やる夫を拾い読み
|
やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるようです 第３章 やる夫 釜鳴の神事を覗き見る 第３話┌───────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ 「やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるそうです」.. │ │ │ │ ｶﾏﾅﾘ _, ＿, │ 第３章「やる夫 釜鳴の神事を覗き見る」 第3話 ,〉===ｷ〈、 │ く,､ﾊ;_ｊ,_ｙ_,ゞ │ ㎜ | l l l l l l | ㎜ └──────────────────────────‐ .（ ５. l: l:ｨ"`:ｒ ..l ｃ ） | ｌ ,ｨ: l｜0 | !.ﾄ、! ｌ ! V |: l `ー' ,l | V j ヽ_,ｲ: ー介ｰ' ﾄ､_ﾉ |. l:. |::!:| .| | |. l:.. `ｰ' .:! ! .|. l. l l l l l l | .|. |. l l l l l l .! '^^^^ ｝ 7^^^` ┏━┓ | ｛.... ┃御┃ ,> ヾ...... ┃払┃ _(nmo)_... ┃済┃ Ｔ ￣ T.... ┗━┛ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・ ・ ・ ・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ／￣￣＼ ／ ＼ |:::::: ｜ . |::::::::::: ｜ |:::::::::::::: ｜ . |:::::::::::::: } . ヽ:::::::::::::: } …………… ヽ:::::::::: ノ /:::::::::::: く -―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) _＿＿＿＿_ ／´ u. ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ / | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ | u. | | ・| ・ l v - ､|─l | |ヽ | ` ｰ─ っー´∨ ちゅ… 中禅寺、さん…？ ヽ__ ＿＿＿＿つｌ どうしたんですか…？ ヽ （ ＿＿ ／ ノ ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ （●） （●） ＼ …中禅寺さん？ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ あなた、なにを、そんなに… ノ ー‐ ＼ ／ ￣￣＼ ／ ノ ヽ |:::::: （● ） . |::::::::::: （__人） |:::::::::::::: ⌒ﾉ . |:::::::::::::: } …いや、すいません。 依頼者の方も、益田君も… . ヽ:::::::::::::: } ヽ:::::::::: ノ 少し、考え事をね。 /:::::::::::: く |:::::::::::::: | |:::::::::::::::| | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ 考え事… ですかお？ /⌒ヽ ー‐ ｨヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | いったい、なにを… / ／ r─--⊃、 | | ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒ ﾉ …いや、うん… そう、ご依頼の件について、ちょっとね。 . | ｎｌ^l^l . ヽ | ﾉ ちょっと困ったことに、なりそうで… ヽ ヽ く / ヽ ＼ .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （●） （●） ／ u. （__人__） ＼ こ… 困ったことですかお？ | ｀ ⌒´ | …い、いったい何ですかお？ . ＼ ／ . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （ー ） | . （人__） | r-ヽ | （三） | | いえ、ね… うん、その… > ノ / / / ヽ / うむ、どうしたものか… / / へ> < |＿__ヽ ＼／ ) |＼ ／| | ＼_／ | , ── ､ ゝ／ ＿＿＿＿_ヽ / | / －､ －､! . | |─| ・|・ | どうしたんですかぁ？ 中禅寺さん？？？ Y⌒ ー oｰ l なにか、不都合なことでも… ヽ_ , ─, ｌ ヽ､__（＿ /／ /＼／ヽ/ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ ヽ､ ｿ z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ …いや、うむ。 加害者…櫻井哲哉の、結婚相手は /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ 篠村代議士のご令嬢なのだろう？ ｛ . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ | : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ :| : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ `､∨: ´: : : : : : :: ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |_,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ , ── ､ ゝ／＿＿＿＿＿＼ ./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ | | ｌ ．|． ｌ Y⌒￣ｌ | ｌ ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ はい？ ええ、そうなんですけど… ヽ､ ３ ﾉ >─∩─､ ´ それが、なにか？？？ /l／/ ﾚヽ ヽ ｌ ｌ ヽ _ ノヽ | | | ＼__ ﾉ .／￣￣＼ .／ u. _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | （ ―） λ ヽ | （__人） ヽ ', ___,/二`'''‐､ ⌒ﾉ | | ううむ… そうなんだよなぁ。 ---::::::￣｀-.､ゝ ノ | | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | いや、なんともはや… .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | :.:.:.:.:.::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | :.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | :.:.::.:.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ / ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ― ／ u. （ ●） （●）' ど、どうしたんですかお？ | （__人__） | 中禅寺さん… ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ ー‐ ' ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | u. （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ .ｌ^l^lｎ } いえ… まあ、篠村代議士のことなんですがね… . ヽ L } ゝ ﾉ ノ …実を言いますと… ／ / ＼ ／ / ＼ . / / |ヽ、二⌒)､ ヽ＿＿ﾉ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ '､! └-ｰ '~／ :ﾉ ﾞ'､ ,/-',,.:-'ﾞ ﾞ､ :: _,,. -―- ､..,,_ :: ,/ |'ﾞ ﾞi、 '""'' .ノ .| | '、 ／ .|_ ,.┤.ヽ､＿＿＿＿,,.／ _,|..) _,..-|｀ﾞ"'''ｰ-､ :: ,.-― '''''""ﾞ ト-.､、 __,,,,,...、- ''";;;;;ト ､、 く,ヽ、 ／j _,.-'ﾞ|;;;;;;;;;;ﾞ;;';ｰ;,,､..,,,＿ ､--―;'';;;"ﾞ;;;;;;;;;;::''';;;;;;;;;;;;;;;|: : : ﾞ,.＞≫V.∠..､__-‐_'',," ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;''-､.,;;;;;;;;;;;ﾞ;;;;;;'';;;; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「僕が今手がけている仕事の、重要な関係者なんですよ…」 . , ─── 、〟 ∠＿＿＿＿__ ヽ ｌ ⌒ヽ ⌒ヽヽ |.u | ＿＿＿_ | ・ | ・ |─| | ／ ＼ . /`ｰc ` ー ′ ＾Y . ／⌒ ⌒ ＼ 「へっ… へええ？！ 重要な関係者？！」 | ⊂、 _ノ ／（ ・ ） （ ・ ） u. ＼ ヽ､ 」 ＿ __ノ | （__ .| 「ど、どういうことなんですかお、中禅寺さん！」 /|∧／ ヽ ＼ _ｌ ／ / | ／ ｰ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ …やはり、言わなければなりませんか？ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 僕がいま、取り組んでいる最中の仕事について… :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| _＿＿＿＿_ ／´ u. ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ / | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ | u. | | ・| ・ l v - ､|─l | |ヽ …あっ！ あ、ああ、そ、それは… | ` ｰ─ っー´∨ ヽ__ ＿＿＿＿つｌ そ、それは… その… ヽ （ ＿＿ ／ ノ ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ /（ ●） （ ●） u. ＼ | （__人__） | ま、益田さん…？ ＼ ｀ ⌒´ ／ / ー‐ ヽ / ｀ .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | （ ―） λ ヽ | （__人） ヽ ', ___,/二`'''‐､ ⌒ﾉ | | ---::::::￣｀-.､ゝ ノ | | …いや、それは当然の事だよ。 当たり前だ。 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | まあ、いずれ遅かれ早かれ、話さなければならないだろうからな… .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | :.:.:.:.:.::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | :.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | まあ、くれぐれも口外しないようにとしか言いようが無いが… :.:.::.:.