やる夫を拾い読み
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やる夫が あの『夏』の出来事を 思い出すようです 第二章 神童 その九/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | どうかね、関口君。 理解したか？ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / ￣￣￣ヽ | …理解と言われてもお。 ｜ いくら仮説だって言っても ｜ 限度ってものがあるお。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .: .:::.. ... :. .::.. ....: .: ... .. . . ll . .. .:...:... .. . . ... ....:::::. : .:::.. ... .:... .. . . , -┴- ､ .... ...:.:.::::..... ...:::. ..::::. ...:: ／-──‐-ヽ .:...:... .. .:::::.:. ＼＼::... （. 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''"⌒'（ .i ）'⌒"' ∪ | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ l ∪ ｀┬─'＾ー┬' l | 先輩の失踪に、やる夫が ヽ |!il|!|!l!l!il|!| / | 関わっているかもしれないと… ＼. |!il|!|!l!l!il|!| ／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ＞ ヽ!il|!|!l!l!/ ＜ ／ ￣￣ ＼ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ／￣￣ ヽ ／ ヽ / ヽ | _,.ノ '(ゞ､_| そこまでは分からんさ 、本人に聞くしかない。 .| （ ー）ヽ ヽ それにしても君はさっきからいやに榎さんが .ﾉ| （___人_＼＼__ 自分を疑っているかどうか気にしているな。 ／: : | ｀⌒（⌒_ ＼ {: : : .ヽ. し「、 ＼ {: : : ﾄ ｀ヽ. ___´ノ: : : ヽ、 i ― まさか本当に心当たりでもあるんじゃなかろうな？ .|: : : | |: : : ／ / ／: : : : ij ＼ ／: : : : : : ＼ / : : : : : : : .. ＼ …そんな事じゃないお。 |: : : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l 少し気になってるだけなんだお。 |: : : ::;; （ (・) ） ﾉヽ （ (・) ）;;::: | 誰だって疑われれば気になるじゃないかお。 |: : : : : ´"''" "''"´ l . ＼ : : : : . .（ j ） ／ やる夫に先輩のことで ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ そんな心当たりなんかあるわけ… ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ : : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼ : : : : . : : . : : . ＼ ､ﾊ, ━━━━━^ < て━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ ', 丶 : | :| |: :_ ‐ ＜ ＼ ,,_人､ノヽ ／ . i、 ＿,,.. -―┴- ､ : 」.. -‐"´ ｀丶､_ ) （' ',', _,ｒ'´／ ＿__,.- `＜__ ｀ ＜ ﾄﾞ ｸ ﾝ ＞ ',', / | ﾉ ／ , '´ ＼ ) て ',', ∧ 〈__／- ､/ 丶 ／^⌒`Y´^＼ ',', {、ヽ} } ､ , ' ,ｒ ヽ ',V } : }〈__ﾞｿ ／ _ ､ ＼`: :{ / , ' ／ﾉ ヽ f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ｀ヽ}/ / ／／ , -､ ,.-‐i . : _ . | …関口君。 僕は ― / / , '／ , ', '´ _.. -''´／ } . _ -'´. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ノ `"ﾄﾄ /' ／ '´ _ .. -‐''ミヽ_／ /. : ／ . . . |.｀く{__..ｲ' ／／: : : . ＼｀＜__／. . . . …ｷﾞｭ |. .ヽ}. ｀く , ': : : : : : . ＼‐､. . . . . . 'i. . .＼ /: : : : : : : : : ｀丶､ . . . . ､ﾊ, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━^ < て━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ .! -‐‐=＝＝ 、;;::::::.. | ´, -__=＝- :::::::::::. | , ´ __￣｀ヽ ｌ , ,´ ヾ ゝ ｌ U l { ○ l ｀、 ― え っ ？ | ゜、 ゞ__ .ﾉ i ｌ::::::::::::::::;;, 、＿ __ -‐..'....,, ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;; …ﾄﾞｸﾝ !:::::::::::::::::::::::'''' ; /. : : : :,.'. : : : :.;: : : : : ; : : : ; : : : : : .丶 /.: : : :/. : : : : /.: : :／｀｀ﾞ`'"´ヽ､: : : : : ヽ /.;. : : :,': : : : :/.: :／ ＼: : : : l ｉ: : : :,小: : : :.i: :/／⌒ヽ '⌒ヽ i : : : | |: !: :/:.|: : : : :ﾚ' _､-=‐､, ,=､, |: : :|.:l …先生？ !:!: : : :| : : ::ｉ:.|/ }_心. 心 ∨: : i/ iレ': : : !: : : ;八´ゝ丿 {'ｿ ﾉﾚ: :/ 〉: : :ハ.: : : : (ごつ´ 丶ﾞこ)l.:/ どうかしましたかお？ ／ィ: : :ﾍヽ: : i ′ ハ 厶イ;i.:ヽ＼:ﾊ、 ー^‐' ／i/ヽ ｊ:ﾊ;ハ{ ／ ,' ｀7 ｰ ' ∠ -─ ＜::::::ヽ. ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ ﾓｺﾞ… あ、いや… なんでもないお。 ／:::::::::: ＼ なんでもないんだお… |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ とにかく 、納得はできないお。 /:::::::::::: ＼ そんなものが視えるなんて…！ /:::::::::::::: ＼ ヽ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ まあ 、承服できかねるのは判るさ。 .ｌ^l^lｎ } 僕自身まだ判りかねていることだからな。 .ヽ L } ゝ ﾉ ノ それに 、もしこの見解が ／ / ＼ 正しかったとしたならば… ／ / ＼ . / / -一'''''''ー-､. 人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) ､ﾊ, ━━━━━^ < て━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ ｨソ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶 ／::/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ≧、 . ／::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ニ二 ,.イ´//::::〉 ───────────── . :::／∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::イ´:::::://:i |::.ﾍ . / ∨::::／:::::::::::::::::::::::::::::::-=ニ ／:::::::::::::://::::i |:::::｝ 藤牧先輩の身に何か ∨:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=/:::::::::::::::／:::::::::i |:::::| ／ﾊ:/:::::::::::::::::::::::::::::-=ニ二三三＞´ﾆ三三//::::/ 重大なことが起きている . ﾏﾊ:｛::::::::::::::::,─::::、::::::::::::::::::-=ニ二二二::://::::/ﾘ ｼ ｻ / ヽ:::::::::::/レﾉ 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::／／:::::::／ i | 可能性を示唆することになる― . / ´⌒─⌒ヽノ::::::::::::::-=ニ二三／:::::::／/./// -=ニ｀‐｛:::::::／::::＞´::::＞´::/:::::/ /.// ───────────── ／｀￣::::＞´::::＞´:::／:::／ソ. l/ ／ 彳＞´::::＞´:::＞´::／ ／ ´ ／::::＞´:::::／ ´ ´ ／ ､ﾊ, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━^ < て━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ -‐ '´￣￣｀ヽ､ _､ ／／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽ ﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ― u ﾘ| ｌ ｌ i| 重大なことかお… じゃあ兄貴 、 ﾚ!）（● ） 从|、 ﾉ 、 i| （,､_,⊂⊃ |ﾉ | ﾘ |ﾉ 榎木津さんが「仇討ち」とか「弔い合戦」とか ヽ、 j / レ j ,/ ヘ,､ __,イ -‐/イ 言ってるっていうのはやっぱり… --ヽ`ー'::::::＼ ／´ヽ::::::::::::::::::::::::::ヽ. /. |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ . ／: : : : ij ＼ ／: : : : : : ＼ …まったく 、縁起でもないんだお。 / : : : : : : : .. ＼ 藤牧先輩がそんな… |: : : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l |: : : ::;; （ (・) ） ﾉヽ （ (・) ）;;::: | それに久遠寺さんがそんな事を |: : : : : ´"''" "''"´ l 記憶してたんだとしたら . ＼ : : : : . .（ j ） ／ 生死の確認なんかする必要ないはずだお。 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ : : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼ やっぱり、記憶が視えるなんておかしいんだお… : : : : . : : . : : . ＼ ／￣￣＼ ／ 、 | | | | いや。 先程も言った通り 、榎さんには | 「ヽ,__ 「記憶の中の映像が視える」だけのようなんだ。 ┌┴─＜ ,' j 〉 lヽ. その映像にまつわる感情や情報は判らない… ,.-┴‐ ｰ--、＞ｭ、 /つ_/∠ノ ／: : ／: : : : : : : ／⌒ヽ 7￣ノ 言い換えれば ／: : ／: : : : : : : : : : : : : : Y√ 「その人に『見えたまま』のものしか視えない」 ／: : : : : : : : : : : ／: : : : : : : /∧ ということになる。 /: : : : : : : : : : : : /: : : /: : : ／ /: `-､ /:: : : : : : : : : : : : i:: : : : : ／:: : : : : : : : ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＼￣:／ ＼- ミ .: Y: : : : : :＼_:ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ .: :∧:..∧: : : : : :. :.‘， / まきお ヽ : :.|ﾐ∨,ハ: : : l : : ; ∧ | 牧 朗 さ ん ― ？ : | l: : : :.l : :∨∧ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ : :.| ｜: : : l : : l: :ハ : z l ｀|＝ミ:|: : :|: : :.| 「だから、久遠寺さんが先輩が死んでいることを : L:l j_| L: |: : :|: : :.| 承知で依頼してきたとはまだ断定できない」 r云ﾐ.j: :./: :ﾊ:| {(沁 》YL_/: 「 ゞツ ,|:..| : : | ・ ・ ・ ・ ・ .・ .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ . ’ , |:..|: : :.l 「 『 死 ん で い る か の よ う に 見 え る 』 . r__ｭ /: : ﾘ : i :| . ｲ: : :/ : : l: l 先輩の姿を記憶していた可能性もある ― 」 l＞:..__..:＜l: : : :/: : : :.|: :l ∧ ∧: :/: : : : : |: : l ∧ ∧ V、: : : : : |: : :l . { ′ﾞ, ﾞ, |: : : : :|へ＾丶、 . |- ､ ＿ r‐ ﾞ, ﾞ, !.:. .:. :.| ∨ ∧ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_＼ だから、どっちにしたって一緒だお！ ／ u. （○）三（○） 不謹慎にもほどがあるお、京極！ | （__人__） | ＼ |┬┐| ／ 久遠寺さんが死んでるかのような先輩を見てるなら ／ ｀ー'´ ＼ なんでわざわざ生死の確認を依頼するんだお！？ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） .| （__人__） だからさっきから何を意地になってるんだ、君は。 / ｀ ⌒´ﾉ 僕はさっきから可能性の話しかしてないじゃないか。 ／ ヽ ⊂二二￣＼ 榎さんが何を視たのかだって判らないしな。 ／ ＼ ⊂、' ヽ / ＼＿, ｀7 / それにそこまで不自然な話だとも思えないんだが。 / へ ＼ !/ / 藤牧先輩がなんらかの病に冒されたのだと仮定すれば。 | ＼ Υ / | ＼ /＼ | / ＼＿_／.,,_r ヽ、 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ γ⌒ヽ ( ⌒ ） ゝ＿ ｲ ｲ⌒ヽ ／`ヽ __,..--ｰｰ--,,,,.. ゝ___ﾒ ,＿ /: : : : ｀ヽ、／´,_,ｰ‐'"´￣::::::::: ___ ﾉ, ｀' ﾘ: : : : : : : ヽ<、,,,;‐‐´ﾞﾞ￣￣,｀ ,ｰー――‐ｰr ヽﾍ ／::::_ ＿,::::ｲ::::: 「大病院の跡取りである先輩が ' `.j /:::::／v,-ｰ､ｿ〃/ 病気にかかり治療の甲斐もなく ′ u. l /／::::::::::ヽ,ヽ/::/:::: 悪化していたのだとしたら？」 i :::::::::://::/::::::::::: l ヽ //:ﾚ:::::::::: l ヽ ｲﾉ:ﾉ:::::::::: 「先輩はそれを苦にして失踪し j ヽ ij ,／,r':::::::::::::::: 病院はそれをひた隠しにし / ヽ ,／,ノ::::::::::::::::::::::::: 依頼者は生死の確認を依頼する… ／ ﾞ､ ／::ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::: そこまで不自然だとは思えないが」 ヽ ＼＼-'"￣ﾉ,､:::::::::::::::::::::::::::::::: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ ﾓｺﾞﾓｺﾞ… ／:::::::::: ＼ そ 、それは… そうかもしれないけどお。 |::::::::::::::: | でもやっぱり、納得いかないお。 ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ /:::::::::::: ＼ 納得いかないんだお… /:::::::::::::: ＼ ヽ . ／￣￣ ヽ ／ ヽ / ヽ | _,.ノ '(ゞ､_| …しつこいな、君も。 .| （ ー）ヽ ヽ これ以上は榎さん本人に聞いてみろ。 .ﾉ| （___人_＼＼__ ／: : | ｀⌒（⌒_ ＼ だから僕は話したくないといったのに。 {: : : .ヽ. し「、 ＼ こうなることは予想できたからな… {: : : ﾄ ｀ヽ. ___´ノ: : : ヽ、 i .|: : : | |: : : ／ / ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ …え、榎さんがどうのじゃないお。 ／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ ただ、やる夫は、その… . | （○） （○） u | ＼ （__人__） ,／ … … … … … ／ ｀⌒´ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━ や る 夫 は 、 た だ ・ ・ ・ ━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ :.:.:.:／イ:.:/:.:.:l:.:.:.:.:.:.:l!:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:／ :.l:.:.:l:.:.l:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:.| ヽ:.:.l :.:./ /:.:.ｉ:.:ｉ:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.lｉ:.:.:.:.:/:.:.ｨ￣ﾒ :.!:.:.l:.:.l:.:.:.:.:l:.:.:ｉ:.:.:.: ! ヽ:.l :.:.{ ｉ:.:.:.!:!:.:.:.ｲ:.:.:.:.:.:l:.l:.:.:.:.l:.:/.l:.:/ ＼:l:.:.:l:.:ｉ!:.:.:.:.l:.:.:.l:.:.:.:.| :| :.:.:ヽヽ ﾉ!:.:./:.!:.:.:.:.:.:l:.:!:.:.:.:!:' l:/ ‐‐ト､ l‐､!:l:l:.:.:.:.:l:.:.:.!:.:.:.:.l ! γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ :.:.:.:冫 =l:.:.ｉ:.:.l:.:.:.:.:.:l:/l:.:.:/ .l' ヽﾑｼヽ! ｉ:ｉl:.l:.:.:.:.ﾊ:.:.l､:.:.:.:l / ｜ ―― 関 口 、君 。 :.／:/ー:.:.:ll:.:.:!:.:.:.:.:ｉ' l:.:l ｌ l::l:.:!:.l:.:.:./ l:.:.' ､:.:.l 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ ／l:' ｉl:.:l !:.:.!:.:.:.:! !l ! l:!:.:ｲ:!:.:/ l/ ＼! / !l:l !:.:.l:.:.:l ! ',://'.:.:' ./ 丶__ {./ !:. !:.:.!:.! ､／ ' γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ / :.:.:､l:.:!:!. --､__, ‐‐ ´ ｜ 僕 は 、 君 に ― ./ :.:.:,.‐l:.! __ ´ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ .-‐ ' ll ＼ /:.:./ ／ ! ` _ ノ !:/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━ ・ ・ ・ た だ ？ ━━━━━━━━━━━━━━━ . . ━━━━━━━━━━━━━━━ 『 た だ 』 な ん な ん だ お ？ ━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . i、 ＿,,.. -―┴- ､ : 」.. -‐"´ ｀丶､_ ',', _,ｒ'´／ ＿__,.- `＜__ ｀ ',', / | ﾉ ／ , '´ ＼ ',', ∧ 〈__／- ､/ 丶 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ',', {、ヽ} } ､ , ' ,ｒ ヽ ｜ 君 は 、僕 を ― ',V } : }〈__ﾞｿ ／ _ ､ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ ＼`: :{ / , ' ／ﾉ ヽ ｀ヽ}/ / ／／ , -､ ,.-‐i . : _ / / , '／ , ', '´ _.. -''´／ } . _ -'´. γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ `"ﾄﾄ /' ／ '´ _ .. -‐''ミヽ_／ /. : ／ . . . ｜ ―― 必 ず ―― |.｀く{__..ｲ' ／／: : : . ＼｀＜__／. . . . 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ …ｷﾞｭ |. .ヽ}. ｀く , ': : : : : : . ＼‐､. . . . . . 'i. . .＼ /: : : : : : : : : ｀丶､ . . . . i . . . i: : : : : : : : : : : 丶､. . . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━ い っ た い ・ ・ ・ ━━━━━━━━━━━━━━━ . . ,‐'´￣￣￣｀ヽ､ ／ ＼ / ／"" ｀ヽヽ ヽ /// ,'/ ヽﾊ ､ヽ ヽ 〃 {_{ ─ ─ ,ﾘ| ｌ | i| … 先 生 。 ﾚ小ｌ （ ●） （ ●） 从 |i| Ｖ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉノ ヘ,､ __, イ／ … … … … … ｒ-ヽ:::::|ヽ ,1ｰ:::::ヽ、 ノ Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1 ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ ﾓｺﾞﾓｺﾞ… ／:::::::::: ＼ う 、う … |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ … … … … … /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ , ／ '´￣￣｀ ｰ-､ ／ 〃" ｀ヽ､ ＼ヽ / / ﾊ/ ＼ﾊﾍﾍ. |i │ ｌ |ﾘ ⌒ ⌒ }_}ハヽ ― 先 生 。 |i｜ 从 （ ●） （●ｌ小N （| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ノ 先生がさっきから気になってるのは 、 VV j . ﾉ 榎木津さんのことじゃなくて _'Y/ﾞヽ､ ＿ , ' 兄貴の矛盾点なんじゃないですかお？ ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、 { Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1 . ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ /（ ●） （ ●） ＼ え？ 敦っちゃん… | （__人__） ｕ | ＼ ｀ ⌒´ ／ 京極がなんだってお？ / ー‐ ヽ / ｀ .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | （ ―） λ ヽ 矛盾だと？ まったく。 | （__人） ヽ ', だからさっきから言ってるだろ、 __,/二`'''‐､ ⌒ﾉ | | これらはあくまで仮説だと。 ／---::::::￣｀-.､ゝ ノ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | そんな粗探しをされたって ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | 何とも困ってしまうだけだ。 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ / -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ へへん。 ざーんねんだけど、 >‐'つ ノ ヽ､ ﾘ| ｌ │ i| そのことじゃないんだお。 ／.ノ :ｌ（ー） （ ●）从 |、i| ! }／ﾞヽ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ/ 榎木津さんには他人の記憶が ｛ (´／ヽ.) ⌒´ j /／ 「視えている」かもしれないってことは ヽ( ｲ- ）ヘ,､ __, イ／ 理解できましたけどお。 ＼ ｀ヽ:::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、 〉 ）::::∨yヽ/::::::::::／,1 でもそれってやっぱり「読心術」で / ノﾉ:::::::::ヽ／::::::::::: r" / 「超常現象」なんじゃないですかお？ / ／:::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ . ＿＿＿_ ／ u. ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ え、あ 、いやそれは 、でも… ／ （○） （○） ＼ | （__人__） | ＼ ｀⌒´ ,／ 矛盾ってのは、そういうことかお…？ ／ ー‐ ＼ ,/.'´￣￣｀ ｰ- 、 ／ 〃" ｀ヽ､ ＼ヽ / / ﾊ/ ＼ﾊﾍﾍ |i │ ｌ |ﾘ ＼ k-､ }_}ハヽ そうですお、先生。 さっきからこの冷血漢は |i｜从 （ ー） ヽヽヽl小N 「超常現象」とか「読心術」とかそういう言葉を （| ⊂⊃ ､_,､_r-'､ヽヽ-､ 使うなって言ってたじゃないですかお。 V j ｀ ヽ ', ｷﾘｯ！ ヘ,､ __, イ ＼ ', でも今の説明を聞く限り榎さんの能力は r<';::::::ヽ /y/､l } i 「人の心を読んでいる」し「常識を超えている」 ζ }}:::::::::::ヽ':::::::::ヽ l .| しろものだとしか思えませんけどお？ く´ _,ｿ':::::::::::::::::::::::::::::::} j l ＿＿＿＿ , ´ ヽ | | | _ノ ヽ､_ | | (●) (ー) | …僕は「軽々しく」使うなと言ったんだ。 | :.. | 人＼（ 人 )/八 この世には在るべくして在るものしかないし ＿／ /{＼＼´￣｀/｀}/}: :iヽ､＿ 起こるべくして起きるものしか起こらないんだ。 ／ : :{: : li八 `ヽ ＼ノ /:i:|: :|: | : : :＼ :: : : : |: : |i:i:i)'` ､ ゛ /:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._ なぜ在るのか、なぜ起こるかを考えようとせず : : :: :..|: : |iV′. :.. :|:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ 「超常現象」なんて言葉で片付けてしまうのは : :: :: ::|: : |i:{. :. .:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/.. ;.:, 思考停止としか言いようがないだろう。 : :: : : |: : |iv＼ ,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: :: ｉ∧ : :: : : |: : |∧V:ヽ ′ ＼:|:.:. :.|: :ｉ: : // : : : l/∧ . ／ ヽ . /. / ／"´⌒ヽ ヽ ヽ ヽ / / / ／ ＼ } } ヽ ＼ . / / / -‐/―- ヾ-―!‐- | | , / / / / / ＼ハ ! } l | / ｲ /|/ ＼∧ | | おっ？ おっおっ？ | | |/ | | | そんなこと言っちゃっていいのかお？ | ! { -――- -――- l | ∧! | ﾊ |ｨﾔ云云云ｧ ｨﾔ云云云ｧ | ! } ∨ } | ∨辷こソ ∨辷こソ l. , ﾘ それじゃあ、兄貴の大好きな | /^' ゞ-‐´ ゞ‐- ´ ! / / 「 妖 怪 」の話だって !ﾍ ヽ ',⊂ニ⊃ __ ⊂ニ⊃ ﾘ / / 出来なくなっちゃうんじゃないのかお？？ ヽ}ゝヽ 、_r- { Y｀ヽ / ／ﾍ/ !ﾍ へ r { | } イ／ ﾆﾖﾆﾖ ヽ | ＞ { | | ヽ＜／/ だって兄貴、言ってたじゃないかお。 ＿, -=≦| ' ´| l } }――. .、 「妖怪というものは…」 . ／: : : : : : :∧ { ,' : : : : : : ヽ /: : : : : : : : : :∧ ヽ /: : : : : : : : | .＿＿＿＿＿ ,,.. ' ´ ｀・ ., ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ ., ・´ ＼ .／ ／7￣i=､_ ヽ ヽ ＼ /. ,ｲヽ.,' .l !｀ヽ } } ij ', ./.. ｌ 〉 丶 l |ﾍ .', . l ﾉ ,' 丶i ヽ、 l …「姿の見えない『モノ』に . l 〈 ｌ | ;;;;,,,, l 名前と形を与えたもの」。 . { ...| | ;;;;;;;;;;;;;;;;;; } ', .l ,' ヽ / ..', ﾉ ｀ヽ .,' } u. / 「疫病、災厄、人の心を惑わすもの。 . ヽ〉､＿l＿_ .,'人 ﾉ ／ そういった見えざる恐怖を _,. ＜ .ｒ'´ ｀ー-､.,'_ ー ' ,. ＜ ＞ .,_ 克服するために―」 . ＜ .,' .ﾍ、 ,. ＜ ／ ＞ .,_ .,' ﾍﾍ ∧ ／ ＞ ., …だったかお。 / ﾍl. | ﾏ / ＼ .〈 ﾍ. | ∨ . , ／ '´￣￣｀ ｰ-､ ／ 〃" ｀ヽ､ ＼ヽ / / ﾊ/ ＼ﾊﾍﾍ |i │ ｌ |ﾘ ⌒ ⌒ }_}ハヽ |i｜ 从 （ ●） （●ｌ小N そうそうそう 、そーうなんですお関口先生！ （| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ノ このお化け大好き兄貴は確かにそう言ってましたお！ VV j . （_.ﾉ ﾉ _'Y/ﾞヽ､ ＿ , ' ,r<';::::ヽ＼/-､ よくわからない、正体の知れないものを ζ }}::::::∨y/､l 「超常現象」って言うのがダメなら く´ _,ｿ'::::::::::ヽ':::::::ヽ 「妖怪のせい」って言うのだってダメじゃないのかお？！ . /｀^7`::::、::::::::::::::::::ﾉ / /:::::::::::￣::::::ﾞ７´ ／￣￣ ＼ ⌒´ ヽ､,＿ ＼ （●).（● ) | （__人___） .| なんだ二人して、よく憶えていたな。 '､ | まあそれも元は僕の言葉じゃあない、 | ,. -─┐ 知り合いの受け売りだが。 { ／´: : :_:_:_:_| ｀ヽ／_:_: -: : : : : ┴､ だがその言葉と今の僕の意見は矛盾しないさ。 ,ｲ: : : : : : : : : : : : : : :＼ 僕は軽々しく決めつけることを戒めたんだ。 /: : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : ヽ |,: : : : : : : : 、: : : : : : : : : : : : 7 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,. -ｰ冖'⌒'ｰ-､ γ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ,ノ ＼ ｜ そもそも妖怪とは… / ,r‐へへく⌒'￢､ ヽ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿ノ ｷﾘｯ！ {ノ へ.._、 ,,／~` 〉 ｝ 「化学も文明も未発達だったころの ／プ￣`y'¨Y´￣ヽ―}j=く /,ミ=/ 先人たちが恐怖を克服するために語るのと―」 ノ /レ'>-〈＿ｭ`ー‐' ﾘ,ｲ} 〃 / / _勺 ｲ;；∵r;==､､∴'∵; シ 〃 / 「現代人の君が大した考えもなしに ,/ └' ノ ＼ こ¨｀ ノ{ー--､〃__/ 口にするのを同列にできるものか」 人＿_/ー┬ 个-､＿_,,.. ‐'´ 〃`ァーｧー＼ . / |／ |::::::|､ 〃 /:::::/ ヽ / ｜ |::::::|＼､_________／' /:::::/〃 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ ふ 、ふん。 昔の人がそんなに ／ ＼ 偉かったって言うのかお…？ | ＼ ,＿ | そんなわけないんだお。 / ｕ ∩ノ ⊃―）／ ( ＼ ／ ＿ノ | | やる夫のように軽い気持ちで .＼ “ ／＿＿| | 妖怪のことを口にしてた奴だって ＼ ／＿＿＿ ／ いるんじゃないのかお？ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ + + ＼＼ ｶｯﾊﾟｯﾊﾟｰ ﾙﾝﾊﾟｯﾊﾟｰ♪ ／／+ + . + ,,;⊂⊃;,､ ∧__∧､ ,,;⊂⊃;,､ + 「そして、そういう奴らが ( ・∀・ ）（・∀・∩）( ・ー・） 大勢いたからこそ…」 +（( ⊂/⌒ヽ） （つ 丿（つ つ )） + ヽ井丿 （ ヽノ ） ） ） 「今の時代まで妖怪が （＿）し' し（＿） （＿）＿） 語り継がれてるんじゃないのかお？」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ＿＿ / ヽ / ヽ | | | | | | …なんだと？ ', ＿＿ / r´ ヽム ＿ _L_,.．-ｰ─ ‐‐ ´: : : : ｀ヽ ,.-＜: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀, それは、うむ… : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : i : : : : : : : : : : : : : : r´/: : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : i/: : : : : : : : : i . ,. -'"´ ｀¨ｰ ､ ／ ＼ / ', …そうじゃないかお、京極。 / ', やる夫はお前みたいな .l '⌒ヽ ,ノ⌒ .l 妖怪の専門家じゃないけどお。 .l （tﾘ＼,_ ､＿_, l .', U ｀ー', ヽ / でもお前みたいなくそまじめな奴だけが ＼ l 人 l ／｀ヽ 妖怪のことを語ってたわけじゃ / ｀ー､ ｀ｰ´＿｀ー' ‐' ', 絶対ないってことはわかるお！ ./ l _, ＿, . ,〉===ｷ〈、 │ く,､ﾊ;_ｊ,_ｙ_,ゞ │ ㎜ | l l l l l l | ㎜ │ （ ５. l: l:ｨ"`:ｒ ..l ｃ ）. │ | ｌ ,ｨ: l｜0 | !.ﾄ、! ｌ │ . ! V |: l `ー' ,l | V j │ . ヽ_,ｲ: ー介ｰ' ﾄ､_ﾉ │ 「むしろ妖怪ってのはそういう . |. l:. |::!:| .| | │ 深刻な物事を笑い飛ばして |. l:.. `ｰ' .:! ! │ しゃれのめすっていう…」 .|. l. l l l l l l | │ .|. |. l l l l l l .! │ . '^^^^ ｝ 7^^^` │ | ｛ │ ,> ヾ ┏━┓ │ . _(nmo)_ ┃御┃ │ 「そういう分野の . T ￣ T ┃払┃ │ ┃済┃ │ 産物なんじゃないのかお？」 ┗━┛ │ ────────────────┘ -‐ '´￣￣｀ヽ､ . ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ ふふふ 、お見事ですお！ 〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| | | さすがは関口先生なんですお 、 ﾚ!小ｌ '´｀ﾞ '´｀ﾞ 从 |、 | 今日はいいものが見れましたお。 ﾚ⊂⊃ ､ _,､_ , ⊂⊃ :|ﾉ / ヾ.ｿ、 j /／ . ヾヘ,､ __ , イ ／ うちの兄貴が妖怪の話で ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、 一本取られちゃうなんて { Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1 めったにないですからお！ |ノ''::"::::::::::ヽ／::::::::::: r" / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ . ／´￣￣￣｀ヽ , :､ / } ｛＿ノ ヽ＿ ｜ (● ) (● ） | ﾌｰﾃﾝ （＿人＿_) | 何が「一本取られた」だ、この 瘋 癲 め。 } ) ｜ | 勝手な理屈をこねて勝手に結論を出してるだけだろ。 ｛ に二ﾉ / i} } ／ 儿 だいたい関君、君には先日さんざ説明したばかりだろ ｝ ／ ＼ そういう安易な考えがいわれなき差別や迫害を産むと。 ゝー―彳 ＼ ／ ＼ ,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､ ／ ＼ ／ _ノ´ ⌒ヽ ＼ / ( 一 ) (ー) '; ふん、あれは仕事の話じゃないかお。 /' ／ ＼ '; 雑誌の記事とかでそんなことを書くなってのは / （ 人 ） i まだわかるけどお。 | ｀'''''ﾞ´ ｀'ﾞ´ ! '、 ／ こんな時までそんなことを言われても ＼ < しらけてしまうだけなんだお。 ／￣ﾞﾞ'''‐‐‐----- ＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ . -‐ '´￣￣｀ヽ、 | それが安易だというんだ。 ／ ／" ＼ ＼ | 君という男は 、まったく… // / ヾ. ヽ f´￣￣￣￣￣｀ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ 〃:{_{ ─ ─ ﾏ i ＜ … … … ﾚ!小l（ ●） （ ●）从 l| | ヽ＿＿＿＿＿__ノ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ _ﾘハ⊃ ､_,､_, ⊂⊃〃 人 | そっちこそ、いつも堅苦しいんだお。 /´ ー-(巛｀ヽ-r─-､--─一' ヽ | お前って男はまったく… {＿ _ ヾムノ＿ _ } ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | ――――――――――――― ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ /＿/ / ￣￣￣ヽ /＿/＿/＿/＿/＿/＿ /＿/. ｜ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・？ /＿/＿/＿/＿/＿/＿/ /＿/＿ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ＿/＿/＿/＿/＿/＿/ （二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 | ┌===========┬======================== | | |三三三三三| |┌─────┐||┌──── | | |三三三三三| |│ .│||│ | | |三三三三三| |│ .│||│ | | |三三三三三| |│ .│||│ …ﾏﾀ ﾊｼﾞﾏｯﾀｶ。 | | |三三三三三| |│ .│||│ | | |三三三三三| |│ .│||│ | | |三三三三三| |│ .│||│ 妹御ﾉ 悪ｲ遊ﾋﾞｶﾞ。 | | |三三三三三| |│ .│||│ | | |三三三三三| |│ .│||│ | | |三三三三三| |└─────┘||└──── ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ￣|￣||||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ――――― 。―――――・・・ "" | |||| """"" ﾞﾞﾞﾞﾞ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ::::::::::::::"""""""""""""""""""""ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ"""""""ﾞﾞﾞ"""""" / ￣￣￣ヽ ｜ ・・・・・・？ ・・・・・・・・・・？ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ､;_': :' : : ;, ; : ': : ; ; ; ; ）;,: ; : ; : ; ,i' :' :' :' :' :' : :三=' ,r))/ - ､ミ‐ ､;:;:;: ;,r' ' : :. ;:, : : ; ; : : !,: : ;. :' :, ; :､, ,r'/彡 / -‐‐-､ﾆ=.ﾆﾐ ゝ､. i;;_;.:_: ; :, :.!'´ ,,.;: : : ; ; ,:; :. : ､_ノ ｱﾉ二人ｦ 煽ｯﾃ 、;_;_,.;._二ﾐ､（ : : : : :<'`ｰ､_,.., ﾉ;: : : : ;. :' :, ; ; ;, : : ,! 言ｲ争ｲ ｻｾﾃｵｲﾃ 'ヾ.; ;,r-‐‐--.i : ; : : : i;##; ; ,ノヽ; : :_;＿; :_: :_ !;_:_ﾉ 高ﾐﾉ見物ﾄﾊ… ,.r'ヾ.,:; ;,.r'´/ゝ､.,_＿_.ﾉ!;,r'´;, :, : : ｀）ﾆニニニ二ニ-‐_ ,.r'´: ｀ヽ､/,! ,! ,: : :｀ｰ-入:、:、ヽ.,ﾒ三x-'´ﾆミ‐- ､.,__ ｲｯﾀｲ何ｶﾞ 面白ｲﾉﾔﾗ。 メ:、:、:、:、:｀ヾ､.,_: : .: .: :. :.:｀＞弋´､,r'`ｰ- ｀ｰ-､.,__｀` 三:、:、:、;、: : :' :' ｀`ー-‐''"´;; ;; :;ヽ、 ＼ -､: （__丿 ﾌｳ . /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | だいたいお前は何でそう /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | 「超常現象」とか「心霊現象」とか | 何が親戚だ。「超常現象」なんて | そういう言葉を嫌うんだお。 | 「『自分の』常識に合致しない」 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ｜ 現象ということだろうが。 / ￣￣￣￣￣ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ | 両方とも妖怪の親戚 / ￣￣￣￣ヽ | みたいなもんじゃないかお。 | 自分の乏しい知識を棚に上げて ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ | 目の前の現象のほうが異常だと | 馬鹿げたことを言う方が… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ !,,.-‐''｀, {. ＼ _,..､ヵ'――,,.-‐''" _,,.ｘ''" ＼ ゛''-.、 ‐''" _ ／ イ ,.,r' ＼. _,イ冫 冫 _,,..--‐―''゛´ﾞｉ ﾞｉ イ ./ .,′/ ,r'´_,,..-‐''゛´ ｀''-..,,_＿ ﾞｉ. ´l〈 / 丶" r'゛´_..-‐''゛￣ ,r' ''-.,, ｰｰ--=ﾆｪ .(,´､-‐''゛´ ￣ ゛''-,, ′ ｀￣￣￣￣｀゛''‐-．..,, __／ "'''-‐'' '''""￣ ｀＼ . -‐ '´￣￣｀ヽ、 ／ ／" ＼ ＼ // / ヾ. ヽ ﾆｺﾆｺ 〃:{_{ ─ ─ ﾏ i ﾚ!小l ⌒ﾞ '⌒ 从 l| | ﾆｺﾆｺ _ﾘハ⊃ ､_,､_, ⊂⊃〃 人 /´ ー-(巛｀ヽ-r─-､--─一' ヽ {＿ _ ヾムノ＿ _ } ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ｦ ヤ ル 夫 ガ ﾅ ﾂ ﾃﾞ ｷ ｺﾞ ﾄ ア ノ 『 夏 』 ノ 出 来 事 ヲ ｵﾓ ﾀﾞ 思 ヒ 出 ス ヤ フ デ ス . ／ ,,-‐′ __＿..-------....＿_ `''-､ ﾞ ､ _／ ..／ _,,--‐""´ ｀ﾞﾞ''ｰ-..__ ﾞ' ､ ﾞ＼ r'´ ／´ _..‐'" ｀ﾞ'‐..、 `' ､ ヽ、 / _／ ..／ ＿_ ﾞｰ 、 ＼、 ゝ _／ ／ __..-ｰ''''￣￣￣"ﾞﾞ'''‐--.._ `＼ ﾞ ､ ﾞ 、 ,r′ ／ _..-''" ｀ﾞ'-､ ﾞ ､ ゝ 丿 ／ _／ `' ､ ｀ 、 丶 ′ /′ _／ ＼、 丶 ヽ /′ /′ __......-....,,__ ﾍ ヽ ヽ / ./ _..‐'" ｀ﾞﾞ‐ ､ ヽ ヽ １ ,' ./ ／ ヾ、 ﾍ '、 ヽ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ しんどう 第 ニ 章 「 神 童 」 そ の 九 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . '、 ヽ `ｰ..,,＿ ___,,..-''′ ﾉ′ ｌ 丿 丶 ヽ、 ￣￣´ ノ 丿 ｌ ﾍ ＼ ／ 丿 / ､ ＼ ﾞ' ､_ _..‐′ ,／ / 丶 ﾞゝ `'‐..__ _..-''´ ／ 丿 ゝ ＼、 `ﾞ'ｰ-....＿＿____＿..--‐" _／ ／ 、 ＼ ﾞ' ､_ ￣ _..／ ,／ ／ ＼ `' 、 ﾞﾞ‐.._ _..-'′ ／ ／ ヽ、 ﾞﾞ ､ ﾞ'''-..,,__ __..-‐'" _／ _／ ﾞ＼ ｀'‐､_ "'''‐ｰ----........-..--一‐"" ,..‐'´ ／ `' ､_ ﾞ''-､_ _..-''" ,,／ `ヽ､ ｀`ｰ-..__ _,,..-‐'" _..‐" . ::::::::.:::.. ....... .....:: .. ...:: :.... .... ....::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::..:::.. ... ....:::::... ...─- ､ .. .. ...:::.. ... ....:::::... ...::::::::: ::::...::: .........:::: :...... / ヽ ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::... ..:::::::: ／￣＼ .. .: :.... .::::..... ...:::.. l ..... ...:::.. ... ....: ::::... .:::::::::::::::::::::::::::::::::: ｜ ： ｌ ::::::::.:::.........: ::... ... ヽ / .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..:::::: | り ｌ ::::::::::. :. .:::::: ::.... .::::..... ` ｰ--‐' .... ...:::.. ... ....:::::......:: ::::::::::::::::: ＼＿／ ::::::::::::::::::::::::..... ...:::.. .... ... .. .: .. ..: .:::.. ... :. .:::::: :::::::::::::::::::::::::::::: ／￣＼ ｜ り ｌ ﾋﾀﾋﾀ ＼＿／ ／￣＼ ｜ り ｌ ／￣＼ ＼＿／ ｜ り ｌ ＼＿／ ／￣＼ ﾋﾀﾋﾀ ｜ り ｌ ＼＿／ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___((＿@ ((__((__((__((__((__((___( ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／/ / / / / / / / / / ／￣＼ ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／ ／＿／＿／/ / / / / / / / / / / / ｜ り ｌ ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ ＼＿／ |:|==@==@==@==@==@== |:| | |:| | ＿＿＿_ |:| | ／ ＼. |:| | ／￣＼ / ─ ＼ ﾋﾀﾋﾀﾋﾀ… |:| | ｜ り ｌ ' （● ） ＼ |:| |＿＿＿＿＿＿＿＿ ｜ っ ｌ ＿＿＿＿＿ （ｌ､__） | ＿＿＿＿_|／|ヽλ＿Ｙ～匚乂_ゝ、 | ： ｌ ヽλ＿Ｙ～匚 ⌒´ ／_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ |匚ﾉ___~A___匚ﾉ___〉~~A ＼＿／ ｀ｌ ＼ . :::::::::',:::::.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ::::::::::::::::::::ｌ::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.ｌ :::::::::::::::::::::::: :::::::::::ヽ::::.:.:.:.:.:.:.ｌ.::::::::::::::::::::ｌ:::::::::::::::::::::::.:.:.:. ｌ :::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::ヽ::::.:.:.:.:.:ｌ.::::::::::::::::::::ｌ::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.ｌ :::::::::::::::::::::::: : : : : : : : ｌ:::::.:.:.:.:.',: : : : : : : ｌ::::::::::::::::::::::.:.:.:. ｌ : : : : : : : : : : （…すっかり遅くなって : : : : : : /:::.:.:.:.:.:.:.:〉: : : : : : ｌ:::::::::::::::::::::::.:.:.､:! : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ, -､.:.:.:/}!.: : : : : !:::::::::::::::::::::::::.:.:ヽ : : : : : : : : : : しまったお） : : : : : : : ｌ ￣ /: : : : : /::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:ヽ : : : : : : : : : ｌ ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ｌ! ｌ:::::::::::: －´ ｀ ､:/ ｌ ｌ! ヽ ´ ! ﾋﾀ ﾋﾀ （雪絵をまた 、 ヽ､ ＿ ノﾉ / ＼ ｀ー‐ ´ ｌ､ ヽ 心配させてしまうかお…） ^ 。 ｌ ヽ ＿ ＿ノｉ '', . ' : ｀ヽ ＿＿￣￣￣ _ノ ' ﾋﾀ ﾋﾀ … :;: . . ..。. . .. . ' : '', ; ' ' ; . . ; ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___(( ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／ ／＿／＿ ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ ニ@ニ@ニ （…まあ、大丈夫なんだお。 今日はちゃんと連絡してもらったし） ＿＿＿_ ／ ＼ / ─ ＼ ﾋﾀﾋﾀﾋﾀ… ' （ー ） ＼ （京極のところで遅くなるなんて ＿＿＿＿＿ （ｌ､__） | ＿＿＿＿ いつものことなんだからお） ヽλ＿Ｙ～匚 ⌒´ ／_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、| ｀ｌ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /￣|＼ 人人人人人人人人人 ./ ／＼| ＜ ＞ 〈∠＿／ ＜ 畜生 、ちくしょうっ！ ＞ ガシャン！！ ＜ ＞ .| ＹＹ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`ＹＹ`Ｙ` i| ‘ ／ i| , ／ ‘ ◇ i!| ' .／ ＿＿ 人人人人人人人人人人人人 |i| ／ ， ／＼ ＼ ＜ ＞ |!し／/ く #:. ＼:_＿_〉 ＜ く そ っ た れ え っ ！＞ ｀ヽ て_ ＼＿∠＿／ ＜ ＞ } （＿＿＿＿ ＿＿ Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ` ￣￣￣￣￣￣￣ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . |: : : : : l . ＼ : : : : . .（ j ） u. ／ （…ふ 、ふん 。 あれだって、いつものことだお。） ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ （あいつだって、きっと気にしてなんかないお。 ／ : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼ あれくらい、どこの夫婦だってあることだしお…） ／ : : : : . : : . : : . ＼ _,,,,..,,_ ,. -''"..:;;;;;.:.:ﾞ｀ﾞ''-､ ,.";;;;;.:.:.:.:......:: :.:. ヽ. /￣￣￣￣￣￣ヽ /;;;,:.:.:.:. :.:.:;｀、 .| … … … ！ ,':.;;;;;,:... .:.:. :.:.;;i. ヽ＿＿＿＿＿＿/ ! .;;;,;,:.:.. .:.:.:.:.:...:.:;;l ', .:.:.:.:.;;;;;.:.::.. . :. .. . 、 :.:.:.:.:.:. .:.:.,.;:;::'''""""''''''''"''''"'''''''''''''' 丶 ..::.:.:.:.:._...:;;:''"'" ""''''''''':::::......""" （ そう、きっと気にしてなんか… ） ｀' .､ .,;: _... .,.,;:;:;:,.,.,_ ｀ﾞ''ー- .....,,,,,;:;'''"'''" ,.,;:;:;:;:;'''"""""" ...,,,;:;; .,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""'''''''' . .:.:.. . . ..... .. . .... ::.. . . . . .. ... . .. .. . ﾋ ｭ ｳ … . ... .. ... . .. .:.. . .. .. . .::.:..... .:.. /￣￣￣￣￣￣ヽ . :. .. . :.:. | … …ーっ！ ヽ＿＿＿＿＿＿/ ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ …おっ？ /（ ●） （ ●） ＼ | （__人__） | この声…？ ＼ ｀ ⌒´ ／ / ー‐ ヽ / ｀ ::::::::.:::.. ....... .....:: .. ...:: :.... .... ....::::::::::::::::::: /￣￣￣￣￣￣ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::..:::.. ... ....:::::... ...─- ､ .. .. ...:::.. ... ....:::::... ...::::::::: .| … ん せ ー ！ ::::...::: .........:::: :...... / ヽ ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::... ..:::::::: ヽ＿＿＿＿＿＿/ .. .: :.... .::::..... ...:::.. l ..... ...:::.. ... ....: ::::... .:::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::.:::.........: ::... ... ヽ / .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..:::::: /￣￣￣￣￣￣￣ヽ ::::::::::. :. .:::::: ::.... .::::..... ` ｰ--‐' .... ...:::.. ... ....:::::......:: ::::::::::::::::: ｜せ ん せ ー っ！ ::::::::::::::::::::::::..... ...:::.. .... ... .. .: .. ..: .:::.. ... :. .:::::: :::::::::::::::::::::::::::::: ヽ＿＿＿＿＿＿＿/ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | 関口先生ーっ！ ﾀﾀﾀﾀ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/ ﾀﾀﾀﾀ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | お忘れものですお！ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ __ 〃 {_{ ⌒ ⌒ ,ﾘ| ｌ │i| ＿∠_ヽヽ-, ﾚ!小l（ ●） （●）从 |、i|''"´ | ! |' /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ __ﾉ_ノ | ここの坂はコレが ヽ、 丶_ﾉ j /:;:;! _＿,.-‐''" | ヘ,､ __, ｲ:;:;:;:|,.〈 | 要るんですお！ /〃´77―､､＼_」:;:;:;:ｌ ｌ>‐ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / l | {__ミ}ヾ､＼!_;:ノ‐":::::/ ＼〓〓〓〓ヽｰ‐､:´::､--"! ／______.､_____＼.'ｌ:::::::::＼ﾉ l____＿/ '､＿___.l;:/:;:;:ﾞー-､_ゝ |___＼/、 ,／___|.＝=|__;:>､/ l____./ ヘ ﾞ, ____|.ﾞーﾞァｰ' ＼_____________／. / /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ 〓〓〓〓/ ,/ | 関口先生ーっ！ / / ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/ /__ / ,'´ У / / / _/ ﾀｯﾀｯﾀ… /,〃 ヽ /,.-―-､.| ﾚ"´￣ﾞ､/ ﾞー―‐' . ＿＿＿_ ／ u. ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ …おっ ？ 敦子ちゃん？？ ／ （ ・ ・ ） ＼ | （__人__） | 「これ」って… ＼ ｀⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ 廴__./ ‘. l .'::::::::;' ‘. ｝'ｆ:::::‐- .'::::::::;' ...__|::::::::::::::::::::ーミ､ .':::::::/ ￣ ､:::::} ｝ 「はあ、はあ…」 .'::::::;:' 辷}.ｲ ,:::::::, ' ｝ } 「関口先生っ！」 r---zｧｲ:::::/ ﾀﾀﾀﾀﾀ・・・ ｀¨´ ゝ.._‘ー--ｸ ⌒¨¨´ -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ij ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| ｌ │ i| ﾚ!小ｌ（ ⌒） （⌒）从 |、i| はあ、ふう… 間に合いましたお！ ﾚ /// __´___//// |ﾉ/ よかったんですお… ヽ、 `.ー'´ j /／ ヘ,､ __, イ／ この坂、危ないですからお！ ｒヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、 { Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1 |ノ''::"::::::::::ヽ／::::::::::: r" / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ . _. -─‐- ／u . ─ ＼ …おいおい敦子ちゃん、 / ／ ( ●） ＼ そんなに危ない坂なら / （ ●) ､＿) '''' ⊂ヾ、 走って降りてきたら危ないお。 | '''''' （__ノ |Ｅ ） ヽ _ノゝ ヽ まあ敦子ちゃんなら大丈夫だろうけどお。 ＞ ￣ ｀ ﾉ , /.'´￣￣｀ ｰ- ／ ヽ / / 〃"｀､ U ヽ |i │ / ヽﾊ 、 |i ｜ {_{ ﾘ | …あ、えへへ。 慌てちゃいましたお。 ﾚ . 小| 从 | i| っ ﾚレ/レ ////// 人| i| っ 面目ないんですお 、敦っちゃんったら… へ､/⊂⊃､_､_,⊂⊃人|＼ ｒ ヽヽ:::::::|ヽ`ー'1ｰヽイ" ＼ ＼ | Ｖ:::::::::::∨yヽ/:::: /,￣￣￣ ） でも先生 、この坂はほんとうに危ないですからお。 ! {:::::::::::::::: ヽ／::::::::: ｙ￣￣￣￣￣ | `'､_:::::::::::::::::::::::::::::::: } ゝ _ ￣''ｰ=ﾑ::::::::: ｨ. ￣ ー '::::::::::::::/ 〓〓〓〓 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／______.､_____＼ / ・ ・ ヽ l____＿/ '､＿____l (⌒) | コレがあったほうが . |___＼/、 ,／___| |￣ ⌒) | l____./ ヘ ﾞ, ____| ￣（＿)~´ | 安全なんですお！ ＼_____________／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ 〓〓〓〓 . ＿＿＿＿ ／ ヾ / ＼ ﾁｮｳﾁﾝ ,/ ij ヽ それ… さっきの提 灯 かお。 ﾓｺﾞﾓｺﾞ / │ | │ さっきも京極が勧めてくれたけどお。 ＼ , ＿／ .（ ￣丶／￣ ＼ 月もこんなに明るいし、うーん… .ヽ ´ ノ ＼ …ｽｯ ｀¨ － ､ | ｀Tｰ―ーヽ、 | ! ｀ヽ 「…でもまあ、せっかく持ってきて r / .u ヽ ヽ くれたんだからお」 ､ /´ ＼ ＼ ＼_j ｀ ー ⌒ー､ヽ ヽ__j´ 「ありがたく使わせて…」 ゛'^´ -‐ '´￣￣｀ヽ､ _､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ ヽ 〃 {_{ ― .ﾘ| ｌ ｌ :i| あ、大丈夫ですお。 ﾚ!小ｌ） （ ●） 从|、 ﾉ 、 i| 提灯はわたしが持ちますお。 （ ､,､_,⊂⊃ |ﾉ＼ ﾘ |ﾉ ヽゝ._） j /レ j ,/ 坂の下まで送って ヘ,､ __,イ -‐/イ 差し上げますからお！ --ヽ`ー'::::::＼ 厂´ヽ::::::::::::::::::::::::::ヽ. /. |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ ／_ノ ヽ、＼ ／（ ●） （●）.＼ ／ （__人__） u. ＼ |ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ 送る？ 敦子ちゃんがかお？ l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /） ', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／) いやいやいや、本当に { 〈 ﾉ ／ そこまでしてもらわなくっても… ..i, ."⊃ ｒニ / ."'""⌒´ `''""'''' ,‐ '´￣￣｀ヽ､ _､ . ／ ヾ ＼ // ﾊ, ' ヽ､ ヽ ダメなんですお。 〃/ ⌒ ｿ ,/, ｌ i| さっきお電話したときにユキちゃ… ﾚ! （ ●）ノ ｌﾉ 从 ﾉ 、 i| 奥さんから聞いちゃいましたお。 ⊂⊃ ｿ ﾉ ノ＼ ﾘ |ﾉ ヽ、 iﾉ ｌﾉ/ j ,/ 関口先生、昨日はとっても ゝ .__ . -‐/イ ヾﾉ お疲れの様子だったって。 ○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○ . γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ . ｜ …お願いね 、敦っちゃん。 