やる夫を拾い読み
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やる夫が山形城に生まれたようです 第九十三段 山形藩、誕生＿＿＿＿＿ /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ /.::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::::.| |::::::::/ ⌒ ⌒ | せんせー 質問なんですけどー |::::::〉 （ ●） （●） | いっぱい領地もらってなんで困ってたンすかー？ |:::/ :⌒（__人__）⌒| |/ ｍj |ー'´ | はっはーん ヤレヤレ系主人公？ ＼ 〈＿_ﾉ ／ ノ ﾉ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_.＼ 違うお じゃあ実際 ／ （●） （●） ＼ | U （__人__） | どんくらいもらったか見てみろお / ∩ノ ⊃ ／ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ﾍ_,､,r‐' ,ﾉ｀'‐､ , ,､ 7 ,､｀´/ 」 ｀‐'｀{ レ‐-' .ヽ { ~}ｯ | ,､ ﾘ .{ ﾉ し ' ｀ν { ノ｀'´ 津軽 .{ '7 凸 _ ヽ,､ !､, ' ' ' ' ' ' , , ﾚ｀ .ヽ ﾘ ', ゝ ﾉ .; て ﾍ‐´ ' ; ヾ ｀''´ ヽ ',; } 秋田 凸 ,' .南部 }, ﾘ , '. 凸 {" ﾉ .小野寺 ; ," { 凸 ', { / :::: ', ,=" 酒田 / :::: , , ; ' {" ◇ ::::::::::::' ', {" ＿＿＿ /´ ::::::::::::::::; 凸 伊達 } ／ ー ー ＼ /' ' ; ::::::::::::::::::::, ' _, {, ／ （●） （●）ヽ、 ::::がもともとの領国 η | ' ; :::::::凸::::, ' ,οr ヽヾ /. （__人__） ヽ /´ /,､ ﾉ ; ' ' :::::::::::::', ./ | ｀i i´ .| これが――― {,､ ´ノ _,,／ ; ; ' ' { ＼ ＿. `⌒ ／ ,r' ノ' ／´ ' , , , ; !､ ／ ⌒ `ヽ、 ~´ ./ , ' ' ' , ' ' } / . ,９ｍー ） ,r' , ; _,､ 凸 相馬 | | `ーー‐'ﾞ / , ' ' ' 凸ﾍﾉ } ヽ、 ＼ | ／´ ; 上杉 } |＼ ヽ .ﾉ _,,r'｀凸 堀 ., ' ; , ; ' ' ' , 凸 岩城 , , , ' ' , ; ' ' ; , , , ' ' ' ; ; ' , _,,ﾘ ﾍ_,､,r‐' ,ﾉ｀'‐､ , ,､ 7 ,､｀´/ 」 ｀‐'｀{ レ‐-' .ヽ { ~}ｯ | ,､ ﾘ .{ ﾉ し ' ｀ν { ノ｀'´ 津軽 .{ '7 凸 _ ヽ,､ !､, ' ' ' ' ' ' , , ﾚ｀ .ヽ ﾘ ', ゝ ﾉ .; て ﾍ‐´ ' ; ヾ ｀''´ ヽ ',; } 秋田 凸 ,' .南部 }, ﾘ , '. 凸 {" ﾉ ; ," { :::::::::::::::::::', { / ::::::::::::::::::::::::', ,=" 酒田 /::::::::::::::::::::::, , ; ' {" ◇:::::::::::::::::::::::' ', {" ＿＿＿ /´:::::::::::::::::::::::::::::; } ／ ー ー ＼ /' ' ;::::::::::::::::::::::::::::, ' 伊達,,_, {, ／ （●） （●）ヽ、 η | ' ;:::::::::::凸::::, '. 凸.,οr ヽヾ /. （__人__） ヽ こうじゃ！ /´ /,､ ﾉ ; ' ' :::::::::::::', ./ | ｀i i´ .| {,､ ´ノ _,,／ ; ; ' ' { ＼ ＿. `⌒ ／ ,r' ノ' ／´ ' , , , 凸 上杉 !､ ／ ⌒ `ヽ、 ~´ ./ , ' ' ' , ' ' } / . ,９ｍー ） ,r' , ; _,､ 凸 相馬 | | `ーー‐'ﾞ / , ' ' ' 凸ﾍﾉ } ヽ、 ＼ | ／´ ; 蒲生 } |＼ ヽ .ﾉ _,,r'｀凸 堀 ., ' ; , ; ' ' ' , 凸 岩城 , , , ' ' , ; ' ' ; , , , ' ' ' ; ; ' , _,,ﾘ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ いきなり経営規模を倍以上に増やされたんだお ／ -=・=- -=・=- ＼ | （__人__） U | 軍役や公儀への責任も跳ね上がったってこと ＼ ｀ ⌒´ ／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿＿＿＿＿ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::/ ⌒ ⌒ | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:::::::〉 （ ○） （○）| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:（@ ::::⌒（__人__）⌒) ひゃっほー…… .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |r┬-| | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼ `ー'´ ／ .:.:.:.:.: ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. .:.:.:.:/ | '; ＼_____ ノ.| ヽ i .:.:.:.i. | ＼/ﾞ（__)＼,l i .l →本編へ ┏━━━━━━━━━━━━┓ 慶長六（1601）年 十一月 武蔵国 江戸城 ┗━━━━━━━━━━━━┛ ／￣￣＼ ／ ｢ ＼ | （ ●）（●） 父上 . | ｜ | | __´___ﾉ 大功を立てられ 天下に面目を果たされたこと . | `ー'´} . ヽ } まことにおめでとうございます ヽ ノ ／ ⌒ﾟ '"'"´ / ,＿ ＼ ＼＼ ＼ と_＿＿）_ヽ＿つ_ヾ_つ ［やる夫四男・比治利丸（14）］ ＿＿__ ／_ノ ヽ＼ ／ （ ●） （●）、 うんうん お前も ／::::::::⌒（__人__）⌒＼ | |r┬-| | 江戸で立派に人質を務めたことは聞いてるお ＼ `ー'´ ／ ⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ ＼ ヽ / ヽ / ＼_,,ノ |､＿ノ ＿＿＿ ／ ヽ､_ ＼ それと……内府様がえらくお前を気にされてたお ／（● ） （● ） ＼ ／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 「末恐ろしい」とかなんとか仰せで | ｌ^l^lｎー'´ | ＼ヽ L ／ ゝ ﾉ ／ / ／￣￣＼ ／ ─' ＼ | （ ●）（●） えっ | ｜ | | Ｕ __´___ﾉ どういう意味なのでしょうか それは | `ー'´} ヽ } ヽ ノ / く | | ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ もちろん褒めてたんだお！ 「大成する」って ／（ ●） （●）＼ ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ いったい内府様と何があったんだお？ | |r┬-| | ＼ `ー'´ (⌒) ＞ ﾉ ~.ﾚ-r┐､ / ノ__ | .| | | | 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ | ￣｀ー┬--‐‐´ ／￣￣＼ 「 へ ＼ （○）（○ ） | わ わたくしごとき 何かなどと…… | | u .| . | __｀___ | お目通りしたのも ｛`ー '´ / 内府様が此度江戸に戻られた際だけで lヽ、 ,ｨ'.) ./ j .}ﾝ／／ ヽ ﾉ '"´ ￣〉 | .{ 勹.. ｜ ヽ ､＿_,,ﾉ . | ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━ ━━━━ ━━ _＿ ／⌒ヽヽ __＿ ,、＿＿ |/ ‐＝ﾆ_ : : : : ｀Y: :`: : : : : : ｀ ヽ、 , イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : ＼ ／;:／: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ /／/ , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l / /: : : :/ 'l:./｀|: l: : { ´l: |､｀ヽ: : l: : : : ! ,' /| : : /: :/|{ l/l: : | ヽl ＼: : :l : : : l |/ |: : /: :ﾊr┯┯ l : | ┯┯yl : |: :＼l やあ もうすぐやる夫くんが江戸に来るからね . |: :lｲ ;'ハ ｂ::| ヾｌ ｂ::! l l: l｀ｌ:`ﾒゝ ヽ| ﾚ |: :ｌ ￣ ￣・ ｌ l/ｰ': :l そしたら キミも一緒に帰国してかまわないよ l.:|: :ゝ､._ ｰ'ｰ' _,.ｨ': : l:: : :| |.:|: : : :__二７T ¨´lヽ､| : :l: : : | おつかれさんだったね |.:|: : :|| l´＿__7 |: : |､: :│ |:,ゝ､:ヽ │ / /: :/ !:: :| |:l＼ヽ: l | / l: :/／.|:: :| ［徳川家康］ ／￣￣＼ ／ ノ ⌒ ＼ | （⌒）（⌒） | ……ありがたいお言葉に存じます . | ｜ | | __´___ j | `ー'´ } っ ヽ } ヽ ノ / く | | | | ,,=＝=､､ // ヾ､ l:| ヾ. ＿＿!__/:ヽ､＿＿_l|_ ,. -‐_´:-: : : : : l: : : : : : : : : : :`: .､ ／‐／: :,: : : : : :, :l: : : : : : : : : : : : : : :ヽ ／: : /: : : : : /: /l: : : : ﾊ: l: : : : : : : l: :｀､ /: ,／/: :/ : : :_LＬ_l: : : l:l レA､:_: : :､: l : : l /／//: : :l : : : ∧/ l: : : ﾘ l: |丶:｀: : l: l: : :l ／ //l: : : l: : : /_V＿ヾ: : |l _ヾ__ヽ: : : l:ll: : :l /│: : ,､: : :lT亦テl ヾ: l T示┬l: : W :､:l ……ん？ l : ハ: : ﾊ｀､'::,┤ ヾ P:,:::ﾉ'lヽ: ﾄ｀,:x V ヽ:l: :l `''´ , `''´'．: ヽl_ノ: N なんだかあまり嬉しそうじゃないね ｀ N: :ゝ､_ _ .ノ : : N : : l │: : :| ≧ t - ＜: : /: : :ﾊ: : :l 最上に帰りたくない事情でもあるのかい？ .l : : :|.／ |,─ ､./ //: : : l: l: : :l .| : : :| |ィ ヽ/ // : : :/彡l､: l |: : : | .| ⌒/ //: : : /〃彡l l |: : : | .| / // l l /,´／ |l ／￣￣＼ ／ ＼ ＼ いえいえいえっ そんなまさか！ | （ ●）（●） | ｜ | ……ただ その | u. __´___ﾉ | `ー'´} 江戸を離れがたい気持ちもあり…… ヽ } ヽ ノ ｍm / ￣￣￣ つﾉ | |￣￣￣ /／ 〃 ,r:､ ,⊥.-.. ..､ ..,／.::.::|＿ , .::'".::.::.:;.::.::.::.::.::.::.::.::.:l.::.::.::｀_`::‐-. .、 , ' : : : ; :.'.: :: :: :: ,! /::.::.::.l.::.::.::. : :｀ヽ￣｀`丶 / .／ﾉ.::.::._::_::./.:;{:;!.::.::.|:.:;.::.::.:.ヽ:. . ヽ . i..:..:../／::.::.::´::.::/.;7 l'.::.::.:ﾊ:.:|､::.::.':;.:'､、:.｀.、 l.::.:/ｲ:.::.::.::.:;∠/∠ ,!:.::.:/ .!个l.::.::.::';:.:､ヾ::.:', |::/:/.::.::.:;:ィ｢｢示芥 /::.::/ _､|ハ:l.::.::.::.';.:i. ヾ:.i. /:/.::.:／::|:| ト-ｲ! /:.:;/ ＾}≧ｫ!|.::.::.::.:l.:! ﾞ'} ……お世辞 ってわけじゃなさそうだね /,ｨ;:イ`!.::.::.!! └-'' /, ' /ｰ/∧::.::.::.::.:!l /' l':;.:人.!.::.::.| /'゛ ' ヾ‐ﾞ/::.j|::.:l!::.::.l! 不思議なこと言うな キミは l:/::.::::::}.::.::.ｌ ∠! j.::.:l !:/ !::.:;l !'.::.::::::ハ.::.::l`ト ､ _ .. イ.::.:l l/ |.:/ 戦時の人質で連れてこられた江戸になんの愛着があるのさ ,'.::.:::::/:::::;l.::.:K、 乃「:::|::::::::||.::.:;! l/ /.::.:::::ﾑ＜. l::.:l ＼＿ゝﾄ､!::::::|l.::.:ﾊ /.::.:::/ﾆ､ヾミﾐ.l.::.i. ヽ ｜ ＼:|'::./:::l /::.::::/′ ｀丶ヾ:!::l.、 ｀、l /l::./::::::! ,:.:.:::::;' |｀ヾ:ﾄﾐヽﾞ､| //!∧::::::| ,:.:.::::::i ヽ､ `｀ヾﾐ､!//ｲ'| l.::.::| ／￣￣＼ ／ 「 ＼ | （ ●）（●） あっ その . | │ │ | ___´___ﾉ 学問がとてもしやすくて―― ,| } ／ ヽ } く く ヽ ノ ＼ `' く ヽ、 | | .| ／￣￣＼ ／ -‐' ー ＼ 内府様は 足利学校や鎌倉五山を擁護して | ⌒ ⌒ | 学問に精通した高僧や儒学者の方々を重用しておられると聞き及びました！ | // | //│ その賜物でしょう！ 江戸にも多くの僧や学者がいらっしゃいます | ___｀___ ﾉ 山形ではよくわからないままだったことをいくつもお教えいただきました | } 学問がこれほどおもしろく感じたのは生まれて初めてのことです！人質とはｍ . (⌒) (⌒) ./ iヽ ノi ヽ ｌ___ﾉ| |ヽ___i | | | | ,. '",二､ﾞヽ、 /／ ＼ﾞ､ {'′ . ヾ! ＿ /＼―－-'' ､ ,.. -__''二¨- ｀/ ｀丶、 '"￣,. :'" l ヽ ／ ／ / j j ｜ ! ! ｀､ ,:' ,.ｨ / ! '| ∥ !ﾞ､ l ｌ | :、 / ,. 'ﾞ/ / ,⌒ ｌ l ! ! ｀⌒ﾄ !. l i /'´ i ! /| ,' !l ｀、｜ ﾞ､ l｀、 l. | | ｜ l ./ l | l| ｀、j ヽ| ｀､ |.! l |. /'! ∧ '゛_＿__ ｀､!＿＿l_ ﾞ{. |! j ！! .l |! li作三三 三三ﾐ ハ. |） ﾒ、 ほっほっほーぅ { l l.! ! ‘! ｀｣ ｀ﾄ ﾞ､ V | ﾍ、 △ ,. ｲ | ｜ | |｢二フ￢ｧ ''てjﾍ､/ ! ! | |l ／ l′ / / / i| | ｜ }′ l￣￣/ //! /ﾍ| | ＼、__ﾄ.、 ,､r=＝＝＞:.｀ヽ｀ヽﾄ、 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ）:.:.:i:.ﾚｰ- . _＿,.､＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヽ:.:.:ノ:.:.:⌒ヽ､ ＞〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:ﾍVｲ:.:ﾍ:.:｀ヽ:.:.＼ ／イ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヾｲ.:.:.:.:.:ヾ:.ヽ:＼ゝ ／ 〃:.〃:.:.:.: /:.:./:.:/:.i!:.:|:.! ∨:.:.:.:}:.:.:ﾍj /:.:./.:.:/:./:.:イj:.ﾘ:.八:.リ j:i:.:.:.:.:ﾄ:.ヾヽ !／:.:イ:./≧x､lハｊ _,,ﾘ≦二ｲ:j.:.:i:.:ハヽ＼_ ……到着した直後から戦争中も そんで昨日まで ノﾚ´ﾑ:ｲ∧ぐｾｵ} 弋ダﾉｲ:.:.:ﾘ }｝ｿヾ 毎日みたいに誰かつかまえては教えを請うてたみたいですよ |:.∧ﾊ j ／イ:.:./ソ:/ 礼儀正しく異常に熱心で 今じゃちょっとした有名人だとか ﾚ' ﾘ八 <、 /ｲ/ﾊ:.:/ ﾄ､:ﾍ ＿ /ｲ |｀ヾヽ 比治利殿 少し控えられよ ／ﾘ;;;;＼└―｀ ′ !;;;;ｿ;｝} ///／;;;;;;;ﾍ..___..／ / レｸ:ﾉ.:| _..,,,,,///´;;;;;;;;;;;;;ﾉ! / ／::／ ..:j＞,､_ _.,､＜://:::{:{:{;;;;;;;;;／´ j { / ／::／ /ト.,､＜⌒＞,､_ ［本多正純］ :::::::::://＞｛ii{;;;;;;/ / ｛;;;;;{ ／ / {::::::::::...,､:＜⌒＞:.､_ :::::::::{｛ 〃∧ヽソー-- 、 __人__{;;;;{ ｲ ｛::::／´::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ ／￣￣＼ ／ .