やる夫を拾い読み
|
やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるようです 最終話 やる夫 憑き物を落とされる 後編┌───────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ 「やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるようです」 │ │ │ │ _, ＿, │ 最終話 「やる夫 憑き物を落とされる」 後編 ,〉===ｷ〈、 │ く,､ﾊ;_ｊ,_ｙ_,ゞ │ ㎜ | l l l l l l | ㎜ └──────────────────────────‐ .（ ５. l: l:ｨ"`:ｒ ..l ｃ ） | ｌ ,ｨ: l｜0 | !.ﾄ、! ｌ ! V |: l `ー' ,l | V j ヽ_,ｲ: ー介ｰ' ﾄ､_ﾉ |. l:. |::!:| .| | |. l:.. `ｰ' .:! ! .|. l. l l l l l l | .|. |. l l l l l l .! '^^^^ ｝ 7^^^` ┏━┓ | ｛. ┃御┃ ,> ヾ ┃払┃ _(nmo)_ ┃済┃ Ｔ ￣ T ┗━┛ . | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ |／││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ |／││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ |─┘├――| || | | └―┴―┴―┴―┘ |┴―┘ |￣￣￣￣￣| || | 「…す、すいませんですお、中禅寺さん。 | ┌――─────┐ |──┐ | | || | こんな、つまらない話を…」 | l＿＿＿＿＿＿＿__,| |＿＿,,| |＿＿＿＿＿| || | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿＿＿_l==========＼|| | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ 「でも、ちょっと、その… ＼ 気になって、しまって…」 ＼ ＼ 二二二二二二二二二二ﾆ二二二二二二二二二二二l l | | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ いえ、先程から申し上げている通り _r‐入ｌ ´ヽ〉 つまらないとはけして思いません。 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ しかし、そこまで気にするようなことでも… :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| _-─―─- ､._ ,-"´ ＼ / ヽ / ＿／::::::＼_ヽ …ありがとうございますお、中禅寺さん。 | :::::::::::::: ヽ やる夫も、気にすることじゃないってのは l u （ ●)::::::::::( ●) わかってるんですお。 ` ､ （__人_） / `ｰ,､_ ／ でも、一度気になりだすと ／ `''ｰ─‐─''"´＼ どうにも収まらなくなっちゃったんですお… ＿＿＿_ ／::: ＼ やる夫は、もともと気の弱い人間ですお。 ／:::::::::: ＼ ひと様と争ったりなんてことは、得手じゃないんですお。 ／:::::::::: u. ＼ |::::::::::::::: | それでも、早苗のためなんだと思ったから ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ 無茶なことも無鉄砲なこともできたんですお。 /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ そう… ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ヾミ》ﾐ、、 ゛弋毛ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ毛 ﾞミ八;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｫ久彡" ｀,;;,、＿ 心;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ彳彡ｿ"" ヽ 弋叨冫、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r彡";;;;;;;;;;;;; ー 、＿_ノﾐ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ィ―=弋少 -=ｧ 「 心 を … 」 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ ノ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣;;;;''´;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 「 心 を 、 『 鬼 』 に し て … 」 ;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;ヽ__＿人＿＿＿ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;ヽ＿イ丁丁TTT丁ｧ__ノ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;ー、廾廾廾ｿ／;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;ー=====';;;;;;;;;;;;;;;'' '';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'' '';;;;;;;;;;;''' ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） | （__人__） | ﾉ | ∩ノ ⊃ } その通りですよ、本島さん。 /ヽ ／ ＿ノ } あなたの怒りは、結果として姪御さんを救ったのです。 ( ヽ / / ノ ヽ “ /＿| | ですから、そのように気に病むことは… ＼＿_/＿＿ / . ＿＿__ ／ ＼ . ／ .u ＼ でもそれが、ほんとうは早苗のためでもなんでもなくて . ／ _ノ ー ＼ ただのひとりよがりな怒りだったんだとしたら… | （ー） （●） | . ＼ （__人__） ／ なんだか、今までやってきたことが全部ウソに . ノ ｀ ⌒´ ＼ なってしまいそうな気がしてしまったんですお… ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ すべてが嘘、ですか？ . | } . ヽ } …ふうむ… ヽ ノ i⌒＼ ,__(‐- ､ l ＼ 巛ー─;＼ | ｀ヽ-‐ーく＿） . | l ／￣￣￣＼ ／ ＼ / ノ ─ ヽ …そうなんですお。 やる夫はあの子のためって理由をつけて | u. （●） （●） | ＼ ∩（__人/777／ ほんとうのところは「怒るのを楽しんでた」んじゃないかと… ／ （丶＿//// ＼ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（ー） …ﾋﾟｸ | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 「怒ることを、愉しんで」、ですか？ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 …本島さん。 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |: : : : : ´"''" "''"´ l . ＼ : : : : . .（ j ） ／ ― あのころのお前はきっと、 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜ ／ ／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ 怒ること自体を愉しんでたんじゃないかお ―？ : : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´ ＼ : : : : . : : . : : . ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ …は、はい。 そうなんですお。 ／:::::::::: u. ＼ 今になって思うと、あのときのやる夫は確かに |::::::::::::::: | 怒ることに酔っていたんじゃないのかなって… ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ /:::::::::::: ＼ 身分違いの恵まれたおぼっちゃんたちを殴ったり、 /:::::::::::::: ＼ ヽ お偉い政治家の先生たちを怒鳴りつけたりすることに… ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ 「怒ることに酔う」、ですか… . | } . ヽ } ヽ ノ i⌒＼ ,__(‐- ､ ふうむ… l ＼ 巛ー─;＼ | ｀ヽ-‐ーく＿） . | l ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ …は、はいですお。 |::::::::::::::: | 篠村さんの娘さんは、自分のことを ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ あさましいって言ってましたけどお… /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ヾミ》ﾐ、、 ゛弋毛ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ毛 ﾞミ八;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｫ久彡" ｀,;;,、＿ 心;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ彳彡ｿ"" ヽ 弋叨冫、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r彡";;;;;;;;;;;;; ー 、＿_ノﾐ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ィ―=弋少 -=ｧ 「やれるものならやってみろお。 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ ノ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣;;;;''´;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; やる夫はもう、何も怖くないんだお…！」 ;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;ヽ__＿人＿＿＿ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;ヽ＿イ丁丁TTT丁ｧ__ノ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;ー、廾廾廾ｿ／;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;ー=====';;;;;;;;;;;;;;;'' ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ./ ,==ﾆ_-､ 丶 / 〃 __ ｀ヽ ＼ ./ メ≧､_ノ ｲ {・} |} 丶 / ｨ彡´三ヽ＼ /. 丶 ＿＿ ／ ' / 〃￣￣ {・}| ￣ ￣ V 廴 ＿ 二´ l 、 ' 「はん、金持ちがなに言ってるんだお？ ￣ ￣, 人、 } ' ﾍ、 _イ __｀ｰ-ｪ' | |i Ｔｨ'"´:::::::::｀ﾞヾｲ ∧ ちゃんちゃらおかしいお！」 ! |{::::::::::::::::::........}| ／ / V:::::::::::::::::::::::/ ／/ ／ ｀ ＼_:::::::::::::::ﾉ ∠ ｀ ￣￣ ／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _-─―─- ､._ ,-"´ ＼ / ヽ / ＿／::::::＼_ヽ | :::::::::::::: ヽ …ほんとうにあさましかったのは、 l u （ ●)::::::::::( ●) やる夫の方かもしれないんですお… ` ､ （__人_） / `ｰ,､_ ／ ／ `''ｰ─‐─''"´＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ うーん… 怒りに酔うことの浅ましさ、ですか。 . | ｎｌ^l^l . ヽ | ﾉ それは… ふうむ。 ヽ ヽ く / ヽ ＼ . ／￣￣￣＼ γ⌒) u. (⌒ヽ …それに、櫻井たちや篠村さんにあれだけ腹が立ったのも、 ／ _ノ ノ ＼ ＼ `､ ほんとうは早苗のためじゃなくって… （ < （○） （○） | ） ＼ ヽ （__人__） ／ ／ ほんとは、そ、その… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ | :.:.:.:.:.＼ ,r'´:::::::::::::::::::::::`.､,,r=- |ヽｌ、:.:.:.:ぃ /::::::::::::::::::;;::''::::::::::::::::¨ヽ | !ハ:.:.:.:.ｌ:.:ヽ /:::::::::::::::;r";;r';;;;r':;;;i;;;::;i;:::::i | =､ｌ:.:. ||:.:.ﾄ! ＜:::;:::::;;;;;/;;;/;;;;;;;/;;;;/l;;;;;;;l;;:;;::! | !┘ﾄ| ||:.:.| Σ;;;;;;;;;;;/;r'i;;;;;;r'i;;;/_''ﾄ;;/;;!;;i;;;l |弋ソｸW∧:ｌ `､;;;;;;´V;;;/ ﾚf/! ﾚi;;;;!;;!ﾚ′ |/// ﾚ'| :| ヽ! !;;;;_;;l;/! ｀ l_ﾚ!/ |_ ..ィ: ll:./ _r＜ ヽ - ／ '′ |／ |:.ﾙ' /:::`ヽ､`ヽ､ i´` ､／ |＼ ´:::::: f:¨::ヽ::::::::`..､ `7､ | ',::::::: /::::::::::::`:､:::::::::〈:.:.:i |ﾄ､ |:::::: i:::;;::--::;;:::::`ｰ-､;ﾄ､:l ────────────────────────────────────── ｀ ｰ ゝ ＼(z､ ｀｀ﾂr;;';;ゞz;;｀'‐ ､ __,. ---───‐‐‐┐ ｀'‐､ゞ､_ '´ `ﾞﾞ ゞﾈ'ﾞ‐ヾミｰ ､_ ＼´､｀ﾞ`ゞヾミ''ゞ~＾`ｊi:| ｀ﾞ'-､ゞ ､ _,ノ;／／ `-- ─ｰ‐‐─‐--=! ｀ﾞ''-､ゞrt.;.ォ／／ _ ﾞ､／ /{ / 代 , 《ﾐ ､ ﾊ ／| ヽ:i; } . ／壱 ／／万:／| , ‐'ﾞ ／ ソ |≡≡|__|≡≡|彡|＿＿＿＿ _,.. ‐´fじ''´ ／￣／／.|≡≡|__|≡≡|／壱／／万:／| ﾉ_,. -''´ |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| ´ |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「恵まれた人たちへの嫉妬、当てこすりだったんじゃないかなって、思えてならないんですお…」 . ＿ ／´ ｀フ / ,! レ _, r ミ ／ `ミ __,xノﾞ､ . / i ,' . ,' ﾏｯﾀｸ ﾅｾﾞ ｺｳﾓ ｺﾉ ｲｴﾆﾊ ; ', l l i | | | ﾅﾝｷﾞﾅ ｵﾋﾄｶﾞ ｱﾂﾏﾙﾉｶ… ,.-‐! ﾐ i i //´｀｀､ ミ ､ ｰ､ . | l ｀──-ﾊ､,,),)'''´ |`/ヽ ヽ.ー─'´) ｡ﾚ ：） 〃 `"""´ ﾔ＼ノ ＿＿＿＿ , ´ ヽ | | | _ノ ヽ､_ | | (ー) (ー) | | :.. | 人＼（ 人 )/八 ＿／ /{＼＼´￣｀/｀}/}: :iヽ､＿ ／ : :{: : li八 `ヽ ＼ノ /:i:|: :|: | : : :＼ 嫉妬、あてこすり…？ . _ . ::´:: : : : |: : |i:i:i)'` ､ ゛ /:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._ /. : ::{:: :: :: :..|: : |iV′. :.. :|:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ ／. :: :: i :: :: :: ::|: : |i:{. :. .:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/.. ;.:, /. :: :: :: ::| :: :: : : |: : |iv＼ ,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: :: ｉ∧ … ふむ … . ｉ. : : : : : ::| :: :: : : |: : |∧V:ヽ ′ ＼:|:.:. :.|: :ｉ: : // : : : l/∧ . |..: ..: ..: ..::| :: :: : : |: : |i:i:iV //＼ ＼､.:|: :|: //／. :￣＼j . |:: :: :／⌒ヽ:.＼Vj: : |i:ｉ:ｉ:Ｖ///∧ //＼:|//,’:: :: ::/. :: :} . |: ／.: :: ::'; : ＼::Yi: : |i:ｉ:ｉ:i/////∧ //:＼:.＼"＿..ノﾉ. : : :| {/. . : :: :: ::＼ : ヽﾘ: :.|i:i:i//////:i:i:',. //.. :: ::＼:.＼. ::｛::. .. ...:| … … … … Y.: : : :: :: :: ::＼:.:.＼:|:ｉ//////:i:i:i:i:V/.. :: :: :: :: ｀~{ﾞｰく＼.. ..:| . |:: :: :: :: :: :: :: : ＼:.:.ヾ/////:ｉ:ｉ:ｉ:i:i〃.. :: :: :: :: :: :: |:: :: ヽ ヽ.:| . |:: :: :: :: :: :: :: ＼::∨⌒ﾞyｰ――‐/′:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::';.| ＿ ／´ ｀フ , '' ｀ ｀ / ,! . , ' レ _, rミ ; `ミ __,xノﾞ､ i ﾐ ; ,､､､、 ヽ、 …「 ﾙｲﾊ ﾄﾓｦﾖﾌﾞ 」 ﾄｲｳ ,.-‐! ﾐ i ｀ヽ.._,,)) //´｀｀､ ミ ヽ |`/ヽ ﾔﾂﾅﾉﾃﾞ ｱﾛｳﾅ . | l ｀ ｰｰ -‐''ゝ､,,)) ｡ﾚ ：） ヽ.ー─'´) ﾔ＼ノ `"""´ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ す、すみませんですお、中禅寺さん。 ／:::::::::: u. ＼ やる夫は、みなさんのしてくれたことには… |::::::::::::::: | かたき討ちの結果には、ほんとうに満足してるんですお。 ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ /:::::::::::: ＼ だ、だから、こんなことなんか、気にしなくったって… /:::::::::::::: ＼ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ …いえ、そんなことはありません、本島さん。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 あなたの感じたことに、間違いはありませんよ。 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ あなたは確かに、ご自身のために怒っていたのだと思います。 :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| _-─―─- ､._ ,-"´ ゝ ＼ / ヽ / ::::／::::::::＼::ヽ | / ヽ ｀::::´ /｀ヽ や、やっぱりそうですかお…？ l （ ○ﾉ::::::::::ヽ○.;l ` ､ （__人_） .;/ 中禅寺さんも、そう思いますかお… `ｰ,､_ ／ﾟ ／ `''ｰ─‐─''"´＼o . ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| . | （＿人_）│ | ｀ ⌒´ | はい。 しかし本島さん、それは気に病むことではありません。 | | . ヽ / ヽ / なぜなら、人は皆「自分のために」怒るのですから。 .> < 厳密に言えば、純粋に他者のために怒る人間は存在しないのです。 | | | | .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （○） （○） ／ u. （__人__） ＼ ほ、ほえっ？ 存在しないって？？？ | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ でも、自分以外のだれかのために怒ることだって . ノ ＼ あるんじゃないんですかお？？？ ／´ ヽ .／￣￣＼ / ヽ､_ .＼ . （ （● ） . | . （人__） | r‐-､ . | …ええ、確かに。 しかしそれは正確に言えば （三）） . | > ﾉ / 「自身の心の中の『その人』という認識」 / / ヽ、 . / / / ⌒ヾ .〈 のために怒っているのです。 （＿__ゝ､ ＼／. ） . |＼ ,.1 . | ＼_／...| . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ┌──────────────────┐ │ ＿＿＿_ │ │ ／ ＼ │ 「人にとって『他者』の存在とは、あくまで自分の脳と │ ／ ─ ─ ＼ │ 心で捉えたその人という認識…」 │ ／ （●） （●） .＼ │ │ | （__人__） | │ ｲﾒｴｼﾞ │ ＿＿＿_ ＼ ｀⌒´ ,／ │ 「『 像 』に過ぎないのです」 │ ／ ＼／ ー‐ ＼ │ │ ／ ＼ │ │／ ＼ │ 「どんな人でも、自分自身の脳と心を離れて │| | │ 人物を認識することはできないのですから」 └＼ ／────────┘ ／ ＼ ┌──────────────────┐ │ ＿＿＿_ │ │ ／ ＼ │ 「ですからどんなに限りなく純粋に、 │ ／ ノ 三三 ヽ ＼ │ その人のことを慮って理解していたとしても…」 │ ﾆﾀ… ／ -=・=- 三 -=・=- ＼. │ │ | （__人__） | │ ｲﾒｴｼﾞ │ ＿＿＿＿ ＼ ﾄｪｪｪｲ ／ │ ...「それはやはり、あなたの心の中の『 像 』に過ぎず │ ／ ＼／ ｀ー‐´ ＼ │ その人そのものではありえません」 │ ─ ─ ＼ │ │ （ ●） （ ●） ＼ ？ │ │ | （_人__） | ？ ？ │ └―＼｀ ⌒´ ／ ────────┘ / ー‐ ヽ / ｀ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿_＿__ ━┓ ／ ― ＼ ┏┛ ／ノ ( ●) ＼ ・ . ｜ ( ●) ⌒） | は？ ちょ、ちょっと、話が難しすぎますお… . ｜ u （__ノ￣ / . ｜ / ＼＿ ⊂ヽ∩＼ いったいぜんたい、どういうことなんですかお…？ /´ (,＿ ＼.＼ . | / ＼＿ﾉ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ そうですね… では、無礼を承知で極端な例を出しますが。 . | } . ヽ } あくまで仮にですけれど、今回の件を調査した結果 ヽ ノ 真実はすべてがあなたの姪御さんの狂言で… i⌒＼ ,__(‐- ､ l ＼ 巛ー─;＼ | ｀ヽ-‐ーく＿） . | l ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,ィ´: : : : : : : : : ; : : : :`‐-.､ ｉ:: : : :｀ヽ、 ／....: :,': : : ;': : :;ｲ'|: : :: : : : : :.:｀|: : : : :......ﾍ /. . . . / : : :/: :/ | |: : ::|､::: : : ::､|. . . . . . . .ﾊ /: : : : :ｊ: : :.::ｉ: :/ | V: ::| ∨:: : : :|: : : : : : . . .} /: : :,': : :|: :.:::::|ヽ、 | ∨::| ∨:;／|: : : : : : : : :| j: :,': ｉ: : ::|: :::::/|/ ＼ | ヽ:| ,／､: :|: : : ::: : : : :| |: :|: :|: : :;|: :::/ ___､ヾ| ` ',___ ヽ|: : : :ｉ:::: : : | |;/|: :|: :/:|:::;ﾊ ｨﾁ弐ﾐ゛ 'ﾁ弐ミ､l: : : |::::.: : :| |: :|;/|:::|/::ﾊ ″ , ゛ |: : : |)::: : : | |/ |::::::ヽ_ｊ ﾄ--‐'l |: : : |:::: : : | 「彼女自身が玉の輿を狙うための策略だったとしたら ∨::::::::ヽ、 ∨_,,ﾉ ,.ｨ:|: : : |:::: :|::ﾘ ∨::::::|:::::＞:‐-;ｒ -r:‐:＜:::::::|: : :ﾘ::::/|/ 本島さんはどう感じますでしょうか？」 ｀ヽ:|ヽ::;-r‐'´l l:`ｰ-ｒ-.､:|: :/|::/ ﾌﾟｷﾞｬｰ！ ,-‐'"￣ {‐-､ ,-‐} ｊ;/`ｰ-､ /´,） /＼ ＼ ／ ,ノ .ノﾍ.ﾍ-､ { `ｰ-､_＿_ ＼,,／ ＿_＿,,-‐,ｲ" ､__,〉 ,〉 〉,〉 | ヽｉ: ||｀￣|￣´|| ::{ ゝ..＿_,ﾌ'-'ｧ' | |: ||" | || ゛ ::| ヽ､::... .ノ} | |::... ||... |... || ....:::ヽ､:::... ..:;ｊ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿ ／ ＼ ／ _ノ '' 'ー ＼ れ、例って… それは極端すぎますお！ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | 早苗はそんな子じゃないですお！ ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣＼ ／ ＼ | _ノ ヽ､ | | （ー）（ー） | | （__人__） | …それは重々承知しています。やはり、言葉が過ぎたようです。 l ｀⌒ ´ } ヽ ./ しかし仮に彼女にあなたの知らない一面があり ,ﾍ:ヽ .ノ､ ｲﾒｴｼﾞ _ -イ::::::::::,ﾍ ／／::::::｀ト- _ それによってあなたの彼女への 像 が一変したならば… ／: : : : : :!::::::::::::, ﾍ/ /::::::::::::/: : : : : : :＼ ／: : : :i: : : : !::::::::::::::ゞ_/::::::::::::/: : : : : !: : : : ＼ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ） ） ） . , : ´ |: : : |: : : ＼ V: : : : : : : : : : : : : : : :. （,, （ （ .／: : : : |: : : |: : : : : V: : : : : : : : : : : : : : : : : :l ） , ） ./: : : : : : :|: :|、＼: : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : :l （,, （ （ ./: :／: : : : |_.:| メ: :＼_|:.:. : : : : : : : : /: : : : : : : :| ） , ） ./／ ./: : : : : |｀「 ＼: : l: : : : : : : : :/: : : : : : : : :| ｼｹﾓｸﾊ （ （ （ ../: : : : : ∧ ＼l: : : : : : l: /､: : : : : : : : :| ﾏｽﾞｲｾﾞ… ヽ ヽ ）. , : : ｲ: :/: : } 三三 l: :l: : : : l / }: : : : : : : : :| ） ,）） .|: :/ |: : : : :l :::: l: :l: : : : l厶イ : : : : : /: :.| （ （ ,|/ |: : : : l l: :l: : : : lヽ : |: : : : : ｲ :/ﾘ 「櫻井への怒りはおさまらないまでも、 ） ,,) | ∨: : : ＼ /⌒V: :l: : : : ｌ 〉: |: ∧: / l/ （ ﾉ / ）:∩.∨ : : /|: :￣ | :∧: : :/ トｚk′|/ ≡≡メ- '' ),≡. ∨ / .l:.∧ノ|/ノ|: :/ ／:.:.:.:＼ 怒りの『質』は変容したのではないでしょうか」 ／,,, _''" l .l. ∨ v′ ∠__|ノ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ l／ ,,_"つ l ／ｌ ,／:.:.:.:.:.:.;r‐ｧ'Ｚ三＼ l ''""' -, .l . .／:.:.:.l /:.:.:.:.:.:.:／／ ,ィ ⌒ヽ:} .l ( ''" l. ∧ﾊ:.:.:.l /:.:.:.:.:.／／／ }| .l ヽ / / Vﾊ:.:l/:.:.:.／／／ ,':.| ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣￣＼ ／ ＼ / ノ ─ ヽ …うーん、まあ、それはそうかもしれないですお。 | u. （●） （●） | あの子がもし、そんなことをしていたとしたなら ＼ ∩（__人/777／ そりゃあやる夫だって… ／ （丶＿//// ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（● . | （__人__） そういうことなのですよ、本島さん。 |, ｀ ⌒´ﾉ あのとき式場であなたの怒りがおさまったのは、 │ ｝ 櫻井に仕返しする早苗さんを見たことによって ヽ､ ｿ ｲﾒｴｼﾞ z､ｌ ｀ ; あなたの心の中の早苗さんへの 像 が変容したことも ／￣`ー´､ .l 〈_ 一因としてあったのではないでしょうか。 /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ ｛: : : : : . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ |: : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ ただただ守られるだけのか弱い存在から、 :|: : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, 仕返しできる強さを持った存在へとね。 ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ `､∨ ´: : : : : : : ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |: _,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ やる夫の、心の中の像が…？ | u. （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ 心の中の早苗の見方が変わったからって、言うんですかお？ . ノ ｀ ⌒´ ＼ 中禅寺さん… ／´ ヽ . ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､_ ＼ . | （ ●）（● ） | その通りです。 感情はすべて、自身のうちから生じるのですよ。 . | （__人__） │ 怒りも憎しみも、浅ましさも妬みも、すべて同じ場所から… | ｀⌒ ´ | 怒りに限らず、感情とは本質的に自分本位なものなのです。 . | | . ヽ / ヽ / ですからあなたの怒りが実は独りよがりなものだったとしても > < その怒りの中に浅ましさや妬みが混じっていたとしても、 | | そのこと自体は恥じることではないと僕は思います。 | | ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ …すべての感情は、自身の内から？ | （●） （●） | 恥じる必要は、無い…？ . ＼ （__人__） ／ . ノ ｀ ⌒´ ＼ そうなんですかお、中禅寺さん… ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ はい。 冥府も地獄も六道も、すべて人の心の中にあるのです。 | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 浅ましい餓鬼も、人を妬む夜叉も、戦いを好む阿修羅も。 そう… ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ..ﾄ､ /'::| ﾄ'､ /.:::;' l:::', /::::::;' . l::. '､ _,,.､､ィ―;r┬r- :-::､､,,_ /.::::::/ ﾞ､::.ヽ, ,､イ;;;彡彡彡;ハ;ﾐヾ､;;ミ;ﾐ､;;;;ﾞヽ､ .／:::::::/ ';::::. ﾞｰ-<;彡彡彡:シ'´ : :: : :`'ヽミ'ヾ､ﾐ;;//´::::::::::/ ヽ;:::... .::l彡''"´ ヽ ＼;!l: : .:::::/ ヽ,;ゝ./'::::::::::.: : : . : :.: l;ヽ;;r'´l /:7'//::::::::::::::.: : : : . . . : : .l;. ヽ;;;;| ,､--く;/彡::::::::::::::::::::::::.: : : . . . . . : : : ::l,ヽ､ﾌ￣｀), |:ヽ. ::::lﾐ彡::::::::::::::::::::::::::.:. : : . . . . . . : : : ::::｀"l::: /::! .|､;:ﾐi､::l;::::::::::::::::: : :::::::::::: :... .､. .::::::j.:: / _j l;:::::ヽ,_:::::.. :.:.:. : : : :.:.:.::. j;:::..:ﾄ､ . .::;;､:':ｰ'.::}::l ﾄ､r',.:::::::i:/'ｰ-､＿_,.､イ::|:::::{::::ヽ､....､-―''´|:::::: ...: .;ｲ l::l;::::::::.:.:l;:::::::::::::(;::);:::::;;j:::: ﾞi;;:::::(;;):. . . ::ノ' .:.:::: ::´:| l;::::. i::::::..:.:ﾞ"ヽ-､,,,,､r'ﾞ.::::: ヾ:､.,,,､r''ﾞ´ . .:.:.::::Li_ノ `T :::::::::::.:.:.:.:.:.:__ .:::::: _,,,_. .:.:.:.::::::::.:.:.::| |:::::::::::::_:::: : :l::::ﾞ':.:.:.::::::. .l. j､l;＿;;､:: : : : :l l;:::::: : l:::::;;_::::!:ヽ､;::::::;;'::､:......:;､ノ ::::;;､: ::|: : : :/ ﾞ､:::::. ::::l;:::ヽ,: ::::::ﾞヽ､;;;:､-'´ _/j |: .: .: : / , ヾ､ ﾞ､:::. :::::l;::::ト､,_: : ::::::.:. . . _,.ｨ'ﾞ.l//: : .: :/ , ヾ､ （ヽ、 ,ﾉ ）´( ､ ゝ､ ﾞ､::. ::::l.!'iYヽi::｢ﾞTｰ'Tﾞ｢´|_,ｲ:/// .: :/ （ヽ、 ,ﾉ ）´( ､ ゝ､ ) Y 人 ヽ)ゝ'丿, ﾞ､: ::::l.! い=r､ﾆ二ニﾆrｵ'///:. ::/ ) Y 人 ヽ)ゝ'丿, !）ﾉ' ﾉ ,（ ` ´（ ﾞ､. :::l.!.L;､-┴┴-':､Lﾚ.//: :./ !）ﾉ' ﾉ ,（ ` ´（ / (（ ´!. ､ t ヽ､ ｀t , ヽ.:::ヽ-‐'''"￣~ﾞ"'''ｰ-:'::: / / (（ ´!. ､ t ヽ､ ｀t , ,′, ヽ tゝ､丿）ﾉ i Y( ＼:::::::::::::: : : : : : : : :／ ,′, ヽ tゝ､丿）ﾉ i Y( i /f ゛ ） Y´ l'′ ） ヽ-:､,,;;;|;;;;;､-‐'ﾞ´ i /f ゛ ） Y´ l'′ ） ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「 『 鬼 』 は す べ て 、 人 の 心 の 中 に ね ・ ・ ・ 」 . .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （●） （●） ／ u. （__人__） ＼ 『鬼』たちは、人の心の中に…？ | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ やる夫の中にも、『鬼』がいたってことなんですかお？ . ノ ＼ ／´ ヽ . ／￣￣＼ . ／ _ノ ⌒ ＼ . | （ ●） （●） | . | （__人__） | | ｀ ⌒´ | ＿ | }＿ はい、その通りです。 ,／:::::::::::ヽ } |｜＼ 本日ここに来る予定になっている、僕の同好の士が ／::::::::::::::::::｜ヽ ノ/./:::::::::ヽ. 先日興味深いことを言っていました。 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧ . /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜ | /./::::::::::::::::::/:::ﾍ /::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧ 彼によるとですね… /´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、 .（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ￣ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ /´ ,∠､_/´ ヽ |:::::::＼ {. / { 、 }─￢ハ:::::::〉 丶＞ｒ‐- ゝ'＿ ／ ,ノ:::／ ヽ ｲ /:／ 「…はいはいそうです、中禅寺さん。 } _／/ ｢ 『鬼』は、『人』のうちなんじゃあないかと。」 ￣ く ,ｲ _｣--､ ￣,ｲ壬土ﾆﾍ、 /千─┼─ lヽ、 「『普段人には出来ないようなこと』をするもの、 /´│ │ | ＼ 『やろうと思ってもなかなか出来ないこと』をするのが /─┼─┼─┼─Ｈ 『鬼』というものなのではないのかなと…」 /! │ ┃ │ |│ /┼─┼─╂─┼─|‐| | | │ ┃ │ l | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿ ／ ＼ ／ 一' ｀ｰ＼ ／ u. （ ○） （○）＼ i （__人__） i はあ？ 鬼が人のうち？ 普段人に出来ないことって… ヽ、 |r┬-| ／ いくらなんでもそれはないですお！ / `ー'ｒ─┐ i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ 鬼って言ったら、妖怪、化け物じゃないですかお！ ｒ ヽ、__)一(_丿 天狗とか河童とかみたいな… ヽ、___ ヽ ヽ と_＿＿_＿ノ＿ノ ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | |（人__） | ところが、それら妖怪… 天狗や河童は | ⌒ ´ | 「一匹 二匹」と数えるのですが、 . | | 鬼は「ひとり ふたり」と数えるのだそうです。 . ヽ / ヽ / .> < これは僕の持論になりますが… | | | | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,=＝,.--‐―--､＝=;、 彡彡`ー---― 'ミミミﾐ ﾅﾝｶ ,彡彡彡彡彡ミミミミﾐﾐ ｀ヽ ﾖｳｶｲ？ ／ ,'⌒ヽ. ,'⌒ヽ V＾ヽ :,-､/ i ｀ヽ | i･ ! ,:.. ! /｀Ｙ .:＼! ﾚ':::! ,ﾚ':.:.:.. ､ﾉ 「鬼とは、人と人ならざるものの間にあるもの… （ .:.:.:.:.:.ヽｰ',..､`ｰ/:.:.:.:.:.:.. ﾚ `7 :.:.:.:.:.:.:.゛ `'' ｀ .:.:.:.:.:.: | ! i ,! 『人ならぬ人』なのだろうと」 ﾞ! | / ヽ ヽ、 ｒ'⌒ 人ヽ ＼ `ｰ-‐'´ ／ !::ﾞ! /｀ヽ､..,,_＿ _＿,,..ｒ'´ l!:::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ひ、人ならぬ人？？？ ／ u. （●） （●） ＼ 人と人じゃないものの中間？ | （__人__） | ＼ ｀⌒´ ,／ でも中禅寺さん、鬼っていったら… ／ ー‐ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _____ , -‐'"´ / ／／ / ／／ ／ 「角があったり、 ／ ／ r‐､ , -ｨ彡ィ', ==／￣） 牙があったり…」 ′ ／ __| |ミヾヽY|///___,.ィ′ >､ ／ ﾅｸﾞｺﾊ ,ｨ'//`ｰ'＼ヾヾ从/,ｨ'ヾヽヽ ＼ | ｲﾈｶﾞ- ||//∠ミrr┬‐v┬‐､ﾍミヾヽ 「ものすごい形相だったり ＼ ||!ﾘ/／|､ヾヽ! |// / }､ヾヾ ヽ 体だって大きかったり…」 ヽ》 `ヽ､__ ヾﾐ､ |/|!|//|ヽ＼」」ﾊr' ／_i､!| ﾄ､ヾ、 -､//＼// ｀`ヽ､/ヾヾ＼_____________//| |/{＼ ○ﾆj iﾆ○ノ || |{ヾ ＼ ﾞヽ､//`ヽ､/ //＝==ｧ ／, ---彡リﾘ/ト､__, ,〈 Y 〉､__ノj川､ヾ､ ヾ、 ｀`ヽ､ ＼//___/ / /／／ , =|川//|/ 人__ヽ__/,.ィﾍ＼人_j|､ヾ ヽ＼ 「…とても人のうちとは `ー‐-､三彳||／ ／／|川//i|`-「|r'`=='‐</ `Yi|川/|| ＼ ヽ }} 思えないですお？？？」 __ノｨi|,イ _|/rr‐ﾘ| |/／`┬＜二二＞‐'´/／/j| ＼!___, '´ l/ |/ //∧L!ヾ!| |/| ||! ||幵|____|幵ヾﾘ//／,ｨ' | | ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ まあ、そうですね。 昔話、ことに絵本に描かれる鬼は | （ ●）（●） ｲﾒｴｼﾞ . | （__人__） 大抵がそういった 像 でしょう。 | ｀ ⌒´ﾉ 牛の角に虎の皮、鉄棒を抱えて大暴れといったところですか。 . | } . ヽ } ｲﾒｴｼﾞ ｳｼﾄﾗ ヽ ノ ただこの 像 は、鬼門… 丑寅の方角との i⌒＼ ,__(‐- ､ 語呂合わせに過ぎないという説があります。 l ＼ 巛ー─;＼ | ｀ヽ-‐ーく＿） . | l 『鬼』には本来、特定の姿形は無かったようですから。 . ＿＿＿_ ／ ＼ ／─ ─ ＼ ／（●） （●） ＼ | （__人__） u. | 特定の姿形は無かった？ ⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ '､＿ ＼ ） 角の無い鬼なんてのも、いるってことですかお？ ＼ ＼ ／ ／| |＼ ヽ ／ | ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ ｵﾝ . （ （ ●） | ええそうです。 『鬼』いう言葉は本来『 隠 』… . （人__） | 隠れたもの、見えないものという意味の言葉が語源ですから r-ヽ | かつては姿形の描写について、全くなされない事も多かったのです。 （三） | | > ノ / / / ヽ / 見た目で判り易くするために、角や巨躯、凶相といった / / へ> < ｲﾒｴｼﾞ |＿__ヽ ＼／ ) 像 が定着していったのでしょうがね。 |＼ ／| | ＼_／ | ＿＿＿ ／ ＼ 隠れたもの、見えないものですかお？？？ ／ _ノ '' 'ー ＼ ますますわかんなくなってきましたお… ／ u .（●） （●） ＼ | （__人__） | それじゃあ結局鬼って、なんなんですかお？？？ ＼ ｀ ⌒´ ／ 妖怪や幽霊とはちがうんですかお…？ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） ううん、そうですね… | ｀ ⌒´ﾉ 本島さんは先程、「心を鬼にする」と仰いましたね。 . | ｎｌ^l^l . ヽ | ﾉ 自分の心を、鬼のようにすると。 ヽ ヽ く / ヽ ＼ ／ ￣￣ ＼ ／ノ ヽ__ ＼ ／（●） （● ） ＼ |. （_人＿） u | ＼ ｀⌒ ´ ,／ えっ？ は、はい。 確かにそう言いましたがお。 / ヽ ./ l ,/ / i でも、それが何か…？ (＿) (__ ノ l ／ ／ ___ ,ノ !､＿__!､＿_＿＿_つ ., ──‐､ ／ ＼ . .| _ノ ヽ | （ ●) (●) | （__人__） , -―ーっ | ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣ では、その「鬼のような心」とは、いかようなものでしたか？ . rﾝ } | | ／⌒ヽ､ ノ .| | /:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-ｨi ∫ あなたはそのとき、どのような心の在り方でしたでしょうか…？ /:::::::::r":::::::ｷ ∥i:::::::ﾉ| ∬ /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐ （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､. .| 寿| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣ . .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （●） （●） ／ u. （__人__） ＼ ど、どのようなって？ それはその… | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ 早苗のために怒ったり、櫻井の家に乗りこんだり . ノ ＼ 時には言い争いをしたり… ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼／｀i そう、それですよ本島さん。 それらはすべて | （●）（●）./ ﾘ 『普段のあなたでは出来ないようなこと』 . | （__人__）..| / だったわけでしょう？ | ｀ ⌒´ ﾘ ﾋ . ヽ ／/ ,｀弋ヽ ご自分のことを気弱だと仰っていたあなたには ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ 『やろうと思ってもなかなか出来ないこと』 /〈 `ｰ〈::....ノ Ｖ だったわけですよね。 | ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ // | ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃 それをあなたは『鬼』の心でやり遂げたわけです。 `ー‐一′ ＿＿＿_ ／ ＼ て ／ ー ─＼ そ ／ u. （○） （○） ＼ え…？ あっ、はいっ！ そ、そうなんですかお？！ | （__人__） | / |!!il|!|!l| ／ 鬼って、そういうことなんですかお？！ |ｪｪｪｪ| . ／￣￣＼ ／ _ノ .ヽ、＼ | （●）（●） | . | （__人__） .| ええ、そういうことです。 「心を鬼にする」という言葉は、 | ｀ ⌒´ ﾉ 「迷いを吹っ切って普段では中々出来ないことをする」 . r─一'´￣`＜ヽ } といったような意味でしょう？ . `ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、 ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ). 僕の同好の士が言うことには、鬼とはすなわち . ／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、 そういうものではなかろうかと。 彼いわく… （／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_) / // / / . . ＼_＼_)､_） ｰ' {_/ノ ."´ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ∠彡/ γ⌒ヽ_｀ヽγ⌒ヽ 乂＾!-―（ ）￣ヽ,_ _ノ ,.:┐ 弋 j ｀ ´└ｰ―´ ／ ｜ …ええ、そういうことです。 ＾', , / / / 『やれば誰にでも出来るんだけどしないこと』 ', ＼_, ' .r－､ / ／ 『常人なら、普通の状態であればやらないこと』 ／| 丶く ヽ, ',. .,/ :/', /幵廴＿kヽ .| l_/_, -‐､', ／幵幵幵| ||幵ヽ .| / , -－'i| そういうことを『迷い無く平然と』出来ちゃうのが、 /+幵幵幵幵ヽ ||幵幵+{ V , -－ﾍ 鬼っていうもんじゃないかなあと。 /+幵幵幵幵幵ヽ||幵幵 ヽ Ｌ| r= | ,〟-──､. ,.､- '''''' ヽ、 ／｡｡ﾟ｡ﾟ,､-────ヽ /｡ﾟ｡｡ﾟ ｡| ヽ |｡ﾟ｡｡ ／ ─- ､-､ ﾟ _=| /￣ヽ | ━━ヽヽ l/━| ヽ Ｌｌ ,..ヽ | | 「これが『やろうと思っても、どうしたってできないこと』 | |. ヽ─ | 『人間には逆立ちしたって出来ないこと』 | レ┐ -二三 | ができるとなると、鬼とは違ってきちゃうのかなって」 | | / ヽ=へ ────'''／ ｽﾞｲｼｮｳ ┌‐.< ────=､ 「奇跡や 瑞祥 を起こすならもう神仏の域に達してますし、 ,.┴─､＼ ＼/ヽ 変化したり怪異を起こしたり、人の理解を越えちゃったら / ＼ ヽ ／ ）/-/ヽ それは化生、妖怪のたぐいなんですから」 / | ﾉ┐/ ,.-/ ヽ ./ l ./ / l "|"/'ヽ | | ヽ .| （ ／ ｌ .| '|, ﾉ ,,-,,.､-'"￣｀>ィ.| ）.l´ ／| | ／ ／ / | /| | ,l､_ / ／ ノ |.,-─''"ﾉ | /,. ,. ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ _,, ―― ､ , -'" ヽ､ / ヽ 「例えば、幽霊なんかでも / ＿＿ ,ｪｪ-､ ヽ うらめしやぁなんて繰言を / ／|llll| i r' |llll| i ヽ 垂れるだけなら、ただのお化け」 i ＼|lll| ／ ＼_|lll|_ノ i ／￣ ＼ _,,. へ､ | ￣ _, | / ,ヘ ､＼＼ / ,ｨ ｌ | ｰ-- ､_ -‐''ノ ! | | } 〉〉}/ /ｨ,ィｲ／| | .| ｀ ''ー‐''" /＿ﾉ | ﾚ' 「呪ったり祟ったり、怪異を起こすなら " ﾚ' | |＿ ゝ ＿＿／ 悪霊、怨霊のたぐいでしょう？」 ヽ＿＿ / ヽ l ＼ | ＼ l 「…これが人を『食い殺す』となると ＼ ＼ 鬼と呼ばれるようになるんじゃないかなぁ」 ＼ ｀ｰ- ＿, ＼ _, ´" ''‐- ＿___,. -‐''" ''ｰ､,,,;;;;..,,_';;ﾐヾ.ﾐ､:､. ､i 、 : ,,,,ﾞﾆ､ミヽミミくﾐ`.｢/i.|ﾘ.!i.i/i ! 、 三ミ二ﾐ"ﾞ"'‐ .' ﾞ‐ .． '.ｌﾞ､ｌｌ川!|｢,i.//i.i.,, . ､: ミﾐ''''' ．./ .,. '.ｌ二~￣ﾞ'!ll|ﾞｌ/． /｀-./ .,! .ｌ ／ / .,i''" "/ ﾞ.ｌｼ'..、 「人を食うってのは、出来ないことではないでしょう？ ﾞl │ ヽ．.，.".／ .____;; . ．,. ﾞ'ｯ､、 ｌr:． ただ、尋常であれば絶対やらないってだけで」 .ヽ./i-!‐.､ / ,ﾞ..－ ､,´'＜ !.| `ﾞ＼ i|'冫 〔i・⌒ヽ＼ / ・ `'､,.´ : ;.ヽ"t;‐／‐ ､ : ﾞl|i;;/ﾒ､ ;:´./ , .~'''lゝ､.[／゛ '> '〃 ''ﾐハ ﾆ..ヾ.: / .! ...;;./ 「それが、餓死寸前の極限状態っていうわけじゃなく {ﾞ"´ ! .-,ﾞ； ｀ﾞ''''''" .'' ./ .....ﾆ-- いつでも平気で平然とできるようになったら ｀''t.ｌ r;; " ﾞ.､, / │.： これはもう『鬼』なんじゃないかなぁと」 ミﾐ;;;;;;;;;;;;,彡彡＼,:ヽ / ､.! │ ∨Ｗνｿ"'⌒ﾞ´ヽヽ.' ,! ,!..ｌ ＼, _..-"｀ﾞﾞ￣ﾞiﾐ''-tン !.ﾞ .ゝ .| ＼, .￣ / ,,イ,ﾞ,二,,,,ﾞ,ﾞ:¨'ﾍ../ .,'"i! !､ .｀ゝ、 「そしてそれは、幽霊だろうが生きている人間だろうが ＝‐" .ﾞﾞ''、 . __,ﾞ_ ´.''" ｀'' : . おんなじなんじゃあなかろうかってね」 /''''''"´ .〉｀'',i、 ,..-'" ,ﾉ ./ . ／ 广'''''ｰ､ ./.、 ._.. / / |;: .ゝ..、 ｀ .ｌヾ : 'ﾞ,./ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「だから、そうですね… 犯罪を犯す、人を殺すような奴も、鬼のようだって言うでしょう？ これが迷い悩んだ末にやって、そのあとで後悔するようならまだ人のうちなんです」 ─────────────────────────────────────── /''''~ヽ. / ヾ /,___, r`i、 {'ｰ-' /.| ／~' - ._ ヽ,__,,/ 'i ＞tー' | } ,i ＼. | 'i | | /ｰ' /、 丶'ﾉ ~ | `- ' >, u. 'i /￣~''-ｰ' | .{ i u. __,, - '!、 ヽJ_ﾉ`-, ／ u. `'''' -ｰ, ) , .} !、 _,,.. -!、 .{ /ヽ、 ｰ--― ..,,,....-=ﾆ', >ｰ' / /' ─────────────────────────────────────── ─────────────────────────────────────── i' ／::' .::i }'! . l| ｒ"::' .::::::} }! ,ｨ ''¨'ヘ､ ,!ﾄ､!:::' .:::::::｝.ノ .／Ⅳ" ,X.', . ﾉミ;:.ｌ::' .:::::/''"／巛V ﾉ:..',.} ／ﾐミ;:.ｌ:' .:::/r‐'川巛（ ／:::::..!| . , イﾐミ三ﾆ';.::/彡ﾊ巛ﾐミ≧l':::::::::...,'ーｘ, ＞‐ '''"ﾆ''ー ''" ﾐミ三ﾆ;V彡;ハ三二ｲ川:::::.../∠ﾆ､ヽ ／ ｒﾁ川｝/l.|.l.i ﾊヽ､ﾞ_ﾞﾞ ".爪ｷｼミ;彡ミ1|}':.／彡三;;' ﾉ . ／'´i' l川川.! i.|川' 爪川爪ヽ Ⅷ彡彡斧ゝ‐〆ﾘ''"´ ,.､./ /::::::::| 小川ツ刈.ｌ从小川川州乂ｿｿク彡彡巛川ﾍ,,,..／:,',ﾉ { :;／ﾂ,_,,.j'少"´｀ﾞ'ヾ、_j'ｿ川川川州}ツ"ｙｿ从川仆巛;ﾘ::::::. /ヽ |/'´ 刈辺川川川乂ｿ从ｿ从川.|仆ﾞｼ:::. ／二 ヽ ｀ ¨.´￣ ﾞ从ｿ从川.l」少_;／ソ三ミ} .｝ ｀ﾞ''＝''" .｀¨ ｒ'ミ三ﾞ ／ |!,_,,..ｨ≠ ノ:::::.／ ─────────────────────────────────────── 「迷いも悩みも悔やみもせず、人様のものを盗ったり命を奪ったり出来るようになったら これはもう鬼なんでしょうねえ…」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | うーん… 悪いことをしたりしても、迷い悩むのなら「人」。 ＼ ｀ ⌒´ ,／ /⌒ヽ ー‐ ｨヽ ぜんぜん悩まないようになったら「鬼」、ですかお…？ / ,⊆ニ_ヽ、 | / ／ r─--⊃、 | | ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. | ., ──‐､ ／ ＼ . .| _ノ ヽ | （ ●) (●) | （__人__） そういうことですね。 | ｀ ⌒´ﾉ ∬ . rﾝ } .|￣| まあ鬼と一口に言っても文献上のものや口碑伝承のもの、 ／⌒ヽ､ ノ |＿|） さらには観念上のものや通俗的なものまでいろいろありますから /:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-┘ | 一緒くたには論じられませんが… /:::::::::r":::::::ｷ ∥i::::::/__/ /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/ （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､. ですが本島さん、僕は思うんです。 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ､ ζ , _ ノ （ ( (. ） . -‐ ） ‐- . . ´,.::::;;:... . . _ `. 「あなたがいま、そうして悩んでいることこそ i ヾ<:;_ _,.ン | l ￣...:;:彡| } . . ...::::;:;;;;;彡{ ｉ . . ...:::;;;;;彡| あなたが『人』である証ではないかとね」 } . .....:::;::;:;;;;彡{ …ｺﾄﾘ !, . .:.::;:;;;彡j:::::::::::::::.... ト , . ..,:;:;:=:彳:::::::::::::::::::: ヽ､.. ....::::;;;ジ.:::::::::::::::::::::: ￣￣ . ＿＿＿_ ／― ― ＼ ／（●） （●） ＼ ／ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | ＼ ／ 『人』である証？ 『鬼』ではなく、ってことですかお？ ／ ＼ やる夫が悩んでいることが？ | ） | | / / | | / / | そうなんですかお、中禅寺さん… | | / / | (YYYヾ Y (YYYヽ | （_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ はい、本島さん。 あなたはいま、自分の行いを ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 悔いて悩み、苦しんでいる。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ それはあなたが『鬼』から『人』に戻ったという :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ ことではないのだろうかと。 :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ／ ヽ / ､＿ ヽ ' ｀ ､ヽ l ,‐-,.._ ゞ あなたが抱き続けてきた怒りは、たしかに . l l 弋心 l 独りよがりなものだったのかもしれません。 . l 冫.ー く l l ﾉ! l ｀ー‐ f ｒ' そして、その怒りを存分に振るい叩きつけることに l ﾉ' 酔いしれて愉しんでいたのかもしれません。 ! / ,' / ￣ ｀ー - / しかしながら… ｀ ､ / :.:.:.:.:.:... ､ ／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ｀,;;,、＿ 心;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ彳彡ｿ"" ヽ 弋叨冫、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r彡";;;;;;;;;;;;; ー 、＿_ノﾐ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ィ―=弋少 -=ｧ 「その怒りの力… 『鬼』の力が無ければ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;ヽ ノ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣;;;;''´;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; あなたの姪御さんを救うことは ;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;ヽ__＿人＿＿＿ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;ヽ＿イ丁丁TTT丁ｧ__ノ;;;;;;;;;;;;;;;;; おそらく出来なかったのではないでしょうか」 ;;;;;;;;;;;;;ー、廾廾廾ｿ／;;;;;;;;;;;;;;;;; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ! `'ｰ ,,_ _,,,＿__ ｌ .! ＿｀''ｰ ..,、 ...ｰ''"´＿ ! | '´:::::::::::::｀ヽ | | ...,'-::'::::::::::::ヽ ! l ｛::::::i'´｡ヽ::::ﾍ ゛ 'i::::::f´｡`,:::::::} i! ,..-'".ｌ γ'､::ゝ-'ﾞ::;;:/ ヽ:::::ﾞｰ.'::::::ｒ,,.、 ,l～ ..,, ´ ヽ .i j'.｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ ヾﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ ` i / ﾞﾞ'-､ .＼ ｀ │ l ;' j ／ .｀'-､, ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿__イ `' ｀''- ..,_ .、 ﾞ匸.l二l二lﾆlﾆl二lﾆlﾆﾑ、 _,,.. -'''" ゛ヽ,__,二＿_＿_＿_＿_＿_i;;jノr'" 「一年近くもの間、強大な相手と勝ち目の無い戦いを続けることが出来たというのは…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ / 〃 __ ｀ヽ ＼ ./ メ≧､_ノ ｲ {・} |} 丶 / ｨ彡´三ヽ＼ /. 丶 ＿＿ ／ ' / 〃￣￣ {・}| ￣ ￣ V 「…それはやはり、『鬼』の心の 廴 ＿ 二´ l 、 ' ￣ ￣, 人、 } ' ﾍ、 _イ __｀ｰ-ｪ' | なせる業だったように |i Ｔｨ'"´:::::::::｀ﾞヾｲ ∧ ! |{::::::::::::::::::........}| ／ / V:::::::::::::::::::::::/ ／/ ／ 僕には思えます」 ｀ ＼_:::::::::::::::ﾉ ∠ ｀ ￣￣ ／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「無茶でも無鉄砲でも、あなたのその行動は結果として 膠着した状況を打破し、問題を解決に導いたのです」 !｜!l ,､|ｒ‐ｔｰｒ-ｌ}'ｒ＝＝､、 !｜!l ,ｒ=''´ゝ}ヽ＝＝ﾍヽー--ｌ」 ｜!l !｜!l ｒ='''ｔ{ー''´~| { ] |{ ｌー -}! ｜!l !｜!l ,|ｒ‐'´|{| |}| { ] |{ | }| !｜ !｜!l {| |{ ,,}､`ﾘニﾆ､ｿ ﾉー ‐ｨ !｜ !｜!l ＼ _ヽヾヾゝ〈| 川」ﾚｲ`ｰ=ｰ'､ｰ､ !｜ !｜!l ヾヾゝ＼に ゝ- ｔ-'}￣ ｰ~} | 1!｜ !｜!l `ーL_ー一＾＼下､__ ｰｧにﾌ !1!｜ !｜!l 辷ニ´＼二ﾆ/￣ ￣ 」ヽ. |l!1!｜ !｜!l .,ﾄ､,＿_ ,, 、 ,. -‐'´ ヽ,. |l!1!｜ !｜!l / } `＜､. ゞ |l!1!｜ !｜!l { ｰ=二 ヾ |l!1!｜ !｜!l ヽ.､ ,.. -''´,ｨ ,. ソ |l!1!｜ !｜!l ヽ､＿＿,.ﾆ―/:ヽ＝二 |l!1!｜ !｜!l } ,ｨ" ヽ |l!1!｜ !｜!l ／ ﾉ ＿＿＿＿ ゞ |l!1!｜ !｜!ｌ / ,ム／ ＼ |l!1!｜ !｜!l ／ ´. ／ ﾞ /´`ヽ ＼ | |l!1!｜ !｜!l | / | 〈 ○ }ｔ' { ＼ i| |l!1!｜ !｜!l | / , ｨ⌒ ｀､_,/ 彡 ＼ l| |l!1!｜ !｜!l |! | ,. -''´ },|ゝ､__ （N､ | l| |l!1!｜ !｜!l |! | ,ｨｰｧ､ {⌒';| γ⌒ `ヾ､ | .l| |l!1!｜ !｜!l |! | 「! {⌒ ） ｊ,〉｛ /´`ヽ |. || |l!1!｜ !｜!l |!, | { l{ {､_ ′ ,〉 ゝ､_ | ○ } | || |l!1!｜ !｜!l |!i |、 ヽ ヽニ＞‐''´ ゝ､_,/ ／ .|| |l!1!｜ !｜!l |!l ＼ | , _ノ ' ／. i i.|| |l!1!｜ !｜!l |!l ,|`丶、 ＼ ' ' ／ l l:|| |l!1!｜ !｜!l |!l /ﾍ `丶､ ＼ ／ l l:|| |l!1!｜ !｜!l |!|.ｉ ヽ `丶 ￣￣￣￣ l l:|| |l!1!｜ 「そしてかたきを討ち果たし、目的を達成した結果『鬼』は鎮められて あなたは悩み苦しむ『人』へと戻ったということなのではないでしょうか…」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ 目的を、達して…？ | （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ やる夫は、怒る鬼から、悩む人に… . ノ ｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| . | （＿人_）│ そうです。 あなたはあさましく怒り憎み妬んだのかもしれませんが、 | ｀ ⌒´ | それを悩むことができるということは、 | | もう本島さんは鬼ではないということでしょう。 . ヽ / ヽ / .> < 気にするなとはもう言いませんが、気に病むことはないかと。 | | あなたは姪御さんと、それに篠村親子を救ったのですから。 | | ＿＿＿_ ／ ＼ …もう、鬼ではない、ですかお？ ／ ノ ヽ ／ （ ●） '､ | （__ﾉ_） … … … … ＼ ｀_⌒ ／ ＼ . ＿＿＿＿ , ´ ヽ | | | _ノ ヽ､_ | | (●) (●) | | :.. | 人＼（ 人 )/八 ＿／ /{＼＼´￣｀/｀}/}: :iヽ､＿ ／ : :{: : li八 `ヽ ＼ノ /:i:|: :|: | : : :＼ ._ . ::´:: : : : |: : |i:i:i)'` ､ ゛ /:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._ /. : ::{:: :: :: :..|: : |iV′. :.. :|:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ …本島さん？ ／. :: :: i :: :: :: ::|: : |i:{. :. .:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/.. ;.:, /. :: :: :: ::| :: :: : : |: : |iv＼ ,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: :: ｉ∧ . ｉ. : : : : : ::| :: :: : : |: : |∧V:ヽ ′ ＼:|:.:. :.|: :ｉ: : // : : : l/∧ . |..: ..: ..: ..::| :: :: : : |: : |i:i:iV //＼ ＼､.:|: :|: //／. :￣＼j . |:: :: :／⌒ヽ:.＼Vj: : |i:ｉ:ｉ:Ｖ///∧ //＼:|//,’:: :: ::/. :: :} . |: ／.: :: ::'; : ＼::Yi: : |i:ｉ:ｉ:i/////∧ //:＼:.＼"＿..ノﾉ. : : :| {/. . : :: :: ::＼ : ヽﾘ: :.|i:i:i//////:i:i:',. //.. :: ::＼:.＼. ::｛::. .. ...:| ／ ／ / ,､ . / ｀ｰ- ､_ / . l ＿ ヽ | ｉ /:::::::ヽ } | | {::::::::::::} 丿 し | ゝゝ― ' | ＼＼＼ … その … 中禅寺さん … l ､ { } … … やる夫は … … ヽ ／ ｀┬― ´ . : ＼ : : : : : : . . . . . . . . . . . . . . : : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ーｧ‐-. : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : :￣￣￣￣￣￣ ,∧ , '"´´´｀｀``''ｰ''´ ヽ, ,,' ヽ i …ﾏｯﾀｸ ﾅﾝｷﾞﾅ ｵｶﾀﾀﾁﾀﾞ i ,,-‐' ﾔﾚﾔﾚ… ⊂二ゝ,,,,,,,,,ﾉ,,,,,,,,,,,,,,,(,,,,,,ノ . .､ .＼＼ ／／,／'／ ／ ＼, ＼＼_,__,__,__,__,__,__,_ro｡ .'i,` -､_／,,;..／.:::: ､＼ ,＼＼ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾐ'i/ヽーk _ ,,‐,＿ _,､_ ＿ ／ﾞ`‐ ､ ~｀`-:..､_／ .＼＼＼::＼＼ 'ﾆ/ﾆ/､,'/､::ｌl＼l､,,,,,zvvv､__,,.... .:......::::......'::nr-/ﾛii／,-'',-",-l~｀` ‐ ､::_｀- ＼ '＼＼r`'',^´:'ﾆ/ﾆ/､,'/ｌ'/`'､､::＼;;ゞｰ､ri=令iーｭ/互.iｮi;;;_,,,三／,-",-'',-"-| || |:| |:| |:`- ＼`r''^´／ :/ﾆ/ﾆ/､,'///, -|´'ｪ￣/､>/尺ﾆ∧::品:::,ノ:::::,／ ~`'‐､_<」,-" :| || |:| |:| |:| | ,,_r''^´ｌｌｌｉ||'´.::/ﾆ/ﾆ/､,'/-´''llﾚl|エエ/||ヽﾛl:::二}_」l但iく;;;,,:<"K",Kミ､ｉ|l|`''‐ ､-'| ||＼_|:| |:| | ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌli||.:::/ﾆ/ﾆ/､,'/.lﾚllﾚlｌ_,l|,,エ/=||=|`､ミ平平'不､.「}{::|"I''i/,,|_i_,_|l|:l:l:l:ｌ |`:| || ｌl|.＼:::|_| ｌｌｌｌｌｌｌlｌｌｌｌｌi||ｰ^ｰ'^ｰo､/! lﾚllﾚllﾚｌ|エ/_,-''"|´八:l:::l:::, -<´.|ilヽ|lヽ,|l::::llillｌﾞ|lﾄ、ｌ:l::|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼ |i､､il||||||i||:::_||_:::::|| | llﾚll「~ ｌlﾚｌ|￣lvzN'_|ﾉ::::l`:::|く,_ ,` |il::::|ｌｌｌl:|:::::::::::_|l､ ＼l:|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼ …ｶﾞﾗ ｶﾞﾗ ｌｌヽ､ｌｌｌｌｌｌl||_:::||::::: || | llﾚlｌ､__,'lﾚｌ|_llll'''"ll´ll:::::ｌi|::::::: lＸ,,::-''卷」ｌｌlll|ｌl::::::::`|l、k｀'' | || ｌl|7ヽ＼ ｌｌｌｌ｀､､ｌｌｌｌ||:::_||:::::_|| | llﾚllﾚllﾚlﾚｌ|_ヽllllｌ::::::|:::::::ｉ:::::: ＼ｌ_:::「ヽヽlll|ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ|l、llt､k | || ｌl|7ヽ＼ ｌｌｌｌｌｌｌヽ､ｌl||─､:_:: || | llﾚllﾚllﾚl_／lヽl´ .l:::::::::::::: :::::ｌ:::::ヽヽll/ミ_rくｌlt,lltｌｌ`ｰ| || ｌl|7ヽ＼ ｶﾞﾗ… ｌｌｌ ｌｌｌｌｌｌ`､'' ／l_:::_|| | llﾚllﾚll／l／llﾉ`ｰ',,`:::::::: . :::´~ﾞ`-''il三iｌ|'' ＼llｔllt_!_| || ｌl|7ヽ＼ ｌｌｌｌｌｌ／`Ｊ l__|＿,|| | llﾚll,イ／ ,／:::::::::::::: :::::::::::_;;;_l三ii|:::.. . ＼|＼＼ _l|7ヽ＼ ｌｌ／ .／､_/_/|＿,||_| llｌ／, ' l／'':::::::::: .:::::il三__|､_,-_、 |::::::`-､`- ､.＼ '" ／,:::/_:::､l_|l二lﾆ|／l／／`:::::::: :: : .>‐''､っ:::::く＿」,/|li::::.. ::~ﾞ-､｀- ／_l'ﾚ'-<＿〉:|::::二ｌ|／,／｀:::::::::.. "'＿,,ｨﾆ´入_|＼li:::.. ..:ﾞ`- ミｇ､::ﾛ´r-､':::|_::::::: |／`:::::::::::'':::::: `ーｪ_ｒ:::::::::::>i-|::::..＼lilr─── ミoミ／￣￣／]::::::::::::::...::::::::::::::::: ￣`_ーz,,＿.:::::_ﾉ:::r─'ｰ|:::＼､￣ |::::| ヽ!::::l＼ ,/ ' ! ,' ,'｀ヽ j:::::| |::::l l::::7 /.│ ／ / ｀､ !:,､| |:::l |::/ .,ｲ .|-‐'"´,.ｨ',ｨ ｀:. /' ! |/ l/ / j |-‐'"´ ,ｲ .| ! ﾔ/ / !. | " ／ | ! У / / | ,／ ! f二ﾆ! / '" /_ ._｣／ / , ┴‐ﾄ-ﾆ｣/..＿,..ｨ-‐'": :｀´: : ｀＞､ / ,. ＜〈〈〈〈〈//// ﾉ: : : : : : ＞''"ヽ: : :l:| / 「うん、しょっと…」 .／ : : :＞ ＞''"`ー‐'￣: : ＞''"ヽ: : :|:| : |:|: :|:| / |: : : : :| | |: : : : : : : :, :ヽヽ: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / |: : : : :| | |: : : : : : :/: : :| :|: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / ｶﾞﾗ ｶﾞﾗ ｶﾞﾗ … |: : : : :| | |: : : : : : |: : : :| :l: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / |: : : : :| | |: : : : : : |: : : :| :l: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / . ＿| ｀ ´ ノ＿＿＿＿ , -:､ |: :.::.| {＿ |､: : |||: : : : /:/ : ｌ |: : :ﾊ ｀ /ﾊへ.||: : : :{: {: :.:|| … おや？ … ￣ /＼＿_ ／/ | >､: : ゝゝ 〃 | | | | ／ ｌ | / }―‐┬ ' … アレは … | | | レ'´ | |. | 〈.:.:.:: : | |ハ " ' " u. |:::|ノ::::', l:::人 ‐- ,. ｲ::j_:::::::::', |:::|＞＞--:＜／!:::!/｀''＜':, …ああ、疲れた… |:::|i ! |i / ,!:::! ／,. .}:', |:::| | | y ,/|:::||/ ,イ |'ヽ', |:::| | | / / .|:,'l／ ∧ ﾍ, |:::|lﾞヾ. У ,'! l//ｨ'"´ヽ,/,､. ﾍ_＿ .|:::ﾊ ﾄ/ヽ､_,'{ .!/ |ｲ´ ﾞヽ_､ | こんなことなら、無理しないで |::::| ﾍ |ヽﾄ､_｀ﾆ/ j| ﾞ!｀|｀l |::::| ヽ!::::l＼ ,/ ' ! ,' ,'｀ヽ ひと j:::::| |::::l l::::7 /.│ ／ / ｀､ あの 夫 に迎えに来て !:,､| |:::l |::/ .,ｲ .|-‐'"´,.ｨ',ｨ ｀:. /' ! |/ l/ / j |-‐'"´ ,ｲ .| 貰えばよかったかしら？ ! ﾔ/ / !. | " ／ | ! У / / | ,／ ! f二ﾆ! / '" /_ ._｣／ / , ┴‐ﾄ-ﾆ｣/..＿,..ｨ-‐'": :｀´: : ｀＞､ / ,. ＜〈〈〈〈〈//// ﾉ: : : : : : ＞''"ヽ: : :l:| / .／ : : :＞ ＞''"`ー‐'￣: : ＞''"ヽ: : :|:| : |:|: :|:| / ｀¨ － ､ | ｀Tｰ―ーヽ、 | ! ｀ヽ r / ヽ ヽ 「モシモシ、お嬢さん…」 ､ /´ ＼ ＼ ＼_j ｀ ー ⌒ー､ヽ ヽ__j´ 「手伝いましょうか？」 ゛'^´ …ｽｯ | : : : : .ﾊ: ::|:.: :.| /.:./.:.://:| | : : : 〈 ヽ:.:.: :| xxx , xx/.:./.:.:// ﾘ| | : : : : :＼ _＼.:| _ _＿_ 「:i￣ | : : : : : /:/:.:>､ ,. ´ ＼ ｲ.:.| っ | : : : : /:/: :ﾉ ／ ＼.:| っ まあ、「お嬢さん」だなんて、そんな… | : : : /:/:／／ 〉 /. : : , ィ´／ / / | /. :／ l/ / | /.:.:.| 申し訳ないですけど、お願いしましょうかしら。 . /.／ ／ / K^ヽ.: | // , ｲ / | ＼ 〃 ／ | / | ＼ ＿| ｀ ´ ノ＿＿＿＿ , -:､ |: :.::.| {＿ |､: : |||: : : : /:/ : ｌ |: : :ﾊ ｀ /ﾊへ.||: : : :{: {: :.:|| イエイエ。 ワタシもこの坂の上に用があるもので。 ￣ /＼＿_ ／/ | >､: : ゝゝ 〃 | | | | ／ ｌ | / }―‐┬' 古本屋の、ご主人に… | | | レ'´ | |. | 〈.:.:.:: : | i:i|::|:::::|. i´::゛!::::|､:. /:||::|:::::|:､ _｀_ .:::::::|:::::|ﾞ.::. j::/.|::|:::::|:::ヽ. ｲ:|:::::::|:::::| i::| |:' |::|:::::|::::,ｨ.|｀ - ´,;ｭ:|:::::::|:::::| .i::| |l .|::|:::::|'"ﾞ|!ﾄ. ／／.|::::::::|::::::| |:::. |:rイj:::::::| ﾞ. ヽ,ｲ／ .|:::::::::|｀ヽﾄ|:::ﾞ､ あら… うちに御用ですか？ , '.| |::::::::| ﾔ'／ /|::::::::| ｀>､:. それならぜひ、ご一緒にどうぞ。 / ! |::::::::| ／ ,:' |:::::::::| / ﾞ､ / ､.i .|:::::::::| .ｲ / |:::::::::|. /' :. | :|.j::::::::::|' / |::::::::::| //／ ! ﾞ:. .ﾄ､_ ﾘ::::::::::j / |::::::::::|' /' ﾉ ﾞ. どうぞお茶でも召し上がって ,' ｀|:::::::::::|──'──-ﾄ|::::::::::j|/ / }. くださいませ。 /i |::::::::::| |:::::::::!ﾔ , ｲﾄ /;,' ||:::::::::| |::::::::i 〉ゝ. / イ/ |､ !:'j |::::::::{二二ﾆ─- |:::::::i_ j _i',ｨ-" / .| ,:'/ .