゛' ｌ }| V それから……最後は権力者ではなく、 : :ヽ: : : : :| ＼::::::ﾉ／V ヽ |_/ｊ : :: ::ヽ :: : lｒ‐､_,／ " ． j |_ﾉ 神に仕えるただの修道士として死にたい… : :: :: ::ヽﾄ lT~ " , , j : :: :: :: : | ＼l ;;; ,=＝ヾ、 / : :: :: :: : | | | ;;; /_,-‐"^ヾ / ｒ―― | | | ″ | | ｀ー-/ ヽ ￣ヽ l | | | | / . ／／ ｨうヾ ＼ヽ | j >=彳 ::::ｌ | ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／ | l __＿| |＿＿ ::::l｜ ) ＞ /l | | | .::::l l::＼ ＜ 大公は死ぬまで大公です！＞ | .| | └─┐ ┌─┘ .:::::l l:::::::.＼ ＜ そのような願いは… ＞ ｌ ! | :::| | .::::::j ,'::::::::::. ｌ < ( ｜ ｌ｜ ::└ｰ┘ .::::::::j ,'::::::::::: ,' ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ ', ', l _,;:ｧ-rｰヾー ､＿.:::::::://::::::::::: ,' vｲ´:/ !: : :!: : : :ヽ､`:ｘ'/::::::::::: / | l,'/＞ 、ヽ,: '､:ﾄ､＼:丶､:｀l: ､: / 何人たりとも、あなたの魂を | ! i彳tぅﾐ ヽ!斗≦毛zﾐｌ: ! : ヾ l: ;ｲ}ゝ辷;j. ´ ﾄｨ':::j"|: l: : : ! 教会から奪うことはできません！ . j : 八 ,,,, , ┴ｰ"'ｫ ,': : : l . ,'/ｨ : : `..､ っ """ィ|:!/l : : :l //j : : : : : _´＞┬_,≦ノ|㍉＿: : :! 今よりあなたは、大公ヴァシーリーではなく ――― ノ /: : : ｧ´ {{:::｛{ヾ－ 〃:::〃ヾ,l . /: : :/ 〃;;::::ゞ=三 彡':::〃 .} . , ': : : :ｲ /' ::/ / ''〃/ j ／イ: : : { ｛ .::/ ./ .:!l/ ./l . l,': : : :i l､;;;;;/ /;;;;;;;;;;;j' ./: :! {,ﾍ: : : ', l￣ ￣￣/ /: : :l i| ', : : | 'r┐ ┌--/ /: :l: :ｊ . ヽ ヾ＼!. 'ｖ |:::::/ /ノ丿ｿ ｌ ｜ !:::/ / ＼ :::::ヽ. '､´::::::::ヽ ヽ:::::::::::::::;ﾉ, ､::::::ヽ ﾞ､::::::::::ヽ ヽ:::::::／:;:,.! ヾ､::::::ヽ. ﾞ､::::::::::ヽ_ゝ-':;ヽ､:;..ﾞ、 ヾ;::::::::''~￣:;;;､t:''|ヽ､ﾞ､ ';';-､:.ヽ . !`!i71!T;´.::i:|､;:iヾ;:ヾ! .:l:.!ﾞi|::. ヽ { :i l :!ﾊﾘl ::ﾘ ｿﾞ`''弋l i:.iｿヾ:. ヽ ヽヽ!iノ,__､ﾞｿ .斗=ミｧ! :|:.|ヾ::.ヾ. ＼ !ﾞ､;ﾞﾊ'⌒`..:::::::::::::::::ﾟ,! l:.i,/ヽヾヾ;:... ＼ l ｌヾﾍ､::` ､;っ .／ |,i:.l .,l＞,-'')ヽ､.＼ ・・・・・・・・・・・・ ! !'; .:i::y｀＞-べ.／! :! ././,.ｲ /:::;-;;;＞､＼ |､.:i:} !-| ヾ|〈ミ､. i :ﾚ j'" ’ .ﾚ' /,､ﾍ`l ::..ヽ i .Ｎ j::::l ハヽ_ ,ｨ.:j .,/ .j'´ ヽlﾞ､::. ﾞ､ . ,' |/! !､::i`-1 | ヽ ,..l .!"/ 〃 !､ヾ;､.ﾞ､ /.人','バ;::}:└＝==：;! ﾄ-{ ,く/ !ヾ_,,ヽ｀丶 ,'/ '!'j ,ゞ:::::::::::､::::;:::.! :l i, ヽﾞl . ｌ ヽ ヽ,, . / |i,' ./::::::::::::::::/::::::i､:!:::l, .ﾞ〈. ｌ ! j / i !.人::::::::::::::::{:::::::::ヽ';::::l, `'ヽ､ .l;､ ,!l : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : |-|l―|-ヽ-: : : ヽ: : : : : : :＼: :.＼ : : : : : : : : : :/＼: : : : : : : : :.:|: ハ :| ＼: : : :ヽ: : : : : : :.ヽヽ:.＼ : :|: : : : : : :/ ／l: : : : : : : : ﾊ:l |:|二二､ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ＼: ＼ : :|: : : : : :/／ |: :|: : : : : :j |:l |:| ∨: :ﾄ､: :＼: : : : :l ＼| : :|: : : : : :|' | .|: :!: : : : :./ .ﾘ ﾚ ミ=＝≡〉:.:.| ヽ: :ヽ: : : :| : :|: : : : : :| .| ´l: :|: : : : / ';.:j ﾄ|: :|ヽ:.:.:| : :|: : : : : :| |ll:: : : :/ 三 ．" V ｌ ヽ| ヽ :j : :|: : : : : :| lハ: :./;; ＼ ゛' ｌ }| V : :ヽ: : : : :| ﾉ／V ヽ |_/ｊ : :: ::ヽ :: : lｒ‐､_,／ " ． j |_ﾉ : :: :: ::ヽﾄ lT~ " , , j : :: :: :: : | ＼l ;;; ,=＝ヾ、 / : :: :: :: : | | | ;;; /_,-‐"^ヾ / ｒ―― | | | ″ | | ｀ー-/ ヽ ￣ヽ l | | | | / . ――― 1533年、ヴァシーリー３世は敗血症で亡くなった。 