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ / ＿＿＿＿ ／´ ｀＼ﾚ /＿＿＿＿＿＿＿ ヽ |ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | ｖ|・ ｌ＿| ! ,| | | Ul´⌒Y l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ |. あ、あひゃあ… すみません、中禅寺さん… ｌ__ _ ノ- ､ 絶対… ぜったいに、口は滑らせませんから… (＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ ` ─┬─┬ /ヽ/ /| |＿__| ` /＼ / | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ 益田さん、中禅寺さん… | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ …信用させてもらうだろ、益田君。 | （ ー）（ー） 依頼人のかたも、くれぐれも、ご内密に願います。 . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | ｎｌ^l^l 今から僕が話すことについては… . ヽ | ﾉ ヽ ヽ く / ヽ ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ …「やる夫」ですお。 ／ （●） （●） ＼ 中禅寺さん。 | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼ | （●）（●） | . | （__人__） | | ｀ ⌒´ ﾉ . | } …なんですって？ やる夫…？ . ヽ }. ｾｷ ヽ ノ 関くんの事ですか？ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ , -──- ､ ／＿＿＿＿＿ ヽ〟 |/⌒ヽ ⌒＼ | u. ヽ | ．| ． |＿| ! ＿| | ! ⌒V ヽ `ーﾍ ー ′ _ﾉ …んなっ？！ そんなっ！ ￣￣ヽ￣￣ ヽ ﾉ ＿＿|(二)ノ／ も、もとじ、あわわわ… `ー─┬_イ /|/＼/ヽ | | ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ …わたしの名前ですお。 「本島 やる夫」ですお。 | （●） （●） | 被害者の… 叔父、ですお。 . ＼ （__人__） ／ . ノ ｀ ⌒´ ＼ 被害者の名は、「柊 早苗」… 娘の名は「梢」… ／´ ヽ _＿＿＿＿_ ／´ u. ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ / | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ | u. | | ・| ・ l v - ､|─l | |ヽ | ` ｰ─ っー´∨ も、本島さん… そんな… ヽ__ ＿＿＿＿つｌ 早苗さんたちの事まで… ヽ （ ＿＿ ／ ノ ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ …絶対に、他言しないでほしいんですお。 | （●） （●） | 特に、早苗たちのことだけは。 中禅寺さん… . ＼ （__人__） ／ . ノ ｀ ⌒´ ＼ これで、信用していただけますかお？ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ …感謝します、本島さん。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 僕が今、手がけている仕事というのは、実はですね… ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,:' ,. - ‐ - 、 , '_ _ _ ｀ ､ ,:' , ' _ - .._ ':,:'´_ _ _ ｀丶、 丶 ,:' , ' , ´ _ _ ､ ':,' ´ ｀ ` ､ ', ,:' ., ' . , ´ ､｀ ,' ,.. ‐ - 、 ', :, , ,' , ' ,' .: , '´´｀｀`丶､.; ',._ ﾆ ,.. ‐丶 ',. ;. ; ,' ,:' ' , ; ´´ ｀'; ;. ; ; ;,:' ,' , ' ; ,' ,' ; ; ,' , ' ;－‐- 、 _ _ , ' ,:';. ;. : ; ,' ,' , , ' :.:.. ' ´. .. .｀`,' ,' ; ; :,' ───────────────────────────────────── ｶ ｾ ﾝ ｺ ｵ ﾄ ﾒ 「『華 仙 姑 処 女』」の、後始末なんですよ… ───────────────────────────────────── ,.' , ' ; ,' ;_,.',' ;丶 _ ｰ.,:';´ ,. ':、',.,:' ' ｀;.、 ,. ' ´ ,'.' ; .; ; '｀.;､ ‐ ｀ , ' .; ,' ｀;` , ' ,丶 ,. ' .,:' ; ,'_; _,'_, ' ｀ 、 _,.. ‐;_', ; ､ ; ' ':, ' ., ,:' , ' ,. ';'´ - ´ ´ ;' , ':,- 、 ; ', ', ', , ,' , , ', ;' ' 、 :, '_、､ ',. ' , ' ,',、 ',':, ; ,' ':, ,' ' ' ,. '´ ', ` ､ .._ _ _ ,. ‐ ', ' ` ､ :'. ',. ',':,' ,. ', ' , ,' ,' ;.' , ' ,' ., ' ' , ｀ .._ ｀丶 '´ , ' ' ' ', ;. ', ':, ',、' , ; ,:' ,' ' ' ' , ‐ .._ ,. ' ' ;. ; ;. , ', ,' 丶` '、 . , ' ; ;. ; ';' ., ,. ´｀ 、 ,' ,' ,.' ; ;. ; , ' `:, ', , ' ', ; ; ; ; ; ' :., , ',' ',:.､_,.';:,' , ' . ; , ' ´ ',.', , ' ,.' :, ':,' ; ; ; :; ' -;' ,' ', :, ,' ,'; ;. :. ; ,' ; ; . , ' , ' ' , ; ; ; ; :; :; ,' ',.:, ;. ;.; :; ';.; ; ;.' ' , ' '; ; ; ; :; :;.′ ,' ', ',:, ', ;ヽ,' .'; ; , ' ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／⌒ ⌒ ＼ ／（ ・ ） （ ・ ） . ＼ | （__ .| …ほ、ほえ？ かせんこ… ＼ _ｌ ／ ／ ｰ ＼ かせんこ、おとめ…？？？ , ── ､ ゝ／ ＿＿＿＿_ヽ / | / －､ －､! . | |─| ・|・ | Y⌒ ー oｰ l …えっ… それって… ヽ_ , ─, ｌ ヽ､__（＿ /／ /＼／ヽ/ヽ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （ ●） | …ｼﾞﾛ . （人__） | r-ヽ | （三） | | > ノ / …………… / / ヽ / / / へ> < |＿__ヽ ＼／ ) |＼ ／| | ＼_／ | _＿＿＿＿_ ／´ u. ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ…ﾄﾞｷｯ！ / | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ | u. | | ・| ・ l v - ､|─l | |ヽ | ` ｰ─ っー´∨ （あ… あっ、はい…） ヽ__ ＿＿＿＿つｌ ヽ （ ＿＿ ／ ノ （わ、わかってますよぉ、中禅寺さん…） ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （ ●） | …ｼﾞｰｯ… . （人__） | r-ヽ | （三） | | > ノ / …………… / / ヽ / / / へ> < |＿__ヽ ＼／ ) |＼ ／| | ＼_／ | , ──── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿__ヽ i u .| / /⌒ ヽ/⌒ヽ | ＿| ＿| ・|・ |__ , ─i ､ ヽ ＿_ o__ ﾉ ヽ （わかってますから、そんなに睨まないでくださいよ…） ! `-､ | ! ＼ ヽ､ ──┘ ノ ／ （はいはい、いつでもいいですよ～） ＼ ＼二二へ二ヽ／ ＼ | | | | ＿＿＿_ ／ ＼ ／⌒ ⌒ ＼ ／（ ・ ） （ ・ ） u. ＼ …は？ ちゅ、中禅寺さん… あなた、いま… | （__ .| 「かせんこおとめ」って、おっしゃったんですかお…？？？ ＼ _ｌ ／ ／ ｰ ＼ そ、それって、まさかあの… 霊媒師の…？？？ , ──── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿__ヽ i | / /⌒ ヽ/⌒ヽ | ＿| ＿| ・|・ |__ , ─i ､ ヽ ＿_ o__ ﾉ ヽ …あ～、な～るほど… ! `-､ | ! 中禅寺さんの仕事って、それだったんですかぁ… ＼ ヽ､ ──┘ ノ ／ ＼ ＼二二へ二ヽ／ いやなるほど、納得ですよ。 ＼ | | それなら、忙しいのも当然ですね。 | | ＿＿＿＿ ／ ＼ / ノ ヽ ＼ /（ ○） （ ○） u. ＼ ま、益田さんっ？！ | （__人__） | あなた、何をそんなに、へーぜんとしてるんですかお？！ ＼ |r┬-| ／ / ｀ ー'´ ヽ / ｀ , ── ､ ゝ／＿＿＿＿＿＼ ./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ | | ｌ ．|． ｌ Y⌒￣ｌ | ｌ ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ はい？ …中禅寺さんなら、普通の事ですよ。 ヽ､ ３ ﾉ ただの小言おやじとはケタが違うって、言ったでしょう？ >─∩─､ ´ /l／/ ﾚヽ ヽ ｌ ｌ ヽ _ ノヽ | でもまた、なんでそんなことを引き受けたんですかぁ？ | | ＼__ ﾉ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ …まあ、行きがかり上やむをえずといったところかな。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ それに、払いもいいからね。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ 一件につきいくらで、結構いい仕事になるよ。 :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／ ノ ヽ＼ ／ （○）}liil{（○） ／ u. （__人__） ヽ | |!!il|l| | ふっ… ふたりとも、何を普通に話してるんですかお？！ ＼ lｪｪｪl ／ / ヽ 今言ったのって、ほんとに、あの「かせんこおとめ」なんですかお？！ しヽ ﾄ､ﾉ | __ | !___ノ´ ヽ__丿 「女性ってこと意外は、素性も経歴も顔も、一切が謎に包まれている女霊媒師で…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／ ／ .,, __,,,,....................＿ ″.ゝ ,, ｀'-､ ＼ .／ ／ /'- `ｰ .,.. -''"´,,,.. -----........,,_´ﾞ''ｰ ,,_'" .,,..'l''' ＼ ＼ .／ .／ 〈'' ／ ., ／ ,.. ‐'"゛. -L.． .ｯ'iy.,了ｰ ,,.｀'‐､. ―.ｌ,,-.i ＼ ＼ ./ / ／ ,,／゛.xt!''ﾞ二-ｰ'''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ"'''ｰ-..,ﾞ !..．. !-､ ＼ .-rｸi ＼ ＼ ./∠..(､............ ／ .∠.......... ／ .,....r=ﾆﾆﾐ厂ﾞ二ﾆﾆｯ ､..｀'‐..iﾆ....ﾆｘ. ﾞ'､､...............ﾞlv....ﾑ / ｌ,.く 'i ． / .／ ／ ...-'ﾞ゛ i! ｌ'i .ｌ ｀＼、ﾞ'-、 .＼ ヽ , ,i'./ .ヽ ./ / ヽヽ.` / / yi" ./ ／ .,巛┘._.. /.i;;;;.ｌ...ｌ ,,、...ﾃ''i .＼ ＼ .＼ ヽ .ﾉ"/./ .ｌ .