ノ ＼ | （ ●）（●） あっ 申し訳ございません . | U ｜ | | __´___ﾉ ……しかも内府様の政道を批評する真似まで――― . | u. } . ヽ } お許しください ヽ ノ ／ ⌒ﾟ '"'"´ / ,＿ ＼ ＼＼ ＼ と_＿＿）_ヽ＿つ_ヾ_つ . /: : : : :/: : : : :/: :/: |: : : : :| ',: : : :|: : : : :､ .､ /: : : : :/: : : : :/: :/: : |: : : : :| /⌒＼.: : : : :｜ ', . /: : /: :/: :＿＿ノ/ '; : |: : : : :| ',. : :＼: : : :|: : ｉ /: : /: : :|: : : : : :|:/ ′|: : : : :| ',: .|ヽ : : : |: : | . ′:/: : : :|: : : : :/|′ '; |＼: : :| ヽ| ',: : :|: : | |: / .|: : : | : : : .′＿＿_ ＼j ＿＿_ V: :|: : | |/ |: : : | : : : | 三三三 三三三 | V |: : | |: : : | : : : |! ’|: :Vl: : | ……やる夫くんは いい息子を持ったね |: : : |ヽ: :小 ::::::::: ､＿,､＿, ::::::::: !: : 'j: : ｌ . ＼: :| !V 八 , ｨ: : : |: : :ｌ ヽj |: : : | :≧=‐- ＿ -zｧ≦: :/: : : |: : :| |: : : |: : : :| ／ ,j |! L/: : : / : : ｌ |: : : |＞ '" / / /: : : /: : : :ｌ |: : : | ./￣￣￣/ /: : : /＼: : ｌ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ／￣￣＼ ／ ＼ | -‐' へ | ――と | u.（ー ) （ー ） | | ｜ u | 申し訳ありません 父上 l Ｕ __´___ ｌ ヽ ! きっと 内府様はわたくしの軽挙をからかっておいでなのです ヽ ノ / く / ヽ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ……ふむ ./ ∩ノ ⊃ ／ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_.＼ （弓も馬も人並み以下 歌もイマイチ…… ／ （ー） （ー） ＼ | （__人__） | 正直心配してたけど まさかこっちに才覚があったかお） / ∩ノ ⊃ ／ ( ＼ ／ ＿ノ | | .＼ “ ／＿＿| | ＼ ／＿＿＿ ／ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ヽ、 _ノ ＼ 比治利！ 帰ったらお前の元服を執り行うお ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | すぐ一城を預けるから その覚悟をしておくように ＼ ｀ ⌒´ ／ヽ / ＼ （ ヽγ⌒) ヘ ＼ ￣￣￣＼＿＿／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ○ 第九十三段 ： 山形藩、誕生 上杉景勝謀反疑惑を発端とした奥羽の戦争は、慶長六（1601）年七月の景勝上洛、公儀への謝罪によって終息に向かった。 〃〃 ヾ ヽ ,ﾚ''¨¨爪|¨¨｀ヽｰﾄ| ﾄｧｰ⌒ヽ__ﾙ | ﾊ ﾊ rｰZ ⌒ ´∧/ヽへへ}､__ ｿ'〃／ 从/ｨ ヽ /从（ /从（ｿ | |. | | ､./ ／ | ,ｲ.xtｯ≧ ﾒﾑ_ﾉ ﾉ .ﾉ| __z-ｰ=彡.| |ﾐミミ ｲ =tｫｲ___／lﾊ 後悔はないとはいえ rzｲ// ノ ｲ| ﾚ' 〉ﾐ ｣ 彡'ii, l | ヽ､ （〃{/ ,,彡ｲ /／ .ﾑ＜二二ﾆｱ |＼ ,| ﾊー-､ 米沢への国替えは手痛いな ﾙ ＜ |// -ｰヾz:::::. | ＞- ､ ヽ ヽ r＜ ,ﾉ./ イ´ / .| ｀＞ ､.| | ＼ ,ﾘ| ／ / l |ヽ ＞､ | ＼ ､. ノ/ rｰｲヽ ´￣j | | 〉 / ﾑ ﾐｿ （ ∧ /ミゝ （{ | ヽ / ［上杉景勝］ {∧ 人 ｀￣￣ヽ , 人 l l 〉 /ヽ | ∧ / ＼＿ []/|＼i| ／ 川 ﾘ / 〉 _..ノ:ｲ::::::/::::::::::::::::::::| ｀ミ::::::::::∧ /::::::/ :: :::./::: ::::::| ﾐ::::::::::::ハ /::::::/:::::::::/::: :::::|:::| ｀Ｙ:::::::::/ /:::／!::::::::廾斥.,_八! ､__,,.. -一 |::.ﾊ/ . /／ |:从:{弋うハ ７弋ツﾌ }/} ｝ ギリギリ 首をつなげることに成功したんだ ′ iハハ /_,)/ . i .! .ﾑ _, イ ここからは徳川とうまくやっていきながら . ∧ ｀ ´ /{ ヽ ‐ ─ ／ |＞､ 武門の上杉を再生していくことに尽くそう ＞ ＿__ ィ ／ ! | ／ ﾉ .ﾞｉ_ ／ .{ ＿／ ／ ＼ . , ’/'ｒ＿ﾝ< .／ ＼ ［直江兼続］ , ’ { ./|〈O,r'＼ ／ ＼ ,イ |/.>＝‐r／ﾞｉ／ ﾞｉ 毛利家にせよ上杉家にせよ、敗者側の首級格と目されながら、存続を許された。 大幅な減封を受けたとはいえ、両者とも三十万石程度の、地方大名としてはそれなりの身分に留まっている。 |┃ ｶﾞﾗｯ. |┃ |┃ ﾉ// .／￣￣￣ ＼ |┃三 ／ ＼ ／ ＼ 一応言っとくけど！ |┃ ／ （●） （●） ＼ |┃ | （__人__） | 去年までやる夫は二十四万石でしたお！！ |┃三 ＼ ｀ ⌒´ ／ |┃三 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼ _＿z≧=彡ー=z_ノj＿ _彡 _ 、 ノj ｚ ´=z_ ＞ < z ,､ z--､＿ _ ゝ_ ノ ＞´ ﾉｿ∨ ｀k 〈 彡 ﾐﾞ .: ﾉミz≧ { ≧ ｿ , ;; ＼ ヾ ﾐ ミ j _ ; ／｀ヽ Yﾐ 〉 ｦ, i ＞z_､ヾz≦だOｱ i彡i Z ヾjﾍ ゝ-゛｀} ￣ ij ,ﾐ/ } ヾ ヾﾞ､ j ﾐzソ'ﾞ´ 俺ぁ十九万石で唐入りまでやったんだぞ！ ＼ ｀_,.．-┬z､ /,ki.|i ヽ tﾆ--―┴'"., ,ﾞ´ ´i′ ＼ ｀￣ ／:;′ .:, ゝ-― ' ﾞ:::::;' ':, i｀ﾞ :::::::::; ' i ':, | ﾞ :::; ′ i ﾐz-､ ／ﾞj i 〉 ｀ー-､ ［加藤清正］ ※論功行賞で肥後一国、五十二万石へ ／ { ; / ／ ＼ こうした待遇は、家康が優しかったのでも、逆に悪意ゆえでもない。 __＿___r‐-､__＿＿___. /:::.... ..:ｉ ｀＼ ﾒ _,, :ﾉ〉:: ..::i: ::.. ＼ ／ " ,ｲ ∨:: .:::λ. ヽ::.. ＼ ／::／.. ::/|::| ∨:: :::,ﾉ |:|∨ ｀ヽ:::::::ハ ／::,ｲ ::/: ::/‐|::|‐- .〉 :::/.-‐||‐∨ :::｀ゝ::::::} ／::／/ ::/: ::/ _ |:|_ 人 ::{ _ﾘ_ ∨､ ::::::;〉:| ﾒ／ / ::/::: γ´ ﾘ ｀ヽヽ|γ ﾃ=ｚ､.| i＼:;;ｲ::::| 甘い という非難も受けましょうが | ::/|::i :{ 〃 ,r'i＾iﾍ |::ｿ::ﾊ} :| :i :i: :| | ::/ﾒ::i : :|ゝ _ _ ,ｨ＾| | .| .|､_￣._人 | :| :|:〈 公儀執政として彼らを処罰し 彼らがこれに従ったという実績 |;/ |::| : :|ﾍ { {ィ⌒>ｲ|:ﾊ ｊ: :|::| ,}::｀ヽ;|::::＞‐-ｔ__ ,,ﾒ~__ ||::::|/: ::|:::|. これをいち早く掴み 日の本の混乱を収拾することが先決です . |:: i : :,ィ´ ＼:{二二二二}７ ｀||:::/: :λ:::| . |:: | ::/ }二二二二{ .ﾘ/: ::/ﾍi: ::|. ,}: :|:/三≡=‐〈 ::ﾉ ヽ:::ｿ 〉 ノ : :ﾉ三:〉:::|. |: :| :{ ｀゛`＼ | :::::::::{.,／ :∠-‐─}:.人 . / :| :ゝ ...:::,rヘ_＿＿_::;;|: :,ノ´ /: : : ヽ. ［本多正信］ / ..,ｲ :::ﾒ､::::ノ ｀|TTＩ-‐､ /: : : : : : ＼ ／／/ .::: :::＼ .ﾉ: :|:|:|:| ~゛ゝ: :: :: :: :: :） ／／／ r'.:ﾒ:::::::::::::＼,,_＿＿＿::::::::|:|:|:| ､ヽ〉: :: :: ::/ ／:::/ （ 〈::(:::::::::::＜" ￣￣￣`ﾍ_〉_ソ: : : :／ ／//////////////////i///;ー＜￣￣ ／;/／//////;イ////////}///////ミｚ /;/／//////／::/;/|//////i:///////;＼ヘ /://////;＿/∠/;/ |//////ﾊ//.l://////;＼ﾍ j/／////;//;／/;/ |:///;/|:i__|//;ﾙ//ﾄ////;;ト､:ﾐ:, /////;//;/／ j/ |//;/ j:j Ｎ////;|//l///l ＼', /;/ｲ:.////i ﾃ＝＝ｧ |/;/ j/ |:./X//l//;|///l /:ｨ':.:ﾚ//ｲ| l!{o:.:.::ﾙ! j:;/ ﾃ＝土__|//j://;|､/;;| ,'ｨ' !:.r|/;;//! 辷__ﾉ/ i __/_{ {o:.:.:ﾙ'ﾃ !////;;ハ;;l 江戸 関東 洛中洛外 大坂 |:.ゝ!/:/人 ＿ ノ´￣‘、 辷::ノ/ ' ｨ::///;/ l/ この支配を確立すれば諸国も自然になびきます |//Y///| ゝ ＿｀ノ:/:.|/|;/;/ |//|///;;|＼ - ・////|;;/ それには 上杉 毛利 です |//;|///;|:.:: ＞､ _ イ////;|/ |//;;|///;|r'￣| ｀ 7≦ ´;;;;;;;;;l////;;| . ﾙ//;l///;l: :r'´ ゝj: ﾋ_;;;;;;;;l////;;l j:>､'´l///;l: :l ＿ j: : : : :.ヽl////;;j ［徳川秀忠］ ／ﾍ＼ヽl///;l: :「￣ ￣7: : : : : : : l////ﾍ / ＼＼＼|///l: :| ,' : : : : : ://l//;;//ﾍ ゆえに「反乱軍」がみなこうした扱いだったわけではない。 ＿＿_ , '´ ｀ ､ , ' .: .: .:. .:.:. . .:. ヽ ,' .: .:. .:.:::.::.:::.::..::::. .: :. ', . l : ::.:i:!:::小:::::ﾄ､|:::::!|:.:.:.: l ｌ :ﾄ､从_`ト＼|斗:_从:::::: l . ！|:.:N'"⌒ "⌒` ﾄ､:,′ なんか楽しい話やってやがりますよ Ⅵ:| ､ . lﾘ/ ヽﾍ. _......., /ｲ チョームカつく ヽ >､ ￣ ／,〃 ∧￣Ⅵ ＞-＜ |/￣:∧ /::::',:::〈└/7⌒Y＾Y＾〉::::/:::::', . /::::::::|::〈/ / ! | Y:/:::::::::', ,. r::::´/::::／::|::/ | : ! ! '|::: ＼:::',｀ ｰ-.､ ,.'::/:::: /:／::::::::|:| i !.: ! ! |::::::::::＼,:::::::::|::ヽ ,':::,':::::::::::::::::::::::::|:| i | : | |::::::::::::::::::::::::::|:::::', ［大森康通］ ,':::::!:::::::::::::: ┌‐┤! ! .! .! ├‐┐ :::::::::::::::!::::::', ,'::::::l:::::/:::::::::└‐┤', ! ,ﾘ /┬┘:::::::::::ヽ::l::::::::', .{ ,|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾑﾑ:V} .|Y小:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾑイ .|:i:i:i:i:i::i:川川川川川川川川//:i:i:i:i:i:i:i:} .ﾄ,}:i:i:i:i:i:川川川川川川川川川ﾚ彡i:i:i:i:i:l ,ｨ V:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i辷:i:i:iイ/ ＞＜:i:i:i:i:v''¨¨¨¨''ｰ---ー'¨¨¨¨¨寸:i:i:i:i:i:i:i:i/ ｀¨7:i:i:i:i:i} 辷:i:i:i:i:i八 ﾑイ:i:i:ij ,ｨｰ 寸:i:i:i:iハ 从:i:ﾑ ｰ--- ､ :/ ／ V:|^寸 jハ|V} ｰzzz≧ :' 匕zzzｰ |7 ) ) |lﾊl ﾘ// 八 ﾑ し |_/:| ……俺の決断だ 恨み言はなし 寸 _ _ 八:i| |ハ 小 ｰ=ﾆﾆﾆﾆｱ ／ |辷==ｭ -=ﾆﾆﾆ_|＼ ー ─ ／../ ./ }:)ﾆﾑ ,イﾆﾆﾆﾆ( | 夊l_|l|l|_lﾘｲ / イ .／ﾆﾆﾑ ﾑハﾆﾆﾆ/.) >'⌒ ｰy ⌒Y⌒寸 ＞ハVﾆﾆﾑ ［小野寺義道］ ﾑﾊ ﾑﾆﾆ{ / / :| V彡 .ﾊVﾑﾆﾆﾆﾑ -=ﾆﾊV::Vﾑ=圦 ./ .': : | .| V .ﾊ7:VﾑﾆﾆﾆY二二二 .r⊂⊃二二二二ﾊV::::::Vﾑ=ハ{ .|: :.:| :|l } ﾊ7:::::Vﾑﾆ==|二二二 鎌倉以来の歴史を持つ仙北小野寺家は改易され、やがてこの二人は石見国津和野へと流される。 また、越後や由利郡で蜂起した、上杉方の扇動による一揆衆も、梯子を外された形のまま粛清されていった。 |￣￣| |￣￣| |￣￣| |￣￣| |￣￣| |∧∧| |∧∧| |∧∧| |∧∧| |∧∧| ＿＿(｡Д;ﾟ)＿__ ＿＿(;;;｡Aﾟ)＿__ ＿＿(ﾟ;;;A;ﾟ)＿__ ＿＿(｡д｡)＿__ ＿＿(｡;;u｡;)＿__ _ | ⊂l l⊃ .| | ⊂l l⊃ .| | ⊂l l⊃ .| | ⊂l l⊃ .| | ⊂l l⊃ .| |_ ￣￣|.|. .||￣￣ ￣￣|.|. .||￣￣ ￣￣|.|. .||￣￣ ￣￣|.|. .||￣￣ ￣￣|.|. .||￣￣ |.|=.=.|| |.|=.=.|| |.|=.=.|| |.|=.=.|| |.|=.=.|| |∪∪| |∪∪| |∪∪| |∪∪| |∪∪| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | . ~~~~~~~~ . ~~~~~~~~ . ~~~~~~~~ . ~~~~~~~~ ~~~~~~~~ |￣￣| |￣￣| |￣￣| |￣￣| |￣ |∧∧| |∧∧| |∧∧| |∧∧| |∧ ＿＿(｡Д;ﾟ)＿__ ＿＿(;;;｡Aﾟ)＿__ ＿＿(ﾟ;;;A;ﾟ)＿__ ＿＿(｡д｡)＿__ ＿＿(｡;;; | ⊂l l⊃ .| | ⊂l l⊃ .| | ⊂l l⊃ .| | ⊂l l⊃ .| | ⊂l ￣￣|.|. .||￣￣ ￣￣|.|. .||￣￣ ￣￣|.|. .||￣￣ ￣￣|.|. .||￣￣ .￣￣|.|. |.|=.=.|| |.|=.=.|| |.|=.=.|| |.|=.=.|| |.|= |∪∪| |∪∪| |∪∪| |∪∪| |∪ | | | | | | | | | | | | | | | | | | . ~~~~~~~~ . ~~~~~~~~ . ~~~~~~~~ . ~~~~~~~~ ~~~~ 政治的打算とは、平等なものではなかった。 そして、伊達と南部による国境地帯の紛争。 こちらも、上杉降伏を画期として、両者の手打ちが具体化していく。 〈 l ヽ i _l＿＿＿, ＜￣￣￣ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾍ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ i::::::::::: :__: :､-‐ﾗ_≦ﾆﾜ : :i: :ﾊ 火事場泥棒まがいの連中が 大軍勢たのみに官軍ヅラしおって |,: :､.不.tｯ､｀ ゛7ﾋﾁﾞンｌ : :l: : ﾍ あとで吠え面かかんことだ ﾍ ヽ￣ , | : :|: : ::∧ |: :ﾍ. ` ＿， .! : :!:::::::::::ヘ、 ﾘ. リ｀ ､ ｀ ￣´ ／| : :l!、::::::::::::ヘ、 （最上の陣でお互いに力を尽くしたかいがありました！ /,: :i ハ. ＞ー_,,-‐|:::::::ヽ>:::::::::::: : ＼ 不心得な一揆ばらは早々に討伐します よろしくね！） ／i!.: :|/ ,_ﾍ‐''"_.／/´!:::::::::ﾍﾐ ､_::::::::::::: ＼＿ / , !ｿ'/ 〉､,.ﾍ,_i / ヽ、:::::::＼ヽi:::::::::::::::::＼￣￣￣｀ . _r 7 /:/／'"i!' ／i ! ヽ:::::::::::＞‐-: :＿＿_＼＿ ヽ ｒ''i /:// /／ ./ l!、 ＞ _:::::::＿＿::::::::::::::::::::::￣￣｀7 r' /´// /´ ／ｌ l!゛ヽ_, ￣`ｰ､ ヽ._＿＿＿＿＿/ ／ /´: :;ｲ f'_, ‐/' ! l!ヽ、｀ヽ ＿,, -=ﾆﾄ-､::::::::::::: : :ヽ、 _／- /, : ::/i .l'. / .l l!､ ,=!i￣ }､〈.´⌒ヽ、::::::::::::::::::::ヽ ［南部利直］ , '´''≦//: : /! ! l （､＼! ｀､ヽ i { ￣｀ .｝i ｀i i l! :::::::::::::::::::::::＼ ──────────────────────────────────────────────────────── ． ´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:..､ ／:.:./ ニニﾆ ､:.:.:.:.:＼ ,:':.:/:./／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:《 ヽ /／}:.:.:.:.:.