先の「大帝」イヴァン３世と次の「雷帝」イヴァン４世に挟まれて目立たないが、 ロシアの地をモスクワ大公国に統合し、父の遺志をついで行政機関をさらに整え、中央集権を推し進めた。 _,,,..-.ｰ.─.-.-....､._ 二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､ ／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::', /:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::', i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::', l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_ r ､ ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ） (ヽ､｀＼ i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/＼ ＼ ＼ . l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ ＼ ＼ ＼_ ∨ l::::l::::l:::＼ " ﾍ::::/ r--‐-､>､ ｀ヽ ＼|＼!＼ ′ ∨ ` ‐-､ ｀` `､ ヾ ヾ ､ ｰ ´ , ヽ､ -＼ `､ キラッ☆ _, r ´:｀ ､ , ′ 、 | !:.:ヽ : ヽ ヽ _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.....｀ ｰ ＜´ ヽ | |::.:.:ヽ: : ﾍ `､ _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| .ヽ -､ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : ` ､ ____＿__i_ /ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i! | ﾍ i. / 入 |＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,, ..---┴‐, l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､ ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.l ﾞ' ! ! ﾍ/|:.:.:.:.:.:＼/::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:.:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ﾍ＿_/ |:.:.:.:.:.:.:./!:::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:.:l /:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.| / ヽ i:.:.:.:.:.:.:/ ﾍ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ ――― ロシアの王朝は、この後で政治的な大混乱に陥ろうとも王朝の完全な分裂はしなかった。 これは先のイヴァン大帝とこのヴァシーリー３世の功績が大きいだろう。 . ――― ロシア正教との関係が強まったのも、ヴァシーリー３世の時代である。 l:::::::ﾞ､ ﾞ､::::::ﾞ､,,,-'''ﾍ ﾞ､::::::::::::::::', ';: ':::::::ヽ ﾞ､::::::::::::::::::::ﾞ､,,.､-'''::::::::::::;;＿i,_';; . '::::::::ﾞ､ ﾞ､:::::::::::::::::::::::::;;,､､-''"ヾ.､ヽ ﾐ';;,､._ . ﾞ､:::::ヽ ﾞ､:::::::::::;:､ﾍﾞ´', ヾ.`､. _ﾞ､､ヽ.`.ﾞ､￣ ツァーリを讃えるのです！ ヽ::::::ﾞ､ ﾞ､:;／.l !.|ヽ ヾ､ ヾ､へ. N. i i ﾞ! ﾞ､:::∧_／!l l从'"ヾ､＼ﾞ､ヾｧﾃﾐl | .,! l 背くものには天罰が下るでしょう！ ∨ ./ i l.',. /il',i', `ヾ､ヽ!id::!'!1/,j,'. ﾞ､'!.', ﾞ､ﾞ､'. ';ヽゝ=ﾐ ゞ'ﾉ;バ"､＼ ';ﾞ､rゝヾ､ 'i〃,,,, ` ﾉ､ヾ､;,､ﾐ.`::-､..＿_,,,,...､､､--ｰｰー'''ニ ';ﾞﾍ;ヽ. ヾヾ､_ ┌''j’ ,.ﾍﾞヾ_ `ヾミ `≡=:::--ｰｰー''''''''"~´ ﾞ､ヾヾ､ ＼.,,_ 丶",.へi,>'':::｀i'ﾐ;;:､.. ｀`'''-､､､..,,,,,,＿,,,,,,,__ ,〃二≧=ﾐ､. ヽ.｀ﾆ'';;ｲ>ﾍﾞ::::::::::::| i''ヽ､ミ三;;ー-===ﾆ二ミ-､_｀￣ ﾚ´ ｀ヾﾐ､ ＼.