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ . ヽ、 | /ァ-､', ./ / ∧, /! ./ ,'. !j ./ ﾊ ∠"二つ ｀ """ ,ｲ／〃 ／ .l､! {/ ,爪、 u. '／ |"´, ﾍ/ ,i ヾ(ヽ ￣´ イ ﾄヘ 从 「体もよくなったばかりですし i ⌒＼｀ぇr‐.＜ _,,ｨ| ｀ﾞ从ヘ 丶 ⌒ヾ`ｰ-､__.ィ´≦∽ . あんまり無理しちゃ _7ヽ ｝|≡-=≦三三三 ＼ / ∨ /三三三三三三三三≧ｭ いけないですからお！」 / ＼' ､ / 三三三三三三三三≧ｭ / ＼∧:ヽ三三三 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ｜ あの人ったらすぐ ｜ 無理しちゃうから… 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ ○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ ／:::::::::: ＼ そ、そうなのかお。 それは… |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ （…くそ、あいつめ。 /:::::::::::: ＼ また余計なことを…） /:::::::::::::: ＼ ヽ ∫-‐ '´￣￣ ｀ヽ､ /⌒ y ／" ｀ヽ ヽ ＼ | //, '/ ヽﾊ ､ ヽ …まあ 、余計なお世話かも ﾊ {_{ ノ ⌒ ﾘ| ｌ │ i| しれませんけどお。 ﾊ （●） （ー）从 |、 i| i| ﾚﾊ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ/i| ﾚﾊﾊ `､ ゝ._） j /／/ ﾌｰﾃﾝ ﾊﾍ 入 __ , イ ／/／ 遅くまであの瘋 癲兄貴と V/:::::ヽ ∧ ＼ お話してくれたお礼ですお！ l::::::::::∨ ｙ∨/ ＼ /:::::::::::::::ヽ／:::::｀ ヽ それに… ｛:::::::::::::::::::::::::::::::::｝ | ゝ:::::::::::::::::::::::::ノ | | .: :.:..:.lﾊ / / ..:../..:..:.,'.:j:..:..:.} | .:. :..:.., . j こつ ／ｲ ..:..:/ .:..:/..:ハ:../ | :ﾊ :.:..ﾊこつ 丶 ／ / ..:..／..:.／..:/ }/ |/ ', :.:..:..::、 ､＿, ／.:.:イ:.:.／/ .:/ …わたしも先生と ﾉ , .:..|',.:..|ｌ..c ｀´ ／ ﾉ／∨／ ＼| ', .:.. ト ._ _, ' ／ /＼ お話ししたいことが j／ ﾘ ｀TI｢ .／ / : : : ﾄ､ ノ｣L ／-─-､ / : : : : | : :`''ｰ- .._ ありましたからお… ／/ -〔］ｰ /./ : : : : : | : : : : : : : :/￣｀ヽ ／／{ 人 /./ :＼-─┘: : : : : : :/ : : : : : , . ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_.＼ ／ （●） （●） ＼ …話 、かお？ ここでかお…？ | （__人__） | / ∩ノ ⊃ ／ 京極のやつに聞かれちゃ ( ＼ ／ ＿ノ | | 不味い話ってことなのかお？ .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ , /.'´￣￣｀ ｰ- ／ ヽ / / 〃"｀､ U ヽ |i │ / ヽﾊ 、 |i ｜ {_{ ﾘ | ﾚ . 小| 从 | i| っ え 、ええまあ。 その… ﾚレ/レ ////// 人| i| っ へ､/⊂⊃､_､_,⊂⊃人|＼ そんなところなんですお。 ｒ ヽヽ:::::::|ヽ`ー'1ｰヽイ" ＼ ＼ | Ｖ:::::::::::∨yヽ/:::: /,￣￣￣ ） ! {:::::::::::::::: ヽ／::::::::: ｙ￣￣￣￣￣ その 、御迷惑でなければ | `'､_:::::::::::::::::::::::::::::::: } ゝ _ ￣''ｰ=ﾑ::::::::: ｨ. 坂の下につく間まで… ￣ ー '::::::::::::::/ _. -─‐- ／u . ─ ＼ / ／ ( ●） ＼ い、いや。 迷惑なんてことは… / （ ●) ､＿) '''' ⊂ヾ、 別に構わないんだお。 | '''''' （__ノ |Ｅ ） ヽ _ノゝ ヽ それじゃよろしく頼むお、敦子ちゃん。 ＞ ￣ ｀ ﾉ ::::::::.:::.. ....... .....:: .. ...:: :.... .... ....::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::..:::.. ... ....:::::... ...─- ､ .. .. ...:::.. ... ....:::::... ...::::::::: ::::...::: .........:::: :...... / ヽ ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::... ..:::::::: .. .: :.... .::::..... ...:::.. l ..... ...:::.. ... ....: ::::... .:::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::.:::.........: ::... ... ヽ / .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..:::::: ::::::::::. :. .:::::: ::.... .::::..... ` ｰ--‐' .... ...:::.. ... ....:::::......:: ::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::..... ...:::.. .... ... .. .: .. ..: .:::.. ... :. .:::::: :::::::::::::::::::::::::::::: γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ｜ 関口先生。 足元 、 ｜ 暗くないですかお？ 乂＿ ＿＿＿＿＿＿＿ノ V ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___ -‐ '´￣￣｀ヽ､__((__((___( ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼/ / / / ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／ ／ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ / / / ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ ニ 〃 {_{ ― ﾘ| ｌ │ i|/_/_/_ ﾚ!） （● ） 从|、 i|==@== ﾚ､,､_,⊂⊃ |ﾉ / ヽ、 ／/ ／ . ＿＿＿_ _〓〓〓〓 ー イ ／ ／ ＼. ／______.､_____＼ ~|＿ﾉ┐ / ─ ＼ l____＿/ '､＿____l|ﾘ^火Y ヽ ' （ ●） ＼ |___＼/、 ,／___| ／ .l＿＿＿ ＿＿＿＿＿ （ｌ､__） | . 〈_Ｙ__./ ヘ ﾞ, ___ｈ .j |乂_ゝ、 ヽλ＿Ｙ～匚 ⌒´ ／. と）_____________とﾆヽ.亅 |ﾉ___〉~~A ｀ｌ ＼ 〓〓〓〓‘こ ヽ〈ｰ - ‐_｣ ｜ ＼ | ＼ ＼ | | ＼＿__/ Λ /￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣ヽ | いや、いい塩梅だお。 | ありがとうだお、敦子ちゃん。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ . ::::::::::::::::::::::l ｜ / :::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::l. | ′:::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::l l. l :::::::::::::::::::::: .:::::::::::::::::::::::::l. l ｀、 :::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : l l. ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l-一ーl￣l、: : : : : : : : : 「こっちこそ、ありがとうございますお。 .: : : : : : : : : : : l l. l、: : : : : : : : : うちの兄貴とこんな遅くまでお話ししてくれて」 : : : : : : : : : : : : ｌ | l: : : : : : : : : .: : : : : : : : : : : : | |、 l.: : : : : : : : : l. | ヽ. ｀、 「兄貴 、とっても楽しそうだったんですお」 . ﾋﾀ .| | ｀、 ,ゝ. . | | l / ＼ ﾋﾀ .,! ,.-l. /ｿ ／ ヽ ﾋﾀ ／ﾝ´ l.ノ / ／ ,r─ ´ _,. -一ﾍ.＿/ / ﾋﾀ /ー--‐ ´＿＿........)-一 ´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___((＿ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿ ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l |:| 楽しそう？ …あれでかお。 ﾋﾀ |:| __＿＿ |:| あのいつも通りの ﾋﾀ ／ ＼ |:| 親の葬式に出たときみたいな ／ ＼ ﾋﾀ |:| 仏頂面でかお。 ／ ⌒ ー ＼ |:| | （●） （●） u. |. ﾋﾀ… |:| ＿＿＿＿＿＼ （__人__） ／ ＿＿＿＿＿＿_| ヽλ＿Ｙ～ ／ ｀⌒ ´ イ｀ヽ、 ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ , ' ｀￣ ＼ /.:.:.:::::::::ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.＼ ./.:.::::::/::/ '､::::|｀ヽ、:::::::::: ',:::::::::::::.:.:.ヽ ,ﾞ::/:::/ {:′ ヽ|_, -‐＼::ヽ::|::::::::::::::::::.:. ', .j:::{::: | {lノ ' ,.ﾆｺ..,_}::|::::::::::::::::::::.:. ', ,:::ﾊ::::レ'ﾞ__ 、 ﾞ {ﾟ' ﾘ 从:::::::::::::::::::::::. '､ ./ｲ:::::Ｖ ,ｲ'ﾟﾊ ﾞ'‐'′ }::::}:::::::::::::::::::.:.ﾄ､ いーえ 、今日のは親の法事くらいでしたお。 ´ |::::::::: 〈弋`ﾉ ; 'こつ ﾘ/:::::::::::::::::::::.:} 兄貴があんなに楽しそうだったのは .|:::::::::::.'とつ 丶 /ｲ:::::::::::::::::::::::::} ほんとうに久しぶりに見たんですお。 {:::::::::::::.', ,._ _, '´ }:::::::/.:::::::}:::::,′ .',::{::::::::::.', ｀ ,ﾞ:::::/.::::::::八/ 先生がお元気になって ヽ'､:::.＼`::... /::::ｲ..::::／ お話できるようになって ＼|ヽヽ::::::ｌ .._ . イ／:/|／ やっぱり嬉しいんですお… ヽ＼|: ゛´ |/ _／::｢| |┐ . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／_ノ ヽ＼: : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／ （ ー） （ー）、: : : : : : : : : : : : : : : うーん 、そうは思えないけどお… ／u ⌒（__人__）⌒＼ -3 まあ 、喜んでるんならなによりだお。 | ー´ | ））） ＼ ／ さんざん煙にまかれたあげく ⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ コテンパンに言い負かされた ＼ ヽ / ヽ / 甲斐があったんだお。 ＼_,,ノ |､＿ノ /.: : : :/. : : : : /.: : :／｀｀ﾞ`'"´ヽ､: : : : : ヽ /.;. : : :,': : : : :/.: :／ ＼: : : : l ｉ: : : :,小: : : :.i: :/／⌒ヽ '⌒ヽ i : : : | |: !: :/:.|: : : : :ﾚ' _､-=‐､, ,=､, |: : :|.:l 言い負かされた？ !:!: : : :| : : ::ｉ:.|/ }_心. 心 ∨: : i/ ふふ 、わたしにはそう iレ': : : !: : : ;八´ゝ丿 {'ｿ ﾉﾚ: :/ 見えませんでしたけどお。 〉: : :ハ.: : : : (ごつ´ 丶ﾞこ)l.:/ ／ィ: : :ﾍヽ: : i ′ ハ ﾁ ｮ ｳ ﾁ ｮ ｳ ﾊ ｯ ｼ 厶イ;i.:ヽ＼:ﾊ、 ー^‐' ／i/ヽ 丁 々 発 止 と ｊ:ﾊ;ハ{ ／ やりあってたように ,' ｀7 ｰ ' 見えましたけどお？ ∠ -─ ＜::::::ヽ. . .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. . ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:. / ﾁ ｮ ｳ ﾁ ｮ ｳ ﾊ ｯ ｼ ヽ .:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:. | 丁 々 発 止 ？ .:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... .. .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:. | .:;:;:;:;:;:.:.:.:.. .. 〓〓〓〓 ..:.:.:.:;:;:;:;:;. | あれでかお？ .:;:;:;:;:.:.:.:... . ／______.､_____＼ ..:.:.:;:;:;:;:. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .:;:;:;:;.:.:.:. l____＿/ '､＿____l ..:.:.:;:;:. .:;:;:;:;.:.:.:.. |___＼/、 ,／___| . ..:.:.:;:;:. .:;:;:;:;:.:.:.:... . l____./ ヘ ﾞ, ____| . ..:.:.:.:;:;:;:;:. /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .:;:;:;:;:;:.:.:.:.. .. ＼_____________／ ..ﾎﾟ ｩ …;:;. | そうですお。兄貴の話に .:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... .. 〓〓〓〓 .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:. | あれだけついていける人は .:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:. | 他にいないんですからお！ ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ . .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. . . /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | なんせうちの兄貴の話ときたら | 一度始まったら止まらないし終わらない。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / | おまけに話が長くなればなるほど | 話の中身がどんどん広がってふくらんで… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼／｀i ,'´￣￣｀', | （●）（●）./ ﾘ ! ： ｌ ,'´￣￣｀', . | （__人__）..| / ! ： .ｌ ! ： ｌ | ｀ ⌒´ ﾘ ﾋ ｌ だ .ｌ ! ： ｌ . ヽ ／/ ,｀弋ヽ ∠ ろ ｌ ｌ だ ｌ ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ ＼ ？ / l ろ ＞ /〈 `ｰ〈::....ノ Ｖ ￣￣ ＼＿＿/ | ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ // | ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃 `ー‐一′ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | ちょっとした世間話がいつの間にか | 宇宙の果てまでぶっ飛んでたりしますからお。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / ￣￣￣ヽ | その上こっちがひとこと何か言おうものなら | 百万倍にして返してきますしお！ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ . /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | そんな兄貴とがっぷり四つに組んで | 『議論』を交わすことができるのは ― ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / | 私が知ってる限り先生しかいないんですお。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ＿＿＿ ,'´￣￣｀', ／⌒ ー＼ ! ： ｌ ／（ ●） （●）＼ ! ： .ｌ ,'´￣￣｀', ／ （__人__） ＼ ｌ だ .ｌ ! ： ｌ | (⌒)|r┬-| | ∠ お ｌ ! ： ｌ ,┌､-､!.~〈 `ー´/ ＿/ ＼ ！ / ｌ だ ｌ | | | | __ヽ、 / ￣￣ l お .＞ ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 | ＼ / ｀ｰ---‐一'￣ ￣￣ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | 話があさっての方向に吹っ飛んで行っても | 宇宙の果てまでふくらんでいっても… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / ￣￣￣￣ヽ ｜ それをちゃーんと受け止めて 、自分の言葉や | 考えを返せるのは先生だけなんですお！ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ . ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ …やる夫だけ？ そんなことないお。 . ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ あいつと難しい話ができる人なんて | ／ .ｲ '（ー） （ー） u| 他にもいるんだお。 . /,'才.ﾐ). （__人__） ／ . | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ 学者とか大学の教授とか 、いろんな分野の専門家とか… . ／＼ ヽ ヽ , -‐ '´￣￣｀ ヽ,、 〃 ﾍ ＼ / /´ ﾒ/ヽ ヽ ヽ / / ／" ヽ ! ﾉ / ｲ / ヽ ! んふふ。 ところがですお。 |/|/ / ⌒ ⌒ ﾘ ! そういう人たちには兄貴ったら l / l / 从 l その人の得意分野しか話さないんですお。 ﾚ∧ j l"弋ラ`` " ﾋラ``ﾚ l |/ ハと⊃ , とつ,!ﾉ/ﾚ 何度も話してる人にも、 ｀ﾍ ､_,､_, , ' 結構仲のいいはずの人にも `r 、_ イ 先生みたいには話をしないんですお。 r -= --‐{、 _/ヽ-:::::ヽ‐ .′/:::::::::/ i ﾍ--ｲ /:::::::::::::ヽ ヽ、 ,-‐ '´￣￣｀ヽ､ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ ♪ .| そう 、どんな学者にも教授にも //;' / `､ﾊ ､ `、 | できないことを先生はしてるんですお！ 〃 {_{ '⌒ '⌒ﾞﾘ| l│ i| ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ﾚl小i,:=-、 ,-=､从 |、ｉ| ﾚ､ ､_,､_, ! |ｿ ﾉ `:、 ヽ._） ,:Иノ ∩ __ ヽ､.__ , イ_´ ＿ /ｌ | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ＿＿,. -‐{:::::｀|ヽ`ー'´ ,1'´:::::::>‐- ､ .＿＿＿ __ ＿_ /∩| | 先生はとーっても ﾞi ´ Ⅴ;;::::::∨ﾞy'ヽノ::::::::／ヽ `ヽ iﾞ￣￣￣ﾌヾ| |' ! .） | すごい人なんですお！ ＿_＼／:::::::::::::::ヽ／:::::::::::r' ／´＿＿＿＿＿＿＿ )）ｊ＿_|-‐'´ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ｀7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ'´￣ ￣´ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} ヾ;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ `‐ｆ::ー'::::::::::::､:::::;;;;:ィ´ . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿@ ((__((__((__((__((__((___(__((__((__((__((__ ／ ／/ / / / / / / / / / / / / / / / ＿／/ / / / / / / / / / / / / / / / / l:l//_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ |:|==@==@==@==@==@==@==@==@==@ |:| | |:| | |:| | ＿＿＿_ …まったく 、やる夫の事を |:| | ／ ＼ 買いかぶりすぎなんだお。 |:| | ／ ― ‐ 相変わらず敦子ちゃんは… |:| |＿＿ ／ （ 一） ）＿＿ |／|ヽλ | u. （__ﾉ､_） __ノ乂 ところで、話ってなんだお？ |ｴ |匚ﾉ___＼ ｀_⌒ﾉ /匚 ／ ＼ ,. -: :':´: : : : : : :丶、 ／: : : : : : : : : : : : : : :.:ヽ ,.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.ﾍ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ij: : ‘， ,: : : : : : : : : : : : :'; : : : : : : : : : :.:. . ′: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : :. . ′: :′ : : : : : : : : | : : : : : : :.i : : : :i あ 、はい。 えっと 、その… /: : : ｉ:.: : : : : : : : : :!| : : : : : : :.|: : :.:i:| ノイ : :.ト:､ : : : : : : : 八: : : : : : :!|:.:.ｉ.:从 … … … … … |:!:ｉ :|ヽ:У: :ヽ: ノ :/ : i: : : : :八: | :i ヽ . 从ﾊ:ﾄ､ヽ: : : : :.:.:j/}:.:/|: : : /:.:.:./}八 っ ヽ ／: :くゞ' / }/ ,: :／i:.／ / あ 、明日なんですけどお。 . i￣￣￣￣￣／￣ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ,，:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ ,. -''"..:;;;;;.:.:ﾞ｀ﾞ''-､ ,.";;;;;.:.:.:.:......:: :.:. ヽ. /;;;,:.:.:.:. :.:.:;｀、 … ﾋ ｭ ｳ ,':.;;;;;,:... .:.:. :.:.;;i. ! .;;;,;,:.:.. .:.:.:.:.:...:.:;;l ', .:.:.:.:.;;;;;.:.::.. . :. .. . 「わたしも久遠寺病院に 、 :.:.:.:.:.:. .:.:.,.;:;::'''""""''''''''"''''"'''''''''''''' 丶 ..::.:.:.:.:._...:;;:''"'" ""''''''''':::::......""" 一緒に行っていいですかお―？」 ｀' .､ .,;: _... .,.,;:;:;:,.,.,_ ｀ﾞ''ー- .....,,,,,;:;'''"'''" ,.,;:;:;:;:;'''"""""" ...,,,;:;; .,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""'''''''' . : .:.:.. . . ..... .. . .... ::.. . . . . .. ... . .. .. . . ... .. ... . .. .:.. . .. .. . .::.:..... ＿＿＿＿ ／ ＼ 敦子ちゃんもかお？ ─ ─ ＼ 榎さんと、やる夫と一緒に？ （ ●） （ ●） ＼ | （_人__） | でも 、取材は取りやめにしたんじゃ… ＼｀ ⌒´ ／ / ー‐ ヽ / ｀ , /.'´￣￣｀ ｰ- ／ ヽ / / 〃"｀､ ヽ |i │ / ヽﾊ 、 |i ｉｊ .｜ {_{ ﾘ | あ 、はい。 取材は止めましたけどお。 ﾚ . 小| ノ ―从 | i| なんというか 、その… ﾚレ/レ （ ●） （ ●）| i| へ､/⊂⊃､_､_,⊂⊃人|＼ 私個人の興味というか、好奇心というか。 ｒ ヽヽ:::::::|ヽ`ー'1ｰヽイ" ＼ ＼ 不謹慎なことですけどお。 | Ｖ:::::::::::∨yヽ/:::: /,￣￣￣ ） ! {:::::::::::::::: ヽ／::::::::: ｙ￣￣￣￣￣ ／￣￣￣＼ …よくわかるお。 ／ ＼ 長すぎる妊娠 、密室から消えた医師… / ─ ─ ヽ | （●） （●） | やる夫も不謹慎ながら興味があるお。 ＼ ∩（__人/777／ 先輩には申し訳ないけどお。 ／ （丶＿//// ＼ . ,‐'´￣￣￣｀ヽ､ ／ ＼ / ／"" ｀ヽヽ ヽ そのことも興味があるんですがお。 /// ,'/ ヽﾊ ､ヽ ヽ それよりも 、その 、実は… 〃 {_{ ノ ' ヽ ﾘ| ｌ | i| ﾚ小ｌ （ ●） （● ） 从 |i| わたし以前からずっと 、 . Ｖ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉノ 藤野さんにお会いしたかったんですお。 ／ /::ゝ､ ____ ,ノ:::::| ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ふじまき ／ ─ ─＼ …え？ 藤 牧 先輩にかお？ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ./ ∩ノ ⊃ ／ ( ＼ ／ ＿ノ | | 敦子ちゃんがかお？ .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ 八 :.:..ヽ.:l:ハ, jノ}厶⊥.｣_│ ...:.. . ｲ .:.ヽ.:..ぃ」イ_ '´ﾄ'ﾟし':, }`| : .:.:} はい、ですお。 l :.:..＼｣ｨfて_), ゞ:::::ﾉ ﾉ ﾘ .:: :..:ﾘ 安否もわかってないのに | .: :.:..:.lﾊ弋:::::j ¨´ 厶 ..:../..:. 不謹慎だと思いますがお。 | .:. :..:.., ` ¨´ j こつ ./ .:..:/ .:..: | :ﾊ :.:..ﾊこつ 丶 / ..:..／..:.／ でも、以前からずーっと、 . ヾ ', :.:..:..::、 ､＿, /:.:イ:.:.／/ . お会いしたいと思ってたんですお。 . ＼:..|',.:..|ｌ..:.._ ｀´ ／ ﾉ／∨／ ｀ ', .:..ﾉ:从ト ._ _, ' ／ /＼' お会いして 、そしてできれば j／ ∨/｀TI｢ .／ / : : : お話を聞きたいって… ノ｣L ／-─-､ / : : : : ／/ -〔］ｰ /./ : : : : : . ○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○ ┏─────┓ . . ..::::::::::| || .／ │≡≡≡≡≡│ . . ...:::::::| ||／ || ┗─────┛ . . . .:::| || || | . (◎) . ..:::| ||／ || .! : : ヽ|ノ . .::| || || | : : ＿＿（__）＿＿＿＿＿＿＿__| || || ｜ : : - - - ― ――――――――――――― ＼| || ／ || ,i : : ￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||. ＼. ／／ ,|i〕 | : : ==||====||=〔￣￣￣〕||====|| ＼. || ,| :: :: 昔 の 先 生 の 事 と か 、 ＼||＿_＼￣￣￣￣￣￣＼,||. ＼ || i :: ::: ＼ ||＼＿＿＿＿＿＿＼ ＼,|| | ::: .::: 兄 貴 の 事 と か … ￣||. ||＼|| :=: ||￣ ＼ | ::: :::: ￣||: || ||￣￣￣￣￣|| ＼ ノ .:::: ::::: || || ||.. ＼ ﾞ^ヽ, .::::::: ――――――――――――― ― - - - 〔￣￣￣〕. ＼ ｀～､ ￣￣＼ ＼￣￣￣￣￣￣＼.. ＼ ＼. ||＼＿＿＿＿＿＿＼ . ＼ ￣￣￣||~ ||＼|| :=: ||￣. ＼ ￣￣￣|| || ||￣￣￣￣￣|| ＼ ||. || || ○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○ . . ○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::: ／ :::::::::::::::::::: ∠／」 /＿l l[l.| - - - ― ――――――――――――― :::::::::::::: ＿＿ ||」」 | | [l[l| ::::::::: ／ ／| ||_|| / ￣| ll[l| |￣￣＼ :::::: ／ ／」」| ||_| / .| Ll| | ＼ ＼ … 雪 絵 さ ん の 事 と か 。 :::::::. . ／ ／ 」 」」| || / | .l |､Ｌ ＼ ::::. ／ ／:」」」」」」| / | |L＼ＬＬ＼ ず っ と ず っ と … .／＿／」」」」」 」／! /＿＿______| |＼ '`|LLL _＿::::||」」」」 ／」 | | .| | ＼L ＼Ｌ . ／| ||」」 」 /￣￣￣￣￣| ＼ ――――――――――――― ― - - - ' 」」| || 」 ./ | 」」」| | / | 」」」| /. | :::::::::: / | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○∞∞∞∞∞∞∞○ . . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ そうだったのかお。 ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ./ ∩ノ ⊃ ／ 敦子ちゃんが先輩のことを ( ＼ ／ ＿ノ | | そういうふうに… .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ , -‐ : : : : : - 、 ,.イ: : : : : : : : : : : :｀:ヽ､ / : : :ij : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', はい、ですお。