∧:ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:ヽ }ﾟ， ﾊ/ｨ’:.:.l_/ { ＼:.:_:_ﾄ:_l:.:.:.:.V{:.ﾊ |:.」||:.:.:.:N￣｀ ヽ ´＼:{ヽ|:.:.:.:.:l !::.:! |:.l ||:.:.:.:| z=ミ ｚ==ﾐ|:.:.:.:.:|｣:.:.| チッ うまいこと徳川方アピールに成功したみたいね |:.l_||:.:.:.:. ´ |:.:.:.:.:|:.:.:ｌ| こっちが悪者扱いじゃたまんないわ |:.:从:.:.:込、 ｰ ´ ,|:.:.:.:.:|:.:.:ﾘ )∧:.ヽ:.:ｌ:.:.〕ト ＿ ..イ:.|:.:.:.:.从/ ヾ:.＼:イ: :| |: :/:.:.:ｲ__ （ご苦労様です！こちらとしては一揆討伐に全面協力します！ イi:i: : : : : ｆ´＿_ `7:.イ: /i/ハ がんばってね！） / |:i:i: : : : : |´ ∨: : : /i// 、 / .、|:i:i: : : : : |´￣￣/: : : /i// ／ ヽ --ﾐ、 }ヾiﾄ.: : : :| /: : : ｲi ｨ’ __＼_ / ／ ハ { ヾiﾄ: : :l ｍ /: ／i イ ／} 守 ﾟ， { ' /l}八 ＼ヽ! 〃ｲi／ トイ 奥 ＿} 人 ﾉ! ﾟ， ヾ:､ { ／ .ﾉ ＼. ／ ヽ ［伊達政宗］ {ヾ:i:i:i:i:i:ｲ ／} }ｌ芥ｉ{ { }イ ﾉ 当然のこと、南部領に侵入していた伊達軍は撤退。 と同時に、一揆を通じた武力介入について、隠滅が図られることになる。 ,, ．- ― - ． ／: : : : : : l : ヽ: : : :ヽ .,ｲ: : : : : : : : :!: : : ', : : v ﾍ /: : : : : : : : :斗-+-ﾑ: : : v:.ﾊ ; : : l: 斗 : :/l /,.+ﾃ=ﾉ!: : : v : ! .i !: : ! : ﾚｒｭ ′､_込' ﾚ!: :_:| : :l そういうわけで手を引かせてもらうよ ' ヽヽﾊ、iｿ i/, Y, ﾉ 恨まないでね ヽ.ﾊ _ _ .ノ ′ ヽ .f/' まあ 恨まれないように死んでもらうんだけど ｀ -ｫ ' ,,!、 ,,, /､_.ィ´ 〉 ,．´ ./´ ＼ ／ ｀丶､ ,:' // ´ , ﾊ ∧,,,∧ ｉ､ // / i （・ω・｀ ）そんなー i l＿_ _______ .{ , i ［伊達家臣・白石宗直］ / y/ ヽ i {--/ 。 ﾄ---ｲ ﾚ .i ━(m)二フ⊂[_ノ （ノノノ l l l ） ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 一揆の大将格の一人、和賀忠親は伊達領仙台の国分尼寺において、側近たちとともに自害している。 こうした両家の騒動について、家康が苦々しく思ったのは間違いないだろうが、政宗に特に厳しい査定をしたとはいえない。 ＿ _ .ィ==ミ:.:.:＼__ ／:.:.:.:.:.､:.:ヽ:.:.:.ヒ廴 ./:ｲ:.l∧:.ルｘ:.}:.:〈/:.ヽ〕 ′{:.:.≧ '苙ヽ:.:.V:.∧ ちょっとー！！ /}:.ﾊ´ rへ /}:.:}:.:.}__ //l:':.:.＞ ='.イ !ヾ「i:i:ハ 伊達の旧領切り取りは認めたはずでしょー！？ ﾚ'人ト:.:.イ: f─ |: : i:i/ .∧ 「|i:i: :|== |: :i:i.′ ヽ ﾉ |i:i: :| |: i:/｀ヽ. n 「!ﾉ)ﾉ) 「i /)/) / .人i:i l m |:i/ ﾄ ＼＿ノ . {l ' ' 厶--く ￣￣`ヽ /＼ヾ. lｲ { ｰ一’ ` ー─l}i:i:i:} / } 弋ﾑﾍ. ／＼ ⌒ ー─‐一 丁ハ:「「: :イ: :ヽ /ｲ: : }} : : : l : : ∧_＿ く/ﾉ: : :!〉: : : l: : : : :}: : : } |:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/! ｀i:.:.:.:.:.:.iヽ:.:l:.:.:.:.:.:∧ ､:', |:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.: ､／/ |:.:.:.:/:.l ∨!:.:.i:.:.:.∧ ＼ |:.:/:／/:.::.:.:.:／ >､__,, |:.:./レ'／|:.l:.:.:!:.:.:.:.:| |:.|:/:,､':.:.:.:／___＿＿ !:/ ＿__ !::!:.:.|:.:ｉ:.:.:| 戦争は終わったの！ 切り取りは終わり！ |:.|/:{ !:.:/:.| ￣￣￣ |' , ￣ ･::.!:.∧:ﾄ､:.! |:/:.:.ヽ|:/:.:.:!.u .}:.:lﾚ !' V 占領した刈田郡はそのまま加増してやるって |':.:.:.:.:>'´￣ﾞヽ､ ⌒ ィ´:.:.:.| ':.:.:./ ﾍヽ ｀Tニ ´‐.|:.:.:.:.:.:| :.:./ l ＼／⌒ヽ､|:.:.:.:.:.:|､ 上杉家を存続させ、会津には娘婿の蒲生秀行を復帰させた上で、大国伊達にも加増している。 東国支配の安定を図る家康からすれば、精一杯の恩賞だった。 相手方の南部利直は本領安堵のみ。新たな加増などはない。 山形に援軍をとどめ置いた実績を、上杉への与同疑惑が打ち消した形になった。 ＜i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞ ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ . /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ∧ iﾊ:i:i:i:i:i:j.i斗七ィ斧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ ふん…… Ⅵ:i:ij. ィｊ以 ﾉ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ 目障りな勢力を討伐できたことでよしとする か i:i:伐} ¨´ . i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::i i:ﾊ:〈 ＿ .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: i∧ それにしても 伊達はたぶれ犬か Ⅵ:i:＼´ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ i:i:i:i:i:i＞ ィ i:i:i:i:i.＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞./:i:i:/／ ＞ ,:i:i:i:i:i:i:i:i∧ i:i:i:／／ .{ ./:i:i/´ ／ ＼:i:i:i:i:i:i:iﾍ /¨´.ノ/:.:.:i i:i:i:i:i／ ヽ:i:i:i:i:i:i:ﾍ _.∠¨ヽ .//¨i i .乂:.//:i:i:/ ／ Y:i:i:i:i:i:iヽ ／-、Ⅵ } // ./:.:.:/./i:i:i/／ }:i:i:i:i:i:i:i:iﾍ .У r- ,ヽ.く rﾐ ./ { ./:.／/i:i:i:/ {／ .} .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ .{／ r-.' ¨ ./ {/ / i/ ./ .i:i:/ ∨ ∧ Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼ .∨´ ィ / / } / / i:/ 〉.//.{ }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ これより南部は徳川への一層の接近政策をとり、そして伊達との対立を引きずっていく。 奥州といえば、一人、大乱における動きを描写してこなかった大名がある。 津軽為信である。 ノＶVィァ彡 . ｧ=ﾐヾ､|/∠ 三 ミr=ミV-‐=ﾐ彡 ミ|,,__,, レ-‐}ｿ、 {`|-○-‐○‐ ｝} ∧_, ,l__, ＼/ﾊ､ なにせ奥州にいなかったからな . ,小Ｖ＾'. ﾆニ´///∧､__ ／/,|/∧:.`'ｰ‐彡'///////777ｧ．.,,_ ＿,,.．ｧ7////〉、_}::| | :: ｝｝__////////／⌒', |＼//////／///^':,┬'ﾞ:::∧┐|'/////／////.′ 〉 ∧///,〈////{ : ::.',|０:/::::|│|///∨ /////∧ . / //∧'//∧///{:::::::::'||/ :::::|│|//∨／ ////// . ∨/// ＼'/∧//{::: ==||==::::|│|/∨ //////// }／////,V/∧'∧:::::: || :::::: |│|//}／//////| 〈///////,}//∧'∧:::::|| :::::: |/∧'/ニニつ///| l ////// ∨// ＼}::::|０ ::::::|∧'/ 三三ヲ //| |//////∨7777777777777777＼ﾆつ'////,| |'//////,|//////////////////∧ ////// ［津軽為信］ . Ｖ/////,'|///////////////////∧ //// Ｖ/////＼＿OＯＯＯ//////////∧ // }Ｖ/////////,777ＯOァｧ┬─┬=彡ｲ 為信は上杉討伐が布告された際に上方におり、そのまま徳川本隊に随行した。 ところが討伐は中止となり、為信も家康とともに右往左往するはめになる。 しかも、その最中に本国・津軽は大荒れに荒れた。 もともと成り上がりの国人である津軽家中は、組織力に欠けている。 ∧∧ (- -；)⌒⌒⊇ ∧∧ ..∧∧ .∩∧| ∧∧ 从 | (,,ﾟДﾟ) （ ﾟДﾟ）⊃. | |ﾟДﾟ) ( ﾟДﾟ) 从(⌒ ⌒ヽ 从 / ⊂ ⊃ くつ 厂 | | ／ つつ （´⌒ 从⌒ ⌒ヾ从 ／ ～| | ～’ _／ ./| ∩ | ～′丿 .∩ ∩ ― ― （'⌒ ; ⌒ ::⌒ ） ..し`Ｊ ⊂∪ ..Ｕ Ｕ UU ～| ∪ | － － (´´（´从 ） 从 ::: ） ／ .∧∧ ∧∧ ﾍﾉ ﾉ ― (´⌒(´（从⌒;: ::⌒`） :; ） (,,ﾟДﾟ)ミO (ﾟДﾟ ) (（つ ﾉ⊃≡≡≡(´⌒;;;（⌒:: :: ::⌒ ） l⌒lノ ミＯ ミＯ∧ ⊂ ヽ ￣￣￣(´⌒(´⌒;;（ 从 ゝ ヾ 丶 从ソ ─ （ヽ ヽ＿○ミＯ:;)3｀） 〉 ﾉﾉ~ しヽ＿＿＿＿ノ ..∪∪ それが当主不在のなか、上方での反乱、家康弾劾、上杉の諸侯勧誘と続く情勢に激しく動揺。 内乱沙汰を起こし、本城・堀越城が反為信派に占領されるという醜態を晒してしまった。 内乱自体は鎮圧された。また家康の身近にいた為信の忠勤が評価され、二千石の加増を賜った。 zミ＝ﾐ:ー､＿ ≧｀ヾミ｀ー=ﾐ｀ヽjV!_, 7ﾐﾐﾐﾐミミミミﾍヽi |ﾉｿ, }:..ヾ≧=イ｀ヾﾐｿj,ﾉ从≦ /.::/る}彡ﾞ _ f､!｀ﾞ ＿,へ:::::ﾑ ｀ﾞ ､ r ﾍ＼ゝヽ ,. :' : : : {i : :'.:::::::7, ;, 乂 ﾊ ∨ }､ 正直しんどい ＜. : : : : : : : : : : :.＼ﾑ, ; , ゝ-.､ヾ ヽ '.| . : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ＼; ;,ゞ＝=ﾊ. | : : : : : : : : : : : : : :､ : : ﾊ:::.＼; ; , ;/_! ー､_ ＼ : : : : : : : : : : : :.＼ : :}::::r-z＝}:ム ´ｆ:´:￣: .＼ : : :ヽ : : : : : : : : : : : : : :ﾉ.:::ゝイ::ﾉ: . ゝ}: o : : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : :}}:::::::::::::〈: : : : : .＼: o : : : : : :.＼ : : : : : ー: : : : : : : : : : :||::::::::::::::::}: : : : : :. ＼: : : : : : : : :｀ヽ : : : : : :｀ : : : : : : : : : : :!!:::::::::::::: | : : : : : : : : :.＼: : : : : : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : .:::::||::::::::::::::::|: : : : : : : : : : : :｀ : : : : : : : : : : ｀ｰ､ しかし、津軽はこの後も家中統制に苦しむこととなり、さしもの梟雄も体調を崩しがちとなる。 一方、羽州における論功行賞では、家康の最上贔屓が露骨に示された。 旧領である最上・村山の二郡に加え、飽海・櫛引・田川の荘内三郡すべて、雄勝・平鹿・仙北の仙北三郡の大部分を与えられた。 | | | 期 待 ＆ 責 任 | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| .：⊂⌒ヽ.：. ／(●)＾ ヽ＼/⌒つ：. .：＼ ヽ／ (＿ （●） ＼ ./：. .：| / u Y ヾ__）⌒::: ヾ う 羽州探題の誉れ…… .：| i ヾ⌒ﾉ u ﾉ：. .：＼_＼ ー ／：. .：／⌒ヽ. ﾞ⌒ﾞ／⌒ヽ：. .：（ .）：. .：ヽ ＼ ／ /：. .：(⌒______)：´￣｀：(______⌒)：. この方面の戦果をやる夫に独占させたに等しく、奥羽鎮護の重役に抜擢されたと言っていい。 裏を返せば、多くの羽州諸侯は独自の軍功を認められなかったということである。 当然、これを不服とする者も出た。秋田実季である。 /, / ｲ l /: : : : : : : : : : : :＼ ﾄ // l ﾉ'// /l /: : : : : : : : : : : : : : :l l::ヽ // ,/ ./ / ﾄ,l /: : : : : : : : : : : : : : : :l l: :> /' ,ｨ' / / / l /: : : : : : : : : : : : ,: : : : :l l´ ｀ l /ﾚ´ /｜/ ＼: :＼: : : : ::／ : : : ／l l ｌ / / ,,; / l/ ＼: : : :i::, :,:, : :／ l l _,,,,..-,,ﾚ._/ ,;;; / ' ・ ＼',:|}li|,':／ ・ |ﾉ ..-''' ￣''''-,;;;;: l､ _,....::''::''::'ﾆ...,,,,＿＿_ ,/'F-'｀'＾'-っ---...,,ノ};;; ,; l ｀':':':':':':':':´: : : : : :i!: : : : : : : : : : ￣ 一揆鎮圧に小野寺攻撃と働いたじゃねーかよ？！ '''´ ／ ｀'i'｀'''-.....l r......;,;,;,: : : : : : : : : : : : : : : ;,;,;.:.:..-─' .::/ l l´｀'''-､ ￣￣￣￣￣￣￣ さてはやる夫のヤローッ 讒言しやがったな！ ..::::/:... .:/ l l ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ / :::::::::::::l:::::::::::::::::::::::l::::::.......... l l/::::::∨::::::∨:::::∨:::::∨:::::∨ ::::::::::::l:::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::.l::........ l､∧::::::∧:::::::∧::::∧::::∧::::::/ ::::::::::::l:::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::l::::::::::::::.l, ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ::::::::::::l::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::l＿＿＿＿＿＿＿＿＿_／ ［秋田実季］ :::::::::::::',:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::l､: : : : : : : : : : : : : : : : ／ ／ 実季はまめに徳川家中や前田利長などと連絡をとり、一貫して家康の容認のもと動いてきたつもりである。 納得のいくものではなかった。 しかし、実季の抗議に対する返答は、本多正信による江戸への召喚だった。 ＿_, ィニｱ_Ⅵ三三ﾆｪｪ､ -=￣.ハー--､ Ⅷ三三三7 ,.-／, ' _,.-‐￢ヽ.＼. Ⅷ三三三! (( ,.ィ三三i 7,.ィ,.-‐'":::::ヾ'ﾍ ヾⅧ三三ヨi, )) なんで……どうして……！ (( .j三三ヨi| .| ∨::::::::::::,---ﾍ ,|三三三ﾖ| )) .|三三三! .i ∨::／: : : : : : ﾔ三三三ヨi 气三三iⅥヽ ∨: : : : : : ／三三三三ﾖi ＞モ三ヨ心､ヽ----'ﾔ三三三三三ﾖﾔ ＞モ三三≧ﾆヽ､_Ⅵ､三三三三三≧ェｪ､ ＞モ三三<'。 _,ﾟｨ三三三三三三三7ェ､＿＿__ ヽ三三三iﾔヽ三三三三三三i7三三三三iﾍ Ⅵ三三iﾔﾆ＞モ三三三ヨ/三三三三三iﾔ やる夫による要望を受け、小野寺義道との関係を疑われた諸侯への糾問が行われることになったのだ。 この時、国境閉鎖の挙に出、諸侯の不興を買った戸沢安盛については、不問とされている。 