ｌ ─────────────────────────────────────── ／; : :´: : /: :ﾊ; :ヽ : : : ヽ:∧ , '´/':.: : : :j/: 〃: :丶: : : ＼ ／／: : :／/: :/: :｝ : } : : : : :` =- i: ｰ='イ/: : : : :/: :八: : : : ＼: : : :ヽ、 /:／ : :／: :/: :/ : :ﾉ: :ﾉ:/: : : /: :ヽ:ゝ、 - - _ｲ∨: : : : :,' : （_;_ﾍノ: : : : ＼: : : :＼ . {/: : ／ : : /: :/ヽﾆ:イ:./: : : /: : : :ﾊ:ｉ: |>､ 个:j:/: : : { : {: : : :ヽ:∧ : : : : : : ヽ : : : :、 /:,／ : : /:/: :/:!: :-彳:ハ: : ;': : '.:/: :ﾘ:〈＼l＞ _ '´|: /〉八: : : :}: : ヽ: : :リ ∧＼: : : : : : ヽ: : :｝ . （ ;' : : : :/'´: /':│: :.:.|: i: :'; : !: :｛/: : : ;/|＼⌒ヽ＞＜／⌒／|ヽ:{＼ 人: : :∨ノ / ∧: :＼: : : : : ｝: / ∧|: : : 〃:／;': : |: : : :ヽ{ ∧: {＼{: : : /:/: :弋(⌒ヽ}{/⌒) /: : |: : ∨ﾉ: :ﾉ:iｰｿ: : : :./ /ヽ: : : : : : : j:八 . /ハ|: : :/{:/: : | : i:|: : : : : :/: :＼: : : ／）'_: : /ミ≧=｛,｝=≦ﾑ: : :i:（＼ヽ: : : i: : : : : / /: :/ヽ: : i : : :从: :＼ ／/: }i : /∨: : : ｌ: :八: : : : /: : : : : ／／∠／） ／(ノ八ヽ.)＼｀ヽ_（＼ ＼: :.:|: : : : ,'.:/: : : : ∧:ﾉ: : ∧: 丶: : ─────────────────────────────────────── ヽ .ヽゝ-'冫.＼ `､ﾞ‐' ﾞ'-､｀'＜、 ゞ " ﾞΨ '! ＝ .,, / ゛,／ ﾞﾚ.／ / . ,_ ./ / ヽ .ヽ ゛,,-． .＼ ｀-､ .｀'ｯ ,,_｀"―-----―'''"ﾞ_,,,イ″ ._／ .／. ' ,ヽ 、./ ./ ヽ. ＼ﾞ'.iｯ'" .＼. ｀-､、 ヽヽ´ﾞ'''''――ｰｰ'''"´,i'./ , ／ .,／....-/' ,,´ .ｒ'" / .ヽ, .＼ .〃 'i ＼ ,..｀''ｰ ｺ,レ __i⊃ｰ'" _..-'" .!＜ .>.／ .／ ＼, ＼ ゞ‐ﾞl ､ﾞ"'ｰ ..,,,_ ｀￣ﾞ^^ﾞﾞﾞﾞﾞ´ ._,,.. -‐"゛ 、´ﾞゝ .／ ／ ＼. ｀'-､, ._ﾞﾌ ‐ﾌ'i ヽ!￣"^￣/./ .!-､ _..-" ／ ｀'-,,. ｀''ｰ.こ ′ .ヽ'ｉ, .ｌilﾞ/./ _,, -'" ._ ／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「百発百中の託宣と、悪運を良運に変える神通力をあわせもち…」 「数千人とも数万人とも言われる顧客の中には、政財界の大物までも含まれていて…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────────── ＼ へ{ / } ｘ ::::: / / l ヽ、 l /｀l |〈 、 ノ × / * / ∧_┌´ しイ l´｀v l | | l＼ | :: ／ / :: ::::::::::: : ／ |ヽ V | トﾍ ヽ=- ヽ ::: { / /:::: :::::::: :: | ｀l｀´レ | 、 _... ＼:: Y /× /:::::: :::::::::: ト、 へ/ヽ_∠--, ＼_ -－ ´＼ _ 」 V ﾞ く:::::::::: ::::::::: r| ヽ＼ ＼| 丶―i:::::::::::::::::::::::::::::/｀´ | ／ 彡 ＿｀二ヽ :::::: | | v ＼ ヽ ＼ ,ヘ、_＿-ィ´/ ＼／ ／ ∠、 ｀l::::::: | l |/ ＼ ゝ ｀l ﾍ/ / / ／ ／ 〉 ヽ::::::::::::::::: 〈 | ヽ ヽ ヽ | / / ／ ∧ヘ-－－´ ヽ :::::::: ─────────────────────────────────────── ＼＼ ／fﾞﾍt､｀-､_ ヽ､;;;､＼ ＼〉 ／f~´ iﾞ;;'､';;t､｀'‐ ､ ｀ ｰ ゝ ＼(z､ ｀｀ﾂr;;';;ゞz;;｀'‐ ､ __,. ---───‐‐‐┐ ｀'‐､ゞ､_ '´ `ﾞﾞ ゞﾈ'ﾞ‐ヾミｰ ､_ ＼´､｀ﾞ`ゞヾミ''ゞ~＾`ｊi:| ｀ﾞ'-､ゞ ､ _,ノ;／／ `-- ─ｰ‐‐─‐--=! ｀ﾞ''-､ゞrt.;.ォ／／ _ ﾞ､／ /{ / 代 , 《ﾐ ､ ﾊ ／| ヽ:i; } . ／壱 ／／万:／| , ‐'ﾞ ／ ソ |≡≡|__|≡≡|彡|＿＿＿＿ _,.. ‐´fじ''´ ／￣／／.|≡≡|__|≡≡|／壱／／万:／| ﾉ_,. -''´ |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| ´ |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡| |≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「彼女が一言託宣を下せば、天文学的な額のお金が動くっていう、あの華仙姑処女ですかお？！」 . ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | |（人__） | | ⌒ ´ | …いかにも、その華仙姑ですよ、本島さん。 . | | もっとも、もう占い師は廃業してしまいましたがね。 . ヽ / ヽ / .> < 詳しいことは、お話できませんが。 | | | | ＿＿＿_ ／ ＼ ／⌒ ⌒ ＼ ほ、ほえ？ は… 廃業？ ／（ ・ ） （ ・ ） u. ＼ そうだったんですかお…？ | （__ .| ＼ _ｌ ／ そ、そんな話、初めて聞きましたお… ／ ｰ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ ヽ､ ｿ z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ …そうなんです。 彼女はつい先日、故あって引退したのです。 /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ これはまだ、明らかにはされていないことですがね。 ｛ . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ けれど、彼女は引退しても、彼女の顧客は残るでしょう？ | : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ :| : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, 僕が引き受けた後始末というのは、彼女の顧客の整理なんですよ。 ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ `､∨: ´: : : : : : :: ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |_,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ ／￣￣￣￣＼, /＿＿＿＿＿ ヽ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | | ・|・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l …へえ、そうだったんですか。 . ヽ (＿＿＿_ ,-′ 『顧客の整理』… ヽ ＿＿＿ ／ヽ ／ |／＼／ l ＾ヽ | | | | .. ＿＿＿_ ／ ノ -＼ . . ／u （●） （●） ／ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | こ… 顧客の整理？ . ＼ ／ どういうことなんですかお？ . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（ー） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ …いえね、華仙姑の常連客には、熱狂的な支持者が数多くいまして。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 半ば「信者」とも言えるような状態の人も多いんです。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ そういう人たちに、彼女が引退したといったところで、 :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ 「はいそうですか」とは受け入れられないでしょう？ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ／￣￣￣￣＼, /＿＿＿＿＿ ヽ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | | 。|。 |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l …なるほど 確かに… . ヽ (＿＿＿_ ,-′ …そうですね… ヽ ＿＿＿ ／ヽ ／ |／＼／ l ＾ヽ | | | | ／￣￣￣＼ ／ ＼ / u. ─ ─ ヽ ああ、なるほど… 熱狂的なファンを抱える | （●） （●） | スタアの引退みたいなものですかお…？ ＼ ∩（__人/777／ ／ （丶＿//// ＼ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| まあそうですが、それよりもはるかに厄介ですよ。 . | （＿人_）│ 中には、華仙姑の託宣だけが心の支えになってるような | ｀ ⌒´ | 人までいますからね。 | | . ヽ / そういう人たちの信仰を解いて、日常の社会生活を ヽ / 営めるようにしているわけなんですが… .> < | | これがなかなか、難儀な仕事なわけで… | | ＿＿＿_ ／ ＼ ／u. ノ ─＼ ／ （ー） （ー） ＼ | （__人__） | うーん、確かにそれは難しそうですお… ./ ∩ノ ⊃ ／ でも、中禅寺さん… あの、その… ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼ | （●）（●） | . | （__人__） | | ｀ ⌒´ ﾉ . | } はい、なんでしょうか？ . ヽ } 本島さん… ヽ ノ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ ＿＿＿_ ／ ＼ ／u. ノ ─＼ ／ （●） （ー） ＼ いえ… 中禅寺さんのお仕事が、華仙姑処女の後始末で… | （__人__） | 篠村代議士が、その重要な関係者ということは… ./ ∩ノ ⊃ ／ ( ＼ ／ ＿ノ | | …あ、都合が悪ければ、答えていただかなくても… .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| . | （＿人_）│ | ｀ ⌒´ | …いえ、それは構いませんよ。 あなたのお察しどおりです。 | | 篠村代議士は、実は… . ヽ / ヽ / .> < | | | | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _ -ｧ __ -‐ ´ ノ ,.-‐ ﾆ _,. -‐'´ ／ '' ､｀丶､ ／ ヽ｀ ､ﾉ _ｭ-ｫ‐ｧ ア'´ , ヽノ ＿_,. -― ´ / / / ／` _ノ ´￣ | | | _／｀￣ | | |-┬ ¨ '､ '､ '､_j ＿'､ ┴ ¨ _,. -― ￣ ` ¨´ ,/::::'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ 'i:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ i;:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ii:.:.:.:.:ゞ _,.