､-ｰ└､;_::::::::! | `'''ｰミ,,_=::;;､､,__;ﾞ; ヽ, ｀ミ:; l' ヾﾊﾐ､ ヽテﾗ,>-ｰゝヽ､! `''ー-､;;三ミ='-､_＼ ヽ ヽ､ゞ-ヾﾆ,,､=-ｰ ` ヽ､ｧ-----ｰｰー､''´￣''-ﾐ､.｀`ﾞ'' ￣'''ー--､､､,,,,,＿iヾ､ ／´-'''￣｀`<_,ｰ;ｧr;／"~)ヾ;､ ヽヽ. ヽ.ﾞﾐ ::::::::::::::::::............... ￣￣｀`''''''┴ー--=ﾆ､二;;ﾐ｛,／" ,,< ノ, } ｝ ,ﾉ ｀`'''''ーｰ--､､:::::;;;;;;;;;＿_:::::::::::::::::::::::........... ~/" /ﾞ_!.ヾー--､､､.,,,＿/,/,,,,,,,､-ﾍ ヽ゛､￣｀;ゞ''''''''ーｧ-､､:;;;/" 彡' i !::::::::.................. ￣｀''''`!ﾞ`' ヽ:ヽ / ,,〃ヨ ｀'v" / l. |〃'''ー---､､､:::;;;;＿_ノ , ヽ ! ／" .i ﾊ - ゝ /ﾞ '__,.〃ヽ ＼. ヾ､ヽ ヾヽ ￣i''''' ――― 前回の後半でも話したが、モスクワ大公（後にツァーリ）が教会を保護する義務を負い、 ロシア正教が君主の専制権力を支持するという形が定まった。 . ――― しかし後継者への引き継ぎは大失敗だった。 次のモスクワ大公イヴァン４世はまだ幼児であり、今後の政治の波乱を予感させた。 r' ニニニ ヽ ゝニニ ‐‐＜ __ ／Y / ､ ヽ＼ / r ,ｲ l_/ィハﾄﾘ j.l } だぁーだぁー jｲﾚ! | |z→ ,←ｲ l ﾊ 〃 !ﾞfヽlﾍ" ◎"ｲﾙj'| | ぴぴるぴるぴる～♪ | |. i ´_/ﾌ丁Tヽ | | トLツ⊃ ヽ.| | モスクワ大公 イヴァン４世 （３才） . ┌――――――――――――――――――――――――――┐ ｜ ではこの時点での、モスクワ大公の一族をまとめておく。 ｜ └――――――――――――――――――――――――――┘ 「大帝」イヴァン３世 ――――┬――――― ヴァシーリー３世 （前モスクワ大公）…死亡 ｜ ｜ ｜ ├――――― イヴァン４世 （モスクワ大公だが、まだ３才） ｜ ｜ ｜ エレナ・グリンスカヤ ｜ ｜ ｜ ├―― ユーリー （ドミートロフ分領公） ｜ ├―― ドミートリー （ウーグリチ分領公） → 未婚のまま死亡 ｜ ├―― セミョーン （カルーガ分領公） → 未婚のまま死亡 ｜ └―― アンドレイ （スターリツァ分領公） . ┌―――――――――――――――――┐ モスクワ大公…イヴァン４世（３才児） └―――――――――――――――――┘ r' ニニニ ヽ ゝニニ ‐‐＜ __ ／Y / ､ ヽ＼ / r ,ｲ l_/ィハﾄﾘ j.l } jｲﾚ! | |z→ ,←ｲ l ﾊ ─ァﾟ┼ﾞ ＿＿ 〃 !ﾞfヽlﾍ" ◎"ｲﾙj'| | / ┼ ┼i ”┘ | |. i ´_/ﾌ丁Tヽ | | トLツ⊃ ヽ.| | ――― 父のヴァシーリー３世が死ぬと、ただちに遺言通りにモスクワ大公に即位。 しかし幼児なのでまだ何もできない。 . ┌――――――――――――――――――――――――――――┐ イヴァン４世からみて叔父…ドミートロフ分領公ユーリー （53才） └――――――――――――――――――――――――――――┘ .,、 ／|/:::::::::::ヽ、 /::| ,、 /::|／:::::::::::::::::::::::::∨::::|／::| |ヽ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|／l ...|:::::::::::::::::::::::::::::::_,,..-‐-、:::::::::::::::/ |:::::::::/｀"''‐‐''" ヽ::::::::::/ lヽ:::::::/＿_|_ ''"￣"'' |:::::::/ヽ、 兄貴は息子を後継者にしたけどさー、 ＼::::l | .V⌒} .| ヽ_.| 、_|_., ｀''‐‐''" / | ３才児が君主ってどうよ。 { .|. ,,,|,, 、 ''''''' r-' _,,-ヽ、 .ヽ| .|. ┌.,--‐''"l ﾒ /―〈:::::::::::::ヽ ヽ、 ヽ{:::::::::::/ .,.' ',::::／￣ヽ ｀''-..,,｀¨¨´ ／| ∨ '., ルーシ時代からの伝統でも ,.-‐|｀''''"´ |―-.,,＿ ', .', _,,-'':/´丿 /: : : : :,-‐‐', ', 俺が継ぐのが自然な流れだとみなも思うだろ？ .r''" : : : :|ｰ-、 ,--/: : : : :/ ', | /',: : : : : | /: : : : :/ ヽ、 .| ,' |: : : : : ヽ ./ : : : : : l ＿ ./ / ',: : : : : : :＼／: : : : : : : ヽ__／￣￣￣ ´ ./ |: : : : : : : : : : : :(亀): : : : :/ / .|: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.| . / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : | ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┐ イヴァン４世からみて叔父（その２）…スターリツァ分領公アンドレイ （43才） └―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ _ -- _ , : ´ ｀ : ､ ／ 丶 ,:' ', ,′ ', 兄貴が死んだ今、 | | i ° ° ,' _ 俺がしっかりしないと！ ,.へ', r==ﾐ ° ° j'´ ヽ i ヽ ',└=ミ＼ ° ° ,x≦::７/,',ﾊ ト 、 ,.从 { >::, { ＼ヽ ／:＞'ヽ⌒'┐ ∧:::::Y ,xく: : :.ヽ Lt', ', tｯz{_|j;ｔｯ' ,' ,'マ ,.ｲ: :}:::::j ／: : : : : : : ＞ __', ￣｀ ｰ ー= ￣ ,'- ﾁ: : :/::::〃 ／: : : : : : : : : : : : ＼ :、 r二二二} , ｲ／!: : :/::／{ {:./｀ ＜: : : : : : : : : :{:::::::::＞ .ゝ-----'. ＜::::::::::::': : : ! ' .} . 〉:::::::::::::::｀ ＜: : : : : ＼:::::::::::::::::￣￣::::::::::::::::::::/: : : :| / /:::====::::__::::::::∨: :＿: :＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::／: , =ﾐ/-= '､ ＼} ｀ <_／=ﾆ Y､: :＼::::::::::::::::::::::::／: ／ク / >-､, - ､__ / _,.......___/´ _,. ｲ ｝､: : ＼::::::::::::／: :〃j 王/ ／::::::7__ /_ ｀ヽ、 ,' ／ ／:::::{i ｀ i ／ ﾉ┐: : ￣￣: : : : } E毛' !:::::::::/廴:' ｀丶_ } . |/ {::::::::::! ￢, '′/: : : : : : : : : : : : : :/＞ _ V::::｛ ｛_ ｀丶 _ﾉ ┌――――――――――――――――――――――┐ ｜ モスクワ大公家の継承資格者… あわせて３名 ｜ └――――――――――――――――――――――┘ . ┌――――――――――――――――――――――――――┐ そして亡き大公の寡婦であり、母后…エレナ・グリンスカヤ └――――――――――――――――――――――――――┘ |:.: : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|: : |:.: : |: : | |:. |:.:＼:.:.∧:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.| |:.∨ ヽ /:|:.: : |:.:.:.:.:|:.:.:.:. |:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.|: : |:.: : |: : | |:. |:.:.:.:.ヽ:.:∧: : |:.:.:.:.:.:.:.!/ :|:.:.∨ ./:. |:.: : |:.:.:.:.:|:.:.:.:. |:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.|: : |＿斗:.:.l´ :!｀ヽ､＿_廴:.:i:.:.:|:.:.:.:.:.:.:/ |:.:.:.:＼ :.: : |:.: : |:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:!:＞:|￣|＿_:|:.:.:| |:.:.| ___ヽ:.: : ｌヽ|:.:.:. : / :l:.:.:.:.:.:.:｀ヽ |:.:.:.|:.: : |:.:.:.:.:|∨:.:.∨:.:.:.:.:.l:.:.:.,x≦爪:::|ヽ/ 八/イ孑斧ｵx:.:/:.:.:.:.:/ l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ |:.:.:.|:.: : |:.:.:.:.:| ∨:.:.:∨:.:.:.:.l .《 {r､__::ら に、:::ら 》:.:.:.:./ l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ |:. : !:.:.:/∨ : | ∨:.:.:.:ト、:.ヽ とうZシ 辷Zつ /:.: : ｲ} :l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:人:/:.:. ﾄ : |: ∨ : | { ﾄ、:＼| l| | ｲ:. ／ :|ﾉ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. あなた…なぜ死んだの… :.:.:.:.:.:.:.:.:. | ヽl ∨:.! !:. ｀ヽﾍ l: ' /:,イ!:.:.:.:.| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:. | ＼ ∨{ :|:.:.:.:.∧￣ ⊂ ⊃ ￣ //:.:.:.:.:! |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:. | ヾ､ l:.:.:.:.ﾍ ヘ イ /:.:.:.:.:/､ :|:.:.:.:.:.:.:.:.:. イヴァンはまだ３才なの… :.:.:.:.:.:.:.:.:. | ,x≦ !:.:.:.:.:.ﾍ :| ＞ ＜ |/:.:.:.:／‐‐ ≧---__!:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:. | ,x≦＞ ´ ＼:.: : i {__￣ ≧≦ ￣__}:.:.／ ｀ヽ /:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:. | i { ヽ: | r |:: ｀ヽ┐ | ┌::´ : | /、 / /|:.:.:.:.:.:.:.:. ＿_:.:.:.:.:.: |: ｌ ｌ :ｌ:.