l ＞、 ／ | { (＞{´｀} /' ﾊ / _,, - ''''' ￣￣ ''''' - ,, } . ／⌒{ '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ 、 ／ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ l /: : : : : : : : : : :,:,: : : : : }: : :ヽ: : : : : : ﾍ . ) ,': : : : : :}: : : : :.ﾉ:l: : : : :ハ: : :ﾄ、}: : : : :.ﾘ { .{: : : : : ハ: : ／リ{: : : :/ }: :_八:ﾊ: : : : }' ヽ、ト、: : :.l レ'￣''ヽヽノ' レ'⌒''｀ﾘ: }: ﾉ { ,ﾍ: : :{ ' 、 ,, レﾘ' にゃっはっはー ∨ ヘミ ´⌒ミヽ｀ ／⌒｀´ }リ ∨_ゝ. u. , 、 l'´ だってやる夫殿と誓詞交わしてぇ 要請に応えてただけだしぃ ／´｀ヽ ＞、 r -- ｧ ﾉ ／ ) . , ' }: : ゝ、 l / , ィ´ } ,l´ ∠ ＿ すべては内府様への忠義っていうかぁ / ', l: : : ﾄ＞ .. _ ヽ' _.. ＜}. l / ヽ ＿二ヽ . / } l: : : :.lﾍ ／{} 、 l: : l ,' l、 f´ ト ,,,,_,＿＿二ノ / ',l: : : : l ﾍ／／ ＼>l: : l,' '' ノ r '´ '''''ノ ) ［戸沢安盛］ { i /: : : : :l ＞</ l.j l: : l }ノ ／ 安盛の貢献といえば、最終盤の東禅寺城攻めに協力したことぐらい。 この、余計なことをなにもしなかった、ということが彼の身を救うことになった。 なお、上杉景勝国替え警備のための人数動員によって、家康の態度はより明らかになる。 /ｌ /ｌ /ｌ /ｌ /ｌ /ｌ ∧(oﾉﾍ+ｌ.」 .∧(oﾉﾍ+ｌ.」 ∧(oﾉﾍ+ｌ.」 .∧(oﾉﾍ+ｌ.」 .∧(oﾉﾍ+ｌ.」 ∧(oﾉﾍ+ｌ.」 /（ ﾟ∀ﾟ ）∥ /（ ﾟ∀ﾟ ）∥/（ ﾟ∀ﾟ ）∥/（ ﾟ∀ﾟ ）∥ /（ ﾟ∀ﾟ ）∥/（ ﾟ∀ﾟ ）∥ ⊂（:::::::::::つ/ｌ⊂（::::::::::::つ/ｌ⊂（::::::::::::つ/ｌ⊂（::::::::::::つ/ｌ⊂（::::::::::::つ/ｌ⊂（::::::::::::つ/ｌ ∠⌒∧+ｌ.」 ∠⌒∧+ｌ.」 ∠⌒∧+ｌ.」 ∠⌒∧+ｌ.」 ∠⌒∧+ｌ.」 ∠⌒∧+ｌ.」 （ﾟ∀ﾟ《::::）∥ （ﾟ∀ﾟ《::::）∥ （ﾟ∀ﾟ《::::）∥ （ﾟ∀ﾟ《::::）∥ （ﾟ∀ﾟ《::::）∥ （ﾟ∀ﾟ《::::）∥ ⊂#####二つ⊂#####二つ⊂＿＿＿二つ⊂#####二つ⊂#####二つ⊂#####二つ Y 人 Y 人 ／ ＼ Y 人 Y 人 Y 人 （＿） Ｊ （＿） .／ ＼ , , ／＼ .（＿） Ｊ （＿） Ｊ （＿） Ｊ ／ （●） （●） ＼ | ´ | ＼ /;:| ⌒ ﾉ:;| ＞ {;:;::乂_,,ｯ､､_／.:;:;｝ , -‐ (_). ゞ彡彡ニミミｯ;;/ ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と)б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:ﾞヾミ、 ［最上義康］ ゞ ''"/ : :.,;"´ﾞ,;.:.:.ヾゝ ∥ ﾞi .:ﾄ'',.´;, ',;:.:"〈 ヾ :: 〈● :ﾞ;, ,;"::;●夂 八 `ヾ,|｀: : : ;, ,;:.::::｀";l 乂 / ／,!;;;ゝ,ﾘ|; : : :; ;::.:.:;::i）! : .彡 ,/ヽ／／: :,ヾ〉,;.;､:'':::.:.;::;!:::| : . | 南部利直（十万石）が五千、戸沢安盛（四万四千石）が二千五百、仁賀保光誠（三千七百石）が百八十五などと命じられるなか、 最上義康がやる夫とは別に六千六百――― 対して、秋田実季が五万二千石の身分ながら六百五十。 他の大名と比べ、半分以下の軍役しか求められなかった。 ＿_ ／￣｀ヾ:`:. { ﾞ!:.} /:＼＿,∠.._ _,. _-_:‐:‐:|: : : : : : : : ､:｀: .、 ／´: i.:,!: : :|:i!: ､: : :丶: : ヽ ／ｨ: : : ｌl. !: : |:!､ﾄ､: : : : ＼: :i .//./: : : ;1! ∨: l|_､斗‐: : : :ﾄﾞ:､ 〃 !: : : {T￢ Ｖ:.{. __⊥:ヾ: : l: : ! '′ |: :.;!:iﾊ_z=T ﾞ､:. T不l ハ: l: ;l .ｌ :ハl:::i ヾﾂ ` ﾞｰ：i::::ﾍ:|/ なにを言いたいかは汲み取ってほしいね V ﾞ!::ﾄ..,,_ ,､ _,､ｲ:::::バ' l::::|::::::;ﾌﾌ .,!'ﾞ'l: :/:::::i. l!::|／/´>'゛_,!:./ｭ::::::l l};.|i!.j /,,-''.ｲ/‐￢;::::l ./ ﾞ{､i!/''／// i::::! / _,,.-火ﾞ､ '"i i:::i ﾞく ｨ､ ＼j ,l:::| 家康はこうして賞罰のみによらず、自らの意思を示すことができるようになっていく。 ┏━━━━━━━┓ 出羽国 山形 ┗━━━━━━━┛ あ、それ ﾔﾝﾔ ﾔﾝﾔ , r ｰ- 、 それそれ♪ _,､,､,､,､__ ＼寿／ *. ,Oﾆ二_.､っﾟ * (_ヽ、 あら、お強い♪ .' ⌒｀ヽ♪ + ､i!|i,, / ./' * ∧__∧l /'ｌ + '´ ｀ヽ ♪ ｲ i.ﾚﾉﾉﾞｉ} ♪ + ∧!|i∧ ./ ./ _ （´∀｀ / / ｡<ﾚﾉﾉﾊ))〉>< ♪ ｿj(l .^ヮ^ﾊ )) . （u´∀｀/ ./ + 〈_,)ｺlヽ〃./ ｲ ||| * (( (´Д｀#)ｲ八 (( ( つ ヽ、 |~~⊆二二 ~ ./ /芋 ﾊ∽=| ヽ* 。/ ⊂ ) )) 〉 とノ ))) .￣ * .| | | 焼 | |「「「ヽ||| ＞ ((( ヽつ 〈 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ﾗﾝﾀﾀﾝ♪ ､'´●｀〉 ∧＿∧ ∧＿∧-/ ／＼ （ ・∀・）／ヽ '´＼ （・∀・/ﾞ) ﾗﾝﾀﾀﾝ♪ . （ ●（＞と つ ● ）（ ●（＞と 〈 ＼／ .⊂、 ノ ＼ノ ゝ／ (⌒ﾞ ,,ﾉ) し' ｀ヽ,_,） /っﾉ /っﾉ /っﾉ /っﾉ /っﾉ / / / / / / / / / / / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ ＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ） ＼. ⌒ ＼. ⌒＼ ⌒＼. ⌒ ＼ ⌒＼ / /ヽ / /ヽ / /ヽ / /ヽ / /ヽ / / / / / / / / / / ／■＼ ＿___ _ ＿___ _ （＿´∀｀）_ Ｌr┐ ! ,ノ / Ｌr┐ ! ,ノ / ／,/-_-_-_-_-_＼ くノ └1_| くノ └1_| ( ( ／,, /― （( )）―＼ (｡'｡､｡＠,｡,｡,｡,｡,｡,｡,｡,｡,｡,｡,｡＠ ) ) ∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩ i||i ∩i||i:||::::￥_][_￥::::||. i||i †人=†††¶┌┐¶†††† ／■＼／■／■＼[／■ ／■＼／■＼] ／■＼■＼／■＼ ﾜｼｮｰｲ! （ ´∀（´∀（□二二（ ´∀（ ´∀（ ´∀｀）.□´∀｀ ）Д´）□∀｀） （ |つ⊂|_ | | ﾉつつ|祭）~| |祭)￣||祭)￣|つ ⊂|＿(（|祭）~ﾉ | ) ）つ 〓_| |__〓」 〓_|＝|_ 〓__ノ 〓二ﾉ〓二ﾉ) ( / （L〓|〓二|〓=〓ヽ し'し' （＿（_ し（＿） （＿）_）し（＿）し（＿）（_（＿,（＿）（＿）し' （＿） ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ (ヽ（,, ・/)(ヽ（,, ・/)(ヽ（,, ・/)(ヽ（,, ・/)(ヽ（,, ・/)(ヽﾟ )/)(ヽﾟ )/)(ヽﾟ )/) ┏━━━━━┓ 山形城内 ┗━━━━━┛ ≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡ ≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡|:::|.≡≡≡|≡≡≡ ≡≡)≡≡≡):::)≡≡≡)≡≡≡):::)≡≡≡)≡≡≡):::)≡≡≡)≡≡≡):::)≡≡≡)≡≡≡ |＝＝＝＝＝＝| | |＝＝＝＝＝＝| | .|l i | |＝＝＝＝＝＝| | |＝＝＝＝＝＝| | .| ,' | |＝＝＝＝＝＝| | |＝＝＝＝＝＝| |＿____＿＿|; . |＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |＝＝＝＝＝＝| | |＝＝＝＝＝＝| || l | │ | . || l '| |@| i│ | ; | | |＝＝＝＝＝＝| | |＝＝＝＝＝＝| || . | │ | . ||. i | | | ;│ |..│ | |――――――|_|_|――――――|_|| . | │ | ; ||, ' | | | .│ | . | | '￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ _-─―─- ､._ ,-"´ ゝ ＼ / ヽ / ::::／::::::::＼::ヽ | / ヽ ｀::::´ /｀ヽ l （ ○ﾉ::::::::::ヽ○.;l ` ､ （__人_） .;/ `ｰ,､_ ／ﾟ ／ `''ｰ─‐─''"´＼o ／￣＼ | | ＼＿／ | ／￣￣￣ ＼ ／ ＼ 以上が 谷柏直家の遺言 ／ ::::＼:::／:::: ＼ | < ー>::::::< ー> | また余白に書き足しがあり ＼ （__人__） ／ 自分には喪など要らず 御屋形様は一刻も早く執務に戻られるように と ﾘ ｀ ⌒´/￣/￣/ （| / / と） ｱｷｳｼﾞ と| / / / ［氏家光氏］ ； ＿＿＿_； ；／ ＼； ；／ ／ ＼＼； ；／ oﾟ(（○） (（○）ﾟo ；l （__人__） |； ；＼ ｀ ⌒´ ／； ；／ ヽ； ＿＿_＿_ ／ ノ' ＾ヽ_＼ ﾟ ／ ｡;'⌒） （⌒ヽ＼° ／ o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜ な なほひっ ひぃっ | ﾟ |/⌒ヽ| ﾟ | ＼ ｀ ⌒ ´ ／ ／` ´＼ / ｀`"´ ヽ .| Ｙ Y | .| | | | . ＿／:.:.＿_＿_:.:.:.:.:.:.: ｀. : . . ／.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｀ : . ,.:. ／⌒´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ .:.:.:.:.＼ : /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ｰ─:.:.:.:.＼ / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.〈⌒ヽ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾟ｡ .:.:. ﾟ｡ : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾟ｡ .:.:. ﾟ : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.: i:.:ヽ:.:.:.:.:.:.＼}: : iヽ} :.:.:.:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:| :.:.:.:.:.:.:.:.:.: | :.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､:. :.| .:.:.:.:.:.:.:.:. ;ﾊ :.:|:.:.:| :.:.: ｉﾄ､:.:| :ｉ| :.:.:.:.:_」__＼|.ﾟ｡:.:.:.:.:.:.:/斗 ∧:丁: : :ﾘ. Ⅵ 八:.:.:.:.:. | ､_____,,ﾟ｡ :.:. / .」厶」/ｉ:.:.:.厶ｲ ……すまん 御屋形 ＼ :.: i ^¨¨´ ＼/ ﾞ¨¨¨^ |: ; ′ . ＼乂_ ﾉ'":| ｀ . 戦が終わってから直家さん 病がどんどん悪くなってな . ´ ｀T⌒ i: ／ : :| ´ .|: :`ト｡ ー 一 .イ .′.:.:| 口止めされてた . : |: : :. ｀ -- ´ ./ : : : :| . . . . . . . : : : |: : :‘＼ _,,/.: .: : : :| : : : : : : : . : : : : |: : : :‘， /.: .: .: .: .:| : : : : : : : : : : : : |: /＼:‘， / :/⌒＼: :|. : : : : : : : : ［志村高治］ : : : : |/: : : :ヽ}ヽ＿厶ｲ.: :/ : :∨.: .: .: : : : : : やる夫の側仕えを経て、政権を発足当初から支え続けた重臣・谷柏直家。 ────────────────────────────────── ,/ ／ ヽ ヽ / ./ ／ | ヽ ヽ // ./ / l ヽ i . i / /./ ／i .ｌ i l | i i / ／ / /l ｌ | . | | l/ ／ / / |.| | | | | / ー- ､／ / ./ l l .| l ｌ .! i _ ／_`ヽ /./ l .|i i | |i . i |l .| ヽ戈ゥ,ミ ./／ '''ーl､|.i. | ! .|l i l.l l / ー―'／ '`ヽ i iヾ､ .| .| | l . li .i |/ﾊ ／ i ´弋ｚ､ヽ＼.| | |l i | i ﾊ ./ ＼ﾆヾヽl l l l ｌ ヽ ﾊ. ヾ| ` / | | >i ＼ ､ | / .| | /´ | ＼ ` ー-- | ./ | | / | i |.＼ ,, - | /ヽ .| .| . i .| .| | //|` -､'' l / ヽヽ、 i i l | | |// | i´|＿,,,,-l / / ヽ､ヽ i i | | | |l .i .| ／!/ ｌ / / ＞-､ i i | l li | .| |.／i i | l | /／ ／ ` ､ i i ────────────────────────────────── 彼の活躍は、慶長出羽合戦を最後に途絶える。 ／￣￣￣ ＼ ／ :::::＼:::／＼ ……なんで 死んでしまうんだお ／ ｡<一>:::::<ー>。 | .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj これからじゃねーかお…… ＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜ ／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡ / ,＿ ＼ ＼／＼ ＼ と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;. 戦後、やる夫を動揺させる死は、もうひとつあった。 鮭延秀綱の配下で討死した、鳥海勘兵衛。 その一周忌法要を終えた後、妻の花輪が自害した。 ──────────────────────────── , -─-r'´￣｀ヽ ／⌒l ﾉ| ,ヽ- ､ j ヽ＞-─‐- _f｀!/ Y⌒ヽ く／:::::::::::::::::::::::::::::｀`＜ノ / }::＼ / :. .: :::::`＜ 〈::::::::ヽ ./ : .:::::... ..:i:.. .::,:. .::::::::::::::＼）:::::::::', l .:::::::::::::::l|::::::/」_/l:::::::::::::::::::::::::::::::::::i !.. .:i|ﾄ､ﾄ､:::|:!|::::/ j/l/l7ﾄ､1:::::::::::i:::::::::::::| !::::::l,=ミ､ヽ!| V , ==､/／!:::::::::::l-､:::::::::| l:::::::| f';ヽ f.'::ヾ`' !::::::::::l^ l::::::::::! l:::::::|｀ー' `ー'´ |::::::::::ｌ /:::::::::/ ﾞ､:::::l ､ ｜:::::::l/:::::::::/ ヽ::::ヽ _ !:::::::/:::::::::/ ＼､ ＼ ￣｀ ,/:::::/:::::::〃 ` ヽ-丶 ＿ ィ ｲ〃ム┬' ,. ----､ /! ／´ ヽ / ＼」-ァく7く-- _, -‐'´::＼ ／ヽ f´￣ /! ＼￣:::::::::::::::::::／＞─‐- _ / ‐-､ﾊ ／ ,! ヽ::::::::::::::／ ∠ -─‐-､ ! ｀V ∧_／/ /| !::::::／ ∠＿__ /⌒) 〉 ７〈__/ / / ヽ ＿__j:::/ ∠＿_ ｀ヽ /:￣｀ ──────────────────────────── 花輪はあらかじめ、勘兵衛より討死の覚悟を聞かされており、その場合は自ら命を断つ決意を秘めていたという。 /;:;:;:;' ;:;:;:;:;:;:;;:;:r‐' _,-v､ ヽ;:;:;:;/ /;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:r'´ ゝﾟ､z' _ ,,,, -- ,,, _ﾍ;:/ . /:;:;: :;:;:;:;:r'´ _ ,,, --‐';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;○} ./;:;:;:; :;:;:;:/´ _,r‐'´;:;:;:;''r‐'´ | };´',´!, ;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ ,,r´;:;:;:r'´ ﾉ ,| ﾉ ﾍ;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:;:;| ／:;:;:r´ , , - ' ' ´,､／:; /| ヘ;:;:;:;:; ヽ;:;:;:;:;:;ﾍ ／;:;:r,' , , ' ' _,,,-7'´・´~ } |／/ ヽ;;: ｀'''ヽ;:ﾍ /ヽ○/｀ 丶 _ , , ; ' _／;:; /｀ ー ´ | /ﾍヽ " ヽ_/: : : :":;:;ヽ､ _,,,r´;:;:;:; ｀ | 入 z 夫婦そろって 不心得者でした ／r' ｀ヽ: :; ; ; ;:;｀;:ｰ;:´;:;:;:;:;:' ヽ .