だからわたし、 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.', 失踪した医師が藤野さんだって判ったら l: : 〃: : : : : : : : :!/: : : : ﾉ: : :ｿ なんだかいても立ってもいられなくなって… |i //: :,i: .|: : : : :/: : : : :/_: :ノ |i从: : {: :l : :彡（ ｀|!: :/⊂⊃ ﾚVl ,r'|/ﾚyﾉ ` |/ﾉ 丿 っ だから先生、どうか… /:: :: ＞⌒ヽ_ イ ご迷惑だとは思うんですけどお。 ／´:: :: :: :/:: :: :ト､ く:: :: :: :: :|:/:: :: :: |､::＼ r|:: :: :: |:: |!:: :: :: ::|::ヽ-,';、 ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ いや 、迷惑なんてことはないお。 ／ （●） （●） ＼ かえってありがたいんだお。 | （__人__） u. | ＼ ｀ ⌒´ _／ 榎さんとふたりっきりじゃ ／ ＼ やる夫も正直不安だしお… | ｎ:n ｎｎ | |nf|｜| | | |^!n | 榎さんにはやる夫から話すから ||: ,∩ ∩、 :| | ぜひ一緒に来てほしいお。 ヽ ,ｲ ヽ :ｲ . / ./ , ｉ ' :' .i. ｉ .i . / ./ ., .! . .:l l: | .i、 .i 'i /'ｉ ./ :' i :.| iヽ. __,j＼.__.い_, ; _j ._,/_j ./__j__ ./ ./, l :.l |___＼_;j__,_＼i∧ i ./}.:/___j厶__j／}.／/ . | . ; :.l { ｀{¨¨'勹＾卞ｈ'＾ヽ. .:.:|. .:/７'勹勹＾卞{¨¨}´ / .: ありがとうございますお。 l .{ : i :.i . ', ＼{い.__'ツ ＼l∨ {い.__'ツ_,ノ , ./ , ほんとにすみませんですお。 jハ.:.| :.'. :、 ､ ｀｀'^¨′ ｀¨¨＾´ ′ / ./ .:/. }八、.:.、 :ヽ. :＼⊂二⊃ { ⊂二⊃/ . .:/. .:././. もしかしたら 、お話どころじゃ ,)＼:.ヽ :.:＼:.'ぐ j） ./ .:／. .:./:/＾( なくなっちゃうかもしれないのにですお。 } ＼{＼ .:.:.{｀'(_。 _ /.／} .:.／./ ' _,ノ), ＼:弋'^て, __ ｀ー´ ｀ー´ .,／く /／}／ . /( い ＼{: : : :'厶__, _。 イﾟ)′ )'´ ′ . . : ／:| | 乂_ : : :'⌒'＞‐--‐＜ __,)^′ ′ . : : :, / : : | | '),___ _ : : : '^で'__ ___,)ゾ′ . : :__:_( ､ﾊ, ━━━━━^ < て━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ ｨソ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶 ／::/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ≧、 . ／::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ニ二 ,.イ´//::::〉 ───────────── . :::／∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::イ´:::::://:i |::.ﾍ . / ∨::::／:::::::::::::::::::::::::::::::-=ニ ／:::::::::::::://::::i |:::::｝ ∨:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=/:::::::::::::::／:::::::::i |:::::| 藤野さんの身に ／ﾊ:/:::::::::::::::::::::::::::::-=ニ二三三＞´ﾆ三三//::::/ . ﾏﾊ:｛::::::::::::::::,─::::、::::::::::::::::::-=ニ二二二::://::::/ﾘ 万が一のことがあったなら… / ヽ:::::::::::/レﾉ 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::／／:::::::／ i | . / ´⌒─⌒ヽノ::::::::::::::-=ニ二三／:::::::／/./// -=ニ｀‐｛:::::::／::::＞´::::＞´::/:::::/ /.// ───────────── ／｀￣::::＞´::::＞´:::／:::／ソ. l/ ／ 彳＞´::::＞´:::＞´::／ ／ ´ ／::::＞´:::::／ ´ ´ ／ ､ﾊ, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━^ < て━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ . ＿＿＿ ／ノ ヽ､_ ＼ ／（●） （●.） ＼ …それは確かに心配だけどお。 ／ （__人＿,） ＼ でも 、きっと大丈夫だお。 | ｌ^l^lｎ ⌒ ´ | ＼ヽ L ,／ 先輩はきっと無事なんだお。 ゝ ﾉ やる夫はそう信じてるお。 ／ / ,/.’´￣￣｀ ｰ- 、 ／ ＼ヽ / / ﾊ/〃" ｀ヽ＼ﾊﾍﾍ でもやっぱり 、気になりますお。 |i 〃 {|ﾘ }_ハヽ 榎木津さんが見たっていう |i｜从 ノ ' ヽ_ 小N |i`从 （ ●） （●） ノ 「過去の記憶の映像」の事も… |i从/ ､_,､_, Jﾉ ﾚ ゞヘ,､ __ , イ ＿＿＿ ／）／ノ ' ヽ､＼ それだって気にしなくっていいんだお。 ／ .ｲ '（●） .（●）＼ 敦子ちゃんの兄貴だって言ってたじゃないかお。 . /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ . | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 「榎さんはあてにならんぞ、混乱する」って。 . ＼ ヽ ／ ,. -: :':´: : : : : : :丶、 ／: : : : : : : : : : : : : : :.:ヽ ,.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.ﾍ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ij: : ‘， ,: : : : : : : : : : : : :'; : : : : : : : : : :.:. . ′: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : :. そうですけど… やっぱり気になりますお。 . ′: :′ : : : : : : : : | : : : : : : :.i : : : :i /: : : ｉ:.: : : : : : : : : :!| : : : : : : :.|: : :.:i:| 榎木津さんのよく当たる勘の秘密が ノイ : :.ト:､ : : : : : : : 八: : : : : : :!|:.:.ｉ.:从 「記憶を視る力」にあるんだとしたら。 |:!:ｉ :|ヽ:У: :ヽ: ノ :/ : i: : : : :八: | :i ヽ . 从ﾊ:ﾄ､ヽ: : : : :.:.:j/}:.:/|: : : /:.:.:./}八 ヽ ／: :くゞ' / }/ ,: :／i:.／ / 藤野さんはもしかしたら… . i￣￣￣￣￣／￣ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ＿＿＿_ ／ ＼ …縁起でもないんだお。 ／ ＼ 大丈夫だったら大丈夫だお。 ／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ | （○） （○） | （そう 、大丈夫なんだお。 ＼ （__人__） ,／ あいつだった言ってたお） ／ ｀⌒´ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | あてにするなって | どういうことなんだお！ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ （榎さんは 、あてにするなと。 : .:::.. ... :. .::.. ....: .: ... .. . . ll .:::.. ... .:... .. . . , -┴- ､ ..::::. ...:: ／-──‐-ヽ ＼＼::... （. ( ,) ） あてにならないと…） .. ＼＼::::... ￣ ￣ . ＼＼::... . ＼＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .＼＼＿＿＿＿＿| やっぱりさっきから言ってたことは ｜ 出鱈目だったってことかお？！ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ ／ ヽ_ .＼ （ ●）（ ●） ｜ （__人__） | ｌ｀ ⌒´ ｜ そういうことじゃない。 { ｜ さっきから言ってたのは { / 榎さんの能力や言動について _. -: ´Λ _.へ｀ 、 僕なりにちゃんと考えて出した推論さ。 r : :: : : :|: :ﾍ ￣r' ＼ : ＼ /: : :: : : : : ﾍ: ﾍ >、 >ﾍ: :Λ 榎さんには他人の過去の記憶の映像が /: : : ﾄ､: : : : : : ヽ／:／`ｰ／ : : V: | 見えているのではないかというのはな。 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : : | : : :: : ヽ: ｝ /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）:く : : :: : : ヘ| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . -‐ '´￣￣｀ヽ、 ／ ／" ＼ ＼ 「だが 、この推論が事の真相だとしても // / ヾ. ヽ f´￣￣￣￣￣｀ヽ なお榎さんの『視た』ものは―」 〃:{_{ ─ ─ ﾏ i ＜ … … … ﾚ!小l（ ●） （ ●）从 l| | ヽ＿＿＿＿＿__ノ _ﾘハ⊃ ､_,､_, ⊂⊃〃 人 「事件の真実を知るための /´ ー-(巛｀ヽ-r─-､--─一' ヽ 手がかりにはなり難いんだ」 {＿ _ ヾムノ＿ _ } ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＿＿＿ ／ ＼ ,---､ ＼ ／＼―、 .l ｌ （●） （●） ＼ | だからなんでそんなことになるんだお！ | | （__人__） | | 関係者の記憶を視られるんなら .| | u. |!!il|!|!l| ／ / それ以上の手がかりなんてあるかお！ ゝ |ｪｪｪｪ| ノ ＼ ／ お前と話をしてる方がよっぽど / | 混乱してくるんだお！！ / | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ | （ ●） ） だから、さっきから言ってるだろ。 | （__人） 榎さんには「視えたまま」のことしか。 | ｀ ⌒ﾉ 判らないようだとな。 | r-‐､ ヽ （（三） 視えたものが相手にとってどういうものなのか 、 ヽ } 〈 どういった経緯をもってそうなったのか 、 〉 ,ｨ⌒ｧ ヽ それにまつわる感情や事情は判らないらしいと ― （ .＼／ 人＿_） ﾄ､ ／| |...＼_／ | ＿＿＿_ ／ ＼ だからそれがなんだって言うんだお！ ／_ノ ヽ､_ ＼ ／（●）三（●）) .＼ 感情や事情が判らなくったって | （__人__） | 見えたまんまのものが視えるんなら ＼ ヽ|r┬-| / ／ そりゃ「事実」そのものじゃないかお！ ／ ｀ー'´ ＼ ／ ヽ ／￣￣ ヽ ／ ヽ …言っちゃあ悪いが 、そんなの君が / ヽ 一番よく知ってるはずだがな。 | _,.ノ '(ゞ､_| .| （ ー）ヽ ヽ 事実それすなわち真実とは .ﾉ| （___人_＼＼__ 限らないっていうことは。 ／: : | ｀⌒（⌒_ ＼ {: : : .ヽ. し「、 ＼ そ き い つ み {: : : ﾄ ｀ヽ. ___´ノ: : : ヽ、 i そうだろう 、楚 木 逸 己 君。 .|: : : | |: : : ／ / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ／￣￣￣＼ ／ ＿, 、＿ ＼ そ き ／ （●） （●） ＼ … 楚 木 ？ なんだお 、やぶから棒に。 | （__人__） u. | ・ ・ ＼ ｀ ⌒´ ／ ﾑｽｯ そ れが今の話に何か関係あるのかお？ ﾉ ヽ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼／｀i | （●）（●）./ ﾘ 大有りさ。 榎さんに視えるものは . | （__人__）..| / 「他人の眼に写ったままの光景」 | ｀ ⌒´ ﾘ ﾋ 要するに写真やテレビジョンの映像みたいなものだ。 . ヽ ／/ ,｀弋ヽ ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ じゃあ写真や映像ははたして 、 /〈 `ｰ〈::....ノ Ｖ いついかなる場合であろうとも | ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ // 真実のすべてを映し出すものなのか？ | ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃 `ー‐一′ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ u ⌒ ⌒＼ ｷﾞｸﾘ！ ／ （○） （○） ＼ はあ？ 何… | （__人__） | / |!!il|!|!l| ／ あ、あっ！ |ｪｪｪｪ| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . 判ったようだな。 断片的な事実を並べたて 、つなぎなおして煽り文句を添え 真実からかけ離れたセンセーショナルな記事に仕立てる… ────────────────────────────────────── ＼ ☆ | ☆ (⌒ ⌒ヽ / 許ｻﾈｴ ＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ／ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ｺﾉ猫野郎！ （'⌒ ; ⌒ ::⌒ ） ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ （´ ﾉﾉﾉﾉ ::: ） ／ ☆─ （´⌒( ﾟ∋ﾟ) ∧_∧:; ） ∧_∧ / （⌒:: :: （`Д´ ）-⌒ ） ( )】 て ／ （ ゝ ヾ 丶 ソ ─ / /┘そ . ヽ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ノ￣ゝ ｺｯﾁﾉｾﾘﾌﾓﾅ ｺﾉ鳥ｱﾀﾏ！ |￣ | | | | | ＿| |＿ ＼ ／ ＼／ ┌─────────┐ │┌───────┐│ ││ ││ ／￣￣￣￣￣￣￣＼ ││（⌒＼ ﾉﾉﾉﾉ . ││ ｜これはひどい！！ | ││ ＼ヽ( ﾟ∋ﾟ) ....││ ＼＿ ＿＿＿＿＿／ ││ (ｍ ⌒＼ ..││ Ｖ ﾉﾉﾉﾉ ││ ﾉ /／ ...││ ∧＿∧ ／￣￣￣￣￣￣￣＼ ( ﾟ∈ﾟ；) ││ ( ∧ ∧ ││ （@∀@-） ＜ クックルの暴行だ！| ｴｰ? ! ││ﾐヘ丿 ∩∀` )... ││ と つ ＼＿＿＿＿＿＿＿／ ∧_∧ ││(ヽ_ノヽ＿ノ . ││ ｜ ｜ （`Д´：） │└───────┘│ （_/＾ヽ_） └─────────┘ ────────────────────────────────────── ｼﾞﾂﾛｸﾊﾝｻﾞｲ 月 刊 實 録 犯 罪 に寄稿なさっている楚木逸己センセイの十八番じゃあないか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ ﾓｺﾞﾓｺﾞ… む 、ぐ… ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: | それは 、その… ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ /:::::::::::: ＼ … … … /:::::::::::::: ＼ ヽ ／￣￣ ＼ ⌒´ ヽ､,＿ ＼ （●).（● ) | 理解したようだな、楚木君。 （__人___） .| 榎さんがまさしく他者の記憶を '､ | 視ることができていたとしてもだ。 | ,. -─┐ { ／´: : :_:_:_:_| それはあくまで起きた出来事の ｀ヽ／_:_: -: : : : : ┴､ ほんの一部分に過ぎない。 ,ｲ: : : : : : : : : : : : : : :＼ 出来事の全体像にはほど遠いんだ。 /: : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : ヽ |,: : : : : : : : 、: : : : : : : : : : : : 7 ,r== - /'´ ヽ、 | ヽ ｽｯ | ﾍ Ｖ t ヽ ! ヽ | . /ヽ ∧ 「一部分だけに目を囚われてしまうと . ｒ'⌒ ' ＼ . | ヽ ＼ かえ 丿 ＜＼ | l 却 って全体像を見誤ることになるぞ」 （ ､ ィ_.ﾉ | / ＼ /´ l ＼ ｀＼ ｀ー{, -―｀ ＼ ｀ ー ｀ｰ ´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ .': : /: : : : /: :/: : :/: /: : 〃ム: : : : : : :ヽ: : :ヽ ／/: /: : : : /: :/: : ;ｲ: /; : / ﾞ~"´＼: : :': : : ' ／イ/:/: : : : /: :∧: / |:/ |: / ﾘ : :',: : :; /ノ: l: ; : : :.l: :.l ∨__j_ヽj /: : : :}: : :| イ/: :}:l: l: : : :l: :.l {ん竺ﾊ '⌒゛ ｉ: :/: /: : ::! もう 、兄貴ったらひどいお！ |／|:l: l: : :.人:.l ゞｚ夕 ｨ竺ﾊ .|:/: /: : : , あんなの先生だって好きで j:川: : : :∧!⊂⊃¨´ {ん乃/'／ : /: / やってるわけじゃないのにお！ 从乂: :/ ヽ { ゞ‐’ィ :/: /: / r＝(: :.八:{ﾍ ノ こつ/: /: / 生活のためにやってることに /ヾ.二/ ヾ､ ＼. - ._ ｲ: :/: /: / 口出ししないって言ってたのは _/ /￣＼ 丶 _ イ/}／: /: / 誰だったかお？！ ノ ＼/ ( ) / /｀¨ r≦}从: :|' /: ／／ ／ |＼___/ /､ ＼ヽﾙ;／ ´ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） そうか？ 結構楽しんでるように見えるがな。 .| （__人__） それはさておき… / ｀ ⌒´ﾉ ／ ヽ ⊂二二￣＼ ／ ＼ ⊂、' ヽ とにかく 、榎さんの言葉はあまり当てにするな。 / ＼＿, ｀7 / それは起きた出来事の断片に過ぎない。 / へ ＼ !/ / | ＼ Υ / 出来事の全体像が見えてくるまでは | ＼ /＼ 迂闊にそれに囚われるなよ。 | / ＼＿_／.,,_r ヽ、 ＿＿＿_ ／ ＼ …じゃあ 、その「出来事」って ／ ＼ なんなんだお？！ ／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ | （○） （○） u | 榎さんは久遠寺さんの記憶の中に ＼ （__人__） ,／ 何を見たって言うんだお…？！ ／ ｀⌒´ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ／￣￣ ヽ ／ ヽ / ヽ だからそれは僕にも判らないって言ってるだろ。 | _,.ノ '(ゞ､_| そればっかりは本人に聞いてもらうよりほかにない。 .| （ ー）ヽ ヽ .ﾉ| （___人_＼＼__ さっきから言っているとおり 、 ／: : | ｀⌒（⌒_ ＼ 様々な可能性が考えられるしな。 {: : : .ヽ. し「、 ＼ {: : : ﾄ ｀ヽ. ___´ノ: : : ヽ、 i ただな 、関君… .|: : : | |: : : ／ / |￣| 丨__ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣ ┌────────────────────┐ . ｀こ三三三三三三三三ラ´ │ │ ﾉﾉ ヽ │ │ . //:: .', │ よ も や 彼 女 の 家 系 は │ i i:: :.::i .│ │ |.i:: ::;| │ つきものすじ │ |.i:: :::;;| │ 憑 物 筋 で は あ る ま い な ？ .│ ',', ;:;j .│ │ ヽ : : : : .:.:::::::::::::::::::::::;;:;;:;;;;/ │ │ ｀tー- .:._＿___;;;::-一ァ''´ .└────────────────────┘ ｀¨ …―… ¨”´ … ｶ ﾀ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ は？ つきもの… すじ？ ／ （○） （○） ＼ | ij （__人__） | なんなんだお、それは？？？ / |!!il|!|!l| ／ |ｪｪｪｪ| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ 憑物筋っていうのは名前の通り | ,.<))／´二⊃ 憑き物に憑かれやすい血筋、家系のことだ。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 血筋ごと憑かれていると言った方が正確かな。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 ｲﾇ :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ 狐 、蛇 、狗など種類は様々だが :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ その血筋を受け継ぐものはそれら特定の :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! 憑き物に憑かれやすいのみならず― ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ────────────────────────────────────── E三三三フ Eﾆ三三フ Eﾆﾆ二フ ┌─────────────────────┐ Eﾆ三フ │ その憑き物を操って他者から財を奪ったり │ Eﾆﾆフ │ │ ぞ わ り 。 {ﾆ三{ │ .他者に憑かせたりすることさえ出来たという― .｜ {ﾆ三{{ └─────────────────────┘ E三{ E三{ E三{ ,彡ﾆゝ E三彡＝ゞミﾆ=- E三三ﾆﾆ=ミ、. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : ∨i{￣ヾミ 、ヾム . . : : : : : .:.::.:/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:. : : : : ∨{ ヾム、 .. . . . . . . .: : : : . /ii ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;::;:;:;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : ヾi ヾj . . . . :.::.:/iiiiii ;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.: .:.｀ : : : : : : :. . . . ｀´ . . .: : : : :: :::/iiiiiiiii ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:.:.:.:.:::.:.:.:.:.: : : : : :､ . . . . . . . . /iiiiiiiiiii ＼;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : . . . . . . ﾐ／iiiiiiii／:: iiiiii＼;;;;;;;;:;:;:;:;::.:.:.:.:.::: : : : : : . . . . . . . .ﾐiiiiiiiiii／i::::::: iiiiiiiiiiii＼;;;;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:: : :, 个ヽ､_ . . ﾐ／iiii／:::::::i:::::: ｀::':::::ｰ-:...､ _へ､ _／::::::::::::＼^＼ riiiiiiiiiiiiiiiiiiii／iiiii／i::::::::::::i:::::: :::::::::::::::::::::::::::::::｀::':::ｰ:...､iiiiiiiiiiiiiii｀＞ゝ-r､ｯ㍉ rｯ , ｨiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/iiii／::::::i::::::::::::i:::ii :＿: : : : : : : : : : : : : :::::::::＼／＼ｰ- ､::::::::{ﾐ:ﾘ｀ｲﾂＹiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/／:i:::i:::::::i:::::::iiiiiiiiiii 圭圭王王≡=ｪｪｪｪ-.. ,＿|lllllllll|｀'' ー＝i:================ |i:i:::i:::i:::iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii 圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|lｌllllll|XXXXX＝＝＝＝＝＝＝＝=.|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ────────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ／.:￣￣￣￣￣＼ ／: : : ＼ ／: : : : ij ＼ ／: : : : : : ＼ 何を言ってるんだお京極堂。 / : : : : : : : .. ＼ お前は久遠寺さんが… |: : : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l |: : : ::;; （ (・) ） ﾉヽ （ (・) ）;;::: | 久遠寺病院の人たちが |: : : : : ´"''" "''"´ l そんな怪しげな血筋の持ち主だって . ＼ : : : : . .（ j ） ／ 言いたいのかお。 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ お前らしくもない言い草だお。 : : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､.＼ そういうことじゃあないさ。 | （●）（●） .| ただ、もしそうだとしたら ! （__人__） | 少々ややこしいことになるぜ。 , っ ｀⌒´ | / ミ） / 君にだって昨日説明したろうが。 ./ ノゝ / 憑き物というものは… i ﾚ'´ ヽ | |／| | | ヽ､ |ﾍ `､ Λヽ ヽ､ _ | i: ＼ ＞´ ￣｀¨Ｔ¨ヽ ／ i: : : : … … … ｺ ﾘ … ／ __, -‐､、__,ﾉ ／ i i: : : ｉ { '´ `ヽ'‐'" / i: : : ｉ いや 、止そう。 ／〈 -‐ '￣´`､,ﾊ / i: : : ｉ やはりこれも推論に過ぎない。 ／: : : j -----､ У〉 / i: : : ｉ ＜: : : : : { ＿ ∨ }､_,. - =- i: : : ｉ r‐ '´: : : : : : : : : >､ ´ゝ__,.ノj | ￣/: : : / あまり詮索しても /: : : : : : : : : : : : : : /ヽ ,ﾊﾉ /: : : / 詮無いことだ ― {: : : : : : : : : : : : : : : /: : : ＼ r': :i /: : : / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . _＿＿＿ ／ ＼ ／ ＼ 何を一人で納得してるんだお。 ／ ＼ 一体お前はやる夫に | ＿, ／ | どうしろって言いたいんだお？ ＼（ー⊂ヽ､∩ ｕ ﾉ | | ゝ＿ ＼ ／ ) 榎さんを信用すればいいのか | |＿＿＼ ” ／. しなければいいのか… ＼ ＿＿＿ ＼ ／ ／￣￣ ＼ ⌒´ ヽ､,＿ ＼ （●).（● ) | （__人___） .| そりゃ僕の方こそ聞きたいさ。 '､ | さっきから君に聞いてるだろう。 | ,. -─┐ 君はこの事件をどうしたいんだ？ { ／´: : :_:_:_:_| ｀ヽ／_:_: -: : : : : ┴､ 明日久遠寺病院に乗りこんで ,ｲ: : : : : : : : : : : : : : :＼ 君は何をするつもりなんだ。 /: : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : ヽ |,: : : : : : : : 、: : : : : : : : : : : : 7 . ／￣￣￣＼ どうしたいって 、それは… ／ ＿, 、＿ ＼ それは解決したいにきまってるお。 ／ （●） （●） ＼ 解決するために現場に行くんだお。 | （__人__） u. | ＼ ｀ ⌒´ ／ 先輩の安否だって知れてないし ﾉ ヽ それに… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼／｀i | （●）（●）./ ﾘ ほら 、それだ。 . | （__人__）..| / 「それに」いったい何があるんだ？ | ｀ ⌒´ ﾘ ﾋ . ヽ ／/ ,｀弋ヽ 本来僕らには藤牧先輩の ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ 安否を確かめる以外に /〈 `ｰ〈::....ノ Ｖ この事件にかかわる理由はないだろう。 | ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ // | ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃 `ー‐一′ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ ﾓｺﾞﾓｺﾞ… む 、ぐ… それは… ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ … う … /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ …ふん 、また例の悪い虫でも湧いたか？ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 「隠されていることが我慢ならない」 _r‐入ｌ ´ヽ〉 「どうしても秘密が知りたい」 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ そうなのか 、関口君。 :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ｌ' ;/ 丶 ゝ≦/ . ∨ ／::::::/ / /:::::::／ ぞ わ … / ij 丶- ' / ', / ∴ ﾊ 「そ、それは…」 .／ ： ・ ﾊ_ . ／ u. ｀'‐､ . / ..-、 ｨ冖‐ｰ. ＼ i ／ ,' ハ l´ﾞ' 、 ＼ ヽ .} ｌ } / / } | 丶. ＼ ` 「…そ 、そんな事じゃないお。 `′ .{ 〈 .i | ＼、 ', ﾍ ﾍ ﾞ､ .∧ ', ﾊ そうじゃないんだお…」 ﾍ ﾊ ヽ ' 、 ｀ｰ′ 丶 i ヽ_ ! . ｀′ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） …まあ、どうしても止められないなら .| （__人__） 無理に止めるつもりはないがね。 / ｀ ⌒´ﾉ ／ ヽ ⊂二二￣＼ だが君がいくら事件の真相を ／ ＼ ⊂、' ヽ 「知りたい」と願おうと… / ＼＿, ｀7 / / へ ＼ !/ / 君がそれを行おうとした瞬間から | ＼ Υ / 君が知ろうとした真実は | ＼ /＼ 君の影響を受け変容していく。 | / ＼＿_／.,,_r ヽ、 |￣| 丨__ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣ . ｀こ三三三三三三三三ラ´ ﾉﾉ ヽ . //:: .', 「『観測する行為自体が (⌒) i i:: :.::i (⌒ ￣| |.i:: ::;| 対象に影響を与える』 ﾞて＿)￣ |.i:: :::;;| ',', ;:;j ことを忘れるな」 ヽ : : : : .:.:::::::::::::::::::::::;;:;;:;;;;/ ｀tー- .:._＿___;;;::-一ァ''´ ｀¨ …―… ¨”´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . _, -===＝＝＝===ー-、 ／ ＼ ／ ー--=、 ＼ / u. ／┬-ヾ ｀l | ∥ i、:::::| | またその話かお。 | ヾー-ーナ | 昨日もしてた、何だったかお？ | ヽ、 | （,,＿,,人） !、＿_,,,,,,＿＿ __ ￣￣７ …量子力学の話だったかお。 〉＿＿＿ __￣￣〈 ／ ＞三三三三》:.::.:.:..＼ ／´/ , ' ´￣ ｀ヽ、 _, -' ´ ｀ｰ 、 -- ― ' ´ ＿ ｀ヽ、_ ふかくていせいげんり / l _ ﾊ 「〈 不 確 定 性 原 理 〉だ 」 l/ ノ.ヽ―- / l ‐ ､ l. lー‐イ. ヽ .l l ヽﾘ‐く >＿＿ l ゝ__ l 「真実は ―『正しい観測結果』は ｀ヽ＜ / / / 、 ｀ ＜＿/ / 『誰も観測していない状態でしか ｀￣ ー――――-- ､_ ヽ / 丨__ ￣￣｀ － ､＿_ノ-'￣´::｣ 求められない』のだよ」 ｀こ三三三三三三三三ラ´ …ｶﾊﾟｯ ￣￣''''''‐‐‐--....,,_ ^^''''''''‐‐‐--......,,_ ｀ﾞ''‐-....__ ｀`''‐-..､ `''-､､ `ヽ、｀ ､ ､ :::.´￣ヽ.......... ｺﾛﾝ ヽ ',, 「どんなに君が『真実』を知りたいと願っても :::| i:|/￣|＼:...... ／ /| 君が関わることで事件は変容していき :＿:::::::./ ／＼|::::::::::__.. -''´ _／ || その真実もまた変容していく」 「＼＼::__,,........--‐'''"´ _..-‐′ / '''''''''￣ _,,....-‐''´ _／|| 「そして君自身もまた変容していくんだ。 ..........---－''''"´ _...-‐′ || 『主体と客体は完全に分離できない』 _,,...-‐''´ ||. のだから―」 ..........---－''''"´ || || ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . 君がたとえ単なる野次馬根性でこの事件に関わっていったとしても 関わりを持ったその瞬間から君自身が事件の一部となる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ : : : : : :: : : : ::: :: ::: :: :: :: : :: : : : :｡: :: . :.: / : : : ; ; 丶 : : : : : : : : :o : : : : : : : : : : : . .: : .: . :. .. ,.' : : : ;;; : ｀, : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｡ : . . . . ,' : :: ;; : ;:ﾞ, : : :o::: : : : : : : :+ : : : : : : : : . . . . .! : : : :;:;:;:; i. : : : : : : : : : : : : . : . . : . : . : : : . ,! |￣| ::: : :;; : ;:l : : : . . : : ... . . 丨__ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣ : :: : :;; ;;;| : : . : . . . . . ｀こ三三三三三三三三ラ´ :; : : : ;;; ,! : : . ﾟo ﾉﾉ ヽ .: ::: :;:;; :; i' : : . . //:: .', .: . : :;;;; ; ,' : : . i i:: :.::i . .: : ;:;;;:; / : . . |.i:: ::;| . . : : ;;: ::;,.': : : : . |.i:: :::;;| ..: . :.;; : ;; , ':: :: : :. . . ',', ;:;j . : : :;; :: : ;;,. ':: :: :: : : : x: : :.. ヽ : : : : .:.:::::::::::::::::::::::;;:;;:;;;;/ . . . . . . . .. .: : : : : : ;;;;_,.-'´:: ::: ::: ::: . : : . . ｀tー- .:._＿___;;;::-一ァ''´'ｰ- ､,,_::: : :: ;;;;__,,. -‐''´: : : : : : : : :: : . ｀¨ …―… ¨”´ . . . . . . ｀￣￣´:: : : : : : :: :: : : : ::: :: ::: : ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 明日君が現場に向かうということは 、君はもはや第三者ではなく 事件の当事者たらんとしているということだ。 . この壺の中の干菓子が 壺の蓋を開ける瞬間までは 別の何物かであった可能性があるように ― ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ''''' '''';;;;;;;,,,;;;;;;'''''';;;;,,,, ''';;;;,,, ''';;;,,, ,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,, ,,,,,,;;;;;;;'''''' ,,,;;;'''''' '''';;;;;;,,,, '''';;;;,,,, ''';;;, ,,,,;;;;'''' ''';;;;,, '''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;'''''' ''''''''' ''''''';;;;;;,,,, ''';;;; ;;'' ,,,;;;;;''''' '''';;;;,,, '''';;; ''''';;;;;;;,,,,,, ''''''''';;;;;;;;,,,, ; ;' ,,,,,,,,,,;;;;;'''' '; ''''';;;;;,,, ''''';;;;;;;,,,,,,, ''';;, |￣| ''' ' '''; '''''''''''';;;;;;;,,,,,,, ,,;;;,,, 丨__ ￣￣.￣.::::::.￣:.￣￣´::｣ ,,, ,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;''''' ｀こ三三三三三三三三ラ´ ,,,;;'''''';;;,,, ,,,,,;;;;'''''' ,,,;;;;''' ''';;;'' ﾉﾉ ヽ ' '''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,, ,,,;;'' ,,,,;;;;;;''''''' ;' . //:: .', ''';;;;;;;,,,,,,,;;;''''' ' ,,,;;;''''''i i:: :.::i '';;' ';, '''';;;;;'' ''';;;,,,,, ,,;;;;''' |.i:: ::;| ;, '';,,,;';,,;'' ''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;''''''' |.i:: :::;;| ・・・ ぞ わ '';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;''''''''''' ',', ;:;j ';, ,; ヽ : : : : .:.:::::::::::::::::::::::;;:;;:;;;;/ ｀tー- .:._＿___;;;::-一ァ''´ ｀¨ …―… ¨”´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 君が知ろうとしている「真実」も 君が蓋を開けた瞬間に 「事件」になってしまう可能性があるんだ。 . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . |: : : : : l …ふん 、なにをさんざん脅かしてるんだお。 . ＼ : : : : . .（ j ） u. ／ そんなのやる夫だって承知してるお。 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ 今回はそんな 、野次馬根性じゃないお。 ／ : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼ そういうことじゃないんだお… ／ : : : : . : : . : : . ＼ ＿＿＿＿ , ´ ヽ | | | _ノ ヽ､_ | | (●) (ー) | 野次馬根性じゃない 、か。 | :.. | 意志薄弱な君がそこまで言うとは 人＼（ 人 )/八 余程のことと思えるが。 ＿／ /{＼＼´￣｀/｀}/}: :iヽ､＿ .／ : :{: : li八 `ヽ ＼ノ /:i:|: :|: | : : :＼ やはり君は 、何か特別な :: : : : |: : |i:i:i)'` ､ ゛ /:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._ 思い入れをしているようだ。 : : :: :..|: : |iV′. :.. :|:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ : :: :: ::|: : |i:{. :. .:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/.. ;.:, 久遠寺病院にというか ― : :: : : |: : |iv＼ ,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: :: ｉ∧ : :: : : |: : |∧V:ヽ ′ ＼:|:.:. :.|: :ｉ: : // : : : l/∧ ────────────────────────────────────── __ -――- _ _＿_j￣｀ー―--､:.:.:_＿彡＼ j:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.:.:.:.:.:.:.: Ｙ} .:.:/∧:j＾Y|:.:.:ｉ ｉ:.:.:.:.:.∨:.:.:.:.:.:.:. ﾉﾘ |:.:i |ｉ:.ﾚﾍ|:|:.:.:| |:.i:.:.:.:. ∨:.:.:.:／ハ:. |:.:i ||:.{ 厶廴ｉ|_|:.|:.:.:.:.:.Ⅳ_彡ｲ:.:.:.:.:. |:.:i ||ハ,ｘ云トﾐＹl:.:.:.:.:.|＾Y:.:.:.:l :.:.:.:.: 「依頼者である女性― ＼八ハﾉ ｀Ｙ||:.:.:.:.:.|!ノ.:.:.:/ .:.:.:.:.:. |:.ﾉ ||!:.:.:.:.:.l:/:.:.:/!.:.:.:.:.:.:.: |:.＼ _ ﾘ:ハ:.:j/:.:.:/ |.:.:.:.:.:.:.:. く お ん じ り ょ う こ . 八ハヽ イ// :/:.:.:/!:.:|:.:.:.:.:.:.:.: 久 遠 寺 涼 子 とやらに」 ヽ ＼´ 「/／:.／:.:|.:.|.:.:.:.:.:.:.:. ／ー=ミメ、:|.:.|:.:.:.:.:.:.:.: {::::::::::::::::::::::Ⅵ:.|.:.:.:.:.:.:.:.: . ｲ:::::::::::::::::::::::::}:.小:.:.:.:.:.:.:. ────────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ,' .八V´,,.-≧.､! ! | |＞-､ / l i λ ', ヽ〃（:::冫| l ｜ | ﾍ Y | ! y_ヽ '´ | ,' l l > , 八 ,'i ! l 「特別な思い入れ」？ i; ﾜ こつ!/ ,! / - / | ,' | ! | その、女の人に？ ﾄﾞ ｷ ﾘ 。 / ヽ u. / ,' / ｀ア',' ﾘ ./ ! | ′ ,' | __ / /{ / ／イ ／,.ｲ ﾘ ,'j:′ !/! |∧ / ,ィ／ V ／|ｲ川／ﾊノ 先 生 … | | !,'/|ヽ、 ｀´ !|ﾘリﾚ' ! ', |/ 从 ;> --―ヽ ,. -――-Lﾘ ! .′ ＿,-－┴´ ∨ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ … それは … ／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ | （○） （○） u | ＼ （__人__） ,／ … … … … … ／ ｀⌒´ ＼ ＿＿＿＿ , ´ ヽ | | | _ノ ヽ､_ | … … … … … | (一) (ー) | | :.. | 人＼（ 人 )/八 ＿／ /{＼＼´￣｀/｀}/}: :iヽ､＿ 目を曇らせるなよ 、関君。 .／ : :{: : li八 `ヽ ＼ノ /:i:|: :|: | : : :＼ 君も僕も所詮は第三者だ。 :: : : : |: : |i:i:i)'` ､ ゛ /:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._ : : :: :..|: : |iV′. :.. :|:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ それ以上にはなりえないし : :: :: ::|: : |i:{. :. .:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/.. ;.:, なってはならない。 : :: : : |: : |iv＼ ,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: :: ｉ∧ : :: : : |: : |∧V:ヽ ′ ＼:|:.:. :.|: :ｉ: : // : : : l/∧ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ そ、そんなこと。 いまさら言われなくても… ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ やる夫だって十分に承知してお。 してるんだお… /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） それを願うよ。 | ｀ ⌒´ﾉ 君が先入観を持った第三者として . | } この事件に誤った関わり方をしてしまえば ― . ヽ } ヽ ノ. 。 / く＿＿,-ｭ（⌒） 何か、悲劇が起きてしまうかもしれない。 | ＿＿＿ 三） ｶﾀｯ | | ￣ | -‐| | | .|.;.;.;.;.;.;.;.| /⌒ヽ | | | | |.;.;.;.;.;.;.;.;l |.;.;.;.;.;ヽ l.;.;.;.;.;;;! | !__,! ‐ 一 | l.;.;.;.;.;.;.;ヽ /⌒ヽ ‐ ＼ |,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;..;.;.;.;.;.;.;l 〉-‐.;.;.;.;l l〉 ）、.;.;.;.;;;;ヽノ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ、 |.;.;.;.;.;.;.;.| / 人 ヽ、.;.;.;.; .; .;.;;;.;.;.;ソ.;.;.;.;.;.;.;.;| 「君が関わりさえしなければ l ヽ、＼, .;.;.;.. .´￣ヽ .;.;ノ/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.l ヽ ノ ＼,/.;.;.;.; . | i:| ;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ l 起きていなかったはずの悲劇がな」 ＼ /.;.;.;.;.;.; ヽ＿ノ . .;.;.;| ヽ、 .;.;.;.;.;.;／ . ・・・ｺﾛﾝ .;.;.;.;| ヽ、 ／.;.;.;.;.;/.;.;.;.;;;;.;.;|;. .;.;.;.;l ヽ、 .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;l.;.;.;.;.;.;.;.;.; / ヽ、 .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;|.;.;.;.;.;.; / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ＿＿＿_ ／_ノ ⌒＼ …ふん、さっきから他人事みたいに。 ／ （一） （ー）＼ ｺﾘｺﾘ お前だってやる夫に「責任をとれ」とか ／::::::⌒（__人__）⌒:u ＼ 。 言ってたじゃないかお。 ﾟ | ﾟ ∴ （ ＼∵ 。 | ・ ＼＿ ヽ ::＼ ／ ・ お前はすぐにそうやって ＼ .:::＼ 他人事にするんだからお… ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） まあ確かにな。 | ）⌒´ﾉ )) 君を煽ったのはこの僕だし .ｌ^l^lｎ } ｺﾘｺﾘ そもそも君をこの話に巻きこんだのは . ヽ L } ﾌｰﾃﾝ ゝ ﾉ ノ そこの 瘋 癲 だ。 ／ / ＼ ／ / ＼ だからその責任において . / / |ヽ、二⌒)､ 重ねて忠告するぞ。 ヽ＿＿ﾉ ,. -: :':´: : : : : : :丶、 ／: : : : : : : : : : : : : : :.:ヽ ,.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.ﾍ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ij: : ‘， ,: : : : : : : : : : : : :'; : : : : : : : : : :.:. 「榎さんの言うことをあてにするな」 . ′: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : :. . ′: :′ : : : : : : : : | : : : : : : :.i : : : :i /: : : ｉ:.: : : : : : : : : :!| : : : : : : :.|: : :.:i:| 「限られた情報や誤った先入観 、 ノイ : :.ト:､ : : : : : : : 八: : : : : : :!|:.:.ｉ.:从 偏った感情を持って事件に介入するなと―」 |:!:ｉ :|ヽ:У: :ヽ: ノ :/ : i: : : : :八: | :i ヽ . 从ﾊ:ﾄ､ヽ: : : : :.:.:j/}:.:/|: : : /:.:.:./}八 。 ヽ ／: :くゞ' / }/ ,: :／i:.／ / o . i￣￣￣￣￣／￣ヽ Ｏγ ￣￣￣￣￣ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ｜ 先 生 … ,，:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ 乂＿＿＿＿＿ノ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━ ━━ ・ ・ ・ :::::::::::::::::::::::::::::...:::... ...:: :........ ... . .....:::... ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::.:::.. ....... .....:: .. ...:: :.... .... ....:::::::::::::::/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::..:::.. ... ....:::::... ...─- ､ .. .. ...:::.. ... ....:::::... ...:::::| …ここまででいいんだお。 :::...::: .........:::: :...... / ヽ ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::... ..::::ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ..: :.... .::::..... ...:::.. l ..... ...:::.. ... ....: ::::... .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::.:::.........: ::... ... ヽ / .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..:::::::::::::::::::::: /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ :::::::::. :. .:::::: ::.... .::::..... ` ｰ--‐' .... ...:::.. ... ....:::::......:: ::::::::::::::::::::::::::::::::: | … … … … … :::::::::::::::::::::::..... ...:::.. .... ... .. .: .. ..: .:::.. ... :. .:::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ::::::::::::::::::::::::::::::. .:::::: ::.... .::::..... . :: :.. . ... :. .::::: ::.... .::::..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::．::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,,;;ヾ;;;, ;;;;;;ﾐ;;;;(:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐ;;;;(;;;:::;;;ﾐ;;;;(::;;::;;ﾐ;;; ヽ:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::: .,, :::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.(;;;;ﾐ:;;;;ゞ;;;;(;;;;;ﾐ;;;;; :: ヽ;,,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ;;;; :.:.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(;;;;;ゞ;;;(::;;::;;ﾐ;;;;;;〃;;ゞ;;;;; :: ;;i ..i...... ..... ......... .......... ..;;:::,, ,;;;/ニ ,へ.ニニニニ/ヽ (;;;;ヾ;;;;;;;〃;;ゞ;;;;;(;;;;;ﾐ;;;;; '' " ,, ;:'':: :: :: :::: ::::::: ::::;'::: :: ::.'';,:: ,,, ii | 「 |i^ｉｌ 「 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ,,. ;:''':: ::. ..::. .. ::;':: . ::: :: ''､ ;;￣￣ .,, ､|:: . : : . : . : /. : . : ,::.＼:: .:::::::(;;;ヾ;|: /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ,, , . .. :/.,, . .. . ,＼. (;;;ゞ;;;| | 送ってくれてありがとうだお、 ; ,, . / ＼,(:;;;ゞ| | : ,/ . . . .. ,,＼ヽ| | 敦子ちゃん。 / ヽ| ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / ＼ / ..,, ＼ /￣￣￣￣￣￣￣ヽ / ,, , ＼ | あ 、はい… / ＼ ヽ＿＿＿＿＿＿＿/ / ;: ., ＼ . /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | あいつや千鶴子さんにも | | どうかよろしく伝えて… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | … … … … … ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ::::::::::::::::::::｡::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :|:::::::::::::::::::::::: , _,.,､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::o::::::::: :::::::::: ::::::::::::::::::::::::: ::|::::::::::::::::::::::::: ::::::｀,;:::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::|:::::::::::::::|:::::::::: ::::::::::::::_ﾞ l,,.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::|:::::::::::::::|::::::: .‐.~:::::::::::...｀'::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::: ::::::::::::::::: :::::|:::::::::::::::|:::::::::: ,':.. :::::::::::: ､::::::`'‐､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::|:::::::::::::::|::::::::: :::::::... ......:::: ::::::::: .:::i._::::::::::::::::::::::::::: :::::::|:::::::::::::::|::::::::: : ::::─::::::::┬:::::─‐‐:::::: :::::::::::::::───――――─────────:::::::::|`ｰ┐::::|── ::::::::┴::::::::: ::─┬:::::::::::::::::: :::::::::|:: │::::|::::::::: ::─:::::: :┬::::::::::┴::::::::: ::::::::::|:: │::::|:::::::::: : : ┴┬::::: ::::: ::::::::┤ :::::::::::|`ｰ┘::::|::::::: ::┬:::::─::::::::: ┴┤ ::::::::::::|:::::::::::::::|::::::: ::::─: ::::: . ┬┴┬┤ ,r'二ﾆ=‐, :::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::: :::: :::::┴┬┴┬┴┤ ﾊ､从人小 ::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::: ::_ ┴┬┴┬┴┬┤ (,ﾘ,r'iI IⅣ , － -、 ::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::: ┴┬┴┬┴┬┴┤ ソ ｰｰ´ ● ●）ヽ ::::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::: ┬┴┬┴┬┴┬┤ | i ,.= ) （人__） ノ :::::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::::: ┴┬┴┬┴┬┴┤＿＿＿＿ ∠(__) i-ﾄ ＿ ﾊ ヽ ＿_＿_ .::::::::::::::::|:::::::::::::::|＿ ─┴─┴─┴─┘ ::!,__),__):: し |) :::::::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::::: ...::::::::::::::::::::::::::::::::し Ｊ :::::::::::::::::::::''""ー''^::::::::: ...:Λ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /￣￣￣￣￣ ￣ヽ Λ | いえ、その… /￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿/ | …どうかしたのかお 、 | | 敦子ちゃん？ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ノ ─＼ どうもさっきから 、普段の敦子ちゃん ／ （●） （●） ＼ らしくないように見えるんだけどお。 | （__人__） | ./ ∩ノ ⊃ ／ 何か気になることでもあるのかお？ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ , -‐ : : : : : - 、 ,.イ: : : : : : : : : : : :｀:ヽ､ / : : :ij : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', い 、いえ。 その 、あの… /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.', l: : 〃: : : : : : : : :!/: : : : ﾉ: : :ｿ |i //: :,i: .|: : : : :/: : : : :/_: :ノ あ 、あとひとつだけ 、 |i从: : {: :l : :彡（ ｀|!: :/⊂⊃ お話したいことが… ﾚVl ,r'|/ﾚyﾉ ` |/ﾉ 丿 /:: :: ＞⌒ヽ_ イ ／´:: :: :: :/:: :: :ト､ お時間、大丈夫ですかお…？ く:: :: :: :: :|:/:: :: :: |､::＼ r|:: :: :: |:: |!:: :: :: ::|::ヽ-,';、 _. -─‐- ／ ─ ＼ 時間かお？ 構わないけどお。 / ／ ( ●） ＼ 本当に今日はどうしちゃったんだお。 / （ ●) ､＿) ⊂ヾ、 いつもはきはきしてる敦子ちゃんが… | （__ノ |Ｅ ） ヽ _ノゝ ヽ 何か深刻な話なのかお。 ＞ ￣ ｀ ﾉ . _,,,,..,,_ ,. -''"..:;;;;;.:.:ﾞ｀ﾞ''-､ ,.";;;;;.:.:.:.:......:: :.:. ヽ. ﾋ ｮ ｵ … /;;;,:.:.:.:. :.:.:;｀、 ,':.;;;;;,:... .:.:. :.:.;;i. /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ! .;;;,;,:.:.. .:.:.:.:.:...:.:;;l | 深刻だなんて、そんな… ', .:.:.:.:.;;;;;.:.::.. . :. .. . | 、 :.:.:.:.:.:. .:.:.,.;:;::'''""""''''''''"''''"'''''''''''''' | つ、つまらない話ですお。 丶 ..::.:.:.:.:._...:;;:''"'" ""''''''''':::::......""" ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ｀' .､ .,;: _... .,.,;:;:;:,.,.,_ ｀ﾞ''ー- .....,,,,,;:;'''"'''" /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ,.,;:;:;:;:;'''"""""" ...,,,;:;; | なんというか その… .,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""'''''''' . ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .:.:.. . . ..... .. . .... ::.. . . ヽ:::::::::::::::: : : : ', '､: : : : : : : : : : : : : : : :| |::::::::::::::: : : : ::, ヽ: : : : : : : : : : : : : : | … … … |:::::::::::::: : : : : :', ＼: : : : : : : : : : : :| |::::::::::::: : : : : :.:| ＼: : : : : : : : : | . |:::::::::::: : : : : : :| ヽ: : : : : : : l . |:::::::::::: : : : : : :! ij ｛ l : : : : : : l l::::::::::::: : : : : : ! ',∨: : : : : ' … 先 生 。 