ゝ:{::!:::::::::: | | ｜:::::::::|::/∧ / / :l:.:.:.:.:.:.:. ≧ｭ､ｌ l :l :l::::::∧:::::r========,:::::/::::::/ / / !:,x≦ ≧ｭ､ｌ ｌ ｌ:::::::∧: | |::/::::::/ / / ／ . ＿＿ ヽヽ _ ￣――-- ｀ヽヽヽ ／:.', _ ￣￣￣:.ヽ／/:.:.:.:ｉ＿＿＿ ／:.＼ ／ ---:.￣／:.:./:.:./:.:.:.:.:.}＿:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ ／:.:.:.:.:.:.:ｉ ／ ／ :.／:_ -/:.:./:.:.:.:.:.:.:ｉ＿_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', /:.／／ /:.:.／:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ヽ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:ｉヽ､ .〃,イ /〃:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ ',:.:.:.:.:.:.:.:. | ヽ /,ｲ //:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ }:.:.:.:.:.:.:.:.| / , /:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./、.|:.:.:.:.:.:.:.:.|､ / ＞´ 〃:.:.:.:.:.:. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:./ / .|:.:.:.:.:.:.:.:.| ｀ヽ 泣いていては駄目なの… 〃´ ,ｲ／:.:.:.:.:.:／ ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:/／ |:.:.:.:.:.:.:.:|ヽ / /／:.:.:.:.:.／ /====≠ __:.:.:.:人:.:.:.:.／/ !:.:.:.:.:.:.: | ｉ ./:.:.:.:.:.／ , r// ニニ-/／ ∧:.:.:.:.:.:.ｉ | 私がこの子を守るの！ ./:.:.:.:.:. / / ヽ､ ｀ヽ二} .∧:.:.:.:.:.:.:.ヽ | /:.:.:.:./ / / ｀ヽ ､ ＿ 〃 ∧:.:.:.:.:.:.:.,' ヽ} 宮廷では弱いことは罪なのッ！ /:.:.:.:.:/ ,イ/ ./ ＼ ∧:.:.:.:.:.:.:.:,' ヽ ./:.:.:.:./ {|:| ｉ ｉ --ヽ∧:.:.:.:.:.:.∨ ∧:.:.∨ | |:| { ／ ∧:.:.:.:.:.:.∨ ∧:.:.∨ .!ヾ::､ | ｉ .∧:.:.:.:.:.:.∨ /:.:.:.:./ ヽ ヽヽ | | ∧:.:.:.:.:.: ∨ヽ . /:.:.:.:./ .{＼｀ヽヽ | ∧:.:.:.:.:.:.:.∨ ', ｉ:.:.:.:.:.ｉ ｌ ｀ヽ | ＼ | ∧:.:.:.:.:.:.:.∨ ＼ . . ー-- ___ r ､｀ ＜、 ｀＞ ‐- ___ ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／ . ＼｀ヽ､｀ ヽ､ ￣L､----- ＿＿＿＿＿＿＿ ) ＞ ＼ ｀ヽ､ ｀ヽ､ ｀ ヽ- __/ ＜ そう、駄目なの！ ＞ ＼ ｀ヽ､ ｀ヽ､ ___＜ 運命に流されるままじゃ！ .＞ ＿＿＿ ＼ ｀ヽ､ <｀ヽ､. r､┌‐‐‐‐ ￣ < ( ／ ___ -｀‐ ＼__ ｀ヽ､ r´｀ヽ ヽ＼ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ .__＿ , .--- 、/-‐‐＜ヽ ＼ヽ .ヽ､_乂､ r´｀ヽヽ、 ＜_____ ,イ´:.:.:.:｀:ヽ､/,ヽ- 、｀ヽヽ ＼＼ ｀ヽ-ヽ´ヽ ヾ /／:./:.{:.ヽ:.:.:.:ヽ:.ヽ:}´:./}､:.｀ヽヽ:ヽ ＼/ ヾ､ r ヽ ｀ヽ､｀ヽ､r ､ /:/:.{{:l:.:ﾄ:.:.ヽ、:.:.:}:.ｉ:.:.ｉ/:/∧:.:.:.｀:.:.:ヽ ＼ ヽ ､イ ｀ヽ､ / ｀ヽ､ /|/.|:ヾ＼ヽヾ/笊､ｉ:.|:./| ｀} ヽ:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ヽ ､ ＞≠＼｀ヽ､ /／ ',:.l:.ヾ:.抃 ゞ┘/|: |／ ＼:.:.:.:.:.:.:.: ＼ ＼ヽ､ く｀ヽ､＞´≠/｀ヽ､ ´ ヾ ヽ:.ヾ ,- 、 }/|___ ＼:.:.:.:.:.:.:.: ＼ ヽ ヽ/‐ ´ ｀ ヽ､｀ヽ､ .r‐‐‐‐77‐/:./:∧ヽ｀ ､´ r======| ＼:.:.:.:.: ‐‐､ .ヽ ｀ヽ､｀ゝ--| //// //://-- /〃‐‐.{.{ ヽ、 ＼:.:. ヽ ヽ ｀ｽ7ヽヽｉ ｉ.ｉｉ ｉ/:.:./:/ .／{ -- ､ヽヽ--.} ＼_| ｀ヽ┘-ヽ/:.:./:/-〃〃´ニ｀ヽヽ ｀ ヽゝ ｀.7:.:/:/_/--‐‐､‐‐‐‐, .} .／ __ ., --/:./:/--、 ｀ヽこ> /／￣ | /´ ＞ ,.イ ／:.:.,-/:∠ヽrヽ;;｀ヽ ｀7∠________.| ,.ｲ ,, ∠二＞ ,.