|::::|::| ￣｀ ` |::li::|>イ´ / | それでは… ,' / ||:::|:::| .!,／ ／ jﾄ . . | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ |／││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ |／││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || | | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ |─┘├――| || | | └―┴―┴―┴―┘ |┴―┘ |￣￣￣￣￣| || | | ┌――─────┐ |──┐ | | || | | l＿＿＿＿＿＿＿__,| |＿＿,,| |＿＿＿＿＿| || | 「… … …」 |＿＿＿＿＿＿＿＿＿__|＿＿＿_l==========＼|| | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 「… … …」 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ＼ ＼ ＼ 二二二二二二二二二二ﾆ二二二二二二二二二二二l l | | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 本島さん… _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 やはりまだ、気になりますでしょうか。 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ ／:::::::::: u. ＼ |::::::::::::::: | …いえ、その、中禅寺さん… ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ /:::::::::::: ＼ そういうわけじゃ、あの… /:::::::::::::: ＼ ヽ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ まあ僕も、口先で直ぐに解決するような ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 問題だとは思っていませんから… _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ お役に立てず、申し訳ない事です。 :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿__ ／ ＼ …いえ、そうではないんですお。 . ／ ＼ そういうことでは、ほんとにないんですお。 . ／ u ― ー ＼ | （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ 中禅寺さんには気をつかわせてしまって . ノ ｀ ⌒´ ＼ 本当に申し訳ないんですお… ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ ヽ､_ ＼ （●）（● ） | （__人__） | （｀⌒ ´ | いえ本島さん、僕は気を遣ったわけではありません。 . { | { ﾉ ただ思ったところを口にしただけで… mｍ ヽ ノ （⊂ ￣￣￣ ヽ ￣￣￣| | . ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ わかっていますお。 中禅寺さんは、そういう人ではないですお。 . ／ ノ ー ＼ いまお話してくれたことは、ほんとによくわかったんですお。 | （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ …だけれど、問題が解決したのは、やっぱり皆さんのおかげですお。 . ノ ｀ ⌒´ ＼ やる夫の無茶や無鉄砲のせいじゃないですお。 ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､.＼ . | （●）（●） .| ! （__人__） | いえ本島さん、僕たちは依頼のままに動いてきただけです。 , っ ｀⌒´ | / ミ） / ./ ノゝ / あなたが探偵や僕たちに依頼していなければ… i ﾚ'´ ヽ | |／| | | ＿＿＿_ ／ ＼ そうですお。 その通りなんですお。 ／ ─ ─＼ 皆さんが、やる夫の依頼を聞いてくれたからなんですお。 ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | やる夫の言うことを、真剣に聞いてくれて ＼ ｀ ⌒´ ,／ どうすればいいか真剣に考えてくれたからだと思うんですお。 ノ ー‐ ＼ ／´ ヽ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ ／￣￣＼ . ／ ノ ＼ ＼／｀i | （●）（●） ./ ﾘ . | ｜ ..| / | _____ ﾘ ﾋ 大河内さんが、やる夫の相談に乗ってくれて… . ヽ `ー'´／/ ,｀弋ヽ ＿＿ ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ 探偵さんを紹介してくれて… ／ : : :介〈 `ｰ〈::....ノ Ｖヽ | : : : : ::〈 ｢｀ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ //:| | : : : : : /: | {::::} ﾌ-､｀ｰ┴‐- │ | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::| , ─── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿＼ っ , ──── ､ / |ノ/ ⌒ ヽ ⌒ヽｌ っ ／/⌒ヽ⌒ヽ ＼ ｌ |─| ･|∠ | /／|／ ・|・ ＼|ヽ､ ヽ （（ Y⌒ ` ー ﾍｰ ヽ / `ｰ●ー ′ ＼ ヽ 益田さんとカズドラさんが ヽ_ /⌒ヽ＿＿＿つ | 二 | 二 ヽ ｌ ／⌒)､ ヽ | / ｌ ─ | ─ | l 親身になって話を聞いてくれて… | ､_,(_ﾉ >､二二二) ヽ /￣￣￣￣￣＼ | l ヽ＿_ﾉ ／ .l／ ＼／ ヽ､ ヽ＼ ＿_（ 二二 ノ | / 調査もしてくれて… | l | ＼ /⌒ヽ-`━━Ｏ━━━━━く ヽ＿ ／ | |＼ ｌヽ__ ﾉ＿＼ / ヽ／ ヽ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ . .｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ ─────────────────────────────────────── ,.'" _,,. -…;., ヽ 〈i'"（(´ __ 〈; } i |: ／ ｀ヽヽｆﾊ. } |i {イｱ :.:.:.}|ﾄi } _... -‐― ７ {:: :.:.:.ｲ_ﾊ { ／ ￣ ｀:.: ヽ＿ , :.:./:.:.:.:.｀ﾍ ＿ ｨ ':.:.:.:.:.:.:. `{_ ., ｲ:.i:.:.:l:.:.:.:.:.￣:., :.:.:.:.:_:.:.:. | _... -:.:.:.:.:.:| :.:|:.:.:.:.:.:／ .:.:.:.:.:.:.:.三ﾐ､:.:.:.:.:.:.: . _ ｷﾞｭｯ…！ ｀￣｀ヽ:.:. :.| :|三／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣_＞ _ , -く ヽ__ ﾊﾉ.: :.:| ,ゝ' .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／／＿_ /--‐､{￣:.:.:| ／∧: .:.:.|/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.:.:.:.:.z＜ミ r' ´｀ヽ :ｿ￣`:.! __／_. '-‐-:.:.ｲ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ﾐiミ:.ヽ l :.ｨ- ' ヘ、:.:.:.:.} ／‐ ''´ .: ／ :.:.:.:.:.:.:.:':.:三|ﾐミ:. ヽ、:.:.: ）:.､:.ヽ. /´ -―-､}/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:三}ﾐ:.{:.: . ＼:.:.:.:.:′ヾ､:.:＼ / ′ .:.:.:.:.:.:.:.:.:三/:.:.:l|:. ｀マ:.:.:.:.:.:.:` ｀ ｰ== / .:.:, { .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:三／:.:.:.:.:}:. ─────────────────────────────────────── 探偵さんが、やる夫と一緒に怒ってくれて… やる夫以上に、早苗のために怒ってくれて… .｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ . .｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ ─────────────────────────────────────── 圭!|!' |i!/ r'|三彡l|圭圭圭圭圭圭圭圭圭|li! ＼i ｌ |彡てijﾃ ）|圭圭圭圭i圭圭圭圭|i! ,i|ｌｌ丶-＝=≠ ||i圭i!｀ｉ!圭i!圭圭圭|ｌi! ,ｉ||| ミ〃ヾ｀ヽ ! /ﾚ´ /圭 i!i圭/,'/i! ,ｉ|||| ,'＿/!从i! i!,' '）,'' ll|||| ,'゛´" ′ ヽ!!| ^ / j ） ／ ｰ‐'´｀ｰ‐'′ ｲ｡._ /／ｉ||圭ゎ｡._ ＿r'￣￣＼/￣￣＼ 丶_____ ／,' |!|圭圭7ゎ｡..／／!＼/｀ヽ／ヽ ＼ …ﾊﾞｻﾘ / !||圭圭圭!／／／ ＼ ／ , ′/i!||圭圭!／／／ﾌ7ゎ｡._ ＼／＼￣￣￣＼ ,'/圭||圭l／／／圭圭圭刀ﾌ7ゎ｡._ ＼ ＼ ヽ/ ／/圭i!||l／／／圭圭圭圭圭圭圭圭ｽ＞｡ ＼＿＿＿ ＼／＼ /"｀｀ヽ/圭i!i／／／圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾘ｡._ ＼＿＿＼／ ＼ ｀ヽ、 ＼,／／／圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭川i 、 ＼ ＼ ─────────────────────────────────────── 中禅寺さんが、知恵を貸してくれて… やつらに、『呪い』をかけてくれて… .｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ . .｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ ／: : : : : : : : : : : : ;.ｲﾉ＼ : ', i: : : :u. : : : : : ;. - '´ ′ │: } . . ' _ 二二 _ .､ |: : : : : : :/／_＿ l / ／ /´ -‐…‐- .｀＼ |: : : : : : :L -‐{〒ぇ>‐rfデ1 / u. /´ i !｀ヽﾄ､ ヽ: : ｆ ヽ;| ￣ ト -〈 . ,ﾍ ,' i ! ! | |i |ﾊ i ヽ ＼:! ぃ ′ ./ / ゝ! ﾉ| ! !::__!::ノ ´ ￣ i::.i ｜! `!ヽ.、 r_:三ヨ / ＼ .| .:i i :i i |´ 一 ｰ ｀!､ﾊ:! L:_| ヽ ‐ / ｀ヽi 从 i i | ニﾆﾐ .ﾆニ !:::::| │ ＼ 亅 | ＹﾊｉﾊN {r::ﾘ｀ ´{r::ﾘ '::::N │ ＿_二二ニヱ‐ ､＿ | ヽゝ ´´ ｀｀ﾊ!｀ r弋/ _ -‐ フ´ |￣ ‐- .._ . |∧ Ⅵ! ′ ,':::| ,. ‐ '"´ ￣＼=ﾆラ'´ ! ￣ ｊ/∧ _!::｝ 、 ⊂' ..ｲ:::::| _ ／ ／ / |／ ＿＿＿_」 / ///∧´ ∨ ｀ ,.... ィ´ﾞY:::::| ／/ /. | ＼ / /////∧ ヽ {ﾄ､∧ |::::::! / 〈ヽ / | ＞ / ,＜￣￣∧ } ｀ヽ ＞''} {￣｀ヽ ─────────────────────────────────────── 篠村議員たち、久我社長たちが、謝ってくれて… やる夫たちのこと、わかろうとして… わかってくれて… ─────────────────────────────────────── ' .l:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:./:.:./ ',:.:.:.:.',､:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､':.! l:.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:./:.:,イ:.:./ ｰ‐＼:.:.:',＼:.:.',､:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､! !' l:.:.:.:.:.:／／ /:.:/ ー､ .,＼:､ ＼',｀､_:.:.:.:.:.:.l .l_:.:／‐--､/／ l l ` _,-`'´ ｀‐､:.:.! ./.┌―――｀‐-‐'┐l! .ヾ┌｀‐'´―――┐ヾ, . l l .| ⊂つ‐--ｏ l―――|-っ--‐､つ､ . | l l .l l | と / __,-'|￣￣￣| /､ ＼ヽ | l l .ヽヽl＼〃 ￣´ | .|.l ｀￣´ .ιλ// _,-'´/ヽ_',〃｀――‐‐'l l｀―――‐‐' l／ヽ‐､_ '´ / l .! l.┌――'´.l . l ｉ ｀―‐┐l ! l ヽ ./ .l !.l l .,‐,-,-,-,-,-===,-,-,-,-,-､ .l ! .! .l .ヽ . / l !l.!.(‐,‐,‐,‐,‐,‐,‐,‐,‐,‐,‐,‐,‐ ,) ! ! l ヽ / .l ヽ ｀￣￣￣￣￣￣￣￣´ l_/ .l .ヽ ./ l .ヽ =≡≡≡= ./ .l ヽ .｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ . :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ ﾞ‐ｯ:::::::,, ‐'´ ._,,.. .... ....,,,,,,_｀''-､:::::＜゛ l:::::::;;/._ ;;=＼ .,i''''ﾞ ＼ ｀''ri､ﾞ'ｉ;::/ ＿ ￣ｌ.ノ / ＞l,,,..!.＜ _.! .∧`〃 ､.ヽ ／ ｀＼ .／'l .∧i..__/ " ｀!´゛ ＜ ＞ ｌ'i l ,' ｜ .! ., !< ＞= ゝ-ｯ''''" ∨ ./ ,.. -―ー..ｒ'"ﾞﾞヽ .,i" ﾞjl｀- ∨ ゛ ._,,,.. ―ｰ―- ..,,. ヽ ／ ''‐、 .ヽ.,..i', ,..''" /./ ´ _..-'"゛ ｀'､ .!._ ／ '''-､ ヽ .ｌ │', _..-'"゛ , -- ､ ｌ !l: / .'''ｰ､ ヽ ｜ l ! ´｝ ,,,,,,,、 .／ ! .| l . i′ ,.. ､ ｌ ', / .,./ ｌ ヽ ./ ﾞ" ./ │i′ / ／ ﾞl, ｜ ,./ ￣ / ヽ .ヽ !､ _..-‐ﾞ .／ノ,! il ﾞl, .,..＜. ..,ノ''| ／ _..-'ﾞ＼ ＼,, ｀'''ｰ''''''^ﾞ´ ._,, ‐ ／ │ ,,|`ｰ'''" .´ `Yﾞ゛ , ‐'ﾌ:;:;:;:;:;:;:;:;｀'t-..,ﾞ''''―――'''''二 -'"゛ _,, l‐' ! ._,, ‐', / |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::! .ｌ .￣ﾞ^^^ﾞﾞﾞ´ .,..-'"゛ ./ ─────────────────────────────────────── オカマさんたちが、助太刀してくれて… 頭に血が上って、バカなことをしようとしたやる夫のこと、止めてくれて… ─────────────────────────────────────── | .ﾊ //≧=､/≧ ､ | ／ / ／ / ﾊililililililili｝ﾒ | ﾊ ∧/＼ ｛:::::o::::ｧ､≧彳 , -－' ´ ／ ／ ./ 彡三ﾐv彡三ミ | ハ / i!ﾊﾐ､≧,,;,i!;;;;;ハﾐ | , イ ＿＿_.∠'／＿__/＿ // ilil｝ilil｛ ﾍﾊ | ..∧ .ﾊ | | ilﾐ三三彡'" ー| _ ｨ ' ´ 三≧＿＿ナ／￣￣ﾌ￣ |::| illﾉ:水小 ｿ/ .| .∧ i | | | ￣ ￣::.´ ゛＝. イハ:::::o:::ｧ= ､＿ / |::| / /ilililヾ ｛｛ | ハ .| |Ⅵ ﾉ ヾ ﾐ＝ゞ;;;;;;;ノィ彡/／ ｲ::| /://∧∨/ﾉﾉ | ﾍ .| Y/ .:.; ￣ヾミ彡彳／ ／ ｀ﾐソノ|::| |::|￣ | ﾄ | .|人 .:::::/ ／ .／ |::|─|::| | |＼ V/ .＼ ､,＿ ´ .､＿／＿ ィー'ﾊ´ |::|::::::|::|＼ .| |::::::> Y＝＝=.＼ ヾ-｀＝ - ＿, ／-─イ:::::::ﾊ |::|:::::|::|::::::＼ .| |:::::｛､ヽ ii! ｛i::::＼ ..￣￣::::￣ ／ ｛/::::::::::ﾊ. |::|:::::|::|:::::::::::＼ ハ |::::::ｿ ＼＿＿≧i｝::::＼ ￣ _ イﾉ ｛/::::::::::::::::i |::|:::::|::|:::::::::::::::::＼ |:／:::彡＝＝イ￣￣￣. ＞- - ─tj ´:::::ﾉ￣ iソ::::::::::::::::::| ´ﾊ:::iﾘ:::::::::::::::::::::: :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ . :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ ／￣￣ ヽ, ＋ / ', + {0} /¨`ヽ {0} …この件で出会った人たち。 * ／⌒, ｌ ヽ._.ノ ', やる夫を助けてくれた… ./ / ﾘ `ー'′ ,' ＿＿/ | ／⌒ヽ <´ ／ ヽ' 、_, ヽ やる夫のかたき討ちに 〉 `ヽ´ヽ ） ノヘ | 巻きこまれてくれた人たち… 〈 ＼＿＿/, .ｌ／ ヽ .ｌ 〈 ＼＿＿／_ノ ヽ ＼＿_／ `ー'′ ,､.＿___ ＿＿,､ 三⊆ﾆ Y_,,, ,,,,,_i´ﾆ⊃三 ,ﾆ､ <Ｘ'ｒﾖﾐ 〉⌒〈 ﾐXZZ> , ﾆ､ . Ｘ_・_ ﾞ､ ７⌒ｋ`-,|'´~~`|,-'’{人 V´ _,・_X ／´ `､ Ｘ’／ `ﾄｪｪｲ' ∧ V `＼ 《 =《..''―''.,,λ~~.k,,.‐-'´ﾞ／／ もし、誰かひとりとでも ＞ｘ.￣''´ ﾐ_,,ＹＹ,,_ﾐ７''´_／ ｒ-､､､＞''´＞ｘ＜_. | |.._＞Y'´~二ﾆﾆﾌ `=-==-''´_,='´} ,ｦ . Ｖ .R { ‐-=三ﾆｱ 会えていなかったとしたら… ＾≧=''''´_,..=ｲⅳ. ⅵ .トﾆｪ'''´ `=ﾆ-／ⅳi. /.ⅵ ＼ . ／.ⅳ'´,_〉 . 人`､ⅵ ＼ ／ⅳｲ / /７.ｒ‐ｭ ⅵ |Yⅵ ＼ ／.ⅳ三{ || | | | | .| ! |..}...ⅵ ､ __,r‐､,ｨヽr ､ _ / ,斗'＾乙_丿ヽ r'⌒ f ｬ:ｫ rｬf イ ソヽ Y⌒ソ_ j '¨´ j_¨¨｀ Y⌒ヽ. ） かたき討ちも果たせなかったし ゝ ｉ .rt''T |｀Tｉ ｉ ｰく （⌒ | T¨´￣｀ヽ |_ソくﾉ ,ィﾆつ ⊂ニヽ .＼ Y⌒（| i:.:.:.:.:.:.:.:.| .!ｰ' ） ／/¨´ やる夫も『人』には戻れなかった。 ＼:::::＼ ＼ ∧ '; : : : : :.| j｀::::::/ ／/｀ ＼／＼ ヽ/ .'､ fTTTソ∧:::: /／ / .＼ ＼」:i ＼ヾﾆィ/ i::/ / .＼ ﾞ|:| < .7 }::{ ／ ＼ ＼ ／／ .ヽ |::. ヽイ .|:: y′ ,} ） （ { ／Y:: ',ヽ〈 _,....> ノ |:: |', ／ ／ そんな気がするんですお… ＼＼ ／;X |:::::::', ,>p qヽ ﾉ::::|x', __,...．-‐=≦:ﾞXXX|:::::::::':､ ／::::::::|Xﾊ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | } . ヽ } … … … … … ヽ ノ i⌒＼ ,__(‐- ､ …本島さん、あなたは… l ＼ 巛ー─;＼ | ｀ヽ-‐ーく＿） . | l _-─―─- ､._ ,-"´ ＼ …中禅寺さんは、やる夫の中の『鬼』の力が / ヽ 問題を解決させたって言ってくれたんですお。 / ＿／::::::＼_ヽ | :::::::::::::: ヽ l u （ ●)::::::::::( ●) でもやっぱり、やる夫が一人で怒っていただけじゃ、 ` ､ （__人_） / ずっとずっと八方塞がりのままだったと思うんですお… `ｰ,､_ ／ ／ `''ｰ─‐─''"´＼ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ 皆さんがやる夫たちのこと、わかろうとしてくれたから… ／:::::::::: u. ＼ |::::::::::::::: | やる夫と一緒になって怒ったり困ったりしてくれたから ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ 解決したんだと思うんですお… /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） …ﾋﾟｸ | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 「一緒になって、怒ったり困ったり」…？ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ 本島さん、それは… :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ …そうなんですお。 ／ _ノ ヽ､_ ＼ かたきが討てたのも、やる夫の気持ちがおさまったのも | （ ●） （● ） | みんなみんな、皆さんのおかげだと思うんですお。 ＼ （__人__） ／ γ⌒ ｀ ⌒´ ⌒＼ / ,､ . / ｀ｰ- ､_ / . l ＿ ヽ し | ｉ /:::::::ヽ } もしやる夫が、皆さんに出会えていなかったら… | | {::::::::::::} 丿 | ゝゝ― ' | ＼＼＼ 皆さんが、やる夫たちのこと l ､ { } わかろうとしてくれなかったら… ヽ ／ ｀┬― ´ . : ＼ : : : : : : . . . . . . . . . . . . . . : : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ーｧ‐-. : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : :￣￣￣￣￣￣ /: : : : : : : : . 「かたきを討つことはたぶん出来なかったろうし、もし討てたとしても…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,,, -―- 、 ,,, - '' ', ,, - '' , l _ ... - ‐ '' ´ -‐ '' ,' ー－ '' / 、__ , ' ヽ ,,, - '' ｰ- ... ＿＿__ _ ... - ‐ '' ヽ､ ＿... `ー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「『鬼』から『人』に戻ることは、たぶん出来なかったと思うんですお」 「…ずっと『鬼』の心のまま、近くの人に当り散らしていたかもしれないんですお」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣ l | ＿＿_ ﾞi 人 ＼ ｀T''――' ＼ ヽ'"ﾞﾞﾞﾞﾞ'''‐-､ ｀‐ ; ||l‐-､,, ｀ﾞ‐――――'" ; ﾞ'､ ,｀'‐; ||||||||||llii≡ッ-､,,,,,,,,＿___; ; ｀'i; i ｀; ||||||||,-､￣/ ｀ﾞ'''''‐‐‐-;,,__,,---'" | | ; ;: |||||,‐ﾞ' ,' i | | ; ; |l,‐"_,, | .| ; ; ﾞ‐'"i | :.::/ ; ＼ / |.:./ ; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「やる夫も、それに、早苗も… もしかしたら、ずっとずっと…」 . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ … … … … … _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ … … … … … :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ …だから、だから… ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: | 中禅寺さんも、探偵さんにも ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ やる夫は、ほんとうに… /:::::::::::: ＼ /:::::::::::::: ＼ ヽ o ゝ ヽ-‐―ｒ 。 ____＿冫 ＼ o ／ ｀ヽ 从 （ ヾ-r 〈 ） ０ ソ ｝ …ﾎﾟﾀｯ ) ノ ゞｲ"ヾ ｿ ( ノｒ-´^~ r-ー⌒｀ ,.、 「ほんと… にっ…」 ,,,, _ ⌒ゝｿ / （ 丿 （ ) ﾎﾟﾀ… ヾ / ＼ ´ / ﾉ 。 。 （） . ／￣￣＼ ／ _ノ w＼ | （ 一）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ （「一緒になって、怒ったり困ったり」か…） ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 （やはり、そういうことなのかもしれないだろ） ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ （…きわめて不本意だが） :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ ／:::::::::: ＼ ほんとに、ぐすっ… |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ ；/:::::::::::: ＼； ほんとうに、おせわに… ぐず… ；/:::::::::::::: ＼ ヽ； ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）） . | （__ﾉ_） （あんたの言葉のほうが、正しかったのかもしれないな） | ｀⌒ﾉ . | } . ヽ } （なあ、榎さん…） ヽ ノ .> < | | | | … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : ::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;; : : : :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::: ::;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: :::::::: :::::::::::;;: : : : : : :::::; :;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : :: : ::::::::::::::: : : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;: : : : : : ::::::::::::::::: : : : : :;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; : : : : : ::::::::::::::::: : : : : : : : : : : ::::::::::::::::: : : : : : : : : : : ::::::::::::: '"~~"''ヽ,,_ : : : : : ::::::::::::::::: : : : : : : : : : : ::::::: :;:;;:. .::. .:..:..~~"''ｰ､,, : : : : : :::::::::::: _,,,,,､､-─'''''''""""ﾞ''ｰ:;:;､,,,,_ :;:;:.:.;.:;.;:.;.;::;:.;:.:.::..:::....:...￣~"''ｰ-''ｰ-‐'''ｰ;;､､'':;.;,;,;,,_: ;.: ;;.;...;..:;;....;..:... .:... .: ..ﾞ'''""ﾞﾞ''''" 幵.;:;:.;:.;.; :;..;.; .;.:;.; ;..;.;:.:.;:. ;...;.;. ,.. .. . . .. .. . . .. .:,; ;.,:,.,.ﾞﾞ"''ー-､;;:;,;;,;,:,.,.,.;..;.;, .. :.: . :. :. ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ… ;,,∠△''',,;;;::.:..____"ﾞ''''-､、'',,,, ＿ _ _,,,;;;;''''"r'二△''''''~~;;;、,,,,-'''""'',､,,..,,..,.,.. .;.;.!#!-!､,､,;;:.::..:.:/二△ ｒｉ─i '''""''';;,;,,人...ｌ:田.旧;..:./￣/￣￣￣/△￣￣￣ヽ .;.;.;..;y,===､===.l::::::傴l l.|田|.;/７ﾆヽ....Lｌヨ;,,/''''7ヽ,,,:|ﾛﾛ| 田田l田|::ﾛ|田l田田|lf ,.,.;.;/ l:|田|:| 田|[],!!､ヽ＿＿＿l､|_田l,:..:......:.:,l二Lﾛ.l::.:|ﾛﾛ| 由由l田|::ﾛ|田l由由|ll_ ＿l＿_l＿_.l＿_l＿_l＿_.l＿_l＿_l＿_.l＿_l＿_l＿_.l＿_l＿_l＿_.l＿_l＿_l＿_.l＿_l＿_l_ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | ＿|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿_|＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ／￣￣＼ ／ u. ＼ | | | _ノ ヽ､ | l ー ー } ヽ （__人__） ./ ったく、今度という今度は… >. ｀⌒ ´ く｡、 _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i 寿命が縮んだだろ、常識的に考えて… 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;! ┌──‐|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|──┐ │:::::::::::_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ::::::::::::│ │:::::::::::!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ::::::::::│ │:::::::::::!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ : :::::::::| ﾌﾞﾙﾙﾙﾙ… │:::::::::::ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ : ::::::::│ │::::::::::::::::`| ^'='^ ﾑ'′ :::::::::│ ヽ │::::::::::::::::,rﾄ､ ｰ=＝=- /| : :::::::::::::::│ ::::＼ └──／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､───┘ ヽ:::::＼ ＿＿.'／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿＿＿,, 寿命だと？ ふん拝み屋め、抜かしやがる。 '´＼:::::＼￣.／ ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼ 堂々たる役者っぷりだったじゃあないか。 ＼:::::＼＼ ﾞ､ :::/::::::|:::::: ／ ＼:::::＼ `ヽ、 ﾞ､＿ゝ ./＿.|::: ,-､ | _,..- "´:: ＼:::::＼／ i ヽ / i ,, ='"´ ::::::::::: 流石は京極 、なかなかのお手並みだったぜ。 ＼:::::＼ ﾞ､. ∨ ﾉ ,-'´::::::::::::::::::::::: ＼:::::＼ | .|. | ,-´:::::::::::::::::::::::::::::: _..,,ｒ-=‐¨´" ＼／"´~'-.,、 |／::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ ｀^-＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: _.,..,.‐' ／｀^ヽ、::::::::::::::::::::::::::::,.‐ f / 〉､:::::::::::::::::,.‐'" _.,-'''/ ヽ、 `‐-,. ヽ.,、 ／ .l:::::::::::,.‐'" ／ ／ ー‐｀'ヽ--イ´::｀ﾞ‐- ｀^~ /::::::／ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼ | ー ー | | （__人__) u. | . | ｀ ⌒´ ﾉ ﾌｳ… | } ＼ -､ 何が役者だ、まったく。 安全運転で頼むぞ探偵。 ヽ } ､（__丿 荷台の益田君を振り落とすなよ。 ヽ ノ _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i まったく、あんたに仕切らせるからこんなことに… 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ r（:::::::::::::::::,、_ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::: ゞ, ｒｒ～ヅ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾌﾊ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::: . l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: 〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::::::: はははっ 、さんざ文句を垂れてるが . / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ::::::: ﾔ /.. "´ ２ﾉ/ l::::: 実に楽しそうに呪っていたようだがな？ . ヽ.ﾆ,｀ __／ :l:::: . 'ｰr_‐;ｧ ｨ l::: 〈.. /:{ ヽ 喜んで貰えたようで何よりだぜ。 ｀} ／:: ! i 丶、,､. イ:::::: ! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | u. （ ―） λ ヽ | （__人） ヽ ', __,/会ｭ｡. ⌒ﾉ | | 楽しそうだと？ ,.x幺ll ''寺ll≧ｭ｡ゝ ノ | | それどころじゃなかっただろ！ ,x幺llll圭圭圭圭圭ﾘヽ.´_ノ | | ,.x幺ll圭圭圭圭圭 ,.x幺llヽ | | 3人まとめて催眠術をかけた上に… ,x幺llll圭圭圭圭圭,x幺llll圭圭ヽ | | /圭圭圭圭圭圭圭/圭圭圭冝冝宜-､,､_,全 | /圭圭圭圭圭圭圭圭ｉ!|圭i|!i|!i|圭圭圭ﾉ/i!i圭丞 / ─────────────────────────────────────── /:::::::::::::ﾊベⅣレ'＾ ﾐ=-:::::::::| /::::::::::::厂 ⊂ﾆ⊃ ミヽ:::::::::ア ／ :::::::::::::| 〃,,＿ ∨⌒Ｖ ＜.＿::_;::::::::ﾊ ⊂ﾆ⊃ '/托い ∨＾ｌ あ？ ああ～、はい。 言ってましたよ～ / ::::/| :', /ﾞ赱ハ ¨¨ .!ﾊ | |:::::/: |::∧ '¨ | :::::::::::::: |ノ | l／ |/:::ﾍ :::::::::::| :::::::::::::::::: |ィハ 怪しい占い師と手を組んで、 ∨ `、::::::: ＼ r ● ,∨ 篠村家を乗っ取るんだって～… ヽ● / :| ＼ ▲▲ ィ1 / |_ …ﾆﾍﾗ… ヽ、-< ～ / ／ヽ もしもうまくいったなら、ぼくたちにも `ﾄ-▼‐＜ /_／ ｛ お嬢様を味見させてくれるって… へへへ… ／| r＜￣ 人_ 「知っているかぎりの情報も、喋らせなければならなかったんだからな…」 ─────────────────────────────────────── 〃 i, r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ! :l ,ﾘ|} |. } . {. | ′ | } ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< …そして、その情報を手がかりにして !∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| あの油揚げ親父どもを言いくるめて ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.| まんまと脱出してきたってわけだ。 . ヽ.ヽ {:. ｌﾘ . }.iｰi ^ r' ,' !| ヽ. ｰ=＝=- / ご丁寧に、天罰決行まで . ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ 連中の動きを封じた上でな…！ __/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u. （ ー）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ 動きを封じるだなんて、そんな上等なものじゃない。 | ,.<))／´二⊃ こんなの、ただの悪あがき、時間稼ぎに過ぎないだろ。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _.｡ｬぁ入ｌ ´ヽ〉 圭iil圭l/ __人〉 一刻も早く司直を動かさないと、 圭圭/i| / `ヽﾍ､_ またお屋敷に招待されてしまう羽目になるだろ…！ 圭!i/!i!| /i!〉 〉〉圭ﾞ'=､ !i!ｙ圭ﾘ| /基|ヽ //圭圭!ｉ!! ン圭/:|/i!i圭|＼ソ /圭☆圭i!i| 。 O ＿＿＿Λ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;:;:;;;:;:j:;;::;:;:;:;;::;:;:;i:li:;;::|;:;:;:;:;:;:|;;::;!i!;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;; ｼｰﾝ… :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;;;:;;;:;:k:;;:;:;::;;:;;::;:;:j:;:;;::l:;:;:;:;:;（i!;:;:;;:;|::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::|:;:;:;; :;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:i!:;:;;:;:;;;:;:(;:!;;::;:;:;::;:;:;:;:|:;:;ik/;;:;:;:;;:;;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;; :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;;:i!:;:;;;:;:;;:;:;;:::;:;::;:;;:y::;;:;:ヽﾉ;;;:;ﾊ､;vvヾﾍw:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:; 「ほうほう… では、婚礼までは手出し無用と？ :;:;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;:;:;;;:;:;:ヾ:;:::;:;:;:ヾ;:;:;:;:;;`ｰ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿,ノ;;:;;:;:; :;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;､:;:;:;:;;:;:;;::ヽ:;::;:;:;;:;:;;:;::;:;;:;:;:;:;｀ー-､＿__~"''"^'"''ﾞ｀_,-‐'´;;:;;:;:;;:::;:;ノ:: :;:;:;:_ノ;;:;;;:;;;:;:;:;ヽ､;:;;;:;:;;:::;`ｰ-､;:ζ:;｀ー-､;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:｀ｰ-､;;＿＿＿＿___,-‐'´;;:;:; そう仰られるのですかな、華仙姑処女どの？」 ‐'´;;:;;;ノ;:;:／:;;:;;^ｰ-､:;:;:;:;:;:;:;:;:`ｰ -､:;:;;:;:;:;~:^";:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;;｀ﾞ';;:;==;;;; |W "" Vv,w,.vw,.v"ji,,Iw,,MW w,,Mv,w,.vw,.vW "" V"ji,,Iw,,MW "" w,,Mv,w,.v "~ ~""~'"'" ~~""~'"'" '"'"~~""~'"'" ~ "'''~"''""'''~"''" "'~ _._.｡ｬぁ圭圭圭ﾌ7ゎ｡._ ｲ圭圭圭圭圭圭圭圭圭ゎ｡._ /圭圭圭圭ｲ ﾄ圭圭圭圭圭｡. !/圭圭圭|||l |||卅圭圭圭|ﾄ、 ﾘ圭圭圭||| ! ﾘ圭圭圭圭||! その通りです、櫻井次官。 ｀ﾟ'!||圭||ktj-、 ,ｨtjｧ!||圭ll!|ﾘ 僕の術で、息子さんのお友達の口は ヽlゞ ,´|ヾ ! ,'|_/ 事件の記憶ごと封じ込めましたが… ＼ (_人__) ｲ > `￣´ /|l｡、 これから彼らの周囲も含めて、 _.｡ｬ彳l|::l ￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ 辻褄合わせをしていかなくてはならないので。 _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i どうかこの僕に、一任していただきたいのです。 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ 圭圭圭圭圭圭冫圭圭圭圭圭圭圭||i ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡| V~~''-山┴''''""~ ヾニﾆ彡| / 二ー―''二 ヾﾆニ┤ <'-., ￣￣ _,,,..-‐､ 〉ニﾆ| …ｷﾞﾛﾘ /"''-ﾆ,‐l l`__ニ-‐'''""` /ニ二| | ==＝､! `＝====､ l =ｌべ=| …承知しました。 それではお任せいたしましょう。 . | `ーﾟ‐'/ `ー‐ﾟ―' l.=lへ|~| お手を煩わせる事になり、まことに申し訳ない…！ |`ー‐/ `ー―― H<,〉|=| | / ､ l|__ノｰ| . | ／`ー ~ ′ ＼ .|ヾ.ニ|ヽ しかし、それならそうと早く言って頂ければ…！ |ｌ 下王l王l王l王lヲ｜ | ヾ_,| ＼ おふざけが過ぎますぞっ…！ . | ≡ | `l ＼__ !、 _,,..-'′ ／l | ~''' ‐''"￣| `iｰ-..,,,＿,,,,,....-‐'''" ／ | | -―| |＼ ／ | | | | ＼ ／ | | ／￣￣＼ ／ ＼ | | | _ノ ヽ､ | l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;〇:;:;} …ｼﾞﾄ… …それは失礼を。 ですが… ヽ （__人__） ./ >. ｀⌒ ´ く｡ こうでもせねば、僕が「華仙姑処女」であると _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ 納得していただけないと思いましたのでね。 _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i いたずらに混乱させたことはお詫びします。 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i どうか今後とも、変わらぬお付き合いを… 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾄ、:::::l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::! ';:::::i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::／ヘ|::::::::::::::::::::::::::! ';:::l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |:::::／／IIj:|:::::::::::::::::ﾄ::::/ !:! おっ、親父？！ どういうことなんだよ！！ :::::::::{:/:::::::::/::::::/ !::/ ヽ |;iｊ |::::/ﾚ:::::/ |/ ﾘ ::::::::::i:::::::::/ |:::/ i/ ヽ7 |:∧ |:/ ′ ::::::::::::::::::/ |/ ﾞ ヽｿ 華仙姑処女は… 尾国のヤツは ::::::::::::::::∧ ＼ 死んだんじゃなかったのかよ？！ ::::::∧:::/ ｀ｰ U ／ ::::/ ∨ ( ￣ 7 / ／ﾍ ￣ , ' なんでこんな得体のしれねえ野郎が ＼ ＼ ＿ / 華仙姑処女だって言うんだよ？！ ＼ ＼ / ｀ ー - ′ ＼ ＼__ / ￣＼ ＼ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── _,,. -‐-,､ <Iｴ¨-‐＜:彡"'ﾍ. ,∠ __ ＼彡"ﾍ. . ／__／ﾞべ> ／=彡"ﾍ. ＼`"ﾃ''ラ , 〈ﾊ'ﾆヽ彡'ﾍ …聞けばなんでも答えてもらえると思うなと ／ 二.´ V〉ｿﾉ::彡'ﾍ 何度言えばわかるのだ、貴様は？ . / __┐ _＼ Vく=三彡ﾍ. . ‘ｰ ∠､-‐''´ | ＼ﾆ彡;へ、 └┐ │ ／／: : :人 華仙姑処女どの、すまんがこのバカ息子に | _,,. ‐''´／.／: : :／: : :＼ 説明させてもらっても宜しいか。 ￣ ＞ '´ ／: : :／ : : : : : : ヽ ∧ ／: : :／: : : : : : : : : :│ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ … … … … … ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _.｡ｬぁ入ｌ ´ヽ〉 …どうぞ、ご随意に… 圭iil圭l/ __人〉 圭圭/i| / `ヽﾍ､_ 圭!i/!i!| /i!〉 〉〉圭ﾞ'=､ !i!ｙ圭ﾘ| /基|ヽ //圭圭!ｉ!! ン圭/:|/i!i圭|＼ソ /圭☆圭i!i| r―――――――‐､ >､!!! _,,〃-‐ '''l≡≡| . / ヾﾐ-=＝ l ≡ | 〈ヾ.､ r=＝- /_ ≡| 恐れ入る。 …いいか哲哉、よく聞け。 た｡〉 "＝｡ラ .|Ｆ|≡| |` 7 ‐-‐ |Ｆ| ミﾄ | l ,, ､ ﾘﾉ ミ.| ＼＿ 「華仙姑処女」とは、人ではないのだ…！ .-―! l｀====ヽ .|＼ ミ| | ￣ /＼ ≡ _ ! ＼| | . / ｀ｧ-‐ '' "´ ／| | ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── . ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| なっ…！？ ひ、人じゃないだって？！ |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : | な、なんなんだよ、それじゃあ！！ ＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V ＼_! u ＿ ' ! ヽ ／ ｀t u ／ まさか、ほんとに化け物だってでも… ___,ｒ| ＼ { / ／ ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ | || |@｡ 二ﾆ二 ｡@| || ||┼┼| | || | || ／´￣￣｀ ＼ | ＿||＿ @|＠ _｡ @|＠ ＿||＿ ||┼┼| | || | || / ﾐ川川ヽ |,(二l＾l_) | ）（ ）|（ ）（ | (_l＾l二),||┼┼| | || | || 巛ﾊヾﾉﾉ川川川ｿﾌ うきききき… |===|z|=='>-<__>-<__>-<'==|z|===||┼┼| | || | || (, ,)ﾉ （､､） ﾉﾉﾞ |￣＼ |＿_}呂{...|(◎)=(l＾l)=(◎)|...}呂{＿_||┼┼| | || | || // .しゝ|.| ﾘ､_ ） ＼ |──┬┴─────┴┬──| ﾆニﾆ | || | || |.|┌,～,|.|ｯ ノ ＼ ＼ ┏━┓ | 中 _ll_.┌t⌒t┐ _ll_ 中 ||橆橆| | ||_| っ.|| (◎)/ (◎) ／ ＼ ＼ ┃御┃ | 〕〔 }H{ {ニ器ニ} }H{ 〕〔 ||橆橆| | ||_| // || （ ｉ /￣ ヾ ） ヽ ┃払┃ .]-[. |盥| ＼＿／ |盥| ]-[ |二!!￣ | || | .| 彡ﾐ ＼_|＼/ﾌ⊂ヽ＿＿／ /⌒ ┃済┃ 三三三三三三三三三三三三三三三コ￣￣￣ | ） ＼ ｉﾐ ￣ ／ ┗━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ! ,':::::::::: 、 ∨ | i:::::::::: 、 ､`''ｰ---‐''´ ヽ |. l:::::::: ／へ.＼` ｰ---‐ ´／,.ﾍ …つくづく愚かな餓鬼め。 │ ＼:::::::: ＿＼＼, /∠_ | 聞けと言われたら黙って聞け…！ |. /"ヽヽ:::=＝｡＝`,, /=｡＝=│ | { i⌒| |:::::` ｰ-‐' .::.＼-‐ ´│ ／|. l ト､|.|:::::: ｰ-‐ ' ::::::::::: l::-‐'.| いいか、「華仙姑処女」は人ではない。 ／ | ヽ.._||::r':; -‐‐' r __::::::::::::: l ｰ､| あの佐伯とかいう小娘のことでも、 _／ | /l!:::/:: ー----------ｰ'--.| それを操る尾国のことでもないのだ。 .! .| ./ ::|:::::::::: | | │./ ::|::::::::::: ===== |＼ | |/ ::|:::::::::::::... ,.イ .!` 「華仙姑処女」とは、『仕組み』の名だ…！ | |＼ :`'' ‐- ､::_:....... ,. ‐'´/| │ | │ ＼ ::::::::::::::::::｀~`''"::::::::/ .| | ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「情報網を張り巡らせ、人の秘密を暴き、弱みを握り…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ l:ﾊ , |:ｉﾊ ノ} _ -ｧ |:i:i:| /ﾔ __ -‐ ´ ノ |:i:iﾑ /ｬ| ,.-‐ ﾆ _,. -‐'´ j:i:i|圦 _,,,......,,,_ ノﾔi| ／ '' ､｀丶､ ,什i|少'´ ｀`寸ﾎﾔｉ:| ／ ヽ｀ ､ﾉ ,什:ijﾞ .ﾑ 寸i:i:| _ｭ-ｫ‐ｧ ア'´ , ヽノ j:i:i:i:i{ 爪 斤ｉ:! ＿_,. -― ´ / / / ／` _ノ i:i:ｉ:ｉ圦 .{i圦 /i:i叭 ´￣ | | | _／｀￣ {:i:i:i:i:i:i＼ Ⅶ:i千i:i:ｉ:ｉ:ｉ} | | |-┬ ¨ !:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:〕liｭ､ Ⅶi:i:i:i:i:i:i:ij '､ '､ '､_j Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〕l:i:i缶i:i:i:i:i:i:i:/: ＿'､ ┴ ¨ 寸i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「さらに催眠術までも駆使して、金を吸い上げるための奴隷を作り出す！」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ __,. ---───‐‐‐┐ ｀'‐､ゞ､_ '´ `ﾞﾞ ゞﾈ'ﾞ‐ヾミｰ ､_ ＼´､｀ﾞ`ゞヾミ''ゞ~＾`ｊi:| ｀ﾞ'-､ゞ ､ _,ノ;／／ `-- ─ｰ‐‐─‐--=! ｀ﾞ''-､ゞrt.;.ォ／／ _ ﾞ､／ /{ / 代 , 《ﾐ ､ ﾊ ／| ヽ:i; } . ／壱 ／／万:／| , ‐'ﾞ ／ ソ |≡≡|__|≡≡|彡|＿＿＿＿ _,.. ‐´fじ''´ ／￣／／.|≡≡|__|≡≡|／壱／／万:／| ﾉ_,. -''´ |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| ´ |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「その『仕組み』こそが、華仙姑処女の正体… 本質なのだ…！」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── /:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､ _:::::＼::::＼:::::', i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::', l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞ i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ な、なんでえ… そういうことかよ。 ∨ l::::l::::l:::＼ " U ﾍ::::/ もったいぶりやがって… ＼|＼!＼ ′ ∨ ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､ じゃあ『死んでない』っていうのも…？ ｀ ､ , ′ ／ ＼＿ ｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ- _ノ´∧_∧ ／:::::::::::::::::::::: :::::´￣／ /〈::ヾ∧ /::::::::::::::::::::: ／ミﾐ､￣｢｢｢¨ﾘﾘﾞ777 . /:＝＝≡ｼﾞ￣￣￣"＼ . ｉ:三三三/ ,.､_ ｀ﾆﾆゝ、 l＝＝＝ｼ '＾'''‐-ﾞﾆ７' / . !三三ニ└- 、 ＝==t ,,/ . l＝＝＝r'ﾆヾﾐ| ｀ﾆﾆ ＼ …そういうことだ。 l:三三三| {こ|ﾐ|. __,ノ r __ ヽ 尾国は死んでも、『仕組み』はまだ生きている。 . |＝＝＝ | に|ﾐ|. ／r'ﾆ.‐- ､.__ラ 彼奴の作り上げた情報網や人脈はな。 │三三三:ヽﾆlｼ / に二二ﾆZ |＝＝＝シ´ :| __ﾉ あとは、彼奴の抜けた穴さえ埋めればいい。 __／|三三／ :| | すなわち… /::::::!ﾆ／ `ｰ- ､..＿＿__,ﾉ`ｰ- ::::::::K ,ｲ:::::::|:::::: ／￣￣＼ ／ _ノ 三＼ | （ ー）（ー） | （__人__） … … … | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ … … … ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 「 『 凄 腕 の 催 眠 術 師 』さえいれば _.｡ｬぁ入ｌ ´ヽ〉 圭iil圭l/ __人〉 華仙姑処女は再び蘇るのだ…！」 圭圭/i| / `ヽﾍ､_ 圭!i/!i!| /i!〉 〉〉圭ﾞ'=､ !i!ｙ圭ﾘ| /基|ヽ //圭圭!ｉ!! ン圭/:|/i!i圭|＼ソ /圭☆圭i!i| ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── /:::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |/|:::::::::::::/::::::::::::::::: ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::_:::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::/≧､ ｌ::::::::::::::::::| ＼斗::::::::::::: |:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::: …ははん、そういうことかよ。 |::::::::/|:: / ﾘ弋､ _ﾉｌ ヽ| ヽﾚ; __ｿ ｌ j|人:::: 悪かったな親父、大分飲み込めてきたぜ。 |::::/ |:::fzlｌ ＾ー‐'´ ＾ ‐-'´ jｌノ::::: |/ ヽ.:::|ﾍ u. /ィ<" ゝ;八 ; /ｲ じゃあ今回の大掛かりな茶番劇は x > ､ ｰ ｰ ｲゝ:::｀＞ 『華仙姑処女』っていう仕組みを引き継いだ 〆::::;//ﾊ` 、 <´/ ｌ）:::}::: ﾃﾞﾓﾝｽﾄﾚｰｼｮﾝ ／/:::::// ＼ ｀‘´ / /::::7::::: こいつの 実 演 っていうことかよ…？ ﾉ::::/::::::《〈 ヽ／ﾍヽ ／ /::::/:::::::: r―――――――‐､ >､!!! _,,〃-‐ '''l≡≡| . / ヾﾐ-=＝ l ≡ | 〈ヾ.､ r=＝- /_ ≡| …そういうことなのだろうな。 た｡〉 "r_‐｡ラ |n.|≡| 後援者たるわしらへの示威… 「挨拶」も兼ねてのな…！ |` 7 ‐-‐ |ﾘ.| ミﾄ､ | l ,, ､ ﾘﾉ ミ.| ＼＿ .-―! !｀二二二ﾌ |＼ ミ| | ￣ いやはや、見事なお手並みに感服いたしましたぞ！ /＼ ≡ _ ! ＼| | まさしく『華仙姑処女』を継ぐのに相応しい…！ . / ｀ｧ-‐ '' "´ ／| | ／￣￣＼ ／ ＼ | | | _ノ ヽ､ | l ー ー } …それはそれは、恐縮の限りです。 ヽ （__人__） ./ >. ｀⌒ ´ く｡、 _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ それでは僕はこれで。今後とも、変わらぬ協力関係を… _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── _,,. -‐-,､ <Iｴ¨-‐＜:彡"'ﾍ. ,∠ __ ＼彡"ﾍ. . ／__／ﾞべ> ／=彡"ﾍ. ＼`"ﾃ''ラ , 〈ﾊ'ﾆヽ彡'ﾍ …まあ、待ってください。 そう慌てなくてもよいでしょう。 ／ 二.´ V〉ｿﾉ::彡'ﾍ こんな夜中に、外で立ち話もなんです。 . / __┐ _＼ Vく=三彡ﾍ. . ‘ｰ ∠､-‐''´ | ＼ﾆ彡;へ、 └┐ │ ／／: : :人 とりあえず 、中でゆっくり話でもどうですかな？ | _,,. ‐''´／.／: : :／: : :＼ ￣ ＞ '´ ／: : :／ : : : : : : ヽ そ う … ∧ ／: : :／: : : : : : : : : :│ ,―＝=７ |く ___ _> ｆll｀ｰU+' …ｻﾞｯ… ｀''､ ｰ=| _,,..-´:|ヽー-;ｰ..,,_ . ,－＝-, ,,..-‘≡≡:| ><´|≡::|ヽ . | l____ヽ.|≡ｌ≡≡≡| |::| |≡:::/::| . |(ｌｌｰ´_ヽ|≡|≡≡≡|.|:::|ｌ≡::/::::| 「 今 後 の こ と に つ い て … ！ 」 .. ４ ｌ__｀=|_|≡:|≡≡≡::||:::|'≡/≡| ／|＼,.･|::≡:|ヽ|≡≡≡≡≡:::/|≡::| ≡|/}:ヽ|:≡|::::|{≡≡≡≡≡:::{ .|≡::| ≡:| |:::|ｌ≡:|≡|:|≡≡≡≡≡:::|. .|≡::| :::≡ｌ|:::|'≡:|≡:|::|≡≡≡≡≡:::|. .|≡::| ', / | ヽ / ヽ ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ / ヽ ｀ ー―― ´ ∧__ ＼ ／ / 〉::｀丶、 （…ちぃっ、やはりそう来るかだろ…！） ／＼ ／ / /::::::::::::::丶、 ／:::::l ー――‐ ´ ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _ …いえ官房次官 、お構いなく… -‐::::::::::::::l ／ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;:;:;;;:;:j:;;::;:;:;:;;::;:;:;i:li:;;::|;:;:;:;:;:;:|;;::;!i!;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;;:;:;::;:; :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;;;:;;;:;:k:;;:;:;::;;:;;::;:;:j:;:;;::l:;:;:;:;:;（i!;:;:;;:;|::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::|:;:;:;;:;:;::;:; …ｶﾞｻ… :;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:i!:;:;;:;:;;;:;:(;:!;;::;:;:;::;:;:;:;:|:;:;ik/;;:;:;:;;:;;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;;:;:;::;:; :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;;:i!:;:;;;:;:;;:;:;;:::;:;::;:;;:y::;;:;:ヽﾉ;;;:;ﾊ､;vvヾﾍw:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;;:;:;;; :;:;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;:;:;;;:;:;:ヾ:;:::;:;:;:ヾ;:;:;:;:;;`ｰ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿,ノ;;:;;:;:;;:::;:;:: （ … ！ ） :;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;､:;:;:;:;;:;:;;::ヽ:;::;:;:;;:;:;;:;::;:;;:;:;:;:;｀ー-､＿__~"''"^'"''ﾞ｀_,-‐'´;;:;;:;:;;:::;:;ノ:::;;:;::;:: :;:;:;:_ノ;;:;;;:;;;:;:;:;ヽ､;:;;;:;:;;:::;`ｰ-､;:ζ:;｀ー-､;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:｀ｰ-､;;＿＿＿＿___,-‐'´;;:;:;;:;;:;:;; （まずい…！） ‐'´;;:;;;ノ;:;:／:;;:;;^ｰ-､:;:;:;:;:;:;:;:;:`ｰ -､:;:;;:;:;:;~:^";:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;;｀ﾞ';;:;==;;;;:;;‐､~ |W "" Vv,w,.vw,.v"ji,,Iw,,MW w,,Mv,w,.vw,.vW "" V"ji,,Iw,,MW "" w,,Mv,w,.vw ,,v "~ ~""~'"'" ~~""~'"'" '"'"~~""~'"'" ~ "'''~"''""'''~"''" "'~"''"' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｰ-､ _:::::::::::::::::::::::::::::::::! :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::／ヘ|::::::::::::::::::::::::::! :::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |:::::／／IIj:|:::::::::::::::::ﾄ::::/ ::::::::::{:/:::::::::/::::::/ !::/ ヽ |;iｊ |::::/ﾚ:::::/ |/ :::::::::::i:::::::::/ |:::/ i/ ヽ7 |:∧ |:/ ′ :::::::::::::::::::/ |/ ﾞ ヽｿ く くっ… どうされましたか 、そう怖がらなくても。 :::::::::::::::::∧ ＼ :::::::∧:::/ ｀ｰ ／ :::::/ ∨ `ｰ=ニﾌ / どうぞおもてなしを受けてください、華仙姑処女「さま」？ ／ﾍ , ' ＼ ＼ ＿ / ＼ ＼ / ｀ ー - ′ ＼ ＼__ / ￣＼ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 三三三__|/ V . . |;;;;;ヽ ／￣ヽ 三三/ | . i . |￣￣´ | 三三ヽ ヽ ∧ . / ６ | 三三三＼/ ＼_＿ / ＼ ＿＿ ／ 丿 …ｶﾞｻﾘ 三三三三| （⌒ ｀ﾞ''ｰ-、 u. ／´＿＿ 三三三三;ヽ / | ／ ヽ （中禅寺さんっ…！） 三三三三三＼;⌒ _,,..-‐ｰ-､_ / | ／ | 三三三三三三;;ー―´＿＿＿ ＿／ // ヽ 三三三三三三三三三三;ヽ＼ /＼ /ヽ ＼ 三三三三三三三三三三三| ＼/ ＼／ ＼ ＼ 三三三三三三三三三三三| | ＼ | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── ／￣￣＼ ／ ＼ . | _ノ ヽ､ | | ー ー | . | （__人__） | …生憎、僕はおぼっちゃんが仰るとおりの臆病者でして。 . l ｀⌒ ´ } 虎の巣穴にのこのこと入っていける度胸はありません。 ヽ ./ ヽ .ノ､ _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 今日のところはここで引き取らせていただきます。 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ ＿＿＿＿＿＿＿___ .!ミﾐﾐ;;;;;,,..))))))))))))ﾌ7 .!三ﾐ::::::: ""''==''"＼ﾉ |三=-:::: "'ｰ-ｰ'" ＼ |/rヽi,,-ｰ-ｰ'" ,i_,-=''| |/|ﾆ||::::===｡=;; <=｡==.| …く く く 、ご遠慮なさるな！ /|/.|:r||::::::` ｰ ' `〒'"| 「変わらぬお付き合いを」と仰ったではありませんか！ / |/'ヽﾘ:::::,._ﾆニ |:-'.| / |//,`|:::r'",_ i~- ._| .| --ｰ''"""| .|/,`::::|::::::`-二二二二ﾌ|、 ならば尾国と同じように、どうぞ中へ！ | |,` ::::|::::::::::: .|.|`ｰ=;,,_ ささやかながらおもてなしを… .,-''つ | |,` `ｰ-;;:::::::=≡ ..／ | ~''-=_ "／ | .|＼ "''-;;_／ﾉ| .| /__,,--、 | | .＼ ::::::::::/ .| | ''" ,,--' | .| ＼ ／ .| | ／￣￣＼ ／ _ノ 三＼ |:;:;:;:;:;:;:;:〇;:;::;:;:;） ｼﾞﾄ… | （__人__） | ｀⌒´ﾉ …僕は、引き取らせていただくと申し上げたのですが？ | ,.<))／´二⊃ 「華仙姑処女の敬虔な信者」たる、櫻井次官殿。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _.｡ｬぁ入ｌ ´ヽ〉 圭iil圭l/ __人〉 話ならばまた後日、場所を改めて。 圭圭/i| / `ヽﾍ､_ 圭!i/!i!| /i!〉 〉〉圭ﾞ'=､ !i!ｙ圭ﾘ| /基|ヽ //圭圭!ｉ!! ン圭/:|/i!i圭|＼ソ /圭☆圭i!i| ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡| V~~''-山┴''''""~ ヾニﾆ彡| / 二ー―''二 ヾﾆニ┤ <'-., ￣￣ _,,,..-‐､ 〉ニﾆ| …ｷﾞﾛﾘ /"''-ﾆ,‐l l`__ニ-‐'''""` /ニ二| | ==＝､! `＝====､ l =ｌべ=| . | `ーﾟ‐'/ `ー‐ﾟ―' l.=lへ|~| |`ー‐/ `ー―― H<,〉|=| …ほう、我々の誘いが受けられないと？ | / ､ l|__ノｰ| 「変わらぬ『信頼』関係」をというのは . | ／`ー ~ ′ ＼ .|ヾ.ニ|ヽ 口先だけでしたかな…？ |ｌ 下王l王l王l王lヲ｜ | ヾ_,| ＼ . | ≡ | `l ＼__ !、 _,,..-'′ ／l | ~''' やはり、我々のことは信用できませんかな？ ‐''"￣| `iｰ-..,,,＿,,,,,....-‐'''" ／ | | -―| |＼ ／ | | | | ＼ ／ | | ／￣￣＼ ／ ＼ | | | _ノ ヽ､ | ｷﾞﾛ… l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;〇:;:;} ヽ （__人__） ./ …そちらこそ異なことを。 >. ｀⌒ ´ く｡ 僕は「変わらぬ『協力』関係」と申し上げたはずですが。 _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i そもそも、櫻井家と華仙姑処女の関係に 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i 信頼や信用など御座いませんでしょうに。 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ r-､＿_ / / ,' ヽヽ / /ヽヽ_ﾉ/ / /〃/ / / /〃/ / / /〃/ / / /〃/ / /＼〃/‐-! ﾑ/ /ヽ} }l /7ｧLゝL/〈ﾍ/ﾉ （…やるか？！） ./// /ﾌ７7,.ﾍ==〉 て /ヽ' / ////こ!} } ） そ （やるしか、ないのか…！？） [ゝ／ ￣￣ ./j .j｀ヽ､ ／ u. ＿// /＿＿） …ｼﾞｬｷｯ！ ／ ＿∠｢ﾌ/ /￣/ ,/ ￣ ＼ノ、 ｜ 、 -───‐ ､ヽ ｜ ,. -‐─- ､ヽ〉 ｜ i u. ＼> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── !:::::::::::::::::::::::| |:::::::::｀‐-､:::! |::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::l |:::::::::::::::::::::::| . !:::::::::::::::::::::l i:::::::::::::::::::::::l !:::::::::::::::::::::::l |::::::::::::::::::::,r' l::::::::::::::::::::::! |::::::::::::::::::::::| .. l:::::::::::::::::::i /:::::::::::::::::::| !::::::::::::::::::::l ,.!弌='ｨ,::::::::::::| /_::::::::::::::::::::! |:::::::::::::::::::| ､=＝ft (,! !､_,r' ヽ、:::､:::::::::l i:::::::::::::::::::! _,r'´￣ ﾞｉﾞッ,r'´ﾆi;;;::: 、ヽ、ヾ､:::| |:::::::::::::::::::|、 . （゛'‐‐ーﾞ＿､,r'´;;;:::: 「… … …」 :::＼::＼:::ﾉ l::::::::::｀ｰ=＝! ￣￣￣ ヽ、:::ヽ:::! ヽ::::::::::::::::::::| ｼﾞﾘ… /｀ヽ__/ i:::::::::::::::::::l 「ふふふふふ…」 ￣´￣ ｊ;;::: |::::::::::,ｨ'=弌!、 ¨￣´ ヽ_ノ !ﾉ tf＝=､;;::: iﾆ｀ヽ〃/ ￣｀ヽ_;;::: ｀ヽ､＿ﾞー‐‐'"）;;::: / / ': :!:.::.:..: i:.::.::.:.: !:.:! !.:! : i::.::!:.::l / ,' /.:. !::.::.:..: !:.::.::.:.:. l:.::! i::.i ..:i:.::.|::.:! .〈 /.::.: !:.:.::.:..: !:.::.::.::.: ｌ::.:! ｉ::.i . i::.::|:.:j ＼ /.::.:.: !:.::.::.:..: !:.::.::.::.:..!:.::! !:.:! /＼ﾚ′ ＼ ,.'.::.::.:.:. !::.::.::.:..: !::.:.::.::.::.!::.:! へ!:.:|,/ 丶:_::.:.: L;_::.::.:.:. j;_::.::.::.:.:|ゝ|,∠._丶＼ … … … … … ,ﾉ｀ゝ‐r-､;! ￣｀ヽ」 ￣￣｀ ＼ ｀ヽj ＼ / ,' j ＼ ´ヽ j! ,.ｲ! / ,.ｲ 丶..__ソ / |!,.' ／'/ / ､V ,/ …ｼﾞｬﾘ… {ﾄ､ / 〃 ｀ ‐=＝'′ ヽｴｴｴｴｴｴｴ〃77,ﾍヽ ,∠_-‐ |/∠=:三| ／￣／へ |三三三| ＼ `´===｡= .∠≡三三| …ふふふっ、そもそも信頼など無いか。 . ／ ｀二ニ | l⌒iニ三| まあ、違いあるまいな。 . ∠ ,- ` ー- ､ |.|こﾘ:≡ﾆ| ＜-ｪｪｪェ-‐ | ｌ ||_ンミミミ| [´_ |＼ﾞﾐﾐﾐﾐﾐ| それでは今日のところはこれで。 l __,,⊥-‐'''´~￣| 見送りも不要ですな、華仙姑処女様？ . └--ｧ''"´ ＿＿＿,,⊥ _,∠´-‐''''"~￣ | ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;:;:;;;:;:j:;;::;:;:;:;;::;:;:;i:li:;;::|;:;:;:;:;:;:|;;::;!i!;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;;:;:;::;:; :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;;;:;;;:;:k:;;:;:;::;;:;;::;:;:j:;:;;::l:;:;:;:;:;（i!;:;:;;:;|::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::|:;:;:;;:;:;::;:; …ｶﾞｻ… :;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:i!:;:;;:;:;;;:;:(;:!;;::;:;:;::;:;:;:;:|:;:;ik/;;:;:;:;;:;;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;;:;:;::;:; :;:;:;:;:;:;:;:;:|;;;:i!:;:;;;:;:;;:;:;;:::;:;::;:;;:y::;;:;:ヽﾉ;;;:;ﾊ､;vvヾﾍw:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;;:;:;;; :;:;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;:;:;;;:;:;:ヾ:;:::;:;:;:ヾ;:;:;:;:;;`ｰ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿,ノ;;:;;:;:;;:::;:;:: （ … え？！ ） :;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;､:;:;:;:;;:;:;;::ヽ:;::;:;:;;:;:;;:;::;:;;:;:;:;:;｀ー-､＿__~"''"^'"''ﾞ｀_,-‐'´;;:;;:;:;;:::;:;ノ:::;;:;::;:: :;:;:;:_ノ;;:;;;:;;;:;:;:;ヽ､;:;;;:;:;;:::;`ｰ-､;:ζ:;｀ー-､;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:｀ｰ-､;;＿＿＿＿___,-‐'´;;:;:;;:;;:;:;; （こ、これって…？） ‐'´;;:;;;ノ;:;:／:;;:;;^ｰ-､:;:;:;:;:;:;:;:;:`ｰ -､:;:;;:;:;:;~:^";:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;;｀ﾞ';;:;==;;;;:;;‐､~ |W "" Vv,w,.vw,.v"ji,,Iw,,MW w,,Mv,w,.vw,.vW "" V"ji,,Iw,,MW "" w,,Mv,w,.vw ,,v "~ ~""~'"'" ~~""~'"'" '"'"~~""~'"'" ~ "'''~"''""'''~"''" "'~"''"' ／￣￣＼ ／ ＼ | | | _ノ ヽ､ | l ー ー } ヽ （__人__） ./ 恐れ入ります、櫻井次官殿。 >. ｀⌒ ´ く｡、 …重ね重ねの無礼、平にご容赦を。 _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i それでは… 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ /:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､ _:::::＼::::＼:::::', i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::', l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l >≧r､＼::::::ヾ＼_::＞ ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 辻ヾ〉 ＼:::ヾ）::::＞ i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', ゞ-′ ラ∨/"´ （お、おいおい親父！ いいのかよ？） l:::i l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ ＼ ┌::ソﾉ ∨ l::::l::::l:::＼ " U ﾍ::::/ ＼|＼!＼ ′ ∨ ヾ ヾ ､ ‐- , ゝ､ （こいつを、このまま帰しちまってよ…） ｀ ､ , ′ ／ ＼＿ ｀ ｰ ＜ ／´ ／:::::￣｀ｰ- _ノ´∧_∧ ／:::::::::::::::::::::: :::::´￣／ /〈::ヾ∧ /::::::::::::::::::::: ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── _,,. -‐-,､ <Iｴ¨-‐＜:彡"'ﾍ. ,∠ __ ＼彡"ﾍ. （…仕方あるまい。 ガキ共の口封じはしたものの . ／__／ﾞべ> ／=彡"ﾍ. 婚礼自体はまだ終わっておらんのだ…） ＼`"ﾃ''ラ , 〈ﾊ'ﾆヽ彡'ﾍ ／ 二.´ V〉ｿﾉ::彡'ﾍ （彼奴の手の内はまだまだ底が見えん。 . / __┐ _＼ Vく=三彡ﾍ. ここで迂闊に事を荒立てるのは得策ではなかろう） . ‘ｰ ∠､-‐''´ | ＼ﾆ彡;へ、 └┐ │ ／／: : :人 | _,,. ‐''´／.／: : :／: : :＼ （全ては、篠村家を手に入れるまでの辛抱だ…！） ￣ ＞ '´ ／: : :／ : : : : : : ヽ ∧ ／: : :／: : : : : : : : : :│ /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : | ＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| （…へへ、そういうことかよ。 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V わかったぜ親父！） ＼_! ＿ ' ! ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／ ___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／ （今に見ていやがれ、インチキ祈祷師野郎！） ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´ ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ lヾ三{_,ソノｨＬ_ | Til┐ ｽﾁｬ… ,': : : : : : : : : : :／` ‐ ､_: : l己( )}ﾆ二l| ¨ ￢廴_ | | | ,': : : : : : : : : ／ ` l＞==-､､ | rrｎ| ¨ ￢ﾋ｣7 ., -‐‐ﾍ/￣ヽ: : : ,ｒ'´ _ 'ト ｌ lｱ⌒ヽ ぃ | {l{_ﾘr- ､ T了￣`ヽ､. /:::::::::::::/ /ﾍ !: :/ ｢ ＞､'､ヽ-､ （…て、撤収…かな？） | { C} } } |ｰ= ､___ | } } jソ-､_ } /::::::::::::::l ｌ ｒﾍ: /:::: （;;;;; ＼＼ヽ （いや、もう一息…！） ヾﾐ辷彡ク ﾉ {{ }Ｌクrく 〉 /〉../:::::::::::::::::l ヽﾉ Ｖｌ::::: ヽ, ´ ﾍ lヽ'|l_ ヽー─一ﾍ Vｿl二ﾆ、｀ヽ-' ∠ｲ,,/l::::::::::::::::: l ,' '､::: ｀-､ ソ {＼＿_三込＿彡ｲ { ト--r' lﾄ:l |:::::::::::::::::::ヽ,' ヽ:_ ,rうノ￣｀ （なんとか敷地を出るまで ヽ } } |ヽ-' ﾉ | ﾘ:;l |::::::/￣￣/;| ｀ ー' "´ 中禅寺さんを護衛しないと…！） `Tﾆ二了 ｲ ｀ﾆﾌ | ノ ;l, |:::/ |ｌ;ｌ u. / ノブ￣`ー‐' ￣,二ﾆヽ ﾄイ :::::::::l;;{ /ｌ / ∨ l ＿j } l } ./:::::::', / ', ｢ヽ _ ヽーr----──‐=く { / . ;;;;;;;;;;;ヽ l ', ｀ヾｰ- ､_ ` ｰ { { （￣ }ｿ ﾉ :::::::::::::::＼ ヽ ｀ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 〃 i, r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ! :l ,ﾘ|} |. } . {. | ′ | } ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< …ふふん、どうだ京極。 !∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| カマ野郎に特命を下した甲斐があったろう？ ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.| . ヽ.ヽ {:. ｌﾘ . }.iｰi ^ r' ,' 俺の下僕が役に立って何よりだぜ。 !| ヽ. ｰ=＝=- / . ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ __/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ ／￣￣＼ ／ u. ＼ | | | _ノ ヽ､ | l ー ー } ヽ （__人__） ./ ああ、いくら僕でも丸腰でハッタリはかませないだろ。 >. ｀⌒ ´ く｡、 まったく、益田君は今回の敢闘賞だろ… _.｡ｬ彳l|::l ,￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i しかしだなあ、そもそももっと慎重に事を運べば 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i こんな無茶なことをする必要は… 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ r（:::::::::::::::::,、_ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::: ゞ, ｒｒ～ヅ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾌﾊ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::: . l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: 〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::::::: まあ、ちとうまくいきすぎちまって物足りないがな。 . / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ::::::: もうすこし失敗してくれてもよかったんだぜ？ /.. "´ ２ﾉ/ l::::: . ヽ.ﾆ,｀ __／ :l:::: そうすりゃあ、俺やカマ野郎がもっと活躍できたのによ！ . 'ｰr_‐;ｧ ｨ l::: 〈.. /:{ ヽ ｀} ／:: ! i 丶、,､. イ:::::: ! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ノ 三ヽ ＼ （○）（○ ） u. | …ちょっとは人の話を聞くだろ、探偵！！ （__人__） | |r┬-| | 今回のあんたの仕切りのせいで . {`ー'´ | 関係者をどれだけ危険にさらしたと思ってるんだ？！ { ﾉ ヽ ノ ﾉ ヽ これで結局… / | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／:::::::: ＿_ -:::::::::::::::::し'::::::::: 〃:::::::::∠-‐:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: …ﾊﾞｻ… /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: _,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |∨/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: …中禅寺、今後は一切の手出し無用だ。 l /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::::::::::::＿,,-─"<ー-、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 解 っ た な ？ 〉-‐""￣ ｀ヽ ￣''ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / } ＼ 丶:::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈 ／ヽ }｀ヽ ヽ 丶::::::::ト、:::::::::::::: ￣ 〉 i （ゞ ｊ ヽ:::::-、ヽ:::::::、 ／ ,-‐"ヽ ヽ ￣ ｀ヽ::::i ￣ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「大佐とも、全面的に事を構えることになってしまっただろ…！」 _,,.､､､､､.,,_ ／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､ / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '､ | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ j |::::::::::::::::::::::（ |.! ;{ …お前こそ、たまには俺の話を聞けよ。 .|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 j}ﾞ 俺はさんざ、お前に言ってきたはずだぜ？ }:::::::::::::::ﾉﾞ l /. ,xｧ''ｰ'ﾞ'` '､ / / ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿ 自分ひとりで何もかも背負うなってな… ''^ｰｧ ､＿＿＿＿_ ￣ ／ `>'､, '''"´￣￣_二ヽ､ / ／ ヽ ,' , / ﾞ､ l / __ ! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ _ノ ヽ、 ＼ （○）（○ ） | . （__人__） u .| . ヽ｀⌒ ´ | ん… ま、まあ、確かにそうだが… ｛ / lヽ、 ,ｨ'.) ./ j .}ﾝ／／ ヽ しかし、やはりこれは危険すぎるだろ！ ﾉ '"´ ￣〉 | . { 勹.. ｜ ヽ ､＿_,,ﾉ . | _,,.､､､､､.,,_ ／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､ / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '､ | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ j |::::::::::::::::::::::（ |.! ;{ .|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 j}ﾞ そうだが、じゃないだろう。 そうなんだ。 }:::::::::::::::ﾉﾞ l /. 危険が無いよう人死にが出ないよう ,xｧ''ｰ'ﾞ'` '､ / 極力慎重に事を進めるのがお前の遣り方だがな。 / ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿ ''^ｰｧ ､＿＿＿＿_ ￣ ／ `>'､, '''"´￣￣_二ヽ､ あんまり完璧に遣りすぎちゃあ、俺たちの出番がないだろうが。 / ／ ヽ そこまで俺たちが信用できないってのかい？ ,' , / ﾞ､ l / __ ! ＿＿＿＿_ ／ .r┐ヽ「| ／ r-､ | .| ./ l lﾞl . ／ .__,ノヽ ﾞ､_,ﾉ '-' .|,,/ | ｜ （●）ヽ ﾉ ´/ …僕に手を抜けっていうのか、榎さん？ | 〉 〈_,,.-､ それで誰かに万一があったら、どうしろっていうんだ。 .| （__人{ .r''´ .| ´ ⌒| _,.-i'´ 悪いが、話にもなんにもなりゃあしないだろ…！ . .{ l-‐'''''''ｰl } ｛ . |´￣￣｀`l } { .| |. ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,, - ―- 、 ,. '" _,,. -…; ヽ .(i'"（(´ __ 〈 } |__ r=_ﾆﾆ`ヽｆﾊ } ヾ|! ┴' }|ﾄi } …だからそれは、お前が気にすることじゃあない。 |! ,,_ ｛' } 俺たちが勝手にやったことの結果なんだぜ？ 「´ｒ__ｧ ./ 彡ﾊ､ ヽ ‐' ／ "'ヽ ヽ__,.. ' ／ ヽ もう少し、俺たちにも困らせて悩ませてくれよ。 ／⌒` ￣ ` ヽ＼_ お前と一緒にな。 / i ヽ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | u. （__人__） 困らせて悩ませろ？ | ｀ ⌒´ﾉ あんたたちを、一緒にだと？ . | } . ヽ } ヽ ノ 榎さん、それは… i⌒＼ ,__(‐- ､ l ＼ 巛ー─;＼ | ｀ヽ-‐ーく＿） . | l r（:::::::::::::::::,、_ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::: ゞ, ｒｒ～ヅ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾌﾊ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::: . l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: 〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::::::: そうさ。 お前はいつだって、自分ひとりで . / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ::::::: 困って悩もうとしちまうじゃあないか。 /.. "´ ２ﾉ/ l::::: そのままだと、本当にいつか潰れちまうぜ？ . ヽ.ﾆ,｀ __／ :l:::: . 'ｰr_‐;ｧ ｨ l::: 〈.. /:{ ヽ 極めて不愉快なことだが… ｀} ／:: ! i 丶、,､. イ:::::: ! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ K }代 為lll心 /淤l圭l丞 Ｌ /淤圭圭ＩＩＩＩ) [代 ,攷圭斧:㌢´ Ⅵ心 刈圭?[ｱ Ⅵ7 炸淤jⅣ ┌───―─────────―─―─┐ 7 Ⅵ7:Ⅳ │ … あの 、ゲス野郎の言った通りにな 。 ｜ ﾍ_ 以Ⅳ └────―──────────――┘ [ｆｔ Ⅵ7 Νk 7 !垈 .為llll} .ｨ圭洲; {{ ,ｨ劣圭:㌢ ﾍ_ ,ｨ劣斧ｱ [ｆｔ ／￣￣￣ ｀＼ f,/淤圭Ⅳ Νk K ／ ヽ､ /淤圭Ⅳ !垈 }代 / ＿ ヽ 圭丞Ⅳ .為llll} 為lll心 / ,イ´::::::::ﾄ､ ヽ 圭i:洲{ .ｨ圭洲; /淤l圭l丞 ｛ ／:::::::::::::::::::::ﾍｌ 〉 圭i:刈 ,ｨ劣圭: Ｌ /淤圭圭ＩＩＩＩ) ヽ | /:::::::::::::::::::::::::::::｝ / 圭lil代 ,ｨ劣堂島[代 ,攷圭斧:㌢´ λ＿ゞ＼ゝ､.:ﾄｴｴｴｴｲ,/У …ﾆﾔ… 圭圭淤t、 f,/淤圭静軒Ⅵ心 刈圭?[ｱ ｲ ー￣三 ￣二三[]=イ"ゝ 圭圭:歪会ｭ｡ /淤圭Ⅳ圭圭Ⅵ7 炸淤jⅣ /弋＿ー ＝ ー─ヤ彡ヽ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／ ￣￣＼ ／ ノ ヽ |:::::: （● ） . |::::::::::: （__人） |:::::::::::::: ⌒ﾉ …僕が潰れる、だと？ . |:::::::::::::: } ふん、余計なお世話だろ。 . ヽ:::::::::::::: } ヽ:::::::::: ノ /:::::::::::: く この程度でどうにかなって、拝み屋が勤まるものか。 |:::::::::::::: | |:::::::::::::::| | 〃 i, r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ! :l ,ﾘ|} |. } . {. | ′ | } ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< 拝み屋か。 …貴様はいつも憑き物落としだというたびに !∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| ただ淡々と、つらつらと言葉を並べていくがなぁ。 ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.| . ヽ.ヽ {:. ｌﾘ . }.iｰi ^ r' ,' …まあそれが貴様の作法だろうし結果も出しているんだがな。 !| ヽ. ｰ=＝=- / たまには、だ。 . ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ __/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ ─────────────────────────────────────── (ヽ三/) ）） ( i))) ／￣￣＼ ＼ ／ _ノ ＼ ） | （ ＞）（＜） ﾋｬｯﾎｰ！ . | ///（__人__） | ｀ ⌒´ﾉ 「依頼者と一緒に泣いたり笑ったり、 . | } . ヽ } ヽ ノ 怒ったりしたっていいんじゃあないのか…？」 ⊂ヽ γ く i !ｌ ノ ﾉ | ⊂ｃノ´| ｜ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ ヽ､_ ＼ （○）（○ ） | （__人__） | （｀⌒ ´ | …はあ？ 一緒に泣いたり笑ったりだって、この僕がか？ . { | { ﾉ ヽ ノ おいおい榎さん、そいつはいくらなんでも… ﾉ ヽ / | r（ ,、_ ゞ, ｒｒ～ヅ´ ﾐ ﾌﾊ _ ﾐ . ｜_.. -'_"-'´＼ r'⌒ヽ 何かおかしいか？ ﾞi`'''Tjフ } ﾐトｰ } 別に泣きわめけとか笑い転げろとか ,' ,.‐'" { {い) / ﾉ 言ってるわけじゃないんだ。 ,' ゞﾞ ｆ ｸｧ 〈.､,.. ,.‐'´ 貴様も仕事に差し支えない程度には )__.. -ｧ ／ 依頼人と一緒に怒り笑ったほうがいいぜ。 Y´_ ./ ﾞiﾞ { そのほうが相手だって気楽に笑い怒れるだろうし、 丶、,､イ お前だってきっと愉しかろうよ。 { ─────────────────────────────────────── l / .! ヽ l l ヽ＿_／ ＼＿_/. l . l 〈 〉 l .l ｀ｰ――― ' l ､__人__人__人__人__人__人__人__, l l ） （_ . l l _） ……………………！ （_ . l l ） （ ! ! ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y ⌒Y⌒ ／! ,'＾ヽ ／{ |ヽ /| / ＼ ／ ∨| ヽ ／ | / ／ ヽ ＼ ｀ー――――― ´￣￣ ／ ／＼ ＼ ＼ ／ ＿ ／ "ヽ . ＼ ヽ ｀ ー──一' ／ ､__人__人__人__人__人__人__人__, ＼ ＼ ＼ ／/ ） （_ , ‐┬─‐'ﾌ⌒ヽ｀ ー── ´ / _） ……………………！ （_ ／ ￣￣ } ＼ / ） （ ／ ￣｀ヽ／￣ ヽ ＼ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y ⌒Y⌒ / / |￣｀ヽ￣￣/ ./ . / | |￣ヽ / | ｜ } ─────────────────────────────────────── 「…お前だってもともとは、怒り笑うことを愉しんでいた男だろうが」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | 僕は別に、怒り笑うことを忘れた人間ではないさ。 |（人__） | そうするべきでないところで、そうしないというだけだ。 | ⌒ ´ | . | | 僕の仕事は、慎重に慎重を期さなければならないんだからな。 . ヽ / 泣きながら笑いながら手術をする医者がいるか？ ヽ / .> < 僕は自分自身の責任を全うしようと思っているだけだ。 | | あんたが、あんたの勝手にやるって言っているようにな。 | | ::::::::::::::::::,､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ :::::::::::::::i' ｀"~´''""ﾞ~゛ﾞ^'ヾﾐ;,ﾞ"ｰ;;;;;"ﾞ''''ヾ;i :::::::::::::::| ' ;!ﾞ {, :::::::::::::::| i :::::::::::::::| | …ふふぅん、そうかよ。 ⌒ヽ.:::::} ∠二二三三＝'' ∠二二＝ 確かに貴様は笑わないわけじゃないんだが。 ´'ﾊ i:: | '´て"ｱヾ´ i"てj"ヾ,′ .r‐ﾉ レ' ￣￣ | ´￣ l .{ i､ l | いざ仕事、「憑き物落とし」とあらば ､ ` | | 誰とも一緒に困りも悩みも ヽ､ `i ,-､ ノ l 怒りも笑いもしないってわけか。 :::| ` ｰ, ´ ,' / ､ ,,．- -‐─ ､ / ヘ __＿__ / お前の言うことはいちいちもっともなんだが。 ヘ ｀~"´ / なんだが、なぁ… ', ＞ / ', ≫... _ ' ', .:.:.:.: T＜ ', .::.:.| " ‐- , '´＼:::::＼￣.／ ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼ ＼:::::＼＼ ﾞ､ :::/::::::|:::::: ／ ＼:::::＼ `ヽ、 ﾞ､＿ゝ ./＿.|::: ,-､ | _,..- "´:: ＼:::::＼／ i ヽ / i ,, ='"´ ::::::::::: ＼:::::＼ ﾞ､. ∨ ﾉ ,-'´::::::::::::::::::::::: なあ、京極。 ＼:::::＼ | .|. | ,-´:::::::::::::::::::::::::::::: _..,,ｒ-=‐¨´" ＼／"´~'-.,、 |／::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ ｀^-＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: お前は、まさか… _.,..,.‐' ／｀^ヽ、::::::::::::::::::::::::::::,.‐ f / 〉､:::::::::::::::::,.‐'" _.,-'''/ ヽ、 `‐-,. ヽ.,、 ／ .l:::::::::::,.‐'" ／ ／ ー‐｀'ヽ--イ´::｀ﾞ‐- ｀^~ /::::::／ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「自分は、憑き物落としを愉しんではいけない… いや」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鬱鬱鬱鬱鬱㌢ .;:;:;:;:;:;:;:;:;:;尊鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱:Ⅳ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;尊鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱Ⅳ _＿＿,, , ＿＿_:;:;:;:;:;:;:;::;Ⅷ鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱:| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱il ｀ ー ' ' ｀ ー ' ' ;:;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ｉl / .! ヽ :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ill ヽ＿_／ ＼＿_/. :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ｉll :;:;:;:;:;:l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ｉｌl :;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ﾓl :;:;:;:;:;:l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱叭 :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱淤, :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ｌ伐、 :;:;:;:;:;:;:;!鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ﾓ夥! ,'＾尊鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱影{ |ヽ /| / 導鬱鬱 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「それにあたっては、悩み苦しまなくてはならないとでも思っているのではなかろうな？」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . さらっと遊んでるしwww ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ ヽ､_ ＼ （○）（○ ） u. | （__人__） | （｀⌒ ´ | な…？ 榎さん、あんた！ . { | { ﾉ いきなり 、いったい何を… ヽ ノ ﾉ ヽ / | ∨ ∧ ミ､. ｘ‐､ ∨ ∧ ＼ ／ ／::〉 ∨ ∧ ＼ ,,ｒ‐‐- ､／ ／::／ ∨ ＞´ .ｘ´ ｝ ::::／ ∨ ＞＜´ヘ'ﾃ=‐"ノ ／ﾉ／ |レ,＜´ ノ .／／/ ,rﾞ''"ヽ,,ｘ＜"´ ／／:::/ 「…おっと」 ﾍﾍ ＞'ｘ'":::::∧ ｸﾞｯ！ ﾞ､ﾍ ,,＞ｒ"¨´:::::／ﾞ彡 ヽ＿,,,＞''" ＞"::::＞''" ヽ＿,,,＞"-‐''"´ │ ｺﾞﾁﾝ！ ヽ / │ |＼ ＿＿＿_ ／ │ ＿| ゝ／＿＿＿＿_＼ │ ＼ /u | / , － ､ －､l ／ │ ＜ i___|─| x|x | │ ／ i d ` － o－|_ － │ ＼ `-、 ,.-──┬ ┘ ― わでっ？！ │ ヽ （_(二二)_| ― │ （⌒|￣￣＾＼┬､┬─'￣|⌒） ------------- 、 │ ＾ ￣￣| ｀ ` |￣￣￣ / ￣￣￣//￣￣|| | ＜ｺﾞﾂｯ！ ＜ / .//. .|| | └───────────────────── [/____________//[ ] || | . ||_ ___|_|￣￣￣.|.| |___________________ ＿人 . lO|--- |O゜.|＿＿＿ |.|_|ニニニニニニl.| ） |_∈口∋￣_l______ｌ⌒ ｌ.|＿＿＿__| ｌ⌒ｌ_|| ⌒Y ￣￣`--'￣￣ `ー'￣￣`--' `ー' …ｷｷｯ！ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u. （ ●）） . | （__ﾉ_） | ｀⌒ﾉ な…？ あ、ああ、信号か。 . | } . ヽ } しかし榎さん、あんたいったいは何の事を言っているんだ？ ヽ ノ .> < | | | | l |｀ト ､ l |‐! ｀丶､ l |！ ｀丶､ ｰl |￤ ｀丶 、 「…すまんな、京極」 l l=!========イZァマァマァﾏﾍ l |！r===＝＝ﾍ,ﾍ__八__八::::ﾉ¨ ﾎﾟｩ… ｰl | 〃 ｀￣￣￣ ´ 「まあ、ほんの思いつきさ」 |__リ亅 / ヽ__仁广′ ヽ_ﾉ ｢¨｢ _,,.､､､､､.,,_ ／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､ / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '､ | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ j |::::::::::::::::::::::（ |.! ;{ .|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 j}ﾞ }:::::::::::::::ﾉﾞ l /. たいした意味なんかありゃあしない。 ,xｧ''ｰ'ﾞ'` '､ / ただ、何か気にしていることでもあるのかと思ってな。 / ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿ たとえば、昔の事なんかをな… ''^ｰｧ ､＿＿＿＿_ ￣ ／ `>'､, '''"´￣￣_二ヽ､ / ／ ヽ まあ、仮にの話なんだが。 ,' , / ﾞ､ l / __ ! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . l;:::::: : l:::::;;_::::!:ヽ､;::::::;;'::､:......:;､ノ ::::;;､: ::|: : : :/ ﾞ､:::::. ::::l;:::ヽ,: ::::::ﾞヽ､;;;:､-'´ _/j |: .: .: : / ﾞ､:::. :::::l;::::ト､,_: : ::::::.:. . . _,.ｨ'ﾞ.l//: : .: :/ ﾞ､::. ::::l.!'iYヽi::｢ﾞTｰ'Tﾞ｢´|_,ｲ:/// .: :/ 「昔、憑き物落としで酷く後悔するような ﾞ､: ::::l.! い=r､ﾆ二ニﾆrｵ'///:. ::/ ﾞ､. :::l.!.L;､-┴┴-':､Lﾚ.//: :./ 事をしでかしちまって…」 ヽ.:::ヽ-‐'''"￣~ﾞ"'''ｰ-:'::: / ＼:::::::::::::: : : : : : : : :／ ヽ-:､,,;;;|;;;;;､-‐'ﾞ´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ,､--く;/彡::::::::::::::::::::::::.: : : . . . . . : : : ::l,ヽ､ﾌ￣｀), |:ヽ. ::::lﾐ彡::::::::::::::::::::::::::.:. : : . . . . . . : : : ::::｀"l::: /::! .|､;:ﾐi､::l;::::::::::::::::: : :::::::::::: :... .､. .::::::j.:: / _j 「それ以来、憑き物を落とすにあたっては l;:::::ヽ,_:::::.. :.:.:. : : : :.:.:.::. j;:::..:ﾄ､ . .::;;､:':ｰ'.::}::l ﾄ､r',.:::::::i:/'ｰ-､＿_,.､イ::|:::::{::::ヽ､....､-―''´|:::::: ...: .;ｲ 悩み苦しまなくちゃあならないと…」 l::l;::::::::.:.:l;:::::::::::::(;::);:::::;;j:::: ﾞi;;:::::(;;):. . . ::ノ' .:.:::: ::´:| l;::::. i::::::..:.:ﾞ"ヽ-､,,,,､r'ﾞ.::::: ヾ:､.,,,､r''ﾞ´ . .:.:.::::Li_ノ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ..ﾄ､ /'::| ﾄ'､ /.:::;' l:::', /::::::;' . l::. '､ _,,.､､ィ―;r┬r- :-::､､,,_ /.::::::/ ﾞ､::.ヽ, ,､イ;;;彡彡彡;ハ;ﾐヾ､;;ミ;ﾐ､;;;;ﾞヽ､ .／:::::::/ 「自分自身への戒め… いやさ ';::::. ﾞｰ-<;彡彡彡:シ'´ : :: : :`'ヽミ'ヾ､ﾐ;;//´::::::::::/ ヽ;:::... .::l彡''"´ ヽ ＼;!l: : .:::::/ 『呪い』をかけているのではなかろうかとな」 ヽ,;ゝ./'::::::::::.: : : . : :.: l;ヽ;;r'´l /:7'//::::::::::::::.: : : : . . . : : .l;. ヽ;;;;| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ ヽ､_ ＼ （○）（○ ） | （__人__） | （｀⌒ ´ | …僕が自分自身に呪いを、だと？ バカバカしい。 . { | { ﾉ ヽ ノ なぜ僕が、何のためにそんなことをする必要があるんだ？ ﾉ ヽ / | _ ,, -- ／::::::::::::::::::::::ヽ ゝrﾘ:::::::::::::::::::::::::i i､ヾｰ､:::::::::::::::::| | } ﾘ､:::::::::::::::l ', ｲ ﾙ､::::::::::', ヽ_／´￣￣￣ヽ_ 何のために、だと？ ,ｨー‐'ー─￣二＝三'ｰ ､_ …まあ、こいつぁほんの思いつき、 / ヽ ', ｀ヽ 妄想の類なんだがな。 /,--､ ', ', ∧ tー--‐' , ' } _/ ｀ ､ l ＞ i .} たとえば、だ… ／/ ﾘ ＞ i | /;;/ ,､ ＜ __.. | ヽ, | ------------- 、 / ￣￣￣//￣￣|| | / .//. .|| | ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ… [/____________//[ ] || | . ||_ ___|_|￣￣￣.|.| |___________________ 「おまえがまあ、過去の出来事を lO|--- |O゜.|＿＿＿ |.|_|ニニニニニニl.| 酷く後悔しているとしてだ…」 |_∈口∋￣_l______ｌ⌒ ｌ.|＿＿＿__| ｌ⌒ｌ_|| ￣￣`--'￣￣ `ー'￣￣`--' `ー' ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── /''''~ヽ. / ヾ /,___, r`i、 {'ｰ-' /.| ／~' - ._ ヽ,__,,/ 'i ＞tー' | } ,i ＼. | 'i | | /ｰ' /、 丶'ﾉ ~ | `- ' >, u. 'i /￣~''-ｰ' | .{ i u. __,, - '!、 ヽJ_ﾉ`-, ／ u. `'''' -ｰ, ) , .} !、 _,,.. -!、 .{ /ヽ、 ｰ--― ..,,,....-=ﾆ', >ｰ' / /' ─────────────────────────────────────── 「どんなに悔やんだって 、やったこと自体は消えないだろうが」 「…そのことを、悔いて悩むことができているうちは、まだ『人』のうちでいられるが…」 ─────────────────────────────────────── i' ／::' .::i }'! . l| ｒ"::' .::::::} }! ,ｨ ''¨'ヘ､ ,!ﾄ､!:::' .:::::::｝.ノ .／Ⅳ" ,X.', . ﾉミ;:.ｌ::' .:::::/''"／巛V ﾉ:..',.} ／ﾐミ;:.ｌ:' .:::/r‐'川巛（ ／:::::..!| . , イﾐミ三ﾆ';.::/彡ﾊ巛ﾐミ≧l':::::::::...,'ーｘ, ＞‐ '''"ﾆ''ー ''" ﾐミ三ﾆ;V彡;ハ三二ｲ川:::::.../∠ﾆ､ヽ ／ ｒﾁ川｝/l.|.l.i ﾊヽ､ﾞ_ﾞﾞ ".爪ｷｼミ;彡ミ1|}':.／彡三;;' ﾉ . ／'´i' l川川.! i.|川' 爪川爪ヽ Ⅷ彡彡斧ゝ‐〆ﾘ''"´ ,.､./ /::::::::| 小川ツ刈.ｌ从小川川州乂ｿｿク彡彡巛川ﾍ,,,..／:,',ﾉ { :;／ﾂ,_,,.j'少"´｀ﾞ'ヾ、_j'ｿ川川川州}ツ"ｙｿ从川仆巛;ﾘ::::::. /ヽ |/'´ 刈辺川川川乂ｿ从ｿ从川.|仆ﾞｼ:::. ／二 ヽ ｀ ¨.´￣ ﾞ从ｿ从川.l」少_;／ソ三ミ} .｝ ｀ﾞ''＝''" .｀¨ ｒ'ミ三ﾞ ／ |!,_,,..ｨ≠ ノ:::::.／ ─────────────────────────────────────── 「悔いも悩みもしなくなっちまったら、あのゲス野郎と同じ化け物に…」 「『鬼』にでもなっちまうとでも、思ってるんじゃあなかろうな？」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣￣＼ ／ :::::::::.ヽ / ::::::::::u::::::: 〉 | ::::::::::::::::::/ | ::::::::::::::::::::l …ったく 、あんたって男は。 思い込みもいいところだろ。 | ::::::::::::::::::/ 人のことを 、わかったように… ＼__ :::::::::く . ,ｲ :::::::::ヽ / ｀ :::::::::::} まったく 、思わせぶりなことばかり言うんだからな… ,' :::j .:::::::::/ ,－´ :::ﾉ .:::::::::{ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ;;;lﾞ .ヽ;;￣￣;;;;;;;;;;;;;;;;;.! .l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _,, .､!､ .,i┘;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ^'''" ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;＞ｰ'ﾞﾞﾞﾞﾞヽ ｸﾞｶﾞｯｶﾞｶﾞｶﾞ ﾞ‐' |.ｌ ..l;;;;ﾞゝy レ;;;;广'L;;_..ｺ l;;;;ン'ｯ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ｀''､_;;;;;;;;| .,,, . ｌ､;ﾞ￢． . ﾞ'''''″ .ﾐ､;;;;ﾞ''''l:ﾞ'" ` .、 ｀''" : l.;;;;;;;;;;lﾞ ﾞ'<;,v､;;;;;;;;;;/' .｀''''" !;;ﾞ''┐ .ﾞ'ｰ'" ,-シ､;;_ﾉ . _, ｀ .tナ‐'￣″ ∥ .｀'―ｰ!lｌt;;． .' !､;;;丿 ;/ ,r./ l;/ '!┘ ﾘ'i ﾀｽｹ ﾀｽｹﾃ ´ ,,、 ,、 ,! .／ ,i";;{_ ﾋｲｲｲｲ =!.!.ｌ ,i'''； .|;;;;ﾞﾞ''''''";;.ｌ､ ! ﾞL;;;;;ﾞ＞ , ､,,, `''".ｨ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..,i￢―''>.ｌ..､/ﾞ i'ﾞﾞ~ﾞﾞﾞ'-|!!ゝ ｳｷﾞｬｱｱ i'''j .!､,,;l,ﾞ,,r‐ｰ､ ｀''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ : };;;;;;;;;;;'＼_ ゛ .〈;;i ゝ､;;;;;;;;;.ア ,......、 ,iﾐ;;/ ,r'''";;;;;;;;;;;;;｝ ._.. ;;i .｝;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ .lﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! .,ﾝ-. : '!''Ｌ,lﾞ ｌ.;;;;;;ﾞゝ､,i''";;;;; ! !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｌ!´二..,,,＿,..--'''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _ ,, -- ／::::::::::::::::::::::ヽ ゝrﾘ:::::::::::::::::::::::::i i､ヾｰ､:::::::::::::::::| | } ﾘ､:::::::::::::::l 京極、悪いがそれはお互いさまってヤツだ。 ', ｲ ﾙ､::::::::::', ヽ_／´￣￣￣ヽ_ 貴様が自分の「してきたこと」をどう思おうが ,ｨー‐'ー─￣二＝三'ｰ ､_ それに対してどう向き合おうがそれは貴様の勝手だ。 / ヽ ', ｀ヽ /,--､ ', ', ∧ tー--‐' , ' } _/ ｀ ､ l ＞ i .} だがなぁ… ／/ ﾘ ＞ i | /;;/ ,､ ＜ __.. | ヽ, | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ヽ: :{ ＼ ／／ ＿ _ . . . . . . .. . . . . . . ＼l ／／_ -_ニ-＝rｱ. . . . . . . . . . . . . l＼_,ｲ／_ﾃ_ィ ‐^ヽ::_ノ' . . . . . . . . . . . . . L ´ ヽ- . . . . . . . . . . . . ｀ヽ . . . . . . . . . . . …物事にはことごとく 、 / . . . . . . . . . . 『限度』ってものがあるんだ。 / . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . 貴様が悩みに悩みぬいたところで / . . . . . . . . やったことが帳消しになるわけでもなけりゃ… ノ _ -ァ . . . . . . . ヽ=-ー ￣了 . . . . . . . | ＿ -‐ ` . . . . . . 少しくらい笑って愉しんだところで、 ｀` r . . . . . すぐにあんなゲスと同類になるわけでもないぜ？ L_ ＿___ . . . . . T` ＝-' . . . . | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . / ／ _ ＿＿＿＿..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / ／, " .::::::::::::::::::::::::::::::＼::.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / ／／ ::::::::::::::::::::＼.:.:.:.:.:.:.:.:. 辛ｲｶ 苦ｼｲｶ 中禅寺？ ! ／／/ :;:;:;:;:;:;:;:;:; ::::::::::::::::::::＼:.:.::.:..:: ￤／, くl::::| :;:;:;:;:;:;:;:;:; :::::|:::＼:.:; …ﾅﾗﾊﾞ ﾜﾀｼﾉ ｾｲﾆｼﾛ { く::::::::ｰ─-、＿ :;:;:;:;:; ...:::::::::::::::::ｉ:::::::ﾉノ ＞ ＼:::::::::::::::::::::::＼::.. ...::::::::::::/::／´. :. / 7ニ三ミヽ::::::!:エエエイ.:::::::::::::_;＜ : …ﾆﾀｧ . / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＼::＼｀_フ:::::::,ｨ彡⌒´:.:.＼ :. :. :. / /.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:..:. ヽ、::r‐冖´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :. :. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ::::::::::::::: : : : : : ｜ :::::::::::::: : : : : : : ｜ :::::::::::::::: : : : : : | ::::::::::::::::: : : : : : | :::::::::::::::::::: : : : : | :::::::::::::::: : : : | …だから、僕はずっと言ってるだろ探偵。 :::::::::::::::::::::; ; :: ＼ :::::::::::::::::::::::: ::: ｜ こいつは、とっくのとうに解決したことだと… :::::::::::::::::::::::::::: ,:::／ ::::::::::::::::::::::::: : i :::::::::::::::::::::::: , ' ＼ ::::::::::::::::::: ,r' : : :＼.:::::::::::: |. :::: : : :＼ :::::: | :::::::: : : ＼-ｰ'` ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 〃 i, r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ! :l ,ﾘ|} |. } . {. | ′ | } ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< …まあそうだな。 どうせ俺が何を言おうと !∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| お前は自分の遣り方を改めたりはしないんだろう。 ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.| . ヽ.ヽ {:. ｌﾘ . }.iｰi ^ r' ,' だが京極、これだけは言っておくぜ？ !| ヽ. ｰ=＝=- / . ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ __/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ l |｀ト ､ l |‐! ｀丶､ l |！ ｀丶､ ｰl |￤ ｀丶 、 l l=!========イZァマァマァﾏﾍ l |！r===＝＝ﾍ,ﾍ;;;;八__八__ﾉ¨ 「…お前はもう、いちいち悩むな」 ｰl | 〃 ｀￣￣￣ ´ |__リ亅 ／ | ＼ …ﾊﾟｯ / ヽ__仁广′ ヽ_ﾉ ｢¨｢ ＿＿＿＿ ,.. --――――― -ｒ''"´￣￣￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｊ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; …ｸﾞｯ！ / | / |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ,- ､Y l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 「馬鹿に危ない目を見せたり '､ _,.-' ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｱ´ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ! _,,.. ｧ､＿＿_ ,. -';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 虫けらを踏み潰したからといってな…」 ｀ ‐､＿_7´`"´:::::::::::::∧ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-― ∨:::::::::::::::::::::∧ ￣￣ ∨::::::::::::::::::::∧ ∨:::::::::::::::::::∧ ヽ─ ─ ─ ヘ ヽ:::::::ヽ ヽ:::::::ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ ヽ､_ ＼ （●）（● ） | （__人__） | （｀⌒ ´ | …馬鹿に虫けらだって？ . { | { ﾉ おいおい榎さん、それは… ヽ ノ ﾉ ヽ / | ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;! ┌──‐|;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;|──┐ │:::::::::::_ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ::::::::::::│ │:::::::::::!ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ::::::::::│ ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ… │:::::::::::!(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ : :::::::::| │:::::::::::ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ : ::::::::│ │::::::::::::::::`| ^'='^ ﾑ'′ :::::::::│ ヽ │::::::::::::::::,rﾄ､ ｰ=＝=- /| : :::::::::::::::│ ::::＼ └──／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､───┘ …そういうものさ。 ヽ:::::＼ ＿＿.'／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿＿＿,, お前は俺と違って、神でも聖人でもないんだ。 '´＼:::::＼￣.／ ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼ ＼:::::＼＼ ﾞ､ :::/::::::|:::::: ／ ＼:::::＼ `ヽ、 ﾞ､＿ゝ ./＿.|::: ,-､ | _,..- "´:: ＼:::::＼／ i ヽ / i ,, ='"´ ::::::::::: 関わっていく者ことごとくに ＼:::::＼ ﾞ､. ∨ ﾉ ,-'´::::::::::::::::::::::: 責任を感じる必要なんて無いのさ。 ＼:::::＼ | .|. | ,-´:::::::::::::::::::::::::::::: _..,,ｒ-=‐¨´" ＼／"´~'-.,、 |／::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ ｀^-＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: _.,..,.‐' ／｀^ヽ、::::::::::::::::::::::::::::,.‐ それにだ。 f / 〉､:::::::::::::::::,.‐'" なにも、そこまで気を遣わなくとも… _.,-'''/ ヽ、 `‐-,. ヽ.,、 ／ .l:::::::::::,.‐'" ／ ／ ー‐｀'ヽ--イ´::｀ﾞ‐- ｀^~ /::::::／ ─────────────────────────────────────── /＼＿＿_／ヽ ／ ＼ |:::. | ＋ |:::::: | …ああ、怖ェよ。 肩書きも何も無しに |:::::::. | + 体一つで突っ込むときは、いつだって怖ェよ。 ＼:,..-''ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.V + ,,....--'''':::.. .. ﾞ-､. ::::: ::. i ヽ i :::: |::: |::: i | 怖くて怖くて、死ぬと思ったさ。 だがな ― ::::: |:::::. .(::::: :|｜ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── ､ ﾞﾞﾞ､､,, ／ | ヾﾞ=== = = ‐ ‐､ ,, ―= =＝'′ { ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ,.-‐┬‐┬ｧ l ￣｀ー､＿ l::::::::}ヽ l l -ﾆ､＿_l_;:='／ ', ｀ｰ┴‐'"´ l l ＼ ー─‐ i l l ＼ l l l ＼ } l l l 死ぬンじゃねぇかと思うくらいじゃなくッちゃ l l ,' ／ ヽ ヽ ,' 面白ェことも出来ねぇんだよ ― ！ ／{ } } ,' ／ ヽ、 ／⌒、 ノ ノ / _____ /／ ¨¨¨｀ ーテ ´｀ヽ ／ …そうだな、礼二郎？ ￣￣ / l ￣￣ / ゝ、 j / ,. -‐'" ￣ ｀ヽ /＿＿＿＿ ____ ＿,.-‐'" -‐┬‐┬‐┬ｭ､＿,, / ｀ ー─-､ ￣ ｀ー┴‐┴‐‐'"ﾞ￣ / ￣｀ー-､ ＼_________ ＿ ノ / ｀ー-､ ─────────────────────────────────────── _,,.､､､､､.,,_ ／.:::::::::::::::::::..｀ヽ､ / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '､ | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ﾍ{ﾂ | ::::::::::::::::::::::::,ｨｩ ﾉ j |::::::::::::::::::::::（ |.! ;{ .|::::::::::::::::::rﾘ`l,〉 j}ﾞ }:::::::::::::::ﾉﾞ l /. 『 馬鹿 』ってヤツは、無闇矢鱈と ,xｧ''ｰ'ﾞ'` '､ / / ｰ｀¨`''''ー-- ､｣ﾞ'′＿ 頑丈に出来ているものだし… ''^ｰｧ ､＿＿＿＿_ ￣ ／ `>'､, '''"´￣￣_二ヽ､ / ／ ヽ ,' , / ﾞ､ l / __ ! ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:l/.:.:.:./ｰﾒ,,_/／__ノ.:.://.:./.:.//,,-‐'''ヽ:l:.:.:.:.:l:.:.:.:l:.:.:.l l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/.:/y=‐‐-/､ // l:.l.:./ l.:l ,r‐''"ヽ｀ヽ/:.::.:/ﾘ.:｀j .l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l l/{ ,.-c､ヽ l/ l// lﾉ／ r‐c､ .ﾘ /.:.:.:/./ l/ヽ l.:.:.:.:.:..:.:.:ヾﾍ｀、 ゝﾟ-' , ./ / .i ´ｲ ､ ゝﾟ-'ノ ﾉ./.:.:/ l . lヽヽ.:.＼ヽヽ ｀￣´ ﾉ . li ｀￣´ ///.:./ / な… なんだって？！ ﾍ.:.:ﾍ.:ﾍヽ＼ |i u. /.:/.::./ ﾍ.:.:.ﾍ.:.:.:ヽヾ u. lﾘ ／/.:.:.:/ あなた、いま、なんと… ﾍ.:.:.ﾍ.:.:.:.:＼_ ＿＿_ ｲ.ﾘ l/ ﾍ.:.:.ヽ.:.:.:. ＼ -'――‐‐｀- ／.:l.:.l .ﾘ ヽ:.:＼.__ ＼ ー‐‐ ／ l.:.i./ ﾘ 内 藤 さ ん … ？！ ＼ﾉ ｀ヽ_ ｀ヽ ／ ,=-'｀i入 i´｀ｰ---ヽ＿ ｀ イ＿ノ_,,-‐'ヽ从 ﾉ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;|}入 ヾノ !:/‐' /:.:.:.:.:.:.:Ⅳ ゝ､ !ーｉ:.:.:.:.:.:.:.:ｉ { ｶﾞ ｷ ＼ ､ _＿ /:. |:.ﾊ:.:.:.:.:.! …ああん？ 聞こえなかったか、藍童子。 ヽ ー ｀ . : : ｉ }:' ＼Ⅳ 自首するっていったんだよ、自首。 . ､ イ: : : :. ｌ ｀ヾ ー‐ ´ﾍ: : : : : : ｌ ＞‐-､ ゝ: : : : ｌ ...:.:´:.:.:.:.:.:.:.＞‐ おい警察ども、よく聞きやがれ！ _..ィヽ: : ! ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´:.:.:.:.: あの女を殺したのは俺だ！ _..:.:´{:.:./: :.} .イ:.:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,....－:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.ゞ __ .才´:.:.:.:.:.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,...-',,⌒ゞﾐ､l::|. ｌ l /::／..::::::::::::..ヽl_ 〉 / /:::::::::::::::::::..`ｰ-､:l､ f＝==r ,ﾍ /:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:､L＿,,ﾘ ／:>:l ./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヾ､ｰ_-イ, 〉<.| ノ⌒ｰ-､ }:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヾ!､!;::|:|,r‐ 'ﾞ ＼ 俺がこの手で絞め殺したんだ！ 「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ ＼ ../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼ ヽ /:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼､.. ﾉ :::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,イ さあ、とっとと手錠をかけやがれっ！！ :::::::::::::::::::::..ヽ､:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ| :::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ;::::::::::::::::::::| | | ､ `'rイ ,ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼∩:::::::::| l＼ `=､.._＿,ノ ￣ :::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼∩:/ | ヽ､＿ ﾉ ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── | /. :./l.:. | :.|:.:/ |:,'／ .／ヽヽ:＼.:.|:.:.|:.:.', ∧: : : |l /:. :/:.:|:.:.| :.|:.{ 〃|l ／fi /＼', ヽ|:./:.:./ヽ ∧: : | {/.:.／|:.:.l:.:.| :.|:.|ヽ,/i!ノ {ﾉ| / ヽ､:./:.:.:/.:.:.ヽ ∧: |/／ l:.:.ｲ:.:l :.:l:.|.:..|彡 iﾉ/ /:.:./.:.:.:./:ヽ ∧ な、なんてことを！ /´∧ |.:.,'|:.:.|.:.:.|:.l:./ ／ /:.:./.:.:.:./:.:/ ヽ 内藤さん、あなたは正気か？！ / ＼ ∧ |:.l |:.:lヽ:.ヽ'､ ´ u. /:.イ:.:.:.:/.／ ＼ ヽ. ｀|:| ',:.| ／ヽ､ /／/:.:／´ | ＼|:l l:| ＼ ､ __＿__. /´ ./／ } あなたがああしたのは… そ、その… |!､`ヽ､ ヽ_ _∠二ﾆ／ヽ /´ ｲ／ そこの中禅寺の所為だろう？！ ｀ ＼ ＼ ﾉ｀ヽ＼ ／¨´ヽ ／ ／: :/ ＼＼/:.:/ ヽヽ/ / /,' ／ ／:./:./ ｀/／ |/｝ iニニｲ , ' ´ /:.／:./ あなたが自首なんかする必要は無いんだ！ /´＼',ﾉ ＾ヽ¨￣ ／/＼_. ／／:.／ ＼ ',_ ／ ／/:.／／:.:.／ ／: ＼ ／ < ／ ／ ／::.::.: ＼ `､|. .i,､ ,i.:.:/´ ヽ-ﾘﾄ. j ,ﾞ ,/.:/ ああ、そうかもしれねえなぁ。 `ｯ､ヽ. ´ //ﾘ …だがよ、それでも、だ。 ,ﾘ｀､`l､. ,....,_____ /;/ ﾂ,|` ､ `'''''''''''´ ,／ﾘﾂ r''j ` ､ " ,／|-, 俺のしたことは、俺のしたことなんだよ。 ,| i, ` ､___ ,／ .| |､ 他の誰の所為でもねえ。 /::| `､ .j h`::､ ／::::::.| `､_ ./ i::::｀､ ,,,_ｰ/:::::::::::::| ∧___ /､ |:::::::` ､__ …たとえ誰かの所為だったとしてもなぁ！ ´:::::/::::::::::::::::| / ヽ ￣'i ノ | ヽ |:::::::::::::`､｀ヽ､,,, | | .| ｜ |.;.;.;.;.;.;.| | | | ｰ- | l.;.;.;.;-.;.;l | -‐| | | .|.;.;.;.;.;.;.;.| /⌒ヽ | | | | |.;.;.;.;.;.;.;.;l |.;.;.;.;.;ヽ l.;.;.;.;.;;;! | !__,! ‐ 一 | l.;.;.;.;.;.;.;ヽ 「あの女の頸絞めたのは、 /⌒ヽ ‐ ＼ |,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;..;.;.;.;.;.;.;l 〉-‐.;.;.;.;l l〉 ）、.;.;.;.;;;;ヽノ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ、 |.;.;.;.;.;.;.;.| / 人 ヽ、.;.;.;.; .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;;.;.;.;ソ.;.;.;.;.;.;.;.;| l ヽ、＼, .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;／.;.;ノ/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.l この手なんだよ！！」 ヽ ノ ＼,/.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ l ＼ /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;／.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;| ヽ、 .;.;.;.;.;.;／.;.;.;.;／.;.;.;.;l.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;| ヽ、 ／.;.;.;.;.;/.;.;.;.;;;;.;.;|;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;l ─────────────────────────────────────── ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ─────────────────────────────────────── /.:イｉ:.ｉ:.:.:.!:. ｉ:.::.:.ｉ:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ ､:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ !' /:.:!:.!:.:.ハ:|､:.:.:|＼:.:.: |:.:.:.:.ｉ:.:.:.:.:.:.:. ｌ 丶:.:.!:.:.:.:.:. ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:ｌ |:.:ﾊﾍ:.:ｌ :! ＼! _ ヽ: ｌ:.:.:.: ｌ:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.ヽﾊ:.:.:.:./:.:ｌ:.:.:ｉ:.:.:.:.| |/ |:ヾ! ´ ｀:!ヽ:.: ｌ:.:.:.ｉ:. ｉ: !⌒ ､:.:.V:./:.:.:ｌ:.:/ｌ:.:.:. | Ⅵ ／ _ Ⅵ:.:.:.|:. Ⅳ⌒ヾ､:.:!/:.:.:.:.!:':. |:.:.:.:ｌ ﾍ´,イヽ / !ハ:.:ｌ:.:.| ヽソ .}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!∧:! ! ゞ ' ' Ⅵ: ｌ ) ! ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / }' / !:./ ´ , ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ ／ !:' ┌┐:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧! テメエのケツくらい、テメエで拭く。 丶 ./ : |:.:.:!:.:.:.:. ｉ:.:.:.:.ｌ ヽ _ . :: : ｌ:.:ハ:.:.:.:|:.:.:. ｌ ｀┐´ . : : : : V ＼:.!ヽ:.:! ガキに拭いてもらおうなんざ思うか ―！ ヽ´ . : : : : : : ｀__Ⅵ＝､ ｉ ＜ﾍ : : : : : . . :´ : : : : : : ｌ ￣ ヽ: : : . : ´: : : : : : : : : : :ヽ ..‐ﾍ : . : ´: : : : : : : : : : : : : : ´＼ ／: : : ／ : : : : : : : : : : : : ´: : : : : : :.＼ ／: : : ／: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : :ヽ |: : :.／: : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : ! ─────────────────────────────────────── 〃 i, r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ! :l ,ﾘ|} |. } . {. | ′ | } ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< !∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| …『虫けら』ってやつも、これで案外と ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.| . ヽ.ヽ {:. ｌﾘ しぶといもんなんだぜ？ . }.iｰi ^ r' ,' !| ヽ. ｰ=＝=- / . ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ なあ 、京極… __/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ ヽ､ ｿ （まったく、あの男はいつもいつもわかったようなことを…） z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ （そんな事、言われなくったって僕にはとっくのとうに ｛: : : : : . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ 判っていることばかりだろ。 常識的に考えて…） |: : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ :|: : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ （それを、したり顔で長々と…） `､∨ ´: : : : : : : ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |: _,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ }∨: : : : : : : : 'ﾞ~￣￣: : : : : : : ＼_ ,ｨ之_ ヽ ＿＿__ ； ／ ＼ ； . ： ／ ＼ ； . ； ／ ／ ＼ ＼ ： うっう… ぐ、ぐずっ… ； | oﾟ(（○） (（○）ﾟo ； . ＼ （__人__） ／ ； ほんとに… ほんとにっ… . ノ ｀｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ ／￣￣￣＼ ／ :::::::::.ヽ / ::::::::::u::::::: 〉 | ::::::::::::::::::/ （俺たちも一緒に困らせろ？ …気楽に言うだろ。 | ::::::::::::::::::::l あんたたちはそれでよくても | ::::::::::::::::::/ 本島さんはどうする気だったんだ？） ＼__ :::::::::く . ,ｲ :::::::::ヽ / ｀ :::::::::::} （まったくあの探偵と下僕たちは…） ,' :::j .:::::::::/ ,－´ :::ﾉ .:::::::::{ . ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ ほんとに、皆さんに会えて、よかった… ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: || う、ううっ、うぐっうっ… ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ ；/:::::::::::: ＼； ；/:::::::::::::: ＼ ヽ； ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ （…だが、まあ…） ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ …本島さん、泣くことはありませんよ。 :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ 僕はそんな、特別なことをしたわけでは… :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| メ ,, -──- ､._＼ メ／ u ﾟ 。 ＼＼ ／ ／ ノ ヽ､ ＼＼ すす、すっ、すみませんおっ… ! | oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo | ｉ ＼＼ （__人__） ／く< でで、でも… ぐぐぐぐっ… ノ ﾒ/ ｀ ⌒´ ヽヽヾ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー） | u. （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ﾋﾟｸ… ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ い、いいえ… _r‐入ｌ ´ヽ〉 う、うむむぅ… ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ （まったく、仕方ないだろ…） :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ／ ＼＼ ／ oﾟ(（○） (（○）ﾟo l （__人__） | …おっ？ 中禅寺さん…？ ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ ヽ ', / | ヽ u ./ ヽ ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ / …ﾋﾟｸｸ ヽ ｀ ー―― ´ ∧__ い、いいえ… うむむ… ＼ ／ / 〉::｀丶、 …むうっ。 ／＼ ／ / /::::::::::::::丶、 ／:::::l ー――‐ ´ ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _ （今回だけだ。 今回だけは…） -‐::::::::::::::l ／ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ／ ＼＼ ／ oﾟ(（○） (（○）ﾟo l （__人__） | ちゅ、中禅寺… さん…？？？ ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ ヽ ゝ , ヽ _ 丿 u. ＼‐､-..､ ヽ ゝ ﾉ , ‐ ´ ソ:.:.:.:＼ ヽ ´ ' /:.:.:.:.:.:／＼ ＼ / ／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.ヽ､ は、はい… ＼ / ／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ 本島さん… ﾋﾟｷｷ… ヽ ／ /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ ヽ _＿ ィ /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＿＿ ／..::::::::::::::.＼ ／..::::::::::::::::::::::u.＼ ／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 中 禅 寺 さ ん … ？！ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､ ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ . ┌────────────────────┐ │ あんたの言うことを 、聞き入れてやるだろ 。 | └────────────────────┘ ￣￣ ､ ´ ＼ / ＼ / ヽ にっ… ｉ U 丶 l ／ ￣ 丶 | _＿ ヽ 丶 ヽ/ ｉ イ｀丶 l 丶 ヽ ヽ ゝ _ ', 丶ｉ ｲ｀丶 l ｀ヽ ヽ ゝ , ヽ _ 丿 ＼‐､-..､ ヽ ゝ ﾉ , ‐ ´ ソ:.:.:.:＼ ヽ ´ ' /:.:.:.:.:.:／＼ ＼ / ／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.ヽ､ ＼ / ／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ …こり。 ヽ ／ /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ ヽ _＿ ィ /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ┌─────────┐ │ なあ、榎さん・・・ │ └─────────┘ . . ,. -'"´ .,.､ｧ≠メ､.｀¨ー ､ . l´~` ｀ヾ､ .ヽ、 ／ ＿ ヽ ヽ、 ／／ ｀ヽ ｲ ｀ヽ ﾎﾟｶｰﾝ… / i ○ ! : ○ | ./ （ - ´ ヽ .＿ つ / ( ! ） ちゅ、ちゅっ…？ ,' 丶＿人＿__ノ し i ） ＼ ', /＿＿＿ ＿） 中、禅、寺、さん…？ ヽ、 （ し ヽ､_ ／ ｀¨i ヽ / / ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､.＼ | u （⌒）（⌒） | ! （__人__） | そ、その… こちらこそ、お役に立てて何よりです。 , っ ｀⌒´ | / ミ） / …ﾆｺﾆｺ だから、その… ./ ノゝ / i ﾚ'´ ヽ | |／| | | / i 人 ノ l ； ,' ' ,_,,ノ `─-‐' ヽ し / ； ； i ｀､ _y──‐ l / ； ； ', ｉ_/ / ＿ ' ／ ； 中禅寺… さん… ヽ、 ￣￣ / ヽ､_ ／ お… おおっ… ｀¨i ヽ / ヽ / ヽ . ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （⌒）（⌒）| . | u. （＿人_）│ | ｀ ⌒´ | …ﾆｺｰ その… そんなに、泣かないで頂けると助かります。 | | . ヽ / その様子だと、こちらもかえって… ヽ / .> < | | | | ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ …ﾜﾅﾜﾅﾜﾅ ／:::::::::: ＼ おっ… おっ、おおおっ… |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ 中禅寺さんっ…！ ；/:::::::::::: ＼； ；/:::::::::::::: ＼ ヽ； / /` ⌒ ´ |. | , ! ｶﾞｸ… / / | `-,,,.|" |___,ノ | /. / | | | ,lー─- 、 , --‐-ー、_/ l ,| | ,／ ） ） お お お お お っ …！！ く / / ァ- ,ノ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽj＼ ／＾ー-‐' `ー' ー´￣ (_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣ . ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､.＼ | u.（●）（●） | ! （__人__） | …も、本島さん？ , っ ｀⌒´ | / ミ） / どうなさいましたか？ ./ ノゝ / i ﾚ'´ ヽ | |／| | | ／ ＼ ／ ; ヽ. l U l | , 、 ; |⌒´⌒｀ヽ、 ﾎﾞﾛﾎﾞﾛﾎﾞﾛ… !、 _ノ" "ヽ、__ ∪ ＼ ヽ (（ー） （ー） ):: /⌒゛` l: /ヽ∪（_人__）∪__ ,ノ| , | おっ… おっ… / /` ⌒ ´ |. | , ! / ∪ |∪`-,,,.|" |___,ノ | おおおんっ…！ /. / | | | ,lー─- 、 , --‐-ー、_/∪ l ∪ ,| | ,／ ） ） おおおおおおおんっ！！ く / / ァ- ,ノ ＿ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽj＼ ／＾ー-‐' `ー' ー´￣ （＿） （＿(_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣ ／￣￣￣＼ ／ :::::::::.ヽ / ::::::::::u::::::: 〉 | ::::::::::::::::::/ | ::::::::::::::::::::l | ::::::::::::::::::/ 本島さん？！ そんな… ＼__ :::::::::く . ,ｲ :::::::::ヽ しっかりしてください！ / ｀ :::::::::::} ,' :::j .:::::::::/ ,－´ :::ﾉ .:::::::::{ . ／￣￣￣ ＼ ／ :::::＼:::／＼ ／ ｡<一>:::::<ー>。 | .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj ありがとうございますお… ありがとうございますお！！ ＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜ ほんとに、ほんとに、皆さんに出会えなかったら… ／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡ お、おおんっ、 おおおおおんっ… / ,＿ ＼ ＼／＼ ＼ と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;. ／￣￣＼ _ノ ヽ、 ＼ （ ●）（ ●） U | （__人__） | ..／} _ ヽ｀⌒ ´ | / / __ (＾ヽ{ ヽ { ./ / . ／ .ﾉ (￣ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ ／ い、いやいや、本島さん。 .(二 ヽ i i |,r‐i ﾉ. ヽ / ／ ヽ ／ ノ ／ r一'´ ー ､ ￣￣￣） そんな、僕はそこまで… i { ｲ―イ / .`ー―. ､＿_ .〈￣￣ ヽ. `ｰ '/ / /＼ ＼ `ー ' ￣￣! | ヽノ .. .. .. .. ；::／ ⌒｀"⌒｀ヽ、::； ；::／,, ／￣￣￣￣＼::； ；::/,／/:: ＼:； ぜったい… ぜったい、ダメだったんですお！ ;/⌒'":::.. |⌒ヽ それを… それを… おおおおおおっ…！！ / /､:::::... /ヽ_ ＼ （ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ） うおおおお、おおおおおおーーーーんっ！！ `ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─" . ／￣￣＼ ／ _ノ .ヽ、＼ |.u （●）（●） | | （__人__） .| | ｀ ⌒´ ﾉ …本島さん、本当に顔をお上げになってください。 r─一'´￣`＜ヽ } `ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、 ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ). そこまでされると僕のほうが困ってしまいます。 ／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、 （／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_) / // / / . . ＼_＼_)､_） ｰ' {_/ノ ."´ :::::::::::::／￣￣∨￣￣＼ :::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::| ／￣￣￣＼ |::::::::::::::::::::::::: す… すみませんお… ::::::::::::::::::＿＿|／ _ノ ヽ､_ ＼|＿＿:::::::::::::::: でも、でもっ…！ ::::::::::::::／ ／ (（＞）) (（＜）) ＼ ＼:::::::::::::::: :::::::::::::::::| | oﾟ （__人__） ﾟo| |:::::::::::::::::::::::: ほんとに、ほんとに :::::::::::::::::(⊥_⊥）＼_＿＿｀⌒´＿＿／（⊥_⊥）::::::::::::::::: ありがとうございましたですお！！ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／.:￣￣￣￣￣ ＼ ／: : : ＼ ／: : : : ＼ ／: : : : : : ＼ やる夫は、このご恩は忘れないんですお！ ／ : : : : : : : ___ノ'′ ﾞヽ､___ ＼ l : : : : : :.; '⌒｀ ´⌒ヽ l | : : .::;;（｡ｏ＞ ） （ ＜o｡）;;:: | 絶対、絶対忘れないんですお！！ l : : : :°oﾟﾟ~'"´ ｀"~゜oﾟ;° l ＼ : : : : : : ｡;ﾟ（ j ） ; ｡＋／ ＼: : : : : : ::`┬‐'´｀ｰ┬′ + ／ おおおおおん、おおおおーーーーんっ！！ ／ヽ: : : : : : : |/⌒⌒､| イ＼ : : : : : : :ﾟ: : : ﾟ´￣~:j￣｀ ; ＼ : : : : . : : . : : ; '"｀` ＋ ＼ : : . : . : . : . : . ° : . : : . : . + ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u. （ 一）（●） .| "" （__人__） | ｀⌒´ﾉ い、いいえ。 どうか、くれぐれも、お気になさらず… | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 （…ったく、これでよかったのか、榎さん？ ''"::l::::l;;/ __人〉 ｵﾓﾊﾕ :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ なんだか 面 映 いだろ。 僕らしくも無い…） :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! （だが、なあ…） ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／ ＼ いえ、やる夫はかならずご恩返しするんですおっ！！ ｏ ○ o´ _ノ ヽ､_ `ｏ ○ o 中禅寺さんにも探偵さんにも皆さんにも .。ﾟ ／ oﾟ/⌒) (（＜）)ﾟo＼ ﾟ 。 一生かかってでもお返しするんですお！！！ | 0 / /（__人__）' 0 | ＼ / / `― ' ／ おおおお、おおおおおーーーーーんっ！！ ／￣￣￣￣＼ ,' ＼ i ヽ,_ u. | !,_ノ、 （⌒ ） .| …いえいえ、ほんとうに気になさらないで。 （⌒） | こちらこそ、お役に立てて嬉しく思いますよ。 ! （__人__） :| …ﾆｺﾘ ', |＿ ', ／ |、／: :'. ＼r‐- _／ ／: : : :.」 （まあ、この本島さんに免じて今回だけは ／| ヽ / /: : : : ／: :｀:┐ あんたの言う通りに笑ってみせるとするか） ＿___...／: :/}/ ／ ./: : : : /: : ::: : : :｀ヽ /￣: : : : : :/: /ノ r- , ': : : : :/: : : ::: : : : : : :｀ー /: : : : : :./: .l: :.| /: : : : ::/::: : : : : : ／: : : : : : （なあ、榎さん…） /: l: :/: : /: ::.|: ::| ／: : : : ::/::: : : ::: : /: : : : : : : : :| ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ う、うおおっ… おおん… ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: | ありが… ありがとうございますお… ＼:::::::::::::: ／ヽ /::::::::: くゝ ） おおおおおおっ… ；|:::::::::::: ／ ； ；|:::::::::::::: イ ； ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u （ ⌒）（⌒） | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ …ﾆｺﾆｺ い、いえいえ。 ふふっ… ,| } ／ ヽ } （…今後も精精、もう少しだけ、笑ってみせるようにするさ。 く く ヽ ノ あんたに余計な気を遣われないように） ＼ `' く ヽ、 | （それに…） | | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _,,; -､ ヽ-''-`ヽ､ /） ,-､ ＼（ （ (ヽｃ==（ )`)i iヽ （::彡`（ ￣`ヽ ヽ) ヽ（ ヽ ＼|i ￣ ,,--､`ヽ､ ｀ー'￣`＼ ,､ /_） , -､,､ ( ） 〉ノ 「わたしは、もう、泣かない－－…」 /⌒'i _）-､＼ / < ::))),' ） iヽ|）/ （___､ノ;' '-'"ヽ '＼Ｖヽl） ,-､,-､ﾉ （ ,ノ===;;ヘヽ*)) ,-'~`ヽ.... ）"~） ヽ~ /``＼＼ ヽ, )))／⌒`,ｰ'ヽ）⌒,,,^-, ,ー` ヽ,,__ ﾆ= ''''iヽ＿ノ!!!ヽ_）ー;;;;;ヽ__）``ー-､,, "'-- （ ノ ） "''ー '-''' `ｰ' ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,,--､`ヽ､ ｀ー'￣`＼ ,､ /_） , -､,､ ( ） 〉ノ /⌒'i _）-､＼ / < ::))),' ） iヽ|）/ （___､ノ;' '-'"ヽ '＼Ｖヽl） 「…わたしは、笑ってみせます － －」 ,-､,-､ﾉ （ ,ノ===;;ヘヽ*)) ,-'~`ヽ.... ）"~） ヽ~ /``＼＼ ヽ, )))／⌒`,ｰ'ヽ）⌒,,,^-, ,ー` ヽ,,__ ﾆ= ''''iヽ＿ノ!!!ヽ_）ー;;;;;ヽ__）``ー-､,, "'-- （ ノ ） "''ー '-''' `ｰ' ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ :::::::::: : : ＼ :::::::::::: : : : ﾞｉ ::::::::::::::: : : : : : ｜ :::::::::::::: : : : : : : ｜ :::::::::::::::: : : : : : | ::::::::::::::::: : : : : : | :::::::::::::::::::: : : : : | :::::::::::::::: : : : | ひと :::::::::::::::::::::; ; :: ＼ （あの 女 も、そう言っていた事だしな…） :::::::::::::::::::::::: ::: ｜ :::::::::::::::::::::::::::: ,:::／ ::::::::::::::::::::::::: : i :::::::::::::::::::::::: , ' ＼ ::::::::::::::::::: ,r' : : :＼.:::::::::::: |. :::: : : :＼ :::::: | :::::::: : : ＼-ｰ'` ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ （`'ヽ, _ ,⌒ヽ..iiii ⌒ノ ヽ__,,-'''､__ン , '~） ,､ `ー'( ) ／''~ ノ ） | ,,-／__,--("< )ﾐ; ,､ _,, --(ヽ,（)／'ｰ' ￣ ''ヽノ' ,,-,-,-(__ﾉ~ , -､,'⌒') ﾟ/)---=(<⌒< 「たとえ、悲しくとも、辛くとも…」 `-'~ __, -'''ヽ__ ヽ,ノ ⌒ヽ＼_,,- ,~ /~ ﾉ~ /~ !!!!!ヽ--'ｿ (⌒)'⌒) `- (_ノ_ヽ､__.〉､__,,,）（ し' ﾐ';';'; く ／／(~ )､)ノ/ノi'） （ `､ ）人_ﾉ ／,,ﾉ `-' ,-''て入,,_ ~ ~ ~ ／／ >ノ（ , ﾉ､ ) ~ `'`' ~ ~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_ ＼ ぐ、ぐす… ありがとうございますお、中禅寺さん… ／ /⌒) ⌒ﾟo ＼ | / /（__人__） | それに、ごっ、ごめんなさいですお… ＼/ / ｀ ⌒´ ／ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ⌒）（⌒） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ …いえいえ、ほんとうに、もうお気になさらぬよう。 . | } . ヽ } 僕はあくまで、依頼を果たしただけですので。 ヽ ノ ｍm / ￣￣￣ つﾉ | |￣￣￣ ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ ／:::::::::: ＼ そ、それもですがお… |::::::::::::::: | なんだか、申し訳ないんですお… ＼:::::::::::::: ／ヽ /::::::::: くゝ ） 中禅寺さんはせっかく、やる夫のおかげで ；|:::::::::::: ／ ； 問題が解決したって言ってくれたのに… ；|:::::::::::::: イ ； . ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼ | （●）（●） | . | （__人__） | | ｀ ⌒´ ﾉ なんですって？ それは… . | } . ヽ } ヽ ノ ＼ / く ＼ ＼ 本島さん、僕はそんなことは。 | ＼ ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_ ＼ わ、わかりますお。 わかってるんですけどお… ／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ | （__人__） | それでも、なんだか… なんだか、ううう… ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣＼ ／ _ノ ,ヽ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） .| ｀ ⌒ﾉ …いえ 、そちらこそお気遣い無く。 . ヽ } . _,ゝ ノ ／, r､ く あなたの仰ることのほうが 、きっと正しいのですから。 ./ 〈 ＼ i . ヽ､ .ヽ ＼ i..｜ .て_） ＼ﾉ …ｺﾞｿｺﾞｿ ＼ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_ ＼ そ、そんなことは、ないですお… ／ /⌒) ⌒ﾟo ＼ | / /（__人__） | ほんとに 、口答えしたみたいで、申し訳… ＼/ / ｀ ⌒´ ／ |￣￣￣￣￣￣ llヽ …ｺﾞｿｯ | ┏───┓ ∥| | │ │ ∥| | ┗───┛ ∥| | ∥| 「…あったあった」 | ∥| | ∥| |＿＿＿＿＿＿∥| ) ≡≡≡≡≡≡） ￣￣￣￣￣￣￣ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ／ ＼＼ ／ oﾟ(（○） (（○）ﾟo そ、それは… 本ですかお？ l （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ なんだか、ずいぶん古めかしい本ですけどお… ／ ヽ . ／￣￣＼ ／ ノ ヽ /＼'ｰ､ ,, ..,､ ﾍﾟﾗ… | （ ●）（ / .＼` ､ . ／／ / . | （__人/ ＼ヽ､,.／／ ../ | ｀ / ｀`７７ / ええ 、この本は江戸時代… 天明四年に刊行された . ヽ / / / / ヽ.. / ｆヽ、/ / , -,./ ﾄﾘﾔﾏ ｾｷｴﾝ ﾋｬｯｷ ﾂﾚﾂﾞﾚﾌﾞｸﾛ /./ r-､ ヽ ∨,ノ / 鳥 山 石 燕による『 百 器 徒 然 袋 』下巻の写本です。 |. ＼ 〈＼.＼,〉 ｀, ｆ | . ＼ (ヽ ヽ ｀.. | まあ、妖怪が描かれた画集ですよ。 | .＼ ＼ ﾉ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ、＼ ／ （○） （Ｏ) ＼ よ、妖怪の画集ですかお？ | || （__人__） ..| ＼ ﾉi ! |. ／ なんでまた、そんなものを…？？？ / し' ｀⌒´ .ﾉ | .／ .／ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ、.＼ | （●）（●） | . /￣￣￣ 丶人__）. | …いえ 、本島さんと話をしていて / ＼ .＿|＿＿＿__ …ﾊﾟﾗ… 思い至ったところがあるもので。 , --'､ / ｀〉 / ⌒ ） / / ,′ ﾉ / / ああ、これです。 l T´ ..＿ ./ r'´￣ヽ ヽ ノ .／丶､ / （ ￣ l ｀'ー'´ | .｀'ｰ'――┬― --､/ _.ﾉ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_ ＼ ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ これ？ え、これって… | （__人__） | 中禅寺さん、これってまさか…！？ ＼ ｀ ⌒´ ／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┌───────────────────────────────┐ │ ＿＿__ │ │ / r‐‐''"´ │ │ |. | ＿＿＿. =============== .│ │ ＿ﾉ ﾉ‐/ r‐‐''"´ / / │ │ ＿＿f"＿ヒ'"_|. |. ./ / │ │ ,r''"´//////////ﾉ ﾉ /rっ f''i / │ │ .////////f￣二二＿二ニﾆ=‐| ﾞ〉‐テ|. !‐‐‐ﾃ' │ │ //////⊂ﾆ ﾞ二ニﾆ=‐ヽ ／ .／／ ,ｒ‐‐" │ │ //////////l__ﾞ二ニﾆ=‐/ヽ／ /／ ／ │ │ ＜＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞,／ ./ │ │ |三三三三三三三三三､ﾉ,‐"´ ,,ノ │ │ ゝ＿＿＿＿／ミミミミ彡ミ彡-''" │ │ 彡"ミミミミミミミミミミミﾐ彡ﾞ｀ │ │ 彡"ミミミミミミミミﾐ｀` │ │ .彡"ミミミミミミミ彡 │ │ 彡"ミミミミミミヾ │ │ . 彡"ミミミミミミﾐ､､ │ │ . 彡"ミミミミミミミミ │ │ 彡"ミミミミミミミミ │ │ 彡ミミミミミミミミ │ │ //l|||||||||||||||||||||ミ │ │ /l|||||||ミ||||||||||llミミﾐ │ │ ||||||||| l ゝ=__ （ヾﾞ │ │ . _|ll||l||ヽ､_ヽ-t-- ｀l │ │ （ ` ‐=,,__ ｀ﾞﾞ＼｀ヽ ﾍ │ │ . ヽ i-=､二＞=ヽ‐）, ﾍ │ │ . r''"´｀二＿＿＿＿,,､ ｀） │ │ . ﾞ‐-､ゞ ヽ- ､ | ｀ﾞ´ │ …ﾊﾟﾗﾘ └───────────────────────────────┘ 「あの、釜のお化けですかお…？！」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| . | （＿人_）│ | ｀ ⌒´ | …ええそうです、『鳴釜』です。 | | ﾓﾁｲﾌ . ヽ / 元来は『釜鳴の神事』を題 材として、著者が創作した ヽ / .> < 妖怪だと言われているのですがね。 | | | | ＿＿__ ／ ＼ . ／ u. ＼ . ／ ― ー ＼ そ、創作ですかお？ つくりものの妖怪ってことですかお… | （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ でも中禅寺さん、なんでまたこれを…？ . ノ ｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （● ） | . （人__） | いえ、以前にも申し上げたことがありますが r-ヽ | この妖怪は伝統神事である『釜鳴の神事』を由来としているのです。 （三） | | > ノ / ですが本島さんは、その『釜鳴の神事』の由来はご存知でしょうか？ / / ヽ / / / へ> < |＿__ヽ ＼／ ) |＼ ／| | ＼_／ | . ／ ￣￣ ＼ ／ノ ヽ__ ＼ ／（●） （● ） ＼ |. （_人＿） u | ＼ ｀⌒ ´ ,／ 釜鳴の神事の、由来ですかお？ / ヽ あの中禅寺さんがやってた儀式の…？？？ ./ l ,/ / i (＿) (__ ノ l ／ ／ ___ ,ノ いえ、ぜんぜん見当もつかないですお。 !､＿__!､＿_＿＿_つ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ …まあ釜鳴の神事は日本各地で執り行われていたので ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 由来に関しては諸説あるのですが。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ 古来より神事を行ってきた、備中…岡山の :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ ｷ ﾋﾞ ﾂ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! 吉備津神社の伝承によるとですね。 ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ __ . ∥ヽ . ∥ .ヽ _______ ∥ ヽ 「 __＿ ___;;; ＼ ヽ、_ /´--__i￣└ ;;;-´~~ ／ __ ,,/ 丿 ｳﾗｰ！ ヽ ~ﾍ -´γ ＿ |￣ ／ ∠_ Ｖ (__,,;;- ／~ヽi-´｀~ヽ┸ / ∥ ヽ /￣￣Lヽ─ __＿iヽ ___ ／__ ∠__i,___,,,--／ 丿 | / ／~i~ | ヽ─/i ⊿ V、/ |-ヽ、/ （ ／ _／ ／ ／ ／i │ ´￣~~i ） ~＼ ヽ/|＼ヽi---´ i＿／ ／ ／ .i_ミ ／ ∠二＿/ノ´ | |ヽ￣~---´´__-／＿／ i＿____ ,,;;´ 「そもそも釜を鳴らしているのは | ┌-´´ヽ|/ 廿--（（__○__））~∪ | | iヽヽ ｳ ﾗ ＼＿＿／| Ｕ ∪ i | i .ヽ ＼ 温羅という名の鬼神であると ／ ﾉ | | .i i ∪/￣~ヽ∪ __＿___i | i ＼ ＼ ／ ／ | | i ~--| ◯ | ／ ヽ | | | | されているのです」 ／ .／ | i~ ヽ_ ヽ、＿/ / ／ ＼ | | ＿| | / | ソ ヽ___ ／ ／ | .／ | | | |~＼__/~ ＿＿ ___＿ / ／ -（⌒）ヽ | ／ / ／ ＼ ヽ i~__＿__ ~~~ ／ __／／.Ｖ 二_|~~ /／ ヽ」 _|-──ヽ＿＿ --～ （ ／;;;;;;;;;;;;─┐| ∠ヽ／~~／ ／ヽ__＿---／ Ｖ─;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Ｖ ,￣￣「-─~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／ /｀ー´ 「う、うら？ どっかで / 聞いたような…」 (, ,/´ ､--､ _ （´ ｸﾀﾞﾗ ノ / ／ ￣| ｀ヽ 「鬼といっても元来は百済の王子で ,,_ノ ｀′ (＿,､ ｀ヽ 渡来して豪族となっていたのですが」 （＿ ,‐-っ, く | Baekje ｀‐´ ／´ ）◎← 百 済 / レ´ く,,_ 「は、はい…」 ,ｲ //! . /./.| . /.∧| ,.ィ ,.ｨ . ,' / / /| ／ /／ .ｌ , . l. ! ,' ./ ′ ´ レ'/ |│l. ,' r',ニヽ /_, ｾｲﾔｰ！ | |│ l / ゞ-' ヽ、'∠_ . |_|_l. {二_-ｧァｧ‐-､ゴ´ , ┴-!､ ,l´Y (`t!' 't!丁!'＾! 「朝廷から派遣された四道将軍の一人 〃r'ﾆ０=!. ／,.へ.!''' ,'-､''''/r ′ ,. -- 、 ｷ ﾋﾞ ﾂ ﾋ ｺ ﾉ ﾐ ｺ ﾄ !| { ニ}i |` ‐くrｰf´i＞ ﾆﾞイﾍ! ／ ' ⌒ヾ 、 吉 備 津 彦 尊 に討伐されて…」 ヽ.ﾞｴｴｰ<_ ＼ヽﾞ二ﾆ´-クｰ､// i0} _ i l . `¨´ ｀フｰtﾉ ヽﾆゝ`＜ﾆ´ｲV ﾉﾉr'ﾟ｣ l | . , ',イﾞ/｀T ｀ヽ＼ |⊥//(にヽ |.| . ／／ /ﾞ,' r｡ﾆｆi┴r=t‐ゝ」 |.l !に_｝l l ／／ / i. Ｌ.⊥!￣｀¨￣ハＴiヾ〔｀T┐i ! . ／∠_ | ｌ. / ヽ __-‐'／ │! ､`0} `ﾟ// 「きびつひこ…？ ./ / ＼ ヽ ヽ7 ‐--‐ｧ┬--‐T ヽ`:-‐'／ あ…あ、はいっ！ { l ヽ ,/ _/ l ｌ ＼_, ￣ 思い出しましたおっ！！」 .＼.l `ｰ:/ ｀￣ / _,|ﾞｰ-‐'|-‐ ′ ` /､_ /￣ 〉､_ ,| . /` ＝ﾗ′ ヽ､_ 'ﾍ, ‘-‐'' ´ ￣ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「それってもしかして、あのおとぎ話の『桃太郎』の元になったお話ですかお？！」 〈ヽ/〉 〉´＼ /_/ ＼＼ / / 〈/＼＼ /_/ /＼ /ヾ′ / / 〈ヽ、/ / /_/ ヽ/ / / / ｀メ、 / ♪ﾓーﾓﾀﾛｻﾝ /_/ ￣ﾒ l / ﾓﾓﾀﾛｻﾝ / / '/ ／|! , -ー-､ /_/ ＼ / | |! /´ ／ / / ､ ｀' / | |! ＿,,,ゞ|~|' ,,,_ / / （ﾟ´}_） ./ | |! 〃 〉―〈 ｀ヽ'＼ｰ ‐ / | |! iゞ,_ﾉ_亘_ゞ_,,イ' ＼ / | |! (｝（ ｀q! ip´ ）｛) ｀ . =ｒ=ｒ=（ ーｒ--､‐' ）__ ｛ ｱ丁｀‐-‘===’-‐´ ｉ｀ヽ、 iｰ' | ｢￣| ｀ー´ |￣| ｛＿,,ｨ ｀┬'※※!＼ｎ／|※※L__丿 ｵｺｼﾆ ﾂｹﾀ ４--､__ノ二￣二ゝ､__,,ゝ ｷﾋﾞﾀﾞﾝｺﾞ…♪ ｛ ＿ ／ア _>―‐ｒ‐'´ ｀'ーｲ ／ └┴‐┘ ｀ 「…まあ、そういう説もあるようですね。 温羅は征伐されて、首を刎ねられてしまうのですが」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,,-''フ ／ ／ ,,..-''フ ,--,,, ／ / ,,.-''" .／ /ヽ ヽ /__ i,,／ ／ 「ところが、首だけになっても骸骨になっても ／／ヽ ＼ _／／''~￣|,,／ なお温羅は唸り声をあげ続けた」 ／／ i i ＼ ヽ ,-., ┃ ＼ ｵｵｵｵｵﾝ… i__/ i' i' ┌-┛［;;;;;> ┗ | 「御釜殿の下八尺に埋められても ./,/ |__i「「┛ ,,,.┐┏,,.-''" その声は止む事がなかった」 /,/ i i |__,-'''-''";;;;/ /" ｵｵｵｵﾝ…！ .,i_i i i ~/,,| ;;;;ノ ./ .i ,i i .i i--'~/二＿丿 ,.-─‐-.､ /:::::::::::::::::::::ヽ |:::: ::::::::::::::::::::::ｌ |::: ::::::::::::::::::::::::! |:::::::::::::::::::::::::::::ｌ 「吉備津彦命は困り果てますが !:::::::::::::::::::::::::lｉ:| ある日温羅が夢枕に立ちこう告げます」 .!:::::::::::::::::::::::::l|::|.. :::::::::::::::::::/|::::::::::::::::::::::::lｌ.,7:!:::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::|:| !::::::::::::::::::::::l|.l| !:::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::: ! !|:::::::::::::::::::::::| | l ::::::::::::::: ｱ ｿ ﾒ ｼﾝｾﾝ ::::::::::::::: / |:l|::::::::|!:::::::ll|::l| | ::::::::::::::: 「『我が妻、阿曽媛に神 饌を炊かしめよ。 ::::::::::::::: l_ |:|.!:::::::|l!::::::|l:.:|| l ::::::::::::::: さすれば我はそなたの使いとなり ::::::::::::::: ヽ |ll_|__:_!|:∟:!:.::l‐! l ::::::::::::::: 衆生の請願成就のため釜を鳴らさん』」 ::::::::::::::: ／ ｀ヽ! ! ::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ................................... （:.:.:::: ＿ノ ..:.:.::＿,) ..: :.::_ 「￣￣￣￣￣「.Τ:T i （＿） ┌─┴────‐┴┴┴'‐┐ ｏ . ,|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿! 「温羅の言葉通り御釜殿のカマドに火が入り !￣￣￣￣￣￣￣￣ l ｺﾞｺﾞｺﾞ… 阿曽媛が神饌を炊くと、唸り声はようやく |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.!. 鎮まったのだと云います」 ＝二＿＿＿＿＿＿＿＿__二= 〉､ ＿＿＿＿＿＿＿_< 「…これが、釜鳴の神事の由来とされているのですよ」 ｀ ー---------|! !| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . . ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／u. （○） （○） し、シンセンを炊く？ シンセンって確か ／ （__人__） ＼ 儀式のときに使ったお米でしたかお？？ | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ 首だけになっても死ななかった鬼が . ノ ＼ 奥さんにごはんを炊いてもらったら ／´ ヽ 落ち着いたってことですかお？ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （● ） | まあ、そういうことですね。 . （人__） | 海の向こうより流れ着いて一勢力の主となるも r-ヽ | 逆賊として討たれ異国の地に散る… （三） | | その胸中はうかがい知れぬものがありますが。 > ノ / / / ヽ / / / へ> < それほどまでの無念、『鬼』の思いを鎮めたのは |＿__ヽ ＼／ ) 偉大な英雄でも叡智あふれる祭祀でもなく |＼ ／| 彼の妻だったということなのでしょう。 | ＼_／ | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ （●） （●） ＼ 『鬼』の思いを鎮めたのは、奥さん…？ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ そうなんですかお… ノ ー‐ ＼ . ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | |（人__） | | ⌒ ´ | …ええそうです。 僕が危険を承知で . | | あの場に姪御さんをお連れしたのも . ヽ / この故事に倣うところがあったからです。 ヽ / .> < 拝み屋がしたり顔で百万言を費やすより | | 親しい人の笑顔の方が効くこともあろうかとね。 | | ＿＿＿_ ／_ノ ヽ、＼ ／（ ●） （●）.＼ ／ （__人__） u. ＼ |ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ い、いえいえいえ… そんなことはないですお。 l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /） ', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／) 中禅寺さんには本当にお世話に… { 〈 ﾉ ／ ..i, ."⊃ ｒニ / ."'""⌒´ `''""'''' ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､.＼ | （●）（●） .| ! （__人__） | いえ、お気遣いなく本島さん。 , っ ｀⌒´ | 僕は思うんですよ。 / ミ） / ./ ノゝ / 釜を鳴らすのはカマドの神とされているのですが i ﾚ'´ ヽ カマドの神とは本来「家」の神なのです。 | |／| | | ＿＿＿_ ／― ― ＼ ／（●） （●） ＼ ／ （__人__） u. ＼ | ｀ ⌒´ | ＼ ／ ／ ＼ 家の神、ですかお？ | ） | | / / カマドの神さまがですかお…？ | | / / | | | / / | (YYYヾ Y (YYYヽ | （_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ ／￣￣＼ _ノ ヽ、 ＼ ,.:┐ .（ ●）（ ●） ..| ／ ｜ （__人__） .|./ / ｵｷﾂﾋﾒﾉﾐｺﾄ i⌒ ´ .r－､ |/ ／ その通りです。 神道の奥津比売命をはじめ { ヽ, ',. .,/ :/', 多くの国や地域においてカマドの神は家の主祭神で、 .ヽ .| l_/_, -‐､', かつ女神であることが多いのですよ。 .ヽ . | / , -－'i| / { V , -－ﾍ | ヽ Ｌ| r= | ＿＿＿_ ？ ？ ／ ＼ ？ ／ ＼ ,＿＼. ／ （●）゛ （●） ＼ | ∪ （__人__） | / ∩ノ ⊃ ／ め、女神…ですかお？ あ、あれっ…？ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「古来より、火や炎は神聖なものとされてきました。 炎から立ち上る煙が真っ直ぐに天を目指すように…」 ゛lﾞ ,r, / : ｌy'ﾞ. .／ .;;ﾞ.ｌ;::.， / / ｌlﾞ .ﾞｴ ,〃､;;.../ ....../.ｼ'゛ l 、.i'､ : ｌ､ .,i>'''ﾞ!ﾞﾞl _.../ ﾞ!.ｌ| ＼ /.,,ﾉ-イ″ iｼ'″ﾞﾘ'v `ヽ ｀''―-|〃 ._i′ ., " ;:;ﾚ′ ,． ,, . _ ｀';;ii ／ ...l|l!;; .／ l;; ＼ .'､ . 、 ..‐'←'ﾞ´フ!” ., ''/゛ ,, ''|ﾐ.;;/;;;.／ ,- .;;i!､ ｀''＼ ｀''x､. ,i'゛ .／ ./ .／゛ /'ﾞl=┘ ／ ;;;l/'~''-､ l .!｀i │.,,-''''''゛ / / .ltl|'ト . ／ ...,,l;;ゝ ｌ ! /./ ｀'k ! ､ .ｌ .,i.ｌl″,./ ／ lｘ〃 |ﾞ ,r" 〃 ! ﾞ'ﾞ"'＝..,,_ iｉ《..ﾉ゛ ／ ;.l / へ′ ｀'' ..,_ ., rﾘ;; ／ . _,,;]r!ｸ_..‐ 、 ｀''-..,_乂,, -ｰ￣￣´ .;;l; '㍉,,_ lﾞゝ､ ,／".／ ___..--'''ﾞﾞﾞ｝.._. ｀ﾞ''-, ｀''-,.| ,／ └┘_,, i､／゛ _． ...,iｲ . ｀'；； / i､ ll゛ ,./ ,,.;;''亡〃゛ ,／゛ .;,l,ﾞ|″ .,..!" / /│ i″ .,／ ‘゛ l`/; ／ ., -./ ,,‐'" ,／゛ ., ｬ" .,/ _,,xilｉッ' .ｌ / ' ｌゞ.／ ／ .;;iﾞ'i: ／ ／ ´ . ／ ..,.. '" ._,,,,.. -‐''" ._／ ｀'.ｌ、 ;:; !;; ,./ .,．;;;|'"〃゛ .,/-''''″ ‐´ ,.. -ｰ'''" ,ﾉ . ...'lﾞ,ﾞ「―'／ ／ ;:;;l...:ヽ、 .i、 ゛ . _／´ ._,, ‐７ ,il!,, -'''"´ , ／ ／ .,．;ト、 .｀'-､.ｌヽ " ,i!''ﾞ_..-'" : ,l〃.,..-'".! Z丶.／ . ／ .;.ｌ广'''''''―-..,ﾞ-､ ti、 : ﾃ'" ., ! ..y;;二'";;;ﾞﾚｸ ;;|;;..'゛ ,／ ／ .ｌ.,． .、 ｀''.二- .'ﾀ' 、 .、 .,,/ .!､.ｌィ'" ;;;｀-｀-ｰへ .／ .／ ;ヽ.;.. ,|,! ｀- ＼ ;:..ｌ'‐ （,,xコﾘ i-./ ;;ﾞ''''-..;,ﾞｉｈ、 、 ri,,,|、 ;;;l゛ .ｨ'l,ﾞ〃 ゝ ﾐ|ｨ二)- ..,,二. .;;|ｉil! .,l!'" ,i-、 _, 、 .,,､ .,r‐'" ..l,ﾞ..-～'ﾞﾞ‐' ｀ﾞ￣ !ｰ -ｰ!へr'‐'^'''ﾞ.ｌ'".!へr'ｰ‘'ｰ -ｰ'- /ｰ―-～'ﾞﾞ‐' -ｰ''ﾞ '- 「家の中で火を扱う場所であるカマドもまた 天につながる場所、聖なる場所とされたのです。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ u. _ノ ヽ､_.＼ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | …あ、あの、中禅寺さん？？？ / ∩ノ ⊃ ／ カマドの神って、たしか篠村先生には ( ＼ ／ ＿ノ | | 「美女の姿をした男の神」って言ってませんでしたかお？ .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ よく憶えておいででしたね。それは道教における言い伝えです。 . | （●）（●）| カマド神も地域や伝承によって様々な形態があり、 . | （＿人_）│ 純然たる男性のカマド神も当然存在しています。 | ｀ ⌒´ | | | しかし、あの場で提出した資料に記されていたように . ヽ / 釜鳴を鎮める際に女装した男性が必要になったり ヽ / カマドの神自体が女装をしていたりなど… .> < | | | | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ , ' ::::: :::: ::::::::::: :::::::::: :::: ::::＼ / : :: / ::::::::: :::::::::: ::::::: :::::: U ::: ヽ .'::: / :/ :: ::/ :::: :::／ :::: ::::/:::'. ::: :: i::: ! l :: | l: :: :/ ::::/::/:/:,.ｲ :::,':: :::l :: :: :l:: :', …ｲﾔｰﾝ ﾉ/: l ::|: ::/ ::::/::/:/:/ ,' :::ﾊ::: ::| | :| ::: :ヽ . //.|:::l ::| :/::／//:/:/ / ::/ V:::|: :|: ::}!::::::ﾄ} // ||::|:::|/∠_//::/:/_/:∠..＿ﾄ､| ::} :/l＼┴､ . // ／l|::l ::Vﾁ≧z､::/ /::斗≦升ﾗ:::,'::/::| ＼ ヽ. 「…鳴釜神事と異性装は古来より /´_<／|!::ヽ:::ﾏｾｯfﾑ､〃ノ,tfﾋ込ｿ:::/:/:l :| ', ＼ ｀ヽ __ﾚ´ .>ヽ:ヽヽ::￣::. } .::::/:::/:/,ｲ.::| ､. ＼（ }/ ／ / ヽ_:::＞ ヽ ∠:ノj:'::{::.l ::{ ヽ (｀ヽ 切っても切れない関係なのですよ」 し'ﾉ. / ﾘ::::.＞､ 'ﾆ ヽ ∠イ:::|::|:::',:人 r‐､＿）＾ ヽr廴r-ｲjﾉﾘ l::fr＞､_.∠rf＾⌒!:l :lヽ.ゝ-ｨ'ｰ┬´ , -‐- ､´l ::ﾉ从} ｀i＾Y´:// ! :l∧{:: | : :::|:: :::|____ ／: : : : : :Ｙi:::| :::rゝ､ヽ.} //／／ >､: :|:: :: l:／: : : : ＼ ／: : : : : : :::⊥≠≦-ｰr＝ﾁｰ‐< ／: :￣: :￢´: : : : : : : ::＼ / : : : : : : r‐ 'ノ￣／￣ ゝ-f'ヽ ｀丶.: : : : /: : : : : : : : : : : ヽ . {: : : : : : :（￣ ／ ,' /´ | :｀、 r‐ヽ: : !: : : : : : : : : : : : : 〉 ',: : : : : : :.ゝ ／ (／ l ヽ ｀)r'´: :|: : : : : : : : : : : : / ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） u.＼ | （__人__） | 女装と儀式が、切っても切れない関係ですかお？ ＼ ｀ ⌒´ ,／ 男が女の人の格好をすることが？？？ /⌒ヽ ー‐ ｨヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | なんでまた、そんなことになったんですかお？ / ／ r─--⊃、 | 『不思議』な話なんですお… | ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. | ＿＿＿＿ , ´ ヽ | | | _ノ ヽ､_ | | (一) (●) | | :.. | 人＼（ 人 )/八 この世には不思議なことなど ＿／ /{＼＼´￣｀/｀}/}: :iヽ､＿ 何一つありはしないのですよ、本島さん。 ／ : :{: : li八 `ヽ ＼ノ /:i:|: :|: | : : :＼ ._ . ::´:: : : : |: : |i:i:i)'` ､ ゛ /:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._ …常識的に考えて。 /. : ::{:: :: :: :..|: : |iV′. :.. :|:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ ／. :: :: i :: :: :: ::|: : |i:{. :. .:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/.. ;.:, /. :: :: :: ::| :: :: : : |: : |iv＼ ,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: :: ｉ∧ . ｉ. : : : : : ::| :: :: : : |: : |∧V:ヽ ′ ＼:|:.:. :.|: :ｉ: : // : : : l/∧ 現代の価値観から見れば . |..: ..: ..: ..::| :: :: : : |: : |i:i:iV //＼ ＼､.:|: :|: //／. :￣＼j 不可思議に思える異性装にも… . |:: :: :／⌒ヽ:.＼Vj: : |i:ｉ:ｉ:Ｖ///∧ //＼:|//,’:: :: ::/. :: :} . |: ／.: :: ::'; : ＼::Yi: : |i:ｉ:ｉ:i/////∧ //:＼:.＼"＿..ノﾉ. : : :| {/. . : :: :: ::＼ : ヽﾘ: :.|i:i:i//////:i:i:',. //.. :: ::＼:.＼. ::｛::. .. ...:| ─────────────────────────┐ ＿＿__ │ / r‐‐''"´ │ …ﾍﾟﾗﾘ… |. | ＿＿＿. =============== │ ＿ﾉ ﾉ‐/ r‐‐''"´ / /. │ ＿＿f"＿ヒ'"_|. |. ./ / │ ,r''"´//////////ﾉ ﾉ /rっ f''i / │ .////////f￣二二＿二ニﾆ=‐| ﾞ〉‐テ|. !‐‐‐ﾃ'. │ //////⊂ﾆ ﾞ二ニﾆ=‐ヽ ／ .／／ ,ｒ‐‐". │ 「その成り立ちを紐解いていけば、 //////////l__ﾞ二ニﾆ=‐/ヽ／ /／ ／. │ ＜＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞,／ ./ │ |三三三三三三三三三､ﾉ,‐"´ ,,ノ │ れっきとした必然性が見えてくるものです」 ゝ＿＿＿＿／ミミミミ彡ミ彡-''" │ 彡"ミミミミミミミミミミミﾐ彡ﾞ｀ │ 彡"ミミミミミミミミﾐ｀` │ .彡"ミミミミミミミ彡 │ 彡"ミミミミミミヾ │ . ＿＿＿ ／ ＼ ／ _ノ '' 'ー ＼ ひ、必然性ですかお？ 女装することに？ ／ u .（●） （●） ＼ | （__人__） | ちゃんとした理由があるって言うんですかお？？？ ＼ ｀ ⌒´ ／ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ そうなのです。 そもそも異性装、それも女装の . | ｎｌ^l^l . ヽ | ﾉ 儀礼的宗教的な意義というのは… ヽ ヽ く / ヽ ＼ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ヽ、_」.≧､_/ ノ _ ‐ ''´￣:: ｨ:::::::::::::￣｀ヽ､ . , イ:::::::::::::::::::::: ,ｲ |: |::::::::::: |::::::::::＼ ,彳´:::::::::::::::: /:: /,' |: ﾄ､:::::::::ﾄ､::::|:::::::＼ ／イ::::::::::::::::::::::/__/ l ! | ＼¨¨マⅥ::::::::::::＼ . /::::::::::: /:::::.イ| / ! Ⅵ ＼:::|∨:::::::::|::::: ヽ 「女性が持っている『霊的な力』を /:::::::::::::/:::::::/.;」≦」 ｀| 弍ミ±|::::::::: |:::::::::ｌ . /: ／:::::: |::::::/;ｨ'弋爿 い:::㍉:::::::::.|:::::::::} /イ/:::::::::ハ :::〃辷:::::| 込爿ﾘ::::::::.ｊ::::::::/ 我が物とするというところにあるのです」 ′´!::::::::: ハ::::爪弋沙 , 丶-ｒｲ:::::::::ﾑ:::::/ |::::::::::::::::∨'} ,-― ､ //::::::::/ハ:/ |:::::::::::::,::::ヽ! ｌ } /ｲ:::::::://.ノ:{ ／ |:::: ｲ / |::::: ＞ 、＿ ヽ-‐'__//ｲ:::::://::::: !| ／／ |／.ﾚ′|:::::从ｒｧく 「¨"¨ |/;;;;;;;|:::::仆､:: ﾊ| ｒ＜／ _ ヽ/ ノ ＼＼ !|乂ム/ ﾘ. ∨ ,-‐'ヾ､ヽ _| ／ ＼ ＼＼」| ＼ ヶこヽ ∨|￣＿ . / ＼ ＼.|| ＼ ｒ, ‐┴-､ヽ /￣ ＿| / ＼ ＼ ｀| ﾚ' ⌒マ´ ノ厂￣ . / .＼ ＼ j ィユ／ ￣ ヽ〉ｲヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） u.＼ 女性の持っている、霊的な力？ | （__人__） | 女の人に特別な力があるってことですかお？ ＼ ｀⌒´ ,／ そして、それを得るために、女装を…？ ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ .ヽ、＼ | （●）（●） | . | （__人__） .| そういうことですね。 少し例えが悪いですが、 | ｀ ⌒´ ﾉ 宗教的儀式において強い獣の力を得るために . r─一'´￣`＜ヽ } 獣の格好をしたり獣の動作や声に見立てた . `ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、 舞楽を執り行ったりするのと同じ意味合いです。 ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ). . ／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、 生命をその身に宿し産み落とす女性の力を （／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_) 神秘なものと崇める信仰は古来より存在しました。 / // / / . . ＼_＼_)､_） ｰ' {_/ノ ."´ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ :::::::::::::::::::::::........ . . . (:. ,:. . . . .......::::::::: :::::::::::::::::::::........ . . . .:从,)ﾉ':.:, . . . .......::::::::: ::::::::::::::::::........ . . . ,;;'人,,ノ;ﾉヾ;,., . . . .......::::::::: 「…カマドの暗がりの中で燃え盛る炎もまた、 :::::::::::::::....... . . . ,;,､ ,;ﾉﾉ .:;.（. ,.（ , . . . .......::::::: 人々の生きる糧を生み出してきたでしょう？」 :::::::::::::....... . . . ,､ ,.:;（ﾞ: ,.:.人:. ヾ,､ （. . . . .......::::: ::::::::::::....... . . . ,ノ (,.ﾉ,､ヾ , .,;ﾉ （;. （:, ,）:. . . . .......::: 「食物に陶器 、金属製品などなど :::::::::::::....... . . .（ ,;. ,:ﾉヾ; . ,;） ,､ ヽ;,:.;）:.从;., . . . ......:::: 日々の暮らしに欠かせない品々を…」 :::::::::::::::....... . . .,）:. , 从ヾ;. '',人ヾ,´:. . . .::::: ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「生命をその身に宿して産み落とし家を守ってきた女性たちと 、 炎をその身に宿して人々の暮らしを支えてきた家の中心たるカマド…」 _ｨｭ､_＿＿ ,､-弋v少ﾍｰ-｀: ､ , ＼:::ゝ､ ヽﾍ : : :＼ / ＼::ﾄ､ ヽ:l ｷ++++ヽ ｌ 〃 ､iヽﾍ .l:l :::::::::::;::::, ,,,,.. 「￣￣￣￣￣「.Τ:T i ヽ. ｌ /十 ｌ. ／||＼:::::::::/::::: . ／ヽ .,,..;,'' ';;,. ┌─┴────‐┴┴┴'‐┐ `＼｢f㍉､|.〈＿||＿〉ﾌ:/:::::::ｌ ／三三 ,;' ';;:.,.,..,|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿! ノ {i| l ,| .八／ /::::::::／三三 / ;;' ,;:'' !￣￣￣￣￣￣￣￣ l ｌ/////,.| ./_ィ’::ヾ_::／三三≠＜／_‐-､ ';;,. ,,;;' |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.!. ,ｨｧｲ￣^f（ u | /´ ￣｀ヽ::_ゝ 三三三三二￣ノ ':;,,..,,,:;'' -＝二＿＿＿＿＿＿＿＿__二=''＾ﾞ´＼ `<＞--レ ＼ﾄﾊ}､ﾐ三三三＝‐､ ｒ―‐､ 〉､ ＿＿＿＿＿＿＿_< ,,＞'" ヽ ﾞ＼￣｀ ‐- ,_ ﾉノl ` l} ﾐﾊ!}≠＝‐､` /､((ヾ ｌ=､ ｀ ー---------|! !|ゞ'" ＼＿＼ ＼＿＿＿_＞七´￣｀` `ヽヽ＼＼ヽ ヽ-／/ゞ)＼ |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|!ﾉ从;';!| ￣二＞.7 ／ .〉=＝〒'ｌ l .／ | ＼iiiiiii iiiiiiiii iiiiiii|!､_;:. イ) ／::::::::::::::::| _,／¨←―‐∨ ｲ ／ / i Ｌi ゝ二ニﾆニニニ イ| l:::l::::::::::::::::;二:＿:_;ﾉｰ---‐Y´ ／￣￣)＿ノX Ｌ./__＼＼iiiiiiiiii.「三三三三三ｆヾヽ |:::|::::::::::::::/ ､::::::::::::::::::::::::::::::! （＿ ノ i／ Х＿!＼ ／ ∨￣￣￣￣￣（(((「＞]＿L_|::::::::::::/ ＼＿＿＿_ _ノ ￣7 ／LＬ |＼ ﾉ二二二二二二ﾄﾐ|_＼|彡'＿￣￣＼＿／―' ヽ_)､ （＿＿__|＿＿,､＿＿＿（三三三三三（◎）(ミ､<」三◎） （代ヽ_＿ノ i_ﾉ ￣￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣ ヾ二二二ﾉ 「この二つが関連付けられていったのは、ある意味では当然の成り行きだったのかもしれません」 「釜鳴の神事における女装とは、そんな彼女たちの力を借り受ける行為だったのではないでしょうか」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . . ＿＿＿_ ／ ＼ ／─ ─ ＼ ／（●） （●） ＼ 力を借り受ける？ …鳴り出した釜を止めるために？ | （__人__） u | ⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ そういうことですかお、中禅寺さん… '､＿ ＼ ） ＼ ＼ ／ ／| |＼ ヽ ／ | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ そうです、本島さん。 これは僕の推測ですが。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 『鬼』によって鳴らされた釜を鎮めるために :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ 女性でも男性でもなく「女装した男」が必要だというのは… :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,,,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ⌒ヽ、 ノ⌒`''''－- ,,_ …ｷﾞｭｯ ヽ (⌒ ノ ＼ __,,-- ｀－へ,,,,,____ ＼"''ヽ _＿＿,,--－－''""￣ ￣''''''－----- 、 ＿＿ ,, ----─ ''' ￣￣ ＼ /⌒,! /⌒,) ＼ ＿＿_ ＼ ￣ Y ﾉ / / /"`ヽ _ .＼ ＼ i ∟___Y /./ / ＼＼ ＼ λ ! / .// :/./ﾞ`) ＼.l | `┘ ＿_,--－ '--::`! // ./ ＼ `! / ＿,,--－''"￣ ヽ-.// ./ 〉 〉 〉" ／ ヽ-/ / / / 「どちらか片一方の力ではなく 、両者の力が必要であるということだとは思えませんか？」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ （●） （●） ＼ …両者の力、ですかお。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ 男の人と女の人、両方の力が、『鬼』を鎮める… ノ ー‐ ＼ ／￣￣＼ _ノ ヽ、 ＼ ,.:┐ .（ ●）（ ●） ..| ／ ｜ （__人__） .|./ / そうです。 男性と女性、両者の力を合わせることこそが i⌒ ´ .r－､ |/ ／ { ヽ, ',. .,/ :/', 『鬼』を鎮める力の源になるのではないかと。 .ヽ .| l_/_, -‐､', .ヽ . | / , -－'i| それはすなわち… / { V , -－ﾍ | ヽ Ｌ| r= | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ …それはすなわち？ | （__人__） | ＼ ｀⌒´ ,／ すなわち、なんですかお？ 中禅寺さん… ／ ー‐ ＼ . ／￣￣＼ _ノ ヽ、 ＼ ,.:┐ .（ ○）（ ○） ..| ／ ｜ （__人__） .|./ / i⌒ ´ .r－､ |/ ／ … … … { ヽ, ',. .,/ :/', .ヽ .| l_/_, -‐､', .ヽ . | / , -－'i| … … … / { V , -－ﾍ | ヽ Ｌ| r= | . ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／u. （●） （●） ／ （__人__） ＼ …ほえ？ 中禅寺さん？ | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ どうかなさいましたかお… . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ ヽ､. _ノ ＼ | （○）（○） | | u. （__人__） ｜ | ｀ ⌒´ | …ｶﾞﾀ | } い、いえ。 大変なことを思い出しました。 ヽ } 人＿__＿_ノ"⌒ヽ ／ ＼ 本島さん、あの「釜」はどうなりましたか？ / へ ＼ （ ヽγ⌒) | ＼ ＼ ￣￣￣＼＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ｛;;;;;;;｝ L;;;;」 . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ あ、あの釜って？？？ | （__人__） u .| ＼ ｀⌒´ ,／ いったいなんの釜… ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼／｀i |.u （○）（○）./ ﾘ . | （__人__）..| / | ｀ ⌒´ ﾘ ﾋ . ヽ ／/ ,｀弋ヽ あの釜といったらあの釜です！ ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ /〈 `ｰ〈::....ノ Ｖ 櫻井家で儀式の際に用いた… | ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ // | ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃 `ー‐一′ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ |::｀ヽ、::|.|:::::::::| ｌ | |:::::::.!.!/::::!! !:::::::::::ヽ|.l:::::::::| | //:::::::::||':::::::|| l::::::::::::::::ﾞ|:::::::::::| |//::::::::::::|!:::::::::ﾞll i :::::::::::::: l:::::::::::.|//:::::::::::::::|i|:::::::::::.| |:::::::::::::: |::::::::::://::::::::::::::::::iJミﾐニｊ| . ［三彡ﾐﾉ＿__//＿＿＿＿〉 |'" 「我が家から持ち出した釜は l '´￣ヽ,ｒ=ヽ________________{ '´-､ヽ i .i´､ヽｨ'￣￣￣￣￣￣|ｒ)ノ｀!! あれからどうしましたか？！」 ゝ‐=..! `ﾆぅ |=ﾆソ . |｀￣´!.＿＿＿＿＿_ｊｊ i::::::::! |.| |::::::::l !.| l:::::::::i | | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ あ、あれですかお？！ 中禅寺さんが焦がしちゃった… ／ u. （○） （○） ＼ もしかしてあれって大事なものだったんですかお？！ | （__人__） | / |!!il|!|!l| ／ たしか、儀式に使ったものって全部捨てるって言ってて… |ｪｪｪｪ| ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） . | U （__人__） | |r┬-| そ、そうです！ その通りです！ . | ι `ー'´} . ヽ u } あの焦げついた釜は… ヽ ノ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ , -‐''""´￣￣￣｀ﾞﾞﾞﾞ''''‐ ､, ,‐" ﾞヽ, |､ ,| ,才｀'‐､,, ,, ‐'"ﾄ､ ⌒ ♯ ／ | ｀ﾞ''‐--､､､､､､､､､､-‐'". | ﾞヽ, i ﾞ､ ## | 'i ゝ､ ﾞゝ､ ## ,／ ﾉ 「 間 違 い な く 捨 て て も ら え ま し た か ？！ 」 ﾞ'‐､ ｀'‐- ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, -‐''" , ‐'" ｀､‐-- ､,,,,,,,,＿＿＿__,,,,,, -‐'7'" ﾞi;:::::::::::::::::::::::::::::::::::##:::::::::::/ ｀'‐､;:::::::::::::::::::::::::::##:::;;:‐" ｀ﾞﾞ'''‐‐----‐''""´ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （●） （●） ／ u. （__人__） ＼ …ほ、ほえっ？ 捨てたかって？ | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ そりゃあ、まあ、そう言われましたからお… . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ノし. u:_ノ｀ ,,＼. / ⌒` （ ◯）（Ｏ): .:| j（ （__人__） :| ＾ ､｀ ⌒´ﾉ: | u; ﾞ⌒}: ヽ ﾟ " }: あ、ああもうっ！ はっきり仰ってください！！ ヽ :j ノ: ｉ |ｉ | ／⌒ ヽ | || | | :: ／￣￣ヽ :: ＼ || |i 捨てたんですかそうでないのですか :: （｢ ｀rﾉ :: ＼ ||i ＼ ど ち ら で す か っ ？！ :: ヽ ノ :: ＼ ＼ ガタッ！ | | r ｢＼ ＼ ＼ | | | ﾉ ＼ ＼＿＿ ＼ ヽ＿ノ /||| l ＼_, ｀ヽ ＼ || ｉ / | ||| | (＿つ￣と_ノ) ＼ || || | | ||| | ＼ ＿＿＿ ／ .u ＼ ／(（○）) (（○）)＼ ほ、ほえええ？！ 落ち着いてくださいお！ /⌒)⌒)⌒).:::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒) たっ、確かに処分しましたお！！ | / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／ | :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/ 大変って、一体何のことなんですかおー！？ | ノ | | | ＼ / ） / ヽ / └ー.┘ ヽ / ／ . ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､.＼ | .（⌒）（⌒） | ﾄﾞｷﾄﾞｷ… ! ｕ （__人__） | , っ ｀⌒´ | そ、そうでしたか… それならひと安心です。 / ミ） / ふうう、いやはや、焦りましたよ… ./ ノゝ / i ﾚ'´ ヽ はは 、ははははっ… | |／| | | ＿＿＿_ ／ ノ ヽ＼ ／ （○）}liil{（○） ／ u. （__人__） ヽ | |!!il|l| | あ、安心って… だからなんなんですかお？！ ＼ lｪｪｪl ／ あのお釜ってそんなに危ないものだったんですかお！？ / ヽ しヽ ﾄ､ﾉ も、もしかして、ほんとうに祟ったりしたり… | __ | !___ノ´ ヽ__丿 ＿＿＿_ ／ ﾉ_ ヽ,,＼ ／ ⌒ ⌒ | u. （__人__）| …ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ | |r┬| } | | | | } え、えっとまあ… その、そんなところです。 . |. ｀ﾆﾆ } . ヽ ｿ いやはや、なんとも、あははははっ… z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ ｛ . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ | : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ . ┏━━━━┓ ┃ ┴ . 艸. ┃二二二二二二二二二:］ ┃ ○ . ○ .┃￣||￣||￣||￣||￣||￣| | …ｶﾞﾀｯ ┃ 小 . 土 .┃==||==||==||==||==||==| | ┃. ＿ .┃＿||＿||＿||＿||＿||＿| | ┃ 木 句ヌ.┃_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓_〓__〓_ ┃. ￣ .┃iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|￣￣￣￣￣￣ 「ただいま、あなた…」 ┗━━━━┛][][][][][][]］|||||||||||||||| .┌──── ||||||||.|.|.|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| .└──── ┬┬┬┐|┌┬┬┬||￣￣￣￣￣ | .┌──── 「…あなた？」 ┼┼┼┤|├┼┼┼|| | .└──── i:i|::|:::::|. i´::゛!::::|､:. /:||::|:::::|:､ _｀_ .:::::::|:::::|ﾞ.::. j::/.|::|:::::|:::ヽ. ｲ:|:::::::|:::::| i::| |:' |::|:::::|::::,ｨ.|｀ - ´,;ｭ:|:::::::|:::::| .i::| |l .|::|:::::|'"ﾞ|!ﾄ. ／／.|::::::::|::::::| |:::. |:rイj:::::::| ﾞ. ヽ,ｲ／ .|:::::::::|｀ヽﾄ|:::ﾞ､ , '.| |::::::::| ﾔ'／ /|::::::::| ｀>､:. / ! |::::::::| ／ ,:' |:::::::::| / ﾞ､ 「あなた？ いらっしゃいませんか…」 / ､.i .|:::::::::| .ｲ / |:::::::::|. /' :. | :|.j::::::::::|' / |::::::::::| //／ ! ﾞ:. .ﾄ､_ ﾘ::::::::::j / |::::::::::|' /' ﾉ ﾞ. ,' ｀|:::::::::::|──'──-ﾄ|::::::::::j|/ / }. 「…お客様かしら？」 /i |::::::::::| |:::::::::!ﾔ , ｲﾄ /;,' ||:::::::::| |::::::::i 〉ゝ. / イ/ |､ !:'j |::::::::{二二ﾆ─- |:::::::i_ j _i',ｨ-" / .| ,:'/ .|::::|::| ￣｀ ` |::li::|>イ´ / | ,' / ||:::|:::| .!,／ ／ jﾄ. j./ ||:::|､| ／ ／ /::!ヽ / /ﾔ|ヾ￣フ＝‐＝ﾅﾞヽ. , イ /.:::ﾔ､: / ﾄ､_ﾔ ` <.／ ｨ , ＼" / | ヾ;ヽ. / / ｀`ｰ<_／/ / ,ｨ､__,ｪｨ:"ﾄ､ / | ヽヽ:. ヽ._ i ｀"＝"´ ∨＼ ＼ ／ | . まるで「釜が焦げたのが誰かに知られたら拙い」みたいじゃないかｗ ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ /（ ●） （ ●） u. ＼ お… おやっ？ 誰か来たようですお。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ 例の、お客さんですかお？ / ー‐ ヽ / ｀ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | u （●）（●）| . | （＿人_）│ | ｀ ⌒´ | い、いいえ… どうやら、僕の妻のようです。 | | 祇園祭の後片付けが終わったから . ヽ / 二三日中に京都から帰ってくると言っていたんですが… ヽ / .> < | | 思ったより早かっただろ。 | | _／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ｌ｣/'' l｣/'' l｣/'| l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣ ─= ‐ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ ─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ ─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ …ｷﾞｼ ─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ 「あなた… あなた？」 ━┫ ┣━┣━┷━┷━╋━┷━ ｷﾞｼｯ… //┃ ┃//┃//////////┃////// ━┛ ┗━┗━━━━━┻━━━ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 「いらっしゃいませんか…」 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 ────────────────────── :::::::::::::,,|;;;;ｉ|,|:フｉ:::::::::::::::::::::::::::::::,,|;;;;ｉ|,|:フｉ:::::::::::::::::::::::::::::::,,|;;; :::::::::f----イ／::::::::::::::::::::::::::::f----イ／::::::::::::::::::::::::::::f--- ,,.,,. ,,.. ,,.. ,,,, ,.., ,,.. . |┃三 ／￣￣＼ |┃三 ／ ＼,_. ＼ |┃ （●）（● ） u. | あ、ああ。 ここにいるだろ。 |┃ （__人__） | ｶﾞﾗｯ .|┃ ヽ｀⌒ ´ | …すいません、本島さん。 |┃ { | ｿ ｺ |┃三 { / すぐ戻りますから、其処でお待ちください。 |┃ ヽ / |┃ . ﾝ ヽ |┃三 ／ | |┃(⌒二_／| . | _／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／__／ @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ ｌ｣/'' l｣/'' l｣/'| l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣/'' l｣ ─= ‐ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ ─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ ─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ ─┨ ┠─┠─┼─┼─╂─┼─ ━┫ ┣━┣━┷━┷━╋━┷━ ｼｰﾝ… //┃ ┃//┃//////////┃////// ━┛ ┗━┗━━━━━┻━━━ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 ────────────────────── :::::::::::::,,|;;;;ｉ|,|:フｉ:::::::::::::::::::::::::::::::,,|;;;;ｉ|,|:フｉ:::::::::::::::::::::::::::::::,,|;;; :::::::::f----イ／::::::::::::::::::::::::::::f----イ／::::::::::::::::::::::::::::f--- ,,.,,. ,,.. ,,.. ,,,, ,.., ,,.. ／￣￣＼ ／ ＼ | | | u. │ | | ｜ | あ、あれ？ おおい… ヽ / ヽ / おまえ…？ > < ／,⌒ ⌒ ./ /| ＼ ／／ | . | ヽ、二⌒) (⌒／ | . | . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （○） （○） ＼ | （__人__） u .| お… んおっ？ 中禅寺さん…！ ＼ ｀⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ |┃ ／￣￣Y￣￣＼ |┃ ／ ヽ,_. u. ノ ＼ |┃ （●）（● ） （ ●）（●） |┃ （__人__） u. （__人__） |┃ {｀⌒ ´ 彡 ｀ ⌒´ﾉ ど、どうしただろ？ |┃ { } すぐ近くから声がしたのに… |┃ { 彡 } |┃ ヽ、 / ノ |┃ .ﾝ ヽ おい、おまえ？ どうした… |┃ ／／ | |┃(⌒二_／ | . | ｀¨ － ､ | ｀Tｰ―ーヽ、 …ｽｯ… | ! ｀ヽ r / ヽ ヽ 「… あなた？ …」 ､ /´ ＼ ＼ ＼_j ｀ ー ⌒ー､ヽ ヽ__j´ 「…あら、こんにちは…」 ゛'^´ . ＿＿＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ ／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼ ／ （ ● l ｌ ● ） ＼ | U ヽ_ _ノ ヽ_ _／ | …あ、はい。 | ´￣｀ （ i ） ´￣｀ | ＼ ー― ＾ ー― ／ ＼ ー一 ／ おじゃましてますお… ／ ＼ / ヽ | | | ｉ ｉ | | | | | 「…いいえ、はじめまして。 ようこそおいでくださいました…」 - ―── ／ ヽ ,...:::':"´::::￣:::::::ﾞ:::丶､ ./ ヽ , :':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ｊ ｀ー- | , ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':, (ﾉ (● ） U | :'::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',. ●） | ,'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::l （ﾉ､__） | l::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::l. ヾ j | !::::::::::::::l::::::::::l:::i::::::i::::::::::::::::i::::::::::::::::i::::l {⌒´ | l!::::::::::::::::ｙｰ=ﾐ;ｰｰ┴-rｰ=ﾐ;|:::::::::|r､l:::::| { | l:::::::::::::::::| ｡⌒ i i｡⌒ |:::::::::ｌ |::::l } ﾉ |:l:::::::::::::::|ゞｰ 'ﾟ ゞｰ 'ﾟ.i:::::::::lソl:::::l …ﾋﾔｯ ヽ_ / !:l:::::::::::_:_| Ll::::::」:::l:::::| ,-‐-'"^ヾ ￣〉 〈 l::l::::::::::::::::ヽ _｀＿ ,ｲ:::::::::::::l:::::l ∠ィ`ｰ､_-ヽ `tゝ=''T" l::|!::::::::::::::::::::丶､ ｰ ' ., イ::::l:::::::::::::|:::::i. ／~>-‐-､rヽヽrヽ | j----､、 _,,..ィ ﾉ!:|:::::::::::::::::::::::::ｊ: .｀ ｰ :´ ﾊ､::l:::::::::::::|:::::|（,イ´ ｀`^'''"´ l l __ ７' ／:::::::::::::::::::::::::::|l : . : . ／／:::::':::､:::::::|:／ ll ｀ヽ/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::lヽ:. ／／::::::::::::::::::`;／ ,/' l. j / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ∨ /::::::::::::::::::::::::::i" （:j l`i、 ＼l / 「な、なあっ？！」 . , : ´ ￣｀゛ :: .. ,:::人::':::::::::::::::::::::::::＼ ..::::{:;o）,::::::::,:::::::､:::::､:::ﾞ:. ..|:::::i゛´:|i:::::_||::::::_|:::::,|iﾞl::ｌ |:::::|::::::|（≡） （≡)|::::|::|| |:::::|:::::_| , j:::::| ｀ …まあ。 あなたったら、なんて声かしら。 |:::::|:´:|､_ ／ﾔ:.ノ:::i ｀ |:::::|:::::{´,／ .∧:|:::::| まるで幽霊にでも会ったみたいに… |:::::|:::::|ｲ ,/:|:::::| |:i|:|:::::| /l'i:|:::::| |:||:|::,i'l､_,. ィ" j__||,､i'| ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） . | Ｕ （__人__） | Ｕ |r┬-| . | ｀ ⌒} お、おまえ？ どうしただろ？！ . ヽ } ヽ ノ 一体全体… ／ ＼ / /＼ /￣＼＿＿＿＿l⌒l | | ＼ / ヽ ＼_＿＿＿＿| (⌒ノ ゝ ＼＿_） ,. -‐‐‐‐- ., ／:::／:::::::::::::::::::::＼ , ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ . /::::::::::::::/:::::::::|::::::::|::::|::::::| ,':::::::::::ﾊ/|:::::::::ﾊ:::::|:|::::|::::::| ﾘ|＿|_|士|＿__l |_::｣:!:::j:::::::! |ﾊ（●) (●）|_::::|ヽ:::| |ハ " ' "" |:::|ノ::::', l:::人 ‐- ,. ｲ::j_:::::::::', |:::|＞＞--:＜／!:::!/｀''＜':, どうしたって… |:::|i ! |i / ,!:::! ／,. .}:', お返事いただけなかったから |:::| | | y ,/|:::||/ ,イ |'ヽ', 入ってきただけですけど… |:::| | | / / .|:,'l／ ∧ ﾍ, |:::|lﾞヾ. У ,'! l//ｨ'"´ヽ,/,､. ﾍ_＿ .|:::ﾊ ﾄ/ヽ､_,'{ .!/ |ｲ´ ﾞヽ_､ | |::::| ﾍ |ヽﾄ､_｀ﾆ/ j| ﾞ!｀|｀l もしかして |::::| ヽ!::::l＼ ,/ ' ! ,' ,'｀ヽ お取り込み中でしたかしら？ j:::::| |::::l l::::7 /.│ ／ / ｀､ !:,､| |:::l |::/ .,ｲ .|-‐'"´,.ｨ',ｨ ｀:. /' ! |/ l/ / j |-‐'"´ ,ｲ .| ! ﾔ/ / !. | " ／ | ! У / / | ,／ ! すみません、お客さま。 f二ﾆ! / '" /_ ._｣／ / お邪魔してしまいまして… , ┴‐ﾄ-ﾆ｣/..＿,..ｨ-‐'": :｀´: : ｀＞､ / ,. ＜〈〈〈〈〈//// ﾉ: : : : : : ＞''"ヽ: : :l:| / .／ : : :＞ ＞''"`ー‐'￣: : ＞''"ヽ: : :|:| : |:|: :|:| / |: : : : :| | |: : : : : : : :, :ヽヽ: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / |: : : : :| | |: : : : : : :/: : :| :|: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / |: : : : :| | |: : : : : : |: : : :| :l: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / |: : : : :| | |: : : : : : |: : : :| :l: : | | : |:| : |:| : |:l: :|:| / . ＿＿＿_ ／_ノ ヽ、＼ ／（⌒） （⌒） ＼ ／ （__人__） u. ＼ い、いえいえお邪魔だなんて。 |ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ こちらこそお邪魔して申し訳ないですお… l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /） ', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／) （このひとが、中禅寺さんの奥さんかお？ { 〈 ﾉ ／ なんだかこれまた、ものすごい美人さんだお…） ..i, ."⊃ ｒニ / ."'""⌒´ `''""'''' ＿ ,.::::´::::::::::ﾞ´｀`::::.､ ／/::::/::/::::::i:::::::､:::::ヽ. ,':/::::::/:::i:::::::::::!:::::::',:::::∨. ,:::i:::::::i:::::|:::::::::::::|:::::::i:::::::ﾞ.::. i:::|:::::::|::::|::::::::::::::|::::::::|::::::::i::ﾞ. i::!|::::::::|,...!_::::::::_::｣､:::::｣::::::::|::ﾄ:. |::|:ﾄ､::_i（●) (●）:::::::_|::|i:. i:i|::|:::::|. i´::゛!::::|､:. /:||::|:::::|:､ _｀_ .:::::::|:::::|ﾞ.::. j::/.|::|:::::|:::ヽ. ｲ:|:::::::|:::::| i::| |:' |::|:::::|::::,ｨ.|｀ - ´,;ｭ:|:::::::|:::::| .i::| |l .|::|:::::|'"ﾞ|!ﾄ. ／／.|::::::::|::::::| |:::. |:rイj:::::::| ﾞ. ヽ,ｲ／ .|:::::::::|｀ヽﾄ|:::ﾞ､ お邪魔などと、とんでもないことです。 , '.| |::::::::| ﾔ'／ /|::::::::| ｀>､:. 重ねて、ようこそおいでくださいました。 / ! |::::::::| ／ ,:' |:::::::::| / ﾞ､ / ､.i .|:::::::::| .ｲ / |:::::::::|. /' :. | :|.j::::::::::|' / |::::::::::| //／ ! ﾞ:. .ﾄ､_ ﾘ::::::::::j / |::::::::::|' /' ﾉ ﾞ. ,' ｀|:::::::::::|──'──-ﾄ|::::::::::j|/ / }. わたくし、中禅寺の妻の /i |::::::::::| |:::::::::!ﾔ , ｲﾄ ﾁ ﾂﾞ ｺ /;,' ||:::::::::| |::::::::i 〉ゝ. / イ/ |､ 千鶴子でございます。 !:'j |::::::::{二二ﾆ─- |:::::::i_ j _i',ｨ-" / .| ,:'/ .|::::|::| ￣｀ ` |::li::|>イ´ / | ,' / ||:::|:::| .!,／ ／ jﾄ. j./ ||:::|､| ／ ／ /::!ヽ / /ﾔ|ヾ￣フ＝‐＝ﾅﾞヽ. , イ /.:::ﾔ､: / ﾄ､_ﾔ ` <.／ ｨ , ＼" / | ヾ;ヽ. / / ｀`ｰ<_／/ / ,ｨ､__,ｪｨ:"ﾄ､ / | ヽヽ:. ヽ._ i ｀"＝"´ ∨＼ ＼ ／ | 【中禅寺やらない夫の細君 中禅寺千鶴子】 . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u. （ 一）（●） .| "" （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ い、いや、まあ… お帰り。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 ご苦労だったな。 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ だが、早くなるならなるで一言伝えてくれれば… :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ その荷物を押して坂を上ってきたのか？ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| . ' "´￣ ｀ : ､ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､ /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::. . ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::| |:::|::::|(＝） （＝）|::::::|:::::| ´ |::::| ""､ "" |_:::::|:::::| ごめんなさい、あなた。 c ´ iヽ､/ヾﾖ _,.|:｀:|:::::| きっとお忙しいと思ったから… . c |:::/ ﾞ.'/ ﾞ1::::|:::::| |/ 〉 ,ィ |:::::|:::::| |{ /─:| |::::|::|i:| でもまあ、ゆっくり帰ってきましたし |;〉､ /＿__.