|; ヽ ＼ 三 "z ﾍ ´ヽ : ; ; ; ' ' ' ' ' r / | ﾍ ヽ " 僕もこのようなことになるとわかっていれば ´7 ﾍヽr ヽ ; ; ; ; ; ; ; ; ; -=ヽ, /; / | | ゞ ふたりの仲介など――― /,､ ｀＼_ヽ ' ; ; ; ; ; ; _ _/ ヽ| | ゝ ´,ﾄ " | ｀;:;｀､ヽ ; ; ; , r '_´- ´ / ヽ ﾉ | /;:;: /:;:| 〆 | ヽ| ﾍ |｀ ､ ; ; ´ ´ ´ / ､ヽ / ／| ［鮭延秀綱］ _,,ノ;:;:;:´| |ﾍ ヽ ﾍ | ｀ = ､ _ _ ノ ヽ ヽ } / ´ / ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_ ＼ いや……やる夫が処罰なんて言い出さずに ／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ | （__人__） | 最初っから結婚を認めてやればよかったんだお ＼ ｀ ⌒´ ／ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ _ノ ヽ､_ ＼ そうすれば勘兵衛はそれほど恩義を感じなかったお ／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ | （__人__） | 花輪も身内から孤立せず済んだお ＼ ｀ ⌒´ ／ > / ）ヽ < うみの言うとおり あっさり認めていれば…… ( ＼ ／ __ﾊ ） ／ ) ＼ ﾞ ／ヽ ﾞ ／ ＼_／ ＼_／ , - ‐‐‐‐‐-.､ , -'´（::::::::::::::::::::::::::｀`ヽ､ ／ヽ,_ ゝ＿:::::::::::::::::::::::::::::ヽ ／::::::::::::::ﾉ--'/..........:::l::トｰ‐'´､_.', /:::/:::::／::::::::::::;::/:::::::::::.ｌ!.ﾚ‐―':::::::', ヽ:::/:::::;:::::::/://l::::::::::::::;::::::::/|:::::::::', ヽl_::l;;::::::|_| / |::::::::::::::l:::::{ r/::::::::::l |;;;;i! 〒=,| |`l=,､;､::/!::::;:Y::::::::::::::! ／/;;ゞ! ヾ'_ , ｢':jｰ､'└ｒイ;;;;;:::l::::ﾄ! ヾ!;;{ﾊ ヽ `‐ '' /-く;;;|;;',ﾉ'´ やる夫…… _＞ヘ、r-､ ／;{;;;}}_ｌ' , ― ‐ '｀ フ /..､-'´!＝へ､-.ィ-､ ／ ヽl r/ , ´. ゝ=彡､ ヽ､,,＼| ｀ヽ､ i 「｀ヽ 「ﾍ 〉 ::};;;--ｒ'´:| ｨｊ´ | -'ｒ ｒｊ ／､_ィ´|::::::|::::::l,､-ﾊ ﾉ :::>ﾍ＼」'´ ヽ!ﾉ L:::｣;:::-|: | ［正室・うみ］ | ／ヽ､_ｦ { l ! ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ＼ ／＼ ――父上！ お気持ちは察しますが ／ （●） （●） ＼ | ´ | 急遽倍増した領国の統治 ＼ ⌒ ／ この大事業は待ったなしなのですよ！ ／￣￣ヽ ＼ （｢ ｀rﾉ ＼ ヽ ノ ＼ | | ｢＼ ＼ ,.．-──- ､ ／. : : : : : : : : : ＼ /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', {:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} . {:: : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : :} 御屋形様と皆々様によって勝ち取られたこの大領国 { : : : :| ,.、 |:: : : :;! ヾ: :: :i r‐-ﾆ-┐ | : : :ﾉ これを静謐とする体制を築くことこそ ゞイ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐′ 亡き谷柏様もお望みになっておられるでしょう！ ＼` ｰ一'´丿 ＼ Ｙ´⌒` r‐-‐-‐/｀ヽ、≡＝─ |; ⌒ :; |_,|_,|_,hに丿ヽ ≡＝ ［一栗高春］ |: ; : : : .| ｀~`''.｀´ ´“⌒⌒)≡＝ - .|; ; ; ; 人 入＿ノ´~￣ ≡＝ - l ; ;／ // ／'' ≡＝─ /:l'ﾞ ,r'ﾞ . : ;' : : : ; ,' i; : : : : i i ; : ::::::i.'､ / ! /. : : : i : : : ; ;i ､,_!l ; : : :,' l l; : : :,'::::ﾞ;､ '､ ﾞ､ ! : : : '; i ; : : ;_i!-' ﾉﾌﾞ''''''7'ﾅｩl: : ﾉ; ; ; ::', ', ﾞ-;l : ; : : '; ';v‐'ﾞ,,'_ r''ﾌ''j=t:､ｨノ/,':,': : :! ', !､: ' ; ; : ;､)iﾞl ,!;l' l:r;'.;l:.} ﾞ' ﾞ: ﾞ_:': : :i i ヾ､ ; ' ､;ﾞi !l;.i:j ,!,ﾞ;;',ｿ 'ﾞ_,ﾞ､ : :i-- 家中でも 今こそ己がと ,rｰ'､. ﾉヾ>'‐;iﾞ', ﾞ‐'' ノ .u 'ﾞ ,!: : ! .,／ `‐､ ,／ﾞ |'､i ' __ ,､､-;' : : :', 意気を上げている者が列をなしている状況で ﾞ ﾞ> /;,rﾞ':､ ｀~ /ﾞ;:;: : ﾞ､: : : ﾞ ,r(,＿,,ノ/: : : iﾞ'‐､_ ,､- ,'::;:i:;: : :`:､':,､ ／ ｀''''ﾌﾞ:/: ;､､ ':::::::i.,`'‐ｯ:-:'':ﾞ: !::::;';:'､: : : :`:' ,r'_,ッｯ'ﾞ-‐-ｯ'ﾞ,;;,,`'-､'::i:::.._,i i,､,'､::'､::. : : : ［新関久正］ 、 /ﾞ´‐'ﾞ´ /,,;;;;;;;;;;;;,,,~''rﾁv}_,,､-､ ,-'ﾞ_,,＞=-‐'''''‐ iﾞ'‐( /,;;;;;;;;;;;;;;;;r'ﾞ'=!'-{,)=ﾆ!ﾉ:､‐'ﾞ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;; _z=- ､,. -=z＿ ,. '´:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､ -=ヲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::＼ -=7 :::::::::::／::::::::::::ヽ:ヽ:::::::ヽ:::::ヽ:＼_ . /::::::::::::/::::/:::: - ､::|:::|:::|::::::|::::::::ﾄ､「 /::::::::::::/::::/:::::/,ｲ/｀ﾄ､!:::|::::::|:::i::::}:::ﾄ､ =ｲ::::::::::::::{:::/:::::/卞ﾏﾊﾚ'|::::i,≠|:::|:::|i:::| |::::::::::::/ﾚ'i::::: ﾚ' 込ソ |: /rぇ|:::|::{ ﾚ' ﾚi:::::::〈 （ |ﾄ､:: j ﾚ!弋ﾀﾚ'|:/ 今は 直家さんの最後の言葉に従おう }::::::::｀ﾄﾉ V 〉 |:::!′ . ﾚ个､j -‐ /ﾚ' 泣くのはあとからいくらでもできる ,. --┴--- ､＼ ／ / --─一'´￣｀ヽ‐ ' ＼ } / / /i . / / } 厶-─- 、 | | ＼| ＼| | ＿＿＿_ ／::: ＼ ／:::::::::: ＼ ……そーだお ／:::::::::: ＼ |::::::::::::::: | 直家と 死んでったやつらのためにも ＼:::::::::::::: ／ヽ /::::::::: くゝ ） ；|:::::::::::: ／ ； ；|:::::::::::::: イ ； ::::::... ..丶 :::::::.... ...＼ :::.' ──-.. ＼ :::::::... ⌒__丶 ＼ :::::::::.... .'::. ）.ヽ .ヽ :::::::::::.... __ ..丿 ヽ やる夫は 繁栄する出羽を造っていかなくてはならないんだお :::::::::::... ヽ .ヽ :::::.._ ﾉ ヽ.___＿丿 .丶 なんとしても ::::::::::::::.... ..::ﾉ .） :::::::::::.. ../ .ﾉ なにに替えても :::::::::.⌒ " ..ﾉ :::::::::::::::::.... ....::::::../ :::::::::::::::::::::.. ......::::.／ 最上家喫緊の課題は、新たに得た膨大な知行地をいかに配分し、いかに統治するかである。 ＿＿＿_ ／ ＼ ／ u ノ ＼ 家中に与える知行がたくさんあるのはいいことだお ／ u （●） ＼ | （__人__）| みんなこうむった犠牲にふさわしい恩賞を求めてるお ＼ u .｀ ⌒／ ノ ＼ . ／´ ヽ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ノ ＼ u ＼ けど 領国が倍以上になったってことは家中も倍以上になるってこと ／ （●） （●） ＼ | （__人__） u. | まともやってたらとても追いつかんお ＼ u.｀ ⌒´ ／ ノ ＼ . ／´ ヽ ここでやる夫がとったのは、一門衆や優れた重臣に大きく知行地を割り振り、体制固めに専念させることだった。 ＿＿＿ ／ ＼ ／ ＼ , , ／＼ 約束してたとおり お前も一家の主に取り立て 城を任せるお ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | 最上郡の押さえ 抜かりなくやるように！ ＼ ` ⌒ ´ ,／ . /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ | ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃ | ｀l￣ . | | ＿＿＿＿＿ ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| ＋ ＋ |::::::::ゝ ＼ ／ | |::::::（ （ ＞） （＜）| ＋ （@ ::::⌒（__人__）⌒) おっしゃ！ ＋ | |r┬-| | ＼ `ー'´／ ,,.....イヽ、___ ーノﾞ-､. ＋ /rｰ'ゝ|＼ ＼_____ ノ.| 〆ヽ ｱｷﾅｵ ./ノヾ ,>| ＼/ﾞ（__)＼|ヾ_ノ| ［最上義久→楯岡光直］ | ヽ〆 ＞ ヽ ハ |´| .| 弟・義久は楯岡一万六千石に封じ、「光」の字を偏諱し、「光直」と名乗らせる。 比治利丸は元服して光茂となり、山形西隣の山野辺に一万九千三百石。 ／￣￣＼ ／ ｀ー ＼ （○）（○ ） u. | ええ！？ | | u | .／} _ ヽ___｀___ |/ / __ いきなりそんな大任を……！ (＾ヽ{ ヽ |r┬-| ./ / . ／ .ﾉ (￣ ヽ ヽ i ヽ￣ / 厶- ´ ／ . (二 ヽ i i |,r‐i ﾉ. ヽ / ／ ヽ ／ ノ ／ r一'´ ー ､ ￣￣￣） i { ｲ―イ / .`ー―. ､＿_ .〈￣￣ ｱｷｼｹﾞ ヽ. `ｰ '/ / /＼ ＼ ［比治利丸→山野辺光茂］ `ー ' ￣￣! | ヽノ . : "´ ￣ ｀ : ､ .,:::::::::::::::::::::::::::ヽ::､ //:::,::::::,:::::::､:::::::､::ヾ:. . ｌ,f:::i|_:::::|:::::::||:::::_|i::::i::| |:|:::::|（●) (●）|::::::|:| |:|::::_| ､ |_::::|::| あなたなら大丈夫 落ち着きなさい |:|:´:|ﾞ:､_ ‐‐ _,.ｨ|:｀::|::| |:|::::|:::::/ ヽ//ヽ:::1::::|::| |:|::::|::/､ ,/ , ﾞ.|::::|:::| |:|::::|.' i┴─‐ i |::::|:::| ｱｷｳｼﾞ |:|:i'l:j _.|＿＿＿|_ l'i,:|::| ［清水氏満→光氏］ |:::::::l ,.ﾄｪｭ─rｪｲ :v|::| |仆:j ,i´￣ ￣｀i､ l:| | ＿,ﾉ ,| | ,| ヾ､＿ ｀￣￣ ｀ ￣￣￣ ￣￣´ 最上川の要衝を押さえる清水氏を継ぎ、合戦でも手柄を立てた氏満は加増を受け、二万一千三百石。 やる夫の娘婿である野辺沢光昌が二万石。最上と同じく斯波氏に連なる小国光基も八千石。 氏家光氏は、息子にやる夫の三女を迎えたうえで一万八千石。 ／／/ l ＼ヽ＼＿ / /| |/ | ﾄ､ ＼ ＼ ヽ ヽ―＜__ |ｲ .|/_/| |-N＼|＼| ﾄ､|＼|::::::＜_ もともと一家を構えている身としては |/ |/ｎﾍ | ﾍ_厂`' ヽ|k_〉l::::::::＞ │ |「 ∧| ∧|::::::Z￣ さほど慌てずにすむね |ﾍ ヽ＿＿ ﾚ'7ｰ￢―､ ＼ ￣ | /:::::::::::::::::::＼ ／ヽ -イ＼ /:::/／::::::::::ヽ:::＼ /:::::ヽ:::::::::〈:《ヽ ..:/:::/:::::::::::::::::::::::＼::＼ ｱｷﾏｻ |:::::::＞-::::::::::＼_//::|:::::::::::::::::::::::r―＞:: ［野辺沢光昌］ |::::::::::::─＼:::::::::/:::::|:::::::::::::::::::::::|─:::::::: . ／'.:.::: --.´￣｀ｒ‐.､:::::＼ イ/.:::／: : :ﾉ Ｖ: :.＼:::::ヽ /.:::/､__:／／⌒＼＼:__ﾉＶ:::::.、 ｉ::::::iｒ‐‐ｒ':.ｨ::|::::::::.ﾄ:::::i:ヽ. |:::::::.ヽ !::::::ｉ:::::ﾊ/-i::ﾄ､:::::|‐ヽﾄ:::::ヽ:::::!｀ ﾊ::::::i::::i (´ ﾘ ） ＼!'ﾘ )､:::i:::::i ヽ:::ﾄﾍ,, ｰ‐ , ｀ ｰ ,, ,'ﾉﾊﾉ しかし復興には相当の時間と努力がいるな Ｖヽ::､ /ｰ'/ . ﾉヽヽ. ´ ｀ .ｲｲノ､ . ／ Ｙｉ＞.-.＜{/ ＼ ｰ‐‐､ !ﾉ ヽｉ ,.-一 ｱｷﾓﾄ ...-/ヽ !',_ _,'_ｉ /＼｀ .､ ［小国光基］ . - ´ ／ .! ', ｀ ´ ,' ｉ./ ,'. ＼ : ､ ,' ／ i | ヽｒ4ｧ' .!' / ヽ. ヽ ! ./', ! | ｢王_7 .| ｉ ', ／￣＼ | | ＼＿／ | ／￣￣￣ ＼ ／ ::＼:::／::::＼ ／ <●>::::::<●> ＼ それでもやるしかねえだろ | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ ￣（⌒`:::: ⌒ヽ ヽ:::: ~~⌒γ⌒） ヽー―'^ー-' 〉 │ 彼らの名が示すように、やる夫はこの機に親しい一門の名を偏諱した「光」で固め、結束を図った。 もと楯岡城主の満茂は、自身が死守した仙北湯沢に替えられ、旧小野寺領の全域――四万石近くを管轄することになった。 もはや別格扱いで、かえってやる夫側が遠慮して「光」を贈っていない。 rｰ ｰ-､ ／ j=r i ,, -― ''"￣ ''ｰヽー-､ i 'r-し'-ｰr､,-ー---- ､_ -'" ＼ i 'r,＞i､_二ｰ--===='"ヽ_ ヽ, `ヽr /'"j-､_)ｰ-===ニ三ﾆ=7ﾊ ヽ, ,, "／ｰっ''"ｉ ｉ ｉ`_､ ヽ'└ｉｌ､ ｌ _,.／ ／_7／ /'ｌ , ｌ/ｉ'"ヽ|＼ ｉ, ｌ:ｌヽ ＜ `'ｰ'ﾆ='" ,r!へ,ｌﾊ ｌ -ｰir,jr-i､ .ｉ ｌ:ｌ ｌ ひとりで小野寺から守り抜いた大殊勲―― , ヽ, /／ｌ ｲｉ',/r`),ﾉヽｌ `''ｰ～,､'ヽ、 ,ｌ ｌ:ｌ ｌ ヽ ヽ、 ｌ ｌ ,ｉ'}y, `'<. _ ` ｌﾊ/ﾘｌ:ｌ ｉ ってことだろうけど 大名並みの知行じゃんこれ . ヽ `r=､ ｌ ｌﾊ' ` _,, -ｰ―､ u ｌっ `ｌy' 小野寺の残党もいて統治は大変だよ `､ ｉ,＼＼ `､ -'",, ／ﾆ'-'"<, `､ ｉ ｉ`r､ノ` ､ ` ／ /'" ＼ ヽ, ` ｌ ｌ､`ヽ, ` ､ ／ ,' ヽ、 ヽ, ｌ ﾊ_ rヽ._`r=-'--ｰ┐ /, ﾄ,､,,`ｰ--`ｰ ＼ ｌ ｌ `＼_ヽヽ、ｌ￣`'ｌ_ｌ_／＼、 ヽ､`ヽし ヽ ｌ ｌ ` ` `-'_, `"'' ﾉﾊｉ＼ｉ'ヽ ［楯岡→湯沢満茂］ ヽ, ｌ ｌ ――--､r,ｌ=ｉ<)ｉ/ ヽ ヽ ｉ＼ -､,,, ｌ ｌ -､ `,'ヽ_`j, ＼ ｌ `'ｉ ` ｌ ｌ _, r'"ー'" `ー' ｌ ￣ヘー―--､,_ ｌ ヽ レ'"／ ヾヽ, ヽ, ｉ、ヽ、 ｌ:ｌ 三三＞- ' " ,-'ﾍ,_____ .ヽ'" -'" , - ' " ¨ ヽ--' .｀ﾞ'i, , - '" ,,.ｭｮョ三三三三三::ﾍ -'" ,...ｮﾖヨ三三三三三三三三ヨ＼ ,,..