､-‐'''"´＾~￣;; ﾘ:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i i:.:.:.:.ﾘ＾~ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`i"'i_;､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.i`'i､:.:.:, ﾉ';;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i'´,/:.;ノ~ フ.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/`'-ﾐi, 'i,'´;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ -,l´ ／ｨ'"´⌒).:.:(⌒l/ﾐゞ ヾ 〕;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i / .イi'´ ,,r‐'´:.:/´ﾌ匕 ｀ヽ } /;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ! ' 彡ｨ'⌒''ﾚｨ'`'-､_`i i ,i. };;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ',/ f´ ｀`'r､ `'ﾞ l;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i | '-､/ 〕 l;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､-‐､ｨ' lこニﾆニl i､;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ヽ. ﾉ - l ,`ｨ‐- ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l ,-‐'‐-------‐'ゝ､ ,r' ／;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l_,,ｨ'´ゞ`'‐,r''´⌒｀'-､‐''´'‐､ ,r' /;;;;;;; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「…華仙姑の常連客の、一人だったのです」 . ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ /（ ●） （ ●） u. ＼ | （__人__） | …そ、そうだったんですかお… ＼ ｀ ⌒´ ／ 篠村代議士といえば、保守派の期待の若手で… / ー‐ ヽ / ｀ ,,───- ､, ／＿＿＿_＿__ ヽ､ |/─､ ─､＼ | | | 。|。 |─ | ./ |､＿ i､ ＿ ! '⌒i 金銭でも人間関係でも、醜聞とはとんと | ＾ _'ﾉ ご縁の無い方ですものね… ＼└──- ﾉ `┬－－イ__ そりゃ、第三者には言えませんよねえ。 / |￣∧￣ // ヽ | | ￣ ￣ | | .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | （ ―） λ ヽ | （__人） ヽ ', __,/二`'''‐､ ⌒ﾉ | | そういう事だろ。 舌鋒の鋭さに定評のある篠村氏が、 ／---:::::￣｀-.､ゝ ノ | | 実は占い師の託宣を受けてしゃべってましたじゃ… ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | 政治家としては致命的だろ。 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ / ＿＿__ ／ ＼ . ／ u. ＼ 納得ですお… どうか、ご安心してくださいお。 . ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ やる夫はけして、この事は口外しないんですお。 | ／ .ｲ '（ー） （ー） | . ヽ/,'才.ﾐ). （__人__） ／ けれど、それにしても、そんなに… 信者まで出来るくらい . | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ 当たる占いなんて、ほんとうにあるんですかお？ ／＼ ヽ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （● ） ） . | （__ﾉ､_） | ｀ ⌒ﾉ …まあ、タネを明かせば他愛もないことですよ。 . | } 華仙姑の予言や託宣の正体は、要するに情報操作です。 . ヽ } ヽ ノ .> < 彼女は実は、独自の情報網を縦横に張りめぐらせていましてね。 | | | | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ｀ヾヽ l:ﾊ , |:ｉﾊ ノ} _ -ｧ |:i:i:| /ﾔ __ -‐ ´ ノ |:i:iﾑ /ｬ| ,.-‐ ﾆ _,. -‐'´ j:i:i|圦 _,,,......,,,_ ノﾔi| ／ '' ､｀丶､ ,什i|少'´ ｀`寸ﾎﾔｉ:| ／ ヽ｀ ､ﾉ ,什:ijﾞ .ﾑ 寸i:i:| _ｭ-ｫ‐ｧ ア'´ , ヽノ j:i:i:i:i{ 爪 斤ｉ:! ＿_,. -― ´ / / / ／` _ノ i:i:ｉ:ｉ圦 .{i圦 /i:i叭 ´￣ | | | _／｀￣ {:i:i:i:i:i:i＼ Ⅶ:i千i:i:ｉ:ｉ:ｉ} | | |-┬ ¨ !:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:〕liｭ､ Ⅶi:i:i:i:i:i:i:ij '､ '､ '､_j Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〕l:i:i缶i:i:i:i:i:i:i:/: ＿'､ ┴ ¨ 寸i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ _,. -― ￣ 寸i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／ ` ¨´ ヾ､i:j:j:j:j:j:j:j:i:!! '´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「そこから得られた情報を、予言や託宣という形で人に伝えていたわけです」 . ＿＿＿_ ／ ＼ ／⌒ ⌒ ＼ ／（ ・ ） （ ・ ） u. ＼ じょ、情報操作…？ 華仙姑処女の、占いが…？ | （__ .| そ、そんなものだったんですかお…？ ＼ _ｌ ／ ／ ｰ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（● . | （__人__） そのとおりです。 とある会社の危機を知れば、 |, ｀ ⌒´ﾉ その会社の株価が急落すると予言したり、 │ ｝ その会社の株を売るべしと託宣を下したりしていたのです。 ヽ､ ｿ z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ 彼女の情報網は、大は政財界… 国際社会情勢から、 /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ 小は路地裏の裏取引まで網羅していたようですから。 ｛ . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ | : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ :| : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, 既に知っていることを喋っているだけなのだから、 ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ 外れるわけなんてありませんよ。 `､∨: ´: : : : : : :: ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |_,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ ／￣￣￣￣＼, /＿＿＿＿＿ ヽ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | | 。|。 |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (＿＿＿_ ,-′ …ふうん、そうだったんですね。 ヽ ＿＿＿ ／ヽ 情報操作、ですかぁ… ／ |／＼／ l ＾ヽ | | | | （本島さん…） ／￣￣￣￣＼, /＿＿＿＿＿ ヽ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | | | |─ |___/ （…ごめんなさい…） |` - c`─ ′ 6 l ヽ (＿＿＿_ ,-′ ヽ ＿＿＿ ／ヽ ／ |／＼／ l ＾ヽ | | | | . . ＿＿＿_ ／ ＼ ／─ ─ ＼ ／（●） （●） ＼ へええ… でも、そうなんなら、それはそれで | （__人__） u | 華仙姑処女ってのはたいした人物ですお… ⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ '､＿ ＼ ） 女だてらに情報網を駆使して、政財界の大物も手玉にとって、 ＼ ＼ ／ ／| 巨万の富を築き上げたとは… |＼ ヽ ／ | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ ええ。 まあ、当の本人に金銭に全く興味が無かったせいで、 . | ｎｌ^l^l 富が貯まる一方だったということもありますが… . ヽ | ﾉ ヽ ヽ く / ヽ ＼ ／￣￣￣￣＼, /＿＿＿＿＿ ヽ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | | | |─ |___/ （ ごめんなさい 本島さん …僕と 中禅寺さんは ） |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (＿＿＿_ ,-′ （ いま あなたのことを 騙しているんです… ） ヽ ＿＿＿ ／ヽ ／ |／＼／ l ＾ヽ | | | | , ── ､ ／＿＿ ＼〟 l⌒ヽヽ_| ヽ | |-| | l c､ __ﾉ lﾉ､ ﾉ .l ＼ヘ／ （ 中禅寺さんはいま 巧みに話の核心から あなたを遠ざけて… ） ヽ､ ＿ l ∠ﾆ二二ｌ （ 僕は ただただ それに合わせているんですよ… ） / | .l─ | | .| | | ／￣￣＼ ／ ＼ ＿＿＿ |:::::: ｜ ／ ＼ . |::::::::::: ｜ ／ ノ ⌒ .＼ |:::::::::::::: ｜／ （●） （●） u. ＼ 「…そうなんですかお？」 . |:::::::::::::: } | （__人__） | . ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／ ヽ:::::::::: ノ | ＼ 「ええそうです。 それにですね…」 /:::::::::::: く | | | | -―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴―― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) , ── ､ ゝ／＿＿＿＿__ヽ | | / －､ －､| |__|─| | | （ あなたが 華仙姑のことについて これ以上 ） （ ` － o－ | ＼ __＿っ ﾉ （ けして 疑問も興味も 抱くことが 無いように ） /ヽ､__─､- ´ /＾＼／＼/ヽ | | | | （ なぜなら… ） ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・ ・ ・ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,‐ '´￣￣｀ヽ､ _､ ／ u. ヾ ＼ // ﾊ, ' / ヽ､ ヽ 〃/ ｿ ,/, , u. ｌ i| ﾚ! ノ ｌﾉ/ 从 ﾉ 、 i| ( ｿ ﾉ ノ＼ ﾘ ﾘ |ﾉ ふ、ふぇっ？ どういうことですお？？？ ヽ、 iﾉ ｌﾉ / 从j / あなた、華仙姑じゃ… なかったんですお？？？ ゝ .__ . -‐/イ ヾﾉ /: : .:::l: :! l〉 ､ __!/: : : :,'.::!: : :::. : ':, : : .:::ヽ::ヽ､_., __ _ ゝ- : : ／/ .:::',: : : ::. : ', ヽ: : :人::::::::く. ｰ ／/: : :/: / : .::::! : : : :::. : ! :/ノ:::::::）:::::::::}｀ﾄ 、 .イ:l::/: l .::,'ヽ!: : : .::::!: : : :l::. : l …自分で、そう名乗っているわけではありません。 : .::/::::/:::::::::/::::l ｀ ´ !::!{: :! .:::!:. : : : : .::,' : : : l::. : :} それに、わたし… :::,'::::/ノ::::::::_／i l::!;ヽl.::,:' : : : :_ - ': : : : :!:::. ,' ::l . - ´＼´ ｀／j/: : : ／::::::l::. : : : :l:::/ 〈 ＼ー ､ , ─ ／ : : : : ／ ｀ヽ_:::!::. : : : ':,! なにも、わからないんです… :.ヽ ＼ _,.- ´/: : : : : ／ _.ィ´ ｀ヽ: : : .::.ヽ :.:.:.ヽ Χ ,': : : : ／ ／..:.:! ',::. : : .::.＼ :.:.:.:.:.:.＼ ／ .＼ l : : : /:l ／..:.:.:.:.:l l::::. : : : .:::.＼ . ＼ﾊ:::.:. ＼ ,′ /.:.:.:.:.:.:.:.:.从.:.:.:.:.:/.:,′ ヽ、::八 し 丶 こつ .ノｲ.:.:.:.:.:.::ｲ:::::::.:.:.:/.:/ ＼ ヽ /.:.:.:／.::ﾉ::::::.:.;ノ:ノ ＼ ‐＝- ノ イ:::::;;::::::::::.／´ わ、わからないって… ＼ . 'ﾞ | 从／ . r‐- ､ .＼. . _,. ´ |/ どういうこと、なんですかお？？？ { ヽ ｀¨フ r::┤ |‐-､ _}__,｣｀二 /⌒, ／.:::::| |:::::::.＼ ｛ ＿／＼{ ｛ ／ .::::／| /.::::::::::::..＼ 厂 ＼ ヽ ':::::::::/ 丿 ／..:::::::::::::::::::...ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ i ::::::〉... ｋ┤ ﾞ... +。ﾟ i ﾟ。 ∠:::κ::::{::::ﾐi::::::::::i: ＼/ i〆｀￣｀つ, ! /::::::i::::::::{ ヽ::::入 なにも… なにもかも、わからないんです… /＼___/｀￣´i__＼.. _-っ ／λ::ｌ::::|:::《 Ψ わたし… ただの、仲居だったはずなのに… { （｀ヽ_｀ﾞ―-(...__ へ..._ ¨ ..／ |::::::::|:::{´｀ヾ ＼ / ゝ... ヾ＝-... ｀ﾞヽ...__＼ ─´/´ |::::::::ヽ《 ￣ いつのまにか、華仙姑と名乗って… / //ヽ..｀ﾟ-...__ ＼〉 i::::::::::ヽ::::｀ 占いを、していることになってしまって… ＼! ﾄゝ:!' ⊂二⊃:/: /: : /l: :.! / l:ﾄ:｀: u. /ｲ: ｲ:／Ⅵ: :! ヾ ヽト,､⌒ 〃〃 |_V ヽゝ｀丶、 ィ ´ ! /::| は、はあ…？？？ ｒ|_i＿/＿／::∧ そ、そうなんですかお…？？？ 人::::::::::::::::::／ ヽ ／｀ 、￣￣ ＼ ::::::::ζ::::: ヽ +。ﾟ ヽ.ﾟ。|:::::::::::/´ ﾞ;;;:;::;:＼:::::::::: ｀-...__, / }::::λ_ゝ ::::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ ゞ´ ...-ァ /..ﾍヽ_ はい、わたし… 自分が会ったという方たちのことも… :::::::::::::::ノ_λ::::::::| ｉ { / /:::::| j｀´ わたしが下したという、託宣のことも… ::::::::::::}´ / |:::::::: ﾉ ｀ﾞ´ /λ j なにも… なにも、憶えてない… わからないんです！ ::::::::::/ 个 ｉ彳 λｉ －-- ....__,/ / 》ノ ﾟ。+ :::::::<´ ＼ミゝ ﾞ >´ ｉ ´´ ｀.._ ｀ヽ ／´ｉ.. | まるで… まるで、誰かが… ´｀ゝ.. ｀.. 人ｉ ￤｀-... |.. ヽ ヽ } ｀ヽ 入 | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ┌────────────────────────┐ │. わたしの心と体を操って、人に会わせ・・・ 喋らせて・・・ .│ └────────────────────────┘ ┌─────────────────────────────────┐ │そして、わたしに喋らせたことを、実現させている人がいるみたいなんです・・・！│ └─────────────────────────────────┘ ／´￣￣｀ ＼ / ﾐ川川ヽ 巛ﾊヾﾉﾉ川川川ｿﾌ . (, ,)ﾉ （､､） ﾉﾉﾞ |￣＼ // .しゝ|.| ﾘ､_ ） ＼ |.|┌,～,|.|ｯ ノ ＼ ＼ っ (◎)/ (◎) ／ ＼ ＼ // （ ｉ /￣ ヾ ） ヽ | 彡ﾐ ＼_|＼/ﾌ⊂ヽ＿＿／ /⌒ | ） ＼ ｉﾐ ￣ ／ ＼ ￣￣￣￣ / ⌒´￣￣￣⌒ ￣￣￣￣￣| ／ ／ ┏━┓ 入＿＿＿＿∠／. ┃御┃ >＼＼ ／... ┃払┃ / ト ＼￣￣￣ ┃済┃ ／ 人 ┗━┛ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ,‐ '´￣￣｀ヽ､ _､ ／ u. ヾ ＼ // ﾊ, ' / ヽ､ ヽ 〃/ ｿ ,/, , u. ｌ i| ﾚ! ノ ｌﾉ/ 从 ﾉ 、 i| は、はあ… そうなんですかお… ( ｿ ﾉ ノ＼ ﾘ ﾘ |ﾉ ヽ、 iﾉ ｌﾉ / 从j / （これって、もしかして…） ゝ .__ . -‐/イ ヾﾉ i ::::::〉... ｋ┤ ﾞ... +。ﾟ i ﾟ。 ∠:::κ::::{::::ﾐi::::::::::i: ＼/ i〆｀￣｀つ, ! /::::::i::::::::{ ヽ::::入 …信じられないでしょうね… /＼___/｀￣´i__＼.. _-っ ／λ::ｌ::::|:::《 Ψ わたしだって、信じられないんです！ { （｀ヽ_｀ﾞ―-(...__ へ..._ ¨ ..／ |::::::::|:::{´｀ヾ ＼ / ゝ... ヾ＝-... ｀ﾞヽ...__＼ ─´/´ |::::::::ヽ《 ￣ でも、でも… わたし、もう、そうとしか… / //ヽ..｀ﾟ-...__ ＼〉 i::::::::::ヽ::::｀ . ＼ﾊ:::.:. ＼ ,′ /.:.:.:.:.:.:.:.:.从.:.:.:.:.:/.:,′ ヽ、::八 し 丶 こつ .ノｲ.:.:.:.:.:.::ｲ:::::::.:.:.:/.:/ ＼ ヽ /.:.:.:／.::ﾉ::::::.:.;ノ:ノ ＼ ‐＝- ノ イ:::::;;::::::::::.／´ い、いいえ… そんなことは… ＼ . 'ﾞ | 从／ . r‐- ､ .＼. . _,. ´ |/ （もしかして… デムパな人なのかな？） { ヽ ｀¨フ r::┤ |‐-､ （とほほ、ついてないなあ…） _}__,｣｀二 /⌒, ／.:::::| |:::::::.＼ ｛ ＿／＼{ ｛ ／ .::::／| /.::::::::::::..＼ （敦っちゃんったら、もう…） 厂 ＼ ヽ ':::::::::/ 丿 ／..:::::::::::::::::::...ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ やっべ もう全然覚えてねぇや…… 文庫本化してるの多いし、いっちょまとめて読み直すかなぁ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・ ・ ・ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ , ── ､ ／＿＿ ＼〟 l⌒ヽヽ_| ヽ | |-| | l c､ __ﾉ lﾉ､ ﾉ .l ＼ヘ／ （今にして思えば、すべてその人の言うとおりだったんです…） ヽ､ ＿ l ｻｴｷ ﾌﾕ ∠ﾆ二二ｌ （華仙姑処女の… いえ、佐伯 布由さんの…） / | .l─ | | .| | | ／￣￣＼ ／ ＼ ＿＿＿ |:::::: ｜ ／ ＼ . |::::::::::: ｜ ／ ノ ⌒ .＼ |:::::::::::::: ｜／ （○） （○） u. ＼ 「ほ、ほえっ？！ そうなんですかお…！」 . |:::::::::::::: } | （__人__） | . ヽ:::::::::::::: } ＼ |r┬-| _／ ヽ:::::::::: ノ | ｀ ー'´ ＼ 「ええ。 業績が落ち込んでいる会社社長に、 /:::::::::::: く | | | | この壺を買いなさいと託宣を下して…」 -―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴―― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) , ── ､ ゝ／＿＿＿＿__ヽ | | / －､ －､| |__|─| | | （ 布由さんは 『華仙姑』という 顔と名前を 割り振られていただけ ） （ ` － o－ | ＼ __＿っ ﾉ （ 彼女を 隠れ蓑にしていた 『華仙姑処女』の 正体とは… ） /ヽ､__─､- ´ /＾＼／＼/ヽ | | | | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ （ 情報だけじゃなく 人の精神さえも 自由自在に操作してしまえる ） ─────────────────────────────────────── . ヽ: : : : : : :vﾊ ′ { l i ,::ｌ { '. / /. : : : : : : ／ ヽ : : : : : vﾊ.′ ハ ﾊ { /-| | v . : : : : : ／ ＼: : : : :vﾊ . i | iﾍ. ′ .;' { ; ／／. : : : :／ ＼: : : :vﾊ { { | l .>､ ｀ 二 ´ ,::{ﾉ ′ l,／／. : : : :／ ヽ : : ヽヽ v ｖ V /´丶、 ..:':iノ } ,{ /／. : : : :／ ヽ: : :＼＼. |_ハ.′ / ｀¨´ } V´ Vi {': : : : : ´ . i､ ＿_ .. ＞: : :ヽ} | / / ,_､ l ヽ, ｣ |: : ＜ __ , -‐l ヽ、: : : : : : : : : ヽ : | ﾄ{ﾄ､ { {__} ｣ -‐ ´ ,j |: : : : : : : ¨: : ‐-: .._ /. : : : v {ヽヽ､_:_:_:_:_:_:_:_:_ヽl |: :ヽヽ ｣ . -‐ ´. -‐ ´ : | |: : : : : : : : : : : : : : : : :｀: : . i: : : : : :vﾊ: ｀: :ｰ‐─‐: --:‐| |. .二二 . -‐ ´. : : : : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ |: : : : : : vﾊ: :{ヽ: : : : : : : : : l |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :} |: : : : : : : vﾊ: :ヽヽ: : : : : : : l |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ |: : : : : : : : vﾊ: : ＼＼: : : : :l |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ ─────────────────────────────────────── （ 凄腕の 催眠術師 だったんですよ… ） ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ／￣￣＼ ／ ＼ ＿＿＿ |:::::: ｜ ／ ＼ . |::::::::::: ｜ ／ ノ ⌒ .