| l'i,:|::||:| 途中で手を貸して頂けましたから… / V┴─ |＿_,'ヾ| || ＼ | | lrｪﾘ }:| | .｀| | | ,ｨ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （ー ） u | . （人__） "" | |⌒´ | まったく、いつもいつも余計な気を回すだろ。 . | | まあ、奥で休んでるだろ。 . ヽ / ヽ / .> < 今日はこれからも客人が来る予定だからな。 | | | | . . : "´ ￣ ｀ : ､ .,:::::::::::::::::::::::::::ヽ::､ //:::,::::::,:::::::､:::::::､::ヾ:. . ｌ,f:::i|_:::::|:::::::||:::::_|i::::i::| |:|:::::|（●) (●）|::::::|:| |:|::::_| ,､ |_:::|::| |:|:´:|ﾞ:､／ |l|＼,.ｨ|:｀::|::| …まあ、これからですか？ |:|::::|::/ | ﾞヽ:::::|::| では、そろそろ時間ですし |:|::::|/ ∧ |:::::|:::| お昼の準備でもなさいましょうか。 |:|::::| ／,| ヽ |:::::|:::| |:|:i'l〉ｲ´ .| ｀ﾄ〈'i,::|:::| ところで… |::::::＼_ |:| ,ノ:::|:::| |仆ｲ|'i|｀ゝ' ﾞｰ:'´|::/|ilﾊ| ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ ヽ､ ｿ z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ …いま京都から帰ってきたんだから /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ 黙って休んでればいいだろ、まったく。 ｛: : : : : . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ |: : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ :|: : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, ところで、なんだ？ ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ `､∨ ´: : : : : : : ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |: _,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ }∨: : : : : : : : 'ﾞ~￣￣: : : : : : : ＼_ ,ｨ之_ ヽ . ' "´￣ ｀ : ､ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､ /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::. . ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::| |:::|::::|(●） （●）|::::::|:::::| ´ |::::| ､ |_:::::|:::::| いえ、お勝手のお釜、新しくなってません？ ´ iヽ､_ ‐/ﾄ､. _,.|:｀:|:::::| . |:::::|:::7 ＼1::::|:::::| |:::::|::,〈 ヽ_::|:::::| まだ買い換えるには早いと思いましたけど… |:::::|::i |∨ ﾞ〉::|i:| |;'i/:j|_.| ゝ-ﾆ､ ,/:|::||:| / |‐l __,／ｲ:::| || . ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ /（ ●） （ ●） u. ＼ | （__人__） | お、お勝手のお釜ですかお？ ＼ ｀ ⌒´ ／ / ー‐ ヽ それは… / ｀ ／￣￣＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ * . | （ ⌒）（⌒ ） | + ＋ . | （__人__） │ | ｀⌒ ´ | ﾆｺﾆｺ ああ、あの釜のことか？ . | | あれなら仕事で使ってしまってなあ。 . ヽ / ヽ / 買い換えさせてもらったよ、うん。 > < | | | | ＿＿＿＿ ／ ＼ ー ー .u ＼ （ 〇） （ 〇） ＼ | （_人__） | は、はああ？！ ＼|r┬-| ／ `ー'´ ヽ ちゅ、中禅寺さっ…？！ / ｀ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （〇 ）（ー） …ｼﾞﾛﾘ | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 …いやあ、仕事でどうしても使わなければ ''"::l::::l;;/ __人〉 ならなくなってしまってなあ。 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ 勿体無かったが、まあ仕方なくなあ。 :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿ ／ ＼ ／u. ノ' ｀ｰ＼ ／ （ ○） （○）＼ i （__人__） u. i え、あ、おっ…？？？？？ ヽ、 |r┬-| ／ / `ー'´ く （ちゅ、ちゅっ、中禅寺さん… あなたまさか？？） i ヽ . ' "´￣ ｀ : ､ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､ /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::. . ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::| |:::|::::|(●） （●）|::::::|:::::| ´ |::::| ､ |_:::::|:::::| … … … ´ iヽ､/ヾﾖ _,.|:｀:|:::::| …ｸﾝ… |:::/ ﾞ.'/ ﾞ1::::|:::::| そう、ですか… |/ 〉 ,ィ |:::::|:::::| |{ /─:| |::::|::|i:| |;〉､ /＿__.| l'i,:|::||:| / V┴─ |＿_,'ヾ| || . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ⌒）（⌒） * + | （__人__） ＋ | ｀ ⌒´ﾉ ああ、そうなんだ。 ,| } だがまあ、仕事の報酬も入りそうだし… ／ ヽ } く く ヽ ノ ＼ `' く ま、心配は要らないだろ。 ヽ、 | | | . ' "´￣ ｀ : ､ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､ /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::. . ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::| |:::|::::|(一） （ー）|::::::|:::::| ´ |::::| ､ |_:::::|:::::| …ｸﾝｸﾝ … はあ … ´ iヽ､/ヾﾖ _,.|:｀:|:::::| |:::/ ﾞ.'/ ﾞ1::::|:::::| |/ 〉 ,ィ |:::::|:::::| |{ /─:| |::::|::|i:| … … … |;〉､ /＿__.| l'i,:|::||:| / V┴─ |＿_,'ヾ| || ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ /（ ●） （ ●） u. ＼ （…中禅寺さん… 千鶴子さん？） | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ （どうしちゃったのかお…） / ー‐ ヽ / ｀ . . ' "´￣ ｀ : ､ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､ /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::. . ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::| |:::|::::|(一） （ー）|::::::|:::::| ´ |::::| ､ |_:::::|:::::| …ｸﾝｸﾝｸﾝ … … … ´ iヽ､/ヾﾖ _,.|:｀:|:::::| |:::/ ﾞ.'/ ﾞ1::::|:::::| |/ 〉 ,ィ |:::::|:::::| |{ /─:| |::::|::|i:| ねえ、あなた。 |;〉､ /＿__.| l'i,:|::||:| / V┴─ |＿_,'ヾ| || ／￣￣＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ * . | （ ⌒）（⌒ ） | + ＋ . | （__人__） │ | ｀⌒ ´ | ﾆｺﾆｺ . | | なんだ、千鶴子？ . ヽ / ヽ / > < | | | | /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ,l:::::::::::::::::::::,l ::::::: :::::::::::::::::::::::|::::::::::l::|::::::::::::::::::::l /,l ::::::::::::::::::r||:::::::l !:!:: ::::: ::::::::||::::::::::|::l:::::::::::::::::::: ! ／/l:::::::::::::::::::::|.|.|:::::j | | !::::::::::::: !,!|::::::::|:||:::::::::::::::::::::l ／／/l ::::r┐::::::,j !ｲﾆ |_|､! |l_＿_l ll ｨ--,ﾆ,┐::::::::::l !:::: ! .／／／/l::::::|,!.|::::::::l'l ＿__ ,_＿ ||::::::::::| !::::::| うふふっ、もう。 ／ ／./. //l::::::::|亅::::::|.|.,-=＝x ｨ＝=ミ/ ||:::::::::|ﾉ::::::::! .／ / / // !:::::::::::|::::::::| ! |,! :::::::|:::::::::::|! あなたったら。 '´ ／ ／ /./ ｜::::::::::::|:::::::| l. _ _ ,|::::|:::::|:::|::: :::!l ／ / / / .! ::::::::::::::|::::::.|＼ ／:￣l￣:::j::::|::::l.l / / / ./ ! ::::::::::::::|:::::::l.l:::::: ヽ､ ` ´ _,ィ'´::::::::,||:::::::::|::::|::::l l, ／.／ / .l::::::::::::::/|::::::,!,!|:::_,ノ| ｀`ｰ---‐'" ト_ ::::::l !::::::::|l:::|l::::| !l ／ / / .!:::::::::::::/i,|:::::/,l〃'､ ヽ＼. ／ .／入l |:::::::::| !:l.l::: l !l あなた 、ほんとうは… ,/ / .,!::::::::::::/ !!|:／"ヽ_ノ`､ !、ヽ. ／ .／ / :::::７-､::::| !: !l::: ! !l / / ,' ::::::::::/／.!'´ ,' ::::::::ヽ ＼ ヽr' ／／::::::::::/~"ヽj !: ! !::l. l.l . / ./:::::_, -'"::::::::｀`= ヽ::::::::::::::ヽ､ヽ ／ / :::::::::::::::!、 " ! ヽ! l:::l !.! / . / /ヽ: :: :::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::: !､ У ,/ :::::::::::::::::ノ`‐~~::::::::::::ヽl. | | . . ' "´￣ ｀ : ､ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､ /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::. . ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::| |:::|::::|(⌒） （⌒）|::::::|:::::| ´ |::::| ､ |_:::::|:::::| ´ iヽ.'ｰ=/ﾄ､. _,.|:｀:|:::::| ﾆﾏﾆﾏ . |:::::|:::7 ＼1::::|:::::| |:::::|::,〈 ヽ_::|:::::| |:::::|::i |∨ ﾞ〉::|i:| …お釜、焦がしちゃったんでしょう？ |;'i/:j|_.| ゝ-ﾆ､ ,/:|::||:| / |‐l __,／ｲ:::| || うふふふふふっ。 ｀ﾔ| ` ´ | }:| | | | | | | | | | .| |_:|＿＿＿_,| ,ﾍrﾘ ﾄｰ} `ｰ' `ｰ' . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） . | U （__人__） | |r┬-| . | `ー'´} …な、なんだってっ？！ . ヽ u } ヽ ノ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ （○） （○） ＼ | u. （__人__） | ほ、ほええっ？！ / |!!il|!|!l| ／ |ｪｪｪｪ| ,..-‐:::::::::::::::::::::::::｀ヽ,__ ／::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ ／::／:::::::::::::／:::::::::::::/:::::､::::::::::::::＼ {::〃:::::::::::::::/:::::::::::::::::/::::::::j::::::::::::::::::::ヽ "/::::::::::::::::/::::::::::::／/:::/::/j::::::::::l:::::::::::ﾊ V/::::::://::::::::／ _/__/:/ /::::i::::::l::::::::::::::} …もう、だからあんなに言ったのに。 ヾV,=-､-‐´ /'=-､`ノ:::::::j::::::l::::::::::::::j お忙しいんですから無理しないで i!ﾟ●,! ｣゜●｡;'/:::::/::::::::l::::::::::::;′ 店屋物でもとって下さいねって。 /|｀ " ｀""´ｲ:::::/::::::::::l:::::::::::/ {::､ ／/::::://:!／:::::::::::::i |::::lヽ. ﾌ ／／:::::/ｲ::j:::::::::::::::::::; . !:::| {ヽ／／:::::／ナ:/:::::::::::::::::::{ それなのに、あなたったら… !:::! ／::::::::／／￣｀ヽ､:::::::::::::::::､ V／:／:::::::｀/ ヽ. ＼::::::::::::＼ｰ--── '´ ／:ィ! ￣ r:77// 〉､＿ヽ::::::::::::::｀ヽ､＿_ ／⌒:／ V! ´/〃i ／ ヽ.｀ヽ:::::::::＼｀ｰ─-｀ﾆ＝ﾆﾐ､ﾄ､ /::::/:／ V! /// l! ／ ＼ ､､:::::::::::::｀ヽ､＿ ｀ﾞヾヽ､ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ …あんな不味くて高い蕎麦を一月も食えってのか。 ヽ､ ｿ 余計な気を遣わなくてもいいって言ってるだろう。 z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ 僕だって結婚する前はずっと自炊してたんだ。 ｛: : : : : . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ ほんの一月くらいなんてことはないさ。 |: : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ :|: : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ つまらないことを気にしないで行って来い。 `､∨ ´: : : : : : : ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |: _,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ }∨: : : : : : : : 'ﾞ~￣￣: : : : : : : ＼_ ,ｨ之_ ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／/l:::::::::::::::::::::|.|.|:::::j | | !::::::::::::: !,!|::::::::|:||:::::::::::::::::::::l ／／/l ::::r┐::::::,j !ｲﾆ |_|､! |l_＿_l ll ｨ--,ﾆ,┐::::::::::l !:::: ! .／／／/l::::::|,!.|::::::::l'l ＿__ ,_＿ ||::::::::::| !::::::| ／ ／./. //l::::::::|亅::::::|.|.,-=＝x ｨ＝=ミ/ ||:::::::::|ﾉ::::::::! .／ / / // !:::::::::::|::::::::| ! |,! :::::::|:::::::::::|! なんて、意地を張ってらして… '´ ／ ／ /./ ｜::::::::::::|:::::::| l. _ _ ,|::::|:::::|:::|::: :::!l ほんとに 、もう。 ／ / / / .! ::::::::::::::|::::::.|＼ ／:￣l￣:::j::::|::::l.l / / / ./ ! ::::::::::::::|:::::::l.l:::::: ヽ､ ` ´ _,ィ'´::::::::,||:::::::::|::::|::::l l, 焦がしたからって ／.／ / .l::::::::::::::/|::::::,!,!|:::_,ノ| ｀`ｰ---‐'" ト_ ::::::l !::::::::|l:::|l::::| !l 置いておいて下されば ／ / / .!:::::::::::::/i,|:::::/,l〃'､ ヽ＼. ／ .／入l |:::::::::| !:l.l::: l !l 綺麗に洗って使いますのに。 ,/ / .,!::::::::::::/ !!|:／"ヽ_ノ`､ !、ヽ. ／ .／ / :::::７-､::::| !: !l::: ! !l / / ,' ::::::::::/／.!'´ ,' ::::::::ヽ ＼ ヽr' ／／::::::::::/~"ヽj !: ! !::l. l.l . / ./:::::_, -'"::::::::｀`= ヽ::::::::::::::ヽ､ヽ ／ / :::::::::::::::!、 " ! ヽ! l:::l !.! ほんとうに、うふふふふ… / . / /ヽ: :: :::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::: !､ У ,/ :::::::::::::::::ノ`‐~~::::::::::::ヽl. | | ／￣￣＼ _ノ ヽ、 ＼ （ ●）（ ●） U | （__人__） | ..／} _ ヽ｀⌒ ´ | / / __ (＾ヽ{ ヽ { ./ / . ／ .ﾉ ちょ、ちょっと待て、千鶴子！ (￣ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ ／ お前は何を言ってるんだ！ .(二 ヽ i i |,r‐i ﾉ. ヽ / ／ ヽ ／ ノ ／ r一'´ ー ､ ￣￣￣） i { ｲ―イ / .`ー―. ､＿_ .〈￣￣ 僕はそんな、釜を焦がした憶えなんか ヽ. `ｰ '/ / /＼ ＼ ないって言ってるだろ！！ `ー ' ￣￣! | ヽノ . . ' "´￣ ｀ : ､ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ:｀:､ /:::::,::::::,:::::::､:::::::､:::ヾ:::::. . ｌ:,f::i|,:::::|_::::::||_:::::i|:::::i:::::| |:::|::::|(⌒） （⌒）|::::::|:::::| うふふふふふ。 誤魔化してもダメです。 ´ |::::| ､ |_:::::|:::::| 女房の鼻を甘く見てはいけませんよ。 ´ iヽ.'ｰ=/ﾄ､. _,.|:｀:|:::::| ﾆﾖﾆﾖ . |:::::|:::7 ＼1::::|:::::| お客さま 、お騒がせして済みませんね。 |:::::|::,〈 ヽ_::|:::::| いま、お茶を淹れ直して差し上げますから。 |:::::|::i |∨ ﾞ〉::|i:| |;'i/:j|_.| ゝ-ﾆ､ ,/:|::||:| きっと、とっても薄かったでしょう？ / |‐l __,／ｲ:::| || ｀ﾔ| ` ´ | }:| | ＿＿＿ ／ ＼ ／u. ー ｀ー＼ ／ （ ○） （○）＼ i （__人__） u. i え…？ あっ、その… ヽ、 |r┬-| ／ / `ー'´ く それは、あのっ… i ヽ ／／:::::/::::/:::::::::',:::::::::､:::::::::ヽ. /:::/::::::::/:::::/:::::::::::::ﾞ.:::::::::',::::::::ヽヽ. /:::i::::::::::!::::::i::::::::::::::::::|:::::::::::i::::::::::ﾞ.::::. ,:::::i::::::::::|:::::::|:::::::::::::::::::|:::::::::::|:::::::::::ﾔ::i ,::::::i::::::::::|:::::::|::::::::::::::::::::|:::::::::::|::::::::::::|:::::! i:::::|:::::::::::|:::::::|:::::::::::::::::::::|::::::::::|:::::::::::::|:::::! i:::!::|:::::::::::|r‐-ﾄ､-──‐-!ｨ─:.|:::::::::::::|:::::!. |::|:::|:::::::::::|!｡●ﾟ ! !｡●ﾟ ||:::::::::::::|:::i::!. …ふふふ、お気遣いなく。 ,:::ｲ::|_:::::::::|ﾞ ー " `ー:ｲ|::::::::::::::|::::|!:､ j:::ﾙ:::|::｀:ﾔ. ､ └-‐:=:i"::::|ﾞ::i. この人ったら、鼻も舌も /::j |::::|:::::::|::.､ |:::::::::::|:::::::|ﾔ::i. 人様の倍働いちゃうんです。 |::' |:::|::::::::|:::::ヽ. ` ´ ／|:::::::::::|:::::::| ﾞ::::i |/ |:::|::::::::|::::::::::｀ﾄ . ,. : "|:::j::::::::::::|:::::::| !:::i |! .|:::|::::::::|:::::,.ｲ､:|. ｀ ´ ,ｨﾄ/|::::::::::::|:::::::| l::::i だからお茶もご料理も、 !| |::::|::::::::|ｨ" ﾞ. ﾄ. ／／ |:::::::::::::|:::::::| |::::i いつも薄口薄味になってしまって… |::! _!:,.|:::::::::|. i ∨ ／,／ |:::::::::::::|ヽﾄ､! |::::i |:ｨ´ i:::::::::|. i ヾ.／ .|:::::::::::::| ｀ヽ､::! / .i |:::::::::| ﾞﾔ／ ,/'|:::::::::::::| ,ヽ! / | |::::::::::| ／ / |:::::::::::::| 〃 ﾞ:. . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） . | U （__人__） | |r┬-| . | `ー'´} お、おいこらっ！ . ヽ u } ヽ ノ 余計なことを言うな！！ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ u. （○） （○） ＼ そ、そうだったんですかお？ | （__人__） | 中禅寺さん…の、奥さん… ＼ ｀⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ,..-‐:::::::::::::::::::::::::｀ヽ,__ ／::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ ／::／:::::::::::::／:::::::::::::/:::::､::::::::::::::＼ {::〃:::::::::::::::/:::::::::::::::::/::::::::j::::::::::::::::::::ヽ そうなんですよ、この人ったら。 "/::::::::::::::::/::::::::::::／/:::/::/j::::::::::l:::::::::::ﾊ お客様、どうもすみませんでしたね？ V/::::::://::::::::／ _/__/:/ /::::i::::::l::::::::::::::} ヾV,=-､-‐´ /'=-､`ノ:::::::j::::::l::::::::::::::j i!ﾟ●,! ｣゜●｡;'/:::::/::::::::l::::::::::::;′ どうやら、主人の悪だくみに /|｀ " ｀""´ｲ:::::/::::::::::l:::::::::::/ お付き合いしてもらったようで… {::､ ／/::::://:!／:::::::::::::i |::::lヽ. ﾌ ／／:::::/ｲ::j:::::::::::::::::::; . !:::| {ヽ／／:::::／ナ:/:::::::::::::::::::{ お詫びとお口直しに、お茶を !:::! ／::::::::／／￣｀ヽ､:::::::::::::::::､ 淹れなおして参りますので。 V／:／:::::::｀/ ヽ. ＼::::::::::::＼ｰ--─ ／:ィ! ￣ r:77// 〉､＿ヽ::::::::::::::｀ヽ､＿ ／⌒:／ V! ´/〃i ／ ヽ.｀ヽ:::::::::＼｀ｰ─ /::::/:／ V! /// l! ／ ＼ ､､:::::::::::::｀ヽ . ／￣￣＼ ／u_ノ ヽ､_＼ | ((●）) (（●）)| . | （__人__) | |ヽ |!il|!|!| / .| . | |ｪｪｪ| } だ、だから違うと… おいっ！！ . ヽu } ヽ ノ / く | ＼ | |ヽ、二⌒)､ ,:::::::::|/::::::::::::::::::::::/::::/:ヽ:::::::ヽ.:::::::ヽ.ヽi ,ｲ:::::::ｲ:::::::::::::::::::::j'::::::l:::::::',::::::::::',､:::::::ﾞl::::| /:j::::::::|:::::|:::::::::::::::|:::::::|:::::::::ﾄ.:::::::::l､::::::::|::::| /:,ｲ::::::|::::::{:::::::::::::::|:::::::||:::::::::|i:::::::::|r|::::ｨ'|::::| /::/´|::::::|::::::|::::::::::::::::|::::::|.|:::::::::|i:::::,ｲ⌒ﾟj:::|::::| /ｲ |::::::|::::::ﾔ::::::::::::::ﾄ.ﾄ:jﾄ-‐" ~´ ゞ="}:::|ヽj ﾉ' }::::::j|::::::ﾔ:::::::::::::k.｡⌒゜ﾉ !:::ﾄ､ …はいはい、うふふふふっ。 |:| j:::::j:::::::::ﾄ､::::::::::::ﾔ≡" , /::::∨ヽ. || j::,ｨ ﾔ:::::::::｀ヽﾄ､::ﾞ､ ／⌒ヾ.､:::〈 ヽ. あなたもお待ちになってて下さいね…？ ﾔ ,ｲ´ ｀`j:::::::::::::::ﾞi ヾY:.､..＿/´ ∧ﾞﾄ､:ヽ i ヾ､ ／ ﾔ::::::::::::::| ヾﾄ､〉ﾅ ﾔjﾞヽ:＼| ヽ,' |:::::::::::::::|ヽ. ｀Y" ﾔj ヽ:::＼ / |!::::::::::::::| ヽ / ﾞ|i| ﾔ::::::＼ | |ﾔ:::::::::::| ヽj |i| .ﾄ.::::::::::＼ ＜ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ… ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） . | U （__人__） | |r┬-| . | ι `ー'´} 違うって… のに… . ヽ u } ヽ ノ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ . ＿＿＿_ ／ ＼ ﾎﾞ～ｾﾞﾝ… ／ ─ ─ ＼ ／ u. （○） （○） ＼ は、はあああ… ほんとにわかったのかお？？？ | （__人__） | ＼ ｀⌒´ ,／ ひと月も前のことなのに… ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u. （ 一）（●） | "" （__人__） | ｀⌒´ﾉ ま、まっ、まったく… | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 お見苦しいところを見せて、申し訳ないです… ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ u. （●） （●） ＼ い、いいえ… | （__人__） | ＼ ｀⌒´ ,／ その… ／ ー‐ ＼ . .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | u. （ ―） λ ヽ | （__人） ヽ ', __,/二`'''‐､ ⌒ﾉ | | ／---::::::￣｀-.､ゝ ノ | | すみません、ほんとうに、まったく… ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | あいつと来た日には、もう… /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ / ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ … … … … | （__人__） | ＼ ｀⌒´ ,／ … … … … ／ ー‐ ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼ ／ （●） （●） ＼ …あの～、 中禅寺さん。 l ⌒（__人__）⌒ ｌ ＼ ｀⌒´ ／ さっきのお話の事、なんですけどお… ／ ＼ . . ／￣￣＼ . ／ _ノ ⌒ ＼ . | （ ●） （●） | . | ""（__人__）""| | u. ｀ ⌒´ | ＿ | }＿ ,／:::::::::::ヽ } |｜＼ さ、さっきの話？ あ、ああ… ／::::::::::::::::::｜ヽ ノ/./:::::::::ヽ. /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧ 鬼とカマドの神の話でしたか…？ . /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜ | /./::::::::::::::::::/:::ﾍ /::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧ /´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、 .（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ￣ ＿＿＿ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒＼ ／ （ ⌒） （⌒）＼ ﾆｺﾆｺ i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i はい、その話なんですお。 ヽ、 `ー ' ／ / ヽ i 丶 ヽ ヽ ヽ カマドの神は家の神で、女の人の神だって。 ｒ ヽ、__) (_丿 鬼の怒りも鎮めることができるんだって ヽ、___ ヽ ヽ そうおっしゃってたんでしたっけかお？ と_＿＿_＿ノ＿ノ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u. （ 一）（●） | "" （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ …まあ、そんなところですね。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 でも、それが何か？ ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒＼ いえ、その話の意味がなんとなく ／ （ ●） （ ●）ヽ やる夫にもわかったんですお。 l ⌒（__人__）⌒ | ＼ ｀ ⌒´ ／ それって、つまり… ／ ヽ i:i|::|:::::|. i´::゛!::::|､:. /:||::|:::::|:､ _｀_ .:::::::|:::::|ﾞ.::. j::/.|::|:::::|:::ヽ. ｲ:|:::::::|:::::| i::| |:' |::|:::::|::::,ｨ.|｀ - ´,;ｭ:|:::::::|:::::| .i::| |l .|::|:::::|'"ﾞ|!ﾄ. ／／.|::::::::|::::::| |:::. |:rイj:::::::| ﾞ. ヽ,ｲ／ .|:::::::::|｀ヽﾄ|:::ﾞ､ , '.| |::::::::| ﾔ'／ /|::::::::| ｀>､:. / ! |::::::::| ／ ,:' |:::::::::| / ﾞ､ / ､.i .|:::::::::| .ｲ / |:::::::::|. /' :. 失礼します… あら？ | :|.j::::::::::|' / |::::::::::| //／ ! ﾞ:. .ﾄ､_ ﾘ::::::::::j / |::::::::::|' /' ﾉ ﾞ. . ヽN--､. | : |￣￣| |￣￣|:.|/＿ . ／::::, ､::ヽi: :.|. |. | . |:// ｀ f::::／､ぅ､≧ -|＿__|.＿_.|＿__|Y---､ . ﾞi:::L--.`‐‐‐ｧ‐‐､‐､‐‐.､_‐‐‐‐､‐‐‐レ' ｺﾄ… ゝ-ヽニ-'´ '､ ｀`'ゝ‐‐ャ‐‐':::::::人__ ／ ／ ｀¨'＞.､ﾍ.L ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ ／（ ●） （●）＼ どんなに怒り狂ってる『鬼』でも ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 女の人にはかなわないってことじゃ | |r┬-| | ないですかお？ ＼ `ー'´ ／ . | | ｜ ___j!_|_ .. -‐┘ー─┴┤ ￤ | ､! _jヽ'´ ,.， ` ー --- ｜ ﾊ | |_ノ´ -‐…´ __ __ | ／ i| | | _ 二... 'ィﾃz歹 ノイ八 ﾘ| ┌─―─―─────┐ 从 ＼ '"代z歹` cっ ::::: |ｧj ∧! │女の人って、ほんとに..| |Vヾ「 :::: cっ´ .:::::::::::::::::::::. ﾟ 。 rイ ｜ └─――─―────┘ | /⌒j､__ 。ﾟ ､ _＿_/__j! 1ヽ （ ＞─-､__ r'´ :::::::::::::::ヽ.￤｜ （ r':::::::::::::::i:/ r_ つィ ::::::::::::::::::::::: ＼ | ┌───――――───―┐ 八 i'::::::::::::::::::|､ r'´ |::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ │ とってもすごいんだって ….| ’ 廴__! ::::::::::::::: ﾄ._＞-ﾉ r-えｰ一､ :::::::::::::::::::: ＼ └―――────―─―─┘ /__＿_/_ｨL:::::::::::::::::ﾄ_::::::`ト-- 'ア ノ!ヽ:::::::::::::::::::::::: `. .´::::::::::::::: | | :::::::::::: | ￣人_｀__つ ノ'⌒ヽ::::::::::::::::::::::: ! ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ／＼ ／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ／ ／ ／ . : : : : /: : /: : : : : : : : : : :ヽ : : : . ＼ ＼／ ／> / . : : : /.:./: : :.|: : : :.／: /.:.ハ.:.|: : : : : : : ヽ <／ i : : : :.:.| : |.:.:__⊥_／ /:./:./ ヽﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ┌─┐ | : : : : :| : |:i: : ::|:/´｀ﾅナ/ _ﾘﾑ_i.:.: | .:.:.. | └─┘ | : : : : :| : |:|: :.:.>〒=ﾃﾒ､ yｰ=ﾐﾊ:.:.:| .:.:.:.| | : : : : :| : |:|: :.:.| ｡●！ i｡● i､ .:.:.| .:.:/:| | : : : : .ﾊ: ::|:.: :.|ゞー'ﾟ ゞー 'ﾟ/.:./.:.://:| | : : : 〈 ヽ:.:.: :| ''''''' , ,,,,/.:./.:.:// ﾘ| あらら？ …まあっ。 | : : : : :＼ _＼.:| _ _＿_ 「:i￣ | : : : : : /:/:.:>､ ,. ´ ＼ ｲ.:.| っ | : : : : /:/: :ﾉ ／ ＼.:| っ | : : : /:/:／／ 〉 /. : : , ィ´／ / / | /. :／ l/ / | /.:.:.| ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ : ／ : ,: : : : : : :/: : : 小: : : : : ヽ.Y: : : : : ﾊ /: : : /: : :/: : : ｌ: : : /.|. | : |: : :∧ﾘ: : : : : : :', . /: :/:/: : : ,': : : /l: : ,' l | : |: : : : :l: : : : : : : :! ┌───────────―─┐ /: /: :l: : : : |_,:斗イ: ,' | ',｀ﾒ､_: : :|: : : : : : : :| │とっても、偉いんだってことじゃ..｜ ,': /i: : l: : : : |: : :| l: i l Ⅵヽ｀ : |: : : : : :i : | └───────────―─┘ |/ .|: : |: l: : :ﾊ: :,' __| { l ヾ ＼:|: : : : : :| : ! | |: : |/|: : |: V,. --､ - ､. l: : : :i: :,'.: :| . |: : : :.l : ﾊ o'´￣｀ ｲニ‐､.l : : ,' / : : l ┌─────────┐ . |: : :ﾊ:＼ﾄi / ／ / , / ／ / ｀o: :/:/ :_: : | │ないんですかお・・・？│ ',: :| ',: : :ヽ ､__ /: :,'／: / l: :! └―────────┘ Ⅵ ヽ: :ﾄ、｀＞-､ ＿,. -:'7 :/ : : :/ リ ヽl ＼i:.:.^ｰ'´￣¨:.:}; :/:/l: / ,.ri―´{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ｿｰｧ-/ . ／￣￣＼ _ノ ヽ、 ＼ （○）（○ ） | . （__人__） u .| . ヽ｀⌒ ´ | ｛ / …は？ う、う～ん… lヽ、 ,ｨ'.) ./ j .}ﾝ／／ ヽ いえ、そういう訳ではなく、僕はですね… ﾉ '"´ ￣〉 | . { 勹.. ｜ ヽ ､＿_,,ﾉ . | ＿ ,.::::´::::::::::ﾞ´｀`::::.､ ／/::::/::/::::::i:::::::､:::::ヽ. ,':/::::::/:::i:::::::::::!:::::::',:::::∨. ,:::i:::::::i:::::|:::::::::::::|:::::::i:::::::ﾞ.::. i:::|:::::::|::::|::::::::::::::|::::::::|::::::::i::ﾞ. i::!|::::::::|,...!_::::::::_::｣､:::::｣::::::::|::ﾄ:. |::|:ﾄ､::_i（●) (●）:::::::_|::|i:. i:i|::|:::::|. i´::゛!::::|､:. /:||::|:::::|:､ "" _｀_ "".:::::::|:::::|ﾞ.::. c j::/.|::|:::::|:::ヽ. ｲ:|:::::::|:::::| i::| c |:' |::|:::::|::::,ｨ.|｀ - ´,;ｭ:|:::::::|:::::| .i::| も、もう、あなたったら… |l .|::|:::::|'"ﾞ|!ﾄ. ／／.|::::::::|::::::| |:::. |:rイj:::::::| ﾞ. ヽ,ｲ／ .|:::::::::|｀ヽﾄ|:::ﾞ､ , '.| |::::::::| ﾔ'／ /|::::::::| ｀>､:. こちらのお方と、そんなお話を / ! |::::::::| ／ ,:' |:::::::::| / ﾞ､ なさっていたんですか？ もう… / ､.i .|:::::::::| .ｲ / |:::::::::|. /' :. | :|.j::::::::::|' / |::::::::::| //／ ! ﾞ:. .ﾄ､_ ﾘ::::::::::j / |::::::::::|' /' ﾉ ﾞ. . ヽN--､. | : |￣￣| |￣￣|:.|/＿ . ／::::, ､::ヽi: :.|. |. | . |:// ｀ f::::／､ぅ､≧ -|＿__|.＿_.|＿__|Y---､ . ﾞi:::L--.`‐‐‐ｧ‐‐､‐､‐‐.､_‐‐‐‐､‐‐‐レ' ゝ-ヽニ-'´ '､ ｀`'ゝ‐‐ャ‐‐':::::::人__ ／ ／ ｀¨'＞.､ﾍ.L ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） . | U （__人__） | |r┬-| . | `ー'´} . ヽ u } …なっ！？ そ、そうじゃないっ！ ヽ ノ 違うだろ、断じて違うだろ！！ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ . ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ ／ （●） （＜） ＼ そうなんですお、中禅寺さんの奥さん。 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 中禅寺さんはさっきからずーっと、そう言ってたんですお！ | |r┬-| | 女の人ってのは、ほんとにほんとにスゴいんだって… ＼ `ー'´ ／ ／￣￣＼ ／u_ノ ヽ､_＼ | ((●）) (（●）)| . | （__人__) | |ヽ |!il|!|!| / .| . | |ｪｪｪ| } も、本島さんっ！？ あなたまで何を！！ . ヽu } ヽ ノ / く | ＼ | |ヽ、二⌒)､ ／ . : : : : : : : : : : : : : : : :＼ ／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ／ . : : : : /: : /: : : : : : : : : : :ヽ : : : . ＼ / . : : : /.:./: : :.|: : : :.／: /.:.ハ.:.|: : : : : : : ヽ i : : : :.:.| : |.:.:__⊥_／ /:./:./ ヽﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i | : : : : :| : |:i: : ::|:/´｀ﾅナ/ _ﾘﾑ_i.:.: |:.:.:..:.| | : : : : :| : |:|: :.:.> ﾒﾒ､ ,l/ /,ﾊ:.:.:|.:.:.:.:.| あらあら、うふふ。 | : : : : :| : |:|: :.:.| '⌒ヽ '⌒ヽ .i.:.:.| .:.:/:| 千鶴子でいいですよ、本島さん。 | : : : : .ﾊ: ::|:.: :.| /.:./.:.://:| | : : : 〈 ヽ:.:.: :| ''''''' , ,,,,/.:./.:.:// ﾘ| | : : : : :＼ _＼.:| _ _＿_ 「:i￣ そうですか、そうなんですか… | : : : : : /:/:.:>､ ,. ´ ＼ ｲ.:.| このひとが、そんなことを、ね… | : : : : /:/: :ﾉ ／ ＼.:| | : : : /:/:／／ 〉 /. : : , ィ´／ / / | うふふふふ、どうしましょう？ /. :／ l/ / | /.:.:.| /.／ ／ / K^ヽ.: | // , ｲ / | ＼ 〃 ／ | / | ＼ . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ○）（○） . | U （__人__） | |r┬-| . | `ー'´} だから違う！ 違うと言ってるだろ！ . ヽ u } ヽ ノ 人の話を… / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ ／ . : : : : : : : : : : : : : : : :＼ ／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ／ . : : : : /: : /: : : : : : : : : : :ヽ : : : . ＼ / . : : : /.:./: : :.|: : : :.／: /.:.ハ.:.|: : : : : : : ヽ i : : : :.:.| : |.:.:__⊥_／ /:./:./ ヽﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i | : : : : :| : |:i: : ::|:/´｀ﾅナ/ _ﾘﾑ_i.:.: |:.:.:..:.| | : : : : :| : |:|: :.:.> ﾒﾒ､ ,l/ /,ﾊ:.:.:|.:.:.:.:.| | : : : : :| : |:|: :.:.| '⌒ヽ '⌒ヽ .i.:.:.| .:.:/:| …そうですね 、ちょっと張り切っちゃおうかしら？ | : : : : .ﾊ: ::|:.: :.| /.:./.:.://:| 本島さん、お昼はまだでしょう？ | : : : 〈 ヽ:.:.: :| ''''''' , ,,,,/.:./.:.:// ﾘ| | : : : : :＼ _＼.:| _ _＿_ 「:i￣ これから支度しますから、お時間があれば | : : : : : /:/:.:>､ ,. ´ ＼ ｲ.:.| どうぞ召し上がってらしてください。 | : : : : /:/: :ﾉ ／ ＼.:| | : : : /:/:／／ 〉 今日はこのひとのお友達もいらっしゃいますから /. : : , ィ´／ / / | どうぞご遠慮なく… /. :／ l/ / | /.:.:.| /.／ ／ / K^ヽ.: | // , ｲ / | ＼ 〃 ／ | / | ＼ ＿＿＿_ ／⌒ ー､＼ ／（ ⌒） （●）＼ あ～、残念なんですお。 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 今日はまだ行くところがあって、 | |r┬-/ ' | もうすぐ迎えが来るんですお… ＼ `ー'´ ／ . ／￣￣＼ ／ ＼ ＼ .（●）（● ） u. | （__人__） u | .(｀⌒ ´ | だ、だから… 二人とも！ { | { u. / こっちの話も… ＼ / ノ ＼ ／´ ヽ , .: ´: : : :: : : : : : : ｀丶､ , .::´: : : : : : : : : : : :: : : : : : :.｀ヽ ／. .: : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : :.＼ / . . :. :. :. : .: .: : : : : : : : : : : : : : : : : :. ヽ / . . : . : : : .: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : | / . . : . : : : : :/: : : : : l: :.:.l: : : : |: : : : : : : :.:.:.| ′.:.:.l: : l.:.:.j.:/.:..ハ:.:.:.l.:.:.:.l.:.:.:.: :|: : : : :i: : : : :| |.:l.:.:.:|.:.:.|;.ｨ:十ｲ ',.:.:L.:_:ﾄ､.:.: :|: : : : :|: : :.:.:.| |.:l.:.:.:|.:.:.|Vl/ l/ V ヽ| ＼:|: : : : :|: : :.:.:.| |.:l.:.:.:|.:.:.|.〈 _ .yｰ=ﾐ; 1l: : : :.l: : :. : | |∧ Ⅵ.:.:.l.:ﾊ -=＝ i ｡● .i |l: : : /.: : : :.:| …まあ、それは残念ですわ。 L.:⊥ハ ゞー 'ﾟ ﾘ: :_/:i.:.:.:.:.:.:.| またぜひ、いつでもお越しになってくださいね？ i: :ﾊ ｘ;ｘ;ｘ,.ｲ:.:.:.:l:|.:.:.:.:.:.:| ｃ |: i : :.＞'⌒ヽ､ _ , イ／＼.:ﾘ.:.:.:.:.:. | c |: l.／ ＼／ ＼.:.:.:. : | 古本屋のお仕事のほうは、いつでも暇ですから… ノレ' ｀丶､ / ＼.:. :| /.:V / /l/ ／:.＼! /.:./ . :/: . //／.:.:.:.:.:.:.:＼ /.:./ . :/: : : //.::::::::::::::::::::::::::.ヽ ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ ／ （⌒） （⌒） ＼ はい、遠慮なくお伺いしますお！ ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ | |r┬-| | 今度は姪夫婦と赤ちゃんも連れてきますお！ ＼ `ー'´ ／ . ／￣￣＼ ／ u ノ ＼ | .u （ ●） | . | （__人_） | ｀ ⌒ﾉ だ、だから… | } ヽ u } ヽ ノ ノ ＼ ／´ ヽ ／::::::::::::/::::::::::::::::::､:::::::::＼ . //::::::::j::::::::::::::::::ｉ:::::::::ヽ::::::::::.', i |l:::::::ｉ::ﾊ::::i:::::::ｌ::::l:::::::::::l::::::::::::: |ｒ::::::ｉ:|::| |::::::::::::::::i |::|ヾ::|::::i::::::i |::::::::|七 T'､─‐┘T＝ﾚ| :::|:::::| |:::|::ﾊ !｡●ﾟ; !｡●ﾟ,!:| :::ﾚ::::| |´ヽ:::l ｀" ´ , ｀ "´ |:::::i:::::| |::人 ｧ ―, ｲ:::::l:::::| 赤ちゃんですか？ まあ、楽しみ！ . ノ:::::::＞ . ー' ／ l::::::'::::::| /´ｉ:::l::::::::::::｀ r-‐ ",. -::ｉ::::/:::::::| |::ｉ::::_;／ !|' ／／/:::/i__:i::::| . ,ｨ|::|´| ! ! |／,ｲ /::/" ｀ヾ､ ねえ、あなた？ ∧l::::!.| ! |У" ,/::::,' / ! ヽ / ,|:::| ! ! .／ ,/:::::/ ./ j ヽ . / /:::::| | |/ /.|:::::| / l :. ヽ / |.|:::::::| .!/ ,ｲ' ,::::::| ./ / :::....∧ . / |!:::::::!,ｲ // ,::::::| / / ::' 丶 . ,'丶 ,::::::::|" /,' !:::::| l /: _,.ｨ'"´ﾞ､ ,' ,:::::::::| / l |:::::::| ／,' _,..ｨ'"´ ヽ / |:::::::::|￣￣￣￣~|::::::::|｀ヽ-'". ヽ ／￣￣＼ ／ ＼ ＼ .（●）（● ） u. | （__人__） u | .(｀⌒ ´ | そ、そのっ… { | { u. / おいっ… ＼ / ノ ＼ ／´ ヽ . l:ヽ、 _|:.:.:.,ゝ､ ／:::::`:.:::.::ﾄ,ヽ、 /::.:,-‐;::::::;､_ヾ､:l! ｼ／∠＾:.:.:ﾑｿ yｿ i!::￣｀^ー--ｰt´, |::::::::::::::::::::::: :::l! …ｺｯﾁｦ ﾐﾀｯﾃ ｼｮｳｶﾞﾅｲ ﾃﾞｼｮｳ ？ {:::::::::::::::::::::::::ぐ_ ',::.:.:::::::::::::::::::.:.:::｀ヽ ｺﾞｼｭｼﾞﾝｻﾏ。 ',;,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::l ヽ、:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::| ＼ ::.:.:.:.:.:::::::::l ＼;.;:.:.:.:._ノｰ-..､ ｱｲﾆｸ ｺｯﾁﾓ ｲｿｶﾞｼｲﾝﾃﾞｽ。 `ｰ､_':.:.:.:.::::;:. ｀ｰ-､ ｀￣´ ￣`ヽ;:.:`ｰ-､_,、 ｀ ｰ--' ／￣￣＼ ／ u ノ ＼ | .u （ ●） | . | （__人_） | ｀ ⌒ﾉ う、あ… | } ヽ u } ううっ… ヽ ノ ノ ＼ ／´ ヽ __,,.. ..,,__ ＿,,＿_,.．-'''" ｀＞､ …ｺﾞｿｯ 〉ﾏ>: : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼ . f: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ ／ﾌ 〉.ｨﾌ: : : 、: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞､ ／／ ゝ､, イ⌒ゝ: : : : r‐､ ,,__ヽ: : : : : : : : : : ＼ / / ＼: : | ＼ ヽゝ,: : : : : : : : : : : 二二 彡' ',: :〉 〉: } ヽ､: : : : : : : : :〈 ﾓｳ ｼｮｳﾌﾞｱﾘ ﾃﾞｽﾖ。 . .::::::::::::::::::::::::::i i::::::::r'_ノ ＼: : : : : : : ﾍ, .::::::::::::::::::::::::::::::::r' ,/:::::::::ﾞ::::::::::::::::::::::.〈＞ ､: : : : :ﾍ__ .::::::::::::::::::｀´::::::::::::::::::::::::::::.:. ﾞt: : : : : 〈 ｿﾚｼﾞｬ ｵﾀｯｼｬﾃﾞ… .:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ￣`､.: :', .::::::::::::::::::::::. `､: ', .::::::::::::::::.<: :ｿ `´ . ＿＿ ／ノ ヽ＼ ／.（○）（○）＼ |. u. （__人__） | . | | は、はああ… | | . ヽ ﾉ なんで 、こんなことに… ヽ / / ヽ | | | . | . . ＿＿＿ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒＼ ／ （ ⌒） （⌒）＼ i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i ヽ、 `ー ' ／ / ┌─┐ i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ ｒ ヽ、__)一(_丿 ヽ、___ ヽ ヽ と_＿＿_＿ノ＿ノ ,:::::::::|/::::::::::::::::::::::/::::/:ヽ:::::::ヽ.:::::::ヽ.ヽi ,ｲ:::::::ｲ:::::::::::::::::::::j'::::::l:::::::',::::::::::',､:::::::ﾞl::::| /:j::::::::|:::::|:::::::::::::::|:::::::|:::::::::ﾄ.:::::::::l､::::::::|::::| /:,ｲ::::::|::::::{:::::::::::::::|:::::::||:::::::::|i:::::::::|r|::::ｨ'|::::| /::/´|::::::|::::::|::::::::::::::::|::::::|.|:::::::::|i:::::,ｲ⌒ﾟj:::|::::| /ｲ |::::::|::::::ﾔ::::::::::::::ﾄ.ﾄ:jﾄ-‐" ~´ ゞ="}:::|ヽj ﾉ' }::::::j|::::::ﾔ:::::::::::::k.｡⌒゜ﾉ !:::ﾄ､ |:| j:::::j:::::::::ﾄ､::::::::::::ﾔ≡" , /::::∨ヽ. || j::,ｨ ﾔ:::::::::｀ヽﾄ､::ﾞ､ ／⌒ヾ.､:::〈 ヽ. ﾔ ,ｲ´ ｀`j:::::::::::::::ﾞi ヾY:.､..＿/´ ∧ﾞﾄ､:ヽ i ヾ､ ／ ﾔ::::::::::::::| ヾﾄ､〉ﾅ ﾔjﾞヽ:＼| ヽ,' |:::::::::::::::|ヽ. ｀Y" ﾔj ヽ:::＼ / |!::::::::::::::| ヽ / ﾞ|i| ﾔ::::::＼ | |ﾔ:::::::::::| ヽj |i| .ﾄ.::::::::::＼ .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | u. （ ―） λ ヽ | （__人） ヽ ', __,/二`'''‐､ ⌒ﾉ | | ／---::::::￣｀-.､ゝ ノ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ / ┌─────────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ 原 作 「 百器徒然袋 － 雨 『 鳴 釜 』 ～ 薔薇十字探偵の憂鬱 ～ 」 │ │ │ │ 京 極 夏 彦 │ └─────────────────────────────────┘ . ┏┓ ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┏╋───────────────╋┓ ┃｜ C a s t ｜┃ ┃｜ 出 演 ｜┃ ┗╋───────────────╋┛ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ .､ .＼＼ ／／,／'／ ／ ＼, ＼＼_,__,__,__,__,__,__,_ro｡ .'i,` -､_／,,;..／.:::: ､＼ ,＼＼ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾆ/ﾐ'i/ヽーk _ ,,‐,＿ _,､_ ＿ ／ﾞ`‐ ､ ~｀`-:..､_／ .＼＼＼::＼＼ 'ﾆ/ﾆ/､,'/､::ｌl＼l､,,,,,zvvv､__,,.... .:......::::......'::nr-/ﾛii／,-'',-",-l~｀` ‐ ､::_｀- ＼ '＼＼r`'',^´:'ﾆ/ﾆ/､,'/ｌ'/`'､､::＼;;ゞｰ､ri=令iーｭ/互.iｮi;;;_,,,三／,-",-'',-"-| || |:| |:| |:`- ＼`r''^´／ :/ﾆ/ﾆ/､,'///, -|´'ｪ￣/､>/尺ﾆ∧::品:::,ノ:::::,／ ~`'‐､_<」,-" :| || |:| |:| |:| | ,,_r''^´ｌｌｌｉ||'´.::/ﾆ/ﾆ/､,'/-´''llﾚl|エエ/||ヽﾛl:::二}_」l但iく;;;,,:<"K",Kミ､ｉ|l|`''‐ ､-'| ||＼_|:| |:| | ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌli||.:::/ﾆ/ﾆ/､,'/.lﾚllﾚlｌ_,l|,,エ/=||=|`､ミ平平'不､.「}{::|"I''i/,,|_i_,_|l|:l:l:l:ｌ |`:| || ｌl|.＼:::|_| ｌｌｌｌｌｌｌlｌｌｌｌｌi||ｰ^ｰ'^ｰo､/! lﾚllﾚllﾚｌ|エ/_,-''"|´八:l:::l:::, -<´.|ilヽ|lヽ,|l::::llillｌﾞ|lﾄ、ｌ:l::|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼ |i､､il||||||i||:::_||_:::::|| | llﾚll「~ ｌlﾚｌ|￣lvzN'_|ﾉ::::l`:::|く,_ ,` |il::::|ｌｌｌl:|:::::::::::_|l､ ＼l:|ﾐ:| || ｌl|7ヽ＼ ｌｌヽ､ｌｌｌｌｌｌl||_:::||::::: || | llﾚlｌ､__,'lﾚｌ|_llll'''"ll´ll:::::ｌi|::::::: lＸ,,::-''卷」ｌｌlll|ｌl::::::::`|l、k｀'' | || ｌl|7ヽ＼ ｌｌｌｌ｀､､ｌｌｌｌ||:::_||:::::_|| | llﾚllﾚllﾚlﾚｌ|_ヽllllｌ::::::|:::::::ｉ:::::: ＼ｌ_:::「ヽヽlll|ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ|l、llt､k | || ｌl|7ヽ＼ ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ … ｌｌｌｌｌｌｌヽ､ｌl||─､:_:: || | llﾚllﾚllﾚl_／lヽl´ .l:::::::::::::: :::::ｌ:::::ヽヽll/ミ_rくｌlt,lltｌｌ`ｰ| || ｌl|7ヽ＼ ｌｌｌ ｌｌｌｌｌｌ`､'' ／l_:::_|| | llﾚllﾚll／l／llﾉ`ｰ',,`:::::::: . :::´~ﾞ`-''il三iｌ|'' ＼llｔllt_!_| || ｌl|7ヽ＼ ｌｌｌｌｌｌ／`Ｊ l__|＿,|| | llﾚll,イ／ ,／:::::::::::::: :::::::::::_;;;_l三ii|:::.. . ＼|＼＼ _l|7ヽ＼ ｌｌ／ .／､_/_/|＿,||_| llｌ／, ' l／'':::::::::: .:::::il三__|､_,-_、 |::::::`-､`- ､.＼ '" ／,:::/_:::､l_|l二lﾆ|／l／／`:::::::: :: : .>‐''､っ:::::く＿」,/|li::::.. ::~ﾞ-､｀- ／_l'ﾚ'-<＿〉:|::::二ｌ|／,／｀:::::::::.. "'＿,,ｨﾆ´入_|＼li:::.. ..:ﾞ`- ミｇ､::ﾛ´r-､':::|_::::::: |／`:::::::::::'':::::: `ーｪ_ｒ:::::::::::>i-|::::..＼lilr─── ミoミ／￣￣／]::::::::::::::...::::::::::::::::: ￣`_ーz,,＿.:::::_ﾉ:::r─'ｰ|:::＼､￣ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___((＿@ ((__((__((__(( ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／/ / / / / ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／/ / / / / / ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/ |:|==@==@==@= |:| | |:| | ＿＿＿_ . |:| | なるほど、千鶴子さんの ／ ＼ .. |:| | / ─ ＼ . |:| | 言った通りなんだお… ' （● ） ＼ |:| |＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿（ｌ､__） |＿＿＿＿＿＿_|／|ヽλ＿Ｙ～ ヽλ＿Ｙ～匚 ⌒´ ／_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ |匚ﾉ___~A___ ｀ｌ ＼ ｌ ＼ …ﾃｸﾃｸﾃｸ ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ …この世には不思議なことなんて | （＞） （●） | . ＼ （__人__） ／ ないもんなんだお。 . ノ ｀ ⌒´ ＼ …ｼﾞｰｯ ／´ ヽ | :::::::| :::::::: ::: |: ::::::::| .| ::::::| ::::::::: ::::: |: i⌒ !__::::::| ::::::::: :::::::: |--'''~ ￣i_＿,,,,,,--,,_ _,,--"i""~ | | |~ | i |,,,,,,,, | !;=＝i 「 …あっ 」 !' ''i:| i) '!, / .i:| ii_＿_'!, 「お帰り、お兄ちゃん」 ./ .//! 'i,_ ﾉ …ｼﾞｬﾘ /￣￣∨/'' ~''' ./ // ゝ---=''' . .. ＿＿＿_ / ／ ⌒ ⌒＼ ― . . ／ （●） （●） ＼ ／ ::::::⌒ （__人__）⌒＼ …おっ、早苗かお？ | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ 迎えに出てくれたのかお。 . ノ ＼ ／´ ヽ / .| ,-‐- ､ -‐ヽ、 κ ＞ , ': :. :/‐.ニ--.i-＜ ｀ヽ、 . ／: :. : : :j／: :. :/ﾄ、、:.ヽ: :.＼ /: :. :. : :| //: :／j ｨ ヽ:ﾄ: :｀: :. : ｀､ |: : :|: :. :|:ﾚ_, /‐//.| ヽ|ヽ、|: :.|: :ﾄゝ |: : :|: :. :Vｲ/ /' / | Vﾘ: : |: :| {: : :|: : :ﾍ'ﾚ Vﾍ: :|: :| うん、思ったより早く着いちゃったから。 |: : :|: :. :ﾍ_, =＝. ＝､ 〉 :/: :j お疲れ様、お兄ちゃん。 |: :.(|: :. : :ｨ'＾￣` . ￣`'/:|/: :/ ヽ|V､ ﾄ: : ヽ ､_, ﾉ:ｲ: :./ 坂の下で、お迎えの車をお待たせしております。 ヽﾄ:|ヽ: :丶､ .くハ|:/ …なんちゃって。 ヽヽ>､ ヽ ､｀.ﾋi｀- フヽ./' /＼.ﾐ丶ヽ⌒| ///ｲ ｆ＾丶、＼ヽ ﾚ //ｨ .} | .ヽ＼ ヽﾋ／/| | ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ ／（ ＞） （●）＼ あははっ、車でお出迎えとはいい身分になったんだお！ ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ | |r┬-| | 持つべきものは、玉の輿に乗った姪っ子だお！ ＼ `ー'´ ／ . ＿ | 〉―- ､ , '" ニ__∠＝､: : : ｀丶、 ＜＿＿ ／: : : :＼ ＼ ､:ヽ : :＼ ／/: : ｌ: :ﾄ､ヽ＿､: :ｌ|: : :ヽ: :.', /: : : :|: :| :ハ＼ヽ.￣､|: : : :|: : | 〃: :. :.| ｲｌ.| ヽ ＼＼ゝ|: : : |: : | ,'ｲ:. :.|: :| :|.',| ヽ ‐,==-|: : : |: ｌ:} うん、わたし、社長夫人だもん。 |,ﾊ: :.{: :ヽ| ﾝ_ '´￣ }: : : |):|:| 社員のみなさんも、みんなみんな | |: :|＼ } ｨ"´ , ""│:/ｌ.|∧| いい人たちばっかり… V |ｌ: :マﾍ <_) ノ|:/ｲﾙ . ヽ|ヽ: :.|ﾄゝ‐┬ -ｧ彳|´＼ わたし、幸せだよ。 ＼|. ＼| ／｀ヽ ::::::::＼ ほんとうにありがとうね、お兄ちゃん。 /⌒ヽ ヽ:::::::::::ｌ / ', }::::::::::| ／） ／／／） ／,.=ﾞ''"／ ／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_ / / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼ あはは、そいつはもういいんだおっ！ ／ ,i ,二ﾆ⊃（ ＞）. （＜）＼ / ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ さあ、出発だお！ ,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| | 社長さんにご令嬢を待たせちゃいけないおっ！ / iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／ . | | / ／ ,, -―ﾍ. レ′ ／ '´ _ -'＞､ｈ_≦､｀ヽ ／ ／ｨ''´ , ∧ ｀'' ゝ ＼ . / |!イ / | ,小 |. ヽ / .| / ._, / !| ! V辷‐､ ﾊ . ' | ﾚ／ / |′| Ⅵ V ! .い ' .| | ム- 'ｴｭ∨ | ト| . ｜ ! | ./ｨセヽ うﾊい !| ! . ｜ | ｜ ﾚ'ｲ.ﾉハ ﾄ爿 ﾊ!.从 | はーい、りょうかーい。 !.ﾊ ! い!'弋辷ﾘ 辷' { ﾚ'| ｀ |' V .! い `‐'' ' } / V ﾄ､ い こﾉ イ. / しゅっぱーつ、しんこーう！ V.ｆ＾ヾ ド ＞‐- ,-‐'7´ /| / ｒ┴-〈.ヽ､! ∧ .ﾊ ｀ く ´ ﾚ . { - ､! ）､ヽ ﾊ￣¨! __|ヽ ﾊ イ ｝）＼＼ﾊ ﾚ'" ┴ } ハ )ノ/ﾄ､|ヽ ｀..! / '´ ヽ ﾊ ｀''" ノ |廴｀ ‐Y ／ｌ . ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___((＿@ ((__((__((__(( ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／/ / / / / ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／/ / / / / / ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/ 「…でもお兄ちゃん |:|==@==@==@= この坂って、すごいね」 |:| | |:| | |:| | 「…そうかお？」 |:| | |:| | |:| |＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|／|ヽλ＿Ｙ～ ヽλ＿Ｙ～匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ﾊ__ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ |匚ﾉ___~A___ ,. ,. -=キ≠=- ､ ／: : :'´: : : : : :.ｨ: : : :｀ヽヽ:＼ ／: : : : : :/ : : ://!l: : : !: : :.い: : ヽ . / / .. :/. :/:.// ｌｌ: : :l: : ヽｌ:.|. :. // : : ｌ:./: : !／「/ l lヽ卞ヽ、l:.!: : : : i / /: /: :l/: :ｲ|:./ l/ V }从:ﾄ: : : : : ! . / ｲ: : :l: : :/ﾚ勹示 i勹tﾄV: : : .!: :| …うん。 両側にずーっとまっすぐ ｌ / l:.: :.{:.: | i乍心:| |;心:.}豸: :.,′:| 土塀が続いてて… l/ |: : ∧:.l 辷ツ 辷ツl: : :/､∧| |: :/ﾄ.Vt ¨¨ ___ ¨¨ //:ﾑ/ ｀ ｌ / l |: :.〉r､ {___} _ｲ:.ｲ:/ ｾｯﾄ l/ !:/.rLl＾l^i､ ‐-‐ ,i^l＾|」:/l/ まるで、時代劇の舞台みたい。 ｨrﾄ､ ｀ ｰ┴ v-┴‐'´_,{ｧ､ ∧∨､｀ ｰ---┼--‐'´ |/∧ { ∨､.｀ｰ----┼‐‐--'´∨ } l | ｀ ｰ----┼---─'´| l ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ ところが、この土塀がくせものなんだお… | （＞） （●） | . ＼ （__人__） ／ しっかり足元を見て歩くんだお。 . ノ ｀ ⌒´ ＼ …ｼﾞｰｯ ／´ ヽ . . ／ ＞チ'' Ｔ ∧￣｀''‐ミ､ ＼ . ／ /´ / ./ ,小 .トヽ.! ヽ .ｲ ./ ./ ,イ ./ |ｌ .| | .| ﾊ ' ./ 斗-/ !/ Ⅳ ﾄ、‐-|､ ｌ ｌ . / / ／ ｲ / |' | Ⅵ Ｖ | ヽ| | . / / ! ./ / |/ ｜ ! Ｌ_∨| l .! /イ!::| .| /ｨチ气 テﾓﾐ､! .,' .| .| . / ｌ ! .! .ﾚｲ_）｡. ! 廴ﾉ.い∨ | ｌ ｌ |.i.| | | .ﾄﾞﾏｨし┤ ├.し爿 ﾘ ! ｌ.| …くせもの？ この塀が？ |.|Ⅵ | .!｀弋.少 ヽ辷ﾝ´/ /） ｲｌ 仆! ＼ﾄトｊ ' / .「ｌ//ﾘ どういうことなの、お兄ちゃん？ V. い ヽ､ ｏ ｲ ｲﾙ′ Ⅵヽﾄ､从＞- ､. ,__, ‐＜/ 从仆´ 〈 ＼ ∨ ／}｀ﾚｊ Ｖ ヽ＞､レ＜ノ / Ｖ マ大ア´ / Ｖ ∨∨ / ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ うん、拝み屋さん… 中禅寺さんの奥さんが | （＞） （●） | 教えてくれたんだお。 . ＼ （__人__） ／ . ノ ｀ ⌒´ ＼ この坂って、本当は… ／´ ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ , : ´ ￣｀゛ :: . ,::´:,::':::::::::::::::::::::::::＼ .:::::/:::::,::::::::,:::::::､:::::､:::ﾞ:. .|:::::i::::::|i:::::_||::::::_|:::::,|iﾞl::ｌ |:::::|::::::|（＝） （＝)|::::|::| …あの坂って、危ないんですよ。 |:::::|:::::_| , j:::::| ｀ 一見真っ直ぐに見えるんですけど… |:::::|:´:|､_ /,＼ :::i ｀ |:::::|:::::{´ ヽ.V, ヽ| 実は右に傾き左に傾きしてて、 |:::::|:::::| ヽ /| ､ ﾞ. 途中で逆勾配になっちゃうんです。 |:i|:|:::::| |┴l ゝ ､_ ﾉ |:||:|::,i'l .|.＿k ヽ. || |ッ',_＿|:┴ ヽ､ ,／ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ （模式図） ／←塀 ／ 「でも 、目印の塀はお構い無しに ／ 真っ直ぐ続いているでしょう？」 ／ ／ ／←坂道 ／ ＿ ／ 「ですから、塀を見ながら歩くと ／ ／ ＼＿／ ﾒﾏｲ ／ 逆勾配のところで眩暈したようになるんですよ」 ／ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ だから、ずっと足元をみて歩くといいんだお。 . ／ ― ー ＼ そうすれば安心なんだお。 | （＞） （●） | . ＼ （__人__） ／ （…だから、だったんだお。 . ノ ｀ ⌒´ ＼ 今日この坂を上ってきたときも…） ／´ ヽ ─────────────────────────────────────── l:ヽ、 _|:.:.:.,ゝ､ ／:::::`:.:::.::ﾄ,ヽ、 ﾔｯﾄ ｷﾂﾞｷﾏｼﾀｶ？ /::.:,-‐;::::::;､_ヾ､:l! ﾏｯﾀｸ ﾓｳ… ｼ／∠＾:.:.:ﾑｿ yｿ （足元にじゃれついてきた i!::￣｀^ー--ｰt´, ｻﾞｸﾛ |::::::::::::::::::::::: :::l! 柘榴ちゃんを見ながら上ってきたから {:::::::::::::::::::::::::ぐ_ ',::.:.:::::::::::::::::::.:.:::｀ヽ 眩暈しなかったんだお…） ',;,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::l ─────────────────────────────────────── . .＼ ヽｪ/ ／ ／ '"｀',⌒`く:、｀丶 , ' / /'| l、 i l ヽ ./ / T¨/l l l Vヽi! ', //.l ｲ/ l ! |_ V:i :,!: :j /.i :j ./,ィミ ﾞ{Tミ{ : /: : ! .//!: :l.ﾊ{ ト'| トハ. :./: :./ {' !: ;ｲ:.}└'' し' ゛:/): / |/ |:/ ト. ,,_ ． _/ :./:/V ふうーん、そうなんだぁ。 {' lハ:;r厂j7 /l/'′ ／,.‐'ｯ'ﾞ ｼ'＞､ なんだか「不思議」だね、お兄ちゃん。 ｨi l / ／／／,,. ｨ .ハ !ﾞi /／,,-''" | ./ Ｎ/／,. | 〈 Y´У l Υ二ﾐl!Ｖﾆ二ヽ、 丿 /_二_`!〈,二`ヽ`У! ヾ| |>'/ 厶y' | | ﾄ/ /-┬￢｢ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ― ヽ ／ （ ●） （ ●）' それは違うお、早苗。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ この世には不思議なことなんて… ／ ー‐ ヽ |::::::::::::::::::::::::::::| ﾉ:::::::::┌─┐::::i |::::::::::::| .|::::::| l ／二i￣￣ｉﾐヽi ｉシ￣ .ｉ iヽヽｉ . / ! | ヽi 「…あっ！！！」 / | | i 丿 u. | | i ＿人 r´ ! ! ｝ ） ト-‐ '´￣￣￣￣￣￣7 ⌒Y ｀────────' ｻﾞｯ！ . . , ´ ./ ./ ,小 | ｌ｀ヽ ヽ / ./ / /./ | Ⅵ､ .! | ハ . / ./, .|,斗|/ ! ',| マ￢ | ', / ! | ｆ / |´ | ! __V ﾄ | | l ,' .|. |,ｲ .ﾊ|≦ﾓ ヽ ＝ｘⅣ | ! | ,ｲ |ﾊ | ,ｲう込 ト化ﾄ∨ ! .|: | |./ | ハ |《 |.し::::! |:!しリ.》 ,'./i. | …お兄ちゃん？ |′| ｆVﾄ 弋少 弋沙'/ /ｲ∧| | .ﾄ､廴」 ' / /ノ/ | どうしたの？ . ! | V 入 o ｲ /ｲ:/ . ヽ| V ::≧.‐ r - イ‐/ｨ/ ﾚ′ . ＼:|: 〉'∠＿／ / ＼ ﾚ'／ ／ ＼ ／／ ／ ｨニ三三ミｌ ＿＿＿_ ／_ノ ヽ、＼ ／（⌒） （⌒） ＼ ／ （__人__） u. ＼ あ、いやいやいや… なんでもないんだお… |ｎi 7 ｀ ⌒´ . |ｎ l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /） （そうだったお、すっかり忘れてたんだお。 ', U ! ﾚ' / . . | U ﾚ'/／) あとひとつ、中禅寺さんに聞きたかったこと…） { 〈 ﾉ ／ ..i, ."⊃ ｒニ / （…『呪い』や『鬼』のことは、よくわかったんだけどお） ."'""⌒´ `''""'''' 。 ｏ ＿＿Λ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 圭!|!' |i!/ r'|三彡l|圭圭圭圭圭圭圭圭圭|li! ＼i ｌ |彡てijﾃ ）|圭圭圭圭i圭圭圭圭|i! ,i|ｌｌ丶-＝=≠ ||i圭i!｀ｉ!圭i!圭圭圭|ｌi! ,ｉ||| ミ〃ヾ｀ヽ ! /ﾚ´ /圭 i!i圭/,'/i! ,ｉ|||| ,'＿/!从i! i!,' '）,'' ll|||| ,'゛´" ′ ヽ!!| ^ / j ） ／ （『憑き物落とし』って、結局何なのか…） ｰ‐'´｀ｰ‐'′ ｲ｡._ /／ｉ||圭ゎ｡._ ＿r'￣￣＼/￣￣＼ 丶_____ ／,' |!|圭圭7ゎ｡..／／!＼/｀ヽ／ヽ ＼ …ﾊﾞｻﾘ / !||圭圭圭!／／／ ＼ ／ , ′/i!||圭圭!／／／ﾌ7ゎ｡._ ＼／＼￣￣￣＼ ,'/圭||圭l／／／圭圭圭刀ﾌ7ゎ｡._ ＼ ＼ ヽ/ ／/圭i!