＜三三三三三三三三三三三三三::ﾍ 三三三三三三三三三三＞--::;;-､:::|-'" ;;;;;;;＞-､三三三＞- ' "--ヽ ', ・i ',i ;;;;;;;;;i ,='" , ‐'"¨', ヽ,ﾉ i ;;;;;≠ ヽ r'´ ’j ヾ;-' ', .', ;;;;;≠ `----‐'" i i :ヾ;;' イ７ i あなたの困り顔を見られただけでも 勝利の意味はあったな ヽ ／,, / j `ー' , ,' ,, 冫 ＿,, -‐'" iﾞヾｪ､, ´ ^'---,;ﾍ, ￣￣￣ , -､ ,,|｀ﾞ''､, ヾ ,,, 〃,, , ,,..-‐'", ﾍﾍﾍ , ; ﾉ〃y7 '' ;; ., ,, ヾ,,ﾍﾍﾍﾍ ﾍ ', ',.',,イ::／／ 鮭延秀綱は引き続き北の要、真室にて加増を受け、一万一千五百石。 合戦に大きく貢献した里見民部は新たに長崎で城地を得、一万七千石となった。 故地である上山は、父の里見越後守の知行七千石として、別個に与えられた。 ,．-r‐＝ァ=- / : : { : ／ : : : : : :＼ _乂: : :X: : : : : : :ヽ : :.:ヽ 〃 : シ'＾ﾟ＾≧:､j､）:.ハ : : :! , -─ - ､ .乂:.:{rぇ! f戈:ｘ ∨.:人 :/ 親子一族あわせて二万五千石 , -'´ l､ ｀ ､ ﾉ7¨〈 ｀¨ j/＾V:.ヽ ／ ﾉ ヽ ヽ （.:.ﾊ ｯ _｀ﾆ'' -'’ ﾉ : :.:ゝ まずまず だな 冫 ノ彡,ｨ／ ヽ. l ヽ:ﾊ ´_, ,x爪 : : : :jﾉ 7 l _,. l! l ｀ﾑ,,､､..,,_,,.::ン' |.:＞ｰ'′ ﾚ'､r l＝-､;__,r-＝､_ l,_ ﾉ ‘ｰ‐r‐=≦=ー┴:、 ヽlー─'l ー‐' ｀lﾉ / j´ / . : :.:.｝‐- ..,_ ', ｀ /,ノ ＿,rく{,__{＿_,,.. -‐''"´ .:.:.ヽ ヽ -─- ﾉi' ／ f刃 . ...:.:.:.', ［里見越後守］ lヽ､＿＿ ／ _l､ ｀~ .:.:.＼ ＿,r 'ﾞ|ﾆ= ､ , 一' ´ ,ﾄ ､ ＿ _/ ... .. . rj _,.．-=弌、 -‐'.´￣／;;;;;;;;|＞／ヽ二二´ﾉ;;;;;;;;;;;;ヽ｀'';;;; 〃 rj ....:.:.:.:.:..rj :.:.:... _,.．＜:.:... ....:.:.ﾊ ;;;;;;;;;;;;<;;;;;;;;／／l :: ヽ /;;;;;;;;;;;_ - ';;;;;;;; /｀''ｰ=ミ:. J (ﾉ ...:.:.:_,;彡''"´.:.:... ｀¨¨:r‐＜⌒ ［里見民部］ ;;;;;;;;;;／;;;< / / ::. ヾ;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;; ﾉ::::::::::::::::::ｒ-､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ {:::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} ﾄ::l:::::::::::ﾄ:::| ﾄ､::::＼::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::〈 N:::::|::::{=N､､ | ＼::::|ﾆ_二＜::＜:::::::::::::::::ﾄ| |ﾍ|ヽ{ ｬ'''t.i,ﾍ ヽ|'”､.¨V_ｧ`､＼:/⌒l/ V{ ¨ } |/v ノ おうらやましいことで `ﾍ ﾉ .rｰ〈ィ>ー￢―-- ﾍ `_ ＿＿＿、 / /:/ }::::::::::::＜ |ヽ、 .,イ ／:/ ＼:::::::::::::＼ r'::::∧ ,、 .イ`_／:::ｲ ﾉヽ､:::::::::::::＼ ／|:.:.::{:::´￢￢`｀/／:::／ ./ ／.:.:.|:::::::ﾍ.:.:.ー--.r'´:::／ / _／.:.:.:.:.{.:.:.::::::ﾍ.:._ :.{ .:{ / ［東根景佐］ 同じく手柄を挙げた東根景佐は、東根に留まって一万二千石である。 そして、加増の重きを占める、荘内三郡はどうなったか。 .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ . . ／ （●） （●） 荘内…… ／ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | ついに最上のもとへ戻ってきたかお . ＼ ／ . ノ ＼ ／´ ヽ ／;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::＼_ -､_｀ヽ､--';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)::::::::::l_＿ _ -＝＝ー;;;;;;;;;;;;;;, -―:::::::::::::::::::::::::::‐.､｀ヽ ヽ:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;｢lｒ‐‐‐‐;:;‐::::::::::::::::::＼:::::ヽ, };;__;;;;;;;;;;;;;;;;Vﾍ:::-－‐‐ィ:::::::::::::::l::＼;;:} ／;;;;;;;;;;;;;r‐ヾ;:ｒ-‐＜;;;:ノ//|};|::::}',:::>- ヽ::／::::::（｢ｒﾊ|:::: ヽTｼｒｿノィl┤‐┘ ｢/:::::／::＞‐}::::. (ｼ/{'´ たしか 十二年も前だったね `ーﾍ/(_,､ｨ: ､::: __ -'/､ ＞‐L::__丶、 ,､ﾍ}ゝ 上杉軍が攻め込んできたの ／....... ￣ ￣｀`'''ー―- ｌ:::::::::::::::::::::...................... ＿_＿_ノ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::;;;／::{;l:::::::::::,､:ｒ―－‐ｒ－‐ｧ‐ｒ―― r-':::::::::::､ヾ＿_,ノr' ／―-ヽ,＼r-‐ ::::::::::::::::::ヽ,_:::: |} `-ヽ ..... ......:.:.:.:.:.:.:.:.:..､ ...:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｰ ､ . ／ .:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:., . ,.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:., /／:./ :.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, . 〃:.:.:.ﾊ.:.:.:.:.:.:.: ﾄ､| ＼:.:.:| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ｌ:.:.:.:.:ヽ.:ヽ.:.:.:. ィf芍 ヽj:.:.:.:.:ﾄ､} .:.:.:. ; 大宝寺がいて 伊達とも戦って :.{､:.:.:.: {ヽ＼ヽゞﾟ' l.:.:.:ﾊ:l 〉.:.:.:.:, 東禅寺筑前や氏家光棟たちが死んでいった ヾ ヽヽ.:./ j／ ﾘｲ:.:.:.:ﾊ{ ' _ .|/:./ 守棟さんが悔し泣きなんてしたの あの時だけだ ヽ ´ ／ j:/ ､__ ､ ´ ヽ__ ﾍ ／::::::::::::｀:...､ ...,::} ／::::::::／￣￣ヽＹ ...:／ ／:::::::::::/ '. ,.:::::'::´::::::::::::::::/ l /:::::::::::::::::::::::::: ハ / :::::::::::::::::::::::::: { ヽ ‘， /::::::::::::::::::::::::::::::::::. ', ‘， .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::ｰ‐' .. ＿＿＿_ ／ ― -＼ あの時泣いてた中山玄蕃は 今回の戦で負傷して隠居してしまったお . . ／ （●） （●） ／ （__人__） ＼ 十二年前は本当に 本当に遠くなってしまったお…… | ｀ ⌒´ | . ＼ ／ . ノ ＼ ／´ ヽ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─＼ ／ （一） （一） ＼ | （__人__） | ＼ `_⌒ ´ ／ . ノ / ）ヽ く ( ＼ ／__ノi ） , ) . ＼ ﾞ ／ ヽ ヽ/ / ＼_／ ＼_ﾉ ＿＿＿ ／ ＼ ／ ＼ , , ／＼ 荘内には 敵味方双方の血が 想いが染み込んでいるお ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | 必ず復興させて 出羽一番の豊かな地にしてやるお！ ＼ ` ⌒ ´ ,／ ノ ＼ ／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ | ｌ （ l / / / l l l ヽ / ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ そのためにも 高治！ ／（ ●） （●）＼ ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 酒田を押さえる東禅寺城を三万石で任せるお！！ | |r┬-| | ＼ `ー'´ (⌒) これから領国物流全体の要になる場所 しっかり頼むお ＞ ﾉ ~.ﾚ-r┐､ / ノ__ | .| | | | 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ | ￣｀ー┬--‐‐´ ::::.:.:.:.:ﾄ,.:.:.:.:.ﾊ..:.:.:.:.:ｊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ ::.:.:.:.:ハ:.:.:.:ｊ.__',,,.:.:.ﾊ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ .:.:.:ブ"T"ﾗﾞﾞ゛ !.:/ ',.:.i::..:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:i .:.:/ .__iﾑ､､､､､､､,,, i.:ｊ.::.:.:.:.:.:i､.:.:.:.:ｊ '"<_´ _,,､‐'゛ i/.:.:.:.:.:.:.|.|.:.:.:ｊ . ｀TT''T"゛i´.| .| /.:.:.:,.:.:.:.:ｊ |:.:.:ﾊ . | | |. ! .| .ﾚ´,,／.:.:.:.:/ .ｊ.:/ さっ 三万石！？ . | | |. ! ノ'´ |.:.:.:,:ｲ''‐く .レ´.:.:| V ───── ､ |Vヘ.:|. i VVVＶVV, .ﾉ ` .| ─────''"_,.､‐,ﾞ.i | ──── ''''"゛ ./ | ｊ ー''"ﾌﾞ .!~`ヽ､ / .|. ｊ , ---- ､, -- ､ , .:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...: :､丶. . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:. :.:.ヾ丶ヽ、 /:.: U:.:.:.:.:.:.:ﾄ､:.:.:.:.ﾊ: }:.: :.:.: : ヽ ` i:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ-l-ﾍ:ﾄ:./l7¨l':/:.:.ヽ: :i いやいや待ってくれよ l:.:.:.:.:.:.:.:l Xl`ヽ ' r-､'l:.: ,: :l: l 俺はもともと御屋形様の使いっ走りの出身だぞ . l:.:.ﾊ:.ﾄ､ﾍ ＿＿＿`__ l,ィ: :/V r ､ iﾍ ﾍヽl:ト.ヽヽ'＿＿` 7 ｲ ﾚ' ずいぶん出世はさせてもらったけど 家の格とか規模ってもんが…… r ､ ヽヽ l .i ﾍl:`´ヽ.丶､__ .>'／ ,-､ iヽ ._ _ ＼＼〉 ` l ／7 `ﾍヘl` ー- ｨ ヽヽ l l .l l `､`ｰ` ` /,､-､....--l l,､ , ､ i ' l// ,‐, ¨¨l ヽ、 ﾉ' ﾍﾍ ヽ--､ ,ﾍ`ヾ ､-､ ヽヽ、 `'／ ヽ. i´ ヽヽ ` - ..ノ i i ヽ ヽ ヽ i . l l ､ 〉〉 i l l l ヽ `/ , ' . l l ヽ// .l l ヽゝ ヽ / / i l /ﾍ/ﾉ .l l .l ＼ / / i l ∧¨ ' , --－＿｣ `ｰ-､ l `／ / i l/ l , ' , :-::::'::¨::::::::::::::｀::>､ヽ､ ' / ／￣＼ | | ＼＿／ | ／ ￣ ￣ ＼ ／ ::＼:::／:: ＼ 安心しろ そして諦めろ ／ .<●>::::::<●> ＼ | （__人__） | すでに家中から官僚たちを選りすぐってる ＼ ｀ ⌒´ ／ /,,― -ー ､ , -‐ ､ お付き家老として一緒に荘内入りだ （ , -‐ '" ） `;ー" ` ー-ー -ー' l l ＿＿＿_ ／＼ ／＼ はっはっはー ／（ ●） （●）＼ やる夫だって手をこまねいていたわけじゃねーんだお！ ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ | |r┬-| | 今の時代 領国整備には官僚の育成が必須だお ＼ ｀ ー'´ ／ ＿ ／ .ヽ、 _ -┴-r ､,.W ／＿_ ,Ч.l ' 頑張ろう…… ﾇ二ﾆ<`'､ .l | [| 巴 └-ll | | .∩l`-∩l-‐┘).l_┐ .∪'￣∪'￣"" ＿＿＿ ／ ＼ ／ ⌒ ⌒＼ ／ （ ＝） （＝）＼ 父上は在京が多かったですから | u ___´___ | ヽ、 `ー '´ ／ 実務は私と氏家がもっぱらでしたけどね ノ ＼ . ／￣￣￣＼ . ／⌒ ⌒ ＼ そうそう 義康から上がってた荘内戦の報告 / （●） （●） ヽ きちんと論功に通しておいたお | （__人__） | ＼ ｀⌒ ´ __,／ 下吉忠 尾浦と最上川以南の行政を頼むお . ／ ＼ |￣￣￣￣￣Ｙ￣￣￣￣￣| （,,) | (,,） | | | / | ヽ |＿_ |／ ￣＼ │ ／ ＿ｌ＿ ＼| ／ / ||_人_|| V / ||_人_|| V ｌ ―:､」 { | { ･| ゝ_ィ ･￣￣`ヽ | ゝ | | } ご高配 痛み入る | ／ ヽ――‐ノ ／│ { ＿＿ン ∠ ご期待にこたえられるよう 全力を尽くそう ／ | / ￣￣ ＼ / / | | | ゝニﾆフ | / / :| 八 | | ／／ ［上杉旧臣・下吉忠］ ※尾浦二万石 / ＼ /／／| ＿＿＿_ ／⌒ ⌒＼ それに一栗高春！ ／（ ●） （●）＼ ／. （__人__） ＼ 東禅寺攻めではよく働いたお | |r┬-| | 添川の一千石を領し 荘内蔵入地の治安維持にあたるように ＼ `ー'´ _ ／ （ ヽ __＿ .／.／ .＼ ＼| .,ﾚ゛／ .＼旨 爻ﾝ ,ｒｎ .n!inｎ r｢l l i.ｎ .,. -──-､ .ｎi l l h | ､. !j／. : : : : : : : : :＼ .i !.: | ゝ f. : : : : : : : : : : : : :ヽ.ゝ ".ﾉ |===┤ : : : :,-…-…-ミ: ::',|==┤ |─-┤ : : : :i '⌒' '⌒'i: : :}─┤ |─-┤ : : : :| ｪｪ ｪｪ |: : }─/ |─-┤ : : : :| ,. |:::;ﾄ-/ はいっ ありがたき幸せ！ .ヽ─ヽ : : : :i r‐-ﾆ-┐|::ﾉ／ ヽ─' ゞイ! ヽ 二ﾞノｲゞ/ |─ `ｰｰ一' ´ / ＿＿＿_ ／ ＼ んで 久正は高春たちを束ねて荘内行政の実務を ／ ⌒ ⌒ ＼ ／ （●） （●） ＼ 藤島に六千五百石を与え 大宝寺城代を兼ねてその修築にもあたるように .| :::⌒（__人__）⌒::: | ＿＿ ＼ `ー' /￣￣⌒/⌒ / （⌒＼ / / / i＼ ＼ ,(つ / ⊂) .| ＼ y(つ /,＿＿⊆) r'ﾌ . : :/ : : :,/: : : l: : il i'､ ,､:;‐ニﾆ=ﾄl: : : : :': ;'/::::::::'､. :.: _,､-;:;:'! i : : : i; : : : i; : : : i _:';', '､'､ﾞ´ : : : ; ﾉﾉ: : :: : :;ｼﾞ/ : ::::::i､:. '': ;:;:;:;,',i: : : : i ;: : : i'､:,rｼ弋 ';:'､ ' ',rlﾆ┴‐-<,_,, : ,ｨ彡'､: : : : l .:. :; ;:;:,.,' ;:',: : : :'､:'､:: :';'';ﾞ´: .,._;;;;_ ﾞ '´ rﾞ｀j,'､ `‐ '彡-ヾ; : : :! .:. ;: ;:;:;:;:;,､ゝ;: : : '､: '､: ﾞ':ﾞ'/)'ﾞr‐;､ i'';;;,;;i:} 'ﾞ／ ﾞi:､'-､l_.:. 大宝寺を…… ;､-'''ﾞﾞ ﾞ-､:':､':-､'､ -! !;;.';,', ﾞi;'=ﾂ､ ! ﾉ :＼; :` ,_ ｀'-､､';:';'r､ ﾞ'､'';;!, . . : : . ノi'､ : : i`.' 御屋形様の荘内での御座所になる ということですね ;.,`';‐-､,_ ﾟ;::::l､i .ﾞ.ﾞ ﾞ , ノ'''ﾞﾞ::::'; :'､ : ',- ',.,:;:;:;:;:,';.,`''‐ｯ'ﾞ｀ﾞ'‐､ ﾞ､;i:';ﾞ､ ' ' '‐ ''ﾞ ／i::::::::::::::ﾞ; : ﾞ-;,i､ ;:;:;:;:;:;:;:, ; ,' （ /ﾞ'-,';､';.`'‐-､､,_ _,､:7:::::::'､;;;::::;;;;::;';,､-､: ';:;:;:; ',.,:;:, ';:;:,ﾞ; /,:;:;:;.,.`'､`''‐;､;';'､ﾆｺ::-::'ﾞ: _i;､‐''ﾞ~,､-;;'､'､,ノ´.:.` .