やる夫を拾い読み
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やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるようです 第３章 やる夫 釜鳴の神事を覗き見る 第２話┌───────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ 「やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるそうです」.. │ │ │ │. ｶﾏﾅﾘ _, ＿, │ 第３章「やる夫 釜鳴の神事を覗き見る」 第2話 ,〉===ｷ〈、 │ く,､ﾊ;_ｊ,_ｙ_,ゞ │ ㎜ | l l l l l l | ㎜ └──────────────────────────‐ .（ ５. l: l:ｨ"`:ｒ ..l ｃ ） | ｌ ,ｨ: l｜0 | !.ﾄ、! ｌ ! V |: l `ー' ,l | V j ヽ_,ｲ: ー介ｰ' ﾄ､_ﾉ |. l:. |::!:| .| | |. l:.. `ｰ' .:! ! .|. l. l l l l l l | .|. |. l l l l l l .! '^^^^ ｝ 7^^^` ┏━┓ | ｛.... ┃御┃ ,> ヾ...... ┃払┃ _(nmo)_... ┃済┃ Ｔ ￣ T.... ┗━┛ 【説明中】 , -──- ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿_＼ / | ／ － ､ － ヽ! . | | / | | ヽ |─| ‘|‘ | /⌒｀ ` ー ﾍ ー l ( ＼ ヽ_ ／⌒ｰ──つ (ヽ ヽ/ ） ＼ ヽ ＿＿／／ ( )' ﾉ /` ──く ` ｰ､ ` ┬´ ＼／ ＼/ヽ ＼.＿|_ノ |_| | | | , ── ､ ／＿＿ ヽ〟 l－＼ | ヽ |・ |─|__ | c ー ′ 6） / └─ ､ ＼ ／ ⊂＿ ＿＿l ＿∩_＿/ ── l ∈ | | ｌ⌒ｌ | . ＿＿__ ゝ／＿＿＿＿ヽ / | , ─ ｗ－､! | __|-| +|+ | （ u ｀ー oー | /ヽ､/＾＼__／ ﾉ ｌ､(uu ー,─ ､´ ｌ ＼ __／┬ ′ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・ ・ ・ ・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（● . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ …成程。 依頼者、被害者の状況は概ね領解したよ。 ヽ､ ｿ z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ 被害者の女性は、奉公先のドラ息子と /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ その取り巻きに乱暴されて妊娠出産までしたのに ｛ . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ 向こうは交渉の席さえ設けようとしない… | : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ :| : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, といったところかね、益田君？ ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ `､∨: ´: : : : : : :: ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |_,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ ,,───- ､, ／＿＿＿_＿__ ヽ､ |/─､ ─､＼ | | | >|・) |─ | ./ |､＿ i､ ＿ ! '⌒i …はい、そうです。僕もいろいろ考えてみたんですけど、 | ＾ _'ﾉ 相手が櫻井官房長官と篠村代議士ではなんとも… ＼└──- ﾉ `┬－－イ__ どうにも、八方ふさがりなんです。 / |￣∧￣ // ヽ | | ￣ ￣ | | .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | （ ―） λ ヽ （…ううむ、篠村代議士か…） | （__人） ヽ ', 二`'''‐､ ⌒ﾉ | | そして八方ふさがりになったところに、 ::::::￣｀-.､ゝ ノ | | 大河内君から榎木津を紹介されたと。 :.:.:.:.:.::.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | :.:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | そして、榎木津に引きずられて、この僕のところへ？ .:.::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | :.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | :.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ /.ヽ ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ はい。 その通りですお、中禅寺さん。 . ／ ― ー ＼ | （●） （●） | やる…わたしの名前も、被害者の名前も . ＼ （__人__） ／ 教えられなくて、申し訳ないですお。 . ノ ｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ …いえ、気にする必要はありませんよ。 | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 益田君、こちらの依頼者の方は、 _r‐入ｌ ´ヽ 「被害者と面識のある善意の第三者」 ''"::l::::l;;/ __人〉 ということでいいのだね？ :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| , ── ､ ／ _＿＿＿＿_ヽ ゝ/ |/ / ⌒ヽ ⌒ヽ | | | ‘|‘ | . v‐､l￣ヽ __ ﾉ ､__ ﾉ そのとおりです、中禅寺さん。 ｌ ) ＾ l …恨みっこ無しですよ？ ｀ｰ ､ ──┘ノ ｀ ー──､´ 依頼者や被害者たちの秘密を守るべきなのは、 /|／＼ ／ ヽ 僕たちだって同じなんですから。 ｌ ｌ | | | | | | ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ 益田さん、お気遣いすいませんお。 | （●） （●） | . ＼ （__人__） ／ 中禅寺さんには、かさねがさね、申し訳ないですお… . ノ ｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） いえ、それは益田君が言っているとおり、お互い様です。 | ｀ ⌒´ﾉ どうぞ気になさらないで下さい。 . | } . ヽ } しかし、それは構わないにしても、益田君。 ヽ ノ ｍm 今の説明を聞いても一向にわからないことがあるんだが… / ￣￣￣ つﾉ | |￣￣￣ , ── ､ ゝ／ ＿＿＿＿_ヽ /u. | / －､ －､! . | |─| ・|・ | Y⌒ ー oｰ l は、はい？ なんでしょうか… ヽ_ , ─, ｌ なにか解り辛かったことでも、ありましたかぁ？ ヽ､__（＿ /／ /＼／ヽ/ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ 解り辛いも何も、まったくわからないだろ。 . | ｎｌ^l^| ・ ・ . ヽ | ﾉ …結局のところ、ソレは僕に何をさせたいんだ？ ヽ ヽ く / ヽ ＼ ＿＿＿＿ ／´ ｀＼ﾚ /＿＿＿＿＿＿＿ ヽ |ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | ｖ|・ ｌ＿| ! ,| | | Ul´⌒Y …あ、ああ… はい… l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ |. ・ ・ ｌ__ _ ノ- ､ コレの事、ですか… (＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ ` ─┬─┬ /ヽ/ /| |＿__| ` /＼ / | （⊃￣￣＼ （⊃ _ノ ＼ （⊃ （ ●）（●） | （__人__） その通りだろ。 そこで長々と横になって | ｀ ⌒´ﾉ 堂々と寝息を立てている熟睡男のヤツは… | } ＼ ／ヽ } ＼ ／ ヽ､＿＿__ノ ） 一体全体この僕に、なにをしろとおっしゃっているんだ？ ／ . | ＿／ | ／￣￣（＿) ＼ ＼ ／| ＪＪＪ （ ＼ ／ ／⊂＿） /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀､ /::::,r'ﾞｧｰ-ー'ｱ"ﾘijk´￣｀`""´｀`i::::::::i ,!::::::! ,!ﾄゝ､ l:::::::| |::::::! ,!ヾ､,,_ ﾞi:::::! |::,::l ,ィﾆﾆﾆ二r'´ ゞ二ﾆﾆﾆゝ､ ,!:::j 「…ぐう… …があ…」 ,rゝ;l. ´ ,ｨ＝≡'´ﾚ '｀ヾ＝=-､ .! !^i .i r､i;i ' ´:; ｀ ` ﾘｲ^! ZZZZZ… | ソii j l!ヽ l 「…ごお… …ごおお…」 i ,!( ,! ｀ゝt''´ | j!,! ZZZZZ… ｀､. `i _,,＿ __ ,!ﾚ'/ ＼! ィ-‐ーー-ゝ ,!,ｲ 「…すぴい…」 i､ ー一 / i/ |｀､ / 'i ＿＿__ ゝ／＿＿＿＿ヽ / | , ─ ｗ－､! | __|-| +|+ | …それが、僕にもよくわからないんですよ… （ u ｀ー oー | 具体的なことは、なーんにも言ってくれてないんです。 /ヽ､/＾＼__／ ﾉ ｌ､(uu ー,─ ､´ ｌ ＼ __／┬ ′ ただ、本人が言ってたのは… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ ） ;. :ノ......... ......... :::::::::::::::::::::::::::ゞ (. (::.! l,;::) .ﾉ ﾉ .／::::::::::::::.......::::: ._ゝ,,. .-ｰ;''""~ ';;; － .._´, ._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ ヾ ﾄﾞｰﾝ！ ::（ （ . |: ! ) ） ヾ､ ⌒～'"| |'⌒～'"´ ノ ""'''ｰ-┤. :|--～''"" 「殲滅するとか…」 :| | j i ノ ,. , ､:, i,-､ ,..､ _,, ,. -／:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- ､ト､ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ っ っ ヽ＿)ヽ__lし'ヽ, っ ヽ、 ＞ ＿ γ ） ろ ／_ﾉ) (つ > / γ >｡,.ｪｪｪﾚl ｿ_〃 ／⌒z(∠ <<^l| ）ﾍ三{ ノフ ￣lｪｪﾀ ソ @ @） て ￣ ,ﾈ、@ @ｿ 人 γ￣)ﾉ(~二＼、@| 、 ( （ ) | ） /ヽ_ﾉ ) ） ｿ ヽノヽ<_ノ.|-.|ヽ-' ﾉ (（ヽ ..＿∧/∨＼∧／し'／/_（ （ ） _＼ ,,＿l!l! ∠ > 〃7/ ┬ ＿ ､､ ＜_ ＞ // ‐┴‐ ￣ 〃 ＜ 「目には目を、とか…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━／ （ 丶━━━━━ ,.′ / ヽ _/ /|⌒{ Ａ‐-､! ｀, / ＾} ﾊ/,r=ヵ ＼/ ,.レ,,ｲヽｊ ! | 「理想の父親を見つけるとかは、 { !| 〃:::::J !:::::Jﾊｲノ. l | ト{{ t;;:::ｊ {:::::::;;}.}|:: ,ﾞ だあ？ 言ってたんですけど…」 ､ ハrっｰ' ヾニ' /::. / |∨ ＼ ｰ _つ': / }′ 了こフ兀ノｰ＾′ ,’ . ｊ: /／|／ ､＼⌒＼ / .:::〈‐''─┴‐-:〉 ＼ { ,′ .::::::{ |:: ヽﾉ. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （● ） | . （人__） | r-ヽ | （三） | | ふむ、殲滅… それに、目には目を？ 復讐か… > ノ / あと、父親捜しだと？ / / ヽ / / / へ> < |＿__ヽ ＼／ ) |＼ ／| | ＼_／ | , -──- ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿_＼ / | ／ － ､ － ヽ! . | | / | | ヽ |─| ‘|‘ | /⌒｀ ` ー ﾍ ー l はい、そうなんです。 まあ僕としては、 ( ＼ ヽ_ ／⌒ｰ──つ 共犯の四人だけでも、中禅寺さんに改心させてもらって (ヽ ヽ/ ） ＼ ヽ ＿＿／／ 被害者に謝罪させてもらえればなあって思ったんですけど… ( )' ﾉ /` ──く ` ｰ､ ` ┬´ ＼／ ＼/ヽ ＼.＿|_ノ |_| | | | ., ──‐､ ／ ＼ . .| _ノ ヽ | （ ●) (●) | （__人__） , -―ーっ | ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣ そんなの無駄だろ。 . rﾝ } | | 彡 ﾊﾞｯｻﾘ 常識的に考えて。 ／⌒ヽ､ ノ .| | /:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-ｨi ∫ /:::::::::r":::::::ｷ ∥i:::::::ﾉ| ∬ /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐ （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､. .