||l／／／圭圭圭圭圭圭圭圭ｽ＞｡ ＼＿＿＿ ＼／＼ /"｀｀ヽ/圭i!i／／／圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾘ｡._ ＼＿＿＼／ ＼ ｀ヽ、 ＼,／／／圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭川i 、 ＼ ＼ ─────────────────────────────────────── . また次の機会に効けばいいじゃないか きっと長い付き合いになるんだろうしｗ . ／: : ／-‐ 7「｀丶＼: :.＼ /: :. :.ﾚ': /: .ｲ 小: :|: : : : : : :.＼ . /: : : : |: :ム/: / | ヽ|- ､|: : : : : :.ヽ ｆ: : : : :.| ｲ / |/ | ヽ＼｀|: : .|: :. :.} | :| |: : .ﾚ|/=､ | ﾃミ.ｌ.|: : .|: :ﾄ､ｌ そう、何でもないんならいいんだけど… |: :ｌ:ｌ: : :|ｲう } |┘ヾ|: :|.|: :| ｌ| わたしも拝み屋さん…中禅寺さんに . } :ヽ: : :,代_ ﾉ 弋ンλﾊ|: :| .| あいさつしたかったなぁ。 |: :入: : | "" __ "" ﾋノ: : | |:ﾄヽゝ: ヽ、 `´ ノ: ∧: :| お兄ちゃんのことも、久我さんのことでも |.ｊ ', ﾄ ,勹＞ -- ｚ＜/|: :/ |./ とってもお世話になっちゃったから… ＼ｆ ムくﾉ └ｌ::＼レ' |' .{ -‐ユｆ――/::::::＼ ／弋 ,ノ /:::::::／ ＼ Λ .〉 }| /:::／ ／ヽ (ヽ三/) ）） ＿＿ ( i))) ／⌒ ⌒＼ ＼ ／（ ●） （＜）＼ ） .／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ 何言ってるんだお、早苗！ | (⌒)|r┬-| | お前だってもう「久我さん」だお！ ,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/ | | | | __ヽ、 / あわてなくったって、今度ゆっくり ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 | みんなで会いに来ればいいおっ！ ｀ｰ---‐一'￣ /: :. :/: :. :. :/: :/‐ァ'¨￣ 小 マ ＼ . ': :. : :!: : : : :': :/ ／ _ 斗/ ハ: :. :＼:＼ ': :. :. :|: :. :. :| /.ｧ'￣／ / / .|: :| : : :ｌ: :ﾄ､ . |: :.: : :|: :. :. :|' /: :／ ／ / ! :ﾊﾞヽ:.!: :|::l !: :. :ﾊ!:. : : : :,':／ |/ ! |: | : ! | |: : :ハ|: : : : ﾚ,,=＝= __/ ｊ :|: | : ト! あ、そうだっけ。 てへへ… Ⅵ（ | : : ｒ‐う￣´＼＼＼=ﾐ､∧/: :! : | うん、そうだよね… ∨ヽ‐| : : |└ュ ＿ !: :. :∧:.:| っ レﾍ ﾄ / ┴､ (__ﾉ ﾉ: : :/ ∨ っ …ねえ、お兄ちゃん。 ,ゝ!ｆ ,冖ｲ――ｒ ァ´|:.:// . / | ノ､_ 「¨"Tf-く | 〃 , .! |! ￣ || } .ﾚ′ { | .|＿＿＿_||」 ｌ . ! .| !―――‐┤| | ｜ | } | ＿＿＿＿ / ⌒ ⌒ ＼ ./( ―） （ ●） ＼ /::⌒（_人＿）⌒::::: | …んっ？ なんだお、早苗。 | ー .| ＼ ／ ＼_｀ヽj ,∠.._ ,,.-'' '",ﾞﾞ＾`丶ﾐ!｀丶、 , ' / / |:|､ ::| l ヽ ./:/ .l./ｌ l:! ﾞ､__ ::!i. ﾊ /i l /l7 | ﾞ{ ヽ｀:}! .::.l ./,:!:j i{' __ i! z;,_ﾞ'l .;/:j ハ! l ,{ ｨ''' "ﾞﾞ`i! .::/:.:.! l :V::i ' i .::/;.ｲl .i.: :.;!ト,.,,_ `'′,,ｨ ; /:' |! うん、なんだか、ね。 !: ハ;! ﾞ､刀´ノ:!/､'" こんなに笑ってるお兄ちゃん、 .ヾ ,､‐'/´ｱ _,!'-‐ュ、 ひさしぶりだなぁって。 ,〈 i!./ /／-'",,-┬ / ﾞ、i /'".-''" ｜ ./ Ｎﾚ'゛/ | なんだか、嬉しいなって思って… 〈 _,, -V、Ｙ＿_ ﾉ 〉ﾆ二:| Ｖﾆニ二ヽ'゛ .ﾋi'''''''iｿ У￣〉ﾐ:/ l |. |｣/ /￣＿｣ ＿＿＿_ ／_ノ ヽ_＼ ／（ ●）（ ●）＼ そ、それはもう勘弁してほしいお… ／::u::⌒（__人__）⌒::::: ＼ もう十分反省したお！ | （ （ | 怖いことなんかしないおっ！ ＼ `ー' ／ . , '" ニ__∠＝､: : : ｀丶、 ＜＿＿ ／: : : :＼ ＼ ､:ヽ : :＼ ／/: : ｌ: :ﾄ､ヽ＿､: :ｌ|: : :ヽ: :.', /: : : :|: :| :ハ＼ヽ.￣､|: : : :|: : | 〃: :. :.| ｲｌ.| ヽ ＼＼ゝ|: : : |: : | ,'ｲ:. :.|: :| :|.',| ヽ ‐,==-|: : : |: ｌ:} ううん、そういうことじゃないの。 |,ﾊ: :.{: :ヽ| ﾝ_ '´￣ }: : : |):|:| | |: :|＼ } ｨ"´ , ""│:/ｌ.|∧| 確かにね、怒ってたときのお兄ちゃんって V |ｌ: :マﾍ <_) ノ|:/ｲﾙ ほんっとに怖い顔してたんだけど… . ヽ|ヽ: :.|ﾄゝ‐┬ -ｧ彳|´＼ ＼|. ＼| ／｀ヽ ::::::::＼ /⌒ヽ ヽ:::::::::::ｌ / ', }::::::::::| ＿＿＿_ ／_ノ ヽ､_＼ ／（ ─）／)（─）＼ …ちっとも、そういうことじゃ「ある」お。 ／::u::⌒／／／)⌒::::: ＼ | ／,.=ﾞ''"／ | もう二度とあんな風にならないから、 ＼. i f ,.r='"-‐'つ ／ ほんとに許してほしいお… ／ ｉ _,.-‐'~ ＼ i ,二ﾆ⊃ /: :. :.ﾚ': /: .ｲ 小: :|: : : : : : :.＼ . /: : : : |: :ム/: / | ヽ|- ､|: : : : : :.ヽ ｆ: : : : :.| ｲ / |/ | ヽ＼｀|: : .|: :. :.} | :| |: : .ﾚ|/=､ | ﾃミ.ｌ.|: : .|: :ﾄ､ｌ |: :ｌ:ｌ: : :|ｲう } |┘ヾ|: :|.|: :| ｌ| . } :ヽ: : :,代_ ﾉ 弋ンλﾊ|: :| .| …でもね。 いまのお兄ちゃんって |: :入: : | "" __ "" ﾋノ: : | すっかりもとのお兄ちゃんに戻って… |:ﾄヽゝ: ヽ、 `´ ノ: ∧: :| |.ｊ ', ﾄ ,勹＞ -- ｚ＜/|: :/ |./ ＼ｆ ムくﾉ └ｌ::＼レ' |' .{ -‐ユｆ――/::::::＼ なんていうか、そのね、まるで… ／弋 ,ノ /:::::::／ ＼ Λ .〉 }| /:::／ ／ヽ / ＼/ ハ /／ ／ | . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;.. ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;.. ';::::. ﾞｰ-<;彡彡彡:シ'´ : :: : :`'ヽミ'ヾ､ﾐ;;//´::::::::::/ ヽ;:::... .::l彡''"´ ヽ ＼;!l: : .:::::/ ザ ア ッ … ヽ,;ゝ./'::::::::::.: : : . : :.: l;ヽ;;r'´l /:7'//::::::::::::::.: : : : . . . : : .l;. ヽ;;;;| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;.. :.:. : : . . . . . .|､;:ﾐi､::l;::::::::::::::::: : :::::::::::: :... .､. .::::::j.:: / _j l;:::::ヽ,_:::::.. :.:.:. : : : :.:.:.::. j;:::..:ﾄ､ . .::;;､:':ｰ'.::}::l ﾄ､r',.:::::::i:/'ｰ-､＿_,.､イ::|:::::{::::ヽ､....､-―''´|:::::: ...: .;ｲ l::l;::::::::.:.:l;::::::::::::::: ;:::::;;j:::: ﾞi;;:::: . . . ::ノ' .:.:::: ::´:| ;:::,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:,;;.;;:,;;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.. :.;.. ;.. ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:,;;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;.. |:::::::::::::_:::: : :l::::ﾞ':.:.:.::::::. .l. j､l;＿;;､:: : : : :l l;:::::: : l:::::;;_::::!:ヽ､;::::::;;'::､:......:;､ノ ::::;;､: ::|: : : :/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:,;;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;.. ;:::,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:,;;.;;:,;;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.. :.;.. ;.. ﾞ､::. ::::l.!'iYヽi::｢ﾞTｰ'Tﾞ｢´|_,ｲ:/// .: :/ ﾞ､: ::::l.! い=r､ﾆ二ニﾆrｵ'///:. ::/ ﾞ､. :::l.!.L;､-┴┴-':､Lﾚ.//: :./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;..,.:;:,,.. :.;.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,:.;:;,,.:;:,,.. :.;.. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┌───────────────────────┐ │ 『 憑 き も の が 落 ち た 』みたいだなあ、って… │ └───────────────────────┘ . ＿＿＿＿ ,. -'"´ .,.､ｧ≠メ､.｀¨ー ､ . l´~` ｀ヾ､ .ヽ、 ／ ＿ ヽ ヽ、 ／ ／ ,.｀ヽ ｲ ,r;.､｀ヽ ヽ、 / .i ヾﾂ ! ゞﾞン | .ヽ ./ --ノ´ ヽ .＿ ､ .ヽ / . ヽ ､ i / .＿ ﾉ_ l … ほ え ？ ,' .{ ､_,､丶 / i 冫ー 'ヽ､ __ / つ き 、 も の … ？ ', .｀ ー__‐ ／ ヽ、 / ヽ､_ ／ ｀¨i ヽ / ヽ , イ ＞‐ｖ' /: : : : : : :＼ ／ __ ..ｲー| /== |: : : : : : :ヽ 厶 -… ¨: : : 小: :| .' : : : | |: : : : : : ﾊ /: : : /: : /:/│ヽ| .ﾑ、 : : | |: : : : : : : | (こ ｡ / : : : |: : /ﾉ| | Ⅴーヽ--v: : : : : : : :| ｃ . ' : : : : |:斗'| { ヽ ＼ ＼| : : : | : : : | え、えへへ。 ごめんね？ |: /|: : :| / V ヽ__ | : : : |ヽ: : l やっぱり、ちょっとヘンな言いかただったかな？ /|∧|: : ﾍ{､ ,ィ三ｘ / / /ｲ≠气 : : :|_ﾉ : l { |{ ',: : : |: ∨ / / / / / .:.:.(ヽ.:│|: /:/ |ヽ__,ﾍ: : :|v八:.:.:. {´_） ｒ┘ l:j/:/j/ でもね、中禅寺さんが言ってたの。 } ヽ: | V: :｀厂≧ｰr-＜{こ } / わたしを式場につれていくときに… /`ー―‐ﾍ{ｰ＼ :|i 〉 /／ { /ﾄ{-､ { .ｲ {ヽ{l :廴 ' __八 ﾉ {_∧ }ー―/ } } | | | `ｰ'| :/ ／ ∧ ', `ー―‐┴―┤| | | | ￤{／ / ヽ. } | ｊ￤ l ￤ | i＼ ／ } ﾉ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _._.｡ｬぁ圭圭圭ﾌ7ゎ｡._ ｲ圭圭圭圭圭圭圭圭圭ゎ｡._ /圭圭圭圭ｲ ﾄ圭圭圭圭圭｡. !/圭圭圭|||l |||卅圭圭圭|ﾄ、 ﾘ圭圭圭||| ! ﾘ圭圭圭圭||! ｀ﾟ'!||圭||ktj-、 ,ｨtjｧ!||圭ll!|ﾘ 「『これから本島さんにとり憑いた ヽlゞ ,´|ヾ ! ,'|_/ ＼ (_人__) ｲ > `￣´ /|l｡、 悪い鬼を落とします』って…」 _.｡ｬ彳l|::l ￣ , : ||ﾌ7ゎ｡._ _.｡ｬぁ圭ﾐﾘｉ|l::ヽし ,' / ﾘ圭ﾌ7ゎ｡._ 圭圭圭圭ﾐll ∨ ｿ圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭ミゝ ｿ圭圭圭圭圭圭||i 圭圭圭圭圭｀ヽ ｿ圭圭圭圭圭圭圭||ｌ 圭圭圭圭圭圭冫圭圭圭圭圭圭圭||i ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ u. （○） （○） ＼ | （__人__） | おっ… おに…？ とりついた？ / |!!il|!|!l| ／ …ｱﾝｸﾞﾘ お、「落とす」って…？ |ｪｪｪｪ| : : : : : : : : : : |: :/: : :／:.ハ: :|: : : : : :ヽ: :.ヽ : : : : : : : : : : |:/: : :/: :/ } |: : : : : : :|＼: :､ : : : : : : : : : : ﾚ: : /: :/ |:|: : : : : : : | ヽ:ヽ : : : : : : : : : : |: : : :./ イゝ ｌ:|: : : : : : : :| 丶ｌ : : : : : : : : : : |: : :./ 〃ｲ＾ ﾘ: : : : : : : : | ｀ : : : : : : : : : : |: :./ 〃 ､}ｌ |: : : : :|: : : | : : : : : : : : : : |:./ ｲ |:::| |: : : : :|: : : | : : : : : : : : : : |' 'ゝ |ij| │: : : :.ｊ: : : | うん。 わたしもはじめは ∨: : : : : : : :│ |ﾗ {: : : : :ﾊ: : :| よく意味がわからなかったんだけど。 ゝ: : : : : : |: : | ＾ ヽ. : : ハ: : | だけど、いまならわかるような気がするの。 V: : : : : 〉: :| ゛ /: : :} ､ :| V: : : : :ﾄ､ | ,‐-、 /: : :/ V ＼_V: : : :| ､| ヽ ノ ／: : :/ だって、いまのお兄ちゃん、ほんとうに… . 入 : : |‐-ｌL ＿ ,イ: : : : / ／ ヽ: : |、 |ヽ: :/￣ |: : : :/ 入 | 〉 |: : / |: : :/ ＿＿＿_ ／_ノ ヽ_＼ ／｡（⌒） （⌒）｡＼ そそ… そ、そうかお？ そういうことなのかお？！ ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ | ヽr┬-/ | あは、はは、はははっ… あはははははっ！！ ＼ `ー'´ ／ . ヽ ¨lﾆ/ ∠ . ／ ＞ ､_ に}_ , ＜ : : ヽ ／: : : : : : : :爪: : | ￣｀ヽ.!: :＼ ／: :/ : : : : 〃: 'l V:ト 、 : : !: : : ハ /:/: /: : 斗.'/ |:/ | ',:ト、ﾍ : :|: : : : ハ /ィ.:,' /: : : l/ !' ﾘ ヽ.: : |: : : : |: :l . / ,': :|｜: : /xぅ外 fぅメ､}: : : : !: :! l: : !∧ .〃ん: ﾊ ん 小: : : | |: :l おっ、お兄ちゃんっ？！ l: : !: :.} ﾊ 辷り/ / / ,弋に:ﾌ7: : ∧!: :! | :∧: :|: :} ' ¨ /: : //: Ⅵ どうしちゃったの！？ . Ⅳ V个ゝ、 ⊂つ /: :.ｲ/!.:/ ∨.:/l }＞ .. __ . ＜.:イ}/ l' Ⅴ jﾉ__r ィﾉ Lr ､__ / , ┤ ぅﾊr､. { (ヽ >､ / !{ ' ' /7==rl ﾄ V ヽ | ./ / } ! | ＿＿＿_ ／ _ノ ヽ､＼ ／oﾟ(（＞）) (（＜）)ﾟo ／ .:ﾟ~（__人__）~ﾟ:＼ | |ｒ┬-| | あははははは、あーっはっはっはっはー！！ ＼、 i⌒i‐' ,;／ そうだお、そうなんだおっ！ わかったんだお！！ ／ ⌒ヽ.ﾉ ﾉ く / ,＿ ＼ l||l 从＼ ＼ 早苗、あははは、早苗ーっ！ と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.; ﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼ ヽ￣｀ 丶､ o ＼ ＼ , ――- ､ o , '⌒＞ .}': : : : : : : : : : :' , o ／ ／｀ヽ |: : : : : : :.|: : : : : : ＼ ∠-‐フ |: :､ ＼/: : : : : |: : : : : : : : :ヽ ／:/ ｊ ﾄ ヽ｀|: : : : : : |: : : : : : : : : :} /:／ /', |＼ :|: :|: : : : |: : : : : : |: : : | ／/ / |ヽ{ n｀|: :|: : : : ｊヽ: : : : :.|: : : } は、はあいっ？！ |:/|: : :,ヽｌｊ | ﾄ|: : : :/ ﾉ: : : : /: /:/ |: ::ﾊ }xxｌ:|ヽ: : :ﾊｲ /: : / :/|/ な、なあにっ？！ ', :ハヽ､つ |: :/: :/ｲ: :./! / ヽ′ヽ :「￣ﾚ‐⌒⌒ｌ:ハﾚ _, っ-､ { ヽ ｒ' ｆ7γｊ ／ } { う { / | . . -─‐- 、 ／ ＼ /￣ ￣ ヽ. / ＞ ＜ ﾊ,4L_ : （_ , ､ _） ノ / ゝ. `ー' _ ＜ ／ ＞,ー一 "" ,／ あははは、はははっ、早苗っ！ , ＜´ / / 1 _ ｲ | …この世にはっ！！ ￣＿i ∧ ｶﾞﾊﾞｯ！ .´ `ー-． i r‐- -‐、 i ゝ、＿i `ー─一' ／ ヽ(っ ) ／ ／| | / / ( と) | ＿__/⌒）｜ヽ__ノ ヽ/ __(＿/ | ヽ＿/ | 「不思議なことなんて！」 ｼｭﾀ！ ／／／ / / く ／ ヽ ﾉ (＿/ ヽ＼ ／ : : : : : : |/: :,-‐/ // .| |: :| ‐-､|: : : : :|: : : : : : : : : : ｊ : : : : : : |:／: :/ // | |: :} ヽ、: : |: : : : : : : :|: : :| : : : ∧: |: : : / =ｚ / / | /,-_､ V: : :|: : : : : : : :|: : :| : : 廴) |: : /ｨﾁミ'-ゝ ﾚﾁﾆ､ﾐヽ V : |: : : : |: : : ﾄ: : | : : : : : : レ彳う::｀ヽ ,廴ﾉ::ヽヾ|: : ｊ: : : : |: : : Ⅳ :| : : : : : : ﾚ/ｨヽ'::::::::} ｌ:::::::,:､:} ｌ|.|: ∧: : :ｲ: : : | |: :| : : : : : :ｨ7 {:ﾊ:::::ｊヽ| {ﾊ__ﾉ ｌ} ﾚｲ/ヽ: : :ﾊ: : : | | / : : : : : : {`弋 `" ﾘ { ﾉ / |' }: :// |: : | ﾚ′ お、お兄ちゃん？！ : : : : : : | ヽ‐―′ , ｀ ―' { ノ| // |: : | : : : : : : : ::::::::::::: __ :::::::::::: } ／: :|// .|: / あぶなっ…！ 、: : : : : :ヽ ｆ ） ノ|/: : : :/ ｌ/ ヽ: : : : : : :ヽ｀丶 、 _ , -ｨ:７ |: : : :/ : :ﾄ: : : : : : :ヽ: :ｒ‐┤` ―-┬＜: : : // ｊ: : :./ : :|ヽ |＼: : : :V;:;:;:〈 ｈ;:└ ､／ / :／ . _＿＿＿// / ／⌒ ⌒＼./ / ／（ ●） （●）＼ / / / ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼/ // / / | |r┬-| | // / // ___＼ ｀ ー'´ _＿／ ⌒`''──,――;;ヽ､ ／ / ___＿＿,＿＿＿,ソ 〈 ￣￣￣） ／ ｰ-------′ / ／⌒ ヽ / ､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__, / ヽ / ） （ / /i / ） なに一つ、ありはしないんだっ…！ （ ,,-‐< / ヽ＿/ ﾉ ） （ (, ＿＿ _ノ / / ´Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ / / / / ＼＼ | | | / ／ . ＼＼＼ .| | | / ／ ＼＼ | | /'! ／ ＼＼.. | | ./ ! ／／ ＼ |＼ | //| |＿＿＿ ＼ | ＼ | .// .l＿ ／ ＿＿＿＿| |＼＼／＼// ／ ／ ＼ ＿＿__| ＼／＼/ ／ ／ ＿＿＿＿＿＿＿ ＼ ＼ ／ ￣￣ ＿＿ ／ ＼ ＼ __lV ､＿ ￣￣￣￣￣― "" ／ ――― / / , > へ´ ｀ ､￣￣ ／ ―― ド デ！ / /／/ Y l＼ ＼ く ―――――― / ／./ ! ＼ |￣ ＼ / ／ // ／! .! l＼ ＼l !￣￣￣￣￣￣ /／ ..// ／ ...! l l ＼ | ＼ / //／／ | .l l ｌ ＼ | ＼ / / / ／ ｌ ∥ｌ ＼ | ＼＼ ./ / /／ l .i ｀ ＼＼ . ､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__, ） （ ） のおおーーーーーーーーっ？！ （ ） （ ´Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___((＿@ ((__((__((__((__((__((___(__((__((__((__((__ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／/ / / / / / / / / / / / / / / / / / / ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／/ / / / / / / / / / / / / / / / / / / / ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ |:|==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ |:| | |:| | |:| | |:| | |:| | |:| |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|／|ヽλ＿Ｙ～匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ﾊ__ノ乂_ゝ~ヽ ヽλ＿Ｙ～匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ﾊ__ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ |匚ﾉ___~A___匚ﾉ___〉~~A(o)___匚ﾉ＼/匚乂_ゝ、 ─ ＝ ニ ニ _三 三 ニ ニ ｀ (⌒ ､＿ ＿＿＿ - - ── ＝ ニ 三 ｀> ´｀ヽ ／ ノ ヽ＼ (⌒）ヽ (⌒ -､./ ／ （○）}liil{（○） ズ ザ ザ ザ ザ ザ ー ！ ！ ─ ＝＝ ニ 三 ヽ::::::: | u. （__人__） | (⌒） .｡； ﾟ ,, ＼ ｀''⌒) |!!il|l| |}'⌒) (⌒・⌒ ・ ＝ ニ 三 三｀ -､ ､.:::::,,.ｒ' ｀lｪｪｪl ／/,,.ｒ' '';:. ,､,,･：･ ､､,,＝＝ニニニニ｀ ー三----`''ｰ―─‐'"..... . ＜ ド ゴ ン！！ ＜ ぐえっ！！ ｎ ,、 ｃ ｀´ `′ ｒ―- ､ ＼＿ ｀丶z‐,､ｒ､＿ ‐'"￣: : : : :.:／イ ｀ヽ ＼ ／: :. :／: :.／ ／,〃| :ｌ: : :ヽ ＼ ／,-ァ: :. : : :/ ,イ / / | |､: : : |＼ ヽ . /／／: : :./ :/|/イ/ / ｌ:| ｀ヽ､| | ＼_ ノ ' / : イ / ,ｲ ﾚ u. ｀' ヽ: : .|,': : : : :| うっ、う～～～～ん… や、やっぱり… /／./: :|:/ | _== ==- ＼/ ∧: : :| /' ,': : .ﾚ: :|ｲ-‐┘ └―ﾐ ソ 廴）:/ } ほんっっとーに、いつも通りのお兄ちゃんだあ… |: :. :. :/ ＿, /: : : : / .,'| |: : ｲ ヽ、 / ／: :/､ﾚ |: :ハ: :|: ＞ ､ /イ: : :/ﾉ | . ,ﾍ ＿＿＿_ / / ／＼ ／＼ ／ / ／（ ⌒） （⌒）＼／ / ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ / | |r┬-| | ＼ ｀ ー'´ ／ ／ ＼ / ＼ / ／＼ ヽ | ／ ＼ ﾉ ┏┓ U ヽ ノ ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┏╋────────────────────────────╋┓ ┃｜ 本島 やる夫（本島 俊夫） ｜┃ ┃｜ ニュー速でやる夫/２chオリジナル ｜┃ ┗╋────────────────────────────╋┛ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ __ / } ＼ ｀ヽ.__j, ／_ j_＿_>┴⌒: : ｀: .、 ／: :f'´: : : : :|: : : :､: :＼ . /: : : :|:.: :,!.:∧ﾄ､-､: ',:.:. :.' l: :|: :..:ﾚ':/|/ !| ＼:..:l:.:. : ! |: :!: : :|:/ l′ ',: ! : |:| |: :|: : :|′ , __l:.|::|:|′ |: :|: : :| ,ｨｚ ￣l/| ﾚ |: :|: : :ﾄ 〃 __ ,ｲ:.| |: :|:∧トヽ. _＿`_',.ィ :;ヽ!ヽ |ﾊj/ |ﾊ:;ィ/|::::::'v-:〉/:::::::::::） /::::￣｀ヾ〃:::::::／ヽ . ト-──:┬<´::/／::| ト:､:_::＼::::|f>∨:::::::::| ヽ ::: ｀:ヾ:::!::::/:::::::::: | ∧ ::::::::ﾍ:|::/::::::::::::/ ┏┓ | :ﾍ:::::::::::∨:::::::::::/l ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 柊 早苗（早苗） ┃ ┃ 柊 つかさ/らき☆すた ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ . ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿ ((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___((＿@ ((__((__((__(( ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／/ / / / / ／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／/ / / / / / ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/ |:|==@==@==@= |:| | |:| | |:| | …ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ |:| | |:| | |:| |＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|／|ヽλ＿Ｙ～ ヽλ＿Ｙ～匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ﾊ__ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ |匚ﾉ___~A___ ------------- 、 / ￣￣￣//￣￣|| | / .//. .|| | ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ… [/____________//[ ] || | . ||_ ___|_|￣￣￣.|.| |___________________ 「…くう…」 lO|--- |O゜.|＿＿＿ |.|_|ニニニニニニl.| |_∈口∋￣_l______ｌ⌒ ｌ.|＿＿＿__| ｌ⌒ｌ_|| ￣￣`--'￣￣ `ー'￣￣`--' `ー' ..ｨ==ｒ‐ . 、 ..xｒｒｆ三三三!ヽ:.:. Y ｨ三川三三ニ匕彡_,ﾊ 三ｦY,'"´ ﾉヘ. 7:´: i′ i ヽ : : i! i ﾉ i ' : : i !. i /ｨ7 ｢ノjﾊﾉﾉﾉ o : : i i!: . i/ __!:i 。 :.:. ､ i!: . i __ rﾆ::! :.:.:.:.: :､i!: : i rﾆﾐ Y くすう… ふゆう… :.:.:.:.:. : ＼:.:.:. . ヽ '' ﾟ ﾉ ｀丶､:.ﾊ:.: ＼:.:. : ヽ__ . イﾉ むうん… ｀ `ト :.:ゝ､:.:.:ハ ′ ｒ‐ｖ′ YL! | i..ｲ i ソノ! . ＿ ＞:.:.｀ヽ」V´|_ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ア ＜:.:.:.:.:., ---ｧ－‐i-､:.:ヽ 〈:.:.:.:.:.i -.〈 ﾚ' Y´｀ !､:.:.:.:| __｀ '___ .! （まだかな、早苗。 それに…） ヽ,-､j ´Lﾂ 'ｰり i_ヽ 丶 ! （…お義兄さんは） ｀ヽ_ -‐ . ｲ ┌'─￣ケ´ （… … …） ノ´:::::::::〈:::ゝ、 ／:::::::::::::::::::|:o:::::＼ . , ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ | | ...ｰｰ''"´ ._,- ! ゛ 'i-----r‐''ﾞ］ i! ヽ_.ﾞｰ'" .／ ,l～ ..,, 弋ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ / ﾞﾞ'-､、 「あの子を幸せにしなかったら l ／ -ｰ .＿＿__イ ,..-'´ 承知しないんだお！！」 lﾆlﾆl二lﾆlﾆﾉ i _,,.. -'''" …ｷﾞﾘｯ！！ ＿_＿_＿_＿_ｯr'" ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ._／:.:.:.:.:.:.,. ―┬ ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ー―ｧ ｷ:.:.:.:.:.:.:.:l ! ￣｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!￣ ｵ:.:.:.:.:.:.:.:.} l ｀^ﾍ:.:.:!:.:.:.:,＼ l:.:.:.:.:.:.:./ ｀ヽ u. Ⅵ:.:i:.::!￣ l:.:.:.:.:.:.:l ＼ _ }:.:.:.ﾄ､:'. .уヽ__j z== ､ ｀ ｰ´ /ﾊ:.:l ｀^ / ミ ￣｀^ z=ョ/´ V ヽ l.） ｰ､ u. ' l' …ﾄﾞｷﾄﾞｷ j〉､ ＿＿ ,.' （…ううう、緊張するなぁ…） _､ /｀ー- ､ ′. ノ :::::＼-く:::::::::::::::::｀ー;-＜ （で、でも、ぼくは…） ::::::::::＼:｀ｰ-､:::::::::::/:::::/ ::::::::::::::::＼::::::｀:ｰ:十ｰ←.､ ::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::ヽ:0::::::::｀丶 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::! :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::i::::::〈 . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ｌ:::｀':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧ . ＿ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＞:::::::::::::::::::::::::::::::::＞-－－フ:::::::::::::< ／:::::::::::::::::ト-'｀ ´'＜ ヽ ７::::::::::::::＼ ´ー７::::::::/l j } {:::::::::::::::::l￣ l:::::::::l＿ ／「￣ }::::::::::::::ｌ . l::/:::{ ｀ヽ ´ r l:::::::_::::「 ﾚ ヾlヽ ＿≧_ ,≦〒ミゝ 'γ_.｀ヽ さ… 早苗さん… ぼくは… . ヽ _{弐, ヾ込ノ, .l } } ￣ _,.--´ 謝ってすむことじゃないことは、 ｌ l u. ﾉ 重々承知していますがっ… ‘、 ＿__ ／ ｀＞ 、_`ー-`_,.∠´ｌ＿ . ／: : : : : : : : : : : : : : : :| ＼ . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : | ﾄ 、 /: : : : : : : : : : : : : : ｌ: : : : : :|＿＿＿/ﾄ､ヽ /: : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : :|: : : : :.|ヽ＼ｌ |: : : : : : : : : : : : : : : :|: :|: : : : : :|: : : :ｌ: |: ヽ |: : : : : : : : : : : : : : : :.| :|: : : : : :|: : : :|: |＼| ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : ｌ.:|: : : : : :|: : : /: | | . ',: : : : : : : : : : : : : :/~.l |: : : :ｌ: :|: :／ｌ: :| . ',: : : : : : : : : : : : :ヽ ',|: : : :|:.:|イ ｀/ … … … … … ヽ: : : : :.ｌ: : : : : : :ｌ:｀７|: : : :ｊ: :| { . Ⅵ: ､: :|: : : :.|: : |: / |: : :./|: ｌノ い: ヽ|: :. :λ: :ﾚ‐-|: :./‐ﾚ′ ヽ ﾊ: :./气 |､_ | / ﾂ V＿_｀ｌ｀ヽ`く ＿＿＿､ ＿＿´＞:.:.:.:.:.:.:.｀ー-､!ヽ,イ ＞:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'￣ア ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＿,;.､:._,､:;:.:.:.:.:.:.:.:＼ ^ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.l"^´ l ｀＾ﾍ:.:l:.:.:､＞ ∠_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', l u. l:.!:.:.:.ヽ ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! , - ､ Ⅵ/:l/ ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ｀丶 / !ハj ど、どうかぼくに… 償いの機会を…！！ ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ｀ ! ヽγ. ヽ_」 狂三ヨ ｫﾖ l ヽ " l .l 何が何でも 、あなたたちを ゝ、｀ u. l 養ってみせますから…！！ ヽ>、 , ， .ﾉ ;＜j_｀＿ . _ ｰ' . ´ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 〃 i, r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ! :l ,ﾘ|} |. } . {. | ′ | } ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､=＝ﾆゞ< !∩|.}. '__＿ﾞ` ./'_＿` f＾| …そう言ってやがるが、どうする、お嬢さん？ ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣' |l.| . ヽ.ヽ {:. ｌﾘ . }.iｰi ^ r' ,' こんなやつじゃあ満足できないって言うんなら、 !| ヽ. ｰ=＝=- / 世界中駆けずり回ってでも理想の父親を . ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ 探してくるつもりだがな。 __/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ … … … … … ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 … … … … … :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| . ／: : : : : : : : : : : : : : : :| ＼ . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : | ﾄ 、 /: : : : : : : : : : : : : : ｌ: : : : : :|＿＿＿/ﾄ､ヽ /: : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : :|: : : : :.|ヽ＼ｌ |: : : : : : : : : : : : : : : :|: :|: : : : : :|: : : :ｌ: |: ヽ |: : : : : : : : : : : : : : : :.| :|: : : : : :|: : : :|: |＼| ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : ｌ.:|: : : : : :|: : : /: | | . ',: : : : : : : : : : : : : :/~.l |: : : :ｌ: :|: :／ｌ: :| … … … … … . ',: : : : : : : : : : : : :ヽ ',|: : : :|:.:|イ ｀/ ヽ: : : : :.ｌ: : : : : : :ｌ:｀７|: : : :ｊ: :| { . Ⅵ: ､: :|: : : :.|: : |: / |: : :./|: ｌノ …久我、さん。 い: ヽ|: :. :λ: :ﾚ‐-|: :./‐ﾚ′ ヽ ﾊ: :./气 |､_ | / ﾂ V＿_｀ｌ｀ヽ`く ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ._／:.:.:.:.:.:.,. ―┬ ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ー―ｧ ｷ:.:.:.:.:.:.:.:l ! ￣｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!￣ ｵ:.:.:.:.:.:.:.:.} l ｀^ﾍ:.:.:!:.:.:.:,＼ l:.:.:.:.:.:.:./ ｀ヽ u. Ⅵ:.:i:.::!￣ l:.:.:.:.:.:.:l ＼ _ }:.:.:.ﾄ､:'. .уヽ__j z== ､ ｀ ｰ´ /ﾊ:.:l ｀^ ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ… / ミ ￣｀^ z=ョ/´ V ヽ l.） ｰ､ u. ' l' j〉､ ＿＿ ,.' は… はいっ… _､ /｀ー- ､ ′. ノ :::::＼-く:::::::::::::::::｀ー;-＜ 早苗さん… ::::::::::＼:｀ｰ-､:::::::::::/:::::/ ::::::::::::::::＼::::::｀:ｰ:十ｰ←.､ ::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::ヽ:0::::::::｀丶 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::! :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::i::::::〈 . ／: : : : : : : : : : : : : : : :| ＼ . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : | ﾄ 、 /: : : : : : : : : : : : : : ｌ: : : : : :|＿＿＿/ﾄ､ヽ /: : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : :|: : : : :.|ヽ＼ｌ |: : : : : : : : : : : : : : : :|: :|: : : : : :|: : : :ｌ: |: ヽ |: : : : : : : : : : : : : : : :.| :|: : : : : :|: : : :|: |＼| ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : ｌ.:|: : : : : :|: : : /: | | …養ってくださるとか、そんなこと . ',: : : : : : : : : : : : : :/~.l |: : : :ｌ: :|: :／ｌ: :| 気になさらないで下さい… . ',: : : : : : : : : : : : :ヽ ',|: : : :|:.:|イ ｀/ ヽ: : : : :.ｌ: : : : : : :ｌ:｀７|: : : :ｊ: :| { . Ⅵ: ､: :|: : : :.|: : |: / |: : :./|: ｌノ わたし… ひとりでも… い: ヽ|: :. :λ: :ﾚ‐-|: :./‐ﾚ′ がんばりますから… ヽ ﾊ: :./气 |､_ | / ﾂ V＿_｀ｌ｀ヽ`く ,r＝-､ {::::::::::}ミ|i;､ , r ' ´ ￣￣｀ﾞ''ヾ! .,r' ｀ii ､ / .|i i.', ？ ？ .i || | } ？ .| || .|.! ! || |' 「なんとか、働いて… ', |! ! ', ､ ､ ､ ., , , , .|! ! この子を食べさせて、 ヽヽヽヽ i, j j / /∨ ｀ヾヾV_V_V'/i/-.'´ 育ててみせますから…」 ／´ ｀＼ .／ /¨ヽ_r-､_j ＼ と! !､_,,(_.i .j .', {つ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ､-'｀､'｀'｀´/ <´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀､ ／:.:.:.:,-‐,"ﾞ"´',:.ζ フ:.:.:.:.〉 ,!,､ ,｀ｉ,' て ',:.:.:.,' .', ,,' .l そ ',:.:.l||||-｡､ _,｡l )_:l||||ｌｌｌ!! ､ !!l { ｀, u. ' .l _ ,'ｉ', ｀┐ _ , ' .,','_'ｉ'! ｉ ｀ﾌ-´､' ',､__ ! , ' ,'´ ,-'´｀､,'´','｀､ｉ .｀､ ,' , ´ うっ…！ うう… .,' , ' , ｀､ , ' .,' ,' _ ', ', .,>､, ' ,.' そんな…！ .ｉ‐'´_｀､.', ', .,' , ' .l "｀｀ ､'_ .,',___ .ｉ ｉ.,.' ､, ' .!___ ｀-' r' .l｀' ｉ"""''‐‐, .∑ ,l .l ','" .l ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ … … … … … ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 … … … … … :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| j∧ ﾍ : :';ﾍ . ､ {ノ}∧ },j Ⅵﾍ: :ヽﾍ - ノ: :/ j/ ヾＶ＼{ヽ{^f￢ｰｒ―≦´}: :/ …だから、久我さん。 f^ヽ, ヾ､ ^ヽ､___,／ /Ⅳ /^Ｖﾊ ヽ､ ___ , ′{＾ヽ もう、二度と… ,/ Vﾊ ｀ー- ', { Ⅵ } ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . /: : l: : : : :i|/| : l : : : : ＼: : ＼＼ヾ.| : : : : : : |: : : :| o /: : : i: : : : :/l:|: : l: : : : : : : ｲ⌒/外､.| : : : : : : l: : : :| ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;, 。 ,' : : i: :i: : ／|: :l:._,,: : : : : :.:.:.:.i什:::::::ﾊ ゝ: : : :i : l: : : :| ,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ,,,,,,,, o ／ i: : /|: :', : : : l ,,ｲ /ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨心ノij|: : : : .:l : lヽ: : ! "｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 （;:;:;:;:ヾ-r |: ,' l: : ',: : : l {i i::::::ﾊ:.:.:.:.::.:.:.:.:.ﾞゝ--○: : : : :| : l ﾉi: :| 〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:） ０ ソ;:;:;:;:;:;:;:｝ |/ |: : :ヽ.: :ﾄゝ弋ンj :.:.:.: |: : : : ,': : ｌ: ∧:! ,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ |: : : : ヽ:',∧:.O''" , l: : : /: : /: ,' ﾘ (;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀ ,.、 . ',: : : : :|:ヾ: i _, -っ ,|: : /_|: /|:.,' " ,,,, _;:;:⌒ゝｿ;:/ . ヽ: : : l ＼: ヽ 、＿__'‐'"´ ,. イ,|: /:.:.l:∧l,' （;:;:丿 （;:;:;:;:;:;:;:;:;:) ＼ | ヽ:,-y-､_ヽ: :￣: :_X:.:ﾚ:.:.:.:":.:.:.＼ ヾ;;;;;;;;;;;;/; ＼ ヽ ,.. ┴ｲ-i ﾊ _,.-＜ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ. ´ /;:ﾉ 。 。 iィ====｀ｲ_ﾒ:.:..:.＼＼ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ﾄ、 （） ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,,, -―- 、 ,,, - '' ', ,, - '' , l _ ... - ‐ '' ´ -‐ '' ,' 「弱い立場の人を ー－ '' / 、__ , ' 見捨てないでくださいっ…！」 ヽ ,,, - '' ｰ- ... ＿＿__ _ ... - ‐ '' …ｷﾞﾘｯ！ ヽ､ ＿... `ー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /.:.:.:.:.:.::::::::::::::::/.:::::::::::::::::| ハ /.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::/.:::::::::::::::::::jこ jﾘ /.:.:.:.:.:.:.u::::::::::::/.:::::::::::::::::ィﾖ {{ l.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::..＜´ |主 }ﾄ､ ＼.:.:.:.:.:::::::::::::::::／ ＼'｢ ｀ヽﾉﾘ.::', ` ー一'´￣ ヽｰ彡'.::::::＼ ｀ヽ.:.::::::::::::丶 ∨.:::::::::::ハ ∨/.:::::::::::} ":;;;wﾘﾞW゛jﾘwj从ﾘj 从 MwM 从 V.::::::::u:::ヽ 从 wwﾘﾞW゛jﾘwj,､,､,､从ﾘj"Wﾞﾘw; 〈.:::::::::::::::::::} ":;;;wﾘﾞW゛jﾘwj从ﾘj ﾞ''､,,_ Y.::::::::::::::入 从 wwﾘﾞW゛jﾘwj,､,､,､从ﾘ'' ｀ ー=≦∨〉 ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ… }主}｀ヽ/ ｊ主ｊ_ ,ﾉ| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ､-'｀､'｀'｀´/ <´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀､ ／:.:.:.:,-‐,"ﾞ"´',:.ζ フ:.:.:.:.〉 ,!,､ ,｀ｉ,' ',:.:.:.,' .', ,,' .l ',:.:.l||||-｡､ _,｡l )_:l||||ｌｌｌ!! ､ !!l { ｀, u. ' .l _ ,'ｉ', ｀┐ _ , ' .,','_'ｉ'! ｉ ｀ﾌ-´､' ',､__ ! , ' ,'´ ,-'´｀､,'´','｀､ｉ .｀､ ,' , ´ え… えっ…？ .,' , ' , ｀､ , ' .,' ,' _ ', ', .,>､, ' ,.' 早苗… さん… .ｉ‐'´_｀､.', ', .,' , ' .l "｀｀ ､'_ .,',___ .ｉ ｉ.,.' ､, ' .!___ ｀-' r' .l｀' ｉ"""''‐‐, .∑ ,l .l ','" .l . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : | ﾄ 、 ； /: : : : : : : : : : : : : : ｌ: : : : : :|＿＿＿/ﾄ､ヽ ； ； /: : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : :|: : : : :.|ヽ＼ｌ ； |: : : : : : : : : : : : : : : :|: :|: : : : : :|: : : :ｌ: |: ヽ ； ； |: : : : : : : : : : : : : : : :.| :|: : : : : :|: : : :|: |＼| ； ； ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : ｌ.:|: : : : : :|: : : /: | | ； わたし、わたし… . ；',: : : : : : : : : : : : : :/~.l |: : : :ｌ: :|: :／ｌ: :| ； いざとなれば、働きますから…！ . ；',: : : : : : : : : : : : :ヽ ',|: : : :|:.:|イ ｀/ ； ひとりでも、大丈夫ですから！ ；ヽ: : : : :.ｌ: : : : : : :ｌ:｀７|: : : :ｊ: :| { ： . Ⅵ: ､: :|: : : :.|: : |: / |: : :./|: ｌノ +。 だから、もう、二度と… い: ヽ|: :. :λ: :ﾚ‐-|: :./‐ﾚ′ ﾟ． ヽ ﾊ: :./气 |､_ | / 。+ ﾂ V＿_｀ｌ｀ヽ`く （ _ ヽ-────- ､ ／: : : : : ＼ ／: : : : : : : :/ ヽ /: : : : : : : : : :| i ｌ ､ ヽ / : : : i､ : : : ;ノ{ !､ 卞､{､ } i ! あ、ああ…！ l;八: : |ｰ弋´∨＼| ソ ﾘ｀辷/! / | |: : :＼| ,ｨ'￣０ ,ｲ￣０Ｙ レ l {: : : :| { !:::. l l::::. | } l l 「わたしやこの子のために !: : ∧ ゝ--' ゝ-‐′ ｌ / 人 ハﾍ⊂⊃ ＿ ⊂⊃ / / 弱いひとたちを見捨てないって ヾ从ヘ. ′┘ , ｲ 从/ ｀ﾞ゛｀＞‐r─ｧ＜´'ﾞ"´ 誓ってもらえますか？！」 /, ヾ::ヽ./::/､ヽ / { ＼/::/ ! ＼ ／ / /::/ { ＼ く ｛＿,,く:::/,,＿_〉 ／ ＼ / 只 ヽイ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 /;;;;､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ ,!;;;!ﾞ`''～^～ｧrr-'ﾞ`'´''ﾗﾍ;;;! |;;;| ﾉﾘ ﾐ;;;| _ゞ;! r─-- ､ ,rｪ--- ､ﾐ;ﾘ !ﾍl;|. ぐ世!ﾞ｀｀ ,ｨ '"世ﾝ ｢ヽ !(,ﾍ! ￣'" |:::.` ￣ ,ﾄﾞﾘ …ふふふっ。 良く言ったぜ、お嬢さん。 ヽﾞ､! !; ,ﾚｿ `| ^'='^ ﾑ'′ ,rﾄ､ ー- ─-: /| _..／ i| ＼ === ,ｲ.:ﾄ､ おい大馬鹿野郎、二度と逃げ出すんじゃねえぞ？ ／ i| ﾞ､＼ ; ／ﾘ.:;!:::＼､＿ ﾞ! ﾞ､ `ｰ─''ﾞ:::;:'::::|::::::::::＼ ＿_､-､,'',__ ＜´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'‐‐､ ､'"´:.:.:､‐ ,‐､､,-､:.:.:.:｀Z ,:.'｀:.:_-'´ ｉ ｀､ｉ',:ξ ﾌ:.:.:.:( -､__! ､ ., __,､l,' ｀､:.:.:.l ＿｀‐' .｀'＿ .ｉ ｀,,_ ! "U"" ﾞﾞU".,' ﾎﾞﾛﾎﾞﾛﾎﾞﾛ… { ヽ .,-‐-, .',} ｀"ヽ_ ,' .',_ ' う…ぐ、ああああ…！！ ,-‐‐'´,' .,' "","´､‐-､ .,' ,' .', ｀ｉ ｀､ ', _ ._ _ ごめんなさい、ごめんなさいっ！！ .,' ', ｀‐-､',｀‐l__,-' ', , '､_',_',_', ,､‐' ｀ ､ .', "'.,.l ､ , ｀, ｉ-､ , ヽ ぼくは、ぼくはぁっ！！ ,-J-'.'｀､j .｀､', _ ' .ｉ ｀､ , ' .´ _,-'｀´ ',=' ｉ_ ,' .l _, ',-' , ' ', ｀,_,,,,､_,-' ,' .l-'´ ' , ' ,'." , - '｀､ ｀,ヽ , ' ヾ-- '´ '" ｉ ｀-' . ／: : : : : : : : : : : : : : : :| ＼ . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : | ﾄ 、 /: : : : : : : : : : : : : : ｌ: : : : : :|＿＿＿/ﾄ､ヽ /: : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : :|: : : : :.|ヽ＼ｌ |: : : : : : : : : : : : : : : :|: :|: : : : : :|: : : :ｌ: |: ヽ …もう、泣かないでください。 |: : : : : : : : : : : : : : : :.| :|: : : : : :|: : : :|: |＼| いい男は、あまりメソメソしたり ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : ｌ.:|: : : : : :|: : : /: | | ペコペコしたりするものじゃないんです。 . ',: : : : : : : : : : : : : :/~.l |: : : :ｌ: :|: :／ｌ: :| . ',: : : : : : : : : : : : :ヽ ',|: : : :|:.:|イ ｀/ ヽ: : : : :.ｌ: : : : : : :ｌ:｀７|: : : :ｊ: :| { . Ⅵ: ､: :|: : : :.|: : |: / |: : :./|: ｌノ い: ヽ|: :. :λ: :ﾚ‐-|: :./‐ﾚ′ 久我さん、わたし… ヽ ﾊ: :./气 |､_ | / ﾂ V＿_｀ｌ｀ヽ`く ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ l / _,,.-'''" / :! i: l! |:::::::::::. : ::. l / ,/:::''" / ! ./ j:l l:::::::::::::. : :. l /' ｨ'´ ,/ :! ./ j::| :l:::::::::::::::. :､ :. ! .l /' / ,/ i / j:::j. i::::::::::::::::: : i. :. | l // / ／ ,' / ,'::::! i::::::::::::::::::. . i. :. | l // / ／ // .;':::::j. /::::::::::::::::::: : .i . ｜ j //./ ／ 〃 .;':::::::l/ ::::::::::::::::::::: : .i : l l/// .／ ,!/′ /...::::'′:::::::: : : ::::: . .i. : ,i l// ／ _/ ' /;::::::::::::: . .. : :: :: !.: ヽ/ /! l/／ --―'''_二 〃/;:: . ...:::::::::::. . : !: V/ /l! :|′ ﾏ二三三三≦、 ////: . .:::::::::::::!:::::::::: : i: ∨/ /ﾊ | ﾞ ｒｫ r':ｨ::/ ｀ i////: : ::::::::::::::|:::::::::: : : ヽ //j. | Ｃヾゝ-=' l////: : :::::::::::::i|::j::::::: .: : V //i:. | ｏ V///: : :::::::::::j.l::j|::::: .: V /ハ | X//:. : :::::::i l::l.|:::: :: :i/ //ﾊ. | 〉///:::... / l::!.|::: :: l/ //∧ | ／///////::/ l:j .|:: :: l/////i. | ,ノ////////// l:l l:: .: |/////l. | ィ´/////////// l:! l: .: ┌────────────―─────┐ │ こ の 話 、 お 受 け し ま す … .│ └─────────────―────┘ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ------------- 、 / ￣￣￣//￣￣|| | / .//. .|| | ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞ… [/____________//[ ] || | . ||_ ___|_|￣￣￣.|.| |___________________ （そうだ… 逃げちゃいけないんだ！） lO|--- |O゜.|＿＿＿ |.|_|ニニニニニニl.| |_∈口∋￣_l______ｌ⌒ ｌ.|＿＿＿__| ｌ⌒ｌ_|| ￣￣`--'￣￣ `ー'￣￣`--' `ー' ._／:.:.:.:.:.:.,. ―┬ ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ー―ｧ ｷ:.:.:.:.:.:.:.:l ! ￣｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!￣ ｵ:.:.:.:.:.:.:.:.} l ｀^ﾍ:.:.:!:.:.:.:,＼ l:.:.:.:.:.:.:./ ｀ヽ u. Ⅵ:.:i:.::!￣ l:.:.:.:.:.:.:l ＼ _ }:.:.:.ﾄ､:'. .уヽ__j z== ､ ｀ ｰ´ /ﾊ:.:l ｀^ / ミ ￣｀^ z=ョ/´ V ヽ l.） ｰ､ u. ' l' …ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ j〉､ ＿＿ ,.' （ぼくはもう、二度と逃げちゃいけないんだ！ _､ /｀ー- ､ ′. ノ :::::＼-く:::::::::::::::::｀ー;-＜ 早苗さんからも、お義兄さんからも…） ::::::::::＼:｀ｰ-､:::::::::::/:::::/ ::::::::::::::::＼::::::｀:ｰ:十ｰ←.､ ::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::ヽ:0::::::::｀丶 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::! :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::i::::::〈 ..ｨ==ｒ‐ . 、 ..xｒｒｆ三三三!ヽ:.:. Y ｨ三川三三ニ匕彡_,ﾊ 三ｦY,'"´ ﾉヘ. うゆう…？ 7:´: i′ i ヽ : : i! i ﾉ i ' : : i !. i /ｨ7 ｢ノjﾊﾉﾉﾉ o : : i i!: . i/ __!:i 。 :.:. ､ i!: . i __ rﾆ::! :.:.:.:.: :､i!: : i rﾆﾐ Y （この子からも…！！） :.:.:.:.:. : ＼:.:.:. . ヽ '' ﾟ ﾉ ｀丶､:.ﾊ:.: ＼:.:. : ヽ__ . イﾉ ｀ `ト :.:ゝ､:.:.:ハ ′ ｒ‐ｖ′ YL! | i..ｲ i ソノ! . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（ー） | （__人__） よくぞ決断しました、久我君。 | ｀⌒´ﾉ …しかしここからは、筆舌に尽くしがたい艱難辛苦の道です。 | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 君はこの先、幾つもの苦難に見舞われるでしょう。 ''"::l::::l;;/ __人〉 会社の主、家庭の長としてはもちろん、その子の父親としても。 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! 君はおそらく、そう遠くない将来、その子の中に… ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| , ヽ ／ ,, ､ イ ::/ ! ,j:::|､:: | / .::j ﾚ_!_/_|, / ヽ|ﾄ ､_.＼/:.|::::! | | イ::::l／´ __ ` __ ` ヾﾄ､:::: ﾘ | !ﾍ:::| ／r ‐､ , - ､＼ |′ , | !::| //`:::::::::| ﾄ ｨ:::::ヽヽ |: / だあ？ .| ::::| i:::::::: .:_j │:::::::::_j ' ! / 「かつて君を苦しめた、いずれかの人物の面影を | ::::| ゝニノ ゝニヽ / /:::/ | ::::i ､ :::: ::::: /／:::/ 見ることになるのでしょうから」 _ ∨＼:iヽ. r /:::/::/ r ´f l ` ＞r‐ ､-- r―, ＜_ ﾚ∨/ ヽ^ `ﾍ￣ ヽ／ .|::::::ヽ／::/ ＼＿＿ _ _ ＼ | | |:::: /::::::/ l `f ノ /ヽ./ |__ヽ/::_:_:/＿＿j ﾉ` l:::／ |: : : : : : : : : : : : |､ / ﾚ | : : : : : : : : : : : :| ヽ '＼ / ` ー ｲ: : : : : : : : : : : :ﾉ! ﾉ . ／: : : : : : : : : : : : : : : :| ＼ . ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : | ﾄ 、 /: : : : : : : : : : : : : : ｌ: : : : : :|＿＿＿/ﾄ､ヽ /: : : : : : : : : : : : : : :.|: : : : : : : :|: : : : :.|ヽ＼ｌ |: : : : : : : : : : : : : : : :|: :|: : : : : :|: : : :ｌ: |: ヽ |: : : : : : : : : : : : : : : :.| :|: : : : : :|: : : :|: |＼| ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : ｌ.:|: : : : : :|: : : /: | | . ',: : : : : : : : : : : : : :/~.l |: : : :ｌ: :|: :／ｌ: :| . ',: : : : : : : : : : : : :ヽ ',|: : : :|:.:|イ ｀/ … … … … … ヽ: : : : :.ｌ: : : : : : :ｌ:｀７|: : : :ｊ: :| { . Ⅵ: ､: :|: : : :.|: : |: / |: : :./|: ｌノ い: ヽ|: :. :λ: :ﾚ‐-|: :./‐ﾚ′ ヽ ﾊ: :./气 |､_ | / ﾂ V＿_｀ｌ｀ヽ`く ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ＿＿＿､ ＿＿´＞:.:.:.:.:.:.:.｀ー-､!ヽ,イ ＞:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'￣ア ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＿,;.､:._,､:;:.:.:.:.:.:.:.:＼ ^ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.l"^´ l ｀＾ﾍ:.:l:.:.:､＞ ∠_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', l u. l:.!:.:.:.ヽ ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! , - ､ Ⅵ/:l/ ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ｀丶 / !ハj ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ｀ ! この子に… 面影を… ヽγ. ヽ_」 狂三ヨ ｫﾖ l ヽ " l .l で、でも、それは僕だって承知しています！ ゝ、｀ u. l ヽ>、 , ， .ﾉ ;＜j_｀＿ . _ ｰ' . ´ ／￣￣＼ ／ ＼ | _ノ ヽ､ | …たとえ、どれほどの覚悟を積み重ねようと . | （ー）（ー） | なすすべなく押し流されてしまうような | （__人__） | そんな苦しみがあなたを襲うやもしれません。 . l ｀⌒ ´ } . ヽ ./ ,ﾍ:ヽ .ノ､ _ -イ::::::::::,ﾍ ／／::::::｀ト- _ しかしその苦しみをすべて 、早苗さんへの償いと ／: : : : : :!::::::::::::, ﾍ/ /::::::::::::/: : : : : : :＼ 思って耐え切っていくことを期待しています。 ／: : : :i: : : : !::::::::::::::ゞ_/::::::::::::/: : : : : !: : : : ＼ ._／:.:.:.:.:.:.,. ―┬ ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ー―ｧ ｷ:.:.:.:.:.:.:.:l ! ￣｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!￣ ｵ:.:.:.:.:.:.:.:.} l ｀^ﾍ:.:.:!:.:.:.:,＼ l:.:.:.:.:.:.:./ ｀ヽ u. Ⅵ:.:i:.::!￣ l:.:.:.:.:.:.:l ＼ _ }:.:.:.ﾄ､:'. .уヽ__j z== ､ ｀ ｰ´ /ﾊ:.:l ｀^ / ミ ￣｀^ z=ョ/´ V は、はいっ！！ ヽ l.） ｰ､ u. ' l' j〉､ r― ､ ,.' もちろんです…！ _､ /｀ー- ､ ー- ′. ' :::::＼-く:::::::::::::::::｀ー;-＜ ::::::::::＼:｀ｰ-､:::::::::::/:::::/ ::::::::::::::::＼::::::｀:ｰ:十ｰ←.､ ::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::ヽ:0::::::::｀丶 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／ ￣￣＼ ／ ノ ヽ |:::::: （● ） . |::::::::::: （__人） …まあでも、そこまで悲壮になることも |:::::::::::::: ⌒ﾉ ないと思いますがね。 . |:::::::::::::: } . ヽ:::::::::::::: } 償っていける、罪を背負っていけるということは ヽ:::::::::: ノ 実はとても幸せなことではないかとも思いますから。 /:::::::::::: く |:::::::::::::: | それでは… |:::::::::::::::| | 〃 i, r' ｨ=ゝー-､-、､r=‐ヮｫ.〈 ! :l ,ﾘ|} |. } . {. | ′＿ | } ﾚ-､{∠ﾆ'＝=ｧ ､ィ⌒ヾj:< …ったく 、お前は。 !∩|.}. '"旬ﾞ` ./''旬 ` f＾| またそんな事言ってやがる… ｌ（( ﾞ′｀￣'" f::`￣ |l.| . ヽ.ヽ {:. ｌﾘ じゃあな、大馬鹿野郎。 . }.iｰi U ^ r' ,' 俺をウソツキにするんじゃねえぞ？ !| ヽ. ,. -― ､ / . ／} ＼ ｰ‐ ,ｲ __/ ∥ . ヽ､＿!__／:::|＼ ｌ:::｀':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧ . ＿ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＞:::::::::::::::::::::::::::::::::＞-－－フ:::::::::::::< ／:::::::::::::::::ト-'｀ ´'＜ ヽ ７::::::::::::::＼ ´ー７::::::::/l j } {:::::::::::::::::l￣ l:::::::::l＿ ／「￣ }::::::::::::::ｌ . l::/:::{ ｀ヽ ´ r l:::::::_::::「 は、はいっ！ 心します！ ﾚ ヾlヽ ＿≧_ ,≦〒ミゝ 'γ_.｀ヽ 何年かけてでも早苗さんを . ヽ _{弐, ヾ込ノ, .l } 玉の輿に乗せてみせます！！ } ￣ _,.--´ ｌ l u. ﾉ ‘、 ＿__ ／ ｀＞ 、_`ー-`_,.∠´ｌ＿ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＿ ＞:.:.｀ヽ」V´|_ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ア ＜:.:.:.:.:., ---ｧ－‐i-､:.:ヽ 〈:.:.:.:.:.i -.〈 ﾚ' Y´｀ !､:.:.:.:| __｀ '___ .! ヽ,-､j ´Lﾂ 'ｰり i_ヽ 丶 ! （…そう、罪を償っていけることは、幸せなこと） ｀ヽ_ -‐ . ｲ ┌'─￣ケ´ （… … たとえ … …） ノ´:::::::::〈:::ゝ、 ／:::::::::::::::::::|:o:::::＼ . , ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ..ｨ==ｒ‐ . 、 ..xｒｒｆ三三三!ヽ:.:. Y ｨ三川三三ニ匕彡_,ﾊ 三ｦY,'"´ ﾉヘ. 7:´: i′ i ヽ : : i! i ﾉ i ' : : i !. i /ｨ7 ｢ノjﾊﾉﾉﾉ o : : i i!: . i/ __!:i 。 :.:. ､ i!: . i __ rﾆ::! :.:.:.:.: :､i!: : i rﾆﾐ Y う… むう…？ :.:.:.:.:. : ＼:.:.:. . ヽ '' ﾟ ﾉ ｀丶､:.ﾊ:.: ＼:.:. : ヽ__ . イﾉ ｀ `ト :.:ゝ､:.:.:ハ ′ ｒ‐ｖ′ YL! | i..ｲ i ソノ! ＿ ／-/,-､ / / ｰｲ ,ｲ / / /.l . / ./ ,ｲ .ｌ |. l l .|.｜ | l ,ｨ=､ l .ｌリ .ﾉ ', /`-ｲ ｌ i / . l | `シ / …ｿｰｯ ', / （…たとえ、この子の中に） , / i、 / / ／ （やつらの、面影を見ることになっても…！） / .／ .／ /´ .／ ./ . ..ｨ==ｒ‐ . 、 ..xｒｒｆ三三三!ヽ:.:. Y ｨ三川三三ニ匕彡_,ﾊ 三ｦY,'"´ ﾉヘ. 7:´: i′ i ヽ : : i! i ﾉ i ' : : i !. i /ｨ7 ｢ノjﾊﾉﾉﾉ : : i i!: . i/ ｨ=､ ,=!:i …ﾊﾟﾁ :.:. ､ i!: . i ｲﾍ:::i ﾄｊ:::! :.:.:.:.: :､i!: : i 乂ソ ｀Y …ふゆう？ :.:.:.:.:. : ＼:.:.:. . ヽ '' ﾟ ﾉ ｀丶､:.ﾊ:.: ＼:.:. : ヽ__ . イﾉ ｀ `ト :.:ゝ､:.:.:ハ ′ ｒ‐ｖ′ YL! | i..ｲ i ソノ! ｌ⌒l て l⌒ｌ | | そ ', ', | | ﾋﾞｸﾝ！ ', ＼ | | , -､ r- ､ ＼ ｰ' ヽ / / ＼ ｀ ｰ- _,ゝ u. ｀ﾌ /_ ＿_ ー-､ _ ／ 〈 ｀ヽ ヽヽ う、うっ！ r―――' ／ / l | 丶-----く u. ／ / / ＼ ／ ∠ ＿ ｨ／ ー一' ￣￣ ￣ イ三 | ! |三三.., -∠三ゝ._,ハ丶 三三ヾj/= "´￣ `ｿ /. 三,. イ/ j/ ＼ ／:.: |l | , ヽ :.:.:.. |l | j | ヽ :.:.:.l |! | /l ,.∠| /i_l､ j! :.:.:.l |! | / ィ'ノ l／ V`!/ﾘ :.:.:.:l |!. |/ ' _==､ ,=､!:l ｏ :.:.:.:1 |!:.. l ,ｲ:::::r`, lcl:::! ﾟ :.:.:.:.ヽ. |!:.:. l / lﾍ:::_ﾉ| ﾄjl: | :.:.:.:.:.:.:＼ヾl:.:.:. l ヽ _.ノ ` Y む、むう…？？？ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヾ:.:.:.:....､. ヽ '' r, / /､:.:.:.ヾ:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:....l ,.ｲ うー… ＼::_,＼::r､:.:.,＼:.:.､:.:.ヽ_ _,. -zi'ﾚ' ` ヽ| `ﾄゝヽiヾ::::＼ﾄ=..､ _,| /´ Yｲ`|ヾ,='' / Y | L'| |j i イ ! 丶/ ﾉ| . ＿＿＿､ ＿＿´＞:.:.:.:.:.:.:.｀ー-､!ヽ,イ ＞:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'￣ア ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＿,;.､:._,､:;:.:.:.:.:.:.:.:＼ ^ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.l"^´ l ｀＾ﾍ:.:l:.:.:､＞ ∠_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', l u. l:.!:.:.:.ヽ ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! , - ､ Ⅵ/:l/ ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ｀丶 / !ハj うう… うっ… ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ｀ ! ヽγ. ヽ_」 狂三ヨ ｫﾖ な 、なっ… l ヽ " l .l ゝ、｀ u. l ヽ>、 , ， .ﾉ ;＜j_｀＿ . _ ｰ' . ´ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､＼:::: / ,./::ﾚ' ::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾヽ / ,,:::::::::::::::::::::::: ,/::::::::::::::::::::: /l :::::::l::ヽ::::::::::::, l: ' i/:::::::/:::::::::/::/j__:/!::::::::::::/ -､:-:l- ､ヽ:::::::! | | |:::: , :| :: ,.イヽ| ∨､丶::::::/ ゝ/_ヽ::::ド,:::, , : | l:::/,:::|::´::/ ／_ -.､ ＼:l ' ,. ‐..jノ. |:!/::: l |/:::ヾl::::/ 〃_ﾉ:::::::l ` _ﾉ:::::::l ヾ |/:::::: .l :::::::::∨ |! ﾊ::::⊂ ﾊ:::⊂ ﾚ |:::: …あぶう？ ' :::::::::::ﾊ ゝ.二ﾉ ゝ二ﾉ l::::, ヾ:::::::::::::::l' ' ' ' ' ' j::/ ぶぶ、だあっ？ ＼!::::::ﾊ ー― /, ,. / lヾ::|:::::ゝ..､ _ .イノﾚl/ ｀ーハ/ ｀ フｰ､-,.r- ＜´ ／V／j/ﾊ !:::／ ｀ヽ. ああっ…？ /! {(／ｲi ﾉ:ﾚ ＼. / l/ //!::ﾝｰ'/ Y ＼ ヽ l.） ｰ､ u. ' l' j〉､ r― ､ ,.' _､ /｀ー- ､ ー- ′. ' …な、なあんだ。 :::::＼-く:::::::::::::::::｀ー;-＜ ::::::::::＼:｀ｰ-､:::::::::::/:::::/ かか、かぁっ… ::::::::::::::::＼::::::｀:ｰ:十ｰ←.､ ::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::ヽ:0::::::::｀丶 . ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ :::::::::::::::::::: :::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::o::ﾟ:::::::::::::::::o::::::::::::ﾟ::::::::::｡::::｡:::::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::o:::::::::::::: __t─-ｖ-─ｧ__ ＜:::::::::::::::::::::::::::::::＞ ＜´:::ｚ-r─--v､:::::::::＞ く:::::{ | }ﾊ::}:::::〉 <::::iヽ十' 'ｰく 〉:::> V:::ﾚ´ ! .u `!::/ }rj ≡≡ ≡≡|< ﾆﾖﾆﾖ │ """ i """lﾉ （とーっても、かわいいじゃないかぁ） ＿｀¨l、 ∧＿＿_> ﾉ＿ ./ .:::::::::::{ヽlﾍ＿__イ ｨ:::::::::::ヽ （…え、えへへへへっ） l .:::::::::::::::ヽ-{チ-＜::::::::::::::::l l .:::ヾ:/|￣￣|￣|￣￣|::::::::l .