l:::::::::::::: : : : : :, 〉 ',∨: : : :,' . l:::::::::::::: : : : : ', / | }:: : : :' ユキちゃんは … ':::::::::::::: : : : : :ヽ ヽ. 〈 | l/: : : :' ',::::::::::::: : : : : : :', l l | 八: : :,' ',::::::::::::: : : : : : :＼_,｣ | ﾉ_／ー': : ' ｷﾞｭｯ… ',::::::::::::: : : : : : : : :|:丶-‐'^¨´: : : : : : : :,' / ./ / ＼ ' :' .|. / ＼ . .:l l /. i :.| i / ＿＿_, l :.l |/ .__________,_ | . ; :.l { ｀{¨¨'::::::::卞ｈ' 奥さんは 、元気 l .{ : i :.i . ', ＼{:::::::::::ノ jハ.:.| :.'. :、 ､ ｀｀'^¨′ してますかお…？ }八、.:.、 :ヽ. :＼⊂二⊃ { ＼:.ヽ :.:＼:.'ぐ j） _＼{＼ .:.:.{｀' _ ,. |::|::::::::::::＼:弋:::＼ ｀ー´ ｀ー´ ／ |::|::::::::::::::::::＼{:::／｀:.... _ _ ／ |::|:::::::::::::::::::::::::::::ヽ ＞‐--‐＜. / |::|::::::::::::::::::::::::::::::::| ／ ヽ ,´ ＼ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ … え ？ ／ （○） （○） ＼ | （__人__） | 雪 絵 の … ＼ ｀⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ , -‐ : : : : : - 、 ,.イ: : : : : : : : : : : :｀:ヽ､ / : : :ij : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.', は、はい。 ごめんなさいですお。 l: : 〃: : : : : : : : :!/: : : : ﾉ: : :ｿ トリちゃんから聞いちゃったんですお。 |i //: :,i: .|: : : : :/: : : : :/_: :ノ |i从: : {: :l : :彡（ ｀|!: :/⊂⊃ 雪絵さん、とても疲れてる様子で ﾚVl ,r'|/ﾚyﾉ ` |/ﾉ 丿 っ あと、その、えっと… /:: :: ＞⌒ヽ_ イ ／´:: :: :: :/:: :: :ト､ く:: :: :: :: :|:/:: :: :: |､::＼ r|:: :: :: |:: |!:: :: :: ::|::ヽ-,';、 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | いや、ビックリしまちゅたよ！ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ／￣￣ ヽ, / ', {0} /¨`ヽ {0}', /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ｌ ヽ._.ノ ', | 先生と喧嘩した ﾘ ｀ー'′ ヽ | （ ） | みたいなんだって・・・ | | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ | | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | 先生も夫婦喧嘩なんか ｜ するんだな～って。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ 鳥口君から？ 雪絵のことを？ ／ （○） （○） ＼ | （__人__） | … … … … ＼ ｀⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | ご、ごめんなさいですお。 | 夫婦の事なのに… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ,. -: :':´: : : : : : :丶、 ／: : : : : : : : : : : : : : :.:ヽ ,.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.ﾍ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ij: : ‘， ,: : : : : : : : : : : : :'; : : : : : : : : : :.:. . ′: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : :. . ′: :′ : : : : : : : : | : : : : : : :.i : : : :i （… … …） /: : : ｉ:.: : : : : : : : : :!| : : : : : : :.|: : :.:i:| ノイ : :.ト:､ : : : : : : : 八: : : : : : :!|:.:.ｉ.:从 |:!:ｉ :|ヽ:У: :ヽ: ノ :/ : i: : : : :八: | :i ヽ （…あいつめ） . 从ﾊ:ﾄ､ヽ: : : : :.:.:j/}:.:/|: : : /:.:.:./}八 ヽ ／: :くゞ' / }/ ,: :／i:.／ / . i￣￣￣￣￣／￣ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ,，:::::::::::::::::::::::::::::::::/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | でも… でも 、わたし | どうしても気になって… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ : : : :;; u. | : : : : : ⌒ _ﾉ "''"´ ﾞﾞ l : : : : : : . . （ j ） _人_人_ （ 余 計 な こ と を ！ ！ ） ＼: : : : : : :. {ｰ-‐'´｀ｰ-‐/'′ ／| ｷﾞ | ヽ: : : : : :{ｿﾍﾉ' ―ｰ_（ : : : :ｰイ＜ ﾘ { : ーｲ : : : : : : ￣￣￣”^ | ｯ ゝ へwへイ . ,x幺主圭歪≫''¨”´ ,ｘｉｆ斧lll圭圭才''"´ 刈圭狄ｱ㌢ '守|会ｭ '守圭圭圭圭 丞┏━━━━━━━━━━━━━━┓ ,炸Ｉ圭jⅣ´ ｀Ⅵ|丞 ｀Ⅵ圭圭圭| 圭┃.あのトリ野郎め 、余計なことを！.┃ 焔圭:Ⅳ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭|| 圭┗━━━━━━━━━━━━━━┛以圭Ⅳ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭 j炒′ ,ｨ劣l才´ 込i:圭{ Ⅵｉ伐 Ⅵ圭ll Ⅳ /{}{ア´ Ⅵ7:刈 Ⅵｉｉﾍ Ⅵ圭 / /㌢´ ﾞ'廷ｉ代┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ll/ `'冬 .┃ 夫婦の間のことを他人にペラペラと…！ ┃ lll 》┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ {{ ﾍ㌢ '為ｿ Ⅶ ､ﾊ, ━━━━━^ < て━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ , -‐ : : : : : - 、 ,.イ: : : : : : : : : : : :｀:ヽ､ / : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ /: : : : : :u : : : : : : : : : : : : : :.', | さっき電話した時も l: : 〃: : : : : : : : :!/: : : : ﾉ: : :ｿ | 雪絵さんの声 、なんだか |i //: :,i: .|: : : : :/: : : : :/_: :ノ .| とても弱弱しくて… |i从: : {: :l : :彡（ ｀|!: :/⊂⊃ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ﾚVl ,r'|/ﾚyﾉ ` |/ﾉ 丿 /:: :: ＞⌒ヽ_ イ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ／´:: :: :: :/:: :: :ト､ | 兄貴が先生の事 、 く:: :: :: :: :|:/:: :: :: |､::＼ | 女の人が気になってるとか r|:: :: :: |:: |!:: :: :: ::|::ヽ-,';、 .| 言い出しちゃうし… ∧:ヽ:: ::＼:|::: :: :: :|:: ::/:: :', ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ /:: :: ::＼:: ::`|:: :: :: :|:: :: ｀ヽ､! ,':: :: :: ::/ ＼:::|:: :: :: :!:ヽ:: :: :: | ､ﾊ, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━^ < て━━━━━━━━ Νk K ./'Y''~ヾ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ }代 ┃ こいつもこいつだお！ この小娘が！ .┃ 為lll心 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ /淤l圭l丞 ,ｨ劣圭:㌢ Ｌ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ,ｨ劣斧ｱ [代 ┃.兄貴みたいに余計なことばかり言いやがって！.┃ f,/淤圭Ⅳ Ⅵ心 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ /淤圭Ⅳ Ⅵ7 炸淤jⅣ 為圭圭丞 . ,x幺主圭歪≫''¨”´ ,ｘｉｆ斧lll圭圭才''"´ 刈圭狄ｱ㌢ '守|会ｭ '守圭圭圭圭 丞 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓´ ｀Ⅵ|丞 ｀Ⅵ圭圭圭| 圭 ┃ 少しくらい仕事で世話になったからって ┃ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭|| 圭 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭 j炒′ ,ｨ劣l才´ 込i:圭{ Ⅵｉ伐 Ⅵ圭ll Ⅳ /{}{ア´ Ⅵ7:刈 Ⅵｉｉﾍ Ⅵ圭 / /㌢´ ﾞ' ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ll/ ┃ . やる夫の保護者にでもなったつもりかお ？！ ┃ lll ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ {{ ﾍ㌢ '為ｿ Ⅶ ､ﾊ, ━━━━━^ < て━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | ふたりが 、仲良くないと… i. ｉ .i . / ./ ., .! ! | l: | .i、 .i 'i /'ｉ ./ :' ! ! | しっかりしててくれないと… .iヽ. __,j＼.__.い_, ; _j ._,/_j ./__j__ ./ ./, i i ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/. |___＼_;j__,_＼i∧ i ./}.:/___j厶__j／}.／/ . ; . :l | . ; :.l { ｀{¨¨'勹＾卞ｈ'＾ヽ. .:.:|. .:/７'勹勹＾卞{¨¨}´ / .: .′i: .:| l .{ : i :.i . ', ＼{い.__'ツ ＼l∨ {い.__'ツ_,ノ , ./ , /.'|. :′ jハ.:.| :.'. :、 ､ ｀! '^¨′ ｀¨¨＾'（′ / ./ .:/. '.:/'!/ }八、.:.、 :ヽ. :＼,!ｉ 二⊃ { ⊂二!i / . .:/. .:././.:/ ′ ,)＼:.ヽ :.:＼:.'ぐ j） j. / .:／. .:./:/＾(_ ﾎﾟ ﾛ … } ＼{＼ .:.:.{｀'(_。 '/.／} .:.／./ 'く _,ノ), ＼:弋'^て, __ に二¨) ,／く /／}／ . :{_, /( い ＼{: : : :'厶__, _。 イﾟ) /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ／:| | 乂_ : : :'⌒'＞‐--‐＜ __,)^′| わたし 、ダメなんですお…！ / : : | | '),___ _ : : : '^で'__ ___,)ゾ′ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ､ﾊ, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━^ < て━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ [ｆｔ Νk K K ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ }代 ┃ ・・・？！ くそ 、こいつ泣き出しやがったお！ ┃心 為lll心 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛l丞 /淤l圭l丞 ,ｨ劣圭:㌢ Ｌ /淤┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ,ｨ劣斧ｱ [代 ,攷 ┃ 女ってやつはこれだから鬱陶しいんだお！！ ┃ f,/淤圭Ⅳ Ⅵ心 刈圭 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ . ,x幺主圭歪≫''¨”´ ,ｘｉｆ斧lll圭圭才''"´ 刈圭狄ｱ㌢ '守|会ｭ '守圭圭圭圭 丞 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓圭jⅣ´ ｀Ⅵ|丞 ｀Ⅵ圭圭圭| 圭 ┃ くそったれ、あいつもそうなんだお ！ .┃圭:Ⅳ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭|| 圭 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛Ⅳ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭 j炒′ ,ｨ劣l才´ 込i:圭{ Ⅵｉ伐 Ⅵ圭ll Ⅳ /{}{ア´ Ⅵ7:刈┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓Ⅵ圭 / /㌢´ ﾞ'廷ｉ .┃ 何でもないことですぐ泣き出してお！...┃ ||圭 ll/ `'冬┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ||洲 lll 》i淤〉 為Ⅳ Ⅶll {{ ﾍ㌢ '為ｿ Ⅶ ､ﾊ, ━━━━━^ < て━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ / ト∥ ハ l l x--< lﾊ { 从 ＼___ヽ l ト ﾘ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ﾊ l ヽ ﾍ:ﾊ ヽ /ﾊ ﾏ _____从 ﾊ | あ な た ― ｵ l lﾍ iヽ :l:::: ヽ k` ー-彡_,,.‐''_,,. -‐''ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ∧ l l l ﾊヽ i::ﾉ:::::::: l l ／／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ﾊ ﾍ l l l l::ヽ l::::::: l/ ／／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ﾍ ヽ l ハ l _:::::::ﾘ -- / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ ヽ ﾉ /l::l ヽ ﾟ //;;lﾉ / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,. i /l ヽ/ j ﾘ l '- ‐- ￣j /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,. -‐''"_,,. ﾉ l / ヽ l l / .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,_,,. ',,.-‐''"´:::::/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ﾉ ｿ / 。 l;;;;;;;;;;;;,.-'' xヘ:::::::::::::::::::| も う 、 や め て ― ！ j;;;;;;-''´_,x'':::::::::l:::::::::::::::::::ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ o j_,,. -''´::::::∧::::l／:::::::::::::::::: l ＼:::::::i ヽi::::::::::::::::::::: ､ﾊ, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━^ < て━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ [ｆｔ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ あれじゃやる夫が悪いみたいじゃないかお！ ┃ K ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ }代 .ｨ圭洲; /淤l圭l丞 為lll心 ,ｨ劣圭:㌢ Ｌ / ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ,ｨ劣斧ｱ [代 ,攷┃ やる夫は悪くないお！ 悪くないんだお！！ ┃ f,/淤圭Ⅳ Ⅵ心 刈 .┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ . ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ やる夫は悪くないお！やる夫は悪くないお！ ┃ ┃ やる夫は悪くないお！やる夫は悪くないお！ ┃ ┃ やる夫は悪くないお！やる夫は悪くないお！ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ､ﾊ, ━━━━━^ < て━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ _,, -=＝ｰ-､￣/ l ／.〃 y ⌒ヽ.r､ ヽ{ ｌ ＼ ,,_人､ノヽ ｕ / ./ ' ヽ ゝ / )ヽ （' | / , ﾉ⌒ヽ | / ＜ ｷﾞ ﾘ ｯ ＞ |し'｜ ./｀! ヽ / / ) て | ｀ｰ' | ／| ヽ_ _／ ヽ / ／^⌒`Y´^＼ | ｀´ ヽ ￣￣Ｔ ｌ' | ,、 、 ヽ、 ﾉ ｕ ＼ｰ' ! ー - 、 丶、__ ／ .＼｀ｰ-‐1__ ｀丶、 ／,ィｰ'´ ＼ ,,_人､ノヽ´ ￣￣￣｀丶、 メ __ ﾉ' / )ヽ （' ｀丶、＿. ヾ/ / ＜ ｷﾞ ﾘ ｯ ＞ ヽ ｕ ｀丶、 / / ) て ヽ ｀ヽ ヽ_/ / ／^⌒`Y´^＼ ＼ /｀ヽ、 ､ﾊ, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━^ < て━━━━━━━━ ./'Y''~ヾ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ くそったれ、ちくしょう！どいつもこいつも！！ ┃ ┃ くそったれ、ちくしょう！どいつもこいつも！！ ┗・ ┃ くそったれ、ちくしょう！どいつもこいつも・・・・・・・・・ ┣ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: に ::::::::::::::: ::::::::::::::: ― や る 兄 ぃ ！ ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ................................... :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: や る 兄 ぃ ・ ・ ・ ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ................................... ................................... :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ね え 、 や る 兄 ぃ ！ ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ................................... . ＿ , ': : : : `ｰ ､ ,ィ´: : : : : : : : : : ヽ {ｨ/; '/: : : : : : :l: : : } ﾘﾙｲ,:l: : : : : :ﾉ: : : ! ヾ,ﾘ.;从;ﾉ: ;ｨ.;ﾊﾙ' "ﾉ ゛Y'゛′ ................................... _,「二ニ弐ｧ ､ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r1´: :`￣´: : / ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,' ヽ; : : : : : : iﾚ {丶 ::::::::::::::: ::::::::::::::: .j ﾍ: : : : : :./ l:::} ::::::::::::::: や る 兄 ぃ 、 ね え ！ ::::::::::::::: ./ ＿_ヽ: : : : ﾑ ､_ .iﾉ ::::::::::::::: ::::::::::::::: ￣ ! T}: : : :/ /:~「 ::::::::::::::: や ー る 兄 ぃ ！ ::::::::::::::: , '; : : .;' ,: : : l ::::::::::::::: ::::::::::::::: i i: : ;′ ,': : :ﾉ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l l: :i ;: : : : :.i :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／', l_:! ,:_:_: : :,ｲ ................................... ,<ヾ. ,ﾍ. ;.; ,' ￣l ゛ﾐ_ヽ,ﾍ .ノ ムｪ､_ ﾊ Tｰ/ ｨ ﾄｰ-ニﾆ-j ', { !nゝﾐｶ. 「 , ~ﾘ~l ! ! ', ,' ................................... .i i! ; :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i ,'l ! :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: } l| , ::::::::::::::: ::::::::::::::: ;. ,'l ; ::::::::::::::: 教 え て お ！ ::::::::::::::: i { } .i ::::::::::::::: ::::::::::::::: l lﾑ. ._. 」 ::::::::::::::: 教 え て ほ し い ん だ お ！ ::::::::::::::: ├ - -i!:::::::::::;! ::::::::::::::: ::::::::::::::: ';::::::::::l,::::::::::; :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ';::::::::l|::::::::,' :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ';::::::;!:::::::; ................................... ::::::;'::::::;' ;:::{:_:_:j ';7ｷｷｌ iｷｷｷi! !三三l L三ｻ . i:::::::::::::::::::::::::: l ∨ | :::::::::::::::::::::::: iｌ ⊂}| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 八::::::::::::::::::::::从⊂⊃ _ 八 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ:::::::::::::::::::::::｢ < ｿ /｢ ::::::::::::::: ::::::::::::::: ＼ﾄ､::::::::::::| ..＿ "゜ ∧l ::::::::::::::: ね え 、 い い で し ょ ？ ::::::::::::::: ヽ∧::|―､ 「￣ ::::::::::::::: ::::::::::::::: 〃´∧l､ ＼_l_ ::::::::::::::: や る 兄 ぃ っ て ば ！ ::::::::::::::: _/_＿＿ ＼＿_ハｒﾐ-､ ::::::::::::::: ::::::::::::::: ／~ミ￣｀ ､／// ｀ヽ {:::i| |! ｀ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / ヽ ／// i /: ｉ /:::::l i :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／i! ／／ l! :l / | ヽ_人 ! ／ i! ／／ i! l! l/: ヽ 〉 ﾉ＼ . ／ i! ／／ i! l!く } / /. ヽ { ／／ i! l! ilー┬――┬' / / , :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . ├―‐ ' ／! i! l! l | | / / ｝ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｢￣￣ i! i! l! l ! | / ./ ﾉ ::::::::::::::: ::::::::::::::: | / i! i! l! l.／| |/ / ／ ::::::::::::::: 敦 っ ち ゃ ん に 教 え て お ！ ::::::::::::::: ∨ i! ＿＿ｉ!_.／／| / / ／ ::::::::::::::: ::::::::::::::: | / i!／≠――‐‐' l | / Ｙ ::::::::::::::: ―――― の ・ ・ ・ ::::::::::::::: | / ／／ i! i/ 人 / | ::::::::::::::: ::::::::::::::: ∨ ／／ i! /／ ヽ ＿ ／ l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |／／ i! :i!/ / l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |／ i! / / l | i! { ' l . _,,,,..,,_ ,. -''"..:;;;;;.:.:ﾞ｀ﾞ''-､ ,.";;;;;.:.:.:.:......:: :.:. ヽ. /;;;,:.:.:.:. :.:.:;｀、 ................................... ,':.;;;;;,:... .:.:. :.:.;;i. :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! .;;;,;,:.:.. .:.:.:.:.:...:.:;;l ::::::::::::::: ::::::::::::::: ', .:.:.:.:.;;;;;.:.::.. . :. .. . ::::::::::::::: ::::::::::::::: 、 :.:.:.:.:.:. .:.:.,.;:;::'''""""''''''''"''''"'''''''''''''' ::::::::::::::: ――― の 書 き 方 を ― ！ ::::::::::::::: 丶 ..::.:.:.:.:._...:;;:''"'" ""''''''''':::::......""" ::::::::::::::: ::::::::::::::: ｀' .､ .,;: _... .,.,;:;:;:,.,.,_ ::::::::::::::: ::::::::::::::: ｀ﾞ''ー- .....,,,,,;:;'''"'''" :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,;:;:;:;:;'''"""""" ...,,,;:;; ................................... .,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""'''''''' . .:.:.. . . ..... .. . .... ::.. . . . . .. ... . .. .. . . ... .. ... . .. .:.. . .. .. . .::.:..... .＿＿＿＿＿ ,,.. ' ´ ｀・ ., ｺﾞ ｿ …., ・´ ＼ .／ ／7￣i=､_ ヽ ヽ ＼ /. ,ｲヽ.,' .l !｀ヽ } } ij ', ./.. ｌ 〉 丶 l |ﾍ .', . l ﾉ ,' 丶i ヽ、 l . l 〈 ｌ | ;;;;,,,, l . { ...| | ;;;;;;;;;;;;;;;;;; } 済まなかったお 、敦子ちゃん。 ', .l ,' ヽ / 心配をかけて。 ..', ﾉ ｀ヽ .,' } u. / 喧嘩というか、その… . ヽ〉､＿l＿_ .,'人 ﾉ ／ _,. ＜ .ｒ'´ ｀ー-､.,'_ ー ' ,. ＜ ＞ .,_ ｶﾝｼｬｸ . ＜ .,' .ﾍ、 ,. ＜ ／ ＞ .,_ やる夫が 癇 癪 を起こしただけで… .,' ﾍﾍ ∧ ／ ＞ ., / ﾍl. | ﾏ / ＼ .〈 ﾍ. | ∨ . -‐ '´￣￣｀ヽ､ _､ ／／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽ ﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ― u ﾘ| ｌ ｌ i| ｶﾝｼｬｸ ﾚ!）（● ） 从|、 ﾉ 、 i| 癇 癪 … ですかお？ （,､_,⊂⊃ |ﾉ | ﾘ |ﾉ 何か 、嫌なことでも ヽ、 j / レ j ,/ あったんですかお？ ヘ,､ __,イ -‐/イ --ヽ`ー'::::::＼ 関口先生… ／´ヽ::::::::::::::::::::::::::ヽ. /. |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ ＿＿＿_ ／::: ＼ …いや、そういうわけでも。 ／:::::::::: u. ＼ ／:::::::::: ＼ なんというか、その 、 |::::::::::::::: | つまらないことが気になって… ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ /:::::::::::: ＼ 本当に面目ないお… /:::::::::::::: ＼ ヽ . ／ ／ ｀ヽ ヽ / .／ ヽ :. ./ / -‐ ', : ｌ ,八 . ｉ´ _ , ‐- _ l i }/ iヽ.|〃;心 ｘ=ミ｀ﾒ､:／ l … … … . 人!,| ､ﾋシ ん心イ l ムｲﾘ ノ ､込::ツ厶イ/ ; ダメですお 、関口先生。 |/ｌ ! / / ; 雪絵さんのこと大事にしなきゃ。 八 ､_､ ∠ 厶イ / ､. ｀ｰ .ー=≦､_ ,ノ ∧/ あんないい奥さん 、他にいないですお？ ヽ ´/ ／}厶ｲ ＞ ┬==≦ ｉ､ く /| ／ ´｣＼ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ …本当にそうなんだお 、心するお。 | ＼ ,＿ | / ｕ ∩ノ ⊃―）／ ( ＼ ／ ＿ノ | | そうだ 、敦子ちゃん。 その… .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ :::::::::::．