| 寿| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣ ( ,ゞ ─┴"─"､) _ ､ゞ" U ＼= ヾ／ ＿＿＿＿＿＿＿_ヾ ｀ﾞ/ | ヽ､_（_)ノ |｀ ヾｌ U | ／´⌒ ヽ／ ⌒ ヽｌ =| | | |・ | ｰＹ⌒ヽｌ─ｌ ・ｌ､ ｌ､ | ） ｀ｰ─‐,／ﾍ､ー‐〈 ﾉ …せ、せめて1レスくらいは考えてもらえませんかね？ ヽ_ " ｀ ｌ 僕だって一応、真剣に考えたんですけど… >､ ,－───､ヽﾉ , ヘ ｀(_∠ ､───-､ソ / ＼ ＼／＼ﾉヽ ｌ ヽ | ｌ | |. | | ., ──‐､ ／ ＼ . .| _ノ ヽ | （ ●) (●) メタ発言は自重してほしいだろ… | （__人__） そんな奴らに謝罪なんかさせたって無意味さ。 | ｀ ⌒´ﾉ ∬ . rﾝ } .|￣| ／⌒ヽ､ ノ |＿|） それは榎木津やカズドラ君が正しいよ。 /:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-┘ | 頭だけ下げさせたって被害者が喜ぶとは思えないね。 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i::::::/__/ /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/ （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､. ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ , ─── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿＼ っ / |ノ/ ⌒ ヽ ⌒ヽｌ っ ｌ |─| ･|∠ | （（ Y⌒ ` ー ﾍｰ ヽ ヽ_ /⌒ヽ＿＿＿つ ／⌒)､ ヽ | / | ､_,(_ﾉ >､二二二) . そっ、それなら、心から改心させればいいじゃないですかぁ！ ヽ＿_ﾉ ／ .l／ ＼／ ヽ 中禅寺さんなら、朝メシ前でしょっ？ あんなやつらなんか… | l | ヽ＿ ／ | |＼ ＿ ／ ヽ _,, ―― ､ . ,､ ｢{ / ０ （）｜ , -'" ヽ､ j l ゝ> / ,. -､ ! / ヽ ヽ､_ヽ｀ー‐ ' / ; / ! .′, .__ / ＿＿ ,ｪｪ-､ ヽ ー‐ｧ ﾉ ｉ / ｉ / | r‐ノﾆヽ._ / ／|llll| i r' |llll| i ヽ ｀ヾｰ ' ,ｲ / ／ ´l/l/l// } ヽ__ﾌ厶/ i ＼|lll| ／ ＼_|lll|_ノ i ／￣ ＼ ￣ } |／,. | ／ ´ﾆ 〉 _,,. へ､ | ￣ _, | / ,ヘ ､＼＼ / ／/ ,ｲ ! / ／￣｀ｰ一′ / ,ｨ ｌ | ｰ-- ､_ -‐''ノ ! | | } 〉〉}/ /／ / /亅l/, ′ /ｨ,ィｲ／| | .| ｀ ''ー‐''" /＿ﾉ | ﾚ' / ′l / " ﾚ' | |＿ ゝ ＿＿／ _,ノ , ′ |/ ヽ＿＿ / / ／ ヽ l ＿＿/ ／ ＼ | ＿_/ ,--､ ／ ＼ l /ヽ l⌒l l⌒l /ヽ ∧ /:::::/ |::::::| |:::::| ヽ::ヽ ∧ / / | | | | /ヽ /ヽ | | | | ヽ ヽ | | | | | | / / ヽ ヽ | | | | | | __ ´､`ヽ ＼ ＼ヽ:::ヽ |:::::| ／ ／ ＼ ＼ |::::::| /::::::/／::／,-'' ~ ,-' ヽ ｀ヽ:::::::::::::::y::::::::v ／ ＼ v::::::::y::::::::::::::::/´ ,''' ヽ＿ / ＿＿ ヽ ＿／ ヽ:::::::::::::::: / . ／ ＼. ヽ:::::::::: ／ ヽ:::::::: | ／ ＼ |::::::::: ／ |:::::::: | ／: ― ― ＼ .|::::::::: | |:::::::: | |:::::（ ◎ ）:::（ ◎ ） | |:::::: | |:::::::: | |:::::::（_＿人＿_） | |::::::: | ,,-''￣ |::::::: | |:::::::::::|┌┬┐|::::: |.|::::::::: | ￣＼ / ::::::: |::::::: | |::::::::::;|.| | | .|:::::::::::| |::::::: ::|:::::::: ヽ | ::::::::::::::|::::::: | |::::::::::`‐---‐'::::::::::::| |:::::::::::::|:::::::::: | | ::::::::::::::::|::::::: | ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::/ |:::::::::::::|:::::::::: | ヽ :::::::::::::::|::::::: |lll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; lll|::::::: |::::::::::: / ヽ :::::::::::::|::::::: |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::: |:::::::: / ヽ ::::::::::|:::::::: |;;;;;;;;;;;::::::::::::::;;;;;;;;|::::::: |::::::: ,-'´ 「『呪い』のひとつやふたつで、ちょちょいのちょーいって！！」 ＿＿＿_ ／:::::::::: u＼ ／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ ／:::::::::: （ ○）三（○）＼ |::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | （のっ、『呪い』っ？！） ＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／ ノ::::::::::u ＼ （ほ、ほんとに呪いなんてできるのかお？！） ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| . | （＿人_）│ | ｀ ⌒´ | …あいにく、それもカズドラ君の言ったとおりさ。 | | 『呪い』は、動物や子供には効かないだろ。 . ヽ / ヽ / .> < 君には以前、ちゃんと説明したつもりだったがね。 益田君… | | , ─── ､ っ っ ゝ／＿＿＿＿＿_＼ っ / u | ／/ ⌒ヽ ⌒ヽｌ | |─ | ・|＜ | Y ⌒ ` ー oーヽ､ あっ… あ～、そういえばそうでしたっけ… ヽ_ ┌───┘ｌ | よ、よく憶えてますよ！ はいはいはいっ！！ ヽ ＼ /／ ＼ >ｰ── く ｀＼ ヽ ／ ＼ ／＼ｌ ￣|￣ ﾉ / | ├‐┴－´ .／￣￣＼ .／ _ノ ⊂_ ‐-' ＜ | （ ―） λ ヽ | （__人） ヽ ', ___,/二`'''‐､ ⌒ﾉ | | ---::::::￣｀-.､ゝ ノ | | …ったく、その分だと、説明したこと自体まで忘れてるな？ :.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ. ´_ノ | | いいかね益田君、そもそも呪いというものは… .:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.／´:｀ヽ | | :.:.:.:.:..::.:.:.:.;／.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ | | :.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.＿ __ヽ-､,､_,∧ | :.:.::.:.:.:.:.:.|''''''''"".:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ/´:.:.:.:`ﾞ､ / ＿＿＿＿ ／´ ｀＼ﾚ /＿＿＿＿＿＿＿ ヽ |ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | ｖ|・ ｌ＿| ! ,| | | Ul´⌒Y は、はい…（あちゃー… とんだヤブヘビだなぁ…） l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ |. ｌ__ _ ノ- ､ （こりゃ、ちょっとやそっとじゃ終わらないかも…） (＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ ` ─┬─┬ /ヽ/ /| |＿__| ` /＼ / | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ノ ─＼ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | …あ、あのー、中禅寺さん… お話の最中、すいませんがお… ./ ∩ノ ⊃ ／ ちょっと、お聞きしたいことがあるんですがお。 ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （ ●） | . （人__） | |⌒´ | . | | …どうしましたか？ . ヽ / 依頼者の方… ヽ / .> < | | | | ＿＿＿ ／ ＼ ／ _ノ '' 'ー ＼ ／ （●） （●） ＼ …いえ、疑うわけではないんですがお… | （__人__） | そんな、『呪い』とかなんとかオカルトなものが、ほんとに… ＼ ｀ ⌒´ ／ ＿__ , -‐ ｀ 、 ／ ヽ ﾊ ,′ ,l | _,,.ィ"ﾞ l …ｼﾞﾛ… . ｜ ＝ニｰ=彡ﾆ''`ｰ--, | l, _ノ⌒,,,_ ,ィ´● ）'"ﾞ |. … な ん で す か ？ 今 、 あ な た … l =（ ●ﾌ=､; '"^'=''′ ,| ,,. -‐ゝﾊ, ｀ﾞﾞﾞﾞ´ ､ . : :! オ カ ル ト と 言 い ま し た か ？ ~´ : : : : : ｀ヽ:. i i } : : ト､.、 : : : : : : : : : ヽ、 '､＿ノｰ-;ｧ′. : :/ ヽ＼、 :f: r : : : : : : : !丶 ｀ ''ニ'´ ,/ !:: : :｀丶､_ : /: : : : : : : : :! ヽ、 ⌒ ／ : ,i: : : l!: : : : :｀ヽ､ 〃: :j: : : : : : : ﾞi ｀ヽ､..,,__,, :ィ":: ,ﾉ:: : : : : : : : : : : :＼ ﾉ: : : : : : : : : : :丶 : : ::::::::: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :＼ ＿＿＿ ／:::::::::::u. ＼ ／:::::::⌒ 三. ⌒＼ ／::u.::::（ ○）三（○）＼ i :::::::::::::::: （__人__） i ヽ、:::::::::::::|r┬-| ／ / `ー'´ く （…ぎょ！！！） i 丶 ヽ ヽ ｶﾞｼｬ ｒ ヽ、__) (_丿 , -っ ﾟ ヽ、___ ヽ ヽ ｒ. ― ┐ ｰ ｭ ' と_＿＿_＿ノ＿ノ | 茶. | 。, つ o ` ー‐┘‐- ´。 , -──- ､ ／＿＿＿＿＿ ヽ〟 |/⌒ヽ ⌒＼ | u. ヽ | ．| ． |＿| ! ＿| | ! ⌒V ヽ `ーﾍ ー ′ _ﾉ （も、本島さんっ？！ …バカっ！！） ￣￣ヽ￣￣ ヽ ﾉ ＿＿|(二)ノ／ （あっ、あれだけ言ったのにーーーーー！！） `ー─┬_イ /|/＼/ヽ | | ＿__ , -‐ ｀ 、 ／ ヽ ﾊ ,′ ,l …困りますね、依頼者の方… | _,,.ィ"ﾞ l 安易に言葉を弄んでもらっては。 . ｜ ＝ニｰ=彡ﾆ''`ｰ--, | ｸﾄﾞｸﾄﾞｸﾄﾞ… l, _ノ⌒,,,_ ,ィ´● ）'"ﾞ |. そもそもあなたは、オカルトという言葉を l =（ ●ﾌ=､; '"^'=''′ ,| どういう意味で用いているのですか？ ,,. -‐ゝﾊ, ｀ﾞﾞﾞﾞ´ ､ . : :! ~´ : : : : : ｀ヽ:. i i } : : ト､.、 : : : : : : : : : ヽ、 '､＿ノｰ-;ｧ′. : :/ ヽ＼、 よいですか、オカルトという言葉は :f: r : : : : : : : !丶 ｀ ''ニ'´ ,/ !:: : :｀丶､_ そもそも… : /: : : : : : : : :! ヽ、 ⌒ ／ : ,i: : : l!: : : : :｀ヽ､ 〃: :j: : : : : : : ﾞi ｀ヽ､..,,__,, :ィ":: ,ﾉ:: : : : : : : : : : : :＼ ﾉ: : : : : : : : : : :丶 : : ::::::::: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :＼ ＿＿__ ゝ／＿＿＿＿ヽ / | , ─ ｗ－､! | __|-| +|+ | （ u ｀ー oー | （…あちゃー、こりゃ相談に乗ってもらうどころじゃないですよ） /ヽ､/＾＼__／ ﾉ ｌ､(uu ー,─ ､´ （下手すると、日付が変わるまで説法が続いちゃいます…） ｌ ＼ __／┬ ′ ＿＿＿ ／ .u ＼ ／(（○）) (（○）)＼ /⌒)⌒)⌒. :::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒) ちゅ、中禅寺さんっ？！…ち、違いますお！！ | / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／ 言葉のあやですお！ えっと… そう！ | :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/ | ノ | | | ＼ / ） / 『不思議』なこと、ですお！！ ヽ / └ー.┘ ヽ / ／ . ／￣￣＼ . ／ _ノ ⌒ ＼ . | （ ●） （●） | . | （__人__） | | ｀ ⌒´ | ＿ | }＿ ,／:::::::::::ヽ } |｜＼ ／::::::::::::::::::｜ヽ ノ/./:::::::::ヽ. /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧ …『不思議』なこと？ . /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜ | /./::::::::::::::::::/:::ﾍ 呪いが、ですか？ /::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧ /´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、 .（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ￣ ＿＿＿_ ／ ノ ＼＼ ／ （⌒） (⌒）＼ ／ ∪ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | ＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) ノ | / / / (⌒) ./ / / は、はいはいはい… そうです、『不思議』なことですお。 ／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/ 呪いなんて『不思議』なものが、ほんとにあるのかと… | ｌ | ノ / ） / ヽ ヽ_ヽ /' / ／ いえ、中禅寺さんを疑ってるわけでは無いんですけどお… ヽ ＿＿ ／ / ／ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ …………… _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| _＿＿＿＿_ ／´ ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ / u. | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ | | | ・| ・ l v - ､|─l | |ヽ | ` ｰ─ っー´∨ あ、あれっ？ …中禅寺、さん…？ ヽ__ ＿＿＿＿つｌ ヽ （ ＿＿ ／ ノ ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ＿＿＿_ ／ ノ ＼＼ ／ （●） (●）＼ ／ ∪ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | ＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) …中禅寺さん？ ノ | / / / (⌒) ./ / / ／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/ や、やっぱり、お気を悪くしちゃいましたかお… | ｌ | ノ / ） / ヽ ヽ_ヽ /' / ／ ヽ ＿＿ ／ / ／ ／ ￣￣＼ ／ ノ ヽ |:::::: （ ●） . |::::::::::: （__人） |:::::::::::::: ⌒ﾉ . |:::::::::::::: } . ヽ:::::::::::::: } …この世には。 ヽ:::::::::: ノ /:::::::::::: く |:::::::::::::: | |:::::::::::::::| | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ノ ─＼ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | ./ ∩ノ ⊃ ／ …えっ…？ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | …こ、この世…？ ＼ ／＿＿＿ ／ , ── ､ ゝ／＿＿＿＿＿＼ ./ U / , ─ ､ ─ ､ｌ | | ｌ ．|． ｌ Y⌒￣ｌ | ｌ ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ …ちゅ、中禅寺さん？ ヽ､ ３ ﾉ いったい… >─∩─､ ´ /l／/ ﾚヽ ヽ ｌ ｌ ヽ _ ノヽ | | | ＼__ ﾉ ／ ヽ / ､＿ ヽ ' ｀ ､ヽ l ,‐-,.._ ゞ . l l 弋心 l . l 冫.ー く l l ﾉ! l ｀ー‐ f ｒ' …この世には… l ﾉ' ! / ,' / ￣ ｀ー - / ｀ ､ / :.:.:.:.:.:... ､ ／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´ .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （●） （●） ／ u. （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | こ、この世には？ . ＼ ／ …中禅寺、さん… . ノ ＼ ／´ ヽ ┌──────────────────────┐ │ こ の 世 に は 不 思 議 な 事 な ど 、 ｜ . └──────────────────────┘ ┌───────────────────┐ │ 何 一 つ あ り は し な い だ ろ....。│ └───────────────────┘ . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ …ｿﾞｸｯ ／ u. （○） （○） ＼ | （__人__） | …え、えぇっ？？？ ＼ ｀ ⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | } . ヽ } …常識的に考えて… ヽ ノ / く ＼ | ＼ ＼ | |ヽ、二⌒)､ ,,───- ､, ／＿＿＿_＿__ ヽ､ |/─､ ─､＼ | u. | | >|・) |─ | ./ |､＿ i､ ＿ ! '⌒i …んもう、中禅寺さんったら。 | ＾ _'ﾉ 無意味に凄まないでくださいよ… ＼└──- ﾉ `┬－－イ__ / |￣∧￣ // ヽ 本島さんが怖がってるじゃないですか… | | ￣ ￣ | | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ .ｌ^l^lｎ } 別に凄んじゃいないだろ。 .ヽ L } 当然の事を、そのまま言っただけさ。 ゝ ﾉ ノ ／ / ＼ ／ / ＼ 少なくとも益田君、君にはよーっく、説明したはずだがね。 . / / -一'''''''ー-､. 僕が扱う『呪い』は、そういう摩訶不思議なものではないと。 人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) , ─── ､ っ っ ゝ／＿＿＿＿＿_＼ っ / u | ／/ ⌒ヽ ⌒ヽｌ | |─ | ・|＜ | Y ⌒ ` ー oーヽ､ あっ… あ～、あれ～～～？ そうでしたっけ… ヽ_ ┌───┘ｌ | い、いえいえいえ！ そうです、そうでしたっ！！ ヽ ＼ /／ ＼ >ｰ── く ｀＼ ヽ ／ ＼ ／＼ｌ ￣|￣ ﾉ いかにも、いかにもそのとおりでございますっ！！ / | ├‐┴－´ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ .ｌ^l^lｎ } …まあ、案の定といったところだな。 . ヽ L } それじゃ、もう一度最初から説明するとするか。 ゝ ﾉ ノ ／ / ＼ 依頼人のかたともども、今度こそしっかり聞いてくれよ。 ／ / ＼ . / / |ヽ、二⌒)､ ヽ＿＿ﾉ ＿＿＿＿ ／´ ｀＼ﾚ /＿＿＿＿＿＿＿ ヽ |ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | ｖ|・ ｌ＿| ! は、はあい… ご拝聴させていただきます… ,| | | Ul´⌒Y l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ |. （…あ～あ、結局こうなるんだ…） ｌ__ _ ノ- ､ (＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ （日が落ちる前に終わるといいな…） ` ─┬─┬ /ヽ/ /| |＿__| ` /＼ / | ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | |（人__） | | ⌒ ´ | それではまず、先ほどの質問にお答えします。 . | | 依頼者の方… . ヽ / ヽ / 『呪い』とは、けして摩訶不思議なものではないのです。 .> < 呪いは言葉であり、習俗であり、そして文化なのですよ。 | | | | ＿＿＿ ／ ＼ ／ 一' ｀ｰ＼ ／ u. （ ○） （○）＼ の… 呪いが、不思議じゃないって…？ i （__人__） i 中禅寺さん、ほんとですかお？ ヽ、 |r┬-| ／ / `ー'´ く ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ .ｌ^l^lｎ } .ヽ L } そのとおりです。少なくとも、僕が主に扱う「呪い」はね。 ゝ ﾉ ノ 実在していますし、ちゃんと現実的に効きます。 ／ / ＼ ／ / ＼ . / / -一'''''''ー-､. 人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) ＿＿＿_ ／:::::::::: u＼ ／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ ／:::::::::: （ ○）三（○）＼ そっ、そうなんですかお？！ |::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | そそそ、そっ、それじゃ…！！ ＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／ ノ::::::::::u ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,--､ i!!!! i |!!!!.| ﾄ=={ {三ll三三ll三|!!!!!|三ll三三ll三} 「ワラ人形に五寸釘を打ちつけて、 |!!!!!| ☆ ..|==━┫ ┏━━┓ ｺﾞｯｽﾝ 相手を呪い殺したりなんてことも、 i!!!!!!!i ┗┯┯┛ ｺﾞｯｽﾝ |!!!|!!!|. ││ ｺﾞｽﾝｸｷﾞ♪ できちゃうんですかおっ！？」 |= ll= |.. └┘ i!!!l l!!!| /ﾉハﾞ､{ //ﾉ ゞﾊ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿＿_ ／::::::::: u＼ ／:: ＼,三_ノ＼ も、もし、そんなことができるんだったら、 ／::::::: （ ●）三（●）＼ ぜひお願いしたいんですお！！！ |::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | あいつらのことを、どうか…！！ ＼::::::::: ｀ ⌒´ ,／ ノ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） …残念ですが、そういうことではないのですよ。 . | （__人__） 『呪い』は、超自然的な力ではないんです。 | ｀ ⌒´ﾉ .ｌ^l^lｎ } 人形に釘を打ち付けたからって、 . ヽ L } 相手を同じように痛めつけるなんて非現実的ですよ。 ゝ ﾉ ノ 常識的に考えて… ／ / ＼ ／ / ＼ . / / |ヽ、二⌒)､ ヽ＿＿ﾉ ＿＿＿ ／ ＼ ／ 一' ｀ｰ＼ …へっ？ ち、違うんですかお？ ／ u. （ ○） （○）＼ で、でも呪いって、そういうものじゃ… i （__人__） i ヽ、 |r┬-| ／ / `ー'´ く ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） …まあそうですが、僕が扱っている「呪い」は、 | （__人__） そういうものではないのですよ。 | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ そうですね、例えば… _r‐入ｌ ´ヽ〉 あなたが何者かに、丑の刻参りをされていたとしましょうか。 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ 草木も眠る丑三つ時、夜な夜な神社のご神木にでも… :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ノ ─＼ ／ u. （●） （●） ＼ えっ？ は、はい… | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ （この人が言うと、たとえ話に聞こえないんだお…） ノ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ そしてあなたはそのことを、風のうわさで伝え聞いたとします。 . | ｎｌ^l^l その直後に、もしもあなたが… . ヽ | ﾉ ヽ ヽ く / ヽ ＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿__ r | |――┐ r―― ヽ ＜ﾔﾍﾞｯ！ L.! !_∧＿∧ Li＿＿ ＼ .＿| |（u ﾟ∀ﾟ） ||＿＿__ ＼＿ （~ヽ .. . （＿| |/ ／つ⌒ヽ i ＼） ／⌒ヾ .＼＼＿ :・:∵: ＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣"''' - ..,, 人 ／⌒ヾ ／ ＼＼￣ヽ∴: ｹﾞﾊｧｯ ＿ ＼＿／⌒ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿／⌒ヽ て ／ ノﾃ-ヽ（ ｡