｀'''-､,:;:;:;:;,, ノ /,:;:;:;:;:;:;:;.,`v'ﾞ,.;:;:;;ｯ=ﾉ_,､-‐'ﾞ,.,;ﾞi i,' ;;;;;,,ﾞ'､ :.:..:.:.: ｀''‐i'ﾞ i ;:;:;:;:;:;:;:;:;;r:ゝy=;i,-'ﾞ'ﾞ,.,.,:;:;:;:;:;;/ ,､‐'ﾞ;:;:;.,' ;;;;,'; .:.:.:.:. ! ／,,;;;:;:;:;:;:;r!'三=;ﾐ'ｩ:;:;:;:;:;:;:;:;:;;ﾂﾞrﾞ' ;: :', ', ',';., ;;;i :.:.:.:. ! ./.,:;:;:;:;`;';';';l;i毎ｿi!'ﾉﾞ‐;';'‐;:;:;;ｼﾞ: l,.,:;:;.,' ;:;:;:;:;:;:;;,';l .:.:.:.: ∩＿ 〈〈〈 ヽ ＿＿＿_ 〈⊃ } ／⌒ ⌒＼ | | そのとおりだお！ ／（ ●） （●）＼ ! ! ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l 最上の荘内支配の中心になるって気構えで整備してくれお！ | |r┬-| | ／ ＼ ｀ ー'´ ／／ / ＿＿ / (＿＿＿） / , ーーーー--- ､,,_ /,,,,､､､､､､､､,,,,_ ~`'' -, / ~`'ｰ--､,_l-ー､ ,;====='=======,=,===;;;;;､､､､,,＿l l ~`'／ / ／` `l , '､ ~~~~`''､~=';;､､, { l l _, -l､ l -'-,l .l / .l二_~~ `､ '､ 'i / /ヽノ,.／ l / わ わたっ 私をそんな大任に…… ／'''l''l ,;=;;､ ,;;==､ ',-`i .l／;;-, >､,_ 'i' ' ／ / ' / ` ,､ノ .l .} } 全身全霊でがんばります！ ./-'`i7ヽ､(_`-------_~,),.ノ .l`ｰ-､'i,／ , ../ `､ -`'､-''~,~,ﾆ､~'7~, -'' `ヽi ヽ､,,,,,／./ .`''ー-､､-_'､/ .l , -'､./ , ＼ _/, .<`､ l{ `'}.i}' ./ ヽ `~_／ `''/`､'//,--, _,l, `､,,ﾆｿ し ' `､'ヽ: '--' / ＼ . -─‐- 、 ／ ＼ /￣ ￣ ヽ. 荘内はやる夫直々に発展させてやるお！ / ＞ ＜ ﾊ,4L_ : （_ , ､ _） ノ / 蔵入地も広く設けて やる夫の側近や直臣も送って ゝ. `ー' _ ＜ ／ 最上家の夢を実現させるんだお！ ＞,ー一 "" ,／ , ＜´ / / 1 _ ｲ | ￣＿i ∧ .´ `ー-． i r‐- -‐、 i ゝ、＿i `ー─一' 急ぎ行われた指出検地により、最上家は知行地全体を五十七万石と査定。 家康もこれを承認し、いわゆる「山形藩」が成立する。 ＿＿__ ／ ＼ . ／ ノ ' ヽ＼ ……しかし . ／ ／）（ー） （ー） ＼ | ／ .ｲ ' | 意外ではあります ∨,'才.ﾐ). -‐‐- ／ . | ≧ｼ' ＼ ／＼ ヽ ヽ ＿＿＿＿ ／ ＼ ／ ＼ ふぅ……待てお 少し仕事するとめまいがひどいんだお ／ __ノ ＼ U ＼ .| /⌒l /⌒ヽ | なにが意外って？ .＼/ /（__人＼ ＼／ ￣￣（_ ,ノ ￣￣￣ ヽ＿ノ￣￣ ／.:￣￣￣￣￣＼ ／: : : ＼ ／: : : ＿ ＿ ＼ ／: : : : ´ , ｀ ´ ｀ ＼ : : : : :／´ ｀ヽ r´ ｀ヽ. ＼ : : : ::（ f;;;;j l, l f;;;;j ） l いえ 父上の齢で新たな激務は堪えましょう : : : : ヽ_ ｀ _ノ ヽ_ ´_ ノ;;::: | : : : : : : ´"''" ' "''"´ l この潮ですから ご退隠され : : : : : : . . ` ／ 仕置なども当然 私にお譲りなさるものと話しておりましたので ＼: : : : : : :. ー -- - - ／ ／ヽ: : : : : : : : : : : イ＼ : : : : : : : : : :.｀`ｰ- -‐'"´ ＼ : : : : . : : . : : . ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | ………え？ ＼ ｀⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ―――― ､ ／ ＼ ／ ＿＿ ""ヽ＿＿ ＼ ／ ＼ ／ ≧ ( (::;;) ) ::::::: ( (::;;) ) ≦ 丶 / v ……やる夫が 老いたってのかお？ { ＼ ( 人 ) ／ l 、 l ￣ ￣ l ′ ＼ ／ ／｀ ´＼ ／ ＼ . ＿＿＿_ ／ ノ ＼＼ いえいえっ 出羽平定という大業を果たされた機でしたので つい…… ／ （●） (●）＼ ／ u ___'__ ＼ 荘内仕置や会津接収で 未熟ながら | `ー'´ | 私もようやく嫡子がましい仕事ができたと感じましたし ＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) ノ | / / / (⌒) / / / / / | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/ | ｌ | ノ / ） / ヽ ヽ_ヽ /' / ／ ヽ ＿＿ ／ / ／ ＿＿＿ ／ ＼ ／ノ ＼ ＼ それに やはり ／ （●） （●） ＼ 戦の後もご体調が優れないようですから皆で心配していたのです | __´___ | ＼ `ー'´ ／ 筆をとられるのもずいぶん辛いのでしょう？ ノ ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ やる夫はもう病持ちの老いぼれだって ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | そう みんなで話していたのかお？ ＼ ｀⌒´ ,／ ／ ー‐ ＼ ＿＿＿_ ／＼ ／＼ ／（ ○） （○）＼ あっ 違います父上！ そういう意味では――― ／ __'__ ＼ | u /___/ | ＼ ,. -'"´´￣｀ヽ ／ （＿＿＿ | ／ | （￣ | ￣￣￣| | ／..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｀￣｀ . ／⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼ .:.:.:..＼ ,:ﾞ.:.:.／..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ‘， : .:.:..＼ . / .: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. / .: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .ﾞ.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ｉ| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: | :.:.:ｌ.:.:.:.:.:.:､:.:.. . ｌ:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |: :ｉ|: : :ｉ| .:.:.:.:.:.:/.:.| :.:.:| .:| : .:.:.＼} . |:.:.:.|: /.:.:.: : |: :_|_:八:ノｉ|:.:.:.:ヽ/|_:,ﾊ .: | .:|:.:.:|.:.:| . |:.:.:.|/|:. :|: .:.|´/|/ _V八:.:.:.:/_｣/ |｀/ : |.:.:.|.:.:| . |i:.:.:|/|:. :|: .:.|/ ｘ==ミ }／ r=ミﾉｲ .:./.:.:,ﾊ :| 八{',:. |:. :|: .:.| 〈 :|: /|: / |/ お おいおい！ ‘,:.＼|、:.:. u. } |//|/ んな角を立てる話じゃねえだろ？ . ‘,:.:＼＼{ ＿＿＿,、 /´ ‘,:.: |｀¨＼ ､ ﾉ ｲ:| だいたい老いぼれたのは俺だって御屋形だって――― . ∨|∧:. |: : . ｀¨二¨´ ／:八j ∧｣ : : ｀ : . ___／|∠,__ . ＿＿ /. : ｀７ｌ: : : : : : : :|: . │| . ─一'＾〈 /: |: : : : : : |: : │| ＼ ‘:, /. : |: : : : |、 |:‘:， ＿＿＿＿ ／ ＼ / ─ ─ ＼ 角を立ててなんかいないお /（ ●） （ ●） ＼ | （__人__） | 今 どういう政情か義康はよくわかっていないようだし ＼ ｀ ⌒´ ／ 義康の側近くの者も同じのようだから言っておくのだお / ー‐ ヽ / ｀ ＿＿＿_ ／― ― ＼ 義康 内府様がこれだけの厚遇をしてくださるのは ／（●） （●） ＼ 突き詰めればやる夫を信頼してのことだお ／ （__人__） ＼ | ｀ ⌒´ | やる夫だからと無理を通し 内府様だからと無理を背負う ＼ ／ そういう関係を今 傷つけるわけにはいかないお ／ ＼ ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ― ましてや 家中の再編という大仕事のさなか ／ （ ●） （●）' 司令塔を揺るがしたらどういう間違いが起きるかわからんお | （__人__） | ＼ ｀ ⌒´ ／ 家督のことで苦労したやる夫が骨身にしみているお ／ ー‐ ' ＿＿＿_ ／ ＼ ／ ─ ─ ＼ 義康 浮足立って妙な流説に踊っているのではないかお？ ／ （●） （●） ＼ | （__人__） | お前は寒河江に大きな所領を持ち 当主の代行もせねばならん身 ＼ ｀⌒´ ,／ 一度気を引き締め直すように ／ ー‐ ＼ ． ─―─‐ 、 , " ＼ / ＼ . / ＿／::::::＼_ヽ | :::::::::::::: :.. あ はいっ…… | u （ ー):::::::::( ー) . ＼ ´ / その……浅慮ゆえの失言でした ,＼ ` ｰ‐‐／ ／ ` ｰ─ ＼ . ／ ￣￣￣＼ ┃| ／; . . : : : :＼ ┃| 以上 やる夫は休むお ／ . . : : : : : :＼ ┃| . | . : : : : : : : :| . ┃| ＼_ . : :〃: : : :,／ ┃| /⌒` . . : : : : : : :｀ヽ. ┃| / . . . . : : : :..: : : : : ,: :＼ ,rっ┃| . / . : :/｀: : : :..::: ::..: : : :i＼: ::`≠⌒⊇ | ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣||____＿＿＿＿____|||____＿＿＿＿____||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ || |￣￣￣￣￣| ||| |￣￣￣￣￣| || || | | ||| | | || || | | ||| | | || || | | ||| | | || || | | ||| て | || || | | ||| |て.ﾋﾟｼｬｯ! | || || | |[l.|||.l]| | || || |＿＿＿＿＿| ||| |＿＿＿＿＿| || ||┌┬┬┬┬┐. ||| .┌┬┬┬┬┐|| ||├┼┼┼┼┤. ||| .├┼┼┼┼┤|| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿||└┴┴┴┴┘. ||| .└┴┴┴┴┘||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＿＿＿＿＿ .. ／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ .. |:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ :.| .. |:::::::::/ ._ノ ヽ ..| . : "´ ￣ ｀ : ､ |:::::::〉 （ ○） （○）| .,:::::::::::::::::::::::::::ヽ::､ . （@ ::::⌒（__人__）⌒) //:::,::::::,:::::::､:::::::､::ヾ:. | u |r┬-| | ＿＿＿_ ｌ,f:::i|_:::::|:::::::||:::::_|i::::i::| ＼ `ー'´ ／ ：／::::::::::::::::＼： |:|:::::|（○) (○）|::::::|:| ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. ：／ ⌒三 ⌒::::::＼ |:|::::_| ,､ |_:::|::| : | '; ＼_____ ノ.| ヽ i ／ （○）}ililli{（○ ）:::＼： |:|:´:|ﾞ:､／ |l|＼,.ｨ|:｀::|::| | ＼/ﾞ（__)＼,| i | ：| __´___::::::::::::::::::| .|:|::::|::/ | ﾞヽ:::::|::| ＞ ヽ. ハ | |｜ ＼ `ー'´::::::::::::／： |:|::::|/ ∧ |:::::|:::| / .| ＼ ,.．-──- ､ / | ヽ. ／. : : : : : : : : : : :＼ ┴ ┴ ', /.: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ／ 肉 ＼ | ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', / .へ V {:: : : : :i -' ﾞー i: : : : :} . / / V ', {:: : : : | ｪｪ ｪｪ |: : : : :} / ､ ･/ `┬'´ ￣`ヽ ｌ { : : : :| ,.、 |:: : : :;! ｌ ソ ､ ･ / |/| ヾ: : : i r‐-ﾆ-┐ | : : :ﾉ | （ ＿ ｎ ￣￣ U // | .ゞｲ! ヽ 二ﾞノ ｲゞ‐′ ＿_| ／ ￣￣￣ ＼ // .! __ィrlﾆ` ｰ一'´二 |二=､ ／ || / ￣ ＼ ', ／/| / 〃ヽ､_=--,-|_ :::::::: !:::| ! ヽヽ ／ﾊ ゝ＿＿ ） | ／ / ハ/ / |::| .|::,i":::::::｀`)l/|｜ .|:::::: !| イ / ＼ ＿＿＿＿ノ ／ / ＼ ヽ_|__L,-| lｱ丁￣了`ｰ=ﾆ' |'／ ／ ∧ ヽ ／ ,. , / ＼ 、 ヽ ィ / {///! / ヽi ト /〃 ｲ / '〃// | i } ! , 〃／' !/ ′/ ヽ| ｉﾘ リ/! 」 ー- ､、 _,.. -‐､ { ﾉ′ !. f !.ｒ―＝=㍉'＿_ｒ ' ￣三､ミ!＿」_/ ヽ / ＼| .{ : : 工ユ} | |: : {⊥∠: }￣ i' i 、| / i 「￣￣￣ .| ｀ー―― ′ い !| ヽ_| | i // ヽ ` " /ﾘ ヽ ＿＿_ 、 ｨ-〃 i. { ー=＝ ┴ ´ ′ / |'′ ﾄ. ￣ / | 、 ／| ヽ / .|.ﾉ! |￣￣ヽ-┬‐―ｧ‐-- 'ー‐ '´ ├- .._ ＿,.． '´!＿ 〈 ! / 」 ＿,.．┤ ‐- .._ ￣￣￣／ | ＝=‐ゝ-∠ -‐ 二 | ＼ ￣ ／ ト,.． '´／ i ｀ヽ＿＿___,.. ｧ′ ＼ / ／ ／ } ｀ヽ / _ノ -―……―- :::＼ ／ :::::::::＼ ＿＿ノ:::::::', . / ヽ, -―‐- :::::::, ′ ≠- ○ :::::::{ . | - ￣ ゝ---=彡 ::::::ヽ , ::::::::::} ′ ゞ ( :::::::::丿 . 丶 ー,＾ー′ ＞ 丶::::＿_ -=彡 ズダッ . / :::::::i / ::::::::| ズダッ . / :::::::::| ﾟ 。 ゜ ﾟ 。 ゜ ﾟ 。 ゜ ゜ ｡ 。 ゜ ゜ ﾟ ゜ ｡ 。 ゜ ｡ 。 ゜ ﾟ 。 ゜ ゜ ｡ 。 ゜ ﾟ 。 ゜ ﾟ 。 ゜ ｡ 。 ゜ ゜ ｡ 。 ゜ ゜ ﾟ ゜ ｡ 。 ゜ ｡ 。 ゜ ｡ 。 ゜ ゜ ﾍ l ﾉ r ゝＹイｿ。 ゜ ﾟ 。 ゜ ゜ヽＹソ ヾｖﾉ／ ゜ ｡ 。 ゜ |i| ||i。 ゜ ﾟ 。 '' """ '' ''"""' '"" ''''""''" '''' """''""" '''､.'' 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ｌ メ ﾄ,ヽ / /ミ､l′ ｌ::: | ∠,..ﾒ ｌ ｌヽヽ / / ．｀ヽ､,}::::ｌ,／ ． ｌ ｌ ｜ ｀` / / ／::: ､ ｊ,｜ ｜ なんで！！ / ! /ー―''´ ´ ｀''ー‐'"ｌ ト, ', やる夫じゃなくてお前と対論しなきゃならねえんだよ！！ ｌ /ｌ / /＿＿_・＿_ ヾハ ,,.i..,,＿＿__ ,..-―l /‐ｌ ,ｲ. / ｜ },／ ｝ / ヽ 俺は一国の主！ 秋田城介様だぞ！！ . / ｌ' ｌ ハ /￣￣￣￣ヾ｀! /.:::::::::.../ / ヽ __{ ｌ′ ヽ / ∨ ｒ―'/:.:.:::::::::::ｌｒ ┴､ '､ /´ | ｀7 ｌ ｌ ｒ‐ｌ :.:.::::::::〃 ｀''-､､ ', ,.-'´ ｌ /￣｀´＾~｀''´｀''‐､|イ ｌ ノ .:.:,.-イ ｌ＼ ｌ / ｜ ｛,,,,...＿＿＿,,,,......ﾉ-'／ .:.:.:ｌ.:::::/ ｌ ヽ ｀ヽ ｌ ＼＼ ／,イ´ ｀ヾ､/::::::... / / } } ｜ ＿＿＿_ｒ┴┴イ-ｒ'' ヽ ｒ' ヽ}::::::::::/::::... / / / ､＿＿__ヽ ト┴ｒ┴┘. `ーく＿ﾉ''ーく＿_,.ｲ__／ / ＼、 ヽ＼ ,..-─.､､.＼、 ヽー-....-－":::::::::::::::::::::::::::::ﾞ:ヽ ＼__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞi, /,:::::::::,:::::.∧::::、::::::::::::::::::::::::::ヽ __,ノ''ﾞ:::::::.