＼ |:::::::::::::: ｜／ （●） （●） u. ＼ 「…結局、裏から手を回していたんですかお？」 . |:::::::::::::: } | （__人__） | . ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／ ヽ:::::::::: ノ | ＼ 「ええ。 自分を信用させるための、言わば投資ですね。 /:::::::::::: く | | | | ある程度信用を得て顧客が増えれば…」 -―――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴―― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) , ── ､ ／＿＿ ＼〟 l⌒ヽヽ_| ヽ | |-| | l c､ __ﾉ lﾉ､ ﾉ .l ＼ヘ／ （ 人を意のままに操り 人の記憶を思いのままに書き換えて ） ヽ､ ＿ l ∠ﾆ二二ｌ （ 平凡な女性を 『華仙姑処女』に 仕立て上げた 凄腕の催眠術師… ） / | .l─ | | .| | | （ …もっとも ） ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／） ／ ) o ﾊ ／ ／ ／ ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;, 。 / ﾉ ／ ／ ／ ______ ,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ,,,,,,,, o ／ / ／ヾ／ ,.'-‐''"´ __,.ノ "｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 （;:;:;:;:ヾ-r / ´ ／ ／ ,. -‐''"´ 〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:） ０ ソ;:;:;:;:;:;:;:｝ / ／ ,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ , ' 〈 _,. -‐ ､ (;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀ ,.、 ,. ' ｀￣´ _／ " ,,,, _;:;:⌒ゝｿ;:/ ／ _,.-‐''"´ （;:;:丿 （;:;:;:;:;:;:;:;:;:) / ／ ヾ;;;;;;;;;;;;/; ＼ / ／ ´ /;:ﾉ 。 。 / __,.- '´ （） / / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ （ その人自身はもう この世には いないのだけれど… ） ／￣￣＼ ／ ＼ ＿＿＿ |:::::: ｜ ／ ＼ 「顧客同士をくっつけて、取引させてたんですかお…」 . |::::::::::: ｜ ／ ノ ⌒ .＼ |:::::::::::::: ｜／ （ー） （ー） u. ＼ . |:::::::::::::: } | （__人__） | 「当然、当人達にはそれと知られないようにですね。 . ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／ 顧客が増えるほど『的中率』も上がり、収益も増すわけです。 ヽ:::::::::: ノ | ＼ /:::::::::::: く | | | | …まあ、『おいしい話』ですよ」 -―――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) ／￣￣￣￣＼, /＿＿＿＿＿ ヽ | ─ ､ ─ ､ ヽ | | | | |─ |___/ （ その人はいなくなっても その人が作った『仕組み』は まだ生きている ） |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (＿＿＿_ ,-′ （ 情報を操り弱みを握って 人からお金を吸い上げるための『仕組み』… ） ヽ ＿＿＿ ／ヽ ／ |／＼／ l ＾ヽ | | | | （ そして… ） ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 'ヽ, |': : : :| 'ヽ::: .::'.'／ |: : :| ﾞ''-,,,,,: -=-,,,丶|,,: :'''': :,,ﾘ,-,,,|:::: ://.,,,,,,,|: : :''''' : ﾘ／ﾞ- ﾞ・ ''ﾞﾞ, -・-ﾞ'''''''''ﾞ-=≡_丶 '''',ヾﾐﾐﾞﾞ''''__-'''_彡ヾ''' ﾞヽ, ,,,, .,,, ,/ i,, 1ﾞﾞ,,-ヽ,,,, ..,,,,,ﾞﾞﾞﾘ / ヽ ﾞ'' |ヽ''・,,,','- ,,,,:／.,,,.／:ﾘﾉ 丿 ゝ ｆﾘt^-'',',,・-..,┬,,,,...--・・,ﾞﾞ_ ﾘ// / ゝ,,丶＼::ｖ || |:∥ -__w ヽﾘﾞﾘﾞ|j:∥// ／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ （ その『仕組み』を 手に入れようと 狙っている連中が 存在するんです… ） . , ── ､ ／＿＿ ＼〟 l⌒ヽヽ_| ヽ | |-| | l c､ __ﾉ lﾉ､ ﾉ （ 『華仙姑』よりも はるかに恐ろしい相手… 目的のためなら ） .l ＼ヘ／ ヽ､ ＿ l （ 人を殺すことだって なんだって ためらいもしないような相手が… ） ∠ﾆ二二ｌ / | .l─ | | （…だから 僕たちは あなたを騙します） .| | | ／￣￣＼ ／ ＼ ＿＿＿ |:::::: ｜ ／ ＼ 「そりゃまた、巧妙というか、なんというか… . |::::::::::: ｜ ／ ノ ⌒ .＼ 生臭くて、厄介な話ですお…」 |:::::::::::::: ｜／ （ー） （ー） u. ＼ . |:::::::::::::: } | （__人__） | 「そうなんです。 タネ明かしは簡単ですが、そうしたところで . ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／ すぐに解決するようなことではないですから…」 ヽ:::::::::: ノ | ＼ /:::::::::::: く | | | | -―――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴―― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) , ── ､ ゝ／＿＿＿＿__ヽ | | / －､ －､| （ 僕たちを 信じてくれた あなたを 僕たちは 騙します ） |__|─| | | （ ` － o－ | （ あなたをけして 巻き込むわけには いかないですから ） ＼ __＿っ ﾉ /ヽ､__─､- ´ /＾＼／＼/ヽ （ 許してくださいね 本島さん… ） | | | | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | それにしても篠村代議士が、華仙姑処女の常連客とは… ./ ∩ノ ⊃ ／ いったいどんなことを、占ってもらってたんですかお…？ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | |（人__） | | ⌒ ´ | …相談事の内容については、いっさいお答えできません。 . | | 個人の秘密や、家庭内の事情などもありますから。 . ヽ / ヽ / それはどうか、ご容赦ください。 .> < | | ＿＿＿_ ／ ＼ Σ ／ ─ ─ ＼ ／ u. （●） （●） ＼ お、おっと…！ これは失礼いたしましたお！ | （__人__） | 申し訳ないですお… ＼ ｀ ⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ いえ、わかっていただければ。 それに、いまは答えようが無いんですよ… . | ｎｌ^l^l 顧客個別の託宣や予言の内容については、僕も把握し切れてないんです。 . ヽ | ﾉ ヽ ヽ く / ヽ ＼ , ── ､ ゝ／＿＿＿＿＿＼ ./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ | | ｌ ．|． ｌ Y⌒￣ｌ | ｌ ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ …へっ？ そうなんですか？ ヽ､ ３ ﾉ 中禅寺さん…？？？ >─∩─､ ´ /l／/ ﾚヽ ヽ ｌ ｌ ヽ _ ノヽ | | | ＼__ ﾉ . ／￣￣＼ ／ ＼ | | | │ | | ｜ | ヽ / ヽ / うむ、そうなんだろ。 > < …ｺﾞｿｺﾞｿ 確かこの辺に… ／,⌒ ⌒ ./ /| ＼ ／／ | . | ヽ、二⌒) (⌒／ | . | ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ r´ ´＼ ＼ ( ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ …ｺﾞｿｯ 「…あった、これだ」 ＼ ＼ ＼ ＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼ ＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´ ＼ 《 三三三三三三三三三= ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ u. （●） （●） ＼ それは、本… 帳面ですかお？ | （__人__） | いったいそれが… ＼ ｀ ⌒´ ,／ ノ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ /＼'ｰ､ ,, ..,､ ﾍﾟﾗ… | （ ●）（ / .＼` ､ . ／／ / . | （__人/ ＼ヽ､,.／／ ../ | ｀ / ｀`７７ / . ヽ / / / / これは、『華仙姑』の顧客名簿です。 ヽ.. / ｆヽ、/ / , -,./ これを見れば、誰がいつ、何回来たかはわかるのですが… /./ r-､ ヽ ∨,ノ / |. ＼ 〈＼.＼,〉 ｀, ｆ 肝心の相談事の内容については、記録が一切残っていないんです。 | . ＼ (ヽ ヽ ｀.. | | .＼ ＼ ﾉ , ── ､ ゝ／＿＿＿＿__ヽ | | / －､ －､| （ …それはたぶん あの催眠術師の 頭の中だけにあったんでしょうね… ） |__|─| | | （ ` － o－ | （ 自分が集めたネタを 誰にも使わせたり 奪われたり しないために… ） ＼ __＿っ ﾉ /ヽ､__─､- ´ /＾＼／＼/ヽ （ 結局 あの世まで 持っていかれてしまった わけなんですが ） | | | | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ― ／ u. （ ○） （○）' そ、そうなんですかお？ | （__人__） | それじゃ、後始末をするって言ったって… ＼ ｀ ⌒´ ／ ／ ー‐ ' ／￣￣＼ ／ ノ ヽ、.＼ ﾊﾟﾗ… | （●）（●） | /￣￣￣ 丶人__）. | / ＼ .＿|＿＿＿__ …ええ、まずは当人たちから相談事の内容を , --'､ / ｀〉 聞き出さなくてはいけないんです。 / ⌒ ） / / ・ ・ ,′ ﾉ / / 『華仙姑本人』からは現在『聞き出せない状態』なので… l T´ ..＿ ./ r'´￣ヽ ヽ ノ .／丶､ / （ ￣ l ｀'ー'´ | .｀'ｰ'――┬― --､/ _.ﾉ , ── ､ ／＿＿ ＼〟 l⌒ヽヽ_| ヽ | |-| | l （…そりゃそうですよ 布由さんは 秘密保持のために ） c､ __ﾉ lﾉ､ ﾉ .l ＼ヘ／ （喋らされた予言や託宣の記憶は ほとんど消されちゃってますし） ヽ､ ＿ l ∠ﾆ二二ｌ / | （肝心の催眠術師のほうは もう この世には…） .l─ | | .| | | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ | ＼ ,＿ | そ、それは… 重ね重ね、難儀なことですお… / ｕ ∩ノ ⊃―）／ そんなの教えてくれって言ったって、言ってくれるような ( ＼ ／ ＿ノ | | もんじゃないですお… .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ、.