Д｡）二二つ ヽ ＿ﾉ r―――─―――┐ ＿ﾉ ドカッ／ ／ / ∨￣∨ | ＿＿＿＿| 三三三三三三三.|＿＿l__ / / | | | .＿|--[＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿] ／ __) ﾉ ) ﾉ.| | ===========[＿＿＿]=======' ー' し' ヽ＿ﾉ＿ノ ヽ__ﾉ＿ノ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「車にでも轢かれたりしたら、あなたはどう思いますか？」 . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ u. （○） （○） ＼ えっ？ そ、それは… | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ .ｌ^l^lｎ } …断っておきますが、あくまで「偶然の」事故ですよ？ .ヽ L } 超自然的な力が働いたわけではないんです。 ゝ ﾉ ノ 生きていく限り、必ず何かはあるものですからね。 ／ / ＼ ／ / ＼ それでも、もしそういう噂を聞いた後に、 . / / -一'''''''ー-､. そんな事が起きてしまったら…？ 人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) ／￣￣￣＼ ／ ＼ / u. ノ ─ ヽ | （○） （○） | う、う～～～ん… そ、それは… ＼ ∩（__人/777／ それは、その、うーん… ／ （丶＿//// ＼ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| …わかっていても、不安にはなりませんか？ . | （＿人_）│ ワラ人形をいくら痛めつけたって、 | ｀ ⌒´ | それと事故とは何の関わりもないと、わかっていても… | | . ヽ / ヽ / どうでしょうか、依頼者の方。 .> < | | | | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ | ＼ ,＿ | / ｕ ∩ノ ⊃―）／ うーん… それはたしかに… 関係ないとわかってても… ( ＼ ／ ＿ノ | | なんとなくは、気になっちゃうんですお… .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼／｀i | （●）（●）./ ﾘ . | （__人__）..| / | ｀ ⌒´ ﾘ ﾋ . ヽ ／/ ,｀弋ヽ …そう、「関係ないとわかっていても」、「なんとなく不安になる」 ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ それらこそが、呪いの本質であり、その効果なのですよ。 /〈 `ｰ〈::....ノ Ｖ | ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ // | ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃 `ー‐一′ 「ふたつの全く関係ない事柄を『意味』で結びつけて、相手の心を縛る…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,--.、. ┃ i!!!! i. ┃ |!!!!.|. ┃ ﾄ=={. ┃ {三ll三三ll三|!!!!!|三ll三三ll三｝. ┃ （~ヽ .. . |!!!!｜ ┃ ／⌒ヾ .＼＼＿ :・:∵: |==━┫☆ ┏━━┓. ┃,, 人 ／⌒ヾ ／ ＼＼￣ヽ∴: ｹﾞﾊｧｯ i!!!!!!!i ┗┯┯┛... ┃⌒ヽ て ／ ノﾃ-ヽ（ ｡Д｡）二二つ |!!!|!!!|. ││... ┃ ＿ﾉ ドカッ／ ／ / ∨￣∨ |= ll= |.. └┘... ┃＿l__ / / | | i!!!l l!!!| ┃＿＿] ／ __) ﾉ ) /ﾉハﾞ､{ ┃===' ー' し' //ﾉ ゞﾊ...... ┃ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「それこそが、僕の言う『呪い』というものなのですよ」 . .＿＿＿_ ／ ＼ . ／─ ─ ＼ ／（●） （●） ＼ | （__人__） u. | ふ、ふたつの関係ない事柄？ …心を縛る？ ⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ '､＿ ＼ ） （な、なんだかチンプンカンプンだお…） ＼ ＼ ／ ／| |＼ ヽ ／ | ., ──‐､ ／ ＼ . .| _ノ ヽ | （ ●) (●) | （__人__） , -―ーっ | ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣ はい。 本来なら、ワラ人形に釘を打ちつける『行為』と、 . rﾝ } | | 事故にあうといった『状況』にはなんの関わりもありません。 ／⌒ヽ､ ノ .| | /:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-ｨi ∫ /:::::::::r":::::::ｷ ∥i:::::::ﾉ| ∬ しかし、あなたがその二つの事象を因果関係で… /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐ 「原因と結果」として結び付けてしまったのは… （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､. .| 寿| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,, - 'i': : : : :ﾞ:'ヽ. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'' ,, -'':ﾞ:ﾞ:ﾞﾞ:':'ヽ-,, 'ヽ, |': :: : : : : :| 'ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::'.'／ |: :: : : : : :| ﾞ''-,,,,,: -=-,,,丶|,,:（○）:,,ﾘ,-,,,|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://.,,,,,|: : （○）: ﾘ／ﾞ- ﾞ・ ''ﾞﾞ, -・-ﾞ'''''''''ﾞ-=≡_丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'''',ヾﾐﾐﾞﾞ''''__-'''_彡ヾ''' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／￣￣￣＼ γ⌒) u. (⌒ヽ ／ _ノ ノ ＼ ＼ `､ （ < （○） （○） | ） ＼ ヽ （__人__） ／ ／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「あなたがその行為を、あなた自身への『呪い』であると認識していたからです」 . ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | わたし自身が、そう認識していたせいで…？ ./ ∩ノ ⊃ ／ わたしが信じていたせいで、ワラ人形と事故が、結びついた？ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | そういうこと、なんですかお？ 中禅寺さん… ＼ ／＿＿＿ ／ ., ──‐､ ／ ＼ . .| _ノ ヽ | （ ●) (●) | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ ∬ そう、そのとおりです。 たとえワラ人形をいくら叩いても、 . rﾝ } .|￣| あなた自身に『これは自分への呪いである』という認識が無かったら、 ／⌒ヽ､ ノ |＿|） あなたはそれと自分の災難を結びつけることは無かったはずです。 ＿＿/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-┘ | | | /:::::::::r":::::::ｷ ∥i::::::/__/ | | /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/ 逆に、もしもあなた自身に、呪われる心当たりがあったとしたら？ | | （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､. ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （○） （○） ／ u. （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | …えっ？ 呪われる心当たり… ですかお？ . ＼ ／ そ、それは… どういうことですかお… . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ そうですね… 例えば、不特定多数の誰かに恨まれても . | ｎｌ^l^l おかしくないようなことをずっとしてきたとか… . ヽ | ﾉ ヽ ヽ く まあ、あくまで仮の話ですが、どうでしょうか。 / ヽ ＼ ／￣￣￣＼ ／ ＼ それは… それはやっぱり、 / u. ─ ─ ヽ どうしても不安になっちゃうと思いますお… | （●） （●） | ＼ ∩（__人/777／ 自分に呪われる心当たりがあったりしたら、余計に… ／ （丶＿//// ＼ ／￣￣＼ ／ ノ ＼ ＼／｀i | （●）（●）./ ﾘ . | （__人__）..| / | ｀ ⌒´ ﾘ ﾋ . ヽ ／/ ,｀弋ヽ そう、それこそが「心を縛られる」という状況です。 ヽ - ′.Ｙ´ , ｀ヽ｀.ｌ 「呪い」によって因果関係で結ばれた「ワラ人形と事故」が、 /〈 `ｰ〈::....ノ Ｖ さらにあなたの心の中の『罪悪感』と結びついたのです。 | ヽ_ｰ ､ ｀ヾ＿/ // | ﾌ-､｀ｰ┴‐-〃 `ー‐一′ やっぱりやらない夫ははまり役だなぁ 畜生以下の外道は呪えないのか 「…こうなってしまうと、容易にこの思考から抜け出すことができません」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,, - 'i': : : : :ﾞ:'ヽ. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'' ,, -'':ﾞ:ﾞ:ﾞﾞ:':'ヽ-,, 'ヽ, |': :: : : : : :| 'ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::'.'／ |: :: : : : : :| ﾞ''-,,,,,: -=-,,,丶|,,:（○）:,,ﾘ,-,,,|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://.,,,,,|: : （○）: ﾘ／ﾞ- ﾞ・ ''ﾞﾞ, -・-ﾞ'''''''''ﾞ-=≡_丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'''',ヾﾐﾐﾞﾞ''''__-'''_彡ヾ''' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,--.、. ┃ i!!!! i. ┃ |!!!!.|. ┃ ﾄ=={. ┃ {三ll三三ll三|!!!!!|三ll三三ll三｝. ┃ （~ヽ .. . |!!!!｜ ┃ ／⌒ヾ .＼＼＿ :・:∵: |==━┫☆ ┏━━┓. ┃,, 人 ／⌒ヾ ／ ＼＼￣ヽ∴: ｹﾞﾊｧｯ i!!!!!!!i ┗┯┯┛... ┃⌒ヽ て ／ ノﾃ-ヽ（ ｡Д｡）二二つ |!!!|!!!|. ││... ┃ ＿ﾉ ドカッ／ ／ / ∨￣∨ |= ll= |.. └┘ ┃＿l__ / / | | i!!!l l!!!|....... ┃＿＿] ／ __) ﾉ ) /ﾉハﾞ､{......... ┃===' ー' し' //ﾉ ゞﾊ...... ┃ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿＿＿_ ／ ∪ ＼ γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ ／ _ノ （＞）三（＜） ＼ `､ （ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ） ＼ ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「それこそ、悔い改めて生まれ変わりでもしないかぎりはね…」 . ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ | （●） （●） | 心を縛られる… 悔い改めて、生まれ変わるまで… . ＼ （__人__） ／ . ノ ｀ ⌒´ ＼ なんとなく、わかるような気がしますお… ／´ ヽ ／￣￣＼ / ヽ､_ ＼ . （ （ ●） | . （人__） | r-ヽ | 恐れ入ります。 …ここまで説明すれば、僕がさきほど申し上げた （三） | | 「子供と動物には呪いが効かない」 > ノ / ということも、納得していただけるものかと。 / / ヽ / / / へ> < …いかがでしょうか、依頼人の方。 |＿__ヽ ＼／ ) |＼ ／| | ＼_／ | ＿＿＿_ ／ー ─＼ ／ （●） （●） ＼ …わかりますお、なんとなくですけれど。 ／ .（__人__） ＼ 「呪い」を信じてないから… | ｀⌒´ | ＼ _／ いえ、ワラ人形を叩かれても、 ﾉ . ＼ 呪いだと理解できないから、ですかお？ ,, -‐ ､ /' ヽ ／￣￣＼ ./ i ／ ._ノ ヽ､＼ / ...........i | （●）（●） | / ..:::::::::::::::| | （__人__） | / ..::::::::::::::::::l そう、その通りです。たとえどのような行為によるものだろうと、 .| ｀ ⌒´ .