::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::: .,, :::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::. :: ヽ;,,､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ;;;; :.:.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :: ;;i ..i...... ..... ......... .......... ..;;:::,, ,;;;/ニ ,へ.ニニニニ/ヽ '' " ,, ;:'':: :: :: :::: ::::::: ::::;'::: :: ::.'';,:: ,,, ii | 「 |i^ｉｌ 「 |￣￣￣ ,,. ;:''':: ::. ..::. .. ::;':: . ::: :: ''､ ;;￣￣ .,, ､|:: . : : . : . : /. : . : ,::.＼:: .:::::::(;;;ヾ;|: 「 … … … 」 ,, , . .. :/.,, . .. . ,＼. (;;;ゞ;;;| ; ,, . / ＼,(:;;;ゞ| : ,/ . . . .. ,,＼ヽ| 「お安いご用ですお！」 / ヽ| / ＼ / ..,, ＼ / ,, , ＼ -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ k-､ ﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ＼ ヽヽヽ､___ l│i| ﾚ!小ｌ（ ●） ヽヽ //y､ i| 確かに拝命しましたお、関口兵長！ ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ｀<^r' '､ﾘ ここでお待ちになっててくださいお！ ヽ、 ゝ._） ｀-､ ､ ヘ,､ __, イ~ ＼ ＼ ぴゅーっとひとっ走り行ってきますお！ ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::ヽ、＼ ＼ { Ｖ:::::::::∨yヽ/:::::::::／,1､_＼ ＼ |ノ''::"::::::::::ヽ／:::::::::: r" ` ﾉ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`---------' . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ ひとっ走りって… いやいやいや。 | （__人__） u. | やる夫も一緒に行くんだお。 ＼ ｀ ⌒´ _／ ／ ＼ あいつには嫌味を言われるだろうけどお… | ｎ:n ｎｎ | |nf|｜| | | |^!n | ||: ,∩ ∩、 :| | ヽ ,ｲ ヽ :ｲ ,'. : : : : :.|: : | '} ', :| }: :|: : :i : : : ヽ', |: : : : : : {: : { , -.|十| ﾘ: : :} : : : : ﾊ{ |: j : : : : ヽ :| ＿ '´,- .}:ﾘ |ハ: :/、 : : ,' ヾ !:}{: : : : : :ハ!, "´＿、 ,＿ !',ｨ"|: : / }: : : , }ハ: : : : : : :ﾍ ｨ乏心 ' ｨ'￣´ とつ ノ: : :/ ダメですお、兵長は病み上がりですしお！ ヽ: {ヽ: : :ﾊ 'ﾍ辷ン , 厂: : :ﾙ′ ぱっと行ってぱっと帰ってきますからお！ ＼ヽ／ﾉヽ __, ｲ: /ィ . ／ ∧とつ 、 ‐'´ イ /:/´ ＞ 、＿_ お代だけいただいておきますお！ ／ ヘ ヾ{ {ヾ ＞ｭ - ´ /ｲ />"///ヽ それじゃ、ここで… / ｀ﾍ ／ヽ t､:{、 ' } ///////∧ ,､ｨ７ >t 〉´ ﾍ 、 { //////////, ;;;::ﾐ;;;;;ﾐ ⊂ニ二:_:_l :: :. :. .i::::: ﾂ 「… … …」 ﾐ;;;:::;ミｯ i' γー''iーヽ:::::＼r' …ﾋｮｺ ;;;;;;ﾐ;;;::;ﾐｯ i ::| ヾ::::i＼:::::ヽ ;;;ﾐ;;;::ﾐ;;;;;ﾐ__＿＿,,,,i､っ,,......... ﾞヽ!--'亠'-‐───── ￣￣ ＿＿＿,,,,,,............ r------------─── 「…おっ？？？」 ￣￣￣, . .| .|| , , , . .| .|| , , , . ;. | :|| . . , ／ '´￣￣｀ ｰ-､ ／ 〃" ｀ヽ､ ＼ヽ / / ﾊ/ ＼ﾊﾍﾍ |i │ ｌ |ﾘ ⌒ ⌒ }_}ハヽ |i｜ 从 （ ●） （●ｌ小N おっ？ おっおっ？ （| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ノ ざくろ VV j . （_.ﾉ ﾉ 石 榴 かお？ _'Y/ﾞヽ､ ＿ , ' ,r<';::::ヽ＼/-､ ζ }}::::::∨y/､l お前も先生を く´ _,ｿ'::::::::::ヽ':::::::ヽ . /｀^7`::::、::::::::::::::::::ﾉ 見送りに来たのかお？ / /:::::::::::￣::::::ﾞ７´ ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ 見送り？ /（ ●） （ ●） u. ＼ | （__人__） | ざくろ ＼ ｀ ⌒´ ／ 石 榴 がかお… / ー‐ ヽ / ｀ .,'; : : : : : : : : ,:; ,.;.;.;. : : : : : : : :. ,' ﾏﾀ 懲ﾘｽﾞﾆ ,' .; : : : : : : : : : . :,' 毒気ｦ 撒ｷｵｯﾃ。 ,':. : : : : : : : : :. ,:;' ,': : : : : : : : : : : : ,.,.;.;';' ,:.':';';.; :. : : : .,.,:,';';';';' ﾓｳ 心配ﾊ 「…おっ？ 石榴 、お前？」 .;';';.;.; : : :.. ､ 丶 ,.:':':';';';';';':' 要ﾗﾇ ﾖｳﾀﾞｶﾞ。 : :':';';';';';.;.; : : ヽ 丶 .;' ,';'! : : : :':':':';';.; : ,r;.;.､ 、 ; ,';'ﾂ 「どうかしましたかお、先生？？」 ;'; : : : : : : : ,': :';';'} ､ ; ;';' ' ﾄﾊｲｴ… ';';';';.; : : : :,;';.;.: : ;' ヽ{ ﾞ、 ､ ' .,.,:':';';'; :人 j ｊ ,!、 ヽ 丶;‐:': : : ';';ｼ `'^''''^''ﾞ ｀ヽ､j_,!ﾉ ﾞ ' '" . ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ u. ― ー ＼ いや、石榴が顔をケガしてるんだお。 | （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ 鼻の頭に 、ほら… . ノ ｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ | ! { -――- -――- l | ∧! | ﾊ |ｨﾔ云云云ｧ ｨﾔ云云云ｧ | ! } ∨ } | ∨辷こソ ∨辷こソ l. , ﾘ | /^' ゞ-‐´ ゞ‐- ´ ! / / !ﾍ ヽ ',⊂ニ⊃ __ ⊂ニ⊃ ﾘ / / 鼻の方ですかお？ ヽ}ゝヽ 、_r- { Y｀ヽ / ／ﾍ/ いや、それおっかしいんですお。 !ﾍ へ r { | } イ／ ヽ | ＞ { | | ヽ＜／/ 石榴ったらモグラの穴に顔突っこんで ＿, -=≦| ' ´| l } }――. .、 中にいた蟹に鼻をはさまれちゃったんですお。 . ／: : : : : : :∧ { ,' : : : : : : ヽ /: : : : : : : : : :∧ ヽ /: : : : : : : : | /⌒ヽ、 _,,.-‐=ｧ ./″ `;ヽ:. . _ _, ,::''":〆" ,′ .i'" ,ｿ;''"´￣ ´:: :: .:.:: :'y',,ｿ/ :i; _,ｼ' : :: .:: ::': ::'i l ﾞy ' ::. :: : ::..: :i …ｲﾔ 面目ﾅｲ。 :i ij .: :: :: :. :! ＿_.. :;;::##;;;i 君ﾉ事ﾊ 言ｴﾅｲﾅ… 「そうなのかお。」 : 弋a心. ,ｲ=.=) ;:i ・ ￣ `ﾉ ヽ ,ﾉ_＿.. 「… … …」 _､ ,〆､⌒丶｀ _.. - -─ゝ‐_ 、:#ノ ,ノ" ヽ、 ／´ .ﾝｧ;､=. ,;ｨ'＾''"´ ／ , ' "/ . ,' .八V´,,.-≧.､! ! | |＞-､ / l i /. ', ヽ〃（:::冫| l ｜ | ﾍ Y | ! !／}_ヽ '´ | ,' l l > , 八 ,'i ! l i; ﾜ こつ!/ ,! / - / | ,' | ! | それじゃ先生 、行ってきますお！ ヽ / ,' / ｀ア',' ﾘ ./ ! | ′ 〈,､_, ./ /{ / ／イ ／,.ｲ ﾘ ,'j:′ ヽ / ,ィ／ V ／|ｲ川／ﾊノ 石榴、先生のこと頼むんだおっ！ |ヽ、 ｀´ !|ﾘリﾚ' 从 ;> --―ヽ ,. -――-Lﾘ ＿,-－┴´ ∨ , -ニ二ヽ ＼ 廴__./ ‘. l .'::::::::;' ‘. ｝'ｆ:::::‐- .'::::::::;' ...__|::::::::::::::::::::ーミ､ .':::::::/ ￣ ､:::::} ｝ 「頼んだお、敦子ちゃん」 .'::::::;:' 辷}.ｲ ,:::::::, ' ｝ } 「… … …」 r---zｧｲ:::::/ ﾀﾀﾀﾀﾀ・・・ ｀¨´ ゝ.._‘ー--ｸ ⌒¨¨´ ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ u. ― ー ＼ … … … | （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ 見送りかお？ お前が… . ノ ｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ i´:; { l } /,ｌ i l ,} |∂i ヽ_ ｉ ﾊ ｉイ _､ ,八 ヽ!;ｱ´ 八ﾘ ヾ ヽ ヽ _ _, ' / / /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ﾐ ` ヽ.ヽ、 ￣ , ′´≧ | その猫ちゃんは ﾟ; " .ヽ ヽ、 ,／/ ､〃 | 倒れたあなたをずっとそこで ´冫,, ＾ ゝ〟ﾞ_ ‐--‐ ´､'" ﾐ' | 守ってらしたようです。 、 "丶､ ヽ／_ , ゞ ／ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ＞ ‐-、 ゞ ｨ=‐- ｖ' , -'}__゛, -i' ﾄ‐､ `i / i｀¨´/ ‐ '.i .-｀i ﾚl -‐ ヽ,_〉 |i ,,' ￣/ ｌ ｀´l | ／ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ l｀、 /｀ ＝ / ､__, i' __, .l __," | 怪我まで負いながら ― i ／ i′ / / ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ l / ,′ / /＼ /｀i、 ｰﾞ ,' ＼ {/ ∧ ヽ／ ヽ_i' ／ / , ′ ／i} ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ |: : : : : l . ＼ : : : : . .（ j ） u. ／ …そんな、馬鹿なことが。 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ そんな… ／ : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼ ／ : : : : . : : . : : . ＼ . ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ でも… いや、そんな。 ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ まさか… /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ ／´⌒ヽ ／〆 i ／ /′ ,i _,..r:ｧ ／" i; ﾉ'{｀ﾞﾔ'"´⌒ / ./´ ﾘ_,ィ:‐;''´ ` ｀`' ,／ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ヽ | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ -=ｭ､ i ・＼心 ,! …妹御ﾆ 感謝 ﾞ` ,ﾉ ｾﾈﾊﾞ ﾅﾗﾝﾅ。 ﾞ、 #ｼ 二晩続ｹﾃ 大仕事ﾃﾞﾊ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ -‐_ニ＝=｀ _ノ;'=.､ ｻｽｶﾞﾆ 体ﾆ堪ｴﾙ… | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ‐ ￣ ／´'/ "￣´ 丶｀ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ' ′ /⌒ヽ、 _,,.-‐=ｧ ./″ `;ヽ:. . _ _, ,::''":〆" ,′ .i'" ,ｿ;''"´￣ ´:: :: .:.:: :'y',,ｿ/ :i; _,ｼ' : :: .:: ::': ::'i l ﾞy ' ::. :: : ::..: :i ｳﾝ？ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ :i .: :: :: :. :! | 石 榴 。 そ の … ＿_.. :;;::##;;;i ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ : 弋a心. ,ｲ=.=) ;:i ・ ￣ `ﾉ ヽ ,ﾉ_＿.. _､ ,〆､⌒丶｀ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ _.. - -─ゝ‐_ 、:#ノ ,ノ" ヽ、 | 済 ま な い ん だ お … ／´ .ﾝｧ;､=. ,;ｨ'＾''"´ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ／ , ' "/ . ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ 迷惑をかけて、怪我までさせて ／:::::::::: ＼ 本当に悪かったお… |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ お前にも、お前のご主人にも /:::::::::::: ＼ ご主人の妹にも… /:::::::::::::: ＼ ヽ /⌒ヽ、 _,,.-‐=ｧ ./″ `;ヽ:. . _ _, ,::''":〆" ,′ .i'" ,ｿ;''"´￣ ´:: :: .:.:: :'y',,ｿ/ :i; _,ｼ' : :: .:: ::': ::'i 猫ｦ 相手ﾆ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ l ﾞy ' ::. :: : ::..: :i 何ｦ 言ｯﾃｲﾙﾉﾀﾞ | い つ も 、 い つ も :i .: :: :: :. :! ｺﾉ御仁ﾊ 。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ＿_.. :;;::##;;;i : 弋a心. ,ｲ=.=) ;:i ・ ￣ `ﾉ ヽ ,ﾉ_＿.. /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ _､ ,〆､⌒丶｀ … ﾏｱ ﾖｲｶ 。 | 世 話 に な っ て ・・・ _.. - -─ゝ‐_ 、:#ノ ,ノ" ヽ、 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ／´ .ﾝｧ;､=. ,;ｨ'＾''"´ ／ , ' "/ . | | | ｽﾘｽﾘ . | | u. ﾄ､ . | | ; :.＼ . | | ﾉ"´:´"｀ｰ- ,,. :. ´} 厄ｦ 落ﾄｼﾃ . | |. }､: .: ,:'"´;. : .:｀ヽソ 進ｾﾞﾖｳ ｡ . | | （（ { ヽ;. _,; .: .: .: .:} ... ... | |. r-､ ´ﾞﾞ´ ｀ヽ:..:,' . ノノ. /〉､Y´ミゞ'´ :｀{"´ ｀`丶､ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ...... .Ｙ{ { ﾏ'"´: . :. :. :.´:.:. :.: 丶、 | ・・・ お っ ？ ''"""'''"^ . } }. ヽ}: .: . :. :. :.'"´:.. :.. .: : .:丶、 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/ .─=≡. 厶__. ﾉ: .'"´: . : .: . :. :. . :. . .: .: :.: .丶 /三三＞．_ /ﾞ:,: . : . : . :. : :. :. :. : .: . . . :. :. :.ヽ ∠三三三三ニﾆーｖ′...ﾞ:,. : . : .:. : . :. :. :. :. : . :.. . : .: . :.:. . ∠ニニ三三三三三三}. ﾞ:,. :. : . :. :. :. . : .: .:. : . :. }ヽ . : . :. :.; .．＜三三三三三三三三三ｉ| ﾞ:,.: . :. :. :. :. :. ､: . :. : .: }: :.:. .: . : ; ./三三三三三三三三才三三ﾘ L三三三三三三彡''´ . . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━ ━━ ・ ・ ・ ::::::::.:::.. ....... .....:: .. ...:: :.... .... ....::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::..:::.. ... ....:::::... ...─- ､ .. .. ...:::.. ... ....:::::... ...::::::::: ::::...::: .........:::: :...... / ヽ ..:: :.... ...:::.. ... ....:::::... ..:::::::: .. .: :.... .::::..... ...:::.. l ..... ...:::.. ... ....: ::::... .:::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::.:::.........: ::... ... ヽ / .. ... ...:::.. ... ....:::::... ...: :..:::::: ::::::::::. :. .:::::: ::.... .::::..... ` ｰ--‐' .... ...:::.. ... ....:::::......:: ::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::..... ...:::.. .... ... .. .: .. ..: .:::.. ... :. .:::::: :::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::f´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| … ただいまだお。 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ 」＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿|| ＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿」＿」|| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |￣.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ||≡l≡||￣ ￣ ￣ ￣￣||≡l≡|| |___＿＿＿＿＿＿＿,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ||≡l≡|| .||≡l≡|| |＿/＿/＿/＿/＿//ﾍ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ||≡l≡|| .||≡l≡|| |_/＿/＿/＿/＿//:::::::ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ||≡l≡|| .||≡l≡|| |.＿/＿/＿/＿//:::::::::::::ﾍ: : : : : : : : : : : _il_:: : : : : :: ||≡l≡||＿＿＿＿＿___||≡l≡|| |__/＿/＿/＿//:::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::::::::i|.::| |:::::::::::::::: ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣ ￣::||::.:.＿__.:.::l::::::::::::::::::::::| |_| |＿ : ≫≪ll≫≪ll≫≪ll≫≪ll≫≪ll≫≪ll□| |□□| :::||::::| 」 」|::::! 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,i l }人{ヽ. ＼ヾ .￣乂-‐- ‐ﾄ‐-| / ﾘ:| ﾉ ヽ._ i 代歹 弋歹l:i:.:ﾄl.ｨ.|:| {´￣ ! | , l:.l:.:ﾚ1:ﾚ'/ ,ｲ人 .i l､ _ _ l:.lil{ﾐｨ|:|´ /ﾉ' ﾚ ＼ , イ|;.|;;|lY.L!从 ｀i゛ , /L!L!ゝ （まったく 、あなたったら。 l /i/-‐‐丶 ,,,,r'" 7i/: : : : i 謝ってるつもりなんですか？） ｒ'": : : :〆: : : : : :i: ./::ヾ==v-─ ､: r─=-､〉 /:::::::::＼.:.:.:7 /／ :l ./:::::::::::::::/:.:./ 〈 .: l （枕元にこんな本ひとつ ./:::::::::::::::/ヽr' } ! ../:::::::::::::::/|: : | / ,. '"l ぽんと放り出しておいて） ﾊ/7::::::::/ !: :.l. ｲ <. ! 〈 〈 ＼/i l: : l. l } ...',. Y:| i ﾚ' i / i、 l:.ｌ l 〉 i |￣￣￣￣￣￣ llヽ | ┏─―──┓ll | | │ﾊｲﾈの詩.｜ll | | ┗──―─┛ll | （…前から欲しかった本ですけど） | ll | | ll | | ll | （なぜ判っちゃうんでしょうね？） . |＿＿＿＿＿＿ ll | ) ≡≡≡≡≡≡） ￣￣￣￣￣￣￣ . ／ / 从 ＼ゝ / i |:::: ヽ ゝ, ヽ .′ ' ﾊ ヾ::: |＼ ﾊ | ヾ;. |::::: ヽ | | | │ /-＼- ヾ |ニ| /-i!│ |: i::::::ト.:::: ∨ | | │ﾊ／ 、 │ ヾ| / i::::/:::∨ヽ:::::: / |ﾊ Vｨ＿＿, ＼|､＿＿＿ /／ ,/ V:::::::::::::::（::::::!| . l ゝ ＼ ￣ ￣ イ ／/ ) |:::::::::::::::::::＼ | （まったくこの人ったら。 「 ` ヽ ／jｲr '_ノ::::::::::::::: ﾊ::::ﾉゝ やってから謝るくらいなら .ﾊ u. rイ:::::::::::::::::::::/ なぜ最初っからやらないように ゝ. - - ..イﾊi!:::::::::::::: // しないんでしょうね？） ｀ ． ｀ . '′ | ヾ.::::::::::::ﾊi ＞- r_ﾉヽノ＼／| ∨ゝ::| （いつもいつも 、そうなんだから） )::::::::::::::::::::::::::::::{. ` ノ:: - ― … ...－::` …‐- ､ _ .．' :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ ::::::::::::::::: /::ヽ.::::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::, :: , ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ヽ人__从从人_人_从人__从从人ﾉ ＜ ＞ ＜ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・！！＞ ＜ ＞ Y⌒YY⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒YWY ｒ-､ （嫌なこと 、辛いこと 、怖いこと { ｌ ｀''ー-.......,,,,,,,,､__ ｀ヽヽ､ __,.｀''ー―ｒ-...,,,_ ,.ニニ､―ｒ-...,,/ /⌒｀¨ ｀ヽ､_ いろんなことをひとりで黙って抱えこんで） { ｀ヾ / ｒ‐/ ＼｀ヽ､ '－､ } / / / / ヽ, ｀ヽ､ ヾ`ｒ‐ / / / / u. ｌ Ｔヽ､ ｀ヽ、 ｌ ! ! ｜ ノ ! （我慢できなくなって大爆発しても ｀'､ /_,,..ヽ_ノ｀''ー..,､ ／ ｌ ￣ ｀''ー―-..,,,__,.イ ／ ｀''ｒー―‐''"´ まだ抱えこみっぱなしで） ヽ人__从从人_人_从人__从从人ﾉ ＜ ＞ ＜ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・！！＞ ＜ ＞ Y⌒YY⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒YWY ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ． ´￣ __ ﾚ' 二ニ=- ｲ ／ ヽ ／＼ ＼ ／ .:' ／ ﾊ! /＼｀ ト __, . / .ｲ ﾄﾍ==≧──‐く￣ 〃 ' l |/‐‐ . -＜￣￣｀ 、 / / / ｌ ∧l ／ ＼ . / / , / 〃 ' 、 -彳 / ｲ /l.ｲl / ∧ . ｉ ｌ ′l ! / 介1 i ∧ ― 今度は あなたは . | { | / !:::ｌ:|ﾐ､ ! | . |∧ :l ! ｉ |:l::!:! Y :ﾍ| レ'/／≠‐ﾍ. |ﾑ } ﾘ いったい何を抱えてらっしゃるんですか？ ヽ. Ⅵ､Ⅳ {::::!:!＼乂 ﾄ､ { ´ ｬ=≠ｫ ＼ﾄ{_! / /′ | |、 |:| i77' ﾍ ヽ ` 秘′ i必lﾚｌ/ ｌ∧l i !:!/厶 ∨{{ また今度も おひとりで / ﾉ／/{//∧＿ ＼ __ _ .ｲ . ／/// ゞ.////厶. l＞ . ／ なんとかなさる つもりなんですか？ . ／////////ミ======く ￣ /// `ヽ//////////////ヽ . /////// //////////////∧ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ／ ＼ ／ ＼ ／ ／⌒`ヽ /´⌒`ヽ ＼ ／ ＼ ／ ／ ヽ. ／ ヽ ＼ ／ （ ー─一） （ー─一） ＼ ほんとうに あなたって方は ／ ヽ ノ ヽ ノ ＼ | /"´ i ｀ヽ | | （ ﾉヽ ） | | ｀ー‐--‐'′ ｀ｰ-一'′ | いつもいつも… .l ｀ー- -‐'′~ﾟ;! l ＼ ij ／ ＼ ／ ｸﾞ ｺﾞ ー … ＼ ／ ／ ｀ _＿ ＿_ ´＼ ／ ＼ .／ ＼ . - - - ― ――――――――――――― 出会ったばかりのころ ウソをついていた時も。 ――――――――――――― ― - - - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ⌒）::::ノ:::::'":::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／ '~:::::::::::::::::::.、::::::::::::::::::::::::::::::.:.:＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::..: :、: : ) ＞ ｙ'":::::::::::::::::::::::::/''''~ヽ. / ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::: : : ＜ ご、ごほっ！ げへっ！ ＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./,___, r`i、 {'ｰ-' /.|::.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::⌒:::～':" . < (::::.:.:.:.:.:.:／~' - ._ ヽ,__,,/ 'i ＞tー' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:' .／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^::::.:.:.:.:.:.:} ,i ＼. | 'i | |::::::::::::::::::::::::::::::ｒ.:～.. :～''”~: ..、. : : : : : : : : : : :,, '": : : : : :::::::::::.、:::.:.:.:.:.:/ｰ' /、 丶'ﾉ ~ | : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ ⌒: : . . {,,. : : : : : : : : : : : 、 :::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.`- ' >, 'i:: . ⌒: : . .,,. - ⌒: : : .y'" . ..ﾉ. . : : :':⌒ : : : : : : . . . ':::::::::::::::::.:.:.:.:/￣~''-ｰ' U |. . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :）: : . .r'" : : : : : : : : : : : : ⌒）::::ノ::::::.:.:.:.{ i __,, - '!、⌒: : . . {,,... : : . :.. .⌒:::～':" : : : : : . .: : : :,.～ '~:::::::::::::::::::.、::::ヽJ_ﾉ`-, ／ `'''' -ｰ, . ..ﾉ. . : : : ～ ::::::::::,:' : : . . : ～'~ソ: :,． ｙ'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::) u , .}: . .r'人人人人人人人人 ｙ. : : : : : :）:y'"~）:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!、 _,,.. -!、 .{ ＜ ＞ . . . : : : : : : : : : : :⌒ソ::::::::::::::::,. : -ー'"~"'"⌒ /ヽ、 ｰ--― ..,,,....-=ﾆ', >ｰ' :＜ く 、苦しっ… ＞ . . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~~ :-､:: . ⌒: : . .,,/ /' . : : : ～ : : ... : : : ::＜ ＞ : : : : : : : : : : :,, '": : : : : :'": : : . . .: : :~"'y'´. . ... : : : ::: :）: : . .r'"~: .: : . . : : : : :ノ ⌒: : .:Ｙ`Ｙ`Ｙ``Ｙ`Ｙ`Ｙ`Ｙ` ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - - - ― ――――――――――――― わたしもちょっと 大人げなかったですけど ― ――――――――――――― ― - - - . - - - ― ―――――――――――――― 招集令状が届いて それに応えることにしたときも。 病気だからと お断りすればよかったのに ― ―――――――――――――― ― - - - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ , -‐ ´￣｀ ‐- . ,. ‐´ ｀ヽ､ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : 'ﾊ / ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ. | そんなことをしたら やる夫はきっと ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ. | /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ | 禁治産者扱いされてしまうお。 