＼ | （●）（●） | /￣￣￣ 丶人__）. | / ＼ .＿|＿＿＿__ そういうわけです。 釜も焦げようというものですよ。 , --'､ / ｀〉 / ⌒ ） / / ,′ ﾉ / / …ああ、ありました。 l T´ ..＿ ./ r'´￣ヽ ヽ ノ .／丶､ / （ ￣ l ｀'ー'´ | .｀'ｰ'――┬― --､/ _.ﾉ この辺り、原作だとただのお調子者っぽいのにｗ .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／u. （●） （●） ／ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | あ、あったって… もしかして？ . ＼ ／ 中禅寺さん… . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ /＼'ｰ､ ,, ..,､ | （ ●）（ / .＼` ､ . ／／ / . | （__人/ ＼ヽ､,.／／ ../ ええ、その通りです。 篠村代議士の名前ですよ。 | ｀ / ｀`７７ / 他の人の名前もありますから、お見せすることは出来ませんが… . ヽ / / / / ヽ.. / ｆヽ、/ / , -,./ /./ r-､ ヽ ∨,ノ / |. ＼ 〈＼.＼,〉 ｀, ｆ だいぶ初期のころからの客で、しかも足繁く通ってらしたようです。 | . ＼ (ヽ ヽ ｀.. | …年に十回近くは通っていますね。 | .＼ ＼ ﾉ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | （年に十回かお… いったい、一回でいくらかかったんだお…？） ./ ∩ノ ⊃ ／ ( ＼ ／ ＿ノ | | そ、そりゃ、たいしたお得意さんですお… .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ、.＼ ﾊﾟﾗ… | （●）（●） | /￣￣￣ 丶人__）. | / ＼ .＿|＿＿＿__ , --'､ / ｀〉 ええ。 今年に入って、ますます回数が増えています。 / ⌒ ） / / ,′ ﾉ / / l T´ ..＿ ./ r'´￣ヽ まだ七月なのに、もう八回も… ヽ ノ .／丶､ / （ ￣ l ｀'ー'´ | .｀'ｰ'――┬― --､/ _.ﾉ .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （●） （●） ／ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | …えっ？ 『今年に入って』…？ . ＼ ／ . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ ＼ | | | │ | | ｜ | ええ。 まだ、八箇月も経っていないのに。 ヽ / この分だと前年の倍近くの回数に… ヽ / > < ／,⌒ ⌒ ./ /| ＼ ／／ | . | ヽ、二⌒) (⌒／ | . | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ― ‐ ／ （ ●） ） | （__ﾉ､_） 今年に… 今年に入ってから？ ＼ ｀_⌒ 『八箇月前から』？ ／ ＼ , ── ､ ゝ／＿＿＿＿＿＼ ./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ | | ｌ ．|． ｌ Y⌒￣ｌ | ｌ ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ …本島さん？ ヽ､ ３ ﾉ どうしたんですかぁ… >─∩─､ ´ /l／/ ﾚヽ ヽ ｌ ｌ ヽ _ ノヽ | | | ＼__ ﾉ ＿＿ ／..::::::::::::::..＼ ／..:::::::::::::::::::::::::.＼ ／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | …まさか？ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､ まさか… ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・ ・ ・ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ＿＿＿＿ ／´ ｀＼ﾚ /＿＿＿＿＿＿＿ ヽ |ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ う～ん、難しいですねぇ… | ｖ|・ ｌ＿| ! 時間もかなりたっちゃってますしね… . ,| | | Ul´⌒Y l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ | 『八箇月前』の話でしょう？ ｌ__ _ ノ- ､ (＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ ` ─┬─┬ /ヽ/ /| |＿__| ` /＼ / | … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─ … , ──── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿__ヽ i | / /⌒ ヽ/⌒ヽ | ＿| ＿| ・|・ |__ , ─i ､ ヽ ＿_ o__ ﾉ ヽ ! `-､ | ! 政治家と官僚の子供の結婚話だなんて、いかにも『生臭い話』でしょ？ ＼ ヽ､ ──┘ ノ ／ お互い『おいしい話』を逃したくなかったんでしょうねえ。 ＼ ＼二二へ二ヽ／ ＼ | | | | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ . ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | 『顧客同士をくっつけて』取引させてたんですかお… ＼ ｀ ⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | |（人__） | | ⌒ ´ | …まあ、『おいしい話』ですよ。 . | | . ヽ / ヽ / .> < | | ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ! ｌ .! `'ｰ ,,_ _,,,＿__ ! | -.、 ｀''ｰ ..,、 | | ...ｰｰ''"´ ._,- ! l と,,,,,,,____,,,,,‐． ゛ 'i,,,,,,,____,,,,,,,,ソ i! ,..-'".ｌ ヽ,、.ゝ-'ﾞ _./ ヽ_.ﾞｰ'" .／ ,l～ ..,, ´ ヽ .｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ ヾﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ / ﾞﾞ'-､、 .＼ │ l ／ .｀'-､, ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿__イ （ま さ か … ま さ か ！！） . _＿＿＿＿_ ／´ ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ / | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ | u. | | ・| ・ l も、もとじまさん…？？ v - ､|─l | |ヽ いったい、なにを… | ` ｰ─ っー´∨ ヽ__ ＿＿＿＿つｌ ヽ （ ＿＿ ／ ノ ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ＿＿ ／..::::::::::::::..＼ ／..:::::::::::::::::::::::::.＼ ／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ 中禅寺さん、あなたに… | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | お伺いしたいことが、あるんですお… ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､ ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ⌒ ＼ | （ ●） （●） | . | （__人__） | | ｀ ⌒´ | ＿ | }＿ ,／:::::::::::ヽ } |｜＼ …はい、なんでしょうか。 ／::::::::::::::::::｜ヽ ノ/./:::::::::ヽ. 本島さん。 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧ /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜ | /./::::::::::::::::::/:::ﾍ /::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧ /´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、 （::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ￣ ＿＿ ／..::::::::::::::..＼ ／..:::::::::::::::::::::::::.＼ ／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ …櫻井官房次官と、篠村代議士… | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 官僚と政治家の子供の縁談というのは、 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ 『おいしい話』になるものですかお…？ ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､ ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ …まあ、よくある話ですよね。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 政治家と官僚の癒着、そして腐敗… ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ 例を挙げろと言われても、枚挙する暇がないくらいです。 :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ ／:::::::::: ＼ それなら… それなら、この話は…！ |::::::::::::::: | ／⌒::::::::: ⌒ヽ／ 櫻井のこの、縁談は…！！！ ；/:::::::::::: ＼； ；/:::::::::::::: ＼ ヽ； ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _,. -─ｯ‐- 、 ／〃 ／、｀ヽ ＼ ,≠==#=〆 ', j べ. ﾊ〃 l!/ 》_ i／ ,( 〈 {{ /⌒Y ⌒)) /,. '´ ヽ)_ 、 ≫^Ｙ⌒>ｰく⌒Ｙ(/ く ' Y 《 廴_{ ※ 心ﾉヾ:, んzｿ ,: | ＿_≫=ﾍ.__｀辷'_,ノヽ〃 ´ j ＼＿彡ｲ/// 》==f'ヘ ／ ////=彳:.k个r-‐' r､´ ∠/// ｉ : i :ヽl /､ ＼ くｲ ! : i＼rヘ..＿_ ヽ＼rﾍ ─────────────────────────────────────── ／; : :´: : /: :ﾊ; :ヽ : : : ヽ:∧ , '´/':.: : : :j/: 〃: :丶: : : ＼ ／／: : :／/: :/: :｝ : } : : : : :` =- i: ｰ='イ/: : : : :/: :八: : : : ＼: : : :ヽ、 /:／ : :／: :/: :/ : :ﾉ: :ﾉ:/: : : /: :ヽ:ゝ、 - - _ｲ∨: : : : :,' : （_;_ﾍノ: : : : ＼: : : :＼ . {/: : ／ : : /: :/ヽﾆ:イ:./: : : /: : : :ﾊ:ｉ: |>､ 个:j:/: : : { : {: : : :ヽ:∧ : : : : : : ヽ : : : :、 /:,／ : : /:/: :/:!: :-彳:ハ: : ;': : '.:/: :ﾘ:〈＼l＞ _ '´|: /〉八: : : :}: : ヽ: : :リ ∧＼: : : : : : ヽ: : :｝ . （ ;' : : : :/'´: /':│: :.:.