} ./ ..::::::::::::::::::::! それが自分への呪いだと理解・認識していない相手には | }/ .::::::::::::::::::::/ いかなる呪いも効果が無いのですよ。 ヽ ./ .:::::::::::::::::::/ .ヽ . .／ .:::::::::::::::::::/ また、「罪悪感」が無い相手の場合も同様です。 ,. ‐'"´ `'‐,r''"~ .:::::::::::::::::／ 呪われる心当たりが無ければ、呪いの効果も半減ですからね。 ..:.／,. -‐‐- ､ l′ ..:::::::::::::／| :,' ／ !.:::::::／:i..:..l r ､ / !::::::::::: i..:..i l .......`:i i !:::::::::: ﾞ､:.i ! ::::::::::/ i i:::::::::: ヽ:i …あなたはなかなか、理解が早いようです。 .! ::::::::/ i .....i::::::::::: ヽ こちらの話を聞こうとする姿勢が伝わってきますよ。 .ヽ ::::::| `､ `､ .....::::::::::::l:::::::::::: `, / ＼:::l. `､ ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: /'''ー─----､ `ヽ `､ .::::＼:::::::::::::::|::::::::: /,, ,. ‐;'' ＿＿＿ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒＼ ／ u. （ ⌒） （⌒）＼ i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i ヽ、 `ー ' ∬／ あ、ありがとうございますお、中禅寺さん… / ┌─┐ i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ （正直、まだよくわからないんだけどお…） ｒ ヽ、__)一(_丿 ヽ、___ ヽ ヽ と_＿＿_＿ノ＿ノ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（●） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ .ｌ^l^lｎ } .ヽ L } ゝ ﾉ ノ …益田君、人の話というのはこういうふうに聞くものだ。 ／ / ＼ 君も少しは、この依頼人の方を見習いたまえ。 ／ / ＼ . / / -一'''''''ー-､. 人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)) , ──── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿__ヽ i u. | / /⌒ ヽ/⌒ヽ | ＿| ＿| >|・ |__ , ─i ､ ヽ ＿_ o__ ﾉ ヽ …はいはい、わかりましたよぉ、中禅寺さん… ! `-､ | ! ＼ ヽ､ ──┘ ノ ／ わかりましたから、あのー、そろそろ… ＼ ＼二二へ二ヽ／ ＼ | | 依頼のほうの、ご相談をですね… | | ／ ￣￣＼ ／ ノ ヽ |:::::: （● ） …ｼﾞﾛ… . |::::::::::: （__人） |:::::::::::::: ⌒ﾉ . |:::::::::::::: } …何を言ってる、益田君… . ヽ:::::::::::::: } ヽ:::::::::: ノ 僕がいったい誰のせいで、こんな長話を /:::::::::::: く する羽目になったと思っているんだ？ |:::::::::::::: | |:::::::::::::::| | ＿＿＿＿ ／´ ｀＼ﾚ /＿＿＿＿＿＿＿ ヽ |ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | ｖ|・ ｌ＿| ! …とほほ、それはわかってますよぉ… ,| | | Ul´⌒Y 僕がちゃんと、『呪い』の話を憶えてなかったからでしょ？ l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ | ｌ__ _ ノ- ､ それはしっかり、反省しましたから、もうそろそろ… (＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ ` ─┬─┬ /ヽ/ /| |＿__| ` /＼ / | ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| . | （＿人_）│ | ｀ ⌒´ | | | …それだけじゃないだろ。君は僕に言ったじゃないか。 . ヽ / 「せめて１レスだけでも考えてくれ」と… ヽ / .> < | | 僕は君のお望みどおりにしているだけだぜ？ | | , ─── 、〟 ∠＿＿＿＿__ ヽ ｌ ⌒ヽ ⌒ヽヽ |.u | | ・ | ・ |─| | . /`ｰc ` ー ′ ＾Y …へっ？ そ、それは… | ⊂、 _ノ いったいどういうことですかぁ？？？ ヽ､ 」 ＿ __ノ /|∧／ ヽ / | , '⌒ヽ、 ／￣￣＼ / ,. -ヽ .／ ノ ＼ ＼ ＿＿ | ､ ﾉ__ .| （●）（●） | ／´ ｀ヽ.＿/ `ｰ／´ ヽ.|_ （__人__） .| / ＼ / / ｀ヽ ｀ ⌒´ | …わからないか、益田君？ { ,. y′ / /ヽ ﾉ 丶. _ .. -‐ ﾍ ／ / / } / 僕が今まで説明してきた ヽ / / l ヽ 『呪い』に関しての事柄はすべて… ｀ ｰ､ .ﾉ .. | ヽ.＿_ ／ ... | 丶--―‐--'´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────-， | ／ヽ＿ノく | ］ヽ /| |６＝■＝■ 本当にすまないという気持ちで… |/ | └┘|＿＿ 胸がいっぱいなら…！ ＿＿／ヽ |＿￣ j::::::::::|＼ /⌒丶::::::::::::::::| .x￣|:::::::::::|::::::＼ どこであれ土下座ができる…！ |::::::::::|::::::::::::::::::|／只 |::::::::::::|:::::::::::＼ |::::::::::|::::::::::::::::::::| |::::::::::::|＼::::::::::::) たとえそれが… |::::::::::|::::::::::::::::::::::| |:::::::::::| /::::::::::/ |::::::::::＼::::::::::::::::::::Ｖ:::::::::::::::|/::::::::/ 肉焦がし… 骨焼く… ヽ:::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::/ === ( ⌒j===========(⌒ )==== 鉄板の上でもっ………！ |＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::|^^^＼＼ -::::＼＼ 二二二二二二二 ＼＼ |:::::::＼＼:::::::::::::::::::| > > |::::::::::::ヽ ────┐＿＿| | |::::::::::::::ヽ────┐ |＿＿| | ) ジジジ・・・ |:::::::::::::::::::::::::::::::::| | | | | ( |＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ )￣￣￣＼ ジュワ・・・| ＼=========( =================( ========= ＼ | ＼======= )============================= ＼ | ＼==== ( =============================== ＼ ジュワ・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「『謝罪』という行為にも、あてはまることなのだよ」 . . , -──- ､ ／＿＿＿＿＿ ヽ〟 |/⌒ヽ ⌒＼ | U ヽ | ．| ． |＿| ! ＿| | ! ⌒V ヽ `ーﾍ ー ′ _ﾉ は、はあっ…？ そっ、そうなんですかぁ？！ ￣￣ヽ￣￣ ヽ ﾉ 『呪い』と『謝罪』が、おんなじですってぇ！？ ＿＿|(二)ノ／ `ー─┬_イ /|/＼/ヽ | | .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （○） （○） ／ u. （__人__） ＼ へ、へえっ？？？ ちゅ… 中禅寺さん？？？ | ｀ ⌒´ | そっ、そうなんですかお？？？？？ . ＼ ／ . ノ ＼ ／´ ヽ ／￣￣＼ /ﾉ ヽ､_ ＼ . （ ●）（ ●） | |（人__） | | ⌒ ´ | その通りです。 …頭を垂れて『御免なさい』などと述べる . | | 一連の行動もまた、『呪い』の一種なのですよ。 . ヽ / 相手とそれから、自分自身にかけるためのね。 ヽ / .> < | | …考えても御覧なさい。 | | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,r´⌒ヽ,⌒ヽ,ヽ (⌒)､ .人 λ＼､ .＿＿___ ＼. ＼ 、 ヽ.／ ー ー＼ |＼ ＼ ヽ.／ （ ﾟ） （ ﾟ）＼ | ＼ ＼ ／ （__人__） ＼ 「頭を下げて御免なさいなどと述べるという |. ＼ | ＼ | | 一連の『行為』と…」 . |. |.＼_ノ＼ ＼＿| / . |. | | ＼＿＿＿＿＿_／ . | ) .| . .￣￣ . | | .| ﾍｲﾍｲﾍｲ | |.| .| . | | .| .| ｽﾝﾏｾｰﾝ ／ / / ヽ, -─‐──‐-、 (＿_ノ ヽ、__つ ／ ＼ ｽｲﾏｾﾝ… ／ ; ヽ ｽｲﾏｾﾝ ﾃﾞｼﾀｵ！！ l U l | , 、 ; |⌒´⌒｀ヽ、 !、 _ノ" "ヽ、__ ∪ ＼ 「自分のしたことを悔いて苦しむ『感情』や、 ヽ (（ー） （ー） ):: /⌒゛` l: 許しを請うため誠心誠意尽くすという『行動』とは…」 /ヽ∪（_人__）∪__ ,ノ| , | / /` ⌒ ´ |. | , ! / ∪ |∪`-,,,.|" |___,ノ | /. / | | | ,lー─- 、 , --‐-ー、_/∪ l ∪ ,| | ,／ ） ） く / / ァ- ,ノ ＿ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽj＼ ／＾ー-‐' `ー' ー´￣ （＿） （＿(_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ ／ _ノ .ヽ、＼ | （●）（●） | . | （__人__） .| | ｀ ⌒´ ﾉ 本来これらには、何の関連性も無いでしょう？. r─一'´￣`＜ヽ } . `ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、 ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ). 「悪いことをしたら謝罪して償うものだ」 . ／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、 という、約束事があるだけで… （／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_) / // / / . . ＼_＼_)､_） ｰ' {_/ノ ."´ ＿＿＿_ ／ ＼ . ／─ ─ ＼ ／（●） （●） ＼ うーん、考えたことも無かったですがお… | （__人__） u | …そう言われて見れば、そうかもしれませんお。 ⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ '､＿ ＼ ） ＼ ＼ ／ ／| |＼ ヽ ／ | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ そうなのですよ、依頼人の方。謝罪の一連の動作… | ,.<))／´二⊃ 言葉を述べたり頭を下げたりという『行為』自体には ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ 本来何の力も無いのです。 _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ …被害者の心痛を取り払ったり、 :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ 加害者を悔い改めさせたりする力はね。 :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ,--､ i!!!! i |!!!!.| ﾄ=={ {三ll三三ll三|!!!!!|三ll三三ll三} |!!!!!| |==━┫☆. ┏━━┓ 「ワラ人形に釘を打ち付けるという『行為』自体に、 i!!!!!!!i ┗┯┯┛ 人を傷つける力なんてないように…」 |!!!|!!!|. ││ |= ll= |. └┘ i!!!l l!!!| /ﾉハﾞ､{ //ﾉ ゞﾊ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _＿＿＿＿_ ／´ ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ / u. | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ | | | ・| ・ l v - ､|─l | |ヽ な、なんの力もない…？ | ` ｰ─ っー´∨ そ、それじゃ要するに、謝罪させても… ヽ__ ＿＿＿＿つｌ ヽ （ ＿＿ ／ ノ ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ●）（● . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ ヽ､ ｿ …そういうことさ、益田君。 僕の話を思い出してみたまえ。 z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ ワラ人形を叩く『行為』が呪いとして機能するのは、 ｛ . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ 呪いを受ける側がそれを呪いと認識していて、 | : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ かつ災難や罪悪感といった「状況」や「感情」と結びついたときだ。 :| : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ `､∨: ´: : : : : : :: ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |_,rｰ'､_ それと同様に… }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ | 人 ／ ￣`' ￣ ￣｀＼ ￣ .Ｙ ￣ ／, " ゛､＼ | 彡 " ヾ, i ｷﾘｯ！ . ／, 〃i""" "''''''''''''''!、ヾ ! . 'ﾉｊ ! !l ） ﾘ, | "ｒﾘ| ´＼ ／｀（ ! . 頭を下げるという『行為』が謝罪として機能するのは、 ゝ| -ｙ=` ｲ =ｙ- |ゝリ . 被害者側がそれを謝罪と認識していて、罪を悔いる「感情」や 1 .| !' 誠意ある『行動』と結びついたときだけなのだよ。 丶. ー‐ / , 一,ﾍ（__人__）/ｰ,、 /'＼/ `､｀⌒ ´/| /::::`i、 ／ |:::::::::＼ ￣￣ /:::::::::| ＼ ＿＿__ ／ ＼ . ／ ＼ . ／ ― ー ＼ | （●） （●） | …それは、やる夫にもわかりますお。 . ＼ （__人__） ／ 探偵さんも、言ってたことですお… . ノ ｀ ⌒´ ＼ ／´ ヽ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ＿__ ＿ -‐''"´￣ ｀ ｀''ヽ=､ ,.‐''"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r（:::::::::::::::::,、_ｨ:::::::::::::::::::::::::::::::::: ゞ, ｒｒ～ヅ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾌﾊ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::: . l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: 〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::::::: 「やつらが地面に頭をこすり付けて謝ったとしても…」 . / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ::::::: 「きみらはそれ『だけ』で、ほんとうに /.. "´ ２ﾉ/ l::::: なにもかも水に流してしまえるのか？」 . ヽ.ﾆ,｀ __／ :l:::: . 'ｰr_‐; ｨ l::: 〈.. /:{ ヽ ｀} ／:: ! i 丶、,､. イ:::::: ! 「…探偵さんは、そう、やる夫たちに言ってたんですお…」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ／￣￣＼ ／ ノ ヽ､＼ . | （●）（●）| . | （＿人_）│ そういうことです。 頭を下げる行為を強制させられて | ｀ ⌒´ | いるのが明らかで、しかも悔悟も罪悪感も誠意も無い… | | . ヽ / そんな相手にいくら頭を下げさせたところで、 ヽ 被害者への救済どころか慰撫にもなりはしません。 .> < | | …どうだ、益田君。 これだけ説明すれば充分か？ | | ＿＿＿＿ ／´ ｀＼ﾚ /＿＿＿＿＿＿＿ ヽ |ノ─ ､ ─ ＼ | ヽ | ｖ|・ ｌ＿| ! ,| | | Ul´⌒Y l/`ー ﾍ ` ─ ′ （ |. う、うへぇぇ… おみそれいたしましたぁ… ｌ__ _ ノ- ､ そうですそうです、わたしが悪うございました… (＿／⌒ヽ_／⌒ ／/ ｌ ` ─┬─┬ /ヽ/ /| （はあ、やっと終わった…） |＿__| ` /＼ / | ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ …わかってくれたのなら結構。何か釈然としないがね… . | ｎｌ^l^l . ヽ | ﾉ 依頼者の方。 話が長くなってしまい、申し訳ないです。 ヽ ヽ く あなたはきっと、呪いの話どころでは無いはずでしょうに。 / ヽ ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ u. （●） （●） ＼ | （__人__） | い、いえいえ… そんな… ＼ ｀ ⌒´ ,／ むしろ、たいへん興味深いお話が聞けましたお。 r､ r､／ ヘ ヽヾ 三 |:l1 ヽ ＼>ヽ/ |｀ ｝ | | （な、なるほど… カズドラさんの言ったとおりだお…） ﾍ lノ `'ｿ | | （この人、あきれるほど、口の達者なお人だお…） /´ / |. | ＼. ｨ | | ／￣￣＼ ／ _ノ ヽ､_＼ .| （●）（●） | | （__人__） | っ ｀⌒´ | …すみません。 そう言っていただけると、救われますよ。 / ミ） / 重ね重ね、お気遣い痛み入ります。 / ノヽ / | |／ ヽ | | ／| | | ＿＿＿_ ／ ノ ＼＼ ／ （●） (●）＼ ／ ∪ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | いえいえいえ、ほんとうに気遣いなんかじゃないですお。 ＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) すっかり聞き入って、納得してしまったんですお。 ノ | / / / (⌒) ./ / / ／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/ ただ、中禅寺さん… | ｌ | ノ / ） / 呪いが、不思議なものではないことは、わかったんですけどお… ヽ ヽ_ヽ /' / ／ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ …？ 依頼人の方… 何か気になる事でも… _r‐入ｌ ´ヽ〉 説明不足な点でも、ありましたか？ ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| , ─── 、〟 ∠＿＿＿＿__ ヽ ｌ ⌒ヽ ⌒ヽヽ |.u | | ・ | ・ |─| | . /`ｰc ` ー ′ ＾Y ちょ、ちょっ…！ （もっ、本島さんっ！！） | ⊂、 _ノ ヽ､ 」 ＿ __ノ （せっかく終わると思ったのにっーーー！！） /|∧／ ヽ / | ＿＿__ ／ ＼ . ／ u. ＼ . ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ …あ、そういうことじゃないんですお。 | ／ .ｲ '（⌒） （⌒） | つまらないことなんですがお… . ヽ/,'才.ﾐ). （__人__） ／ . | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ 呪いって、不思議な事では無いかもしれないけど… ／＼ ヽ ヽ やっぱり、怖い事ではあるなって、思ったんですお… . ／￣￣＼ . ／ _ノ ⌒ ＼ . | （ ●） （●） | . | （__人__） | | ｀ ⌒´ | ＿ | }＿ ,／:::::::::::ヽ } |｜＼ ／::::::::::::::::::｜ヽ ノ/./:::::::::ヽ. …不思議ではなくとも、怖い、ですか… /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧ うん… それは、まあ、確かに… . /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜ | /./::::::::::::::::::/:::ﾍ /::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧ /´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、 .（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ￣ , ──── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿__ヽ i | / /⌒ ヽ/⌒ヽ …まあ、そりゃ「呪い」ですからねぇ。 | ＿| ＿| ・|・ |__ 正体がわかってたって、恐ろしいものには , ─i ､ ヽ ＿_ o__ ﾉ ヽ 違いは無いですよ。 ! `-､ | ! ＼ ヽ､ ──┘ ノ ／ でも… それが、何か？ ＼ ＼二二へ二ヽ／ ＼ | | | | ＿＿＿ ／ ＼ ／u. ノ ヽ＼ ／ （ ⌒） （⌒）＼ は、はい… わ、わたしは、恥ずかしながら、 i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i オカルト…いえ、怖い話が、ちょっと苦手で… ヽ、 `ー ' ／ / ┌─┐ その… 呪いって、さっき、おっしゃってた事ですけど… i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ 「悔い改めて生まれ変わらないと」抜け出せないって… ｒ ヽ、__)一(_丿 ヽ、___ ヽ ヽ と_＿＿_＿ノ＿ノ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ …必ずしも、一概にそうとは言えませんがね。 ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ でも、それが何か？ _r‐入ｌ ´ヽ〉 ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ./ ./ ./ ―-..＿___, i 、 し / ,．.、 ` " ､ ! ,i ､ ＾ ! ,,ﾉ ヽ,,_ .,! .ｌ弋ﾌ､/ - l 、 . 二'ｰ ､、 い、いえ… その… 生まれ変わらなけりゃ、 ｌ. ﾞ＞'ﾞ " .''i.二,、 ｀ﾞ'‐ ｀''-､ _|， / ｌ,弋ア--ヽ/ どうしたって逃げようの無い、恐怖ってのは… . ‐'″ ﾞ‐{ ｀ﾞ''―-‐" ｀'- -‐| ″ ｀' !ｰﾐi､_. _./ ｀'-,,｀''二二コ _,,.. ｀''ｰ--､, ___,,,.... -‐"゛ ￣￣￣ﾞ´ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／ ,､-'"￣￣￣￣￣ﾞ'-､, / ひ ,､-'" ＼ / ひ ,､-'" ヽ .! ／ ヽ .l ひ / | ｌ ひ . ｉ ／ / ﾉ ＿_ｌ ひ ｉ / / （_) / ! ｉ / ／ ） l ヽ ひ ｉヽ ,､-'" ヽ _/ /＼＿< ヾ ヽ ひ Ｙ'⌒ﾞ'-､ / __ ￣ ＼;//ｌｌ ﾉ __ ） ヽ ひ ／,,､-'-､, ｉ´ ￣ ﾞ'､ヽ ∧_!l /ﾞ'-､ﾉ ∨７,､､, ヽ ( ( ￣ヽY | d ｉ !. へ-┴､､､､ﾞ' - /／＾＼ ひ ヾヽ '７ l ヽ< ﾉ.ﾉ （< （ ヽ ヽ ヽヽヽヽ ( L＿／.∧ヽ ﾞ'='"'" ｆ ヾ ﾝﾉ__ﾉ__ﾉ__ﾉ_ﾉ_ﾉ_ﾉ ,' ﾞ'-､,__" ﾘ ﾚ ＿/￣ ｉ /７ﾞ┬-､,ﾞ'--'"(_＼ (:' ⌒> ! ヽヽ ,ﾍ_Y^Yﾌ / // ｌ l ､ﾞ'--'" ／＼ ', )） ト､-､ﾍ,イ ､ブ彡'" / | ヽ ヽ |_,､-'"（_／ ＼ } /( Ｌ,!__|,､!,､-'"ﾉ ／／ | lﾞ､__,､-'"ゝ／/ヽ/ ,' ﾉし': :ヽ ＼---'"＾ | | ﾞ'､,＿ ,､-'"-'" ／ （(,ｲ: : :: :V） ） ﾊ､ ／ | |ﾞ'-､,__,､--'"／ ､ゝ: : : :(ﾉ} f､_,､-'-､,_／ | l / -'" ／ ヽ: :: : : :: :/ | | ゝ ,､-'" ゝ;:; :;从;ノ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「…いったい、どれほどのものなんだろうと、思ってしまったんですお…」 . ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ 一）（●） | （__人__） | ｀⌒´ﾉ | ,.<))／´二⊃ ヽ / ／ '‐､ﾆ⊃ _r‐入ｌ ´ヽ〉 …………… ''"::l::::l;;/ __人〉 :::::::::|/| / `ヽﾍ､_ :::::::/::::| /::〉 〉〉::::ﾞ'ｰ､ :::ｙ′.:::| /::::|ヽ //:::::::::|:::! ／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::| ＿＿＿ ／ ＼ ／u. ノ ヽ＼ ／ （ ⌒） （⌒）＼ i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i そ、想像してみたら、怖気がふるってしまって… ヽ、 `ー ' ／ おっ、臆病で、恥ずかしい限りなんですがお… / ┌─┐ i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ ｒ ヽ、__)一(_丿 ま、まあ、やる… わたしはそこまで、人から ヽ、___ ヽ ヽ 恨まれるような憶えは、たぶんないんですがお。 と_＿＿_＿ノ＿ノ , ──── ､ ゝ／ ＿＿＿＿＿__ヽ i | / /⌒ ヽ/⌒ヽ | ＿| ＿| >|・ |__ , ─i ､ ヽ＿_ o__ ﾉ ヽ …そうですよ、心配はいりませんって。 ! `-､ | ! ＼ ヽ､ ー─ ノ ／ 万が一呪われたって、中禅寺さんが祓ってくれますから！ ＼ ＼二二へ二ヽ／ ＼ | | | | ＿＿__ ／ ＼ . ／ u. ＼ . ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ は、ははは… そ、その時には、ぜひお願いしますお… | ／ .ｲ '（⌒） （⌒） | . ヽ/,'才.ﾐ). （__人__） ／ まあ、そんなことでお世話にはならないように、気をつけますがお… . | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ ／＼ ヽ ヽ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー） . | （__人__） | ｀ ⌒´ﾉ . | ｎｌ^l^l ……悔い改めて、か…… . ヽ | ﾉ ヽ ヽ く / ヽ ＼ , ── ､ ゝ／＿＿＿＿＿＼ ./ | / , ─ ､ ─ ､ｌ | | ｌ ．|． ｌ Y⌒￣ｌ | ｌ ヽ_ ` ー‐ ﾍー ´ｌ は？ 中禅寺さん？ ヽ､ ３ ﾉ いま、なんて… >─∩─､ ´ /l／/ ﾚヽ ヽ ｌ ｌ ヽ _ ノヽ | | | ＼__ ﾉ ／￣￣＼ ／ _ノ ＼ | （ ー）（ー . | （__人__） |, ｀ ⌒´ﾉ │ ｝ ヽ､ ｿ z､ｌ ｀ ; ／￣`ー´､ .l 〈_ /: : : : : : : ＼ ＼ ヾヽ （…悔い改めて、生まれ変わらぬ限り…） ｛ . : : : . ヽ ＼ｰ-､ } ＼ _ | : : : : : : : : : : .＼ ＼ l ｌ: : : ｀ヽ （…逃れられない恐怖とは、いかばかりのもの、か…） :| : : : : : : : : : : ＼_}/r‐-＼ .|: : : ﾚ ﾞ, ﾄ､: : : : : : : : : : ぐ└f'二 ） |.: : : |: : ヽ `､∨: ´: : : : : : :: ヽ. ｛‐'' { .|: : : : |_,rｰ'､_ }｛: : : : : : : : : : : ＼ヽ ｊ _ ＞＜ ﾍ}＼ _＿＿＿＿_ ／´ u. ｀＼ _」/ ＿＿＿＿＿＿_ヽ / | / / ⌒ ヽ ⌒ヽｌ ちゅ… 中禅寺、さん…？ | u. | | ・| ・ l どうしたんですか…？ v - ､|─l | |ヽ | ` ｰ─ っー´∨ （…んもう、あんまり長話してほしくもないけど…） ヽ__ ＿＿＿＿つｌ （黙ったら黙ったで、またおっかないんだから…） ヽ （ ＿＿ ／ ノ ｀,ー──､－ ´ /ヽ／＼／ヽ ＿＿＿_ ／ ＼ . ／─ ─ ＼ ／（●） （●） ＼ | （__人__） u | …中禅寺さん？ どうしたんですかお？ ⊂ ヽ∩ ｀ー´ ＿／ '､＿ ＼ ） な、なにか、お気に障るようなことでも… ＼ ＼ ／ ／| |＼ ヽ ／ | ／ ￣￣＼ ／ ノ ヽ |:::::: （● ） . |::::::::::: （__人） |:::::::::::::: ⌒ﾉ . |:::::::::::::: } . ヽ:::::::::::::: } …いえ、何でもないですよ、依頼者の方。 ヽ:::::::::: ノ ちょっと… ええ、何でもないんです。 /:::::::::::: く |:::::::::::::: | |:::::::::::::::| | ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ,／ …中禅寺、さん？ ノ ー‐ ＼ ／￣￣＼ ／ ＼ |:::::: ｜ . |::::::::::: ｜ |:::::::::::::: ｜ . |:::::::::::::: } . ヽ:::::::::::::: } …そう、何でも、ないんですよ… ヽ:::::::::: ノ /:::::::::::: く -―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・ ・ ・ ・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─… …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ', / | ヽ / 『 …おや？ そこに いるのは… 』 ヽ ゝ ＿ ／＼ ＿ ﾉ / ヽ ｀ ー―― ´ ∧__ 『 －－君… か？ これは また… 』 ＼ ／ / 〉::｀丶、 ／＼ ／ / /::::::::::::::丶、 ／:::::l ー――‐ ´ ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _ -‐::::::::::::::l ／ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ-ﾘﾄ. j ,ﾞ ,/.:/ `ｯ､ヽ. u. ´ //ﾘ ,ﾘ｀､`l､. ,....,_____ /;/ ﾂ,|` ､ `'''''''''''´ ,／ﾘﾂ r''j ` ､ " ,／|-, 「は…はあ？」 ,| i, ` ､___ ,／ .| |､ /::| `､ .j h`::､ 「な、何を言ってるんだ？ あんた…」 ／::::::.| `､_ ./ i::::｀､ ,,,_ｰ/:::::::::::::| ∧___ /､ |:::::::` :::::/::::::::::::::::| / ヽ ￣'i ノ | ヽ |:::::::::: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『何をしているんだね、そんなところに…』 「な… なんだと？ あ、あんた… 何を、誰に…」 『 べ っ と り と 張 り 付 い て 』 「…な、あぁぁっ？！ お、おれに… －－がっ？！」 『－－…？ 仕方が無いな、君も。－－…』 「な… なっ… なん、だって…？！ ひ、ひっ… ひいぃぃいぃぃいぃぃっ！！」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ! ヽ:.! !:.:Ⅳ ゝ.从 u. ｉ:. ':./ ひ、ひい、ひい…っ…！！ ｉ:.:ﾊ. ､!: u. /:./ な、なあ、祈祷師の先生… !ハ:.:.. , ― っ 'Ⅳ ヾ ＼ ￣ ／ｉ､ あいつか？ あ…あいつなのか？！ ,.ィ ヽ ､ ／ ﾉ 丶 あいつが、この、俺に…！？ ひいぃっ！！ ／ / 冫､. ´ ,.〈. ',｀:..､ ┌─────────────────────┐ │.. │ │ 『 そうだ 充分に 気をつけたまえ 』. │ ｜.. ｜ │ 『 おそらく 当分は 離れそうに無いよ 』... │ │.. │ └─────────────────────┘ ∨.:.:.＼ ` ﾘ、', .:.:| ﾘ ＼ | Vﾍ.:.:.:ヽ __ ,ハ :| u. ノﾉ う…うそだろ？ そうだ、うそに… Ⅵ.:.:.:. ∧ V '´ ｲ なあ、そうだろ… なんでだよっ！！ ﾘ|.:.:.:.:.川＼ u. /´￣ ｱ /ﾚ Ⅵ.:.:.:,ｲ ＼ ｀￣二'"/ ｲ＾V ｀:... / こ、殺したのは俺じゃないだろっ？！ . __r┴- .__ ‐ｧ-- '′ 俺は、俺は… ただ… う、たっ、ただ… ／',､| ￣ ￢‐- ､ ├- ＿ ┌─────────────────────┐ │.. │ │..『 何故と言われても 僕には理解しかねるが 』...│ ｜.. ｜ │ 『 まあ せいぜい 精進潔斎することだ 』. │ │.. │ └─────────────────────┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「な、何とかしてくれっ！！ こ、これは、あんたの専門だろ？！」 「こいつを… こいつを、いますぐ祓ってくれ！ 落としてくれっ！！」 ./:::i| .｀''ヾ､ _ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿ }:::::::l ..ﾞヾ!､! ,r‐'ﾞ ／/ ヽ 「::::ヾ| ;ヽf ヽ l / / ../::::::::::l ,-'" u. ＼___ ／ /:::::::::::..ヽ l ＼X=-､,,＿_／ :::::::::::::::::..ヽl ﾉ u. ` ､ ヽ ,ﾍ./ :::::::::::::::::::::..ヽ､ i´ ` ､ ﾉ ヾ| :::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ | ､ `'rイ ,ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼ ＼ `=､.._＿,ノ￣ :::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼ | ヽ､＿ ﾉ ::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| ＼:!`ｰ､ ,,=''::::｀､'‐-'ﾞ ┌──────────────────────────────────┐ │ │ │ 『 あいにく 僕の手には 負えない。 …怨み つらみなら 祓えるが 』. │ │ │ │ 『 君に対して －－ようと しているものを 祓うすべは 僕にはないのだ 』... │ │ │ └──────────────────────────────────┘ ＿ /''''~ヽ. / ヾ /,___, r`i、 {'ｰ-' /.| ／~' - ._ ヽ,__,,/ 'i ＞tー' | } ,i ＼. | 'i | | /ｰ' /、 丶'ﾉ ~ | `- ' >, u. 'i /￣~''-ｰ' | .{ i u. __,, - '!、 ヽJ_ﾉ`-, ／ u. `'''' -ｰ, ) , .} !、 _,,.. -!、 .{ /ヽ、 ｰ--― ..,,,....-=ﾆ', >ｰ' / /' 「－－－だとっ？！ 冗談じゃない！！ 俺は… 俺はいやだぁーーーっ！！」 「頼む、頼む！ 金なら出す、なんでもするっ！！ だから、こいつを…」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ : t 、＼;;;;;;;;ﾘｉ,;;; ! .ﾄ、 _..-''ﾞ￣ﾞﾞ'''-､L;;;;;;;;;;｀''-..、 ｀''､;;;;;;ヽ, l;;;;;;;.ｌ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .ヽ＼.ヽ;;;;;;ﾞV;;;｝ ,!.ｌ ./ ;;;;;;;;;.,..-‐'''''''''''ｰ ､;;;;;;;;;;;;;｀'x .v､`ぃ;;;;ヽ, . ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｎ． .ヽ;;ﾞ'' l'､;;;;;;;;.l /;;;.! ./;;;;;;; ／ ,..-‐''ｯ ,,､｀'./ ;;;;;;;;;;ヽ, ﾞ'.ｌ' li.;;;;;;;＼,, .ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｌ, !、 .ヽ;;;;;ﾞ!ｺ;;;,iジ;;;;│ ,!;;;;;;/_, .! ｰ゛ .ｌヽ ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;.! ｌ;;";;;;;;;;;;;;;＼ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;" ;;.ｌ. .li.ｌ;;;;;;″;;;;;;;;;;;;;l. !;;;;;;;;;;/, ┐ 、 .i､.iii ﾞ' ! |;;;;;;;;;;;;;;; l .!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼、 ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;;;: ;;;;.ｌ l;;;;;;;;;;;;...-､､;;;; ｌ .|;;;;;;;;;;'!ﾞ;./ . |ﾊ､,_.x、 .|;;;;;;;;;;;;;;;;│ .!;;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀'-､,,｀''-_;;;;;;; ;;;;; ! .ｌ;;;;;;;;;'~ﾞﾞﾞ＞⊥;.! .し;;;;;;;;;./ ,i";;;;;;;;;;｀ ! l;;;;;;;;;;;;;;;;;;｝ !;;;; ! .!;;;;__,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞゝ､,ﾞ''-． ;;;;;; ! .!;;;;;,./ '´ ｀''i;;;｝ .!;;;;;;;;.! /;ヾﾍ;i､;;; l ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! !;;;; l !;;;;｀'''√''''ｰ､､;;;;;;;;;;;;;~″ ;;;;;;; ! .,!;/゛ ,、 i､.!;;lﾞ _,,!;;;;;;;;;;;| .lﾞ;;;;;;;;;;;;;;;.│ ,!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│ !;;;;/.,/;;;;;;;;;;;;＼_ ｀''-､;;;;;;;; ;;;;;;;;;! .!;;;|、 〃 |｝.!;;ﾞ''i .!;;;;;;;;;;;;;;;;凵;;;;;;;;;;;;;;;;;; | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /;;;/ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣ヽ ﾞ'､;;;: ;;;;;;;;;! .|;;; ! ‐ｒ .!;;;;;.! !;;;;;;;;;;;;;;;;!.!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.! _.!､;;;;;;;;;;;;;;;;./ /;;;.ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ｀‐ ;;;;;;;;| l;;;; ! !'~''"| .!;;;;;;;! .