| _.::::;;;l_|＿＿| |＿＿|:::::::| | :::＼n/ﾌ77ｭ＠[l]]]n┤::::| ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ :::::::::::::::::::: :::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::o::ﾟ:::::::::::::::::o::::::::::::ﾟ::::::::::｡::::｡:::::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::o:::::::::::::: . _ ノ! ＿＿_,ゝ｀ヽ/｀' ´ /＿＿__ , -‐｀ ／ ＜ ＿___,､,､ ￣＞ ／ , -‐ '´ / ｀´ヽ i ＼ ∠ ヾ _＿＿ ｌ∧ ヽ / ! '´ i _ｉ｀' ,' | ´ヽ! | !ｨ | z==＝ |ヾ ｉ , - ､ / ､ ､ ､ ヽﾐｉ | / -､ /, ' ! . | { ' l /ｲ､ ヽ､＿ ､＿＿ l ヽ | ヽ / '´＼} ／ r‐┴―- ､ ／ ┏┓ ｌ ｀ ＜￣￣´ ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 久我みのる（久我光雄） ┃ ┃ 白石みのる/らき☆すた ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ ..ｨ==ｒ‐ . 、 ..xｒｒｆ三三三!ヽ:.:. Y ｨ三川三三ニ匕彡_,ﾊ 三ｦY,'"´ ﾉヘ. 7:´: i′ i ヽ : : i! i ﾉ i ' : : i !. i /ｨ7 ｢ノjﾊﾉﾉﾉ : : i i!: . i/ ｨ=､ ,=!:i :.:. ､ i!: . i ｲﾍ:::i ﾄｊ:::! :.:.:.:.: :､i!: : i 乂ソ ｀Y :.:.:.:.:. : ＼:.:.:. . ヽ '' ﾟ ﾉ . ｀丶､:.ﾊ:.: ＼:.:. : ヽ__ . イﾉ ｀ `ト :.:ゝ､:.:.:ハ ′ ｒ‐ｖ′ YL! | ┏┓ i..ｲ i ソノ! ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 柊 梢 （梢） ┃ ┃ びんちょうタン/あぶっちゃうョ！ びんちょうタン ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━ ━━ ・ ・ ・ 【神田 榎木津ビルヂング】 . ..... .. ..:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:... ...... .. .... . . ...... .. . , ⌒ヽ . :. .:.:... ... .... . ... :. .:.:. .. . .. .... .. .:.:.:..: .: ( Y⌒ ヽ . :. .:.:... . , ⌒ヽ . .. :. .:.:.: . : .. ..... .. ..:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:... ...... .. .... . （ ' .:.:.. ... :. .:.:.:.: .: . ... :. .:.:.:.: .: . ゝ ｀ヽ (⌒ ... .... . ... :. .:.:. .. . :. .:.:... . .. . ... :. .:.:.:.: .: .... ..:.:.:.:.. .:.:.:.. .. .. .... .:.:.:...(⌒ 、 .. .:.:.:..: .:.:.:.. ....:.:... （ ヽ⌒ヽ 、 .. .:.:.:..: .:.:.:.. ....:.:.... .. . ... :. .:.:.:.: .: .... ..:.:.:.:.. .:.:.:.. .. .. .... .:.:.:. . .. ... :. ; :::::......／|￣|￣￣￣￣￣￣||￣|￣￣￣￣￣￣||￣|￣￣￣￣￣￣||￣| ／ ::::| |＿＿＿＿＿＿|| |＿＿＿＿＿＿|| |＿＿＿＿＿＿|| | ／:::::::::::| |￣|￣|￣|￣|￣|| |￣|￣|￣|￣|￣|| |￣|￣|￣|￣|￣|| | ::::::::::::::::| |￣￣￣￣￣￣|| |￣￣￣￣￣￣|| |￣￣￣￣￣￣|| | ::::::::::::::::| |＿＿＿＿＿＿|| |＿＿＿＿＿＿|| |＿＿＿＿＿＿|| | ::::::::::::::::| |￣|￣|￣|￣|￣|| |￣|￣|￣|￣|￣|| |￣|￣|￣|￣|￣|| | ::::::::::::::::| |￣￣￣￣￣￣|| |￣￣￣￣￣￣|| |￣￣￣￣￣￣|| | ::::::::::::::::| |＿＿＿＿＿＿|| |＿＿＿＿＿＿|| |＿＿＿＿＿＿|| | ::::::::::::::::| |￣￣￣￣￣￣|| |￣￣￣￣￣￣|| |￣￣￣￣￣￣|| | ::::::::::::::::| |::|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|.| ::::::::::::::::| |;;|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|.| ::::::::::::::::| | ..:|| | |＿＿＿＿＿＿| |＿＿＿＿＿＿|| | ::::::::::::::::| | ..:|| | ┌―┬―┐ .| | | | | || | ::::::::::::::::| | ..:|| | ..| ..| ..| .| | | | | || | ::::::::::::::::| | ..:|| | ..| i.|.i | .| | | | | || | ::::::::::::::::| | ..:|| | ..| ..| ..| .| | | | | || | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . ／´￣￣￣ ｀＼ ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ… / ヽ ./ u. ヽ￣/￣￣￣/ | | / / .| , ───ヽ､ / ヽ ／ ＿|）──′ …はあああ、疲れたぁ。 ＼_ / | | （_/ |_j | ⌒ヽ どうなるかと思っちゃった… ヽ / ⌒ヽ ＼ / ／⌒ヽ | ●､＿| |ヽ＿ノ ヽ､＿ノ 〟 ／ ⌒ ⌒＼ ／u ／＼ ヽ / ／ ⌒ く`⌒ヽ＾ヽ ｉ ／ l ! '､ | |／/ ⌒＼￣ ノ lｰ-| ｺﾞﾛﾝ ＼! | ｃ ／ /､ | ヽー ′ / ／─ ＼ ／⌒ヽ そうですねぇ～ /ヽ､_し´_／ | ＼ ／´￣￣ ﾉ l | ￣ ／／ ＿ ／ ` ─ ┴─＼ / / /⌒ヽ `ｰ´ 本当に蜂の巣になるかと思いましたよ… ＼/ ヽ＿ノ| | ヽ､＿ .／| | , -──- ､ ／ u. __ ＼ _＿＿ / ＿＿__／＿ヽ ヽ o_ ／ /／ 、（ ．／iヽ i 君は自業自得でしょっ！ / ┃ ＼＼ヽ ● ．| ﾉ | おまけにさっきからずーっと ./ /| ┃＿ ／ ` -へ ! ＿＿＿ ゴロゴロしてたじゃないか！ ,-/＾| | ヽ ヽ ￣ヽ ヽ＼ヽ j / ＼ ＼ ! | ヽ､_／ ＼ ヽ､ _ｂ＼ | ` ／ ) /`＝＝＝! ほんとにもう、忙しい忙しい… `-` ー ´ ￣￣ ､-（ __）-` ── ､- ´￣ !＝＝＝/ ＼ ＼ ＼ ￣￣￣￣￣￣ . ／ ´￣ ｀(＼ / ＼-'､ / u. ヽ ヽ _| | | もう、さっきからそれは謝ってるじゃないですかぁ。 ´! / ､／ ＾ ── ＼.__ _ / //（ ＿＿＿ ほんっとうに、ごめんなさいってば… ／ （（（ j─ ´ヽ// / (. ￣ 人. i (￣￣￣￣ ／ ｀ヽ､＿ | ￣￣￣￣￣ ￣ ／´￣￣￣ ｀＼ / ヽ ./ ヽ￣/￣￣￣/ | | / / .| , ───ヽ､ / ヽ ／ ＿|）──′ …口で謝ってばっかりいるけど ＼_ / | | 理由は言ってくれてないじゃないか。 （_/ |_j | ⌒ヽ ヽ / ⌒ヽ なんで銃なんか持ち出したのさ。 ＼ / ／⌒ヽ | ●､＿| |ヽ＿ノ ヽ､＿ノ 〟 ／ ⌒ ⌒＼ ／u ／＼ ヽ / ／ ⌒ く`⌒ヽ＾ヽ ｉ ／ l ! '､ | |／/ ⌒＼￣ ノ lｰ-| ｺﾞﾛﾝ ＼! | ｃ ／ /､ | ヽー ′ / ／─ ＼ ／⌒ヽ それは… /ヽ､_し´_／ | ＼ ／´￣￣ ﾉ l | ￣ ／／ ＿ ／ ` ─ ┴─＼ / / /⌒ヽ `ｰ´ ちょ、ちょっと退屈だったからですよぉ。 ＼/ ヽ＿ノ| | ヽ､＿ .／| | ＿＿＿＿ , -‐'"´::::::::::::::::::::::｀ヽ、 ／/二ヽ／⌒ヽ;:::::::::::::::::＼ /::ハP_/P￣ヽ/ー-:、::::::::::::＼ …ﾑｸﾘ / ヽ、（::::::）ー‐' ＼:::::::::::::::i 十―- Y -‐'"￣￣￣ !:::::::::::| _|＿＿ .| ￣￣￣｀ |:::::::::::| 元五輪候補で国内大会総なめの銃の達人、 (´ .| ￣｀ヽ、_ _ |:::::::::::! 銃器の取り扱いにはもんのすごく慎重な君がかい？ ヽ-ー‐┴―--- 、r―-:、!:::::::::/ /＼ /´ }/:::::::/ ヽ、｀丶、＿＿_{ ﾉニニ! …ほんとにいったい、何があったのさ。 ｀T"´ﾄｰｒ-::,-ﾄー‐'i"::::::::::::| }--< ｀"" .|__::::::::::::::::::::::| ｌ´::::::::|￣｀フ´::::￣「´:::::::::/ _|::_:::_::ﾄー;'"::::::::::::::｀:::::::::/ヽ、 （＿＿_.」｀ゞー-:、_:::::::::::;/ ● ｀‐ 、＿ノ￣￣ ／ ´￣ ｀(＼ / ＼-'､ / u. ヽ ヽ _| | | ´! / ､／ ＾ ── だ、だから… たまには手入れでも ＼.__ _ / //（ ＿＿＿ しようかと思っただけで… ／ （（（ j─ ´ヽ// / (. ￣ 人. i たいしたことじゃありませんってば。 (￣￣￣￣ ／ ｀ヽ､＿ | ￣￣￣￣￣ ￣ , ──── ､ ／ / ⌒ヽ⌒ヽ＼ / , -| ／・|・ヽ |ヽヽ …たいしたことだってば。 / ／ ｀ ー ●ｰ′ ヽｌ 相手が木場さんじゃなかったら事件になっちゃってるよ。 ｌ / 二 | 二 | | l ─ | ─ -､ l | | __ ノ まさかとは思うけど、ほんとに暴れ足りないとか ヽ ヽ ／´￣￣￣￣￣ / 思っちゃったりしてるんじゃないだろうね？ 〉━━━━━O━━〈 / ／ ＿＿＿ ヽ ヽ . ／ ´￣ ｀(＼ / ＼-'､ / u. ヽ ヽ ｷﾞｸﾘ！ _| | | ´! / ､／ ＾ ── ＼.__ _ / //（ ＿＿＿ な、なに言ってるんですか。 カズドラさんってば。 ／ （（（ j─ ´ヽ// / (. ￣ 人. i そんな僕は、榎木津さんみたいなことは… (￣￣￣￣ ／ ｀ヽ､＿ | ￣￣￣￣￣ ￣ ＿＿＿＿＿_ ／ / ⌒ヽ ⌒ヽヽ / , ┤ ／･|・＼ |､ ＼ / ／ ` ー ● ｰ ′＼ヽ l / ── | ── ヽ お坊ちゃんが言ってたんだよ。 | / ── | ── | 自分も君も、暴れ足りなかったぞって。 l | ── | ー─ ｌ l | | / …君は最近変なところばっかり ヽ ヽ ／￣￣￣＼ / お坊ちゃんに似てくるんだもんなぁ。 >━━━━━Ｏ━━━く / ／ ヽ ヽ ｒ'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : …ｺﾞﾛﾝ ,': : : : : : : : : : :／` ‐ ､_: : : : : : : : : : : : : : : ,': : : : : : : : : ／ ` ‐､: : : : : : : : : : : ‐ﾍ/￣ヽ: : : ,ｒ'´ _ 'ト U ｀ヽ: : : : : : : : よ 、余計なお世話ですよ。 :::/ /ﾍ !: :/ ｢ ＞､'､ヽ-､ ｀ヽ: : : : : 僕はそんな、似てきてなんか… ::l ｌ ｒﾍ: /:::: （;;;;;＼＼ヽ ｀ヽ: : : ::::l ヽﾉ Ｖｌ::::: ヽ､`ｰ'ﾍ lヽ'|l__ ヽ: ::: l ,' '､::: ｀-､ ソ へｌ ＞ー‐ -､ ::::ヽ,' ヽ:_ ,rうノ￣｀ヽ､ ／ ちょっと休んだら、張り込みにいってこなくちゃ… ￣/;| ｀ ー' "´ / |ｌ;ｌ / l . , ─── ､ ／ /⌒ヽ⌒ヽ＼ / , ┤ ‘|‘ |､ ヽ . / ／ ｀ー ●ｰ´ ヽ l / 二 | 二 | …たまには、腕を振るいたくなるのはわかるけどさ。 | l ─ | ─ l でもやっぱり、暴れなくてすんだんならそのほうがいいじゃない。 l | | ） / ヽヽ ／￣￣￣￣ / 平穏な日常って、貴重だと思うけどなぁ。 〉━━,-､━━━━く / ／ ヽフ ＼. ヽ ／ ´￣ ｀(＼ / ＼-'､ / u. ヽ ヽ _| | | ´! / ､／ ＾ ── だ、だからそれはわかってるって何度言えば… ＼.__ _ / //（ ＿＿＿ ／ （（（ j─ ´ヽ// / しつこいんだから、カズドラさんってば… (. ￣ 人. i (￣￣￣￣ ／ ｀ヽ､＿ | ￣￣￣￣￣ ￣ ､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__, ） （ ） … の び 太 さ ん っ ！ ！ ！ ！ ！ （ ） （ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＼ ＼ ＼ | ,,,--'''''￣ | // ＿,,,,--┐ | ／ ＿,,,...--- . ||￣ /l‐|、-/l ＼┌'￣| ＿,,,,-ゥ/i｀ヽ、 .ィ-ァ| | 「￣' | . || ./,' | | |、|￣''''ー-____,,--''''',,,-'''~/ ＼|.. .／／ | | | | . || //==| |=|/ー-＜￣__,--'' ￣ /. ／／.| | | | | ―--,,,___||_// ┌| |‐---,,,,__￣| | | . ／／ | | | | | ＿＿＿ .||l /| | 'l | | | | ／'''~. | | | |＿,,,,--|--'''' ====┐ .||/. | | |l. | | | | | | | | || ||/ .| | '! .| | | | | | | | || || | | | | | | | | | | ―||―|| | | | | | |'.―|‐.| |-,,,,,__ |＿,,,, || || | | | | | | | | |--''''￣|'''''-- || || | | | | | | | | |‐-,_____| || ロ(()==| | | | ＼| | | | |｀''-- || || | |. ／ .| | | |＼..| | | | || || | |.／ ／. | | | ＼| ＼ |,,,,....--- |---- || || |／ ／.. .| | | |＼..|..＼... ＿__|,,,,,,,,,, ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ',゛:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l . ,..-'':::::::::::::::::_.. -―― ,,:::::::::::::::::⌒l, ﾞ‐ｯ:::::::,, ‐'´ ._,,.. .... ....,,,,,,_｀''-､:::::＜゛ ､__人__人__人__人__人__人__人__人__, . l:::::::;;/._ ;;=＼ .,i''''ﾞ ＼ ｀''ri､ﾞ'ｉ;::/ ） （ ￣ｌ.ノ / ＞l,,,..!.＜ _.o ∧`〃 ､.ヽ ） 責任取ってちょうだいっ！！ （ 。 ／'l .∧o.._/ " ｀!´。＜O＞ ｌ'i l ﾟ ） （ .! ., !<O＞ ﾟ ゝ-ｯ''''" ∨ ./ O ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ o .ﾞjl｀- ∨ ゛ ._,,,.. ―ｰ―- ..,,. ヽ ,.. -''' /./ ´ _..-'"゛ ｀'､ .!._,, ‐''ヽ . │', _..-'"゛ , -- ､ ｌ !l:;:;:;:;:;:;:;:;＼ ! ´｝ ,,,,,,,、 .／ ! .| l .ｌ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼ ､__人__人__人__人__人__人__人__人__, . ｌ ヽ ./ ﾞ" ./ │i′.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ） （ . ヽ .ヽ !､ _..-‐ﾞ .／ノ,! .ｌ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ） のび太さぁぁぁぁんっ！！！ （ _..-'ﾞ＼ ＼,, ｀'''ｰ''''''^ﾞ´ ._,, ‐ ／ │ ＼:;:;:;:;:;:;:;:;: ） （ . :;:;:;:;:;:;:;:;｀'t-..,ﾞ''''―――'''''二 -'"゛ _,, l‐'"゛ ｀､:;:;:;:;:;:;:; ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ . :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::! .ｌ .￣ﾞ^^^ﾞﾞﾞ´ .,..-'"゛ ./ .ｌ`'､.ー . , ─── 、〟 ∠＿＿＿＿__ ヽ ｌ ⌒ヽ ⌒ヽヽ | u | | ・ | ・ |─| | /`ｰc ` ー ′ ＾Y ぎ ょ ！ ！ ！ 銀 ち ゃ ん ！？ | ⊂、 _ノ ヽ､ 」 ＿ __ノ な、なんでここがわかったの…？！ /|∧／ ヽ / | ／￣￣￣￣＼ ｌ ∨∨∨∨∨ ｌ . ：| ＼()／ | ： ； (| (（・） （＜） |) ； もう逃がさない…！！ ：| ﾟ ⊂⊃ ﾟ | ： 今日という今日は、責任取って貰うから！！ . | .| ⌒ ＼.ｌ／ ⌒ | | . ／ |. ｌ ＋ ＋ ＋ ＋ ﾉ |＼ 覚 悟 な さ い っ ！！！ ／ ＼＿＿＿＿＿／ ＼ ／ ＼ , ──- ､ /)／＿＿＿＿＿_＼ / 三) /／⌒ヽ － ､! っ / ノ |─| （(|､ | っ / /⌒ ＃ヽ､ |)） ! | ヽ_ /⌒ヽ￣ ﾍー く せっ、責任って、僕は… そんなあ！！ （（ ヽ／＼ｌ | `～～､__ つ ＼ |ヽ` ─～～､ カ、カズドラさんも何か言ってやってくださぁい！！ ヽ ＼/ (ヽ∩￣ | 三_ ＼ ）） （（ |＿＿＿_＼_ ） . ＼＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝,､,､ い い .ぼ 思 .楽 き |ニニニニ.／￣￣￣ ＼ニﾐ つ つ く い し み /ニニニ ／ ＼ミ､ ま ま は 出. か と <───‐| の さ l､ で で わ を .っ の ヽ───ヽ. び ら ノミ､ も も す た l───/ 太. ば ヽ㍉ . ： れ , -─‐- 、 ! 。 ､ l"´ …ああ、うん。 その、なんだ。 . ： な / ヽ＼ ／ ｡ い ! l ー-, , -‐'´ -‐'"´ 。 , ､ ! l〇 〃´|‐''"´ ､ ,.ｲ_,,｣｀ー─‐ ヽ / / .|_, -─ 幸せになってちょうだい。 | ｰ───‐- 、/ | .| {==＝＝＝'´,/ | |──‐┼─┼ヽ‐┼┤ / , ｌ､ |──-- |. | | ._｣ ! ◯ﾍ c ﾉ l .| | _｣ -‐''¨´ /⌒ヽ--‐'｀＾ ｀¨''ｰ ､ _ -‐''¨´ ﾆ三ゝ__ノ三ニ ｀'' ニ三三三三ニ ::::::::::::::: u. ヽ,, ::::::::: ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,'i, :::::::: i~ ,------,i ::::::: :ｉ u. i' ,;-'i :::::: :i .u i i ・i い、いやああああ！ カズドラさあん！！ ::::: _i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i `','''i; :::/~,,~~,~_ ___''',,,,,,,,,,,,,/i; 見捨てないでぇぇぇぇぇ！！ ::i ,,ｄ ,,;'""" `';,,, " `i; ::i,,___ i ,,,,,,,,,, `'----'" ::::::: i i'" "; ::::::: i `-、.,;'' `'-----j ／￣￣￣￣￣＼ / ,∨∨∨∨∨ / ／ ヽ ノ | | / (･) (･) | 待っちなさぁい、そこの丸い人っ！！ (6 ⊂⊃ | | ＿＿l＿，.| あなたも逃がさないんだからっ！！ | ／ / ／ ／| ￣￣￣／＼ ＿＿＿＿ ／ - ､‐ ､ ＼ / -| (・|・) |- ､ U / `-●‐ ′ ＼ ヽ i 二 __| 二 U i i えっ？！ ぼ、ぼくもっ？！ _| ─ （__ ─ | ! （__） (_ | / な、なんでっ！！ | ヽ / / .ヽ ` ━━６━━━━┥ ／￣￣￣￣￣＼ / ,∨∨∨∨∨ / ／ ヽ ノ | | / (･) (･) | とぼけたってダメよ！ (6 ⊂⊃ | あなただって知ってるんでしょ？！ | ＿＿l＿，.| | ／ / ／ あのお方の… ／| ￣￣￣／＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ | ! | | | | │ 〈 ! 人 | |/ノ二__‐──ｧ ヽﾆニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ ￣ .Ｙ ￣ /⌒!| =彳ｏ｡ﾄ￣ヽ '´ !o_ｼ｀ヾ | i/ ヽ ! | ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | | | /ヽ! | |ヽ i ! ヽ { | ! |ﾉ / ヽ | _ ,､ ! , ′ 「榎木津さまの居場所をっ！！」 ＼ ! '-ﾞ ‐ ﾞ レ' | ｀! / 人 ヽ ﾞ ￣ ￣ ｀ / | ￣ .Ｙ ￣ |＼ ー ─‐ , ′ ! | | ＼ ／ | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ＿＿＿＿＿ ／－､ －､ ＼ , ─── 、〟 / | ・ | ・ | ､ ＼ ∠＿＿＿＿__ ヽ / ／ `-●－′ ＼ ヽ ｌ ⌒ヽ ⌒ヽヽ | | |/ ── | ── ヽ | | ・ | ・ |─| | |. ── | ── | | /`ｰc ` ー ′ ＾Y 「 … は あ ？ 」 | ──（__ ── | l. | ⊂、 _ノ ヽ _ｌ / / ヽ､ 」 ＿ __ノ ＼ ｰ / / /|∧／ ヽ l━━（ｔ）━━━━┥ / | ／￣￣￣￣￣＼ / ,∨∨∨∨∨ / ／ ／ ＼ | | / ,＜･> < ･>.| …ダメなのよぉ！ 忘れられないのぉ！ (6. ι "" ⊂⊃""| あの一ヶ月前の出来事が… |. ＿l＿，| …ﾎﾟｯ | /＿＿// 体がうずいて、どうしようもないのよぉぉぉ！！ ／| ／＼ {、 、 ｿｨ'''入ノ!ノヽｨ_,`ヽ , ' _)' ヾ.ｨ(_i_,r彳ﾉ~::i!::::::i!::::l!:::i!:´'.ト'-'´ iｰ':::;r'ｰ'｀`''' ﾆ'､~ `'ｰ!| |::::i′ u. ／i iヽ |:! バン！ |:::::! .'ニ･ﾆ不下ﾆ･ネ!' !_:::| '"VﾞV｀' ||`'ﾞVV`|! ｛ﾊ::ｌ ｆ⌒i || ｆ⌒i ｎ i ﾄ';:! ｀`´ .-､!‐ ｀ﾞ´ |ﾉ ヽ､ﾄ､ ｿ`V'`} そうなのよぉ…！！ アチシも、もうダメぇん… ,_ |｀| _/_;-､;r､! r‐ヾ｀ / .! u. ´ヾヽ､) /i 我慢できなぁい…！！！ _r' /::/ i :! ／`'､::｀:;ﾉ､_ ／:i´ i i ' 〃 厂{ } _,.ﾆ､_ .／::::::::l ! :', u. } 〈/ `ヽ :::::::::::::::l l: .: '､ } ,ﾉノ′ ', ::::::::::::::::',/:.: .: .:`ーｫ:'`ｰ'ヽ/ } i} . ＿＿＿＿＿ ／￣￣￣￣＼,, ／－､ －､ ＼ /＿＿＿＿＿ ヽ / | ・|・ | ､ ＼ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | / ／ `-●－′ ＼ ヽ | ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── ヽ | 「… … …」 |` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | .| . ヽ (＿＿＿_ ,-′ | ── | ── | l 「… … …」 ヽ ＿＿＿ ／ヽ ヽ （＿＿|＿＿＿＿ / / ／ |／＼／ l ＾ヽ ＼ / / | | | | l━━（ｔ）━━━━┥ .ｒ { _ノ ヽ, ,,ノ゛｀ー"゛ー"ヽ_ノ{＿,､ , - 、 } ｌ:::::::::::::U::::::::::::::::::::::: { ' } _ ﾉ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,,,. ヽ、＿ノ .￣| へ ::::/.::::::::/::::::. i／ i.ヽ / | U .＿ {＼ヽvl '、:::::::{.、×.{＼l.ﾄ'::{ ヽ、＿＿ "ー, -ー''ヽ､{ ｰ'ヽ/ ￣￣ ヽ .| ヽ .／ヽ、{!} ._ -l ,= ';-._｛!｝＿ノヽ、| (＿ ノ .￣.ﾌ-''l／V/ //ヽ /＼ ｌ''- __ヽ ババン！！ ム 、ムフフフフ… /ｘｘｘx ヽ 丶 xxxx 、 /.:| , - 、 .{ ._ノ"゛ヽ,/"￣゛ヽ､＿＿_ノ /.: |､ {. ヾ ボーイ達、隠し立てすると | ｌ .i￣.i￣l￣ i ｰ.iーi-ーﾉ ./.: ヽ ｀ } ただじゃ済まないッチャブル・・・！！！ .l |_l_＿ｌ＿l＿_l＿l＿l＿/ ./.: ｌ ＼ ノ | ｌ ／ / ./.: | "^ヽ .| |^|￣|￣|￣|￣|￣/ /.: | {" } } .!'- __.i＿i＿i＿i,,,/ /.: ／ |. ヽ _ノ | ヽ, ／ ./.: ／ ヽ | ￣￣￣￣ /.: ／ " ＿＿＿＿＿ ／￣￣￣￣＼,, ／－､ －､ ＼ /＿＿＿＿＿ ヽ / | ・ |・ | ､ ＼ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | / ／ `-●－′ ＼ ヽ | ・| ・|─ |___/ |/ ── | ── ヽ | 「ねえ、カズドラさん…」 |` - c`─ ′ 6 l |. ── | ── | .| . ヽ (＿＿＿_ ,-′ | ── | ── | l 「…なんだい、のび太くん」 ヽ ＿＿＿ ／ヽ ヽ （＿＿|＿＿＿＿ / / ／ |／＼／ l ＾ヽ ＼ / / | | | | l━━（ｔ）━━━━┥ . ＿＿＿ ／＿＿＿__ ヽ〟 ＿＿＿_ ───── |－ 、－､ヽ| ／-､ - ､ ＼ ￣￣￣ ｍn| ・|・ |- |/-| ・|・ |- ､ ヽ 「やっぱり平穏な日常って ヽ＿| －o －′/ `-●－′ ＼ _! とっても貴重ですよねぇ」 ＼ヽ. ── （| ── | ── | （ __ ） ─── ＼ ▽▽ | ── | ── |. / / ───── | ヽ（＿__|＿＿＿ ﾉ/ / ───── _|＿＿＿_| `━ ６━━━/ / 「ね 、君だってそう思うでしょ？」 /￣j | |/ ──┐ヽ | l⌒∨＼/￣￣|￣/⌒ヽヽ.＿ ノ i |＾ヽ ＼ / ＼|. |` ── ′ _ｊ. | ＿＿＿ ` -′ ` － ´￣￣￣￣￣ `－′ ───── ⌒ ＿＿＿ ( ） ⌒ /,､,､,､,､,､,､ ヽ //／ （ ＝ ｌ w l | ～ ,ｌ （･）∠ |_ | ( ⊂⊃ ＿ 6) ───── ＿ΤΖΖ＼ ）/ﾉ ∠￣/ ￣￣￣￣￣ ヽ ─── 「 待 っ ち な さ ～ い ！！」 ﾍ _ |＿＿ ﾉ | ───── ／ヽ | ￣￣￣￣. | ───── | 7）~~ |―――――--―| ｀´｀ ﾉ￣￣￣￣￣￣￣| ＿＿＿ |￣ｌヽ （＿ ＿ ﾉ＝ヽ ───── |―| |￣￣ ￣￣￣￣￣ ヽ _）） ｀－ ´―――――――― ￣ . , ──── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿__ヽ i | / /⌒ ヽ/⌒ヽ | ＿| ＿| >|・ |__ , ─i ､ ヽ＿_ o__ ﾉ ヽ ! `-､ | ! ＼ ヽ､ ー─ ノ ／ ＼ ＼二二へ二ヽ／ ＼ | | ┏┓ | | ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 益田のび太（益田龍一） ┃ ┃ 野比のび太/ドラえもん ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ ＿＿＿＿_ ／／⌒ ⌒ヽ ｀＼ / / ・/・ / ､ ヽ /／ `ｰ●ー ´ ＼ ヽ /＾ 三 / 三 ヽ ｌ ヽ.＿_ / ＿＿ l | | ヽ￣￣￣￣ / | ｌ ヽ ＼／ ￣｀ヽ／ / / ヽ ヽ､＿＿／ / / >━━,-､━━━━┥ ┏┓ / ／ ヽﾌ /⌒ヽ￣ ｌ ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 安和ドラ吉（安和寅吉） ┃ ┃ ドラえもん/ドラえもん ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ ＿＿＿ / vvvvvvvヽ | | ノ ヽ| |__| ＾__＾ ヽ （d ⊂⊃ ヽ ! l ! . . (＼ ＿＿_ ３_.／ /＾.l / ` ────'ヽ＿＿ /)ヽ | / ヽ | ノ | | |/＼/＼/＼|-─┘´ ┏┓ | | |. | ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┏╋────────────────────────────╋┓ ┃｜二丁目の銀ちゃん（二丁目の金ちゃん） ｜┃ ┃｜ ジャイアン/ドラえもん ｜┃ ┗╋────────────────────────────╋┛ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ . ,､.＿___ ＿＿,､ 三⊆ﾆ Y_,,, ,,,,,_i´ﾆ⊃三 ,ﾆ､ <Ｘ'ｒﾖﾐ 〉⌒〈 ﾐXZZ> , ﾆ､ . Ｘ_・_ ﾞ､ ７⌒ｋ`-,|'´~~`|,-'’{人 V´ _,・_X ／´ `､ Ｘ’／ `ﾄｪｪｲ' ∧ V `＼ 《 =《..''―''.,,λ~~.k,,.‐-'´ﾞ／／ ＞ｘ.￣''´ ﾐ_,,ＹＹ,,_ﾐ７''´_／ ｒ-､､､＞''´＞ｘ＜_. | |.._＞Y'´~二ﾆﾆﾌ `=-==-''´_,='´} ,ｦ . Ｖ .R { ‐-=三ﾆｱ ＾≧=''''´_,..=ｲⅳ. ⅵ .トﾆｪ'''´ `=ﾆ-／ⅳi. /.ⅵ ＼ ┏┓ . ／.ⅳ'´,_〉 . 人`､ⅵ ＼ ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 舞踏家の盆ちゃん（本作オリジナル） ┃ ┃ ボン・クレー/ONEPIECE ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ __,r‐､,ｨヽr ､ _ / ,斗'＾乙_丿ヽ r'⌒ f ｬ:ｫ rｬf イ ソヽ Y⌒ソ_ j '¨´ j_¨¨｀ Y⌒ヽ. ） ゝ ｉ .rt''T |｀Tｉ ｉ ｰく （⌒ | T¨´￣｀ヽ |_ソくﾉ ,ィﾆつ ⊂ニヽ .＼ Y⌒（| i:.:.:.:.:.:.:.:.| .!ｰ' ） ／/¨´ ＼:::::＼ ＼ ∧ '; : : : : :.| j｀::::::/ ／/｀ ＼／＼ ヽ/ .'､ fTTTソ∧:::: /／ / .＼ ＼」:i ＼ヾﾆィ/ i::/ / .＼ ﾞ|:| < .7 }::{ ／ ┏┓ .ヽ |::. ヽイ .|:: y′ ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ ホルモン焼き屋の岩さん（本作オリジナル） ┃ ┃ エンポリオ・イワンコフ/ONEPIECE ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━ ━━ ・ ・ ・ 【都内某所】 ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ… ::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::: ＼ | ./ ／ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::: ＼ | /／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::: ── ○ ── （:::⌒) 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'⌒⌒ヽ、、:::::::::::: :::::::::: ／/ | .＼ （⌒..:. `):: ）:::::::::::::::::::::::::,'⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::（:::. (::. ） ）::::::::: ::::::::: ／ / . | .＼ >:::.. ... ）～、 ,（:::... ）、 ,'⌒:::.（::::,. ／::ヽ ::::::: ::::::::::::: ::::::::: ITTTTTTTTTTTTTI _|_ ＿＿＿＿＿＿ |FF|ﾆ| _____________ ／|￣￣￣￣￣￣￣~! iﾆi. | FFFFFFFFF | /二ﾆ,ハ . |IIIIｌミ|三三|ﾞ ＿＿＿＿|ミ| LL LL LL LL LL | iﾆi,_＿＿| FFFFFFFFF | |EEE|日 ￣￣|!|IIIIｌミ|三三| |田田田田|ミ| LL LL LL LL LL |ll.|＿＿|.|＝＝／＼＝＝|.|￣￣|「|￣￣ lllllllll |!|IIIIｌミ|三三| |田田田田|ミ| LL LL LL LL LL |ll.| ﾛ ﾛ 「￣￣￣￣￣￣| | 田 |「| 田 ￣￣. |IIIIｌミ|三三| |￣￣:￣￣ﾞ|ミi LL LL LL LL LL |ll.| ﾛ ﾛ .|.l⌒l l⌒ｌ ｌ⌒l l´| | |「| . . . |IIIIｌミ|三三|| : :ﾞ| | LL LL LL LL LL |ll.| ﾛ ﾛ .|.l⌒l l⌒ｌ ｌ⌒l l´| | 田 |「| 田 . . . |IIIIｌミ|三三|| : :ﾞ||LL LL LL LL LL |ll.| ﾛ ﾛ .|.l⌒l l⌒ｌ ｌ⌒l l´| | |「| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣||￣￣|| |::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::||::::|| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ …ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ . | |￣￣￣|:l | | ::| ,| | |￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | | | | l＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,| | | |`''-､_ ｜ | | | ｢￣￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣｜ | | | | | | | 「それでは、失礼を…」 | | | | | | | | | ｒ‐┐| ｒ‐┐ ,| | | | | | |｜! ! .| | 「…本当に、申し訳ない」 ノヽ-ﾍｨiヘl＾ヽ-, | | l └‐'ﾞ l└‐' | | ―――――┐ｽ ! ! | | | | | ,ﾚi | | |＿＿＿＿＿＿,|＿＿＿＿＿,,| | | Z | | ／ ,｜_|／ | ヘ |＿|／ | :::::::| :::::::: ::: |: ::::::::| .| ::::::| ::::::::: ::::: |: i⌒ !__::::::| ::::::::: :::::::: |--'''~ ￣i_＿,,,,,,--,,_ _,,--"i""~ | …ふう，これで三軒目か。 | |~ | i |,,,,,,,, | !;=＝i !' ''i:| i) '!, 親父殿、あと何軒じゃ？ / .i:| ii_＿_'!, ./ .//! 'i,_ ﾉ /￣￣∨/'' ~''' ./ // ｺﾂ… ゝ---=''' ＼ ＼ .:.:.:..::.:.:.::::::|::: :. !: : : : : :| ―‐‐ ‐‐ ＼_ .: .: .::: .: ::|::: :: :. | : : : : : | ―‐ ―‐‐‐‐ ‐‐ ﾌ : .:ヽ.:..: ::.:::}::: :: :. |: : : : : | ―‐‐ _＿＿_ _ _ _ ＼.::: :::: :::.::::::.|::::::::.: .: .::ｉ: : : : : | ＿_ ヽ:: :: :: :: :: |::::::: :. :. :.|: : : : : :| 午前中にあと一軒。 _＿＿＿＿_ __ ）:: :: >:: ::|::::::::::::::::::{: : : : : ｛ ＿ 〈＿_ ::}:: :: |ヽ::::::::::::::.ヽ: : : :／.:〉 ／ ｒ｀ー':: ＼ヽ:::::::::::{ rｰ :／ /.: .: .: .: .:. ::::::::::}ｰrヘ__|＿_.ｨ―｢ .:. ここから近いから、少し歩くぞ。 ＿＿＿_ _ _ ｛ヽ＿.: .: .:＿_.: /::rニ=㏄弋)=ﾆ){ ―‐‐‐‐‐ .:.::::｀ー-=ニニ=ﾚ:::.:.: ／rヘm､ﾄ､＼＼ .:.:::::::::::::::::::/::::::: (_ｿ＾ミ爻ｼ^ｽrﾍ) ヽ .:.:::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､:::::::.:.::.:.:.::.:. : : : : :/} .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L::::ヽ:::.:.＿:.:.＿＿＿ _ノ | …ｶﾂ！ .:.:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ=ニニ二＿＿二ニ=一′ . | | | ﾊ＿＿ﾘ＿＿ﾊ V |! ,'| |,.-'"＿_ノ ヽ､＿ ヽ|! |! |', | ＿＿､ ,＿＿ | ,'| _,.-"| ',ヽ| ´弋_:ソ 弋:ソ ﾘｲ ト､＿, ＼＿イ|ヾ|` ￣ l ￣ /} } ト､＿/ ', ヽ-', u. /_ノ/ | | ﾊ ⊂ニ⊃ // | そうか… はああ、あと一息じゃ。 | ﾄ､ ﾍ ,ｲ , | 自業自得とはいえ、謝罪行脚は | | }ー| ＼ ィ´ }-/ ! 楽ではないのぉ… | | ', ', | ` ー |､/ /| | | | ', ! `ー┬┬‐'" / | | | |-'"|⌒!二二{::}二/⌒|ヽ、 | /｀ヽ＿,|＿_| |ｧ / ＼| ト､|ー-､＿,、 i′ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ,,,,l,,、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,| i'":.:.:! ｀''ｰ...._ ___,,,r‐'. |''''ｰ､ ｌ:.:.:.:.:.:.!、 ｀￣ﾞ''"￣ _r´.::.:.:.,! ヽ、:.:.:..｀'''-..,,＿_______,,,....r-'´.:.:.:.:.:.:/ ｌ:::r'''ヽ:;;::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;_;:;;／ …お前がついて歩くことは無いと言った筈だが。 ヽ!λ´ ｀ヽ‐----‐i'ｰ'''iﾞﾞ~´ ,,! ヽ､ ｀'ｰ--‐'´￣､｀"~´l └|､ , l l 辛いなら、帰って構わんぞ。 ,r| ｀､ ./ _/|＼ ｀ヽ '"´￣ /;''''ｰ-､,,,, ,／.;;;;| ＼ ＼ ｀ /;;;;＼;;;;;;;;;;;;｀丶 _／;;l;;;;;;;;;;;ト、 ｀''''--､｀ｰ ‐‐‐ィ´l;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ _／;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;! ｀-､、 ｀ﾞ￣｀ｒ´゛ﾞﾞ|;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;ヽ ／;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;ト--、 ￣｀''―／ ｀ヽ￣｀'-､／;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;l ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;＼ ￣｀‐--/ |､ ヽ-┐;;;;;;!;;;;;;;;;;l /:.:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:l:.||:.|:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.!:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', /:/:.:.:.:.:.:.:.::/|!:.:.:.:.:.:.|｣ | |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.!:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ,:./:.:.:.:r― ´ ー―'´ ｀ー ､:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ,:.:リイ´ し ｀ヽ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:| .':./:.:.:! ＼/:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:} そ、そういうことではない！ |:.|:.:.:.:', __＼ ,ノ__ /:.:.:.:.://:.:.:.:.:. わらわも当事者なのじゃ、 |/|:.:.:.:.', ''７｡ﾈミ､ ' ,=ﾃ｡≡ﾇ- /:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.' 親父殿だけに任せるわけにはいかん！ . ﾄ､:.:.:ﾊ ぅ_ｿ _ぅ__:ソ /ｲ:.:.://_ヽ:.:.:.:.' ト､∧ 〃j／ /( |:.:.:.:.! |:.:.:.:.:, ノ／:.:.:.:.| た、ただ、少しだけ疲れたと… |:.:.:.:.:.., ｀ .ｨー:.':.:.:.:.:.:.:.| |:|:.:.:.|:.ヽ. ‐- !:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:| |:|:.:.:ﾊ:.:.:.:＞.. , |:.l__:.:.:.:,ｲ:.:.|:.:.| |:|:.:.:|:.}'⌒ﾞ|:.:.|｀:>､ -=' ＿_ノV ヽ/|:.:.:.:|:.:|| ||:.:.:.|:.| |:.:.|:.:| ｀{/!￣￣ / /:.|:.|:.:.|:.:l:| ||:.:.:.|:.| |￣｀_Y⌒ヽ==- ､_ / /:.:.|:.|:.:.|:.:.|| . __,,..-‐‐‐-､_ ,ｨ´ｨ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ l i'´ ゞ､:.:.:.:.:.:.:.:.::::`, ヽn＿___v'´'i::::::::::::l ﾉﾘ ﾘﾉ::::::::ｩ´ `l__ rゝ:::::ｿ それでは先に軽食でも取ろう。 . l /: : :l 近くの適当な店でな… ゝ=ﾆニ--‐‐ｭ _,,-d三二彡".::::`'‐､ ,r'´／ l,.ｨ'´:.:.:.:.: ヽ それでいいな、美弥子？ ／ ,r´ l:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゝ ト､, l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l `'ｨ'´`'-‐':.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l . ／ /´.. - ―― --､ﾍ. ヽ . / /´ | i :.ﾊ ', . ,' | ! | | i| .:.:| :. i i:.: ∧,-‐' ￣ ｀ヽ! : :! .! |: |/´ ノ ゝ ｀ヽ| ! |ヘ. . .へ..|i ! |: ｜.| | > . く || : ｜ _＿､ ,＿ |; | ﾉ ! ／ ｀ ー|l_i N ,〃⌒ ´￣｀ﾒイﾊ､ i´ | {｀ﾄ! ::::::::::: ' ::::::::: / ノ | おお、さすがは親父殿、いい男なのじゃ！ |:.:.ヽ、_ ､__ ... __, ,'イ∧.| 話がわかるのう！ |:.:.:.:i {ﾍ ／ .!:.:.:.:| |:.:.:.ﾊ__∨｀ト... ..イ:::.}___|:.:.:.:.! それでは参ろうぞ！ |:.:.:.ハ ∨.:.:） ｀ _ .{ !::.,' ,'.:.:.:.:| /へ￣｀i {7´,.く｀ｰ'｡∨｀7 /￣￣ﾄ､ . / ヽ ! /´三ﾐ､===彡三∨ ,' ヽ { ∨!| i´川ﾒﾒﾒ７ / / ! | |.:i.! ﾉ:ﾒﾒﾒﾒﾒﾒ{ .! ./ ｜ ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l､ r': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::i` l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l! ''l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ 'l:!i: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::r' ﾘlヾ: : : : : : : : : : : : : : : ::::::r' l!ｿヾ: : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ l ヾ: : : : : : : : : : :::;;ソ ああ、急ごうか。 l i ｀゛ﾞ`'_,,二ニﾆ-ﾄ､ ﾞl i _,,-‐'',, -‐ ''' ´￣｀`ヽ …しかし、情けないことだな。 ﾞ}二r'' ´;;;;;;;;;;;;;;;;＿,,,,,,＿;;;ヽ ､‐-'´;;;;__,,, -‐ ''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __/, -‐';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __,-'＜,,__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ . / / / ﾊ | | ﾞ,. | ｜ l il |ﾚ|___ |l| | | . ;L┴r"￣ ´ ￣ `ゞ!'‐ ､| ! . ´ `-{ ,r '"￣｀ } , /| ' _,,;ﾆ= ､ / , / / l | ノ, |lﾟr| / / / / /,r,二 ﾉ ゞ-´ ﾝ/,ｲノ}/ ｈ は？ 情けないじゃと？ ,r´ r')ﾉ ヽ r '^ ／ …なにがじゃ、親父殿？ ﾞ, ７ ´| つ ∧ l | 丶 , // ,! . !､ , ' /⌒〈 . | l t‐ r≦､、 / ,! . | l |ヽ| |! / ./ __,,..-‐‐‐-､_ ,ｨ´ｨ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ l i'´ ゞ､:.:.:.:.:.:.:.:.::::`, ヽn＿___v'´'i::::::::::::l ﾉﾘ ﾘﾉ::::::::ｩ´ `l__ rゝ:::::ｿ 何がだと？ . l /: : :l 篠村家の当主たるものが方々巡って ゝ=ﾆニ--‐‐ｭ 頭を下げて歩いているのだぞ？ _,,-d三二彡".::::`'‐､ ,r'´／ l,.ｨ'´:.:.:.:.: ヽ ／ ,r´ l:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:. …お前にも、情けない思いをさせているだろうな。 ゝ ト､, l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l `'ｨ'´`'-‐':.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l ／ /´ -‐…‐- .｀＼ / /´ i !｀ヽﾄ､ . ,ﾍ ,' i ! ! | |i |ﾊ i ヽ / ゝ! ﾉ| ! !::__!::ノ ´ ￣ i::.i ｜! ＼ .| .:i i :i i |´ ＼ ／ ｀!､ﾊ:! …何を言うておるのじゃ、親父殿は！ ｀ヽi 从 i i | ニﾆﾐ .ﾆニ !:::::| これはわらわの不始末でもあると . | ＹﾊｉﾊN {r::ﾘ｀ ´{r::ﾘ '::::N 言うておろうに！ . | ヽゝ ´´ ｀｀ﾊ!｀ . |∧ Ⅵ! ′ ,':::| それに、ご自身でも言っておったことがあろう！ ｊ/∧ _!::｝ 、 ⊂' ..ｲ:::::| あらた はばか ///∧´ ∨ ｀ ,.... ィ´ﾞY:::::| 「過ちを 革 むるに 憚 ることなかれ」と！ . /////∧ ヽ {ﾄ､∧ |::::::! ,＜￣￣∧ ｝ ｀ヽ ＞''｝ {￣｀ヽ . / ｀ヽ:::::::::Y´ヽ i´｀∨::::∧ / ∨:::::| .:: ! i .:.: !::::/ i , -─ - ､ , -'´ l､ ｀ ､ ／ ﾉ ヽ ヽ 冫 ノ彡,ｨ／ ヽ. l 7 l _,. l! l ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ / …まあそれは、確かにそうだが。 ', ｀ /,ノ ヽ -─- ﾉi' しかしだな… lヽ､＿＿ ／ _l､ ＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿ -‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;; ;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;; ;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;; ´: ／二二二二二｀丶 ／: : :.:/ : : : : : : : : : : : : : : : ＼ /: : : : :/: :/: :/: : : : ハ: : :ヽ: :＼: ＼ . /: : : : :,' : /: : {: : : : :ﾉ:ハ : : }: : : } : : ヽ ': : :i: : :{__/ー┘￣￣ ￣｀ヽﾉ:j: : : : ' しかしも案山子もないわ、そうであろう！ |: : :l: : :| ＿＿,. ,.ノ Ⅳ: : : : お粗末な体面を守るためだけに ∧＿__j: : :| : l:| ＿ ＿ !: : : !:Ⅳ 下らん意地を張り通すほうがよほど見苦しいわ！ | | .: ;ﾚ:.八 代_刀 代_刀 : : : :N ｀ー一'| : { （￣ ': :ﾚ'┘ |: :{＼ﾉ ' {: :| ｽﾛｰｶﾞﾝ |: :＼: ｰﾍ. ,' : | ご自身が初当選の折の 標 語 を |: : : :Y⌒ﾞﾄ 、 ⊂｀ ｲ: : :| お忘れになられたか？ . ,': : : /| | ＞ __ , イ .|l : : | /: : : /│ | /: : | |: ∧| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::;;ィ"ッ/ノﾉﾉ ﾞi:::::::::l ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::／::;ィ:／~ ⌒ノ ﾉノ l:::::::::l /ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::／'´ ｀´ i':::::::::ji /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/ -‐-_,,,,___ i:::::i::ﾉ {;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;;::i_,,-‐l￣ `'t-__' ,,,___-‐- i:::ﾉ'´ l;;;;;;;;;/ ヽ;;:i i ﾉ { ￣ﾞl ヽ;;;;;;l i ) V `'‐--─" l､__ ,ﾉ､ 「『熱い心と真直ぐなまなざしで ＼ヽ ゝゝ , 〉 ￣ }ﾉ ヽ＼ , /ﾉ なにはばかることなく改革を』 ＼ﾄ-i `''‐- ､,,,_ /‐' l ヽ ＿ ￣ ﾉ lﾞ ﾞi / …であったであろう！」 _,l ヽ / ,r'´ .l ,r‐- ､,_`'‐-─-- ,,_,,ｨl` > ＿ ＼ l/r' ￣｀`'''─--─'´ﾉ-､ _,,-‐''"´ _,,二ニﾆ=-､＿＿＿＿＿＿,,,,,--‐ｯ‐' ｀`‐､,,＿ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,、 /:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ﾔi､ i::::::::::::;:"~￣ ::i||li |:::::::::j'_,.ィ^' ‐､ _,,. ::iii》 |:::i´｀ `‐-‐"^{" ｀ﾘ" ヾ;Y u. ,.,li｀~~i ｀i、 ･=-_､, .:/ 初当選だと？ お前が生まれたばかりのころの話だぞ。 | ヽ '' .:/ そんなもの、よく知っていたな。 ー-- ,,__,,, | ` ‐- ､、ノ ;;;;;;;l;;;;;;;ヽ_￣｀`''‐- ､ , -‐} ;;;;;;l;;;;;;;;;;;ヽ￣`''‐- ､l!/／{`‐-､ l;;;;;;`''=‐- ＼‐-ｯ'´ ', ' ,ヽ;;;;ヽ＼_ /: : : :/: : : : : : !: : : : : : :/: : :| |: : : : : : :!: : : : !: ', !: : : : !: : : : : : |: : ＿＿√￣ ⌒ ヽ＿!: : : : |: :| . !: : : : !: : : : : : |／ ､ ＼: :.!: :! /＼|: : : : |: : : : :! :| ヽ ,. }V: : | / |: : : : |: : : : :|: | __ ﾊ : : :| ＼. |: : : /|: : : : :!V =＝ミz 穴ト､ /: : : : | 見くびるでない！親父殿のことで ＼.|: : / V|: : :.! ん!ﾘ /: : : !: :| わらわが知らぬことなど無いわ！ . V:人 い＼:| 必ｿ /: : :./: / }: : : ＼_ ､ ん: :./∨ 案じなくとも、いまの親父殿の姿は |: :|: : : : :込 ﾊ: ∨! 立派な篠村家当主のお姿じゃ！ |: :|: : : :/ : :.＼ `ｰ- ､_ 人: : : :| わらわが太鼓判を押してしんぜようぞ！ |:八: : : : : : :.|. ＼ , ｨ: : : :/|: | 〃: :＞‐､: :/:.! ｀ ､ ,. ＜: : : : :./: ∨ じゃから無闇に卑屈にならずに /: : : { }／| ｀ T: :.ん--､ ／: : : | 堂々としておればよいのじゃ！ /: : : :.| | ｀/ 人_ : : : | _,／￣￣/ / / /::::::::::＞┴- ､ . 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ, ／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i' ｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./ '‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 …ふふっ。 では、そうさせてもらおうか。 . ヽ￣ L､ i 〈-'´ ヽ. __,,...-‐' / i,‐z, あとは精精、つまらん占いに惑わされん ヽ - / _,.‐'´｀>､_ ようにしようか。 ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_ ┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐- _,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.: ,r'´ ｨ'´ i／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . / . : / イ´ : / : :l: :| i : : ｀ヽ､i: : : : . .′ : /: :/: . ｲ: : : | |i: : .ヽ: : l: . : :i i i.! : : i|: :|: : : i |. :| . . l :|| : . .|| :｜: : :| l || :|: :|! :|! : _｣ L⊥: ⊥ハ: : :|! : || : : |:.| ∧||: |: :|:／´ _ノ ￣ ｀ヽ|l : :i.|:.レﾍ 〈. |l i:l:. :{ ｀^ｰ |l: : ﾘ: | ノ ` |从. : l j.l : 从:|´ |.:.{`ト{ ≡≡′ `≡≡' ｲイ }.:.:! まったくその通りじゃ。 |.:|トミ.! ﾚノ.i.:.:′ 多少の迷信深さは構わぬが… |小: :.:.:､ ' ､ ﾉ:.: :/:/ |:.:ハ :_ :＼ ｰ､―‐ノ ／--v':.l{ |/:.:.:i´ i｀{:.i`i . ￣ ィ:´i:.j }:.:.| 早う母上様がおったころの }:.:.:.:.| |:.|i:} ￣ {:.:.l|:|/ ハ:.l 親父殿に戻ってくだされよ！ ﾉ:.:.:._:| レ' ` ｰ| ト :.:.| f:.￣::.::.|, -､} ___ __/ j::.::.` ー..､ . 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ, ／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i i : :.i: u. ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i' ｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./ '‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 . ヽ￣ L､ i 〈-'´ …なにっ？ 母上…だと？ ヽ. __,,...._ / i,‐z, ヽ - / _,.‐'´｀>､_ それは…？ ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_ ┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐- _,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.: ,r'´ ｨ'´ i／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . . ' _ 二二 _ .､ ／ /´ -‐…‐- .｀＼ / /´ i !｀ヽﾄ､ . ,ﾍ ,' i ! ! | |i |ﾊ i ヽ / ゝ! ﾉ| ! !::__!::ノ ´ ￣ i::.i ｜! ＼ .| .:i i :i i |´ 一 ｰ ｀!､ﾊ:! ｀ヽi 从 i i | ニﾆﾐ .ﾆニ !:::::| …なんじゃ、自分で気づいておられなんだか？ . | ＹﾊｉﾊN {r::ﾘ｀ ´{r::ﾘ '::::N たしかに親父殿は昔から迷信深かったのじゃが… . | ヽゝ ´´ ｀｀ﾊ!｀ . |∧ Ⅵ! ′ ,':::| ｊ/∧ _!::｝ 、 ⊂' ..ｲ:::::| ここまでひどくなったのは、母上様が ///∧´ ∨ ｀ ,.... ィ´ﾞY:::::| 身まかられてからじゃぞ。 . /////∧ ヽ {ﾄ､∧ |::::::! ,＜￣￣∧ } ｀ヽ ＞''} {￣｀ヽ . / ｀ヽ:::::::::Y´ヽ i´｀∨::::∧ / ∨:::::| .:: ! i .:.: !::::/ i . ,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,、 /:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ﾔi､ i::::::::::::;:"~￣ ::i||li |:::::::::j'_,.ィ^' ‐､ _,,. ::iii》 |:::i´｀ `‐-‐"^{" ｀ﾘ" ヾ;Y u. ,.,li｀~~i な… あいつが亡くなってからだと？ ｀i、 ･=-_､, .:/ | ヽ '' .:/ ー-- ,,__,,, | ` ‐- ､、ノ な、なんだとっ…！ ;;;;;;;l;;;;;;;ヽ_￣｀`''‐- ､ , -‐} ;;;;;;l;;;;;;;;;;;ヽ￣`''‐- ､l!/／{`‐-､ l;;;;;;`''=‐- ＼‐-ｯ'´ ', ' ,ヽ;;;;ヽ＼ | ｜i | .! |i .! l .! ヽ | | i i|,l! _|!i/! l .! ', .| ｜,, -ゞ ´ ￣ ¨" t -_..ゝ ∧ ! { ´￣ ヽ f‐'' ' .ﾞ､ ﾞ､ ﾞ､ , -＝､__ ′ ¨ヾ､ ､ヽ ､ ヽ .!rﾟ| ト λ､fヽ､ヾ ゝ ｀ヾｿ 丶 .(〈 ｀ ' ヽ、 …そうじゃ。 親父殿があの華仙姑処女と関わったのは `^ｰj ﾉ 母上様が亡くなってから翌年のことじゃ。 |｀‐f ′ | l ∧ ＿ ﾉ ',.!{ / わらわの知る限りではな… !',ヽ 丶、 / ⌒ヽ ､ ノ ヽ ,r｀フーr ´!| ､ ヽ ,!´ .! /| | 丶 ヽ |.! ! | | ヽ ヽ | ! !/| | . ヽ ,r┴､ ﾄ､! .!｜ | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,': :/: : : :（ 彡 ﾐ ^^`´ ｀ ^'^'`ヽミ:ﾐ:',: : : : ', ,': :/ : : : : : ',／ ヾヽ! : : :l:l ,': :,': : : : : : : :ヽ _,. - ｰ ｰ- .,_ ヽ,': : : | ! /:!: !: : : : : : : : : :ヽ ｀ l: : : : ! | ,':.ﾉ: :l: : : : : : : : : : ﾉ_.ィ T 'ｰ- _ !: : :l ,': ', .l/: : : l: : .::l: : : : : / ヽ ' ..,,_ ', : : ',:ヾ:ヽ ／: : : /ヽ .::,': : : : / _,,,... ヾ＝=ミlヽ: : :ヾ: .:::＼ 案ずる事はありません… : : : : :,':/::.〉: : : : .,' 彡=＝'" l/}: : : : l:l : .::: : : : :l/.::/: : .:::l: :! l〉 ､ __!/: : : :,'.::!: : : : : .:::| :（: : : .:::ヽ::ヽ､_., __ _ ゝ- : : ／/ .:::',: : あなたは未だ、天命を失っては : : : .:::l : :ヽ: : :人::::::::く. ｰ ／/: : :/: / : .::::! : おられないのですから… : : : .:::ヽ: :/ノ:::::::）:::::::::}｀ﾄ 、 .イ:l::/: l .::,'ヽ!: : : .::::!: :',: : : .::::l : .::/::::/:::::::::/::::l ｀ ´ !::!{: :! .:::!:. : : : : .::,' : ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . |::::::│ l. l rﾞ'|::::::/ ヽ .! ／ﾞ' ／ ﾚ. ｌ !::::/ 丶| ‐-_、 ､ ､.ィ´, ／ ,iﾞﾉ／ ｀''ｉ~~~ﾞ'ｯ-iﾞ'~~~ﾞi／ ,l. |ヽ―--r‐ｰ ｀t-‐'ﾞ! ﾞ-‐‐´ l /ｌ..;;;;;;;;;;;;;!; ヽ ｀ u. l / | _,,;ｰ､; ,,,ヽ ､-‐ｰ, 丿/ _,!'''"´´ / _／;;;;/ ヽ ￣´ /‐"´ /. !;;; あいつが亡くなった、翌年…？ ,,_／;;;;;;;;;;;,i '､______,,,....／__;-r‐ｰ‐‐- ( ''''" ｒ-''´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;.ｌ.ヽ｀､/,ﾞﾞﾞ´´ ＼;;;;;; /;;;;;;;;;.ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐/ ...ｌ ｀ ! ､ ｌ;;;;;;; そ、それは… ;;;;;;;;;;｜;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;.! ! ヽ /;;;;; ;;;;;;;;;│;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;ヽ _ｌ, .ヽ、 !; ;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､;;;;;;;;;ヽ;;;ヽ ヽ,,___,, ／;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀／_;;-‐'"｀､ ,ﾉ￣￣;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀"ｰ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..､;;;;; ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ /^~/~;;;;/" 》;;:/^~ヽ ／ |ﾐ;;;;,-;;;;) >:/ | ┌V;;::::;/ (,;/ ヽ ＿,--' |;;〆;:;;;i ,,/,＿＿ ＼ .ゝ i;:;/::::ノ ／~;^;;;:::::::~=--,, |-,~^-"~ >;i~;;;)／;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::~ヽ-,,＿ …案ずる事はありません。 j;;;Y;／;;;;(二,,ヽ,,;;:::::::::::::::::::::::::::::＼ー＝フー,-.、 あなたの、したいようになさってください。 >;;;/::::::::::::::::::-,,,,=-n,;;;:::::::::::::::::::;::::＼／／. /|;;;;;)-、 (;;;;|彡;;;:::::::::::::::::~=-,,ヾ;:;:;:;:::::::::::::::;／ / ./ /'i=ーL、 | |彡;;;;;::::::::::::::::::::::::ヾ ;:;::::;:::::::::::/ " / i⊂,,, ） いざとなれば、私にだって蓄えもあります。 | i|,jjj;;;:::::::::::::::::::::::::::::::| lk;;;::::::::::::| / ／ 働く事だって、できますから… /;;;;ヾ彡;;;;;::::::::::::::::::::::::::i |;ﾐ;:;:::::::::|i .l::l ／ ノ;;;;;;;ゝ＼ﾐ:;;::;::::::::::::::::::::::::ヽヾｿ;::;::::::| ,,|::i l ﾉﾉｿ/ii ヽ彡jj::::;;;;;;;:::::::::::::::)i|ﾐ;:;:;::::::| ./:::/ | "" ヽjkl;;;::::::::::::::::::::::::/il;:;::::／ ./;;;/ .| ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ / / / / ﾊ V ﾊ ／ / / / / 〉 ｲ ', l ／ ,' /／|＿_ノﾚ′厶＿／ ! ! | ! ／ ／ { 厶 ヽ ／ ﾚ| ｜ | ∠ ／| 个 ＿ _ィf示ｱヽ! ｜ ├─┐ | ｲィfてｶ 弋_zｿ ﾘ ﾑ ト､_ノ …うむ、間違いない。 / ／lハ 弋_ｿ / ／´} ! / ／ / ﾊ , /／ l ）ﾉ | そのころわらわはまだ小等部じゃったが / ′ / ∧ ｨ７厂 | はっきり憶えておるぞ。 | ﾍ、 ´｀ ／ | ｜ | | / ノ＞ 、 _ イﾄ､ / / ｜ | |⌒| ≧ て / |⌒| ./ j | | |_.へ_ﾉ ト､! ! / / . ／: : : : : : : : : : : : :｀ヽ､ ／: : : : : : : : : : : : ;.ｲﾉ＼ : ', i: : : : : : : : : : ;. - '´ ′ │: } |: : : : : : :/／_＿ l / |: : : : : : :L -‐{〒ぇ>‐rfデ1 ヽ: : ｆ ヽ;| ￣ ト -〈 ＼:! ぃ u. ′ ./ `!ヽ.、 r_:三ヨ / おまえが小等部のころだと？！ L:_| ヽ ‐ / │ ＼ 亅 │ ＿_二二ニヱ‐ ､＿ r弋/ _ -‐ フ´ |￣ そんな、それは… し、しかし… ,. ‐ '"´ ￣＼=ﾆラ'´ ! _ ／ ／ / |／ ＿＿＿_」 ／/ /. | ＼ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ r;;;;;;/ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐;; ＿ i;;;;;/ r '";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<'i ''" ￣ ￣ 丶､ |;;;;| /;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;:;;;;;ｨ;;;;;;;;;;;;; ﾉ;;;;;;;;;;;）;;;;;;;;; o, ,人 |;;;;| !;;;;;;;;;;;i;;;;／ヽ;､;;;;∧;;//／|;;;;;;;;;;;;/ﾉ;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;;| _>＜ヽ;;| |;;;;;;;;;;;;;i`' ﾞ''' ' i;;;;／"''ｲi;;;;;;;;;;;;）ヽ| …構いませんわ。 r '´I ＼~I;;;ヽ |;;;;;;;;;;/ _ -─- -‐- ､ "/;;;ii;;ノ | いざとなったら、家も何もかも放り出して 人ヽ､ ＼ ＼;;;ヽI､;;;;;i " ＿_ ＿ ｲ;ノヽ | あの子と親子三人で暮らしましょう？ ／ 入 ＼ ＼＼| ､ヽ;;| "~￣｀ i ~ ￣ l/ヽ-{ ヽ_| ''" _ヽ ＼ ＼ ＼＼ ' l i ';i,`i | | r;;;;;;;;＼ ＼ 丶 ＼ ' i;;;-=ﾚ-ヽ_ |. ,,,__|;;;;;;;;;;;;;ヽ丶 r ＼ _, --‐ｧ /::::::::::::::::::::::| 学生の頃、そうお約束して ￣ ''‐-'';;人 ､ r ＼､ ヽ､__,ノ ／::::::;::::::::::::::､| くださったように… ､ ￣ ヽ ､ rｺ ヽヽ､ - ／:i:::::::::::::::::::::::::::| ＼ ＼ `ヽ､ ヽ `' ‐-- '" ﾉ:::i:::::::!::::::::::::::::/ - r､ ヽ､ ヽ 'i`::-..-.､r::":::::i:::::::::::::::::::::::/ ニ= r､ _`,,,.. -`─ ─ - +_:::_:::::::::::::::::/::::::::::::|:::::::ノ ねえ、あなた…？ `}､ _,.. - ''" __ ,, r "￣ ￣ ￣ `丶.､::::::::::::／ ヽ､ _r '', ﾞ " ﾞ " ／ ' ､ ヽy" ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ , -─ - ､ , -'´ l､ ｀ ､ ／ ﾉ ヽ u. ヽ 冫 ノ彡,ｨ／ ヽ. l 7 l _,. l! l （…そうか…） ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ / ', ｀ /,ノ （そういう事、だったのか…） ヽ -─- ﾉi' lヽ､＿＿ ／ _l､ ＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿ -‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;; ;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;; ;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;; . ´: ／二二二二二｀丶 ／: : :.:/ : : : : : : : : : : : : : : : ＼ /: : : : :/: :/: :/: : : : ハ: : :ヽ: :＼: ＼ . /: : : : :,' : /: : {: : : : :ﾉ:ハ : : }: : : } : : ヽ ': : :i: : :{__/ー┘￣￣ ￣｀ヽﾉ:j: : : : ' |: : :l: : :| ノ ヽ Ⅳ: : : : ∧＿__j: : :| : l:| ┬┬ ┬┬ !: : : !:Ⅳ | | .: ;ﾚ:.八 t:::ﾉ ｔ:::ﾉ : : : :N …まあ、占いも多少は構わんのじゃが。 ｀ー一'| : { （￣ ': :ﾚ'┘ だがくれぐれも、ほどほどになさってくだされ。 |: :{＼ﾉ ' {: :| |: :＼: ｰﾍ. ,' : | 占いで身代傾いてしもうては、いい笑いものじゃ。 |: : : :Y⌒ﾞﾄ 、 ⊂｀ ｲ: : :| . ,': : : /| | ＞ __ , イ .|l : : | /: : : /│ | /: : | |: ∧| __,,..-‐‐‐-､_ ,ｨ´ｨ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ l i'´ ゞ､:.:.:.:.:.:.:.:.::::`, ヽn＿___v'´'i::::::::::::l ﾉﾘ ﾘﾉ::::::::ｩ´ `l__ rゝ:::::ｿ . l /: : :l …いや、心配はいらん。 ゝ=ﾆニ--‐‐ｭ _,,-d三二彡".::::`'‐､ わたしにはもう、占いは必要ない。 ,r'´／ l,.ｨ'´:.:.:.:.: ヽ もう二度とな… ／ ,r´ l:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゝ ト､, l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l `'ｨ'´`'-‐':.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l . /: :／: : : : : : //: : : : : : : : : :＼|: : : : : :ｌ: :ヽ /:／: : : : :./: ://: : : : : /: :ｌ: : : : :|: : : : : :|: : : ', . /:/: : :/: : :/: :///: :. : :.ｲ: : ll: : :.| :|: : : : : :|: : : :.', /:/ｲ: :/''"￣￣ ￣＼/ |: : ||: :.:.|: |: : : : : :|: : : : } ｲ/ └ｒ' ｀ヽ _,.＞' L: :/: |: : : : : :|: : : : ｌ |: : : :| ＿ ｀ヽl : : : : : |: : : : ｌ |: :. :.ｌｌ '"7ﾇｚﾐ 〉: : : : :l: : : :/ ﾚ___」.} 弋_cﾉ -テﾓ=ｚ、 ,': : : : : l: : : ,' …ほぉう？ それはちと、大きく出すぎではないかや？ . | ｀" 弋ﾟｃン｀ /: : : : :/l: : : ｌ . ｌ , ｀゛¨ //: : :,イ::|: : : ', 無理などせんでも、多少ならば… ', 〃―" ,ﾉ:::ｌ: : : :ヽ . 人 ｒ､＿＿ -ｒ '": : :ﾊ: : : : :＼ ｆ: :.> 、 ｀ ‐―┘ ／ ｊ＿: : /__ゝ＿: : : ＼ |: / ＼ / ∨::::::::::::/￣｀ヽ ﾚ' /:::ト―ｒ‐＜ / /::::::::::: / ｌ ｌ::::.| | ヽ / /::::::::::::: ｌ . . 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ, ／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i' ｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./ '‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i いや、問題ない。 i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 もう、わざわざ高い金を払う必要は無かろう。 . ヽ￣ L､ i 〈-'´ ヽ. __,,...._ / i,‐z, ヽ - / _,.‐'´｀>､_ ― 私に神託を下し力を与えてくれる巫女は、 ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_ ずっと私のすぐそばにいてくれたのだから。 ┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐- _,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.: ,r'´ ｨ'´ i／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／::／'´￣￣￣｀＼: ＼ /,: :/.,イ￣￣￣￣｀ヽヽ ;':, ,'i: :i´:!: : : |i : : : : ;i: : : i｀i: :i:', ｉi: :i: : i: ;-' !-‐―' !__: :i: :i: :ｉ:i |i: :ﾚ'"´ -‐ ‐- ｀ﾞヽ|: :ｉ:| ┌|､: :', ｨﾃ云､ ｨ云ﾃ､ﾉ: :ｉ:|┐ └| ﾄ､:| ち:ﾀ ち:ﾀ 从,ｲ:|┘ |::ﾄ､_i "" , "" i_ノ :|| な、なんじゃとっ？！ |: :i:i ﾍ ∧/: :| っ っ |: :i ヽ__ヽ ⊂⊃ イ__/ i: :|| っ |: :i: :| ｀i个＞ ＜个|~ |: i: :| 親父殿、それは…！ _|__i__」 |:ﾉ N |__i__L_L_ 入:::::::::i | | i::::::::::人 ,' i:::::r‐ﾄ-ｲ .ﾄ-ｲ-､:::i ', ,' ﾑｬ⌒i : |――――ｲ: : i⌒ｫﾑ. ', i Yゝ,'; : |i:::::::::::::::::::::ｉ|: : :',イ./ i | {::::i:i : :|i::::::::::::::::::::::i', : ; i:::i | | .i∨i: : |::::::::::::::::::::::::ｉ| : i |/ | ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l､ r': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::i` l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l! ''l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ 'l:!i: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::r' ﾘlヾ: : : : : : : : : : : : : : : ::::::r' l!