ハ ::| :、::l＼:::::i、::､:::::::ヽﾞ､__, ＼:::::::ノ::i:/ __､!_ l::.! ヾ::|ヽ::|、､__:::::::7 ﾞ7,::::;､l､.´ ﾞ≧､ |/=＝"ヽ- ﾞ! ,､!:::::::/ ,／::::| ゝ ( !・jヽl '::ｨ!・! ) :l"ｌ.ｌ,: イ なんで……って言われても ￣ﾞｊ.!.ﾞ| ´ ﾞ: ｀ ';'/r-､| "ヽ! .:. .,i-":.iﾞ こっちは初めからそのつもりだったからな ヽ __ , ".!;;:: ヽ、 ﾞヽ、 -｀ ,／, " .=＝l ,,.￣ ＿_,,,... 〉 / .／ ￣ ﾞ.ヽ、 } { , .／: : : : : : : : : : :l :|、 ｱｷﾋﾃﾞ ﾞl./.,: : : : : : : : : : : : :.l !:.| ［最上家臣・坂光秀］ /|/: : : : : ;,: : : : : : : :l l: :ｌ ＿___ ,､ '´:::::::::::::｀ヽ､ ／,ｲｲ从仆彳´ヾ;:ヽ ,r';:,/ ゝ'ﾞ ヾ;＼ ,ｲ::::,! ﾞi;:ヽ i|::::::i} ＼ ,ｲ i::::i {::::::,!,r'´ ､ゝy'´ l::::l ,!::::| ,r-‐､ ｀ﾄ _,,､-､ 「人 ,ｲ,!::::i 'r'ﾆ･ﾝｲ｀イﾞ･ﾌァ ,}i ｲj i:::::::::::,! ,r'´ ﾞヾ ｀Y´ ,! ﾄ::::l まあまあ 落ち着かれよ ヾ;:;:;:;:;:ﾄ､ ゝﾆﾆﾌ ,ｲﾄﾐ ! }k;:;:;:,| ｀ ｶ ｲ ,!;:;:i ここで行われることが変わるわけではない , ｲ;:;:ｶ;:,! _,､ｪェェェｪ､_ ' ,ﾉﾞ:;:;i ,ｨｲ;:;:;:;:｀Y ´ "´￣ ｀ ｀ ,ゞj,:;:;l iﾞ;:;:;:;:;:;:ゞi '´￣ ￣｀ ,ﾚ ,j;:;:;:;ﾄ ヾ;:;:;:;:;:;:;:,ゞ､ ,i! ,yｲﾞ ﾚｲ ,{､:;:,! ﾞ>;:;:;:;:ｲゞミｭ , イ _ ,ィ'´￣Yi:;ﾉ ゝｲi´￣｀ーゝー'ｰ'ﾌ''´,ｨ'´ _,,ｨ i l ,!ヽ i}`ー-､｀ヾ | i´ ,r'´ ,ｲ | ［徳川重臣・大久保忠隣］ _, イゞ､ Y`ｰ､_!､ | l ,/ '´ﾆｲ ゝィ-､＿ -'ｲ￣´_,､-‐'`ヾ､ゞ-､_j ,｀Y| | ﾉ _,,､ ﾉ, ｨ ｀ﾋ ｀Tｰ-､_ r-､ rｰ―― !: : `´￣｀. .' . ､ ,!: : : : : : :!: i : i､: : : : : : : :ヽ、 /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ / : : : : : ,': ,' .! l: : !| l: i、: : : ヽｉ : ', / : : : ,: : ,!-!‐ !,ｌ: : l:! !‐!- ､ : : ヽ : ! . ,': i: : : i: : :l :l lﾉ!: : !! |/ ヽ : : i: ',: | l : |: : : !: : :N ＿! : ﾘ ' ＿ ヽ: :|: :V |: /!: : :|: : l. ,´＝= `r‐{. =＝ミ!i: :ｈ: ! l/ !: : i、:ｉ'{ ﾉ ,.ヽ .ﾉ,ﾊ:ｌ,ﾊ,! そうですよ ヽ: l ヽ!:`iｰ‐‐' r‐┐`''''",!,! :i' :|:i ヽ! ,|: |:i`'ｰ- `_‐',., イ: !': : !: :!:! 対論の内容は詳しく内府様にも申し上げます r ､ /|: :!|: : |, '^'、 ,ハl:/: : :,! : ',| ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l, Ｖ /: : : ハ: :ヽ Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,ﾌ､ヽ/ : : /:.:｀i,: : :', l、/´）ﾊヽ'､ :ヽ:.ヾｲ|.!|､! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ / `ｭ,ノ }i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., ' !: : : : ヽ , ----- ､ ＿＿_ ／ .‐'"￣i ／､￣￣｀` ／ |彡 '´ ＼ / ./ , ./∨i .ﾍ ＿i .j /i / .j i iﾍ ＿,i Ⅵ/ / /_ i 7 7/! .|ヾ､ i==l, -ﾍ_ノ! .|弋:ﾝ'i|､_, /__i .| ,=イ::::::::::::ヽi.! | `‐‐ 弋ﾝ y i あのですね まずその内府様 ／イ~＼::::::::::::iⅣ .i l:. ﾉ ./.i7 |/ ﾍ:::::::::::::∨ i､ ＿ _ ／ ., / ﾘ そのお姿も見えませんけど…… ,≠￣｀ヽ､ .∨::::::::::ヾﾍ:.＞-- ':j/j /ﾘ ／--､ ＼ ＼:::::::::::＼__/:::::::::::::ﾘイﾍ ./彡彳示ヽ､__, -='ﾉﾉ:::::::::::::::::::::::::::::／ ＼ 7/／ ィｪ､ヾ=､＞､'´::::::::::::::::::::::::::::::j_.... ＼ , ―- ＿,「` ー‐- _ /: : : : : : : : :! : : : : : : : : : :｀ '. 、 /: /: : : : : : : :!: : : : : : : : : : : : : : : ヽ ,': /: : : : : /: : | : : : i .:i : , : : : :, : i: : : ', . l./ ./: : : | : : : |:/! : !: : : : ', :,l: : : :', /. . : : : :/ : ,. ｧl : : : |:| l:` l､.: : : : ﾊl. . , ! . / : : /: : ,'／: / l: : : :l:! 、:'､＼: : `' !: :!: :! /: : : ,': : .:ｌ: : :/＿_l: : : :l| _ヽ_lヽ、.: .: ヽ |: :| ,': : : :l:i : : |: :/, 〒.､! : : :! ,〒 ﾐ ヽ.: : : ヽ: :! l: : : /!ｌ: .: ,L/トi':::Nヽ: : :l トi':::Nヽ_ヽ.: .: :',:l 内府様なら ヽ: :l. ｌ|: :/ ﾑ弋二ﾉ !`-l 弋二ﾉ l. ｌl.:〉、: l:! ヽ! ヾ {「 rｲヽ二 .ノ , 丶､ 二（ ヾ 〉 : l: /l 忍のほうまで鷹狩に赴かれました ,'.:〉! ヽ V ,/ ｏ ヽヽｩ 〉: : l/ l! ,':/.:,ヽ ）` tz---t '' 7'" } `ヽ : : ', //.:/.{￣｀ ''くl:.:.:.| l,. ┴ ''' ´l / ヽ: : :', //.: :|,/ミミ､､、 ヽ:|´￣ { ,. ,., 彡!' !:ヽ :', , -‐'/ミゞｒへ｀ヽ､ ／ /| | | | | l ll', ヽ ／ // ｌ | | ﾉ ｌ | | | ヽ, . / //｀ー‐'| ||`ー‐ ｌ ', / / |/`ー‐ ｀ー‐ｲ ト! l / / ｢|￣|￣|￣| |） ! lr }l ……は？ |/l Y |￣￣￣￣｀`| | /ノ l ヽﾊ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | / ,ｒゝ ヽ ゝｒ┬┬┬┬┬┤|ｲゝ‐ﾍ ＿＿ゝーｒ－‐r----ｒト-ヘ'´. ':::::::::::::::::::::::｣＿」::::::::::::::/ :::::::::::::::::::::ゞ‐‐ﾞ ┘::::::::::｀`ヽ､ ／ ヾ, / , }、 i ｲ ﾊr{{ (､r¨")ノ ￣｀ヽ i .Y ,ﾞ ヾ, 、 ヽ i | ヽ ／ ＿、 ﾐ /:: l ／ヾ" 、イ 、 ヽ ﾘ ヽ: } .{ ,´｡ヾ ヽ/,o,,,ｿ /:: ／ヽi ヾ｀´ノ ｀ ｀ヽ__,, ヾ i ,ヘ i それを伝えて貴殿に欠席されてはたまらんからな！！ ｲ-ｲ- 、 ノ }:.. l<- ｲ . | {(_ゝjイ ヾ /:: i ヾ/ 内府様は 最上やる夫殿をご相伴として鷹狩にゆかれた！ . ﾍx＿´-----ﾒ―‐ ﾍゞｲ /_ｿ ヾ |ヾ_二二ニ"￣"／ jミ- /l i::i =ｲ ﾉ ヽ;;;;;;,,,,, ￣￣, ミ／ｲ"i:::: ｀＼ ヽ/ ｀¨´ ＼/｀ ､ / /:ﾉ:::: ) ｲ 冫´` ／-/ 厶ｲ:i:: : ,./ {ｧ、,、＿＿＿,、/¨／ ＿,,ノﾉ/:ｲii ／ヾ i ,,二"´￣ ＿ ..,,,,,y=…" ―"'ノ f…二-jィ-―…＝"´ 家康の前でやる夫と討論し直接白黒をつける、と思っていた実季は、当日になって驚愕する。 ／: : : : : : : : ／ ヽ!: : : /ヽ: :l: : : : : : : : : : ヽ /: : : : : : :／|_/ ,.､ｧ≠メ､ | ﾄ､: : : : : l: : : : : : /: : : : : : / ／l´~` /:／ ｀ヾ､ ＼!: : :|: : : : : __ノ: : : : : l: :l/ ´ ＿ ヽ |: : l: : : : : : ､＿ ノ : : : : : : : |: | ／ ,.｀ヽ ｲ ,r;.､｀ヽ !: /!: : : : : 丶､: : : : : : : : :l:.| i ヾﾂ ! ゞﾞン | ﾉイ: : : : : : んじゃー そろそろいいすか？ ｀ ーｧ: : : :..l --ノ´ ヽ .＿ ､ |: : : : : : ∠:_: : : : | ヽ ､ └f'´￣ヽ 何月何日に小野寺と戦闘開始したの？ ｰ=ﾆ､: : : l ＿ ﾉ_ ﾄヽ ｊ | ￣｀| { ､_,､丶 ｿ ﾉ l .何月何日に関ヶ原大勝のニュース知ったの？ ', 冫ー 'ヽ､ __ (__ ノ ノ '､ ｀ ー__‐ r-─‐ '´: : .てゆーかぶっちゃけみんなで談合してたっしょ？ ヘｱ￣´ ￣ ￣｀ヽ､ ／|: : : : : : ト､ ヾー＜._│: : ト､: :＼ ｀ヽ､{ ￣ 家康とやる夫はともに鷹狩。 そして徳川家臣と最上家臣とが実季を審問するという、立場の差が明らかな場だったのだ。 それでも実季は逐一に反論し、自身に敵対の兆候など微塵もなかったことを力説した。 ,.y __ r-､r=､__ ,-/ {{i´r/／｝ z--､ヾ､ /ヽ､ < ヽ Y Ⅵ ﾄ ヽ { 〈 ／ ＼∨/ ＼ /,′ / ト､_ ,. - ≧ ./ ／ﾆニニﾆ:､ ＼ ７￣: ｀ :ﾄ､／ ＞'´: : : : : :', / /`ｰ ミ元ヲ'´ ∨ ﾍ 7: : : : : : : :.｀Y ',: : : : : : : : :', .// ,ｲ `ー '´ニ`ー '´Vハヾ 7: : : : : : : : : 7 . ',: : : : : : : : :',Ⅵ /:i 「￣￣￣￣｀i |､ ' 7: : : : : : : : : 7 ',: : : : : : : : :', },{ (! |ＶＶＶＶＶＶⅥ |', |７: : : : : : : : : 7 ',: : : : : : : : :', | Y |:::::::::::::::::::::::::::! ﾚﾘ.': : : : : : : : : 7 ',: : : : : : : : :',:/.i !:::::::::::::::::::::::::::| | ': : : : : : : : : 7 ∨: : : : : : : :ﾄ､ﾍ│:::::::::::::::::::::::::::! 从: : : : : : : : :./ ∨: : : : : : : i: Y`!:::::::::::::::::::::::::::::i': :i: : : : : : : : :/ ∨: : : : : : :i: : :ﾄ､∧∧∧∧∧|: i: : : : : : : :./ ∨: : : : : : i: :.| |:.i: : : : : : : / ∨: : : : : i: └┬:┬┬─r:.┘!: : : : : : / ∨: : : : :',: :..:.|//! ｜//|: : :,': : : : : :/ ,': : : : : : :',: :..|//! ｜//|: :,': : : : : : { i: : : : : : : : ﾞ,.:.|//! ｜//|:/: : : : : : : | i: : : : : : : : : : j//.∧i///!: : : : : : : : :i |: : : : : : : : : /i/./:::∧//ﾊ: : : : : : : : :i 結局、実季に処罰らしいものは下されず、つまり最上方は訴えを引っ込めた。 ただ、これは結果よりも審理が開かれたこと、そのものに意味があった。 ＿＿＿_ ／＼ ／＼ ／（ ●） （●）＼ ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ | ￣ | ＼ /;:| 、 ﾉ:;| ＞ {;:;::乂_,,ｯ､､_／.:;:;｝ ／ ゞ彡彡ニミミｯ;;/ （ ＿б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:ﾞヾミ、 _,.-‐ ゞ ''"/ : :.,;"´ﾞ,;.:.:.ヾゝ (（ ＿,:､_,,..-ｪﾆ＝－ ∥ ﾞi .:ﾄ'',.´;, ',;:.:"〈 ＞:'':": : : : !: :｀:`:丶.、 ヾ :: 〈● :ﾞ;, ,;"::;●夂 ／; : : : : j j: : ﾄ: ､: :､:＼｀: .、 八 `ヾ,|｀: : : ;, ,;:.::::｀";l 乂 /: / ,. : ,-'､:j|: :.i ,-､: :ヽ: ヽ｀ヾ:、 / ／,!;;;ゝ,ﾘ|; : : :; ;::.:.:;::i）! : .彡 !:.i: /.: :./ j/｜:i ヾi.: :.!::. :i ,/ヽ／／: :,ヾ〉,;.;､:'':::.:.;::;!:::| : . | .l::l :j: : / 二 |/' 二 ﾞﾊ: |::ﾄ::i ／/ : : //ｲ::,.:..; :.｛､; ﾞ;:ﾞ;;.:"';｝:::!､_! !:|/! /| ￣ ￣ ･|:N::j ヾ ／: / : : //'ﾞ::;'.:.::; :,::`i.;ﾞ:.,,:''::`/::::::.:ヾ l:|!j/:::| ｰ'‐' ﾉ:|::l/ /: : / =､/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ｿ::::::::.:,:.}! .!|:.::l::::l丶.､,＿_,,. イ|:: |:| 自身はただ鷹狩をしながら、やる夫は出羽における権威を完全に確立した。 /).／／／l ,っ／／／〈´／‐７ / くヽヽ､ 丶 ヽ／っ /､ヽ､ ヽ 丶 l ´ l／ / ヽ ', ', ', ll | ／/ / l ', l l l l /〃 / / 〉l | | } ! i 〃､ / / ! | | | l /〃ﾐ / / l | | }| / //ミ / / / / .}/ //彡ミﾐ ' / ./ ./ ..ﾚ ＿_＿ノ ∟ミﾐ､ / ./ / / iﾆ´三彡 ｀‐､ ､ ，／ / ／ ＼ 〉 ___ ｀‐､ .ノ ノ )､ l｢ﾆ､ヽ､ ｀‐､ ／l '‐- ､ ` ´ ｀ '｀ ‐ ｀｀､ ､ / //巛彡ﾐ＼ ＼ ﾆ，-､_ ＼｀ ‐､ ／／〃《 .i X´ ｀‐､‐- ､__ >､､〉｀ ,‐ ､_ / /ﾚﾌ 〉 ヽ ,===´- ／ / ｀ ‐､〈 ＞ヾ､> /ﾐ｀.i / ´' ,イ ゝ ) 〕 l ./ ｀ ＜´´ >彡､ ﾉ .. ＿＿＿_ ／ヽ___ __, -/ 〉〈─´< / ｀ ‐､,-／ ／ ― -＼ /､｀‐-､__, - l|／´ ／ _ノ . . ／ （●） （●） ./ ､_｀‐- -- > _, -‐´ ／´ ／ （__人__） ＼ 7､_ ｀ ‐- -‐´_, -／ | ｀ ⌒´ | ﾚ'| ﾌ‐- -‐ ´ ／ . ＼ ／ | ||ヽl､ヽ､ l´ . ノ ＼ ｀' l .l l !ヽ) ／´ ヽ ｀' ﾘ ` 小勢から出発し、常に味方より大きなものと対峙し、力を伸ばしてきた最上家。 三十年余を戦い続け、やる夫は出羽の、そして山形藩の、頂点に君臨する存在となった。 ―― 第九十三段 終段 ―― 実季は過去の経緯もあってイケニエに選出された可能性もある。かわいそう やる夫が死んだ後は描写しないようにしよう（提案） 報われたなぁ…… もう不穏の芽も育ってるけどね… いよいよ終幕も近づいてきましたな そろそろ最上は大河主人公にしてもいいよね 義姫でもいいし
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物語はここで終わってもいいな。 ここから先は最上家にとってもやる夫にとっても・・
[ 2017/08/28 14:10 ]
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ここで終われば報われましたチャンチャンだけど、終わらずに続くものであるからこそ歴史って悲しい…
[ 2017/08/29 15:43 ]
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俺は死後のドロドロを見に来たんだからここで終わってもらっちゃ困るぞ
[ 2017/10/20 16:39 ]
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最上家は結局義光の力で持ってたんだよな 伊達政宗みたいに父親もお祖父ちゃんも曾お祖父ちゃんも有能でそもそも大きかった国とは違う いきなり50万石は多すぎた
[ 2018/08/18 22:52 ]
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水戸黄門で有名な山野辺兵庫はこの義忠の息子なんだよね
[ 2018/08/19 14:16 ]
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