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .} ｉ : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿ / ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣ ￣｀'ヽ' / ヽ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ, | やる夫はなんとしても /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ | ,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : ﾊ | ――― になるんだお！ ／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ﾊ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ /: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : ヽ､: : : ｉ､ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - - - ― ―――――――――――― あなたは結局 ひとりで決めて ― ―――――――――――― ― - - - . - - - ― ―――――――――――――― 地獄そのものだったと伝え聞く あの戦線のことも 。 あなたはなにも お話しになりませんけれど。 ―――――――――――――― ― - - - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ┃ 死ぬか ！ 死ぬかお ！ 死んでたまるか！ ！ ┃ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / ∧ /;;;::;ﾍ;;;:} ; ／ : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ./ ∧ /;;;;:/: };:: / : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ../ ＼ /;;;;:/ };;;:} / : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / .＼ | : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::: ./ ＼ | #;;;;;#; };;;;::;;:::# ; ／ ../ ＼ i };;;;;;;ﾍ;;ヾ／ . / ｀ ヽ };;;;::;;}:＜ / ｀ {;;:;＼ };;;＜┃ ｀ ｰ ＿ゝ､ ／ ／ i:j };;;;;:::: ー─ ´ ／. ； ； ： ｀ー- ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ：; ┃ やる夫は帰るお！！ 生きて帰るんだお！！ .┃ ； ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - - - ― ―――――――――――――― 弱気なあなたは いったい何を思って あの地獄を生き延びたのですか ― ？ ―――――――――――――― ― - - - . - - - ― ――――――――――――――――― 南方の戦地から 帰ってきたときも 。 せめてお母さまにくらい 連絡しておけばよかったのに ― ――――――――――――――――― ― - - - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿ ／´ ＼＼｀＼ ／ ヾヽ ヽ / _ヽ_､ ヽ f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ / ,イ´::::::::ﾄ､ ヽ | ただいまだお 、雪絵。 ｛ ／::::::::::（●）ﾍｌ 〉 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ ヽ | /::::（__人__）:::::::｝ / λ＿ゞ＼ゝ､.｀_⌒´＿_,/У ｲ ー￣三 ￣二三[]=イ"ゝ /弋＿ー ＝ ーノヤ彡ﾉヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ / ‐゛ ｀ﾞ'''' ゛ .゛.'" ゛.､ / ヽ ヽ -―￢''''ﾞ" / ヽ | とりあえず腹が空いたから 、 / ／ ./ .ヽ | / ._..- .／ ,i" ﾞ''ｰ- .. ...ｌ | なんか作ってくれお。 / -‐'″ ／ / .ｌ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ / / ヽ ｌ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - - - ― ―――――――――――― あなたったら まっさきに わたしのところに戻ってきて ― ―――――――――――― ― - - - . - - - ― ――――――――――――― そ し て い ま も ― ――――――――――――― ― - - - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | 新作の評判 、よろしくないのですか ―？ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ! ｌ .! `'ｰ ,,_ _,,,＿__ ! | -.、 ｀''ｰ ..,、 | | ...ｰｰ''"´ ._,- ! l ﾉ ゛ 'i } i! ﾑ ｽ ｯ 。 ,..-'".ｌ ヽ,、 _./ ヽ_ .／ ,l～ ..,, ´ ヽ .｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ ヽﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ / ﾞﾞ'-､、 .＼ │ l ／ .｀'-､, ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿__イ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | お前が気にすることじゃないお。 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - - - ― ――――――――――――― 小 説 家 「 関 口 や る 夫 」 の 秘 密 。 ――――――――――――― ― - - - . - - - ― ――――――――――――― あ な た と わ た し そ れ に ― ――――――――――――― ― - - - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ‐ : : : : : - 、 ： | そうですかお。 ついに小説家 : : : : : : :｀ヽ､ ； | 「関口やる夫」誕生なんですかお… : : : : : : : : :ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ : : : : : : : : : : : : :', /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.', ： l: : 〃: : : : : : : : :!/: : : : ﾉ: : :ｿ ： .|i //: :,i: .|: : : : :/: : : : :/_: :ノ ： /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ： |i从: : {: :l : :彡（ ｀|!: :/⊂⊃.： | わたしは一生、小説家 ﾚVl ,r'|/ﾚyﾉ ` |/ﾉ 丿 。 ,､nn,､ ： | 「関口やる夫」を応援するんですお…！ /:: :: ＞⌒ヽ_ イ /////,､ ：ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ／´:: :: :: :/:: :: :ト､ ： | ノ く:: :: :: :: :|:/:: :: :: |､::＼ r‐―-､´ ： /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ:: :: ::|::ヽ-,';、/:: :: :::／ ＼ | すごいですお！素晴らしいんですお！ ::: :: :|:: ::/:: :',::: :::／. ＼丶＼ | わたしがファン第一号なんですお！ : :: :: :|:: :: ｀ヽ､!.ノ ＼丶＼ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/: :: :: :!:ヽ:: :: :: | ＼丶＼ 。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - - - ― ――――――――――――― 敦子ちゃんしか知らない あの秘密 ― ――――――――――――― ― - - - . ． ´￣ __ ﾚ' 二ニ=- ｲ ／ ヽ ／＼ ＼ ／ .:' ／ ﾊ! /＼｀ ト __, . / .ｲ ﾄﾍ==≧──‐く￣ 〃 ' l |/‐‐ . -＜￣￣｀ 、 ほんとうに あなたは / / / ｌ ∧l ／ ＼ . / / , / 〃 ' 、 なにもかも ひとりで -彳 / ｲ /l.ｲl / ∧ . ｉ ｌ ′l ! / 介1 i ∧ 抱えこんじゃうんですから。 . | { | / !:::ｌ:|ﾐ､ ! | . |∧ :l ! ｉ |:l::!:! Y :ﾍ| レ'/／≠‐ﾍ. |ﾑ } ﾘ ヽ. Ⅵ､Ⅳ {::::!:!＼乂 ﾄ､ { ´ ｬ=≠ｫ ＼ﾄ{_! / /′ | |、 |:| i77' ﾍ ヽ ` 秘′ i必lﾚｌ/ ｌ∧l i !:!/厶 ∨{{ そんなに格好つけなくても / ﾉ／/{//∧＿ ＼ __ _ .ｲ . ／/// ゞ.////厶. l＞ . ／ いいですのに… . ／////////ミ======く ￣ /// `ヽ//////////////ヽ . /////// //////////////∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | ゆ… 雪絵… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/ _(_｀Ｙ´_) ／ |r┬ ､l＼ ／ ｀ ― ´ ＼ (⌒ヽ､ ／ u. ヽ と ,ｨ_ ＼ | ＿＿/::.. ｀ ⌒ ￣￣｀ > と⌒ヾー―――― ⌒ ￣｀´￣ ｲ - － ´ 「少しずつ小出しにして < ゝ /､＿＿＿＿_ ヽ､ ヽ' く／ ￣｀ヽ ∨ ｌ ∨ 吐き出してくれれば…」 ｌ ∨ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ | ごめん… だお… ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/ . ＿ _, ＿__,＞ Ｙ´'ー-､ ＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_ ＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜ ／ ヽ ｀Ｙ′之＞ . / , l、 、 , ､ | ヽ }< ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ | |ハ |（○） （○） / / ,/ﾚ′ あ 、あなた？！ `| ヽ u.「)'/|/ ﾄﾞｷｯ！ ヽ､_ コ _,.ィT/ ,..ノ:::l 7Eニ::ィ::/ /:::ー...､∩ 起きて… _ ,､r‐":::::､: 'ｲ ' ヽﾚ:::::::::::::::::::| |-,／) r-r;''´:::::::::::::::`､::/ `、:;;;..-.,,_ 丿}ノ /ノ) (,_{::::_::;;::--''-‐ / ｌ:::/⊂ﾆ '" ニ⊃ / ノ′ `'=>'''"´ ﾉ ／ /′ /′ ／′ │ γ⌒ヽ 乂 ノ Ｙ _(_｀Ｙ´_) ｸﾞ ｰ … ／ |r┬ ､l＼ ／ ｀ ― ´ ＼ (⌒ヽ､ ／ ヽ と ,ｨ_ ＼ う… ん。 | ＿＿/::.. ｀ ⌒ ￣￣｀ > と⌒ヾー―――― ⌒ ￣｀´￣ ｲ - － ´ むにゃ… < ゝ /､＿＿＿＿_ ヽ､ ヽ' く／ ￣｀ヽ ∨ ｌ ∨ ｌ ∨ . ／ ..::::. ＼ / ..:::::.. :. :..＼ l ..:::::::::::::::.. :: :::ヽ :::..ヽ､ l .. .:::::::::::::::::::::.l::. ::::::!:::::.. l ! .:: ..::::::::::::::::::::::::::::::l:::. .::::::l:::::..l ﾉ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::.::::::::|:::::::l ,ｲ :::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::l::::}:::} ――― 。 | l : .:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::l l /}ノ !/ヽ :: :::::::::::::::::::::::::::::r､:::::::::::l/ ヽﾄ l .::.:::::::::::::::ﾉ:::::::::/ /:::::::::::l ', l :::::::/::::／:::::::,::/／|:::::::::/ ほんとうに もう。 _ ____} ｌ .:::::::/／::::,ｨ / ! ,ｨ::::,/ , /// ｬノ､! .::::::/::::/r'､ |/ , ' l/ i/// ｀-} ／}/ |:/ { ~ | l l ::::::::::::｀..‐- ｀_､ | | l :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ＿＿＿＿ ＼ ＼ /´⌒`ヽ ＼ ＼ ／ ヽ ＼ （ー─一） ＼ ｽ ﾋﾟ ｰ … ヽ ノ ＼ i ｀ヽ | … … … ﾉヽ ） | .-‐'′ ｀ｰ-一'′ | … … … ー- -‐'′~ﾟ;! l ij ／ ／ ／ ＿ ＿_ ´＼ ＼ ＼ Ⅵ:.:.:|:.: ｉ:.:.:.:.:. ｌ:.i:.:.:./|:.:.:.:.:ｉ:.:. |:.: /:.:.／ !: :.／ /／ /' |:.ｉ:.|:.: |:.:.: : /:,:|: / !:.:.:.:.ｌ:.:.:.|:.:.ｉ／ < / ／ |:.!:.|:.: |:.:.:.:/:/ ｌ:.| ｌ:.:.:.:.|:.:.: !:. ｌ ' |ハ|: ,:|:.: /:/ !:! l:.:.:.:.|:.:.:.ｌｌ: ｌ ,...:´ｉ ' l:/ |:.∧′ || !:.:.:.:|:.:.:ｌ ｌ ｌ ‐,-':.ﾊ: ｌ .――く′|:′ ! :. :.:.:ｌ:. ｌ !:! /´:.: / } ! : : : : : : : : : ､ 〉:.:.!: |` ｌｌ /ｌ:.:.:./ j/ : : : : : : : : : : : : ､ / :. :.:. | ! ｀´ !:.:,' /' あなたって人は : : : : : : : : : : : : : :＼ i :. : | ｌ:.i : : : : : : : : : : : : :. :. :.＼! :. | !ｌ : : : : : : : : : : :. :. :. :. :. :.＼ :| ! ほんとうに ― 三≧=- ､: : : : : : :. :. :. :. :.ヽ ＿ 三三三三≧ ､: : : : : : : : : : :<ｉ:ｉ:ｉ:ｉヽ 三三三三三＼≧: ､: : : : : : :.Ⅹｉ:ｉ:ｉ:ﾍ 三三三三三三＼三＼: : : : :. :.Ⅹｉ:ｉ:∧ . . ＿＿＿＿＿＿＿＿ ／ ＼ ／ ＼ ／ ⌒`ヽ _ _ノ´⌒ ＼ ﾑｸﾞｸﾞ…？ ＿＿＿＿＿＿＿＿_ ／ ＼ γ ﾕ ﾆ ｰ ｸ ヽ ／ ／ ヽ. 、,,,, , ／ ヽ ＼ ｜ ｕ ｎ ｉ ｑ ｕ ｅ ． | ／ （ ー─一） （ー─一） ＼ 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ ／ ヽ ノ ヽ ノ ＼ | _ -ｧ"‐ i ｀ヽ | | __ -‐ ´ ノ （ ` ﾉヽ ） | | ,.-‐ ﾆ _,. -‐'´ ｀ー‐--‐'′ ｀ｰ-一'′ | ／ '' ､｀丶､ ﾂﾝﾂﾝ ｀ー- -‐'′~ﾟ;! l ／ ヽ｀ ､ﾉ ij ／ _ｭ-ｫ‐ｧ ア'´ , ヽノ ／ ＿_,. -― ´ / / / ／` _ノ ／ ´￣ | | | _／｀￣ ｀ _＿ ＿_ ´＼ | | |-┬ ¨. ／ ＼ '､ '､ '､_j ／ ＼ ＿'､ ┴ ¨ _,. -― ￣ ` ¨´ ｦ ヤ ル 夫 ガ ﾅ ﾂ ﾃﾞ ｷ ｺﾞ ﾄ ア ノ 『 夏 』 ノ 出 来 事 ヲ ｵﾓ ﾀﾞ 思 ヒ 出 ス ヤ フ デ ス . ／ ,,-‐′ __＿..-------....＿_ `''-､ ﾞ ､ _／ ..／ _,,--‐""´ ｀ﾞﾞ''ｰ-..__ ﾞ' ､ ﾞ＼ r'´ ／´ _..‐'" ｀ﾞ'‐..、 `' ､ ヽ、 / _／ ..／ ＿_ ﾞｰ 、 ＼、 ゝ _／ ／ __..-ｰ''''￣￣￣"ﾞﾞ'''‐--.._ `＼ ﾞ ､ ﾞ 、 ,r′ ／ _..-''" ｀ﾞ'-､ ﾞ ､ ゝ 丿 ／ _／ `' ､ ｀ 、 丶 ′ /′ _／ ＼、 丶 ヽ /′ /′ __......-....,,__ ﾍ ヽ ヽ / ./ _..‐'" ｀ﾞﾞ‐ ､ ヽ ヽ １ ,' ./ ／ ヾ、 ﾍ '、 ヽ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ しんどう 第 二 章 「 神 童 」 そ の 九 終 わ り ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . '、 ヽ `ｰ..,,＿ ___,,..-''′ ﾉ′ ｌ 丿 丶 ヽ、 ￣￣´ ノ 丿 ｌ ﾍ ＼ ／ 丿 / ､ ＼ ﾞ' ､_ _..‐′ ,／ / 丶 ﾞゝ `'‐..__ _..-''´ ／ 丿 ゝ ＼、 `ﾞ'ｰ-....＿＿____＿..--‐" _／ ／ 、 ＼ ﾞ' ､_ ￣ _..／ ,／ ／ ＼ `' 、 ﾞﾞ‐.._ _..-'′ ／ ／ ヽ、 ﾞﾞ ､ ﾞ'''-..,,__ __..-‐'" _／ _／ ﾞ＼ ｀'‐､_ "'''‐ｰ----........-..--一‐"" ,..‐'´ ／ `' ､_ ﾞ''-､_ _..-''" ,,／ `ヽ､ ｀`ｰ-..__ _,,..-‐'" _..‐" . ご観覧に感謝です。 予定では次回が第２章最終話です。 予定がつき次第連絡いたします。 今回も遅れてしまい申し訳ないです。 本当に雪絵さんは出来た嫁やでぇ 厄落ちなくてもいいから石榴にスリスリされたいわぁ…… 幕間を投下します。 ― 幕 間 「 禁 則 事 項 」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ / ./ , ｉ '. ' :' .i. ｉ .i . / ./ ., .! ! . .:l l: | .i、 .i 'i /'ｉ ./ :' ! ! i :.| iヽ. __,j＼.__.い_, ; _j ._,/_j ./__j__ ./ ./, i i l :.l |___＼_;j__,_＼i∧ i ./}.:/___j厶__j／}.／/ . ; . :l | . ; :.l { ｀{¨¨'勹＾卞ｈ'＾ヽ. .:.:|. .:/７'勹勹＾卞{¨¨}´ / .: .′i: .:| l .{ : i :.i . ', ＼{い.__'ツ ＼l∨ {い.__'ツ_,ノ , ./ , /.'|. :′ jハ.:.| :.'. :、 ､ ｀｀'^¨′ ｀¨¨＾´ ′ / ./ .:/. '.:/'!/ }八、.:.、 :ヽ. :＼⊂二⊃ { ⊂二⊃/ . .:/. .:././.:/ ′ ,)＼:.ヽ :.:＼:.'ぐ j） ./ .:／. .:./:/＾(_ } ＼{＼ .:.:.{｀'(_。 _ /.／} .:.／./ 'く _,ノ), ＼:弋'^て, __ ｀ー´ ｀ー´ .,／く /／}／ . :{_, /( い ＼{: : : :'厶__, _。 イﾟ)′ )'´ ′ . . : :乂_ ／:| | 乂_ : : :'⌒'＞‐--‐＜ __,)^′ ′ . : : :,ﾉ : : ＼ / : : | | '),___ _ : : : '^で'__ ___,)ゾ′ . : :__:_(′: : : : :＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前々話から登場した、中禅寺敦子。 これでこの作品に登場する京極堂シリーズ レギュラーキャラはほぼ出そろったことになります。 . この章はタイトル通り、基本は榎木津礼二郎の章ですが 本作におけるやる夫をとりまくヒロインたちが出そろう章でもあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿_ ＿_ ＼ ヽ／ ∠_ ／:::::::::::::::ヽ ＜⌒＼ ／ヘ ≧ ﾉﾘ.-‐''"ヽ:::::::ヽ . -=ﾆ¨ 匸＞=＜二}､｀ー 、 ヽ rャ |:::::::::| ＞'"´￣￣｀＼ ＼＼ ＞ . / ﾚ´}:::| ／ ￣'´￣｀ ヽ , '´￣￣｀ ｰ-､ ／ ヽ. ヽ}i ﾊ ｀lー l-'､::l ／ ｀´ ヽ ＼ ／ ､ ＼ /, / /_| ＼_ ヽ. ﾊ! }| l＿,,..-'' .ヽ| //, '///｀´| | | ヽ ､ヽ / / / ﾊﾍ ,ｲ/ |:/|:∧ :|＼{＼ ! } i| i|!. _,,..-‐l l / |＿__ 〃 {_{ ﾚ| ﾚりりﾘ .ｌ彡|| |i | _}ハ〉 ﾉ八 .{ ⌒ ＼l ⌒ |厶ノ 八 "''-.,,_'_ / l_,,..-''¨''.|!小 ｌ━ ━ﾚ| |、| | |i | ｜ 小N ＼| （●） （●）.ﾉr'｝! / / ｀"''ヽr''"´ ヽヽ..| | ● ● |.| |ﾉ.| | |i ｉ|. 人'' 丶 .'' ィT´!∨ / | ', | |ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃| |i | | | j i| ｀ ｧ〒=≦:ﾉj |! |. l .l l | |/⌒l,､ __, イァト|/| | | | /´::::／ヽﾄ､ /ヽ.._ __i .i l‐ |./ /::|三/::/／ ヽ|| | :/| | ./::::/´ ￣｀i､:＼ . | ヽ.＿＿＿ ノ ヽ.＿＿＿.ノ || l ヾ∨:::/ ヒ:::::彡,| .| :／||| | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 関口雪絵、榎木津礼二郎、久遠寺涼子 、中禅寺敦子 、 そしてあとひとり… . この作品における中禅寺敦子は、関口やる夫に対して 明確に好意以上の感情を抱いています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ , -一 ／´￣￣｀`ヾ￣｀`ヽ、 ／.: . :／. : . : . : . . : . :ヾ : . : . .＼ ♪ /. : : : :,.'. : : : :.;: : : : : ; : : : ; : : : : : .丶 ＇ /.: : : :/. : : : : /.: : :／｀｀ﾞ`'"´ヽ､: : : : : ヽ 。☆ /.;. : : :,': : : : :/.: :／ ＼: : : : l ｉ: : : :,小: : : :.i: :/／⌒ヽ '⌒ヽ i : : : | |: !: :/:.|: : : : :ﾚ' _､-=‐､, ,=､, |: : :|.:l !:!: : : :| : : ::ｉ:.|/ }_心. 心 ∨: : i/ iレ': : : !: : : ;八´ゝ丿 {'ｿ ﾉﾚ: :/ 〉: : :ハ.: : : : (ごつ´ 丶ﾞこ)l.:/ ／ィ: : :ﾍヽ: : i ′ ハ 厶イ;i.:ヽ＼:ﾊ、 ー^‐' ／i/ヽ ｊ:ﾊ;ハ{ ／ ,' ｀7 ｰ ' ∠ -─ ＜::::::ヽ. ／! ｀ヽ::::`、 ／ ＿ ＼ヽ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ これは京極氏の原作を完全に無視して >>1が捏造した部分です。 . もっと正確にいうなら、この作品でのやる夫と敦子、 そして関口雪絵の関係性はある作品をモチーフにしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ --＜ ＼{__ ＼ ＼ ＼ ＼＼ ／ ＼ ＼＼ :. :. ＼ ＼ ＼ / ＼ ＼＼ | | ＼{＼ ＼ . / ＼ :. |l∧ | | :. ￣ . ′ ､ ＼ :. :|:. |l |l:|:. | l: | | ＼ ＼ :. :|:: |l |l:|:::. | l: | :| |´＼｀ :. | ::[＼ |l |ﾄ}::::} | l | |:{ 抖､-＼ :. | ::|｝ }〉: ||__|l 》/ ／ :l:. /＼{ }/＼{ V〉' ＼从 ﾘ／ `yy'/ ／ }.::/ 八: ′ ノ ' {{ :{ {{ イ .:::/ :Ν ｀ 、__ /八{ ,/{{: :.ﾘ .:::/ | :| . ＼ . . : __ `y'^Y^{{∨ ／{ |＼:{ `ｰ＜>､/~´:::｀´::::::::::/｛厶 八 | ＼ ＼:::::::-=ﾆﾆﾆｺi ｛{ ＼{ 〉´:::::::::::::::::::::＼} /::::::::::::::::::::::::::::::::::. . /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. /{:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ それは姑獲鳥の夏、涼宮ハルヒの憂鬱と並ぶ この作品第三の原作ともいえるものです。 京極氏、谷川氏の原作ほど知名度は無いかもしれないけれど 自分の中ではこれら二つと並び立つ意味合いを持つ名作。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Ⅵ:.:.:|:.: ｉ:.:.:.:.:. ｌ:.i:.:.:./|:.:.:.:.:ｉ:.:. |:.: /:.:.／ !: :.／ /／ /' |:.ｉ:.|:.: |:.:.: : /:,:|: / !:.:.:.:.ｌ:.:.:.|:.:.ｉ／ < / ／ |:.!:.|:.: |:.:.:.:/:/ ｌ:.| ｌ:.:.:.:.|:.:.: !:. ｌ ' |ハ|: ,:|:.: /:/ !:! l:.:.:.:.|:.:.:.ｌｌ: ｌ ,...:´ｉ ' l:/ |:.∧′ || !:.:.:.:|:.:.:ｌ ｌ ｌ ‐,-':.ﾊ: ｌ .――く′|:′ ! :. :.:.:ｌ:. ｌ !:! /´:.: / } ! : : : : : : : : : ､ 〉:.:.!: |` ｌｌ /ｌ:.:.:./ j/ : : : : : : : : : : : : ､ / :. :.:. | ! ｀´ !:.:,' /' : : : : : : : : : : : : : :＼ i :. : | ｌ:.i : : : : : : : : : : : : :. :. :.＼! :. | !ｌ : : : : : : : : : : :. :. :. :. :. :.＼ :| ! 三≧=- ､: : : : : : :. :. :. :. :.ヽ ＿ 三三三三≧ ､: : : : : : : : : : :<ｉ:ｉ:ｉ:ｉヽ 三三三三三＼≧: ､: : : : : : :.Ⅹｉ:ｉ:ｉ:ﾍ 三三三三三三＼三＼: : : : :. :.Ⅹｉ:ｉ:∧ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この三作品を融合させたいという思いがこの作品を書きはじめた 、 そして書き続けている原動力になっています。 . 観てくれている人はもうとうにお気づきかもしれませんし 自分もぽろっと筆を滑らせそうになることもありますが その作品についての書きこみは 、どうぞこれからも・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ / .;.:.:., ' / .:.:.:/ :.:.| j :.:.:{ ..:.:.:ヽ:.:... ＼ | :.:.:.:..:./ :.:.:.,′ :.:.:.j:. { :.:.:.ヽ :.:.:..:丶.:.:.:.:... ヽ | :.:.:.:. :ｉ :.:.:. | .:.:.:.:.:∧: ', :.:.:.l ヽ､ -‐弋ー- :._ .:ﾊ | :.:. ｉ :.l :.:.:.:.| .:.:_::斗‐ヽ:-ヽ :.:.:! ＼ :.}｀ヽ.:.:.:.:｀ヽ.:.ｉ| | :.:. | :.l :.:.:.:.|: :.:':.:.:/ }:.:ハ.:.:| ヽ:';ｨ=z､＼:.:.:.:..:.ｌ|. . ｌ :.:..l.:.:.! :.:.:.:.:ｌ :.:.: / ''´ ヽj 乂fr匀女ヾ:.:.:.ｌ|. ! :.:ﾊ:.:.ヽ:.:.:.:.ｌ .:.: / {i..::f心:..j〉:.:/|: . ', :.:.:.}ヽ .:ヽ:.: | :.ハ - 'う:^ｰｲ/ ﾙ':..j f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ :. / ヾ:∧ﾘ:/:.:∧ ｱｹ=≡ﾐ `‐=ィ' ﾘ:.:.. ＜ 禁 則 事 項 っ ち ゃよ 。 V /:.:.:Y.:.:.:.:ハ ﾉ /.:.:.: ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ . / :.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.ﾍ rx _ __, .,'.:.:l:.:. / :.:.:.:. | .:.:.:.:.:.:.: ゝ 、 | ヽ:: ´ 、 ｨ.:.:.:.|.:. /:.:,' :.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:＞､j } ,.イ /1.:.:.:|:. /:.:,':.:.:.:.:ｉ|.:.:.:.:..:.:.ヽ.:.:.:.∨ ﾘ k__, ＜ ﾊ ! .:.:j! : . /:.:,.:.:.:.:.:.:ﾘ:.:.:.:..:.:.:.:.ヽ:.:.:.:∨ / __ | |:.:.:,' :.: _/ -'=ﾆ￣/:.:.:. ..:.:.:.::.:.}:.:.:〃 / ／ j} l /!:./ :.: / / /:.:.:. .:.:.:.::.:./!. / { __｛ / ヽ!|/ .:.:. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・・・で、お願いします。 その上で小説家のやる夫と、その妻ユキちゃんの 物語を楽しんでもらえれば幸いです。 . 幕 間 終 わ り ────────────────────────────────────── .|: : : : : / __ |: : :.:.小:.ﾄ: /: :./ |:.′ .|: : : : :{ {: ..|: : : :.:|: ﾄi /: :/:.:., ′ .|: : : : :ヽ |: : : :.:i:.:| /: :.／ i|: : : : : : iﾒ. |: : : :.:i:.:| 、 /:ｲ | .i:!: : : : :.:.:|: :.j: : :.:.:.|: | ' ′: :i i |: : : : : : |: : |: :.::.:.:|:.:i r‐--- , .八: :.:.| ― あ な た 。 i:.|: : : : : : i: :.:|: : : : |:.:|. ､ ｀ ｰ ´ .ィ: : : :i: :| | |: : : : : : |: : |: : : : |:.:| . . ..:.:´.|:i: :.:.:.:i: :| .i: |: : : : : : |: : |: : : : i: :i ｀ _. イi: : :.::.:|:i: :.:.:.:i: :| .|: i: : : : : :.:|: : |: : : : i: :| ./､ : |:|: : : :.:|:i: :.:.:.:i: :| .|: i: : : : : :.:|./ |: : : : i: :| {ミ ヽ |: : : :.:|:i: :.:.:.:|:.:i わ た し の ― .|: i: : : :.:.:／ .|: : : : i: :| ﾍヾハ.＼: ::.|:i: :.:.:.:|:.:i .|: ,. -‐. ´ .!: : : ::|: :ﾄ､ ｀ ＼} ｀..|:i: :.:.:.:|:.:i ────────────────────────────────────── 次回投下 ５月予定。 原作敦っちゃんはどっちかというとブラコン気味だよねｗ やる夫もてもてやね
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