ｿヾ: : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ l ヾ: : : : : : : : : : :::;;ソ 心配をかけたな、美弥子。 l i ｀゛ﾞ`'_,,二ニﾆ-ﾄ､ ﾞl i _,,-‐'',, -‐ ''' ´￣｀`ヽ …すまなかった。 ﾞ}二r'' ´;;;;;;;;;;;;;;;;＿,,,,,,＿;;;ヽ ､‐-'´;;;;__,,, -‐ ''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __/, -‐';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __,-'＜,,__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ . |::|: : : : : : : |:|: |:|: : :,:.-|: _| !-!ー- ._|ー┘ └-ﾍ,: :|: :!: :|: : : : : : : :|:| |: |: : : : : : : |:|: i:|／ ´ 、 ,. ヽ《: : : |: : : : : : : |:| |: |:.: : : : : : | |/' ＼ ／ ＼/: : : : : : : :|:| |: :||: : : : : : :i| ＿ _ _., 7: : : : : :/: i::| |: :i|: i: : : : : :| __＿_ ＿___ /: : : : : ::/|:/::| …ｼﾞﾜｯ |: : |: |: : : : : | ﾐｫ≠＝ｦﾃ了 ≧≠＝ｦﾃ了/: ,: : : : :/》/: :|. | : : ill |: : : : :.| 弋ﾄんﾂ;ﾉ {ゞﾄソｔｊ;ﾉ /:∥: : : :/ ∥: / ...|:|: ||!丶 ｏ⊂⊃弍::少ｰ'＾´ ^辷'x=ツ⊂⊃o ≠ /:/:/ な… なにを言うておるか、今更！！ W:ゝ ミゝヽ! ￣.彡 ／:/|:} ||∨＼ '∧ / ／: : /: || |: ∨: ::ーﾍ. ! /-': : : :/: ::i| わらわは、そんなことを |: ::∨ ____ ∧ ,;ｰ-‐-ｰ､ /:|: :_: :/: : : i 言うてほしいなどとはっ！！ |: : :「 |. 丶 if,'⌒＾⌒'i! .／: :i ￣ |: : : : | |: : : | |: : : :＼ 丶 ー一'ノ ／: : :::| |: : : : | |: : |∧ |＜へ／ヘ、 ￣￣ イへ＞,┤ |__: : : | 」.∠´| .|:::/´ 丶｀ヘ . ＜ / 》| |:::::｀:ヽ!、 ／/::::::/ |::/ ヽ ｀ ー ´ /:| ∨:::::::::| ＼ __,,..-‐‐‐-､_ ,ｨ´ｨ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ l i'´ ゞ､:.:.:.:.:.:.:.:.::::`, ヽn＿___v'´'i::::::::::::l ﾉﾘ ﾘﾉ::::::::ｩ´ `l__ rゝ:::::ｿ わかっている。 だがな、美弥子… . l /: : :l 二度と自分を売るなどとは思うな。 ゝ=ﾆニ--‐‐ｭ _,,-d三二彡".::::`'‐､ 何度でも言うが、嫌なら断れ。 ,r'´／ l,.ｨ'´:.:.:.:.: ヽ たとえこの父の言う事であってもな。 ／ ,r´ l:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゝ ト､, l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l `'ｨ'´`'-‐':.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::l / /´ i !｀ヽﾄ､ . ,ﾍ ,' i ! ! | |i |ﾊ i ヽ / ゝ! ﾉ| ! !::__!::ノ ´ ￣ i::.i ｜! ＼ .| .:i i :i i |´ 一 ｰ ｀!､ﾊ:! ｀ヽi 从 i i | ニﾆﾐ .ﾆニ !:::::| . | ＹﾊｉﾊN {r::ﾘ｀ ´{r::ﾘ '::::N . | ヽゝ ﾟ´´ ｀ ﾟﾊ!｀ だ、だからそれは、親父殿っ！ . |∧ Ⅵ! ′ ,':::| ｊ/∧ _!::｝ 、 ⊂' ..ｲ:::::| こんな小娘一人慮っているようでは、 ///∧´ ∨ ｀ ,.... ィ´ﾞY:::::| 篠村家の当主としての面目が…！ . /////∧ ヽ {ﾄ､∧ |::::::! ,＜￣￣∧ } ｀ヽ ＞''} {￣｀ヽ . / ｀ヽ:::::::::Y´ヽ i´｀∨::::∧ / ∨:::::| .:: ! i .:.: !::::/ i . . 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ, ／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i' ｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./ だから、そういう気遣いは無用だと言っている。 '‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i お前こそ、嫌なものを嫌とも言えずに i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 篠村家を支えられるつもりだったのか？ . ヽ￣ L､ i 〈-'´ ヽ. __,,...._ / i,‐z, ヽ - / _,.‐'´｀>､_ 篠村家を支えたいのなら、まずは一人前になれ。 ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_ 一人前の女性になって、一人前の妻になり、 ┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐- 立派な家庭を作ってみせてから篠村家のことを考えろ。 _,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.: ,r'´ ｨ'´ i／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / / / ﾊ | | ﾞ,. | ｜ l il |ﾚ|___ |l| | | . ;L┴r"￣ ´ ￣ `ゞ!'‐ ､| ! . ´ `-{ ,r '"￣｀ } , /| ' _,,;ﾆ= ､ / , / / l | ノ, |lﾟr| / / / / /,r,二 ﾉ ゞ-´ ﾝ/,ｲノ}/ ｈ ,r´ r')ﾉ お、親父殿！ しかしそれでは！ ヽ u. r '^ ／ ﾞ, ７ ´| 篠村家の者や、関係者支援者の方々が つ ∧ l | 到底納得などなさらないのでは…！ 丶 , // ,! . !､ , ' /⌒〈 . | l t‐ r≦､、 / ,! . | l |ヽ| |! / ./ ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l､ r': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::i` l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l! ''l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ 'l:!i: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::r' ﾘlヾ: : : : : : : : : : : : : : : ::::::r' …だからそれは、お前が気にすることではない。 l!ｿヾ: : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ 子供は親を、家を食い物にして大きくなるものだ。 l ヾ: : : : : : : : : : :::;;ソ l i ｀゛ﾞ`'_,,二ニﾆ-ﾄ､ ﾞl i _,,-‐'',, -‐ ''' ´￣｀`ヽ ﾞ}二r'' ´;;;;;;;;;;;;;;;;＿,,,,,,＿;;;ヽ （…いいな、これで？） ､‐-'´;;;;__,,, -‐ ''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __/, -‐';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __,-'＜,,__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,,,,----====^~~~^'''=-,, ／;:::::::::::::::::::::;::::::;:;;;,-=~~^^＼. ／;;:;:::::;::::::::::::::::::::::／ ＿＿＞、 /彡;;;;::::::::::::::::::;;:;／ ,,,-~;;;;::::::::::;::;:;ヾゝ /彡;;;;;:::::::::::::::::::;/ ／;;:;::::::::::::::::::;:::::::::::::ヽ i彡;;;;;::::::::::::::::::/ ／;;;;;:::::::::::::::;::::::::::::;:;:;::::;::l ／;;;;:;;;;;::::::::::::::::,,,| ／;;::::::::::::::::::::::::::;丿;:::::;:::::::::| |ﾐ;;;;L;:;:;:;|;;;;;::::／~ヽﾐ;;::;／ノ＿,,,ノ;ﾉ;/;/;;/:;;:;:::::l ┌^i／;;;;;:;/ﾐ;;;;::::| /」 iﾉﾉ/-~^^~,＿ ノ丿ノ/:::/::/ |;;;;,i|─;ﾉ＼彡;;;;| i ヽ " ＿,,` ／ノﾉ／ /^~/~;;;;/" 》;;:/^~ヽ iﾟ/ ／ |ﾐ;;;;,-;;;;) >:/ | ┌V;;::::;/ (,;/ ヽ ＿,--' |;;〆;:;;;i ,,/,＿＿ ＼ .ゝ （ な あ 、お 前 … ） i;:;/::::ノ ／~;^;;;:::::::~=--,, |-,~^-"~ >;i~;;;)／;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::~ヽ-,,＿ j;;;Y;／;;;;(二,,ヽ,,;;:::::::::::::::::::::::::::::＼ー＝フー,-.、 >;;;/::::::::::::::::::-,,,,=-n,;;;:::::::::::::::::::;::::＼／／. /|;;;;;)-、 (;;;;|彡;;;:::::::::::::::::~=-,,ヾ;:;:;:;:::::::::::::::;／ / ./ /'i=ーL、 | |彡;;;;;::::::::::::::::::::::::ヾ ;:;::::;:::::::::::/ " / i⊂,,, ） | i|,jjj;;;:::::::::::::::::::::::::::::::| lk;;;::::::::::::| / ／ /;;;;ヾ彡;;;;;::::::::::::::::::::::::::i |;ﾐ;:;:::::::::|i .l::l ／ ノ;;;;;;;ゝ＼ﾐ:;;::;::::::::::::::::::::::::ヽヾｿ;::;::::::| ,,|::i l ﾉﾉｿ/ii ヽ彡jj::::;;;;;;;:::::::::::::::)i|ﾐ;:;:;::::::| ./:::/ | "" ヽjkl;;;::::::::::::::::::::::::/il;:;::::／ ./;;;/ .| ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . / /´ i !｀ヽﾄ､ . ,ﾍ ,' i ! ! | |i |ﾊ i ヽ / ゝ! ﾉ| ! !::__!::ノ ´ ￣ i::.i ｜! ＼ .| .:i i :i i |´ 一 ｰ ｀!､ﾊ:! ｀ヽi 从 i i | ニﾆﾐ .ﾆニ !:::::| . | ＹﾊｉﾊN {r::ﾘ｀ ´{r::ﾘ '::::N お、親父殿っ…！ それでは… . | ヽゝ ﾟ´´ ｀ ﾟﾊ!｀ . |∧ Ⅵ! ′ ,':::| ｊ/∧ _!::｝ 、 ⊂' ..ｲ:::::| （わらわのために？） ///∧´ ∨ ｀ ,.... ィ´ﾞY:::::| . /////∧ ヽ {ﾄ､∧ |::::::! （まさか、父上様…） ,＜￣￣∧ } ｀ヽ ＞''} {￣｀ヽ . / ｀ヽ:::::::::Y´ヽ i´｀∨::::∧ / ∨:::::| .:: ! i .:.: !::::/ i ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l､ r': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::i` l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::l! ''l; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ 'l:!i: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::r' ﾘlヾ: : : : : : : : : : : : : : : ::::::r' l!ｿヾ: : : : : : : : : : : : : ::::::ｿ l ヾ: : : : : : : : : : :::;;ソ …何度も言わん、あとは自分で考えろ。 l i ｀゛ﾞ`'_,,二ニﾆ-ﾄ､ ﾞl i _,,-‐'',, -‐ ''' ´￣｀`ヽ ではいくぞ、美弥子。 ﾞ}二r'' ´;;;;;;;;;;;;;;;;＿,,,,,,＿;;;ヽ ､‐-'´;;;;__,,, -‐ ''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __/, -‐';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ __,-'＜,,__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ //／´7 :/.:∧ . :｀ヽ. i:. ', ,〃´/ .′ , .:/.:/ ハ: . :Y:. : :. . iV ′ ' ｲ / .:{.:/ ′ !:. . :|:. i | i . l′ 〃ｲ { . : /{ l:. i: :|:. l | .:| _ . j ｲ . :ﾊ.:∧: .__ﾊ/ L:. _ : : l: :|:. ' .′ .:「 . '/i .:ハ′´ ′ ｀ヾ:.:|:. i ｲ . :|_ ハ! . :_ノ _＿, ー- - }:. | ; ﾄ: . :| .:.:}ﾊ∧ :. :. __ __ |:. . ; ｨﾊ} i :{ （父上様がわらわのために、そこまで…） . И.:.:.:.:.:. ,ｨ=ｬミ:､ 'イ示夾厂| ,ｲ: :/}う ﾉ :. ﾊ . 八.:.:.:.:.jﾊ ｒうｚｿ` cゞ一'ｔ） ﾚ厶' ｘく ヾ:ハ （そこまで仰ってくれたというのか…？！） V´}':.圦 ´ r彡 ∧ Ⅵ:! ！.:ﾄ:ヽ ′ /:. :._ /.:._ﾄﾐ:. ヾ:. Y:.{:廴>､ .: У´ Y´:.:.:.:ｰ=ミ:i }:._彡{ ｀ヽ、 ｀￣ ｀ ／ .′ .′.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ、 （…ならば…） 「￣.:.:.:.:〉 } ＞ ､ _ .． ´ } ' /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:．-ﾐｘ ∧.:.:.:.:.:.:.{ 《 Т ﾉ }.:.:.:.:.:.:.;． ´ ‘， : ∨.:.:.:.:.ﾄ､ }｀ヽ､ 〉 ,{ /.:.:./.:./ ', i V.:.:.:.:i! `ｰ{ ` ,.． ´├…1:.:.ｲ.:./ :. . :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ / / . / / / ＿ / . /￣ ￣ヽ､ ./ ＿ -‐- _ / ', / _ -‐ ー _ ﾄ,─--.....、 ! / / ＿＿,,, ｘ-‐' ::::::ヘ Y / _∠／ ／ :::::::::Y j .（￣ ／ :::::::|ﾍ} | ｰｧ､一､- ､ _ / ,＿:::..... :::::::|;;;} ､_ﾉ ＼ j＼_）ー-- ｨ ／ ヽ、 :::::ﾚ …ｷﾞｭーｯ！ ｀~ / 人 ヽ ::::::| `ｰ' .| ﾍ. ::::| | ﾊ ::j | ﾊ::....:ﾉ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ , --――- _ . イ: : : -――- ､: : : ｀`丶、 . ／: :∠ -――- ､ ｀ ＜ ｌ: : ｀ 、 ／: :／: : : : : :./: : : : :｀丶､ ｀ｌ: : : : : ＼ . /: :／: : : : : : //: : : : : : : : : :＼|: : : : : :ｌ: :ヽ /:／: : : : :./: ://: : : : : /: :ｌ: : : : :|: : : : : :|: : : ', . /:/: : :/: : :/: :///: :. : :.ｲ: : ll: : :.| :|: : : : : :|: : : :.', /:/ｲ: :/''"￣￣ ￣＼/ |: : ||: :.:.|: |: : : : : :|: : : : } ｲ/ └ｒ' ｀ヽ _,.＞' L: :/: |: : : : : :|: : : : ｌ |: : : :| ＿ ｀ヽl : : : : : |: : : : ｌｌ |: :. :.ｌｌ '"7ﾇｚﾐ 〉: : : : :l: : : :/ ﾚ___」.}o弋_cﾉ -テﾓ=ｚ、 ,': : : : : l: : : ,' （…お言葉に、甘えさせていただこうかの？） . ﾟ| ｀" 弋ﾟｃンo /: : : : :/l: : : ｌ: ｌ . ｌ "" , ,, ,, ｀゛¨ ﾟ/: : :,イ::|: : : ',, （ふふふふふっ…） ', u 〃―" ,ﾉ:::ｌ: : : :ヽ . 人 ､ __ -ｒ '": : :ﾊ: : : : :＼ …ﾆﾝﾏﾘ ｆ: :.> 、 ／ ｊ＿: : /__ゝ＿: : : ＼ |: / ＼ / ∨::::::::::::/￣｀ヽ ﾚ' /:::ト―ｒ‐＜ / /::::::::::: / ｌ ｌ::::.| | ヽ / /::::::::::::: ｌ | |ｒ‐| | / /:::::::::::::::::| . ,r‐'''"ﾞ￣￣￣｀ﾞﾞﾞ''-､ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ, i′ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ,,,,l,,、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,| i'":.:.:! ｀''ｰ...._ ___,,,r‐'. |''''ｰ､ ｌ:.:.:.:.:.:.!、 ｀￣ﾞ''"￣ _r´.::.:.:.,! ヽ、:.:.:..｀'''-..,,＿_______,,,....r-'´.:.:.:.:.:.:/ ｌ:::r'''ヽ:;;::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;_;:;;／ ヽ!λ´ ｀ヽ‐----‐i'ｰ'''iﾞﾞ~´ ,,! ヽ､ ｀'ｰ--‐'´￣､｀"~´l …なにをしている、急ぐぞ美弥子。 └|､ , l l ,r| ｀､ ./ この件の後始末をしっかりつけねば _/|＼ ｀ヽ '"´￣ /;''''ｰ-､,,,, お前は本当に嫁き遅れになりかねん。 ,／.;;;;| ＼ ＼ ｀ /;;;;＼;;;;;;;;;;;;｀丶 _／;;l;;;;;;;;;;;ト、 ｀''''--､｀ｰ ‐‐‐ィ´l;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ _／;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;! ｀-､、 ｀ﾞ￣｀ｒ´゛ﾞﾞ|;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;ヽ ただでさえ、やれじゃじゃ馬だ ;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;ト--、 ￣｀''―／ ｀ヽ￣｀'-､／;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;l 男勝りだと評判なのだからな。 ;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;＼ ￣｀‐--/ |､ ヽ-┐;;;;;;!;;;;;;;;;;l ;;;;;;;;;;;;;;;;;ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼, ./ ｌ ヽ .｀ヽ;;;;;;;!;;;;;;;;;;l ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀'-､ i゛ ! ゝ ,,,..ﾉ;;;;;;;;ｌ;;;;;;;;;;l ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ＿;;;;;;;;;;;;;;/ /;;/;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;l ;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;´;;;;;;;;/;;;;;;;;;;| ,l／;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;.l ;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;| /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;.l , '´ ／ / / へ. ＼ ` . /,／ ′/ / / /' ＼ ! ＼ // / /i!/ ,ｲ | `i '． // _/!__/ L___ //｜!! ⅰ /イ `^′ヽ!! / ’ ' .::i ￣ ` . ＼ | V | ! | ::::| __､_- ､ ￣ ヽ ヽ.! ′ | ! | ::::| rぅﾊ .-___ | / , | / ,′ | ::::| 。込ﾝ ' て:rヾ V′ ,ﾚ /___ノ| ふふふふ… 何を仰るか、親父殿！ 从.ｲ :::::::. r' 少。 / / ::i:i / ..:/ | 美弥子はまだまだ往生せんわ！ ! ' :::::::::: / / :!从ﾊ .:::/ _.ノ 'ｰ'7^ク/ .::::::/ ￣ 人 ` ＿ ー .イ :::::/ . .::::＼ イ:了 ｜ .::/ （ ― そ う … ） !::::/:::::＼ _ .． ´ ｲ ! ! ::ｲ i ::i!:::::::::i:::丁 ¨＼ ／ `ｰ! ! !::! ｜:i!:::::::::i:ノ ｲﾚ'´ ｲ ! !::| ！:ハ:／_ ..イ´￣ ／ | !::ﾊ !::|／'´ _j､__...．-＜:..:ヽ. | ! | ﾚ' ＜: : : : : : : : : : : : | | ! ￤ . :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ ／ / -‐ - ヽ Ｙ l. / /l_ﾘ｀l l ヽ くヽ!| | レ┘ ｀l_ !! l 〉! ﾘl.ﾋﾒ｀ ´ｒｬ'/ ! . |._ゞ､ __ /W'! ／ .Ｙ （__ﾉ, ｲ ! / l i/｀ ､| | ! . / l. l !. l::::l. ｌ l . /､ !. l ﾄ'::::/! l ! ﾉ: ::´l. l l !::/´.! | ! _,.. . -'｀::'::::::::::ｌ l l !ﾉ ,! | l ,. ´,= ､::::::::::::::::::::::::l. ! ! ! ,'.l !l ! ／ ,' , ヽ::::::::::::::;;:'':! ',l. | l. l !! | ＿＿＿_ ／- ､_l´ ,' ヽ:;;::::''::::::::::!. ',ﾉ ',ｌﾉ | ／ u. ＼ 〃＼ ,' /:::::::::::::／ ', lヽ ',. | . ／ ヽ、 _ノ ＼ ゝ //::::::::ﾉ´_,. -_ ' , ｌ ヽ ヽ. ! ／ （●） （●） ＼ ヽ/ ～レ'‐'´ ｀ ､ ', ヽ ヽﾉ | （__人__） | /)/）／） ＼ヽ _ ＼ ｀､‐--､ ... ,. ‐ ＼ ⌒´ ／ 「//／／..｀ Ｙ _ ､ﾆ､ ―'⌒ -‐'´ γ⌒ ⌒￣￣'￣´ （___ ﾉ ｀ ￣ .ｘ ヽ i j _＿＿､＿_,ノ--ｰ' --―‐ ' ヽ､ l /′ /つゝ､,,! }} ｛〈〈〈,ゞ,ｿ 〈 （ 熱 い 心 と ｀￣／ ＼ ／ ／´`＼ ＼ ! く´ ＼ ﾍ ＼ ＼ ヽ ﾍ 真 直 ぐ な ま な ざ し の … ） (´____＿___ノ ヽ ヘ ｀￣ ￣ ∨__＿___｀) / / ヽ / /..､ ヾ 〃 i i ノ{:;:;:;:} ｉｉ 〃 i i ﾞ´ { ゞ'" ﾂ ／ ｉ （ と び っ き り の い い 男 を … ） /｀ ゝ ´ ／ / i ヽ Ｕ ／ / i } 三 ,..／ ＼＿＿＿_ノ "＿＿＿＿ ｲへ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ . :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ | : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : / / .!: : : : : : : / ｉ |: : : : N: : : : : :ハ | : : : : : :!: : : : : : :/: : : : : / / レ--‐―┘ ! |: : : : ! !: : : : : !: :! ＿＿＿＿!: : : : : :|: : : : : : :|レ-―' ハ: : : | ｉ: : : : : !: :| ＼ |: : : : : :|: : : : : : :| ＼ ＼| |: : : : : !: :| ＼＿,／! : : : : :ｉ: : : : : : :| ヽ !: : : : :.!: :! ',: : : : : |: : : : : : :! ／ ＼: : | !:! |: : : : :.| : : : |: : | -=弋ぅト ､ ヽ /: :＼N | |: : : :/ |: : :.|从! んf:::::::}ﾄヽ ,.. /: : : : : :い ,': : : :.{ |: : ::| Vに辷ｿ ,. rヤテト､ /: : : : : : :.!: ! /: : : : ::＼ ＼ | {ﾊ::::r'ｿ / : : : : : : : :|: | /: : : : !: : :|＼ :::::::::::::::: `' マ ∧: : :!: : : : : |リ /: : : : ::/: : /: : ｀Tヽ :::::::::::::::: /: : ∨|: : ﾊ: / /: : : : : /: : :/: : : : :| 、 " /: : : : : |＼| V ―＜`ｰ―‐' ∧: : : : :.| ` ｰ-―‐ ､__,. /: : : : : : :! ﾏﾍ: : : : :/ ∨:＿｣ 、 ノ: : : : : : : :.! ﾏﾍｰ‐' V ! ＼ ,. :＜: : : : :.!: : : : :| ﾏﾍ V | ｀ ､ _＿ ,. .:＜: :|＼: : : : : :.!: : : : :! ﾏﾍ | | ／ ＼／Y ＼: : : :!: : : : :| ﾏﾍ | | / | | ∨: !: : : : :| :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･ :.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:.*･゜ﾟ･*:.｡ （ 父 上 様 に 負 け ぬ ほ ど の い い 男 を 捕 ま え て く る ま で は な ！ ） . . 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ, ／ ,:.:.:.ｨ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i i : :.i: ｀`'‐､:.:.:.:.:.: i' ｀'ﾍ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./ '‐<＞- ､,_r'"ﾟ´~｀iﾟ i' f /:.i i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 . ヽ￣ L､ i 〈-'´ ヽ. __,,...-‐' / i,‐z, ヽ - / _,.‐'´｀>､_ ヽ. __,.. - '-‐'_,.､‐'´:::::.:.:ヽ_ ┌'｀]'"´~__,,.‐'´::::::::::::::::::::::::::..｀`'''‐‐- _,,..､-‐'~'‐t-‐ 彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.: ┏┓ ,r'´ ｨ'´ i／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 篠村 精一郎 ┃ ┃ ムスカ大佐/天空の城ラピュタ ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ ／,∠ -―- ．._ ＼ ＼ ／／ , ／ ヘ ＼ ＼ , ' / / / / / ＼ / / 厶⊥」..._// / ﾘ ∨ i 厶ｲ / ヽ ｀ ＼,ｲ ! / | ｜ { __、 __ ＼ | ｉ / , ｜ j/j/l ｲﾊﾞ ｀ 乢/ / ,′ ,' tkﾉ 丐=ミ / // / ｛k.ﾉハ/ // /ー┐ | ' `¨ z,彡kj/} /ー‐┘ 八 ､ __ - ソ ,′ / >、 ／￣匚彡 ｜ ┏┓ / ／／`'ｰr―ｧ' ´ イ ｜ ┏┓ ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛ ┃ 篠村 美弥子 ┃ ┃ ナギ/かんなぎ ┃ ┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓ ┗┛ ┗┛ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━ ━━ ・ ・ ・ 【都内某所】 ,,'"""~~''''~"-,,,,, ""' ''~'"" | ;: ﾞ::´ ""｀, ＿＿＿|＿＿＿|＿＿＿ " ""' ''''' ＿＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|｀i |￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i||:＼ |￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i||:＼:l |￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i||:＼:| 「…こんにちは、妹尾編集長」 |￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i||:＼:| |￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i||:＼:| |￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i|￣￣i||:＼:| ヾヽヽ ﾁﾁﾁﾁ… (,, ・∀・） ミ＿ノ.＿＿_ │ 赤 │ ＝│ │ │ 井 │ 「おお、いらっしゃい。 あいつに用事かい」 │ │ │ 書 │ 「はい。 いつもいつもすいません」 │ │ ＝│ 房 │ └────┘ . ＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿ ＿＿＿＿＿ || ......::::::::::::::::::|| |￣￣￣￣| || .....::::::::::|| ＿＿＿＿ |＿＿＿＿| || ....::|| |ヽ＿＿＿ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「いやいや 、その辺にいるから || ....::|| |, |[][][][][][].| |＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿ どうぞ勝手に使ってやってくれ。 || .....::::::::::|| |, |[[[[[[[[[[[[.| |. | ＝ || ＝ || ＝ || じゃあ私は用事があるから…」 ＿|| ......::::::::::::::::::||＿_|, |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ .| | .| || || || ヽ|＿＿＿___| .＼| ＝ || ＝ || ＝ || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ::::::::::::::::::::::::::::i:::::;::::::::::::::::ﾊ:| ⊂⊃ /ﾉ／.／ l:::::::::::::::i::/l::::ハ:lヽ:::::::::::::l l| l." . l:::::::::／l/ l/ .ヽ ヽ::::::::::| ｀ l ﾘ:／ ヽ:::::l ｨ´ ノ ヽl ｀ ､ ,_ ／ ／ ヽ ／ はい、それでは遠慮なく ;, ﾝ ､ ／ また鳥口さんをお借りします。 :::ヽ. , ´ ｀ ー " :::::::ヽ / :::::::::::ヽ /;::ヽ では、失礼します ― ::::::::::::::ヽ i ヽ::::::ヽ :::::::::::::::::ヽ ,,_ ｀ ヽ:::::::::: ::::::::::::::::::::ヽ ｀ }:::::::: ＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿ . . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| . . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| . . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| . . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| . . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |￣|￣| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ０ || て | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| て ﾊﾟﾀﾝ 「おお、兄さんにもよろしく ―」 | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| ( | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| . . ＼ﾊ:::.:. ＼ ,′ /.:.:.:.:.:.:.:.:.从.:.:.:.:.:/.:,′ ヽ、::八 丶 こつ .ノｲ.:.:.:.:.:.::ｲ:::::::.:.:.:/.:/ ＼ ヽ /.:.:.:／.::ﾉ::::::.:.;ノ:ノ ｽｰ … ＼ ‐＝- ノ イ:::::;;::::::::::.／´ ＼ . 'ﾞ | 从／ . r‐- ､ .＼. . _,. ´ |/ さあて 、と… . { ヽ ｀¨フ r::┤ |‐-､ _}__,｣｀二 /⌒, ／.:::::| |:::::::.＼ いっ、せー、の…！ ｛ ＿／＼{ ｛ ／ .::::／| /.::::::::::::..＼ 厂 ＼ ヽ ':::::::::/ 丿 ／..:::::::::::::::::::...ヽ ＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿ ＿＿＿＿＿ || ......::::::::::::::::::|| |￣￣￣￣| || .....::::::::::|| ＿＿＿＿ |＿＿＿＿| || ....::|| |ヽ＿＿＿ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ || ....::|| |, |[][][][][][].| |＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ｼｰﾝ… || .....::::::::::|| |, |[[[[[[[[[[[[.| |. | ＝ || ＝ || ＝ || ＿|| ......::::::::::::::::::||＿_|, |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ .| | .| || || || ヽ|＿＿＿___| .＼| ＝ || ＝ || ＝ || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .r-､ , -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／て ) , ' ／" ｀ヽ ヽ ヽ＼ .（ _ﾉ ﾌ , ' //, '/ ヽﾊ ヽ ゝ、 〈 |i 〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| ｌ``、 / ハ ヽY |i | | （ ＞） （＜） 从!」 /〃 ﾍ ヽ |i`从⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ヽ」 いやっほっほーい！ トリちゃーん！ ｉ ！ ＼ , |i从/、 (_.ノ /ﾉl 敦っちゃんが来ったぞー！！ 丶丶 _ ＞､ ）:::ヘ,､ __, イ 特ダネ持って、やって来たぞーっ！ ゝ'´- ､_ y-､:::: lヽ ｰ'´1:ｿ^＼ 〈 ￣ う::::::Vyヽ/:::::i、 ヽ トーリちゃーん、どーこーだー？！ `ー― ￢､__ノ::::::::::::::::::::::::`:> / /:::::::::::::::::::r'＾ヽ'´ _／ ,':::::::::::::::::::::::`く__ノ . てっきりやらない子だと思ってたｗ ＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿ ＿＿＿＿＿ || ......::::::::::::::::::|| |￣￣￣￣| || .....::::::::::|| ＿＿＿＿ |＿＿＿＿| || ....::|| |ヽ＿＿＿ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ || ....::|| |, |[][][][][][].| |＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ｼｰﾝ… || .....::::::::::|| |, |[[[[[[[[[[[[.| |. | ＝ || ＝ || ＝ || ＿|| ......::::::::::::::::::||＿_|, |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ .| | .| || || || ヽ|＿＿＿___| .＼| ＝ || ＝ || ＝ || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ /.::〃 .::/..::.:.:/ ! :::/ '::::.:.| ＼:.:.::.:.:.:.:.:.. :.::.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.i . /'´/.:::::: { ::.:.:/ j／ ヽ::.| ヽ:.:.::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:...:.:.:.:.:.:.:.i / ,.:::::::::::.:,:.:./─-､ ＼ ＿__ヽ:.:.:::│:.:.:.:.:.:.:.: i.:.:.:.:.:.:.:.i '::::::::::::::.∨ ,.__ ､ヽ ´ `':.:.:/| :.:.:.:.:.:.:..:.|.:.:.:.:.:. {:| . l::::: ｌ::::::.: | ,／ﾌ心 ´-ぅミ._∨ | :.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.ぃ |::::: {::::.:.: |ヾ ﾄ::::ﾟ! '::::::(_,ﾄ､｣ :.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.`ﾄ､ あ、あっれぇ～？ |:::: ∧::.:.: ! 弋::ﾉ {:::ryり丿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:. } {:::: {:::.ヽ::.ﾍ ⊂⊃ ﾞｰ-'′/.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ.:.:.:.:.:.:.: ﾘ . ＼ﾊ:::.:. ＼ ,′ /.:.:.:.:.:.:.:.:.从.:.:.:.:.:/.:,′ おっかしいなぁ… ヽ、::八 u. 丶 こつ .ノｲ.:.:.:.:.:.::ｲ:::::::.:.:.:/.:/ ＼ ヽ /.:.:.:／.::ﾉ::::::.:.;ノ:ノ ＼ ‐＝- ノ イ:::::;;::::::::::.／´ 外に出ちゃったのかな？ ＼ . 'ﾞ | 从／ . r‐- ､ .＼. . _,. ´ |/ . { ヽ ｀¨フ r::┤ |‐-､ _}__,｣｀二 /⌒, ／.:::::| |:::::::.＼ ｛ ＿／＼{ ｛ ／ .::::／| /.::::::::::::..＼ 厂 ＼ ヽ ':::::::::/ 丿 ／..:::::::::::::::::::...ヽ ｷﾀﾝｹﾞｯﾎﾟｳ 【「稀譚月報」編集者で中禅寺やらない夫の妹 中禅寺敦子】 ＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿ ＿＿＿＿＿ || ......::::::::::::::::::|| |￣￣￣￣| || .....::::::::::|| ＿＿＿＿ |＿＿＿＿| || ....::|| |ヽ＿＿＿ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「…特ダネでちゅか？！…」 || ....::|| |, |[][][][][][].| |＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿ || .....::::::::::|| |, |[[[[[[[[[[[[.| |. | ＝ || ＝ || ＝ || ＿|| ......::::::::::::::::::||＿_|, |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ .| | .| || || || 「…今行きまちゅっ！！…」 ヽ|＿＿＿___| .＼| ＝ || ＝ || ＝ || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . , -‐ '´ ￣ ｀ ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ . / / u. ヽ ヽ ､ ヽ / {_{ , ｰ- リ ヽ i i. |l i ﾙｌ ノ （● ）从 ﾄ､ﾘ …んっ？ トリちゃん、いるのかおっ？ ﾚ l ﾊ（ ●） ,､_, ⊂⊃|ノj ｿ ﾍ⊃ ｀⌒ / / どーこなーのだー…？ ﾚ' ' ゝv-､_ ,.イ／ ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、 { Ｖ:::::::::∨yヽ/:::::::::: ／⌒ ヽ / ヽ / / u /i / ,,-‐< / ヽ＿/ ﾉ ／/ (, ＿＿ _ノ / / 「わひゃああっ？！」 ／ / / / ／ / ﾊﾟｶｯ！ / / / / / Ｙ / . ／￣￣ ヽ ( ヽ: ／ ｿ丿 ﾍ｀ ; ｽﾞｻﾞｯ！ / ./^) ヽ ､',＿＿＿ ´ ＼.从_（__ ＿_／)人／ ;｀ / 〈 〈 {0} /¨`ヽ}0},〉 ／ / ヽヽ ヽ._.ノ ヽ ／ "￣￣￣￣￣￣￣￣"∪ 「ここでちゅっ！」 , -‐ '´￣￣｀ヽ､ , ' ／" ｀ヽ ヽ ヽ＼ , ' //, '/ ヽﾊ ヽ |i 〃 {_{ ＼ 三 ／ ﾘ| ｌ``、 |i | | （ ●）三（●）从!」 |i`从⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ヽ」 び、びっくりなんだおっ！ /⌒)⌒)⌒) u ｀⌒ /ﾉl /⌒)⌒)⌒) | / / /ヘ,､ __, イ (⌒)/ / / /／ どっから出てくるんだお？！ | :::::::::::(⌒)ヽ`ー'´,1ｰ:ヽゝ :::::::::::/ 何してるんだおっ？！ | ノ:::∨yヽ/:::::::::l/ ） / ヽ /::::::＼ /::::::::::::/ ／ . ／￣￣ ヽ, / ', {0} /¨`ヽ {0} ｌ ﾄｪｪｪｲ ', いやあ、スカートじゃなくて残念でちゅっ！ ﾉ ｀ー'′ ', /,, -ー ､ , -‐ ､ ところで特ダネってなんでちゅか？！ （ , -‐ '" ) `;ー" ` ー- -ー;'" l l _ , ‐ ' ゛￣゛ヽ, , '゛ ） ＼＼ ,ノ!,' ＠＼ /＼ _,.イ ＿＿ ,,.. --─- ノ゛!,/ ,' / ＼ ─┼─ | ￣゛'i; ノ゛!,!゛ ゛i, ノ ＼ ＼. ＼ ノ ＿＿| オォ ン ゛'゛ ,!V ,゛゛-‐ '´￣￣｀ヽ､ !!.,i ノ゛,／ ／ "__ﾉし ＼ | ./ .／ ! !_!_ ,'゛ / /, '/ 了厂 ｌ ヽﾊ ｀゛''‐、 ＼ | / ／ ! .!_! ,゛ 〃 {_{ ｿ 彡 ﾘ ｌ│ i|ヽ ──－‐‐‐ ・ ｵｼﾄｰ！ 「うっへえーーーっ！！」 i..i'i ,゛ ﾚ !小ｌ 八 从 |、) ／ / | ＼ ゛.. ', ! ﾚ从 〃 // ∨| ﾉ ／ / | ＼ '!,', ! ∨ , 川 j ノ ／ / |∴・. ＼ ' , ',, ﾙ 川, イ ! ｲ ./ / .∵.|：・∴・ ＼ ＼ ' ., ／ ⌒ヽ / / ∴．|∵' ・∵ ＼ / 敦子 :::i ＼/ / :::| ＼／| ::| 「赤井書房記者撲殺事件だおっ！！！」 （＠） | | | | ／／ | | ／／ | |＿＿＿＿＿_/ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ | ＼ ＼ （） | ／￣￣￣￣￣￣￣|￣| /¨`ヽ |￣￣￣ | / | | /¨`ヽ u | | | | | ヽ._.ノ | …ﾍﾟﾗｰﾘ か、軽い冗談でちゅのに… | | | | {0}, {0} / | | ＼ ＼ / なにするんでちゅか… | | ￣＼_ _） | | ￣ | | | | | | . , ' ´￣￣￣｀ヽ､ ／ ／"" ｀ヽヽ ＼ // ﾉ Ｌ ヽﾊ ､ヽ 〃 ⌒ ＼ ／ ,ﾘ| ｌ |i| 何言ってるんだおっ！！ ﾚ小ｌ （ ●） （● ） 从 |i| ﾚＶ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃|ﾉ せーっかく兄貴の頼みで、ネタ持ってきてやったんだから！ ヽゝ、 |::::::| j / | ｳ ﾁ ヘ,､l;;;;;;l, イ .l!| ! ちゃんと聞かなかったら、稀譚月報でひとりじめしちゃうおっ！！ ｒヽヽ:::::|ヽ ー ´,1ｰ::::ヽ、|i ／ i::::::::::∨yヽ/::::::ヽ !l ヽi （ 丶- 、::ヽ／::::::::::::しＥ | ドン `ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ < ﾚY^Ｖ^ヽ .人 . ／￣￣ ヽ ｀Ｙ´ ./^) ＼ /', 〈 〈 {0} /¨`ヽ}0 } ｷﾘｯ！ ヽヽ ヽ._.ノ | むっ！ お師匠の指示でちゅか！？ | | ﾉ | ということはもしや、あの件でちゅかっ？！ ＼ ／ ￣￣￣￣ -‐ '´￣￣｀ヽ､ 人 ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ ｀Ｙ´ ／￣| //, '/ ヽﾊ ､ ヽ ｜ ::｜ .〃 {_{ ヽ ／ ﾘ| ｌ │ i| ﾋﾞｼｯ！ とーうぜんだおっ！ ｜ ::｜ ﾚ!小ｌ（ ●） （＜）从 |、i| ,― ＼ ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ/ | ＿＿_） ::｜ ヽ、 ゝ._） j /／ トリちゃんお待ちかねの… | ＿＿_） ::｜ ヘ,､ __, イ／ | ＿＿_） ::｜ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、 ヽ＿＿）＿／ .{ Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1 . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／::::::::::::::::/::::::::::::::::／´:::::::::／::／::::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::::!::::::::::l ＼ ＼ ::::::::/´i::／::::::::::::／::::::,,,､,／:::::::＼,,∧:::::l::::::::,':::::::::::::::: ﾉ:::::::::;! ≡=─ ＼ ＼ :::::/ ::::!/::／/:::::::::／ /::::::::::／´ ∨/::::i:::::/::::::::::::::::/i:::::::::/ . ＼ ＼ :::::｀::::::／ ./::::::／ /::::／,"￣ゞ"ﾒ:::::::!::/::::::::::::::::/ ｌ:::::/ ≡=─ . ＼ ＼ :::／／ /::／ /／ /;）/:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/ ≡=─ . ＼ ＼ /／'., ' , ∨ / ､/ｿ/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/ ≡=─ . . ＼ / ゝ /::／i //:::/ /:／ / ﾍ U ／´ ',/／／´ ≡=─ . U '､ __ _ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 、 ヽ、_ゝ ／ ´ ──────────────── ;;', ／｀ ､ , ′ 匚＿＿＿＿＿＿＿＿コ ;;;;', ／ ｀` ､ , " ──────────────── ;;;;;ヾi `´ ;;;;;＼＼ ;;;;;;;;;;;＼＼ ;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . 「 櫻 井 哲 哉 の 消 息 の 情 報 だ お っ ！ ！ 」 . ＼ ￤ / ＼ ￤ / ／￣￣ ヽ, / ', / ＼ ﾉ//, {0} /¨`ヽ {0} ,ﾐヽ / ＼ ／ く ｌ ﾄｪｪｪｲ ', ゝ ＼ おおっ、待ちかねたでちゅよ！ ／ ／⌒ ﾘ ｀ー'′ ' ⌒＼ ＼ ( ￣￣⌒ ⌒￣ ＿) 間違いのない情報でちゅかっ？！ ｀￣￣｀ヽ /´￣ | | _, /'´￣￣｀ヽ､ ／ ' ,〃" ｀ヽ､ ヽ＼ / ﾉ / ｿ/ ＼,ヾ ヽ |i ﾚ ,ﾘ ＼ ／ ﾘｿ ,i| .|i !.| ,从（●） （●）i'|从 …それが、まだはっきりとはわからないんだおっ。 Ｙiｿ⊂⊃ ' ⊂⊃ﾘ だからこそトリちゃんの出番なんだおっ！ 'ﾚﾉﾚ, ⌒ ／!′ ﾘiソ) ｰ ィ´ いつもどおりに… ｒ ヽヽ::::::|ヽ ,1ｰ:::::ヽ、 { Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1 ,r== - /'´ ヽ、 | ヽ | ﾍ ｽﾞﾋﾞｼ！ Ｖ t ヽ ! ヽ | 「カメラマン兼荷物もち兼突撃隊長役！ . /ヽ ∧ . ｒ'⌒ ' ＼ よろしく頼むおっ！！」 . | ヽ ＼ 丿 ＜＼ | l （ ､ ィ_.ﾉ | / ＼ /´ l ＼ ｀＼ ｀ー{, -―｀ ＼ ｀ ー ｀ｰ ´ . ,,.-‐─-:..､ ／ ;;;;;;;;;;ヽ ＋ * / ;;;;;;;;;;;;;、 * ＋ l .;;;;;;;;;;;;ヽ + + {0}/¨`ヽ{0} ;;;.;;;;;ヽ ヽ._.ノ i;;;;;;;;ヽ、 ｀ー'′ ;;;;;;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ､_ ／) ヽ､;;;／;;l;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-､ 合点承知でちゅっ！ ＿ / :/ |;;;; /;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ、 特ダネの為なら体張りまちゅよ！！ ノヾ `‐-" ｌ , -‐"i /;;;ノ;;;;;;;／;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞヽ, ﾉヽ | ／ .ヽ!;;:／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li l , :l / , ;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ いつもながら、ネタ提供感謝でちゅっ！ ( ヽノ .i i; ;l ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ､ ＼l/_,-‐ ､:;| :;＼,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ､i ＼i;;;;;:)）;| ;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐､;;;;;;;;;;/ ＼ ＼´）;;| ;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;i （（ (ヽ三/) , /'´￣￣｀ ｰ- (ヽ三/) ）） (((i ) ／ 〃" ｀ヽ､ ＼ヽ( i))) へっへー、お互いさんだおっ！ ／ / / ﾊ/ ＼ﾊﾍﾍ ＼ そっちこそ、式場の事件では （ |i │ ｌ |ﾘ ⌒ ⌒}_}ハヽ ） 写真とネタ提供ありがとさんだおっ！ ヽ |i｜ 从（ ●） （●）ｌ小N / ヽ （| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ノ / 櫻井次官逮捕の瞬間なんて ヽ V j （|||ノ ﾉ/ ノ 大手だったら大金で買ってくれるお！ ｀ヽ ヘ,､__, イ - '´ ヽノ ／￣￣ ヽ, / ', {0} /¨`ヽ {0} ｌ ﾄｪｪｪｲ ', それこそお互いさんでちゅ！ ﾉ ｀ー'′ ', いま用意してきまちゅ、すぐ出まちゅよ！ /,, -ー ､ , -‐ ､ （ , -‐ '" ) `;ー" ` ー- -ー;'" 特別号の編集は後回しでちゅ！ l l . -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ＼ 、／ ﾘ|ｌ │ i| ﾚ!小ｌ（ ●） （●）.从 |、i| …んおっ？ 特別号の編集かおっ？ ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |.ノ ヽ、 ゝ._） j / ｒ "ヽ ∩ノ ⊃イヽ、 床下でやってたのはそれなのかお？？？ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／ ＿＿| | ＼ ／ ＿＿＿ ／ ／￣￣ ヽ, / ', {0} /¨`ヽ {0} ｌ ﾄｪｪｪｲ ', その通りでちゅっ！ 暗室にこもって不眠不休で編集でちゅ！ ﾉ ｀ー'′ ', /,, -ー ､ , -‐ ､ お師匠にはもう伝えたことでちゅけど、 （ , -‐ '" ) 櫻井哲哉の取り巻き連中を見つけ出したんでちゅよ！ `;ー" ` ー- -ー;'" l l -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ＼ ⌒ ﾘ| ｌ │ i| ﾚ!小ｌ（●） （●） 从 |、i| ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ / ヽ、 ゝ._） j /／ __...ｒｒ‐｀i - i´‐ｒｒ-､ おおっ！ でかしたんだおトリちゃん！ /｀´｀Y´:.:.:.// {､ ,} i !!:.:ヽ (´ }i:.:.:.| i |'⌒Y .ﾉﾉ|:.:j.:.:＼ ｀i |／.:|o｀ニ{ ,'ﾆﾆ´o !ヽ.:.ﾉ:.:.＼ あの女の敵どもを探し出したのかおっ？！ . | ,'.:.:.:.:.:￣ヽ＞＜ﾉ￣￣:.:.:.Ｙ.:.:.:.:/｀ヽ . | .{.:.::::::::::::.:.:.:.Ｙ＾Ｙ.:.:.:::::::::.:.:.:.!:.:.:, ' /ヽ. . | ヽ::::::::::::::::::ﾉ !:::::::::::::::::::人´ ／ / ! j>､::::::／ .!::::::::::::ｒ ´ ｀ﾞ/ ,′ ヽ / }:.i:.＼ ノ.:.:::ｉ:.:.:.!. / / . ｀¨ .／:.ﾉ:.:.:.:.´:.:.:.:.:.:.〉:.:.i / , ' ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ /:::::::::::::ﾊベⅣレ'＾ ﾐ=-:::::::::| /::::::::::::厂 ⊂ﾆ⊃ ミヽ:::::::::ア ／ :::::::::::::| 〃,,＿ ∨⌒Ｖ ＜.＿::_;::::::::ﾊ ⊂ﾆ⊃ '/托い ∨＾ｌ / ::::/| :', /ﾞ赱ハ ¨¨ .!ﾊ | |:::::/: |::∧ '¨ | :::::::::::::: |ノ | ｲﾔｰﾝ l／ |/:::ﾍ :::::::::::| :::::::::::::::::: |ィハ ∨ `、::::::: ＼ r ● ,∨ ヽ● / :| ＼ ▲▲ ィ1 / |_ ヽ、-< ～ / ／ヽ `ﾄ-▼‐＜ /_／ ｛ ／| r＜￣ 人_ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「そうでちゅ！ あの連中は結局、櫻井家の息がかかったオカマバーにいたんでちゅ！ ﾎﾞﾝ ｲﾜ …盆ちゃんと岩さんが教えてくれたんでちゅよ！」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ! |', _､--､_ 、 _,,. -!';;='-z,-i,:l _;;､ _', ,' ､ ヽ ‐､ ヽ ヽ '､'､_ i､!｀ ｀` ￣ ´ '.〈-'´ ｀´N l l ﾄ, ト､ ﾄ､ ヽ i ､ l . ヾｰ `''ヽ'｀ _,._ヽ _ / | ヽ ヾヽ＿ヾヽ､ ヽ｀ヽヽヽ ヽ ヾ `''i ､ l _,,_ , _⊂ﾆ⊃ |.!,ヽ ﾀﾞﾒｰﾝ | | ⊂ﾆ⊃ ｀`‐- ⊂ﾆ⊃ヽ ', ミ `i´)､'､'-‐⊂ﾆ⊃ ´ "´r'i',;'';l'' .!､)|.| | l l' 上'ヱ` イラ〒,ハヽ l ヾ` . | l (',', '_''l;,r';!` ` ￣´ lﾉ,:'ﾉ l .l ヽ , ´￣ ''' ,ｲ ヽヽﾍ `‐.､-! ￣ .:l !'i´ | .l ヽ ヽ. ● ! ● ∧! ∨! ｀'', ::| ,' | ﾊﾞｶｰﾝ ｌ | ヽ ヽ ､_▲▲ , ,ｲノﾍl ｀ヾ ﾄ:､ ● 、_▲▲,,.,. ,●,.ｲ‐'--: ､_ ! ヽ ヾ`ヽ ▼￣ , ／ ﾄ--ヘ ,..-!/l ｀'､､ ｀ー▼.'´ ／ |--,'‐,`;. .), ｀ヽ i ヽト'''|｀ヽ､ , -'＝|ヽ ヽ i´':､__ .`'｀'!,,,｀';;､ '''' .／==＝"-'_ﾞri‐'´! ｀ヽﾄ, j. |::::いヽ-r::',ィ::::::::::|__ﾄ､＿_,, -'ヽ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . そうだったらある意味誠より幸せじゃないかと思う -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ＼ ／ ﾘ| ｌ │ i| ﾚ!小ｌ（ ー） （ー）从 |、i| ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ/ ヽ、 ゝ._） j /／ ﾀﾞﾝｻｰ ／）,､ ヘ,､ __, イ／ …盆ちゃんって、前に一緒に取材したあの舞踏家の人かお？ { ｀ } ｒヽiヽ__ ',1ｰｒヽ、 さっすがトリちゃん、たいした行動力だおっ！ ＼ , ＼' ノ:::VyＶ':／｀ヽ） ｀ヽ ＼::::::::::／ / それじゃ、さっそく突撃だおっ！ {:ヽ ＼／ ／ 特別号をとびっきり豪華にしてやるおっ！ ゝ:::＼ ' ｲ:l `ヽ::::`-:rf'"::::{、 |:::::::::::::::::::::::ヽ / lヽ:;;::::::::::::::::/ヽ { | ー‐‐'´ ヽ ｀´| '; '; ゝ ／￣ ヽ, / ', 0｝/¨`ヽ {0} i ヽ._.イｌ ', ﾀﾞｯ！ _ril ' ﾍ_/ﾉ ; うへぇ、言うに及ばずでちゅっ！ l_!!! ,､ ,..-ヽ ,,.. ' ノ｀丶--'ー--､ -―--､ . それじゃ、ちょっと待っててくだちゃい！ | ! !_!|i::::::::::｀´ｰ''´:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::,..､::｀ 今から用意してきまちゅっ！！ .! ', ,|!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ／---‐'´｀＼ !､_,ｲ:::ヽ:::::::::::::::::::::::JJ:::::／::| ',::::::',::::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::l ',:::::::',::::! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::,! 覚悟するでちゅよ、櫻井哲哉！ ',:::::::::::| ',::::::::::::::::::::::::::::/| 一度シッポを掴んだら放さないでちゅ～！ ヽ_ ノ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::! , -‐ '´￣￣｀ヽ､ , ' ／" ｀ヽ ヽ ヽ＼ , ' //, '/ ヽﾊ ヽ ／) |i 〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| ｌ``、 ／ < |i | | （ ＞） （＜） 从!」 ﾉ ｿ〉 |i`从⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ヽ」 ／ ｒ ' |i从/、 (_.ノ /ﾉl／／ ／ おおっ！ トーリちゃん、やる気だねっ！ ﾙﾚヘ,､ __, イ_._ ／ ／ ,ヘ:::::l `ｰ'´1:::::'､ヽ ／ / ､〉::::Ｖ y Y:::::::::: / いつにもまして熱が入ってるんじゃないかおっ？！ ./ ﾉ:::::::::::ヽ- ':::::::::::::::ヽ ｷ ｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::） ＼ ＼::::::::::::::::::::;_;::::ノ ／/ ／ / ／ / / / / . ／￣￣ ヽ ｺﾞｿｺﾞｿ / ./^) ヽ ､',＿＿＿ 当然でちゅよ！ お師匠様直々のお達しなんでちゅから！ / 〈 〈 {0}/¨`ヽ{0} ,〉 ／ う～～～っ、気合が入りまちゅ！ / ヽヽ ヽ._.ノ ヽ ／ "￣￣￣￣￣￣￣￣"∪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ …敦子、鳥口君。 頼みがある。 | ,.<))／´二⊃ あの連中の所在を掴み、動向を僕に報告してくれないか。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 君たちの仕事に影響を及ぼさない範囲で、 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ 僕に情報を提供してほしいんだ。 :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ／ ヽ / ､＿ ヽ ' ｀ ､ヽ l ,‐-,.._ ゞ . l l 弋心 l . l 冫.ー く …櫻井次官はともかく 、彼らが本島さんたちに l l ﾉ! 意趣返しをする可能性は否定できない。 l ｀ー‐ f ｒ' l ﾉ' ! / ,' / それに… ￣ ｀ー - / 彼等自身にもまた 、度を越えた迫害を与えることは ｀ ､ / 避けさせねばなるまい。 :.:.:.:.:.:... ､ ／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「親の庇護無き今、世間の冷遇から彼らを守るものは無いのだからな」 ─────────────────────────────────── /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ ／:::_ ／:::::::::::＼:::::|:::::/::ｲ／三三Z／⌒ :::::| . /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /／ /:::::::::::::ﾊベⅣレ'＾三三三三三ﾐ=-::u.:::| /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! ./:::::::u.:三三三三三三,ｨ≦≠三ミヽ:::::::::ア |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|. ／ :::::::::::::|三/≧､ ｌ:三三イ￣ 丶::三∨⌒ヽ |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜.＿::_;::::::::ﾊ /ｲ⌒ﾞ`､三 〇 | ∨＾ ｌ ＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : | / ::::/| :', 〈 〇 ＾ ‐-'´ .!ﾊ | ＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| |:::::/: |::∧ ＾ー‐' | u. |ノ | 厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V l／ |/:::ﾍ | |ィハ ＼_! u ＿ ' ! ∨ `、 ＼ r ,∨ ヽ ／ ｀t u ／ ヽ u. / :| ___,ｒ| ＼ { / ／ ＼ ､-‐-､ / |_ ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ヽ ｀二￣ ／' ／ヽ ／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､ `ﾄ--‐＜ /_／ ｛ ／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ／| r＜￣ 人_ ::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼ ／ ∧ | ＼ / ｛ ─────────────────────────────────────── 「…万一の際には必要な手だてを取るから、異常があれば直ぐに報告してほしい」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -‐ '´￣￣｀ヽ､ _､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ ヽ 〃 {_{ ― u ﾘ| ｌ ｌ :i| ﾚ!小ｌ） （ ￢） 从|、 ﾉ 、 i| …まーったく、いつものことだけど、兄貴の心配性には呆れるお。 （ ､,､_,⊂⊃ |ﾉ＼ ﾘ |ﾉ 依頼者の人たちはともかく、あーんな女の敵… ヽ、 j /レ j ,/ ヘ,､ __,イ -‐/イ --ヽ`ー'::::::＼ 「害虫ども」のことまで気にしなくったっていいんじゃないかお？？？ 厂´ヽ::::::::::::::::::::::::::ヽ. /. |:::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ . ＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿ ＿＿＿＿＿ ｶﾞﾀﾝ ｺﾞﾄﾝ || ......::::::::::::::::::|| |￣￣￣￣| || .....::::::::::|| ＿＿＿＿ |＿＿＿＿| || ....::|| |ヽ＿＿＿ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「それはまったくもって同感でちゅ！！ || ....::|| |, |[][][][][][].| |＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿ …でも、いいんじゃないでちゅか？」 || .....::::::::::|| |, |[[[[[[[[[[[[.| |. | ＝ || ＝ || ＝ || ＿|| ......::::::::::::::::::||＿_|, |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ .| | .| || || || 「それでこそ、お師匠様なんでちゅから！」 ヽ|＿＿＿___| .＼| ＝ || ＝ || ＝ || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ,‐'´￣￣￣｀ヽ､ ／ u. ＼ / ／"" ｀ヽヽ ヽ /// ,'/ ヽﾊ ､ヽ ヽ 〃 {_{ _ ノ ヽ､ _ﾘ| ｌ | i| ﾚ小ｌ （ ー） （ ●） ,从 |i| Ｖ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾉノ ヘ,､ __, イ／ まあ、それはそうなんだけどお… ｒ-ヽ:::::|ヽ ,1ｰ:::::ヽ、 なんていうか、その… ノ Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1 |ノ''::"::::::::::ヽ／::::::::::: r" 〉 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ あんまり根を詰められすぎると、心配だお… {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} | ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丿 l `|1::ー'::::::::::::､:::::__,.ィ'l, | ＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿＿＿||＿＿＿ ＿＿＿＿＿ || ......::::::::::::::::::|| |￣￣￣￣| ﾄﾞｽﾝ ﾊﾞﾀﾝ || .....::::::::::|| ＿＿＿＿ |＿＿＿＿| || ....::|| |ヽ＿＿＿ ヽ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ || ....::|| |, |[][][][][][].| |＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「…それはお互い様じゃないっちゅか？」 || .....::::::::::|| |, |[[[[[[[[[[[[.| |. | ＝ || ＝ || ＝ || ＿|| ......::::::::::::::::::||＿_|, |ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ .| | .| || || || 「敦っちゃんだって、お師匠には ヽ|＿＿＿___| .＼| ＝ || ＝ || ＝ || だいぶ心配かけてるような気が…」 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . ○ -‐ '´￣￣｀ヽ､ ○ o／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ o 〃 {_{ _ノ ' ヽ_ ﾘ| ｌ │ i| c ﾚｌ小oﾟ⌒ ⌒ﾟo从 |、i| っ c c ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ/ っ っ 〃 ヽ、 ⌒´ j /／ （＼ 〃 ,ヘ,､ __, イY⌒¨￣｝――--､ そ、それはナシだおっ！！ ／ヽ ｰ､＿＿ ／⌒Ｙ ﾄ､_＞rく___ﾉ∨ |ー―--､ ＼ そのことは十分反省してるんだお！！ 〈ヽ＼と_＿＿＿￣｝ ∨ i ∨|∨ ｉ 廴＿｣ ＼ ＼ トリちゃん意地悪なんだおっ！！ //￣￣ // ＼ﾌ } ｉ Ⅵﾉ i { ｛ 、〉 ｛｛ ' ／ >、 / :i ∨ ｝ ￣ 泣くお？ 泣いちゃうおっ！？ ／ xく＿ﾚﾍ :i i | 敦っちゃん、びえーんって泣くんだおー！！ ヽ丶 ｛｛ ／／ } i i | ⊂ﾆ'⌒´ r' _ﾊ :i i ﾄ､ └‐とノ＼ 〈 ハ i i | 〉 ＼ 人-=i i l 〈 ／/ ／ / ／ / / / / . ／￣￣u.ヽ ﾆｭｯ！ / ./^) ､',＿＿＿ うっへぇ、そりゃあご勘弁でちゅっ！ / 〈 〈 {0}/¨`ヽ{0} ,〉 ／ 敦っちゃん泣かせたら、お師匠に呪われちゃうんでちゅ！ / ヽヽ ヽ._.ノ ヽ ／ "￣￣￣￣￣￣￣￣"∪ -‐ '´￣￣｀ヽ､ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ 〃 {_{ ＼ ⌒ ﾘ| ｌ │ i| ｹﾛｯ！ ﾚ!小ｌ（●） （●） 从 |、i| ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ / ヽ、 ゝ._） j /／ __...ｒｒ‐｀i - i´‐ｒｒ-､ /｀´｀Y´:.:.:.// {､ ,} i !!:.:ヽ (´ }i:.:.:.| i |'⌒Y .ﾉﾉ|:.:j.:.:＼ わかればいいんだお、トリちゃん！ ｀i |／.:|o｀ニ{ ,'ﾆﾆ´o !ヽ.:.ﾉ:.:.＼ 準備はできたかお？！ . | ,'.:.:.:.:.:￣ヽ＞＜ﾉ￣￣:.:.:.Ｙ.:.:.:.:/｀ヽ . | .{.:.::::::::::::.:.:.:.Ｙ＾Ｙ.:.:.:::::::::.:.:.:.!:.:.:, ' /ヽ. . | ヽ::::::::::::::::::ﾉ !:::::::::::::::::::人´ ／ / さーっそく突撃だおっ！！ ! j>､::::::／ .!::::::::::::ｒ ´ ｀ﾞ/ ,′ ヽ / }:.i:.＼ ノ.:.:::ｉ:.:.:.!. / / . ｀¨ .／:.ﾉ:.:.:.:.´:.:.:.:.:.:.〉:.:.i / , ' . ／￣￣ ヽ, / ', {0} /¨`ヽ {0} ｌ ﾄｪｪｪｲ ', うーへっへっへぇっ！ 敦っちゃんも気合充分でちゅっ！ ﾉ ｀ー'′ ', /,, -ー ､ , -‐ ､ おーっし、行きまちゅよ～！！ （ , -‐ '" ) `;ー" ` ー- -ー;'" l l ,/.'´￣￣｀ ｰ- 、 ／ 〃" ｀ヽ､ ＼ヽ / / ﾊ/ ＼ﾊﾍﾍ ηノﾉ |i ηノﾉﾘ ⌒ ⌒ }_}ハヽ ﾉ, ∃ |ﾉ, ∃､ （ ⌒） （⌒） l小N /´ ／ / ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ノ ／ 当然なんだおっ！ （ 〈 V j ⌒ Jﾉ ／ トリちゃんだって、きーっとそうなんだおっ？！ ヽ /ヽヘ,､ __, イｨヽ ／ ＼i |::::::ヽノ::::::ヽ 〉 だって、あの兄貴が…！ ヽﾉ:::::::::::::::ヽ::::::::::ヾ ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｙ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鬱鬱鬱鬱鬱㌢ .;:;:;:;:;:;:;:;:;:;尊鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱:Ⅳ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;尊鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱Ⅳ _＿＿,, , ＿＿_:;:;:;:;:;:;:;::;Ⅷ鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱:| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱il ｀ ー ' ' ｀ ー ' ' ;:;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 「いっつもいろんな事を、 鬱鬱鬱鬱ｉl / .! ヽ :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ill ヽ＿_／ ＼＿_/. :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ｉll :;:;:;:;:;:l鬱鬱鬱鬱 ひとりっきりで抱えちゃう 鬱鬱鬱鬱ｉｌl :;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ﾓl :;:;:;:;:;:l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱叭 :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 あのカタブツ兄貴が！」 鬱鬱鬱鬱淤, :;:;:;:;:;:;l鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ｌ伐、 :;:;:;:;:;:;:;!鬱鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱ﾓ夥! ,'＾尊鬱鬱鬱 鬱鬱鬱鬱影{ |ヽ /| / 導鬱鬱 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ,-rヽ、 __,.- 、 / ）ｧﾍ / } ／ ,ｨ ,.ﾆｨ /´ヽo‐´ ／＿〈 ﾚ'´∠-‐‐- ､__ / ｌ ﾄ<,__,＞ ＜/ | （ ＼_ ､__ ､ ､ ヽ ､ .l ｌ / 〉／ _.ィ／" ｀ヽ ヽ､ヽヽ l | イァ ﾉ.ｲ/ ヽヽヽ ｌ L._ ,ｲ | ｌ ⌒ ⌒ゝ } /| ｌ:.:.ヽ ／.:L.ヽﾊ ﾄ（ ＞） （＜ ） ﾉ ﾄ､ レ' { 〈-‐'´.-'´ >⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃/､ ｀ー'´ .ｲ ヽ‐'´,-／ィヘ、 ヽ _ﾉ ,彳 ｀ｰ-‐'´ / ｀´l ﾉィﾍｨ＞､__,.. ‐'´ { l. / l ! /〈__.L..､ﾉ __.-‐'´| ! 〈 . l ! ＞'´-､イ⌒'ｰ-‐'´ 、 / | /＿,ィ´i l. . : : : : . . ,' ｀ｰ./ 〉､: : :.l _,イ: : : : : : : : ! / / |