イ ´￣ ／_/ ／／／//｀‐´ ゞ´ 、;;} /／--≠ -┘ | |／ .! ∠二＞ ／_/ ／／ {:／〃 .// ｀ヾ〃／ | | ｀ヽ､｀/｀ヽ､ .／ ,／! | ／／ rz＿ ／／ ｉ {´／// //| __ -‐‐三≧ ｀ヽ､/ ｀ヽ､ ﾚ'.| | .| | ／／ r‐' rz/ |/ . ヽゞ／ .7/{ ヽ --‐ __＼ ｀ヽ､ /｀ゝ | | .|/ |/ ￣.|_〉 〃 / ﾍヽ __ ‐‐ _ニ---ゝ ｀ヽ‐‐′ |/ . //. // ヽ---┬ ､ ＼ // // ＼ / .|:| ｀ヽ､ .＼ {.{ ／〃 / |:.| ｀ヽ､ ＼ ヽ＝- ／/´／ ヽ ´ .|:.:| ｀ ヽ- ＼＼_＿二二ヽ. .┣━ ┃┃ ＼＼_. ~＼＼ ＼＼ ┗━ ~＼＼ . ＼＼_ ~ヽ＼ ╋┓ ~＼＼ヽ＼__ 丶 ~＼＼ ＼＼ ┃┃ ~＼＼ ＼＼ ~| | ヽ ~| | ヽ || ヽ＼ || ヽ＼ ,;-、 ,;-、 ,;-、 , ー､ ;-、 ,;-、 ￣丶＼ l'i;;l l'i;;ｌ l'i;;l i!;l⌒i| l'i;;l l'i;;l __ ヽ＼ /l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;| ━┓┃┃ //i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "| ┃ //;:!'';':;'' ';':;'';:;iコ';':;'';: ;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'| ━┛ //'' |;':;' ;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: :i! | ,,;=‐=,,.. ┏┓ `i'' | ;':;''; :;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;;:;;' i!;:;;| |∩;:;:;| ┗┛ |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;'';:; [l];':;'';: ;';:;;':;'';:; ;':; '';;;;: | ,|:! i ':;:;|_ |;':; | ;':; '';:;: ';:;;':;'';:; ;':;'';: ;:i!i ,;':; '';i!;: | i'''"￣~`'i . ━┓┃┃ |;':; |;':;'';:;: ';:;;':;';':;'';:; ;':;'';:; ';:; ;':;'';: ;' | |':;'[];:;[]' ;|.. ┃ ,＿,|;:_,,|:__: ＿＿; '';':;'';:; [l];':;';':;'';:; ';:;:i! 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V 〉､ ! ／´￣｀ l∧! !{ _＼ l j この家系図の親戚たちを覚えないと駄目カナ？？ l ゝ __ ヽl ＿＿_ /l ! ＞. 丶＿_ノ ｲ l l ｀＞ ､ ＿_ . ＜ | 脇役の名前おぼえるの苦手なんだけど… | ﾘ丶＿___r‐'＜／）＿j_ | ＿/_: : : : : :: ＞' ／｀ー ､＼ | ＞'´ ..ィ: ＼_: :／-､／}＞ｧ'´ ＼', r＜_. ＜: : : : : :.／ ヽ Y i ／ ＼ l: :＼: : : : : : :／ ヽ ＼〉l´Ｖ ／ ＼ / | | | i ‘, ′ :| ハ i | | ‘, | ∧ / ｝ ﾄ､-‐… |‐- | : . ﾄ､ |: : | 厶-ｰ / ハ | ＼ |＼ | ｀ : : . !⌒＼ | : : ∧ ／′ ﾟ｡ ′ / ＼{ ＼{ }ハ : : :}l : | : . |: : ｛／ | ＼{ ＼ァ竓竿ミﾒ､ ; : : 八: |{ : : |: : :| Ⅵ ,斗=ミ んィ ハ Y | .: :∧ 八 べつに覚えなくてもいいわよ。 : : .、 八.:.:.| xfんィハ { V⌒'ﾘ } | . :/ }／ : : : ＼ ヽ{ 〃 { V⌒ 乂:....:ン , , ｝ ＼ : : : : ＼ ﾟ｡{{ V:........:ﾘ 厶イノ ヽ どうせすぐに粛清されるから。 : : : : . ＼｛ﾞ ｰ-‐ ' iﾊハ/ : ﾟ｡ : : : : ﾄ､ ハVﾊ/i ' : . | : :l|: |,ハ , 人: . ﾄ､ .:八 |ｰ-ﾍ ｰ- ／ : : : . } ＼ } ′ ﾟ｡ |＼ 个: . . : :/ ｝ : : : / / }ノ ＼ | Ⅵ＼ ＞ . イ: : / ノイ : /｝／ r´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ＼｛ リ ｝ハ {＼≧=‐- ‐＜／＾ V }／ | ・・・・・・・・・・・・ u ＼ / } ﾉ ー-=ミ__ ィ :ﾄ､ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿_乂_ ／ | | | ー- .,,__ __,. -‐… ´ | | | . ｘz ／//{ {7＼ ＿__ /////|{ |//ハ ´ ｀ ヾ////八 ∨//∧ i ＼'/ / ∨/／ ｉ } | i ヽ Y .′ | ハ ﾄ､ ﾄ､- ‘. というわけでエイラ。 ｉ | | . 斗 jﾉ }ﾉ ヽ !| ｝ }|i八 ´ / / ィ示ｘ 八 ′i 八 ヽ.ｨﾁ示 弋リ{ﾚi -- . r=ミ 八ハ ｉ ＼ {弋:リ ,,,八{ ´ ｀ __ 寸三≧x ＿)ノﾄ､ ヽ、,,,,, __ イノ}ﾉ ／ ＼ （三≧ｭ､ ｀寸三/ノ/＞='7)ノ､｢Vこ. ＼ ´ 〃 ., ′ | ﾍ ｀寸三三三rく///////} レi:::} ＼ ＼ ,′ .::l ,| / ﾉ| ! ! .