|: i: :'; : !: :｛/: : : ;/|＼⌒ヽ＞＜／⌒／|ヽ:{＼ 人: : :∨ノ / ∧: :＼: : : : : ｝: / ∧|: : : 〃:／;': : |: : : :ヽ{ ∧: {＼{: : : /:/: :弋(⌒ヽ}{/⌒) /: : |: : ∨ﾉ: :ﾉ:iｰｿ: : : :./ /ヽ: : : : : : : j:八 . /ハ|: : :/{:/: : | : i:|: : : : : :/: :＼: : : ／）'_: : /ミ≧=｛,｝=≦ﾑ: : :i:（＼ヽ: : : i: : : : : / /: :/ヽ: : i : : :从: :＼ ／/: }i : /∨: : : ｌ: :八: : : : /: : : : : ／／∠／） ／(ノ八ヽ.)＼｀ヽ_（＼ ＼: :.:|: : : : ,'.:/: : : : ∧:ﾉ: : ∧: 丶: ─────────────────────────────────────── /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V ＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : | ＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:| 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V ＼_! ＿ ' ! ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／ ___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／ ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「 華 仙 姑 の 差 し 金 に よ る も の と は 、 考 え ら れ ま せ ん か お ？！」 . ┌───────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ 「やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるようです」.. │ │ │ │. ｶﾏﾅﾘ _, ＿, │ 第３章「やる夫 釜鳴の神事を覗き見る」第3話 おわり ,〉===ｷ〈、 │ く,､ﾊ;_ｊ,_ｙ_,ゞ │ ㎜ | l l l l l l | ㎜ └──────────────────────────‐ .（ ５. l: l:ｨ"`:ｒ ..l ｃ ） | ｌ ,ｨ: l｜0 | !.ﾄ、! ｌ ! V |: l `ー' ,l | V j ヽ_,ｲ: ー介ｰ' ﾄ､_ﾉ |. l:. |::!:| .| | |. l:.. `ｰ' .:! ! .|. l. l l l l l l | .|. |. l l l l l l .! '^^^^ ｝ 7^^^` ┏━┓ | ｛.... ┃御┃ ,> ヾ...... ┃払┃ _(nmo)_... ┃済┃ T ￣ T.... ┗━┛ . /:.:.:.:.:＼ ､ /:/‘Y‘V､ヽ, ＼∧_人_ﾉ／､ヽ 三≡ ¨ ≡三 |:.ｌ ',:.:ヽ ﾉ:.:ゝ ﾉ:.:.:} これにて第3話はオシマイ♪ ＼:.＞‐r‐r＜::.:;ノ ご観覧に感謝よん！ }:ヽ..二_ノ⌒} ',:.:.:.:.:.:. `:.:/|| ﾊ:::.:.::/:.:.:/:.|| 次回投下は、さ来週の頭くらいを予定してまあす。 . ﾊ:.:.:.:.:./:.:.:|ﾄ､__ まあ例のごとく、あてにはならないけど… ',:.:.:.:.:.:.:.{_r:､_} }:.:.:.:.:.:.:| 」:.:.:.:.::.:.{ 期待しないで待っててチョーダイ。 {ﾆﾆ二Ｔ二ﾆﾆ} うーむ 続きが気になる 次回の投下が楽しみでならんず 原作未読だけど今図書館から借りて最初の方から読み始めてる しかし厚いよなぁ……ほとんど凶器 段々と京極ワールドに近づいてきたなあ。 シリアスなのび田に吹いたwwwww やる実？は誰の役なんだろ… 塗仏読み返すにも支度か始末かどっちに載ってたのかさえ覚えてないや 百器徒然を読んだ後だと、妖怪の方は重くて（物理的にも)読み返す気が 起こらないんだよなあ… /:.:.:.:.:＼ ､ /:/‘Y‘V､ヽ, ＼∧_人_ﾉ／､ヽ 三≡ ¨ ≡三 乙と合いの手、感謝よん♪ |:.ｌ ',:.:ヽ >>354 どもどもよんw ﾉ:.:ゝ ﾉ:.:.:} >>356 >>359 >>1は床に置いといたら、小指を折られそうになったみたいよ～ ＼:.＞‐r‐r＜::.:;ノ >>357 服は着ておいてね～ }:ヽ..二_ノ⌒} >>358 >>1は拳銃一丁で大立ち回りするマスちゃんを描くって野望があるとか… ',:.:.:.:.:.:. `:.:/|| ﾊ:::.:.::/:.:.:/:.|| . ﾊ:.:.:.:.:./:.:.:|ﾄ､__ ',:.:.:.:.:.:.:.{_r:､_} 重ねて、どうもありがと～ね～♪ }:.:.:.:.:.:.:| 」:.:.:.:.::.:.{ {ﾆﾆ二Ｔ二ﾆﾆ} 鳴釜様のAAに続いて間違ってなければ塗り仏様のAAまで登場だぁ！凄い、凄ーい！！ それにしても今回ののび太ったらカッコイイじゃないの！マスカマなのにぃいいいw 今回もおもしろかったよ。次回も楽しみにしています！！ >>360 こいつ（>>331）は、某所で拾ってきたもんですw ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, ／:: .::.::.::.::.: .::.::.::.::.: .::＼ /:: .::.::.::.::.:.::.::.::.::. ::ヽ |:: .::.::.::.::.: .::.::.::.::. ;;:::;;:;:; ::| |:: .::.::.::.::.: .::.::.::.::. ;;:::;;:;:; ::| ﾇﾘｶﾍﾞｰ |:: ::(/):: ::(ヽ): : ::| |:: .::.::.::.::.: .::.::.::.::. ;;:::;;:;:; ::| ／:: .::.::.::.::.:.::.::.::.::.: ::＼ ／／|:: .::.::.::.::.: ::|＼＼ ﾉﾉﾉ |:: .::.::.::.::.: . : ::.::| ﾉﾉﾉ |:: .::.::.::.::.: ::| |:: .::.::.::.::.: ::| |:: .::.::.::.::.: ::| |:: .::.::.::.::.: ::| |:: .::.::.::.::.: ::| |:: .::.::.::.::.: ::| |:: .::.::.::.::. :;;:| |:: .::.::.::.::.: ;:: .::.::::| ヽ::,,,,,,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,,,,,::ﾉ ）::::| |::::（ ＿ﾉ:::::( )::::::ヽ＿ ⊂;;;;;;;;;;;;;;） （;;;;;;;;;;;;;;;;;⊃ ↑彼の隣にいましたw 塗仏のＡＡだとおおおおおおおおおおおおおお!!! 流石だ！ のびたも内面は繊細なところがマスカマっぽいなあｗｗｗｗ 邪魅読むまではいつのまにかお調子者（というかムチキャラｗ）になってるというイメージしかなかったけどｗｗｗｗｗ そして華仙姑の配役ｗｗｗｗやっぱりかｗｗｗｗｗ 乙どもっす～ >>363 バレてましたか；；； ということは、当然彼女の「弟」が誰なのかも… 乙です 薔薇十字しか読んでないからこんな複雑な裏があったなんて知らなかった… これ鉄則な！ じゃないと泣きを見るぜ… 京極堂の屁理屈に翻弄されっぱなしで・・・wwwww 京極堂の薀蓄に慣れないまま鉄鼠や絡新婦は軽く死ねる・・・ 慣れてくると姑獲鳥がとても薄く感じる不思議ｗｗ 特に『理』は、まだ3分の1も理解できてないですorz 複雑に絡み合った蜘蛛の糸をときほぐしていくうちに、最初に解いたと思っていた糸がまた絡み… というわけで。 ｆ ,,r ゞ､ｿ ｀x_j ﾐl| ﾐ/ ﾐ|| ｿ/ ＿,､､ﾕ=≡ ,r | 〈´ﾞ ﾐ||_-//三三三三Ⅳ ／｀ﾞ‐‐ ｼﾞｮﾛｳｸﾞﾓ ﾚ ,‐､ "ヾ､ ／´‐'´彡三三彳ｿ" ／ 絡 新 婦 ― ﾞiｒ l｀i ｒ"τ `‐､__,､ ",〉'"/´/´巛彡///|ﾍヾ===‐ｿ c| ο, | ｀'ソ 彡-､ ミl､ ／ /ﾐ/ﾐｆ|li|ミ三彡" |ﾐヾ､ ｷレ´ﾞcﾟ､ ｝ﾐ 彡" ヾ､iﾘ | | |lill|. | | ﾞ＝＝‐t'´ _/ ﾟ ｛彡 彡レ~i ﾘﾞｖ' ／|ミ|lill| .| ﾍ ｀ー _ ' ヾ´ ｒi |三 _ノ ／ﾐ |ﾐ|llill| .ミ|彡 ﾍﾞ､ （,､) ﾊﾞｶﾘ | ｒ-| ﾞ､ |彡ソ "| .／ﾞ｀ ﾍﾉlllｿ ヾ､| ﾄ‐＝―" 十六七斗なる さも美しき女の ｀ﾞ|､ヽヽ_｀彡 ,; |_, ／ヾヽ､ﾞ /lll/. ﾐ| .ﾍ ﾞ､ ｳｽﾓﾉ ､o. | ﾍ､i ｿ彡' ／ ヾヾ､ヽ 彡"' ヾ､| 彡ﾍ _ '´ 身には錦の羅に 五色に織りたる綾をまとひ ０ヽ| oｏ ヽ ;: 彡｝´ ´彡" ヾ、ﾐ|彡. ﾍ .| （,.ﾉ |ﾄ"´ |三 :.; ::｝ .ヾ､/ ヾ､ミ | ﾍ | 髪は長くて膝をたれ いとたおやかに ､/｀ﾞ |ﾞ､､ヽ ゝ､_,ｒ''i ヾ､/ |ﾟ .| 彡ﾞ/oﾟ ﾍ_, ｀i::l´ ｒ=λ | ヾ/ 。ヽo r､. |彡" / _ '´ 只一人 歩み来る― |。ヽ_ |ｿ 釞刋》 ）/ ｒv'｀k‐c'oЗ. |. ﾉ / （,.ﾉ fﾟ ヾl ﾉ:）） 迯歹/ ｆ/ ｀‐ｔﾟ_ｿ ｀´ |/ （θ３ o|3 || /冫 ﾞ＝"´ｒ"ヽc'<）. / . ミﾞ/ ﾉ ｻﾃ ｺﾉｸﾓ | || l∩: :; ｿ ／ oヽ ./_几e / ﾟﾟα_,ｿ r‐､__ ―扨は此蛛 我が仮寝の夢中に 女と化し |‐'ﾟ |ﾄ'"Πﾉ㌘ ,';ｿ ,-､ヨ ﾞｒ〈´ ｀ﾞー / r´@ <ｆi_,,ノ _,。 _ ´ ヾ|| /,','ﾞ 彳ｿ ,':;l ⊂ｏ,r"､_cOЗ ｿ ∂） ＼＿___,L=‐'´ （,､) われを たぶらかしけるならん。 ||/,',' ,'ｲ徘 イi!| ／ｘ''´ﾞ''＜__r´）_,／｀` c〉'" /（十） ｀ﾞー' |"∵"ｲ川/ iｿ/ ／ <_,､ f _,,ｘ===ー--､___＞''"´ ﾉ∴f//川| |/レ"/ r=､｀`"´ 宝物が増えましたw それではお休みなさい… 俺の中では敦っちゃんの可愛さで京極堂の世界がなりたってる 理はマジで難解だよなあ・・・ あれが全て「蜘蛛」にとっての必然なら彼女になにがあったのか・・・ 10時ごろから読み始めて、読み終わったのが18時半頃だった 腕が腱鞘炎になりそうだったぜ！ >>376 家を呪い血を呪い家族を呪い…殺すつもりはなかったけど って感じなのかねえ 犯人のはっきりした動機は描かれてはいないから 絡新婦については妄想の域を出ないのよね あの話はそこがまたいいんだけど まあ、あまり話し出すとネタバレが出そうなので この話題はこの辺で自重した方がいい気がするけど。 /:.:.:.:.:＼ ､ /:/‘Y‘V､ヽ, ＼∧_人_ﾉ／､ヽ 三≡ ¨ ≡三 京極談義へのお付き合い、感謝よん♪ |:.ｌ ',:.:ヽ 女郎蜘蛛ってば、大人気よね～ ﾉ:.:ゝ ﾉ:.:.:} ＼:.＞‐r‐r＜::.:;ノ }:ヽ..二_ノ⌒} >>1も、絡新婦のAA貰って大喜びしてるわよん。 ',:.:.:.:.:.:. `:.:/|| 早速使う予定があるとか何とか…？ ﾊ:::.:.::/:.:.:/:.|| . ﾊ:.:.:.:.:./:.:.:|ﾄ､__ ',:.:.:.:.:.:.:.{_r:､_} 次回は来週月曜、19日夜予定よ～ん。 }:.:.:.:.:.:.:| 」:.:.:.:.::.:.{ {ﾆﾆ二Ｔ二ﾆﾆ}
スポンサーサイト
［タグ］
◆mnIPJ08QL.
コメントの投稿 |
copyright © 2023 やる夫を拾い読み all rights reserved.
Benri-navi by myhurt Template by FC2ブログのテンプレート工房