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｌ, ﾘ､'│;;;;;; / ./丶;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.........､;;;;;;;;;;;;;;`'､ ;;;;;;;lﾞ lﾞ;;;;;;.! |";' l !;;;;;;;!､ヽ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;xv､ _;ヽ.ｌ}、ヽ;;./ ,,/;;;;;;;;;;;;;;,,./ ゛ ,／ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ;;;;;/ .!;;;;;;;;;ヽ,|、;;;;| lﾞ;;;;;;_,,..ゝﾞ''i;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;_.;;;;;;;;｀'' |>,ﾞl|/;; ｀゛ ./ﾞ;;;;;;;;;;; ／ ┴￢'ｰ-､;;;;;;;;;;o ｨ″ ;;;/ /;;;;;__;;;;;;;ﾞ!ﾐ;;;;,ﾞ,.ｌ;;,ﾞ,, -'''ﾞﾞﾞ";;;;;;;;;;;ﾞﾞｰ ,_｀ﾞ''ー､.;;ﾞ '.ｌ'''''ﾞ ./;,､;;;;;;;;'ﾘ′ __,,,,ゝ;;;;;;;.＼. ;/ / ;;;;;`l.フr;;;;;;;;;;;;;_,,..―'''''''''''''ｰ ..,,;;;;;;;;;;;;;;;｀''-､ ﾞく;;ヽ .!'",/;;;; / _,, -‐'''ﾞ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ".,./ ;;;;;;;;;;;!ﾞ;;;;;;;;,,./ ´ ,i'､ .,,､ ｀'''､.;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'､ .ｌ;;; l / ;;;;;;.ｌ ,／ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,r" ./ﾞン′ ヽヽ `ぃ;;;ﾞﾐi.;;;; ｌ .!;;;.! ｌ;;;;;;;;;;;.! .／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..-''''ﾞﾞﾞ￣￣ﾞﾞ''- ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i"_， !ヾ 〟 _．｀ﾏ ヽ; l. };;;/│;;;,! .l;;;;;;;;ノ / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ iｰ ,,. ;;;;;;;,iﾘ;;;;;;;;,l/ﾞ;i|八〟 .,..,ii''７ﾆ'>i､ _,r､/;;;l/ / . !;./ l;;;;;/ ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ., ┐ ｀'､;;ﾞ'､ 「 こ い つ を 俺 か ら 引 き 剥 が し て く れ ぇ ー ー ー ー っ ！！！ 」 . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ … ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─… …… … ────────────── … …… ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ /＼＿＿_／ヽ ／ ＼ |:::. | |:::::: | |:::::::. | …おい、京極。 てめえ… ＼:,..-''ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.V 今、アイツに何をしやがったんだ…？ ,,....--'''':::.. .. ﾞ-､. ::::: ::. i ヽ i :::: |::: |::: i | :::::: |:::::. .(::::: :|｜ 『刑事も探偵も、少しばかり腹に据えかねていたようだったからね』 『…法で彼を裁けぬなら、この僕が罰を与えてやろうと思ったまでだ』 ゞ, ｒｒ～ヅ ﾐ::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾌﾊ ﾐ:::::::::::::::::::::::::::::: . l __,,. -─￢,〈:::::::::::::::::::::::::::::: 〉ﾞﾞ`'''Tjフ￣ ヽ::::::,ｨ ,､ヽ::::::: . / ,.‐'" }:::/ /ヽ ﾊ::::::: /.. "´ ２ﾉ/ l::::: そうか。 今のが、お前が得意とする . ヽ.ﾆ,｀ __／ :l:::: 『呪い』というやつか… . 'ｰr_‐; .ｨ l::: 〈.. /:{ ヽ ｀} ／:: ! i 丶、,､. イ:::::: ! 『その通りだ。 彼は生涯、－－君に取り憑かれて苦しむことになるだろう』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ;;;;;|.!;;;;;;|l;;;;;;;;;;;;;;;;i､! l;;;;;;r‐i;;;;;;! !;;;;ﾞ|;;;;;;;;;;/ |;;lﾞ};|!;;;! !;;;;;;;;;;||;;;;;;;;ll;;;;;li;;;;;∥;.!,!;;;;;;;;;;;;i!|;;;;;; ﾈ;;;;;;"/.|;;;;;;;;ili.!;;;";i;;;; ;;;;;｝l;;;;/.|;;;;;;;;;;;;;;;|i.! .!;;;;;| l;;;;;;! l;;;;;|!ﾉ.!;;;;.! |;/,!;|.!;;.ｌ|;;;;;;;;;;| !;;;;;;lﾞ|;;;.!|;;;;lﾞ|;;;;!.!;;;;;;;;;;;.! |;;;;;;;";;;;;;;lﾞ .l;;;;;;iﾘ;||;;;;;;l!;;; ;;;;;.!.l;;;lﾞ |;;;;;;;;;;;;;/.|;.ｌ .|;;;;| .|;;;;;;!.|;;;;;;! .|;;;;;} !;|,!;;;l !;;;lv､;;;;;l !;;;,! .!;l|/;;;;|:!;;;|.l;;;;;;;;;;;;| .|;;;;;;;;;;;;.;;;;|, ,!;;;;;|.!;||;;;;;;ﾐ;;; ;;;;;/.l;;,! .|;;;;;/l,;;;{ .!;;.! !;;;.! |;;;;;;| |;;;;;;l ,!;;;! !;l.!;;;;｝!;;.! .|;;;;;lﾞ !;l '".|;;;;;[|!;;l |;;;;;;;;;;;;.! .l;;;;|L;;;l|;;;;'ヘ;;;/!;,l!;;;;;;;;;;;; ;;;/ l;;l .:!;;r;{ .!;;.! |_;lﾞ|;;;;｝ |;;;;;lﾞ.l;;;;;;;.! !;;;;{ .ﾞ.!;;;;;l l;;;｝ |;;;;;| .!,! l;;;;;;;|:ゞ .!;;;;;;､;;;;｝ l;;;|.|;;;;.!.!;;;;;;;;;;;lﾞ|;;l";;;;;;;;;l ;;;| .|;;｝ |;;;;;｝ .!;;.! !;;;;| .|;;;/ .!;;;;;;;;.ｌ..!;;;;｝ !;;;;;.!.!;;;} .!;;;;;.! /.! !;;;,;;;;| .|;;;;/ .!;;".!;;.! !;;;;.! ｌ;;;;;;;;;l |;;./ ;;;;;;;;| ;;;! |";| |;;;;;;.! |;;;;! .|;;;;;| l;;lﾞ /;;;;;;;]､ﾞ";;;;! |;;;;;;.!.!;;;l ,!.!!;;｝/;;.! !;;;lﾞ''" .|;;;｝ !;;! !;;;! |;;;;;｝/.i|;;;;| .!;,ll;､;;_;;;;｝ ;;;.! l;;;;l.!;;;;;;;! |;;;| .ﾄ;;;;;.! !.! .!;;;;;;;;;! ｌ;;;;;;;! l;;;;;;ﾞl.|;;;.!l;.!.!;;|.l;;;;;| !;;;! l;;;;| l;;.!.!;;,! .!;;;;|lﾞ/l;;;;,! :!;.!Ｔ｀ !;;;.! ;;;;.! !;;;||;;;;;;;| ,!;;l l;;;;;;;｝ !;! l;;;;;;;;;;! ｌ;;;;;lﾞ ゝ./ .l;;;,!!;! l;;.!|;;;;;.! |;;;;| !;;;lﾞ .!;;|｀゛ .l;;;;;;/ .!;;;;! .|;;{ .!;;;;| ;;;､| l;;;〔;;;;;;;! |;;,! |;;;;;;;| l;,!.!;;;;;;;;;;| !;;;;.! ｀. l;｝.|;;;ﾞ;;;;;;｝ .|;;;;! .|;;;;| |;;;| !;;;;;| l;;;;,! .|;;.! .lﾞ;;;;| ;;;;ﾞ;| !;;;;;;;;;;;! .!;;l .!;;;;;;l ,!,!.|;;;;;;;;;;.! !;;;;;.! .彳|;;;;;;;;;;;l .!; ! .|;;;;｝ .|;;;.! .|;;;;;;l !;;;｝ .|;;｝ |;;;;;l ､;;;;;| :!;;;;;;;;;;;l .|;;.ｌ ヽﾉ゛./.! .l;;;;;;;;;;｝ |;;;;;| !;| |;;;i.ｌ;;;;;｝ ″ |;;;;| l;;;;,! |;;;;;;;| .ゞゞ |;;;l .|;;;;;| l;;;;;/ ｌ､;;;;;;;;｝.!;;.! .lﾞ;.! |;;;;;;;;;;| .|;;;;.! !;| |;;;| ｀'" .|;;;;| |;;;;lﾞ !;;;;;;.! l;;;,! .!;;;;;! .ﾞ‐' ｌ､;;;;;|゛.|;;;.! .i!;;lﾞ .|;;;;;;;;;,! .|,,/ .|;;! l;;;| ヽ! l;;;;.! l;;;;;;;lﾞ /;;;,! ﾞｰ'ﾞ !;;;;;l l;;;;l ｌ;;;lﾞ .l.;;;;;;;,! l;;! .!;/ !;;;;l .!;;;;;;｝ ,!;;;;l .ﾞ'i;;.! ｌ;;/ .l;;;;l ｀'''″ !;| |;;;;| lﾞ;;;;;;;! .l;;;;,! `'ﾞ .!;;.!、 l;;;;| |;.! ﾞ''" .!;;;;;;;l ｀" l;;;;l ﾞ''" l;;;! ｌ;;;;;lﾞ ｀'" :!;;.! ｀''" !./ 『…悔い改めて、生まれ変わりでもしない限りは…』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ . ┌───────────────────────────────┐ │ │ │ │ │ 「やる夫がオカマのかたき討ちに巻きこまれるそうです」.. │ │ │ │. ｶﾏﾅﾘ _, ＿, │ 第３章「やる夫 釜鳴の神事を覗き見る」第2話 おわり ,〉===ｷ〈、 │ く,､ﾊ;_ｊ,_ｙ_,ゞ │ ㎜ | l l l l l l | ㎜ └──────────────────────────‐ .（ ５. l: l:ｨ"`:ｒ ..l ｃ ） | ｌ ,ｨ: l｜0 | !.ﾄ、! ｌ ! V |: l `ー' ,l | V j ヽ_,ｲ: ー介ｰ' ﾄ､_ﾉ |. l:. |::!:| .| | |. l:.. `ｰ' .:! ! .|. l. l l l l l l | .|. |. l l l l l l .! '^^^^ ｝ 7^^^` ┏━┓ | ｛.... ┃御┃ ,> ヾ...... ┃払┃ _(nmo)_... ┃済┃ T ￣ T........ ┗━┛ /:.:.:.:.:＼ ､ /:/‘Y‘V､ヽ, ＼∧_人_ﾉ／､ヽ 三≡ ¨ ≡三 |:.ｌ ',:.:ヽ ﾉ:.:ゝ ﾉ:.:.:} これにて第２話 終・了・よん♪ ＼:.＞‐r‐r＜::.:;ノ 途中、ちょっと中座してごめんあさーせ。 }:ヽ..二_ノ⌒} ',:.:.:.:.:.:. `:.:/|| ﾊ:::.:.::/:.:.:/:.|| 次回投下は、ちょっと間を空けて、さ来週予定よん。 . ﾊ:.:.:.:.:./:.:.:|ﾄ､__ まあ例のごとく、あてにはならないけど… ',:.:.:.:.:.:.:.{_r:､_} }:.:.:.:.:.:.:| 」:.:.:.:.::.:.{ 期待しないで待っててチョーダイ。 {ﾆﾆ二Ｔ二ﾆﾆ} やらない夫はやっぱりはまり役ですね。 呪いってそんな感じなのだろうか 回想シーンは鉄鼠の檻のワンシーンかな？ 京極堂に一体何があったんだろう？ 生まれ変わらない限り逃れられない恐怖か… 心当たりのある者にとっては、何よりの罰になるな 今回のラストの回想は展開を改変してます。 ところどころにあるセリフでわかるかもしれませんが… ヒントは回想内のキャラクターが出る作品の、女性キャラの名前とだけ… >>208 姑獲鳥の夏だと思います つか配役ｗｗｗｗｗｗｗ やらない夫ったらハマり役だけに決めセリフも様になっていてカッコイイじゃないの！！ ダディ＝木場修かしら。これまたハマり役なんですけどw 木場修といえば、魍魎の匣だね。まさに美女と野獣。 マッドサイエンティストの美馬坂博士も強烈だったけど、せつなくてやるせない話だったな…… 次回も楽しみにしております！！ アイツが奴っすかｗそうなると姉妹とかどうなってるんだ？ >>1の配役は若干ひねりが加えられているようでいて見事なハマり役でいい やらない夫の語り口ゾクゾクしたｗ 姑獲鳥か・・・・京極作品は読み返したいけど 連休潰れちまいかねンからなぁ・・・・・ どこか、既刊分の事件年表と人物相関纏めてくれてる トコ、ないもんか。 やらない堂の演出が原作の雰囲気に似てて良かったです。 京極堂シリーズは姑獲鳥が一番好きです。 コメどうもっす～ >>285-287 配役は、基本的には名前重視で決めてます（え 阿部さんとか、あとは… >>288 これは作ってる自分もゾクゾクしました… 京極作品の魔力恐るべし。 >>289-290 姑獲鳥は名作ですよね… 今一生懸命読み直してるとこでやんす。 次回投下は4月9日（金）あたりを予定しています。 のんびり待っていてもらえると幸いです。
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