ﾊ ｀寸三ﾆ{/////＞ | | ﾚ' ＼∠フ ′ ::/|/ | | /イハ | | | Ⅵ⌒´￣ | | l'| :/ ＼ |ハ / |ハ_ | | |＿| | / ｨ行ﾎヽ ∨_,. -‐ ¨l // ′ しJ ﾚ'|ﾊ. 辷ﾉ z=＝| /ヽ ′ ｌハ , ﾚ'r' | .′ l l __ _ ´ノ ,′ ｌ个.､ ﾏ￣ ﾉ イ::::|:::. | ここまでのマトメと次回の予告ダナ！ .l :::|＞､｀_ イ|::::|:::::|:::: | / l l :::|::/{__ ＿ ィﾊ::|::::::l:::: | l | , -=┼＝ﾚo/ ﾊo ∨:::::l:::: | ゝヘ / ｰ‐r―ﾍol }ハo ／二ニ=-,､ (´__ , - ヽ| .| V 〃 ゝ' / , -ﾊ ゝ-- ヽr､! 〃 / ／ | . . ／ ゝ‐‐ | ｀丶、{{ ./ ::/ｲ | ／ ￣ ヽ、| | ｀ヽ、 r－-／ | . / ｌ ヽ i ヽ └┬─────────────── ´ / / ∧ │ ﾉヽ ｌ l l | { ││ /l/ ', ｌ／ヽ 丶 l│l l ◯ │├/┤￣ ', l ｌ l ﾄ ‐- ゝ i/i l l // { │ l/,,ィ＝= ＼l lﾉ ﾚ＝=,, ト ｌ/ } .// エイラ・イルマタル・ユーティライネンの iλ│ 弋;;;ｿ ヽ ﾄ::::ｿゝｌ/ﾉ / // ﾍ v ::::::::::: :｀::´::::/勹 / // | │ 卞 :::: . :::::::/ ノl/ ﾏﾀﾅｰ // | ││ ヽ _ / l l // . | ここまでのまとめ年表コーナー │││ .ゝ., ,, イ:i │ │ // .. | │││ │ ｀´│ ;; l ｌ │ // .| ││ ,'／ ヽ 幵l=´＼; i 丶 ｌ // | │少 ／ⅱ┘ ヽ i__ ＼ // | __-‐＝ ＼／ ⅱ ＼／ ノ入 ,ｨ// .┌┴─────────────── {ヽ ヽ ⅱc , ／／ ｌ／）'〈_ i ヽ ⅱ ／￣⌒ゝ∨ 〃／） │ ⅱc ／ ＼ヽλ ｀ゝ´_) │ヾ /┘┐ へ ノ ﾋ＞／ ⌒/ 600年頃…ヴァイキングがロシアの地を頻繁に訪れるようになる。 862年…ヴァリャーギ（ヴァイキング）のリューリク、ノヴゴロドにリューリク王朝をたてる。 882年…本拠地がノヴゴロドからキエフに移る。→キエフ・ルーシ時代の始まり 988年…「聖公」ウラジーミル、キリスト教の正教をルーシの国教とする。 1100年頃…諸公が分離の傾向を見せるようになる。 1223年…モンゴル軍、最初の侵略 1237年…モンゴル遠征軍司令官バトゥ、本格的に侵攻しルーシ各地を蹂躙。→「タタールのくびき」の始まり。 1240年…キエフがモンゴル帝国への貢納を拒否し、徹底的に破壊される。→キエフ大公国の滅亡 スウェーデン、ルーシに侵入→アレクサンドル・ネフスキーにより撃退された 1243年…モンゴル帝国の分裂→キプチャク汗国によるルーシ支配の始まり。 1305年…モスクワ公ユーリーとトヴェリ公ミハイル、ウラジーミル大公国の大公位をめぐる争いが始まる。 1318年…モスクワ公ユーリー、ウラジーミル大公位の大公位に就き、ミハイルは処刑される。 1359年 - 1379年…キプチャク汗国の大混乱、20年の間に21人のハーンが交代という異常事態。 1380年…モスクワ大公のドミートリー、ドン河の『クリコヴォの戦い』でキプチャク汗国の軍を撃破。 1395年…中央アジアのティムール、キプチャク汗国を荒らして首都サライを破壊。→キプチャク汗国の凋落 1437年…キプチャク汗国の領土から、カザン汗国が誕生。 1441年…キプチャク汗国の領土から、クリミア汗国が誕生。 1453年…コンスタンティノープルの陥落。→東ローマ帝国の滅亡と皇女ゾエの亡命 1466年…キプチャク汗国の領土から、アストラハン汗国が誕生。 1469年…東ローマ帝国の皇女ゾエ、モスクワ大公国のイヴァン３世へ嫁ぐ。→「ローマの後継国家」の誕生 1478年…モスクワ大公国のイヴァン３世、ノヴゴロドを併合。 1480年…キプチャク汗国、モスクワ大公国へ軍事力で貢納を迫るも失敗。→モスクワ大公国の独立 1500年…イヴァン３世、リトアニアを攻撃。 1502年…キプチャク汗国、クリミア汗国に滅ぼされる。 1505年…「大帝」イヴァン３世の死 → ヴァシーリー３世がモスクワ大公位を継承。 1514年…リトアニアを破ってスモレンスクを占領。（旧ルーシ領） 1523年…旧ルーシの独立公国をすべて併合 → ロシア統一の完成。 1533年…ヴァシーリー３世、死亡 → イヴァン４世がモスクワ大公位を継承。 。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。。o ﾟ〇ﾟ o。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次 回 予 告 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／:::::::::::::::/ , -― ＿ /:::::::／::::／ _, -::::'::::::::::::::∠二:::::::｀ヽ／´::::￣￣::｀丶 /::::／::::::/ ,r -―――-- , '"￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼. /:::::::＿／ヽ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : :Ｙ::／:::::ヽ::::::ﾍ ええ、命は取らないと約束したの。 ／::::ヽ!/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'木ゝ、:::::::＼::::＼ /::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ー-.｀ヽ::ー-:::::::＼ でも分からないことがあるの。 /::::::::::::::/::; ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:.:..､ ＼:::::::::ヽ │:::::::／.'::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:.:.､|:::::::::l l:::／ /|:.´::::ｉ::::::::::::::::::::Ｏ:::::::::::::::Ｏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }|::::::::| l/ /:::::´::::ｊ::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;´|:::::::| |::::::::| i::::::::::::: ﾊ::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 |:::::::| 約束を守ってあなたを生かして、 |::::::::| |:::/|:::::| |::::::::::八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_;::::::::::::::::} |:::::::| |::::::::| |/ !ﾄ､! } :::::::′｀ ｰ;:::::::::::::::::::::::::::::::'. ゝ､::::::::'. |::::::| 何かメリットがあるの？ . |::::::::| .′ ::′ ,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::'. ﾍ::::::::':、::::| . |::::::::| /::::::::′ ´う:::::::::::::::::::::::::::::::::::'. ； '.::::::::ヽ::| |::::::::| /:::::::::′ ..:´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ. '.::::::::::! ＿_ |::::::::|,ｲ /::::::::::{_,..:.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、ﾍ :::::::':. ｀ヾ｀''ー―'::'ー' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヾ '.::::::::i }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: （ '.:::::! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、 !::::::| ｊし ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽｊ:::::: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ AAで語る中世ロシア史 … 第８話 「 エレナ・グリンスカヤとイヴァン４世 」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､ ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 ﾞ､';|i,! 'i i"i, ､__人_从_人__/し､_人_人＿入_人＿入_从 `､||i |i i l|, ､_） ',||i }i | ;,〃,, _） お付き合い頂きありがとうございました。 .}.|||| | ! l-'~､ミ ｀) 次回は２～３週あけの予定です。ではまた～（・ｗ・）ノ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ ｀) .{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ '´⌒V＾'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒Y⌒W^Y⌒Y⌒ Y,;- ｰ､ .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ { く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ ＿,,＿＿ ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''}￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/ 不穏な空気しかないｗ やる夫でロシア史をやってもらえるなんてありがたや ついにきたか「雷帝」 ロシアで男系男子の長子相続が確立するのはロマノフ朝のパーヴェル1世まで待たないと しかも生まれながらの皇帝といえるのはアレクサンドル2世からだし なぜ歴史系だとこぞってジェノサイダーばかりなのか。なのはさん いいぞ、もっと殺れ
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